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おちゃめくらぶ掲示板

1613御茶目菜子:2013/06/12(水) 00:00:48
明暗の分かれたMBAとUltrabook
新型のMacBook Airが発表されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130611_603038.html
といっても、CPUが従来の第3世代Core iプロセッサのIvybridgeから第4世代のHaswellに
変更になったこと以外はあまり大きな変化がないにょ。
とはいえ、モバイルPCにおいてこのHaswellへの変更は何よりも大きいにょ。


このHaswellだけどCPUの処理速度は従来のIvybridgeとそれほどの差はないにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/20130602_601853.html
新命令AVX2を使用したベンチならば大きな差が出るけどそうでないものは同クロックの
Ivybridgeと比べて有意的なアドバンテージはないにょ。(クロックの向上もないためCPU
ベンチではあまり差は見られない)
プロセスルール以外はSandyBridgeと比較してもあまり大きな改善がないためであり、これは
ある意味順当なベンチ結果とも言えるにょ。
したがって、デスクトップPCですでにSandyBridgeを使用している人にとってはHaswellは
買いかどうかは微妙なところにょ。

Haswellで大きく性能が向上するのがGPUにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20130610_602915.html
HaswellではそのGPUのエンジン数によってGT1、GT2、GT3の3つのSKUが用意されているにょ。
GT1が6エンジン、GT2が20エンジン、GT3が40エンジンとなっているにょ。
IvyBridgeでは最大16エンジンだったのでミドルクラスのGT2でもそれを凌駕して、ハイエンド
となるGT3ではその2.5倍に達するにょ。
エンジン数の増加はそのまま性能向上へと繋がるにょ。
従来はIntelのGPUはAMDやnVidiaの単体GPUのローエンド品に大幅に劣っていたのだけどこの
大幅な性能向上によってローエンドな単体GPU並の性能を得られるようになるにょ。

ただし、GPU性能が上がってもメモリ帯域がボトルネックになるにょ。
そこでIntelはGT3搭載のものにさらに1Gbit(128MB)のeDRAMを搭載したGT3eというSKUを用意
しているにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20130610_602912.html
これによって帯域面のボトルネックが解消されGPU性能を十分に発揮することが可能になるにょ。
eDRAMはCPUコアと統合するのが難しいためCPUと同一パッケージながら別ダイで搭載される
ことになるにょ。
このeDRAMはGPUからのみではなくCPU側からも利用できるため事実上のL4キャッシュといっても
いいかもしれないにょ。

HaswellはGPU性能の向上だけではなくしかし、省電力も大幅に強化されているにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20130604_602114.html
テスクトップPCとは異なりノートPCは「省電力」というのが極めて重要な要素になるにょ。
Haswellでは新たにC10ステートに対応したにょ。
これによってアイドル時の消費電力は何と従来比で1/20まで減っているとのことにょ。
これはあくまでCPUの消費電力のみであり、システムにおける消費電力のうちCPUの占める
割合は一部なのだけどそれでもノートPCに搭載した場合には1.5倍程度駆動時間が延びるので
従来は6時間駆動だったPCが9時間駆動になるというメリットだけではなく駆動時間を維持した
場合にはバッテリ重量を3分の2に減らすことができるため軽量化が可能になるにょ。


さて、今回の新型MBAはHaswellを搭載によって従来駆動時間が5時間だった11インチモデルは
9時間へと伸びており、7時間だった13インチモデルは12時間へと伸びているにょ。
そして、GPUはGT3(Intel HD Graphics 5000)が搭載されているため従来比で大幅なGPU性能の
向上(単純計算で2.5倍)が期待できるにょ。
あとはIEEE 802.11ac対応の高速無線LANやSSDの高速化も行われているにょ。
肝心の価格はどうかというと11インチの128GBモデルが94800円から99800円へと値上げされ
13インチの128GBモデルは102800円から108800円へと値上げされているにょ。
これは、円安の影響だと思われるにょ。
従来は概ね1ドル85円換算だったのが1ドル100円換算で国内価格が変更になっているという
ことを考慮すれば決して値上げではないのだけど実際に国内で販売される価格が上がっている
ということを考えればユーザーにとっては実質値上げとなるにょ。

3年前に現在の筐体のMBAが発売された時には薄型軽量で画期的な製品だったにょ。
当時はUltrabookというものは存在せず、薄型軽量のWindows搭載ノートPCはVAIO Xのように
非常に限られた製品のみしかなくCPUもAtomであり貧弱だったからね。
しかし、今となってはUltrabookが多種多様発売されており、薄さや軽さでアドバンテージが
あったMBAも3年間でそのアドバンテージは完全に無くなってしまったにょ。

アドバンテージが無くなっただけではなく筐体を3年間据え置いたため多種多様なUltrabookと
比べて劣っていると言っても過言ではないにょ。
Ultrabookは当初はWXGAが主流で13インチのMBAのWXGA+(1440x900)という解像度はそれと
比べると高解像度だったにょ。
今回の新製品は標準は1440x900のままでありオプションでWSXGA+(1680x1050)が選択できる
もののRetina液晶は選択ができないにょ。
長年高解像度においてはほとんど足踏み状態だったWindowsノートPCもここにきて高解像度の
波が押し寄せているにょ。

その中でも目立つのが富士通の3200x1800ドットのIGZO液晶を採用したLIFEBOOK WU1/Lにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130610_602092.html
14.1インチで3200x1800というのは262ppiに達しRetina液晶を搭載したiPad(264ppi)に匹敵
するレベルにょ。(14.1インチながら筐体サイズや重量は13インチMBAとほとんど差がない
レベルに収まっている)
これは普通にノートPCとして使用する距離においてはドットが見えないくらいの超高精細にょ。
しかし、100dpiモード、150dpiモード、200dpiモードによって簡単にdpi設定が変えられるため
情報量は普通のノートPCと比べてそれほど増えないけど文字が極めてキレイになるという使用
方法や文字は小さくなるけどその解像度の高さを活かした情報量が大きな使用方法が選択
できるということにょ。
つまり、解像度が増すということは使い方の幅が広がるため基本的には解像度が高くなるほど
使い勝手が良くなるにょ。
13〜14インチのUltrabookは高級モデルはこのようにフルHDオーバーが主流になってくると
思われるにょ。

11インチモデルはどうかというとこちらはフルHDが主流になってくると思われるにょ。
高解像度に関してはあまり積極的ではなかったPanasonicのLet'snoteもAX3ではフルHD液晶を
採用しているにょ。(さらに従来は不満の多かった視野角もIPSによって改善されている)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130611_602963.html
薄型、軽量化がお得意なソニーはVAIO Pro 11において11.6インチながら770gという軽量化を
実現しているにょ。(タッチ付きだと870g)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130610_602716.html
これはVAIO Xを彷彿させるものであり、11インチUltrabookでは世界最軽量となっているにょ。
Ultrabookのロゴを取得するためには現時点ではタッチパネルが必須となっているものの
770gという重量は恐らく10インチ超の非AtomのノートPCの中では世界最軽量ではないかと
思われるにょ。
液晶モニタも当然のごとくフルHD(IPS)が採用されているにょ。
軽量化となると従来だとバッテリ駆動時間が犠牲になっていたりするけどこのVAIO Pro 11
では770gという重量でありながら公称11時間駆動となっているにょ。
つまり、11インチMBAと比べて一回り小型であり、310gという大幅な軽量化がされていながら
公称駆動時間は2時間長いということで価格面以外は完全にMBAを凌駕しているにょ。

3年前は貴重だった薄型軽量ノートPCということでMBAにわざわざWindowsを入れて使用する
人も見られたけど今となってはそこまでする価値があるものではなくなり、Appleブランド
信仰者もしくは純粋にMac OSを使用したい人に限られてくるにょ。
MBAがRetina液晶をオプションでさえ用意していないのはMacBook Proとの差別化を行うため
だろうけどそれが競争力低下へと繋がってしまうのではないかと思われるにょ。
これは例えるならばiPhoneにおいてiPhone3Gの筐体(480x320の液晶)のままで中身だけ
iPhone5にして「iPhone5」の名称で販売した状態といえるにょ。
確かに大きなシェアがあるiPhoneならばそれでもある程度は勝負になるだろうけどMac OSは
Windowsと比べてそこまでのアドバンテージがあるわけではないにょ。
やはり、Retina液晶を見てしまうと見た目だけではなく使い勝手の面においても普通の解像度
では満足できなくなるためオプションであってもRetina液晶を用意すべきだったのではないか
と思われるにょ。




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