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おちゃめくらぶ掲示板
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なぜ、絵が規制されるのか・・・?
本日、児童ポルノ禁止法案(以下「児ポ法」)が国会に提出されたにょ。
児童ポルノそのものを禁止するのは児童の人権を考えると当たり前のことでありそれに反対
する人はほぼ居ないのではないかと思われるにょ。
私もこの児ポ法そのものに反対するなんて意志は全くないしその目的については完全に賛同
できるけど今回の改正案においては2つの大きな問題点を抱えているにょ。
(1)単純所持禁止
(2)創作物の表現規制
(1)単純所持を禁止するというのは扱い的には覚醒剤などをイメージしてもらえば分かり
やすいと思われるにょ。
ここで問題となるのは児ポ法における「児童」と「ポルノ」の定義にょ。
児童というのは、18歳未満の男女を示すにょ。(人によってロリ規制法と勘違いしている
場合が居るので要注意)
海外においては国によって異なるものの13〜16歳くらいが多いため日本はそれらと比べると
かなり範囲が広くなっているにょ。
ポルノというと性行為(もしくはそれに準じた行為)を行うものという認識があるかもしれ
ないけれど児ポ法においては性行為だけに止まらず衣服の一部、もしくは全部を付けてない
ものが対象となっているにょ。
これも海外における「ポルノ」の定義と比べたらかなり広範囲となっているにょ。
「海外が・・・」という話を持ち出すならばそもそもの比べる対象が異なっている点について
考える必要があるにょ。
広範囲をカバーするということはうっかり所持してしまうという可能性も十分あるにょ。
そこで問題なのが恣意的逮捕や冤罪にょ。
自宅内のPCから上記「児童ポルノ」に該当する写真が1枚でも見つかれば逮捕の可能性がある
ということにょ。
これは覚醒剤が「1g未満ならばOK」という量の問題は関係ないことを考えると分かるにょ。
単純所持禁止というのはこういうことにょ。
PCの中に入っているファイルが違法ダウンロードされたものかどうかというのは判断が付き
にくいけど児ポ法においては「児童ポルノである」と判断されたらアウトになるにょ。
一時ファイルもセーフではないため例えばワンクリック詐欺のような児童ポルノ画像を
クリックさせるようなウィルスによる誤認逮捕も十分に考えられるにょ。
(2)今回の改正案で個人的には(1)よりもさらに問題としているのがこの創作物の規制にょ。
それは児ポ法は児童の人権を守るのが目的の法律なのに誰も被害者がいない漫画やアニメ
などの創作物まで規制しようとしているにょ。
創作物の規制といえば2010年の都条例改正でも「非実在青少年」という言葉を生み出し話題
となったにょ。
都条例で何が問題かというと18歳未満には相応しくない過激な表現(性表現や暴力表現)は
従来の都条例でも禁止することができたのにその有効範囲を広げたということにょ。
出版社だけではなく販売店や印刷会社も処罰対象となったにょ。
当然ながら発行禁止などの処罰対象になるのは避けたいので出版社は自主規制を強めることに
なるわけだけどそれは言い換えると表現の自由が失われることにも繋がるにょ。
漫画やアニメというのは「過激だから規制される」という誤解があるけど実際のところは
過去の方が現在よりも過激だったにょ。
大手三大少年誌でも女性の乳首が普通に出ていたり、TVアニメにおいてもゴールデンタイムで
そのような作品が放送されていたからね。
しかし、時代とともに規制が強化されたにょ。
過激な描写はゾーニングという形で生き残ったにょ。
例えば漫画においては少年漫画においては規制がかなり厳しくなって小学生でも安心して
読めるようなレベルの性表現に止められている反面で青年誌では中高生以上を対象にして
少年誌では扱えないような内容を取り扱っているにょ。
そして、それを越えるような過激な内容は18禁(成年向けコミック)として発売される
ようになったにょ。
実は、アニメ、漫画、ゲームにおいて「18禁」というものが明確になったのは90年代になって
からにょ。
それまでは一部のメーカーが自主的に18禁マークを付けている場合もあったけど多くの作品が
中高生でも購入が可能な状態にあったにょ。
91年の沙織事件をきっかけにソフ倫が発足してそこでチェックが行われそれを通ったものが
店頭に並ぶようになったにょ。
今はソフ倫だけではなく他の倫理団体からもあるけれどその倫理団体による検閲がないものは
基本的に流通ができないにょ。
当然ながらその検閲で引っかかった場合にはその部分を修正しなければ発売することができ
ないため各メーカーともにその倫理団体の指示に従う必要があるにょ。
その倫理団体の基準となっているのが日本の法律にょ。
そのため法律で規制が厳しくなれば自動的に流通するゲームすべてに影響を与えることに
なるにょ。
では、漫画はどうなのかというと実のところ検閲しているような組織や団体はないにょ。
あくまで「成人向け」は各出版社における自己基準だからね。
したがって、「猥褻である」と判断された場合には出版社や作者が逮捕ということになるにょ。
これは実際に松文館事件として起きたことがあるにょ。
倫理団体という中立的な立場で検閲する団体が居ないというのが即逮捕ということに繋がって
いるわけだけど当然ながら逮捕はされたくないので実際に逮捕される人が出てしまうと自主
規制が強まることになるにょ。
そもそも、猥褻の定義なんて国によって様々にょ。
日本では性器の露出が対象(これは条文には明示はされてないけど慣習的なものである)に
なっているためそういった作品を出版している場合には逮捕される可能性があるにょ。
しかし、これはあくまで日本においての話であって海外もそうというわけではないにょ。
国によって基準が異なるわけだからね。
したがって、「海外に比べて規制が緩いから規制すべき」という考えは根本的に正しくない
といえるにょ。
「少年誌<青年誌<成人向け(18禁)」という感じで右の方が規制が緩く左の方が規制が
厳しくなっているにょ。
従来基準だと成人向けの一部の物が猥褻物扱いになって刑法に触れてしまうという可能性が
あるのだけど今回の児ポ法の改正案ではそういうわけにはいかなくなったにょ。
というのも、絵が児童ポルノ扱いになるということは18歳未満のキャラのそういう姿を
描くことさえできなくなるということにょ。
そもそも絵なんだから設定年齢を変えれば問題はないにょ。
18禁ゲームは99年に最初の児ポ法が施行された時から「性行為のあるすべてのキャラ」の
設定年齢を18歳以上にするという自粛を行っているにょ。
しかし、今回の案では非実在青少年のように見た目で設定年齢が18歳未満が対象となるにょ。
18禁ゲームでもあまりに見た目が幼い子は避けるように頭身規制をすでに設けているにょ。
しかし、見た目が18歳未満となるとほとんどのキャラが対象になってしまうにょ。
高校という名前は使えず学園ならばセーフだったけどそれが制服ものはすべてアウトになり
そして、服装だけではなくその他の見た目(顔など)でも判断が下されてしまうけれど
アニメやゲームのキャラというのは見た目より若く描かれることが多いため学園ものを
やめたとしても恐らく難しいのではないかと思われるにょ。
児童ポルノは冒頭でも書いたように日本では「性行為のあるもの」に限られているわけでは
なく非常に幅広い範囲が対象になっているにょ。
そうなると成人向けのものが壊滅状態に陥るだけということに止まらず一般向け(年齢指定の
ないもの)さえも一部の作品が危うくなってくるにょ。
これは都条例のように「一般向けから成人向けとして販売すればいい」という問題ではなく
国内では販売することすら許されなくなってくるにょ。
つまり、それだけ非常に幅広い範囲が対象ということは日本のアニメ、漫画、ゲームに多大な
影響を与えることになるにょ。
確かにそれでも多くの作品は残ると思うけど実際の所世の中の物は良作だけが存在するという
状況はあり得ないにょ。
様々な考えを元に様々な作品が生まれそしてその一部が良作として広く世間に浸透している
わけだからね。
したがって、表現の自由が狭まるということはこれから生まれてくるであろう作品の可能性
さえ絶ってしまうことになるということにょ。
絵そのものが児童ポルノ扱いになるならば漫画やアニメやゲームに限ったことではなく個人が
描いた絵も児童ポルノになってしまうにょ。
つまり、絵を描く行為が銃の密造や覚醒剤の密造と同レベルになりかねなくなってしまう
わけにょ。
これは、どう考えてもおかしいにょ。
それによって、犯罪が増えるとは到底思えないにょ。
むしろ、絵に自分の欲望をぶつけることで犯罪減少さえ狙えるのではないかと私は思って
いるにょ。
最近事件の多い米軍兵に対して風俗を利用するように発言して多くの人からバッシングを
受けた橋下知事だけど私はPCとペンタブを配布してそれで好きな絵を描いてストレスを発散
させれば解決可能とさえ考えているくらいにょ。
絵にはそれだけのプラスエネルギーを発揮する力があるにょ。
それなのにマイナスしか見ていないというのは非常に情けないことにょ。
人間は水を飲みすぎると死んでしまうけど飲まないと死んでしまうにょ。
結局はすべてにおいてプラスになるものすべてにおいてマイナスになるものは存在しない
といえるにょ。
というか、絵でプラスになったというのは私自身も体験していることなのだけど絵で
マイナスになった(そういった漫画やゲームが理由で事件を起こす)ということは皆無にょ。
「パンは危険な食べ物」のように強引にこじつけすれば何でも正しくなってしまうので
すぐに事件に関して結びつける人は空想と現実の区別が付いてない危ない人だと私は逆に
警戒してしまうにょ。
絵はすぐに刑罰化ではなく調査研究として含まれているだけとはいえ、条文に含まれている
時点でいずれ刑罰化は目に見えているにょ。
そして、現時点では絵は刑罰対象にはなってないにも関わらずヤフオクはそれに該当する
ような品物の出品は禁止となっているにょ。
http://topic.auctions.yahoo.co.jp/notice/rule/adult_rules/
これと同じように自粛や萎縮がすべての業界で起きればサブカルチャーとして発達してきた
日本の文化そのものが破滅の危機が訪れてしまうにょ。
それくらい、法による規制というのは影響力が大きいというわけにょ。(都条例とは比較に
ならないくらいの影響力となる)
しかし、そんな影響を全く考慮せず今回その改正案が審議にかけられようとしているにょ。
しかも、それに反対すると「児童ポルノを容認している」と見なされて反対意見さえも
封殺されてしまっているためさらにたちが悪いにょ。
これが表現規制法ならばいくらでも反対議員もいるだろうけどね。
私の文章で分かりにくい部分は下記のリンク先を読んでもらえたら分かるのではないかと
思われるにょ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1305/27/news094.html
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