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おちゃめくらぶ掲示板

1691御茶目菜子:2013/09/05(木) 21:49:29
QX10/QX100はデジカメの新しい使い方を実現できるか!?
ソニーがスマホをモニター代わりにするレンズ型デジカメを海外で発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130905_613886.html
今回発表されたのは以下の2つのモデルにょ。

           DSC-QX100          DSC-QX10
 センサーサイズ   1インチ(13.2x8.8mm)    1/2.3インチ(6.17x4.55mm)
 画素数       2020万画素         1820万画素
 レンズ       換算28-100mm/F1.8-4.9    換算25-250mm/F3.3-5.9
 サイズ       63x63x56mm         62x62x33mm
 重量        179g            105g
 価格        予価500ドル         予価250ドル

スマホ向けのオプションと考えると250ドルや500ドルというのは非常に高価に感じるかも
しれないけどデジカメとして考えるとそれほどでもないのではないかと思われるにょ。
イメージとしてはリコーから発売のGXRと同じようなものにょ。
GXRではセンサー内蔵のレンズユニットとボディを組み合わせることで様々なレンズと
センサーを使い分けることができたけどそのボディ部分(液晶画面と画像処理)にスマホを
用いてGXRではレンズユニットとボディはちゃんと合体させないと使用できなかったのが
このQX10/QX100ではレンズユニットとスマホは無線(Wi-FiもしくはNFC)で繋がるために
非常に組み合わせの自由度が高くなっているというわけにょ。(大きなタブレット端末を
ボディ代わりにしてもいい)

このような製品が登場する背景にはやはりスマホのカメラに不満を持っている人がいる
ためだと思われるにょ。
確かにスマホのカメラの性能はめざましく今や入門機のコンデジと画質面ではそれほど
差異がないレベルにまで達しているにょ。
しかし、自分撮りをする場合にはインカメラの性能がイマイチだったり、数年前より格段に
画質向上が進んだとはいえこれ以上高画質化を望むならばセンサーサイズを大きくしないと
難しいのにスマホの薄型化が進むことによって画質面で有利な大型センサー(概ね1インチ
以上のもの)を搭載はできないにょ。
そして、「遠くのものを大きく撮りたい」と思っても薄型化のため高倍率なズームレンズを
搭載するのもできないにょ。
厚さ20mm以上(下手をすると30mmくらい)になってもいいならば可能かもしれないけど
そんな分厚いスマホはさすがに受け入れにくいだろうからね。


そこでカメラメーカーが注目したのがデジカメとスマホの親和性を高めることにょ。
これはここ1年くらい急速に対応機種が増えているWi-Fi機能搭載のデジカメで可能にょ。
スマホで簡単に扱えるように画像をリサイズ転送する機能などスマホでtwitterやSNSなどに
投稿をする人向けに考えられた機能を搭載した機種も多いにょ。(中にはデジカメ単体で
twitter投稿できる機種もある)
Wi-Fiのような設定は不要なNFCを使用することによってさらに手軽にスマホに転送できる
NEX-5Tも先日発表されたにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130827_612282.html

といってもWi-Fi機能が搭載されてないデジカメは今年発売の機種の中でもかなりの割合を
占めているにょ。
これが2〜3年前となれば搭載されている機種自体が無くなるにょ。
そういう機種においてスマホにWi-Fiで転送する方法がないのかというとそうでもないにょ。
例えばEye-Fiカードを使うという手があるにょ。
http://www.eye.fi/jp/
これはWi-Fi機能を内蔵したSDカードなのだけどこれによってPCやスマホなどにデジカメで
撮影した写真を転送可能になるにょ。
ただ、ユーザーのレビューを見ると「転送が遅い」などの不満も見られるし、やはり
Wi-Fi機能内蔵ということで価格自体もかなり割高な設定となっているにょ。(直販価格に
おいて8GBの価格が4980円というのはWi-Fi機能内蔵ということで仕方がないとして16GBが
7980円であり、差分8GBのフラッシュが3000円となると割高感は否めない)

またPQIから発売されている「PQI Air Card」を使うという方法もあるにょ。
http://jp.pqigroup.com/prod_in.aspx?mnuid=1296&modid=145&prodid=500
これはEye-Fiとは異なり、Wi-Fi機能を内蔵したmicro SDアダプタであり、自分が好きな
速度や容量のmicro SDを組み合わせることが可能にょ。(最大32GBのmicro SDHCに対応)
今や32GBのmicro SDHCも2000円程度で入手できるのでこれと組み合わせるとEye-Fiと比べ
非常にコストパフォーマンスにも優れるにょ。
私の手元にも友人のかえるさんから戴いた「PQI Air Card」があり、それにClass10の
32GBのmicro SDHCを挿入して第4世代のiPod touchで使用してみたにょ。
しかし、App Storeに用意されている純正アプリ「PQI Air Card+」を使って転送してみた
ところ接続に手間がかかり(カメラの電源を入れ、iPod touchのWi-Fi設定を変えて
アプリを起動すれば自動接続されるけどこれがなかなか上手く繋がらない)、さらに
サムネの表示でさえもたつき特定の写真を転送するのにはかなり苦労したにょ。
有料アプリを使用して、自分で設定ファイルを書けばかなりマシになるみたいだけど
面倒なので試していないにょ。
環境によって異なるけど私の環境では予想とは裏腹にかなり実用的に厳しく感じたにょ。
まぁ私が普段twitterに投稿している写真は主にコンデジ(WX100)で撮影したものを
Photoshopでレベル補正をしてリサイズしているのだけどiPod touchではなくPCを使用
して投稿しているためあまり「PQI Air Card」は有効活用できてないにょ。(PCで使う
ならmicro USBケーブルで転送した方がPQI Air CardのWi-Fiより速いし、ケーブルが
無くてもPCにSDカードスロットがあるためそれを利用すれば問題ない)


このように考えるとやはり快適に使用するならばスマホの転送に特化した機能を持っている
デジカメを買うかスマホのカメラ機能で妥協するかの二択となるにょ。
スマホのカメラでは妥協できないという人のための第3の選択肢が今回発表されたQX10/QX100
となるにょ。
この第3の選択肢のメリットは次のようになるにょ。

 (1)コンパクト
 (2)撮影自由度が高い
 (3)スマホとの親和性は最高

(1)大きさを比較する場合は何と比較するかだけどレンズとセンサーのスペックからQX10に
採用されているのはWX100/WX170/WX200のレンズ、センサーだと思われるにょ。(WX100は
昨年春、WX170は昨年秋、WX200は今年春の新機種でありレンズやセンサーは共通だと
推測される)
そして、QX100に採用されているのは6月に発売されたRX100M2だと思われるにょ。
このRX100M2は昨年発売されたRX100のマイナーチェンジだけどWi-FiやNFCによるスマホと
連携できる機能を搭載し、さらに新開発の裏面照射センサーを採用しており高感度性能が
従来の2倍くらい(約1段分)高くなっているにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20130729_609106.html

では、QX10をRX100M2、QX100とWX200と比較してみることにするにょ。

        サイズ     重量   体積
 QX10    62x62x33mm    105g   99.6立方cm
 WX200    92.3x52.4x21.6mm 121g   104.5立法cm

 QX100    63x63x56mm    179g   174.4立方cm
 RX100M2   101x58.1x38.3mm  281g   224.7立法cm

  ※重量はバッテリ、記録メディア込み
   体積はQX10/100は円柱、WX200/RX100M2は直方体として考え単純計算したもの

QX10/QX100は厚みこそ大きいけれど体積で考えるとわずかながらコンパクトであることが
分かるにょ。
重量もレンズ(AF駆動系含む)、センサー、バッテリのみなので軽量化できているにょ。
ただし、それらの差は極めて小さいためこれを大きなアドバンテージがあるとして考える
のは微妙かもしれないにょ。
というか、分厚くてポケットなどへの収まりが悪いため別途デジカメを持ち歩くのと比べて
有利どころか不利に思っている人もいるかもしれないにょ。
液晶モニタがないのは軽量化に繋がっているとはいえ、レンズを駆動するための駆動系が
必要だし、メモリーカードスロット(SDカード/メモステマイクロ)も付いているし
バッテリはSONYのコンデジの標準バッテリともいえるNP-BNを採用しているということで
事実上液晶や操作ボタンの無いがデジカメであるため体積の大幅な軽減は難しかったと
思われるにょ。
これが交換不可の専用リチウムポリマーバッテリを採用したり、メモリーカードスロットを
省いたり、三脚座を付けなければ少し小型化できただろうけどさすがにそれだと実用性の
面で難点が出てくるからね。

(2)レンズとボディ(スマホ)は無線で接続されているため撮影の自由度は非常に高いにょ。
RX100M2を始め昨今ではハイエンドコンデジを中心にバリアングル液晶を採用してハイ
アングルやローアングルや自分撮りを容易にしているけどQX10/QX100ではレンズが完全に
分離できるためまさにフリーアングルが実現できるにょ。

 QX10/QX100公式プロモーションビデオ
 https://www.youtube.com/watch?v=QruiPLWkOqQ

例えば上記のPVにも見られるように手が入る程度の穴がありその奥に入り込んだ猫を撮影
したりとかは分離型だからこそ可能なことにょ。
三脚座も付いているため一脚に取り付ければ超ハイアングル、超ローアングルの撮影も
簡単にできるにょ。
また三脚に備え付けた状態で離れた場所から構図や自分の表情を確認しつつ自分撮りも
可能になるにょ。(自分撮りはどうしても腕を伸ばした状態になるため無理な体勢になる
場合が多い)

(3)Wi-Fiなどでスマホとの親和性を高めているコンデジは最近は増えているとはいえどれも
撮影後に転送を行う必要があるにょ。
これは極めて当たり前だけど撮影したあと手間がかかるならばスマホのカメラでいいやと
いう人も多いのではないかと思われるにょ。
これがQX10/QX100ならば当然ながら撮影ごと自動的にスマホに転送されているにょ。
つまり、手間を考えるとスマホに内蔵のカメラで撮影したものをアップロードするのと
変わらないことになるにょ。(撮影前にQX10/QX100の電源を入れてスマホで認識するまでの
時間を考慮すればトータルでは時間短縮になっているかは微妙だけど)

ただ、メリットばかりでデメリットがないかというとそうでもないにょ。
デメリットには下記のようなものが考えられるにょ。

 (a)価格が高価
 (b)バッテリ問題
 (c)タイムラグがどの程度あるのか

(a)国内価格は分からないけど海外での価格から1ドル100円で考えるとQX100が約5万円、
QX10が約2.5万円になるにょ。
これから量販店の値引きがあるとはいえ、現在のRX100M2の価格com最安値は61000円で
ありそれよりは安いものの予想していたよりも高価に感じている人も多いのではないか
と思われるにょ。(液晶がないだけでほぼデジカメ1台のコストがかかっているためやむを
得ないのだけど)
スマホとの連携は不要、高感度はRX100M2ほど無くてもいいというのであれば旧機種の
RX100は価格com最安値で44735円まで下落しているにょ。(もっとも、スマホとの連携が
今回のテーマでもあったわけだからそれがないという時点で選択肢にはならないけど)
QX100はRX100M2を買うより安いけどRAW撮影ができないフルHDや60pで動画撮影が出来ない
など性能面で見劣る部分があるにょ。
やはり、そういう部分が気になる人はQX100ではなくRX100M2を買ってくれということなの
かもしれないにょ。
QX10に至ってはWi-Fi機能を搭載しているWX200が価格com最安値で16037円まで下落して
いるため上記の(2)、(3)に魅力を感じないならば性能面、価格面でかなり厳しいものが
あるにょ。
したがってコストパフォーマンスを重視する人にはあまり向いてないかもしれないにょ。

(b)QX10/QX100で撮影する場合にはレンズ側、スマホ側双方バッテリを消費するにょ。
QX10の方はCIPA基準で220枚撮影可能ということでWX200と同等のバッテリライフと
なっているのだけどQX100の方はCIPA200枚であり、CIPA350枚のRX100M2の半分強しか
ないにょ。
これはQX10、QX100のバッテリが共通であり、QX100のバッテリがRX100M2のNP-BX1よりも
容量が小さいことに起因するにょ。

ここで問題はスマホ側のバッテリ消費にょ。
常時Wi-Fi通信をすることになるためバッテリ消費量は極めて大きくなると予想されるにょ。
この辺は実機レビューがないと分からないため現時点ではなんとも言えないけど単体で
動作するデジカメと違ってスマホのバッテリが無くなっても撮影不可になってしまうため
レンズ側だけではなくスマホ側のバッテリにも気を配る必要がありそうにょ。

(c)やはり問題はタイムラグだけどこれも実機レビューがないと全く問題がないレベルか
それとも場合によっては気になるレベルなのかが判断ができないにょ。
たとえセンサーからの読み出し速度がWi-Fiがボトルネックになってしまう可能性がある
からね。
Wi-Fiというのは安定性が高い通信ではないためHD動画を撮影中にコマ落ちとかの可能性も
十分に考えられるにょ。(1440x1080 30pがあってフルHDがないのは1440x1080が12Mbps、
フルHDが17Mもしくは24Mbpsだから12Mbpsくらいが転送の実行効率のボーダーラインと
考えたのかもしれない)
1枚あたり数MBのファイルとなれば連射をしたあともかなり待たされそうにょ。
スマホで見てコマ落ち状態でもレンズ側の方には問題なく記録されているだろうし、そこ
まで気にするならばデジカメを買えばいいということなのかもしれないにょ。


今まで無かったタイプの製品であるため今回書いた以外にも様々なメリット、デメリットが
考えられるけど新しい選択肢が増えたという点では歓迎すべきかもしれないにょ。
使い方によっては価格では計れないメリットもあるという人もいるだろうしね。
広いユーザー層に受け入れられる製品とは言い難いけどこういうものを待っていたという
人も少なくないのではと思われるにょ。
さて、最後の問題といえばこのQX10/QX100が日本で発売されるのかどうかということにょ。
これは8月29日に書いた「ニンテンドー2DS」とは異なり日本で発売しない理由がないため
恐らく発売されそうにょ。




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