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おちゃめくらぶ掲示板

1488御茶目菜子:2013/02/28(木) 00:05:04
タブレット端末はポケコンになれるのか?
タブレット端末が多数発表されたにょ。

HP、Samsungが7〜8型タブレットを発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20130225_589230.html
ソニー、「Xperia Tablet Z」のWi-Fiモデル
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130226_589341.html
オンキヨー、直販9,480円からのAndroidタブレット6機種
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130226_589403.html
Lenovo、Androidタブレット「IdeaTab」3機種を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20130226_589410.html
ASUS、通話機能付き7型タブレット「Fonepad」を249ドルで発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20130226_589345.html
8.9型WUXGA液晶の「Kindle Fire HD 8.9」を予約開始
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130227_589604.html

今回の多数の製品を見て目立った点といえば下記の3つにょ。

 (1)7インチクラスの普及
 (2)低価格化
 (3)Atomの本格導入の期待

(1)タブレット端末といえば10インチクラスのiPad(正確には9.7インチ)が爆発的にヒット
したため各メーカーもそれに追従して10インチクラスの製品を主に投入していったにょ。
しかし、10インチクラスの製品は軽い物でも500〜600gであり、基本的に片手で持って使用
することになるタブレット端末としてはどうしても重量面で難があったにょ。
また家庭内で持ち運ぶには10インチクラスの製品が問題ないのだけどバッグに入れて電車や
バスの中で気軽に取り出して活用するには10インチクラスでは大きいにょ。

サイズや重量の面ではスマホを活用すればいいというが意見もあると思うにょ。
確かに、国内においてはスマホは携帯電話の出荷台数の7割以上を占め普及率も今年中には
5割を越えることが予想されているにょ。
そうすると、「10インチタブレットでカバーできない領域はスマホ」となるのは自然な流れ
だけどユーザーが選ぶのが10インチではなく7インチになる可能性もあるにょ。
ここで、スマホを持っていて7インチクラスのタブレット端末が必要かということになるの
だけどスマホの高解像度化は止まらずこの昨年まで1機種しか無かったフルHD液晶搭載機が
この春の新機種では一気に増えたにょ。
フルHDだとスマホとしては大画面となる5インチでも441ppiに達するため計算上は20cmまで
近づいてもドットを認識するのは困難にょ。(一般的な人だと30cmの距離で300ppi程度まで
認識できる)

300ppiくらいまでは情報量のアップに貢献できたけどそれを越えてしまうと文字のキレイさ
くらいしか高精細のメリットはなくなるにょ。
その高精細も15cmまで近づいてみても600ppiまでしか認識できないためそれで高精細も打ち
止めになるのではないかと思われるにょ。
これは逆に言えばスマホの実質的な文字情報量はいくら精細度を高めても5インチでもWXGA
クラスあるかどうかというレベルしかないことを意味するにょ。

これが7インチだとWXGAで213ppiであり、5インチのスマホだと少し前にはハイエンドだった
QHD(960x540)よりも精細度が若干低いため十分に文字が認識できるにょ。
そして、7インチフルHDだと314ppiだけどこれは5インチWXGAとほぼ同じにょ。
両方とも手に持って使う端末であるため精細度が同じであれば文字の見やすさはほぼ同じに
なるにょ。
「WXGAとフルHDで情報量が分からない」なんて言う人はほぼ居ないと思うけどこの情報量の
多さこそが7インチタブレット端末のメリットだと思うにょ。(それにサイズが大きいと
文字入力の際にソフトウェアキーボードの使い勝手も良くなるし)
それならば10インチクラスの方がさらに情報量が多くなるという意見もありそうにょ。
確かに10.1インチ2560x1600でも299ppiであるため7インチフルHDよりも文字が見やすい
からね。
しかし、これは10インチクラスが片手で長時間保持できて気軽に持ち歩くことが出来る
という人に限られるにょ。(もしくは、ほぼ家庭内でしか使用しないためそこまでの
携帯性には拘らない)

ただし、これはスマホが「5インチ」というサイズで打ち止めであるということを前提に
しているにょ。
もしも、今後スマホがさらなる大型化を続けることになれば7インチタブレットの領域まで
スマホが浸食することになるからね。
ただし、そのサイズになるとポケットに入れることがほぼ難しくなるにょ。
現在アニメでも放送中の「ROBOTICS;NOTES」の世界では7インチのスマホが主流になっており
このスマホは通称「ポケコン」と呼ばれているにょ。(おちゃめくらぶで普段使用している
ポケコンとは別物であるため注意)
3.5〜4インチクラスだったスマホが現在は4〜5インチであるため数年後には7インチにならない
という保証はないけどそれはそういう時代になってから考えればいいにょ。
現時点では上記のようにスマホと差別化は可能だし、本体が別であるということは当然ながら
バッテリが別であるためただでさえバッテリ容量が小さくバッテリ切れの心配によって思う
ように使えないスマホの変わりに自由に使える端末が別途あるというとそれだけで大きな
メリットがあると私は感じるにょ。(単純にバッテリだけの問題ならばスマホ1台で済ました
場合には別途モバイルバッテリを持ち歩けばわざわざ別端末を持ち歩く必要はないけど)

(2)7インチクラスのタブレットが脚光を浴びるようになったのはNexus 7の登場が大きいと
思われるにょ。
従来は10インチクラスが主流であり、7インチは品質があまり良いとは言えない中華パッドの
ような格安品しかなかった中にそこそこのスペックで19800円という低価格で登場したわけ
だからね。
そして、Appleも7インチよりは1周り大きいiPad mini(といっても4:3の液晶であるため
短辺は大きいけど長辺は7インチクラスと互角)を投入してさらにこのクラスの競争が激しく
なったにょ。
スペックのわりに(登場時には)割安感があったNexus 7とは異なりiPad miniは予想以上に
割高感があったにょ。
それでもやはり小型iPad2というべきスペックであり、多くの人にはそれほど不満を感じ
させるものではない(CPUやGPUの性能はそのままでRetina液晶を搭載してしまえばスペック
不足でもっさりしてしまうのでiPad miniはRetina液晶を搭載しなくて正解だと思う)という
こでもあり、そして、Appleのブランド力もあって高い人気を誇っているにょ。

そうなると後続がそれらに対抗するにはスペックやブランド力で上回る必要はあるけど
ブランド力で上回るのは無理であり、スペックで上回るとそれらより高価格になるのは
必至であるためブランド力の無いメーカーだとかなり苦戦をしてしまうにょ。
そこで選んだ道は低価格化にょ。
従来だと中華パッドがカバーしていたような1万円を切る製品まで発表されているにょ。
ただし、その最下位クラスの製品だと当然のことながら格安中華パッドと大差ない性能に
まで落ちているため注意が必要にょ。
個人的にはスマホと共存するためには7インチタブレットにはWXGA以上が必須であると
考えているので低価格化による選択の幅が広がるのは歓迎するけど私ならば数千円余分に
払ってでも必要なレベルのものを購入するにょ。

(3)Intelがスマホやタブレット端末用として満を持して一昨年に発表したOak Trailだけど
参考出品の製品こそいくつかあったものの実際の製品として販売されたものは皆無にょ。
それから1年余り経ち昨年秋にはその後継となるClover Trailを発表したにょ。
Window8タブレット端末の多くに搭載され従来のAtomでは難しかった10インチクラスで
ARM SoCを搭載したAndoroidタブレット端末とほぼ互角のサイズ、重量、駆動時間を実現
したにょ。

それが今回Clover Trail+としてさらなるバージョンアップをしたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130225_589280.html
このClover Trail+はGPUコアを変更しAndoroid OSへの最適化が図られているとのことにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20130227_589550.html
つまり、Clover Trailと比べてさらに長時間駆動が可能になるということにょ。
参考展示レベルだけどこれを採用しているタブレット端末も発表されたにょ。
Oak TrailではAtomを採用する意味はほぼ無かったけどClover Trail+がハイエンドなARM SoC
と比べて割高でないならば採用する意味は出てくるにょ。
というのも、それはIntelの今後のロードマップを見た場合に非常に見通しが明るいためにょ。

各ファウンドリは昨年28nmによる製造プロセスを立ち上げたものの依然として十分な供給が
できているとは言えないにょ。
特にGFは28nmの大幅な立ち上がりの遅れがありAMDの今後のCPUのロードマップが白紙状態に
までなってしまったくらいにょ。
PS4に採用のCPUがJaguarに決定したのはこれが一番の理由だろうからね。
その点Intelは昨年の段階で22nmプロセスの量産化が可能になっているにょ。
そして、来年には14nmプロセスの立ち上がりはほぼ予定通りに行われると思われるにょ。
Atomは現状では旧世代の32nmプロセスが採用されているものの年内には22nmプロセスを
使った「Bay Trail」の登場が予定されていて来年には最先端の14nmプロセスを使用した
Atomも投入される見込みにょ。

この世界最先端の製造技術は他社にとっては脅威にょ。
基本的に製造プロセスが微細化すれば同一ダイ面積に搭載できるトランジスタ数が増えるため
性能の向上に繋がるし、最先端の省電力化テクノロジも採用されているため低消費電力も
期待ができるにょ。(従来であれば駆動電圧を下げることでピーク時の省電力化が可能に
なっていたけど昨今は駆動電圧を下げるのが難しくなっているけどそれでも40nm→28nmでは
大幅な省電力化が行われた)
性能面と省電力面のアドバンテージがAtomにあるならばよほどコスト面で問題がない限りは
採用はこれからどんどん進むと思われるにょ。
Oak Trail登場時と現在では状況が全く異なっているということにょ。


さて、こうしてみると7インチのタブレット端末の普及はこれから加速するのは確実にょ。
当初は10インチばかりだったのは(1)で書いたようにiPadが市場を牽引したためであり
ユーザーが10インチを選んだわけではないにょ。
これからは10インチと7インチとラインナップの幅が広がり「10インチが良い」という人を
除けば低価格な製品が多い7インチクラスが選ぶだろうからね。
そうなるとあとは価格の問題にょ。
デフレによって15インチクラスのノートPCでさえ新品でも4万円以下で入手可能だし、11.6
インチクラスのUltrabookも安い製品ならば4万円台からあるにょ。
つまり、「とりあえずPCが欲しい」という人にとっては4万円くらいが主力品となっている
10インチタブレットは価格面でかなり苦しむのではないかと思われるにょ。

価格面の問題といえばかつて80年代前半、まだPC(というか当時はマイコンと呼んでいた)が
一般家庭にほとんど無かった時代はパソコン(マイコン)は高嶺の花だったにょ。
当然のことながら当時はノートPCなんてものは存在せず、機能が限定されたハンドヘルド
コンピュータやポケットコンピュータ(ポケコン)が携帯型のコンピュータとして用いられて
いたにょ。
特にポケコンは当時一般的な8bitパソコンが本体+ディスプレイで10〜20万円していた時代に
1〜2万円で購入可能ということで多くの注目を集めていたにょ。
使用する用途が異なるため実際は比較対象にさえならならず別腹という感じだったのだけど
恐らくこの状況はPCとタブレット端末の間においても言えるのではないかと思われるにょ。
「PCより安価で携帯性に優れているもの」がタブレット端末が普及するためには必要に
なるにょ。

ポケコンは残念ながら電卓の延長線的な製品であるため当時の8bitパソコンががカバーする
領域はカバーできなかったにょ。(ただし、ポケコンは速度で劣っていても演算精度で
優れており、電池で数10時間〜100時間の連続使用が可能であった)
タブレット端末はポケコンがなし得なかった真にパーソナルなコンピュータになれる可能性を
持っているにょ。
まぁスマホがすでにそれをなし得ている(もしくはそれに近づいている)といえばそれまで
だけどスマホはあくまで携帯電話の役割として購入している人が多いということを考えると
タブレット端末は端末だけの魅力(もちろん、その端末を使ったサービスを込み)で普及
させていかなくてはならないため簡単ではないにょ。
かつてのポケコンやPDAは一般層に普及する前に形を変えて姿を消したけどタブレット端末は
それらと比べると今後の展望は非常に明るいといえるにょ。




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