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おちゃめくらぶ掲示板
Windows8.1はXPユーザーの最後の選択肢になるか
Windows8の改良版である「Windows Blue」はWindows8.1としてWin8ユーザーに無償提供される
ことが決まったにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130515_599389.html
さて、ここで疑問に思うのが無償提供するならば「Win8SP1」でも良さそうなのだけどあえて
SP1ではなく製品名に「.1」を付けて変えているのは「Win8から変わった」ということを
ユーザーに広くアピールするためだと思われるにょ。(SP1だと製品名はあくまでWin8であり
大幅な改良があったかどうかは分かる人にしか分からない)
さて、Windowsにおいて「.1」と言えばやはり多くの人が思い浮かぶのが「Windows3.1」だと
思われるにょ。
Win3.1は標準で音声、動画などのマルチメディアに対応する初めてのWindowsでありDirectXの
前身であるWinGもオプションで提供されたにょ。
相変わらずDOSにシェルを載せただけのような構造でファイル名の8.3形式の縛りも残された
ままだったけどWin3.1はWin3.0と比べて大幅な進化を遂げているにょ。
Win2.xや3.0の頃はまだアプリも少なくあまり売れなかったWindowsだけど3.1の登場によって
ようやくWindowsの普及が始まったにょ。(Wikipediaによると世界売り上げは3.0が300万本に
対して3.1が1億本)
Windows対応アプリが増えることで従来あった世界の主流であったDOS/V(AT互換機)と国内
では主流であったPC-98シリーズとの垣根も無くなってきたにょ。
それにより、徐々にDOS/V機が国内でも多く販売されるようになったにょ。(PC-98を販売して
いたNECも97年には事実上のDOS/V機であるPC98-NXシリーズを販売開始した)
Win3.1の成功は上記の通りなのでそれに習って「Win8.1」にしたのは分からなくもないけど
3.1はあくまでバージョンが「3.1」なのに対してWin8のカーネルのバージョンはWindows NT
6.2であり、それがバージョンアップした8.1は何が「8.1」なのかは分からないという問題は
あるにょ。
それは、実際のカーネルのバージョンを知っているユーザーが気にしているだけであり、
多くの人にとっては「バージョンが少し新しくなった」という認識しかないだろうからこれで
問題はないのかもしれないにょ。
この「新しくなった」ということが最も重要だからにょ。
Win8はUIをタッチパネルに本格的に対応した初めてのWindowsにょ。(WinCE系を除く)
タッチパネルそのものはWin95において「Windows for Pen Computing」で対応しているにょ。
そして、WinXPでは「Tablet Edition」で対応し、Vista移行は標準で対応しているにょ。
しかし、あくまでタッチパネルによる操作が可能とかジェスチャー入力が可能といった程度の
対応であり、アプリそのものがOSそのものはマウスとキーボードを前提にした作りになって
いるにょ。
しかし、8ではタッチパネルに特化したUIを搭載したにょ。
これは、マウスからタッチパネルへと主流となるポインティングデバイスが変わりつつある
というのも理由だけどPCそのものが成長市場ではなくなってきているというのも理由にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/20130514_599102.html
つまり、一般的なPCのみを対象にしたOSでは今後はもう縮小されてしまうことになり、成長の
大きなタブレット端末にも対応できるようにUIの一新が必要だったといえるにょ。
ただし、Windowsユーザーの多くはUIの大きな変化を望んではいないにょ。
そして、何より現実的に見るとWin8発売された当初はタッチパネル搭載のPCは全体の1割程度
しかなかったにょ。
つまり、1割少々のユーザーはメリットが得られるけど9割弱のユーザーにとってはデメリット
しかないということにょ。
これがアップグレードユーザーを含めるとさらにタッチパネル非搭載の割合は増えるため
結果として「Win8は使いにくいOS」という認識がユーザーの中で広まってしまったにょ。
今回の8.1はそれが改善されているのは確実だろうから現在Windowsを使っているユーザーが
安心して乗り換えられるようになるのではないかと思われるにょ。
Win8.1はWinXPユーザーにとっては最後の選択肢になるにょ。
WinXPのサポートは来年の4月で終了するためあと11ヶ月しかないからね。
Windowsをはじめとするマイクロソフトの製品にはメインストリームサポートと延長サポートが
あり、メインストリームサポート期間内では一定の回数だけ本来有償扱いのサポートが無償で
受けられたりサービスパックの提供など新機能の追加が行われたりするにょ。(メインストリーム
における無償サポートはパッケージ版のWindowsに限られOEM版ではMSではなくそのPCの販売
メーカーによるサポートが行われる)
延長サポート期間内ではWeb上での問題解決やバグフィックスなどが行われているにょ。
つまり、延長サポートが終了した場合にはいかなるバグが見つかってもそれに対する対策が
行われることはないということにょ。
現行のWindowsのライフサイクルがどうなっているかはMSのサイトに掲載されているけど下記の
ようになっているにょ。
http://support.microsoft.com/select/default.aspx?target=lifecycle
メインストリームサポート 延長サポート
Windows XP 2009年 4月14日終了 2014年 4月 8日終了予定
Windows Vista 2012年 4月10日終了 2017年 4月11日終了予定
Windows 7 2015年 1月13日終了予定 2020年 1月14日終了予定
Windows 8 2018年 1月 9日終了予定 2023年 1月10日終了予定
(※すべて北米における時刻なので日本は時差の関係から翌日となる)
かつては、Windowsのサポート期間は製品による違いだけではなくエディションによる違いに
よっても変わっていたためライフサイクルは非常に複雑だったにょ。
例えば同じXPでもHomeとProでは当初のライフサイクルは異なっていたからね。
それを分かりやすくしたのが延長サポートにょ。
メインストリームサポートが終了しても延長サポートが約5年あるためサポート期間が非常に
明確になったにょ。
ただし、この延長サポートは法人向けのエディションのみに採用されるものだったにょ。
これがライフサイクルの見直しによって現在は個人向け(Home Edition)にも適用される
ようになっているにょ。
メインストリームサポートは約5年というのは短い(OSの末期の購入した人は実質2年程度しか
ない)ということで延長サポートが個人向けのWindowsにも適用されるようになったのだけど
短いように見えるこの5年でも他のOSと比べたら長いにょ。
延長サポートと合わせるとそのOSの末期に購入した人でも7年、初期に購入した人ならば10年
以上のサポートが受けられることになるにょ。
ここまで長期間サポートされているOSは他にはないにょ。
これは他のOSと比べて高価格であるということを考えると「当たり前」と考える人がいるかも
しれないのだけど逆にいえば長期間サポートこそが5万円も10万円も出してWindows PCを使う
理由の1つになるにょ。
もちろん他のOSではなくWindowsを使う最大の理由はアプリや対応機器の互換性のためであり、
他のOS用のアプリを主に使っている人だとWindowsを使う価値はほとんど無くなってしまう
けれど一度買えば(スペックさえ満たしておけば)今後数年間は心配をせず使えるというのが
非常に大きいにょ。
例えば5年というスパンで見ると5年前はAndroid OSは存在していなかったにょ。
5年前のiOSは初代iPhone、iPod touchに搭載のver.1.xであり、現在のほとんどのアプリは
動作対象外となるにょ。
そう考えると発売から今年で12年となり、来年には13年目を迎えるXPがいかにサポート期間が
長いかが分かるにょ。
未だにほとんどのアプリはXPに対応しているからね。
逆にいえばほとんどのアプリがXPに対応していることがユーザーからしてみると「XPで十分」
という認識に繋がっていると言えるにょ。
多くのアプリが1世代前のWindowsまで対応、一部のアプリのみ2世代前のWindowsまで対応で
3つ前はサポートが終了していると仮定するならば現在はWin7、8用アプリが主流で一部が
Vistaにも対応となるにょ。
そうなれば否応無しにXPユーザーは「時代遅れ」という認識が高まるにょ。
なぜ、XPユーザーがVista以降のOSに乗り換えないかというと私もメインとしてXPを使っている
ユーザーだから分かるけど普段の使用においてXP後期に登場したPCならばスペック面において
問題はないためにょ。
XP初期だとノートPCだと最大でもメモリが256MBとか512MBしか搭載できない機種も多く存在
するし、HDDもかつては年率2倍で大容量化が進んでおり、XP初期のノートPCだとHDDが20〜30GB
しか搭載していないためにょ。(HDDには寿命があるためXP初期搭載のものだとすでに壊れて
いるか壊れる可能性が高い状況下にあるといえる)
したがって、「それなりに使えるためPC本体ごと買い換えには至らない」という結論に至って
しまうにょ。
それならばOSのみ入れ替えるという方法もあるけどコストやリスクを考えると新しいOSを導入
するメリットが大きいとは言えないにょ。
コスト面を考えるとWin8発売記念パックなどの例外を除きアップグレードでも1万円以上の
コストがかかり、新規インストール用ならば2万円以上のコストがかかるにょ。
昨今はWindowsがプリインストールされた新品PCも安い機種ならば4万円弱で購入可能(特価
品だと2万円台とかもある)ということを考えるとWin7/8のパッケージに2万円払ってXP世代の
PCを使い続けるというのは得策であるとはいえないにょ。
そして、OSをインストールしてもデバイスドライバがそれらに対応している保証はないし
(XP世代の末期のPCの場合はVista用ドライバがあるためそれを使えば動くかもしれない
けど中期以前の場合は自力でネット上から対応ドライバを探せなくてはならない)そして
現在使用しているソフトや機器が必ずしもWin7/8で動作する保証はないためにょ。
この互換性問題はVistaでカーネルが大幅に変わったことで起きてしまったにょ。
それでも問題が起きるケースはわずかであり、多くの場合は普通に使えるけどそれでも一見
使えるようであっても一部において問題が発生する場合は少なくないにょ。
またドライバモデル変更によってビデオキャプチャにおいてはXP世代のものでは動作しない
ものは多く存在するにょ。
当然ながらこれはXP世代以前に登場したソフトにおいてのみ言えることであり、Vistaが登場
してすでに6年が経過しているためこの互換性問題は「旧世代ソフトや旧世代機器を使い
続ける場合」のみ言えることにょ。(これが個人ユーザーならば買い換えで済むけど法人
向けの特殊用途用のソフトや機器だと簡単に新しいOSに対応が難しい)
それでもXPが未だにまだ全ネット接続PCの4割程度を占めている理由はその互換性問題だけ
ではなくVistaへの移行がスムーズに行われなかったことにあると思われるにょ。
3年おきにメジャーバージョンアップが行われてスムーズに移行すれば2世代前のOSを現役
使用する人はかなり少なくなるにょ。
それができなかったのは互換性以前の問題で「Vistaがダメ」という評価がユーザーの間で
広まったためにょ。
それはVistaが(登場当時)ハイスペックを要求していたためにょ。
OSの動作要件では最低512MBだったけど発売当初はエントリー向けのPCではその動作最低
ラインのメモリしか搭載していなかったにょ。
ミドル〜ハイエンドでも1GBにょ。
実際にVistaを使ってみると512MBと1GBでは体感に雲泥の差があり、そして1GBと2GBでも差が
あるにょ。
やはりまともに使うには2GBは欲しいといった感じにょ。
そして、せっかくOSのカーネルがマルチコアに対応していてもエントリークラスでは
当時はほとんどがシングルコアだったにょ。
確かにXPも登場当初はハイスペックを要求していたOSということでユーザーからは非難されて
いたけどそれよりもVistaの方が要求スペックが厳しかったにょ。
そして、XPは98/Meユーザーにとっては高い安定性が得られるというメリットがある(まぁ
2Kユーザーにとってはメリットはあまり無かったけどそれでも同じNT5.Xカーネルであり
互換性の高さによって移行は容易だった)
それと比べるとXPユーザーがVistaを選択する理由は高いセキュリティとDirectX10対応
くらいにょ。(ドライバモデルの変更によってXPはDirectX10以降には対応しない)
さらにVistaは開発の遅れもあってXPが6年間以上も最新OSとして君臨してきたためXPが
極めて高いシェアを有してしまったというのがあるにょ。
その結果が多くのユーザーがいるためソフトベンダーもXPのサポートを切るに切れない
ことによりXPという過去の遺産を抱えたままソフトを開発する結果になっているにょ。
しかし、MSによるXPのサポートが来年4月に終了するためそれは変わってくるにょ。
現在は多くのソフトがXPに対応しているけどMSがXPのサポートを終了させれば徐々に減って
くると思われるにょ。
XPは「2TB超のHDDに対応しない」などの昨今の新しい機器を使うには不便な面もすでに
出てきているにょ。
確かにMSのサポートが終了しても現在使用しているソフト、機器を使い続け新しいものは
使わない、かつ、ネット接続をしないならば使い続けても問題ないにょ。(もっともネット
接続しなくてもローカル接続によるウイルス感染の可能性は避けられないためあくまで
自己責任だけど)
そのためにもサポートを終了してもアクティべーションサーバの停止は避けてもらいたいにょ。
ずっとXPを使い続ける人ならば上記の問題を理解して使えばそいいけどやはり対応する
ソフトや機器の問題から新しく乗り換えようとするならば今更Win7というのはやはり抵抗が
ある人も多いのではないかと思うにょ。
7の方が使い勝手がいいといっても今となっては一世代前だからね。
そうなるとUIが改善(?)されて使いやすくなるであろう8.1の登場はXPユーザーにとっては
最後かつ最良の選択肢になるにょ。
MS側からすればWindows離れを避けるためにも8.1で失敗するわけにもいかないにょ。
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