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おちゃめくらぶ掲示板

144御茶目菜子:2010/03/17(水) 14:15:45
デジタル一眼は本当にコンデジよりも優れているのか・・・?
私がコンデジではなくデジタル一眼を使う理由といえば、用途に合わせたレンズが選べる
という点や表現の幅が広がるというものにょ。
コンデジは基本的にプログラムオートのみとはいえ、機種によっては絞り優先AEや
シャッター優先AEやマニュアル露出で撮影できるものもあるけどコンデジのセンサー
サイズの関係上、回折限界からあまり絞ることができず絞りのコントロール幅はほぼ
ないに等しいレベルだからね。(ほとんどのコンデジは絞りをNDフィルターでコントール
しているため絞りを変えても絞りの効果は得られない)

人気のTZシリーズも先日新型のTZ10が発売されたにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20100316_354909.html
12倍の光学ズームを搭載しながらポケットにも収まるような小型サイズであるため人気の
機種だけどこのような10倍前後の光学ズームレンズを搭載の薄型デジカメ(数年前までは
これはネオ一眼の領域だったけど今はネオ一眼では20〜30倍の光学ズームとなっている)
というのは各社から発売されているにょ。
ここまでの焦点距離をカバーできれば多くの人は一眼レフのメリットであるレンズ交換が
可能ということに対してアドバンテージを感じないのではないかと思われるにょ。
というか、コンデジで十分にょ。

したがってデジタル一眼ののメリットというのは暗いところでもキレイに撮せるとか
くっきり撮せるとかいうものではないかと思うにょ。
暗いところでもキレイに撮せるかどうかはフラッシュを使えばその調光精度ですべて
きまるにょ。
でも、やはりフラッシュが使えない場所、被写体や雰囲気を残して撮影したいことも
あるにょ。
その時はノンフラッシュとなり高感度時の画質でキレイか決まるのだけど現在のデジタル
一眼の主流であるAPS-Cセンサーでは概ねISO1600くらいまではA4サイズのプリントで
問題がないレベルの画質で撮影でき、最新のEOS Kiss X4ならばISO3200までなら問題が
ないくらいのレベルとなっているにょ。
これはコンデジだと厳しいにょ。
数年前までは最高感度設定がISO400止まりだったコンデジは今ではISO3200以上に設定
可能な機種が大半だけどコンデジでISO3200となるとほとんどの場合塗り絵状態になって
しまうため階調に乏しくディティールもかなり失われてしまうにょ。
Powershot S90、G11のようにコンデジとしては比較的大きな1/1.7センサーを使い、
1000万画素のセンサーを250万画素として使うローライトモードや裏面照射センサーを
用いてマルチショット(TX1やWX1では「手持ち夜景モード」と呼んでいる)でノイズを
減らすという方法もあるけどこれならばA4プリントには厳しいけど2Lくらいでは十分
使える写真が撮影できるためにこれで不満ならばデジタル一眼を購入するしかないにょ。

しかし、「くっきり撮せる」というのは微妙なものにょ。
日中の屋外で撮影したスナップ写真をL版や2L版にプリントするならば今普通に店頭で
売られているコンデジ(トイデジカメを除く)ではどれでも十分実用になるレベルに
なるにょ。
それでさらなるくっきりさを求めるとなるとやはり鑑賞の主流がPCになっているせいだと
思うにょ。
PC画面で等倍鑑賞をするというのはL版印刷した写真を10倍のルーペで観察するようなもの
だから粗が簡単に見えてしまうにょ。(もっとも、一旦プリントした写真をルーペで見る
場合はプリンタ側がボトルネックとなるためこの例えは正しいとはいえないけど)

コンデジに700万画素以上要らない、1000万画素は不要など何度もコンデジの高画素不要を
唱えてきた私だけど依然として画素数がデジカメ買い換えの大きな要因となっている
現状においては本当に高画素が無意味とユーザーが感じるまでは画素数が増え続けること
だと思うにょ。(画質を求めるハイエンドモデルでは逆に画素数が減っておりメーカーは
高画素化によるデメリットを感じているのは間違いないけど)
コンデジで1000万画素にまともに耐えうるレンズを使用しているのは私が知る限りは
リコーのGRD3くらいだしね。
ほとんどのコンデジは無理に1000万画素もしくはそれ以上の画素数を実現しているため
とても細部の描写はできてないにょ。
上記のTZ10も日中での撮影は1400万画素の極小センサーの割りには結構よい描写をして
いるもののさすがに望遠側は駄目にょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/354/909/html/803.jpg.html
これはレンズ性能が全く足りてないので仕方がないにょ。

ではデジタル一眼ならきっちりピクセル単位で解像するのかというとそうではないにょ。
専用設計ではないという点がコンデジより不利になるとかイメージサークルの大きな
レンズでそこまで描写性能を上げるのは難しい(高コスト)というのもあるけどそもそも
理論上センサー自体がピクセル単位で解像できないようになっているからにょ。
一部のものを除きデジカメはRGGBのべイヤー配列となっているにょ。
1000万画素のデジカメといってもフルカラーのセンサーというわけではないためセンサーの
前にフィルターを通し特定の色にのみ反応するようになっているにょ。
1000万画素のセンサーの場合R(赤)とB(青)が250万画素、G(緑)が500万画素となって
いるにょ。
1つのセンサーだけではフルカラーの情報を持たないために周辺のセンサーの情報を元に
フルカラーの画像を生成しているにょ。

ベイヤー配列の場合、色の境目では偽色が発生しやすいし細かい幾何学的な模様(アップで
撮影した時の服の繊維など)を撮影するとモアレが発生してしまうにょ。
被写体によっては偽解像が極端に出てしまうラーメンノイズとなることもあるにょ。
これはRGGBが異なる場所にあるためその座標の狂いが原因にょ。
ならばセンサーの1つの画素でフルカラーに対応すればいいと思うかも知れないけどそれも
難しいにょ。
シグマDP1などに採用されているフォベオンセンサーはフルカラーのセンサーだけど
フルカラーセンサーであると今度は色の分離が難しくなるにょ。(正確な色が出せない)
それにセンサー1つでRGB3つのフィルターを通すために感度の面でも不利になるにょ。
実際フォベオンセンサーはAPS-Cセンサー並のサイズに460万画素という低画素でも
1000万画素超のベイヤーセンサーと比べて感度で大きく劣っているからね。
だから、画素数の面でも感度の面でもベイヤー配列が有利になるのだけど上記の問題点を
緩和させるためにあるのがローパスフィルターにょ。

ローパスフィルターというのは一定以上の高周波成分を通さずに低周波の成分だけを
通すフィルターなのだけどデジカメのローパスフィルターは簡単にいうとセンサーに入る
映像をぼやけさせるためのものにょ。
これによって、RGGBの各センサーの微妙な位置のずれで発生する偽色問題をかなり緩和
させることが可能になるにょ。
要するに最初からピクセル単位で解像できないようにしているわけにょ。
基本的にセンサーサイズで解像しきれないような細かな模様(不定形の自然物では問題
なく人工的に作られた格子状や柵状のもの)を撮影したときのみ発生するのでデジカメが
低画素であればかなり有用だったけど高画素化すればローパスフィルターの役割は
どんどん失われてきているとは思うけど高画素化したら今度はさらに細かく解像する
ためにさすがに不要にはならないにょ。
デジタル一眼の場合まだセンサーの画素ピッチよりもレンズの解像力の方が上となって
いるからね。(高画素のセンサーでも高解像のレンズを使えば十分解像する)
機種によって多少は変わると思うけどキャノンはローパスフィルターが弱め、ニコンは
ローパスフィルターが強めとなっているにょ。
要するにキャノンの方が解像力ですぐれニコンの方が偽解像が少ないということになる
わけにょ。
コンデジの場合は、すでに画素ピッチがレンズの解像力よりも細かくなっているために
すでにローパスフィルターは要らないレベルに達しているにょ。(私が知らないだけで
すでにローパスフィルターを使ってないコンデジもあるかもしれない)
レンズの解像力が足りないのをTZ10では超解像技術を使って補っているにょ。
場合によっては良い描写になっているもののけどさすがにそこまでのアドバンテージは
サンプル画像を見る限りは感じられないにょ。

結局、デジタル一眼でもピクセル単位できちんと解像しないならコンデジとあまり変わら
ないのでは?なんて思う人もいるかもしれないにょ。
確かにピーク時の画質を比べたらそんなに大差はないにょ。
デジタル一眼でも付属のキットレンズや高倍率ズームしか使ってなければそこまで高画質
というわけではないからね。(デジタル一眼に大きな期待をしている人はこれを見たら
がっかりするかもしれないけど)
レンズ交換ができないコンデジはセンサー、画像処理エンジンに最適化が施されている
ためにセンサーサイズの割りに非常に優秀にょ。
銀塩で標準的なコンデジ(1/2.3インチセンサー)くらいのサイズのフィルムを使った
場合はL版印刷さえキレイにはできないレベルとなりそうだからね。(普通の35mm版で
撮影したものを縦横6倍にトリミングしたくらいのものになるため)

ピーク時の画質ではコンデジでもデジタル一眼と大差はないといってもここで言う
「コンデジ」というのはあくまで平均以上の描写力を持つコンデジで「デジタル一眼」は
APS-Cで付属のキットレンズを使うことを前提に考えているからにょ。
平均以下の描画性能のコンデジの場合はデジタル一眼でキットレンズを使用して撮影した
ものと比べても明らかに劣るし、デジタル一眼で高性能なレンズを使った場合には
どんなコンデジであろうと明確な差が出てしまうにょ。
それでもL版印刷程度ならば両者に差はないけどね。
だから明確な差となるためにはA4くらいでプリントする必要があるにょ。
A4サイズであれば400万画素あれば普通に鑑賞するのに問題ない画素数(200dpiでプリント
可能)だけど細かい部分をじっくり見るならば900万画素くらい欲しい(300dpiでプリント
可能)ところにょ。(これがL版ならば300dpiでも150万画素あれば十分となるために150万
画素できっちり解像できれば両者の差はなくなる)
つまり、900万画素できっちり解像(等倍で見ても十分鑑賞に堪えうるレベル)であれば
両者の区別はないけどほぼすべてのコンデジはレンズの性能不足でそこまでの描写性能が
ないからデジタル一眼と比べてプリントされた写真を見ただけで差を感じてしまうにょ。
これも見比べず、コンデジで撮影した写真のみを見た場合には十分なレベルと感じる
機種が大半だからコンデジの進化は非常に大きいけどね。(300万画素世代の頃の方が
等倍鑑賞では優れていたけどA4プリントではいくら画素当たりの性能が落ちていても
最近のコンデジの方が上となる)

それに少しでも悪条件ではコンデジはすぐに破綻してしまうのに対してデジタル一眼の
場合はそれが少ないにょ
高感度時の描写ではそれが明か(APS-Cサイズのデジタル一眼でもISO400まではほとんどの
機種で無ノイズだしISO1600でも1/2に縮小すれば等倍鑑賞に堪えられるレベル)だからね。
それに上記のような望遠側の描写も明らかに異なるにょ。
私がデジタル一眼を買う前に使っていたネオ一眼のFZ5だけどこれは5年前の機種で500万
画素ながら広角側を使い日中屋外での撮影ならば今でも十分に通用するレベルの画質と
なっているものの望遠側は500万画素ですら全く解像できてないためにアップで撮影する
場合には不満が大きかったにょ。(上記のTZ10の望遠側のサンプルのようにぼやけた
感じとなってしまう)
もっともL版程度ならば実効で150万画素で解像できればいい(1500×1000くらいに
リサイズして等倍で見て十分にキレイと感じるレベル)ので問題はないのだけどPC鑑賞が
メインとなるとどうしても等倍鑑賞をしてしまう機会が増えてしまうから厄介にょ。
私が使っているTX1はレンズ性能があまりに低く1000万画素で撮影する意味は皆無と感じる
レベルにょ。
等倍で辛うじて見れるくらいの画質を得るためには300万画素くらいまで画素数を落とす
必要があるにょ。
300万画素でも2Lくらいまでなら問題ないので300万画素のデジカメと思えばいいけど
1000万画素のデジカメでこれは・・・。

画素ピッチに余裕があるデジタル一眼の場合はよほど性能の低いレンズを使用しない限りは
等倍でもそれなりに見れるくらいの画質を得ることができるにょ。
それでも等倍鑑賞をするならば不満があるために私は1000万画素のデジタル一眼である
K200Dで撮影する場合には600万画素モードで撮影することが多いにょ。
キットレンズが1000万画素できっちり解像しないというのもあるけど600万画素ならば
ベイヤー配列でもほぼピクセル単位で解像してくれるから最初から600万画素しかないD50と
比べると等倍鑑賞時には圧倒的にK200Dの方が高画質(解像感が高い)に感じるにょ。
600万画素あればA4に250dpi以上でプリントできるためほとんど問題ないしね。
それに600万画素ならば1000万画素と比べてファイルサイズは6割になるというメリットも
あるにょ。

デジタル一眼が良いかコンデジが良いのかというのは画質で判断するとどの程度のものを
要求しているのかで変わってくるということにょ。
高いレベルを要求しなければほとんどのコンデジで(望遠側を除き)十分な性能に
達していると思うにょ。(TX1くらいになるとさすがに十分な性能ではないけど)
だからあとはデジタル一眼の柔軟性な表現力と速度とコンデジの手軽さ(筐体サイズや
重量を含めたもの)との天秤にかけて選択するべきであってどちらが優れているかという
ものではないにょ。
表現力に関していると一例としてボケを生かした撮影をしたい場合、通常は望遠レンズで
絞りを開けて撮るのが普通だけど換算432mmという望遠のFZ5も実際はセンサーが小さい
ため実焦点距離は72mmとなっているにょ。
したがって、ボケ量は72mmのレンズと同程度のものしか得られないにょ。
だからボケを生かした撮影をするならばセンサーサイズが大きい方が有利になるにょ。
まぁコンデジにそんなことを求めるのは一部の人であり多くの人は全体にピントが合った
パンフォーカスな写真をキレイな写真と認識しているだろうからセンサーサイズと
キレイな写真に感じるかどうかはまた別物にょ。
だからどっちが良いかではなく自分の用途や目的で選択するというのがベストとなるにょ。
実際、TX1のその筐体サイズや手軽さはデジタル一眼と比べると圧倒的なアドバンテージと
なっているにょ。
私がモバイル機器に設定しているモバイルランクでも性能面ではなくサイズ、重量などを
考慮しているからね。
15インチ、3kg、駆動時間1時間のデスクノートがモバイルノート代わりにならないのと
同じだけど手軽に持ち歩けるかというラインも人によって異なるので小さければ良いという
わけでもないのでその辺のバランスも重要となるにょ。




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