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おちゃめくらぶ掲示板

1536御茶目菜子:2013/04/21(日) 00:01:30
大型センサー搭載のコンデジがこれからのトレンドになる!?
コンデジはここ数年出荷台数の前年割れが続いているにょ。
その1つの理由としては昨年の1月31日に書いたようにスマホの普及による影響にょ。
スマホに搭載されているカメラは飛躍的な性能向上しており、一般的なコンデジとそれほど
大きな差がないレベルの画質を得られるようになってきているからね。
それは国内ではスマホが普及前にガラケーですでに行われていたことなのでスマホによる
影響といえばSNSなどとの親密性にょ。
撮影してすぐに投稿できるというのは普通のデジカメではできないからにょ。
そのためデジカメ本体に無線LANを内蔵してスマホと連携させる機能を持たせるというのが
ここ1年くらいのトレンドになっているにょ。

スマホにないコンデジのメリットはやはり高倍率ズームや防水機能ではないかと思われるにょ。
どちらもスマホが現状のように薄型、軽量を重視している限りは搭載が困難(防水機能に
おいては生活防水レベルならば簡単にスマホでも導入できるけど海水浴等で気軽に使える
レベルではない)ということでそれらはスマホと共存することができるもののローエンドの
コンデジは今後生き残るのが難しいと思われるにょ。
それとやはり高画質で撮影できる機種にょ。
スマホに搭載されているセンサーやレンズは筐体サイズを考えると高性能とはいえないものの
それでもスマホの画面で見るだけならば十分な性能を持っているにょ。
しかし、それをプリントしたりPCの大画面で閲覧する際には十分な画質とは言い難いにょ。
そのためデジカメ市場はコンデジの大幅な下落によってトータルの販売台数は減っているけど
ミラーレスやデジタル一眼レフは依然として前年比増が続いているにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/596/344/html/004.jpg.html

ミラーレスやデジタル一眼の販売台数が伸びているというのは「高画質」というニーズが
強まっている影響といえるにょ。
スマホにカメラ機能が搭載されているとはいえミラーレスやデジタル一眼はそれよりも高い
画質を得ることができるという認識が多くのユーザーにある現れともいえるにょ。
その高画質のニーズによって各社ともに最近は高級コンデジに力を入れているにょ。
高級コンデジというのはニッチなニーズであり、昨今はミラーレスのシェア拡大によって
高級コンデジの立ち位置が微妙になってきてはいるもののそれは各社ともに自社製品内で
競合が起きないように工夫をすることで克服しているにょ。
ミラーレスでは大きなシェアを獲得しているソニーは高級コンデジとして1インチセンサーの
RX100、フルサイズセンサーのRX1という高級コンデジを発売しているけどこれは同社の
ミラーレスであるNEXは現時点ではAPS-Cセンサーを搭載であり、それらと棲み分けのための
措置だと考えることができるにょ。(近い将来フルサイズNEXが登場すると予想されている
ためRX1後継機とフルサイズNEXをどのように販売していくかが注目点となる)
ニコンにおいてはミラーレスであるNikon 1は1インチセンサーを搭載であり、先日発売した
COOLPIX AはAPS-Cセンサーであるため棲み分けが可能であると言えるにょ。

もっとも単純にセンサーサイズだけではなくレンズ一体型の大型センサー(1インチ以上)
搭載の高級コンデジは「レンズ交換ができない」ということに価値があると思われるにょ。
それは、センサーとレンズをマッチングさせることで高い性能を発揮できるようにすることが
可能になるというだけではなく本体とレンズを別々に用意するよりも小型軽量化が可能になる
というメリットやレンズ一体型であるため機密性が高く内部に塵や埃が入りにくいという
メリットもあるにょ。
デジタル一眼はその構造上レンズ交換時の埃の進入を避けるのは非常に困難であり、その点
レンズ一体型ならばその心配がほとんどなくなるので気軽に使用可能になるにょ。


そんな中ペンタックスリコーからAPS-Cセンサーを搭載で世界最小最軽量となる高級コンデジ
「GR」が発表されたにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130417_596186.html
APS-Cセンサーを搭載の機種というのは少し前までは非常に珍しい存在だったけど富士フィルム
X100とその後継であるX100s、シグマDP1Merrill、DP2Merrill、ニコンCOOLPIX Aなどがあるにょ。
後発というほどではないけどすでに他社からも出ており単純にセンサーサイズだけを見ると
新鮮味に欠けるにょ。
しかし、GRはAPS-Cセンサーを搭載で世界最小最軽量というのが大きなアドバンテージとなって
いるにょ。
メーカー的には明言はしていないけど事実上GRデジタルIVの後継機といえそうにょ。

GRデジタルは銀塩で出ていた高級コンパクトカメラGR1をベースにデジカメ化したものにょ。
ただし、センサーサイズは高級コンデジとしては一般的であった1/1.7インチセンサーが
採用されていたにょ。
本モデルGRはそのデジタル化されたGRDの5代目といえるわけにょ。
では、前モデルであるGRD IVと競合機種であろうCOOLPIX Aとスペック比較してみるにょ。

        GR         GRD IV       COOLPIX A
センサーサイズ APS-C        1/1.7インチ     APS-C
画素数     1620万画素     1000万画素     1616万画素
レンズ     換算28mmF2.8    換算28mmF1.9    換算28mmF2.8
最短撮影距離  10cm        1cm         10cm
手ぶれ補正   無し        有り        無し
感度      ISO100-25600    ISO80-3200     ISO100-6400(拡張25600)
シャッター速度 300-1/4000     180-1/2000     30-1/2000
動画      H.264フルHD     MotionJPEG VGA   H.264フルHD
サイズ     117x61x34.7     108.6x59.8x32.5   111x64.3x40.3
重量      245g        219g        299g

GRのGRD IVに対する最大のアドバンテージはセンサーサイズにょ。
1/1.7インチセンサーは普及クラスのコンデジに試用されている1/2.3インチセンサーと
比べて約1.5倍の面積であるもののAPS-Cサイズはその大きな1/1.7インチセンサーと比べて
約8倍の面積となっているにょ。
面積比がそのまま画質に繋がるわけではな好条件下においてならば多少の面積差を跳ね返す
ことは可能になるにょ。
APS-Cセンサーを搭載したデジタル一眼レフも普及クラスの標準ズームを装着した場合には
そのセンサー性能を引き出すことは難しいため高性能なレンズを採用しているGRD IVは日中
屋外であればそのAPS-Cのデジタル一眼と比べてそれほど大きな差はないくらいの画質を得る
ことができていたにょ。
しかし、当然ながらAPS-Cセンサー+高性能レンズであればよりGRD IVを上回る画質になるのは
必至といえるにょ。

では、GRのセンサーサイズ以外のスペックを見てみるにょ。
最初に気が付くのはレンズの明るさにょ。
高級コンデジにおいて普及クラスのものと差別化をするため1/1.7インチセンサーを採用の
高級コンデジは昨年7月27日に書いたようにレンズが明るくする傾向にあるにょ。
明るくするということはセンサーの画素ピッチが狭くなってきている昨今のコンデジでは
回折限界のためセンサーの画素数分の解像感を得ることが不可能になってきているという
ことを考えれば価値のあることであり、高級コンデジでは絞りの自由度を高めるということに
効果があるにょ。(絞っても回折限界で画質が落ちる一方であるためNDフィルターによって
露出を制御しているコンデジが大半だけどそれだと絞りで被写界深度をコントロールする
ことはできない)
普及クラスのコンデジでも広角側のみF1.8という機種があるけど昨年から始まった高級
コンデジにおいては望遠側もF2.3〜2.8と比較的明るくなっているにょ。

GRD IVは単焦点であるため元々F1.9という明るいレンズを搭載しているにょ。
昨今のトレンドに載って明るいレンズを・・・といってもこれより明るくするのはコストや
性能を考えた場合かなり困難にょ。
そこで、もう1つの選択肢としてセンサーの大型化への道を進んだにょ。
レンズは1段少々暗くなったけどセンサーサイズが8倍以上になっているためボケ量においても
暗所性能においても単純計算で約2段分くらい向上しているにょ。
これは設定感度においても現れており、ISO25600というのは一般的なAPS-Cのデジタル一眼レフ
並といっていいにょ。
とはいえ、センサーサイズが大きくなってギリギリまで小型化している影響で手ぶれ補正
機能がないのは残念にょ。
手ぶれ補正が3段分あると仮定すれば「手ぶれを考慮した限界撮影」はGRD IVの方が1段分
有利になるからね。

ただ、センサーが大きくなるとマクロ性能(最大撮影倍率)の面では不利になりやすいにょ。
コンデジがレンズ前1cmで撮影可能な機種が多いというのはセンサーが小さいから可能になって
いるにょ。
GRではレンズ前10cmということでGRD IVと比べて一見すると10倍ダウンに見えるけどレンズと
センサーとの間の距離を考えると10倍もないにょ。
厚みから考えるとGRの最短撮影距離はセンサー面から14cm程度と推測されるけど一般的な
APS-C用の換算28mmのレンズでは20〜30cm前後が一般的であるためその半分の距離で撮影が
可能になるということは一般的なレンズと比べて撮影倍率で2倍程度高くなるといえるにょ。
実際はセンサー面からの距離ではなく投影距離を考慮しないといけないためこの単純計算
通りにはいかないもののAPS-Cセンサーを搭載の換算28mmレンズよりは遙かに高倍率撮影が
可能になるのは確実にょ。(まぁそれでもGRD IVの1cmマクロよりは撮影倍率で劣るけど)

センサーサイズが大きくなるというのはメリットが多いのだけど問題は筐体サイズと価格にょ。
筐体サイズは上記の表のように8倍センサーが大きくなったにも関わらず筐体サイズはGRD IV
と比べて一回り大きくなっただけにょ。
銀塩のGR1と比べるとほぼ同サイズということで現在水準から考えるとコンデジとして見た
場合には大きく感じるけどAPS-Cセンサーを搭載しているということを考慮すればこのサイズや
重量はかなり大きなアドバンテージになるにょ。
これはミラーレスのようなレンズ交換式では実現が困難であるためまさに一体型ならではと
いえるにょ。
センサーサイズが大きくなった場合には本体は小型化できてもレンズを小型化するのは
画質を犠牲にしない限りは難しいからね。
センサーサイズが大きくなった場合にはレンズが大型化してしまうけどコンデジとして使用
する場合にはレンズバリアがある方が使い勝手がいいにょ。
キャップ式だとどうしてもキャップを開けるという作業が必要になるからね。

すでに発売されているニコンのCOOLPIX AはAPS-Cセンサー搭載でそこそこ小型軽量でさらに
レンズバリア式ということでなかなか良いコンデジだったけど問題なのは価格だったにょ。
予価128000円というのはさすがに辛かったからね。
これが、ハイブリッドビューファインダーを搭載して高コストであることが分かるX100sなら
128000円というのは納得できる価格であるため問題ないけどそれと比べて同価格であるならば
COOLPIX Aは高精細のEVFを同梱すべきだったと言えるにょ。
その点、このGRは予価99800円というのは同じAPS-Cセンサー搭載のCOOLPIX Aと比べると3万円
程度安価であり、すでにやや価格が下落しているCOOLPIX Aと比べて実売価格でも約1万円
安価となっているにょ。
「ニコンブランド」や、COOLPIX Aの外観デザインに高い価値を置いている人で無ければこの
GRの方が格段にお買い得感が高いにょ。

昨今の高級コンデジのトレンドは「明るいレンズ」もしくは「(1インチ以上の)大型
センサー」であるためそれらの選択肢はこれからどんどん増えていくと予想されるにょ。
これは冒頭で書いたようにすでに「普及型のコンデジは売れなくなってきている」という
ことからスマホと競合しない高いニーズのある高画質で撮影できる機種というのは確実に
一定数の需要があるためにょ。
一眼レフの低価格化やミラーレスの普及で高画質を求めるため高級コンデジの出番は無く
なるかと思われたもののやはり一眼レフ、ミラーレスと高級コンデジは別腹と感じる
ユーザーがそれなりに多いというのとメーカー側が自社内で競合しないようにしている
ということが高級コンデジのラインナップの増加を行っているといえそうにょ。
センサーの大型化は素直に歓迎したいところだけど価格面を考えると入門機のデジタル
一眼やミラーレスを買った方が安いというのがネックにょ。
対象ユーザーを考えると一眼レフならば中級機クラスと価格を比べる必要があるため
一概に高価とはいえないけど一眼レフがどんどんデフレしているのに高級コンデジは
センサーの大型化などによって高価格化が進んでおり価格面を考えた場合にはそこまで
大きなシェアを得ることはできないのであまり乱売するとメーカー側にとっては厳しい
結果に終わるのではないかと思われるにょ。




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