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おちゃめくらぶ掲示板
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自炊するならば非破壊・非接触スキャナという選択肢はありか?
PFUから非破壊・非接触スキャナ「ScanSnap SV600」が発売されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ebook/20130702_605956.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ebook/20130709_606840.html
国内では今ひとつ普及が進まない電子書籍だけどそれは著作権は作者が持っており、出版権は
出版社が持っているため双方の合意がないと電子書籍化が行われないためにょ。
そのため、著作権法を改正して出版社に著作隣接権を与えるという動きもあるけどこちらは
メインは海賊版対策(現行だとあくまで著作権を有しているのが作者であるため出版社のみで
独自対応ができないため)なのだけどやはり出版社としては自由に電子書籍化ができる権利と
して著作隣接権を欲していると思われるにょ。
出版社が著作隣接権を得ることによってには上記のような2つのメリットがあるけど様々な
デメリットもあるので詳しくは下記のリンクを読んで欲しいにょ。
http://kenakamatsu.tumblr.com/post/19395239269/rinsetsu
さて、電子書籍が普及しないのは読みたい本が無いというだけではなくDRMによってその
サービスが終了してしまえば読めなくなる恐れがあるため大事な本は電子書籍として購入が
しにくいなどの考えもありそうにょ。
そこで、出てくるのが自炊(自分で手元の本を電子書籍化する)にょ。
しかし、自炊を行うためには基本的に裁断機とドキュメントスキャナが必要になってくるにょ。
価格はピンからキリまであるとはいえ、まともに使えるレベルとなればそれぞれ数万円かかる
ため購入のハードルは高いにょ。
自炊代行のサービスや自炊のための機器の貸し出しサービスなどを行っている会社もあるけど
一昨年の1月6日に書いたように現在の著作権法でいえば私的複製とは見なされないため適法
とは言い難い感じにょ。
自炊ができないと電子書籍の普及は難しい
http://6407.teacup.com/ochame/bbs/2702
さて、自炊する場合には「大切な本でも裁断しなくてはならない」「(裁断機やドキュメント
スキャナの関係で)極端に分厚い本やA4を越えるサイズの本は自炊しにくい」という問題点も
あるにょ。
その場合に便利なのが上記のような非破壊・非接触スキャナにょ。
フラッドヘッドスキャナでもいいけど1ページごとセットしなくてはならなかったり、ノドの
部分が読み取りにくかったりするため非常に手間がかかってしまうので実用性の面で問題が
あるにょ。
このような非破壊・非接触スキャナは過去にさまざまなものが発売されていて1万円台から
購入が可能になっているにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100708_379288.html
原理はライトで照らしてデジカメで撮影しているだけなので傾き補正などのソフトさえ用意が
できればスマホなどでも代用ができるにょ。
ただし、実用レベルのものを得ようとするとスマホのカメラ機能では全く足らず、また光源の
問題もあるにょ。
実はこういった複写を行う場合には真上からライトを当てるのではなく左右の斜め45度から
光を当てるのがベターとなっているにょ。
実際にデジタル一眼レフなどを使った複写システムは図書館などでも取り入れられているにょ。
高画質を得るためにはフルサイズよりさらに大きな中判センサーを採用したデジカメを用いる
場合があるにょ。
こういった分野ではPENTAX 645Dがよく使われているにょ。
しかし、システムでは100万円以上の金額となってしまうため個人が気軽に導入できるレベル
ではないにょ。
ScanSnap SV600はどうなのかというとフラッドヘッドスキャナと同じラインCCDセンサーが搭載
されているにょ。
そのため速度面では若干難があるとはいえ、静物撮影なので問題はないし、何より手軽に
高画質を得られるというメリットがあるにょ。
そして、廉価な非破壊・非接触スキャナにありがちな上部からの光ではなくちゃんと左右の
斜め方向から光を当てているため反射による画質低下もかなり軽減ができそうにょ。
スペックから単純に考えると光学解像度が285x283dpiなので安物(もしくはかなり旧世代)の
フラッドヘッドスキャナと同レベルとなるにょ。
ドキュメントスキャナS1500と比較した場合には若干コントラストで劣るものの十分に実用性が
ある画質を得ることができるにょ。(撮影距離の問題で高画質化は難しい)
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/606/840/html/31.png.html
これで見るとSV600の性能はたいしたことがないように見えるけどスマホ(iPhone 4S)と比較
すればさすがに圧倒的に性能は上にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/606/840/html/33.png.html
恐らくデジカメでSV1600並の画質を得ようとするならば少なくともAPS-Cセンサーを搭載した
デジタル一眼レフが必要になってくるのではないかと思われるにょ。
近接距離おける性能を考えるとレンズもマクロレンズが必要になるにょ。
センサーが大きくなると被写界深度も浅くなるため開放ではのどの部分がボケてしまうため
絞りをある程度絞る必要があり、そうなると光源もより強いものが必要になるにょ。
SV1600の6万円近い定価は高価に感じるけどデジカメでそれと同レベル以上の画質を得るため
には6万円では全然足らないということになるにょ。
すでにデジタル一眼レフを持っている人ならばレンズはマクロレンズを買うだけで済むわけ
だし、画質をそこまで追求しなければ標準ズームでも何とかなるとはいえそうだけどシステム
一体化のメリットや専用ソフトによる補正のアドバンテージを考慮すればとあえてデジタル
一眼を使うとなれば画質に拘らなければ意味がないといえるにょ。
とはいえ約6万円という価格は決して安くはないにょ。
速度や単純性能でいえばS1500などのドキュメントスキャナの方が有利であるため裁断せずに
済む「非破壊」ということに大きなメリットを感じない人にとっては厳しそうにょ。
むしろ、すでにドキュメントスキャナを利用していてどうしても裁断したくない本のみこう
いった非破壊スキャナを利用するという使い方の方がベターではないかと思われるにょ。
もっとも、そういった本が少なく、かつすでにデジタル一眼レフとマクロレンズを持って
いる人ならばデジタル一眼で1ページずつ撮影して汎用的な画像処理ソフトで補正するという
選択肢もあるにょ。
1万円台の非破壊・非接触スキャナはスマホで撮影するのと大差ないレベルなので専用ソフトに
よる補正性能がよほど高くない限りはわざわざ購入する価値はないと思われるにょ。
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