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おちゃめくらぶ掲示板
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PS4は出すべきではないハード
12月8日に発売されたWii Uは発売週の販売台数が30万台を越え2週目13万台、3週目12万台と
なり、早くも50万台(ハーフミリオン)突破となりまずまずの滑り出しといえそうにょ。
発売週37万、2週目、3週目10万のWiiのスタート時にほぼ匹敵するレベルにょ。
世間はWii Uで盛り上がっているけどライバルであるSCEやMSがこのまま何もしないわけでは
ないにょ。
すでにPS3の後継機であるPS4(仮称)やXbox360の後継機であるXbox720(仮称)のウワサが
多く出回っているにょ。
やはり気になるのはPS4がどのようなスペックで登場するかということにょ。
Wii Uはすでにダイサイズなどから性能が粗方分かっているし、実際に発売されてそのゲームの
動作状況から実効性能が分かったにょ。
ダイサイズから見た性能は10月12日に書いているようにWii UはCPU性能においては現行の
ライバル機と比べてやや劣るレベルだけどGPU性能においてはそこそこ高いと判断できるにょ。
単純計算は難しいけどPS3の2〜3倍くらいの性能はありそうにょ。
GPU性能を高める必要があったのはPS3やXbox360の性能では見た目(1画面当たりのポリゴンを
減らすなどの措置を執ったりする)を落とさない限りはフルHD、60fpsで動作するゲームを
作るのは難しいためにょ。(コンシューマゲームの場合はそのハードの性能を100%出し切る
ことも可能なので汎用性のあるPCとは異なるとはいえGeForce 7800GTX未満の性能のPS3では
フルHD、60fpsのゲームは荷が重いのも事実)
実際Xbox360ではほとんどのゲームが1280x720だし、PS3においてはそれよりも下になっている
ものも多いからね。(それをフルHDに拡大表示している)
そうなると2〜3倍の性能があってようやくフルHDでの表示が可能になると言えるにょ。
しかし、Wii Uでは2画面対応であるため単純に処理の負担が大きくなるというだけではなく
発売から年数が経ち十分使い込まれているXbox360やPS3(コンシューマゲーム機は発売当初
から基本的にCPUやGPUの性能向上はないのだけどそれでも開発側がその環境に慣れることで
性能が十分に発揮できるようになるため実効性能がアップする)とは異なりそこまで性能を
発揮しきれてないせいかフルHD、60fpsで動作どころかPS3やXbox360とあまり変わらない
解像度であると検証されているWebサイトもあるにょ。
これは発売して間もないハードであるためやむを得ないといえるけどそれを見越してもう少し
余裕を持たせた性能にしておくのがベターだったにょ。
これがGPUが28nmで製造されていれば単純計算で性能は現状の2倍に出来たのでフルHD、60fpsで
動作させることも十分可能であり、開発が十分に慣れてない初期段階であってもライバルと
比べて同レベル(フルHD、60fpsには大幅に足りない)なんてことにならなかったにょ。
そのためライバルとの関係を考えるならば28nmが量産可能になるまで待ってからWii Uを発売
すべきとも考えたにょ。(とはいえ、Wii UはCPUがやや貧弱なのでGPUが十分でもCPUがボトル
ネックになる可能性はあるけど)
次世代機がすべてフルHD、60fpsになればその中でWii Uの性能が最も低くても見た目で明確に
分かる差が出てこないからね。
そうなると、Wii用ソフト資産に加えてタブコンという独自性や任天堂ソフトがプレイできる
というアドバンテージがあるWii Uは昨年の7月27日書いたように次世代機競争で勝利する
確率が極めて高くなると考えたにょ。
しかし、ビジネス面から考えるとそうもいかないにょ。
現行の据え置き機の中で国内で最も普及しているWiiだけどすでにそのピークは完全に
過ぎていてマイナス成長となっているためにょ。
Wiiは現時点では普及台数において同世代に登場したライバル機に何とか勝利しているけど
HD非対応であるためここ1、2年は国内ではPS3負けてるし海外ではXbox360に負けているにょ。
昨年の国内での週間販売台数も年末年始を除けば1万台前後となっており、今年に入って
からはWii Uの情報が出回ったためか週間販売台数は1万台にさえ達しなくなってしまった
からね。(さすがにこの年末商戦では週間販売数は再び1万台以上となっているけど)
WiiとWii Uの発売間隔は6年ということでコンシューマゲームの世代交代の時期からすれば
Wii Uの登場は時期尚早というわけではなく極めて妥当な時期での発売といえるにょ。
まぁ元々WiiはHD非対応であるため登場した当初からPS3やXbox360と比べて次世代機に交代
する時期は早いと推測されていたわけだしね。
国内においては昨年の7月に地デジに完全移行しHDTVが急速に普及した(そのせいで今年は
TV製造メーカー全社が大幅な前年割れとなり苦しんでいる)ということもあり、HD対応が
急務だったとえいるにょ。
それでは、すでに様々なウワサがされているPS4はどうなのか・・・?
ウワサでは来年末〜再来年に登場するのだけどすでに発売から6年経っており、来年登場
としても7年、再来年ならば8年ということでコンシューマゲーム機の世代交代としては
やや長目となるにょ。
ここまでくると性能もPS3と比べて桁違いにアップしそうだけどそこまで高い性能にはなり
そうにないにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20121225_580059.html
後藤氏の予測ではAMDのAPUをベースとしたものをPS4では採用予定となっているからにょ。
世代的には来年登場予定のTrinity後継となる28nmプロセスのものが搭載されるにょ。
恐らくCPU部分は第2世代BulldozerアーキテクチャとなるPiledriverコアから強化された
第3世代のSteamrollerコアへとなり、クアッドコアのSKUが採用されされると思われるにょ。
GPU部分はGCN(Graphic Core Next)アーキテクチャーのGPU(RADEON HD7000シリーズで
採用された新アーキテクチャー)を一体化したものになると思うけど28nmで製造されると
なれば搭載されるものはRadeon HD7750クラスであると思われるにょ。
ただし、11月22日に書いたようにGLOBALFOUNDRIESの28nmプロセスの製造が芳しくないため
AMDのロードマップは変更されておりSteamrollerコアの市場への投入は再来年にずれ込む
可能性も高くなっているにょ。
そのため、もしもPS4を来年中に発売するならばTrinityを採用するかBobcatの後継となる
となるJaguarコアを採用するしかなくなるにょ。(その場合は、スペック不足ならば別途
GPUを搭載する必要があり、コスト増になってしまう)
もしも、PS4がTrinityの後継であるKaveriを採用した場合にはGPU性能はWii Uと比べて
2倍かそれよりやや上くらいの性能となりそうにょ。
それでも、PS3と比べた場合には5倍程度の性能向上に止まるため従来の世代交代で実現
されていたような桁違いの性能向上は難しいにょ。
もっとも、APUといってもメモリ帯域次第で性能は大きく変わるにょ。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20121020/sp_review.html
メモリのチップ数を増やした方が帯域面では有利なのだけどコストアップになるし後に
コストを削減しにくくなるためいくつのチップを搭載するかは難しい選択になりそうにょ。
かつて、PS3を立ち上げた時はその主力となるCellを自社で生産すべくFabを建造したにょ。
確かに自社生産は初期投資がかかるもののある程度の生産数があれば量産効果で1つ当たりの
コストを減らせるというメリットがあるにょ。
しかし、同じ製造でずっと製造し続けるのではその量産効果にも限界がある(微細化が進む
ことで同じ性能のチップならばダイサイズが小さくなりコスト軽減があるだけではなく
消費電力の軽減も行うことが可能になる)のだけど微細化が進むにつれてどんどんハードルが
高くなってきているためにょ。
現在業界最先端の製造プロセスでCPUを製造しているIntelだけどそのようなビジネスモデルは
ほとんどの半導体メーカーには難しいにょ。
そのためソニーはCellの工場を東芝に売却してしまったくらいにょ。
そうなるとPS4でそこまでコストをかけて自社開発や自社生産するというのは無理であり
パートナーの企業から購入するという形にせざるを得ないにょ。
実際、Vitaにおいても専用設計ではなく汎用のCPUとGPUを組み合わせて製造しているわけ
だしね。(その結果Vitaはすでに最新のスマホやタブレット端末にCPU、GPU性能において
追い越されてしまっている)
ここで問題となるのがPS3との互換性にょ。
AMDからの供給となれば搭載されるのがx86CPUとなるにょ。
x86CPUを搭載によってPCゲームとのマルチはしやすくなるというメリットがあるものの
PS3で採用されたCellとアーキテクチャが全く異なるCPUを採用すれば互換性が無くなって
しまうにょ。
上記のように設計コストをかけてCellと互換性のある高性能なCPUを用意するのも難しい
のでこれはやむを得ないにょ。
互換性の問題ならばPS2がPS1のCPUをサブとして内蔵していたり、PS3の初期モデルでPS2の
CPU、GPUであるEEとGSの統合チップを内蔵していたようにPS4で同じことをやればいいという
考えもあるにょ。(ソフトウェアエミュレーションはPS3とPS2の性能差があっても難しい
レベルであるためPS4でPS3のソフトウェアエミュレーションはどう考えても無理)
しかし、Cellは45nmの段階で微細化が止まっており、それを使い続けるとなると消費電力の
面でもコストの面でも厳しいにょ。
かといって、Cellをさらに微細化するのもそれなりの投資金額が必要になるにょ。
結果としてCellを搭載し続けるならばまた高価格なゲーム機となってしまいかねないにょ。
もっとも、PS3が登場時とは異なり、BDドライブも値下がりをしているため発売時の定価は
6万円オーバーというような高額にはならないにしても(逆ざや無しならば)3万円台後半
くらいの定価(高くて39800円)になるのではないかと思われるにょ。(AMDの28nmが間に
合わない場合は別途GPUを搭載する必要があるためその価格でも逆ざやになる可能性がある)
デフレが進んでいる今となってはこの価格帯では普及させるのは厳しいにょ。
逆ざやに関してはやや否定的な任天堂もWii Uでは本体のスペックは必要最小限のコストに
押さえたものの標準コントローラのコストアップから25000円(税別)に抑えるのは難しく
ソフト1本分(千円単位)の逆ざやになっているみたいにょ。
PS4もそれくらいの逆ざやは十分考えられるため3万円台前半での投入(高くて34800円)は
十分考えられるもののPS3発売当初のような大きな逆ざやは現状では厳しいためさすがに
いきなり2万円台で発売するのは難しいではないかと思われるにょ。(Wii Uとは異なり
HDDを内蔵するだろうから恐らく本体の製造原価は3万円を少し切るくらいになると思うので
あとはコントローラにどれだけコストをかけるかで原価が変わってくる)
では、互換性を削ればいいという考えもあるにょ。
それは昨日書いたようにVitaの敗因の1つになっているため難しいにょ。(Vitaもダウン
ロード用のソフトならPSP用として作られたものが動作するけど主力となるUMD媒体による
ソフトが動かない関係上互換性は無い物として語らざるを得ない)
互換性が無くても新ハード用に作られた魅力的なソフト、キラーソフトがどんどん投入
されていけば問題はないのだけどサードパーティも開発コストの回収をしなくてはならない
ために普及するかどうかは未知数のハードに多額のコストをかけたソフトを投入すると
いうのは難しいにょ。(マルチならば別だけどそれだとその新ハードの牽引効果は低い)
互換性はその新ハードが普及してその新ハード用のソフトが充実するまではハードを普及
させる面でのプラス効果が期待できるのは過去の勝ちハード(シェア1位のハード)との
互換性がある機種がほぼすべて勝ちハードになっているという前例を見ても明らかにょ。
ハードの末期になると前世代ハードとの互換性の有無はハードの売り上げにとってそれほど
重要な要素にはならないけど世代交代時には大きな影響があるにょ。
上記のようにハードが普及しないとソフトが充実せず、そしてソフトがないからハードが
売れないという負のスパイラルができあがってしまうからね。
したがって、ハードメーカーはコスト的に不利になっても前世代ハードとの後方互換性を
保とうとしたり、ハードによる利益がないどころかマイナスになってしまう逆ざやとなる
価格によって少しでも多くのハードを売ろうとしているにょ。(もっとも、安ければ売れる
という単純なものではないけど安ければ売りやすいのは事実)
新ハードがビジネスとして軌道に乗るためには最低でも500万台の普及が必要だけどPS3が
500万台を越えたのは逆ざやを解消した2010年になってからだからそれからのPS3の状況を
考えるとこの「500万台普及したハード」というのはソフトが売れる下地としては必要不可欠な
ものであるといえそうな感じにょ。(まぁ勢いがあるかどうかも重要なのであくまで必要条件
であって十分条件ではないけど)
ゲーム業界では国内市場においてアーリーアダプター層だけでも50万台の売り上げは堅い
ため100万台突破はあくまで初期の通過点にすぎず、この500万台にいかに早く到達するか
という点が重要となってくるにょ。(勝ちハードになるためには500万台も通過点にすぎず
1000万、2000万というレベルになってくるけど)
もしもPS4にPS3互換がないならば昨日書いたPSPとVitaとの比較と同じように前世代機で
あるPS3よりも売れないという状況になる可能性も十分に考えられるにょ。
そこでSCEが考えているのがクラウドゲーミングだと思われるにょ。
実際クラウドゲーミングのGaikaiを買収したくらいだしね。
http://japanese.engadget.com/2012/07/02/gaikai-300/
クラウドゲーミングとは何かというと要するにゲームの実行はサーバ側で行いユーザー側に
ある端末ではそれに指示を与えるだけであり、ごく掻い摘んで言えば「リアルタイムで操作
可能なストリーミングムービー」みたいなものにょ。
そのため端末のスペックはかなり低くても問題ないし、端末側はアーキテクチャに縛られる
ということはなくなるにょ。
PS4でPS3のソフトを動作させるためにはサーバ側にCellを搭載していればいいだけにょ。
しかし、クラウドゲーミングにはサーバのコストと遅延(タイムラグ)の問題があるにょ。
まずサーバだけどどれだけの利用があるか分からないので投資金額はまったく計算ができない
もののPS4所持者がすべて使うならば初期段階で100万台売れたと想定してその3割が同時に
使用するならばCellを30万個使用したサーバが必要になるにょ。
要するにそれをネイティブに実行するマシンが本体かネット上(サーバ)にあるかという
だけであって、サーバを用意するのもタダではないのでそのコストはユーザーが支払うことに
なるにょ。(手元にPS3ソフトのメディアがあるならばそのタイトルにおいてはPS4のクラウド
ゲーミングで無料で遊べるかというと投資を考えると厳しいのでそのメディアの有無は関係
なく別途利用料金が必要になると思われる)
そうなるとPS3互換を省くことでユーザー側は初期投資が抑えられるかもしれないけどPS3の
ソフトをプレイする場合には結果として高く付くなんてことも十分に考えられるにょ。
もちろん、事前に十分なサーバ設備を用意しておく必要があるためメーカー側(SCEもしくは
その協力会社)の初期投資はかなりの金額になるにょ。
また、サーバからの演算結果を表示する場合には帯域や遅延の問題をどうするのかがが重要に
なってくるにょ。
フルHDのゲームをプレイする場合は常時フルHDの動画を再生し続けるほどの帯域が必要に
なってくるからね。
しかし、ゲームでは帯域だけではなく遅延の問題の方が重要にょ。
これがただの動画であれば数100m秒の遅延があっても気にならないのだけどアクション系の
ゲームならば100m秒の遅延となると6〜7フレームの遅延となるため致命的になるにょ。
遅延を減らすためにはユーザーとサーバの物理的な距離を縮める必要があるにょ。
クライアント側(ユーザー側)の端末で操作を行いホスト側(サーバ側)の処理が実行
される時間はサーバー側での処理時間がゼロであろうとping値の上りと下りの合算値の
遅延が起きてしまうわけだからね。(光回線であっても10m秒単位の遅延はある)
そのためより遅延を減らすためには全国各地にサーバを用意しなくてはならずそのコストは
非常に大きなものになるにょ。
Wii Uでは本体で演算されたデータをその専用コントローラ(通称「タブコン」)をその
データを受信して表示するだけという仕組みでありクラウドゲーミングのミニマム版の
ようなことをやっているのだけど同一空間内に限定することで遅延をゼロ(厳密に言えば
1フレーム未満の遅延)に押さえているわけだからね。
ネットゲームはサーバ側ですべての演算を行っているのではなくユーザー側の端末で行って
いるからこそそれなりに遅延を減らせているもののこれがすべてサーバー側で処理が行われ
再生のみを端末で行うクラウドゲーミングはその設備コストや遅延の問題が改善されない
限り実用レベルにはならないと思われるにょ。
こうして見るとPS4の課題は山積みにょ。
そもそもPS3ユーザーにPS4への買い換えを喚起できるかというと微妙だからね。
従来であれば世代が変わるごとにゲームの画面を見ただけでではっきりとその性能差が
分かるレベルの差があったにょ。
見た目が変わればゲームが面白くなるかというとそれは別問題ではあるけど見た目という
のはユーザー需要を喚起させる大きな要素であるのには間違いないにょ。
しかし、すでにPS3の段階でHD対応となっていてPS4では「従来のPS3は小さいサイズの
ものをフルHDに拡大させていただけなのに対してこちらは標準でフルHDだ」と公式で
PS3を陥れるようなことを言わない限りはほとんどのユーザーにはその差なんて分から
ないレベルになりそうにょ。
見た目ではなくWiiのリモコンのような新しい遊び方を提示できればまた変わってくる
だろうけど恐らくそれはSCEには無理にょ。(アナログコントローラにしてもPS MOVEに
しても過去にやってきたことはすべてライバルの後追いみたいなものだし)
もしもPS4が4K対応ならばまた話は変わってくるけどその見た目の差は4K対応のTVでないと
分からないにょ。
4K対応のTVはまだコンテンツがないため普及にはしばらく時間がかかりそうだし、何より
4Kでプレイするためには予想しているPS4の性能から少なくとも4倍以上高める必要がある
ため2014年に登場させるならばかなりの高コストになってしまうにょ。(ポリゴン数を
落として4K表示するのは可能だけどそれでは意味がない)
そうなるとPS4は従来のPS1、PS2、PS3の時のような見た目で差別化というのは無理にょ。
ライバルとの差もWiiが非HD対応であったのに対してWii UではフルHDに対応しているため
PS4では見た目で明確に分かるような差にはならないと思われるにょ。
見た目でPSPと明確に分かるような差があるVitaでさえこれだけ苦戦しているのにPS4は
現時点ではクラウドゲーミングくらいしか強みがないにょ。
クラウドゲーミングはアーキテクチャの差に左右されないというというのもあるけど
端末性能の貧弱さをカバーできる技術であるため新製品がそれに対応しているというのは
大きな強みにはならないと私は思うにょ。
ソフトメーカーにとっては海賊版防止にはなるもののすでに開発コストを回収したような
ソフトならともかく新作をクラウドゲーミングでの配信となるとよほど多くのユーザーが
プレイしない限り開発コストを回収できない可能性があるにょ。
ユーザーにとっては月額固定で様々なゲームが遊べるのは魅力的かもしれないけどやはり
それは「魅力的なゲームが多数ある」「月額固定」でそれに似合った料金があった場合に
限られるにょ。
1日だけのプラン、1ヶ月プランとかいろいろ選べることで料金面のハードルは下がるけど
それだけではなく高速なブロードバンド環境がないとプレイそのものができないなどの
プレイ環境なども問題もあるにょ。
客寄せコンテンツの1つとして考えるならばクラウドゲーミングはありだと私も思うけど
それをメインにするならば非常に多くの問題を抱えることになりPS3よりも遙かに普及が
難しいハードになってしまうにょ。
そもそも高性能なゲーム機が不要で初期投資が安くなるとというのがユーザーにとっては
クラウドゲーミングの最大のメリットなるはずなのにわざわざ高額な最新ゲーム機を買って
プレイするとなるとそのメリットが失われてしまうにょ。(あくまでおまけ機能ならば
問題ないけど)
販売店にとっても流通が無くなるクラウドゲーミングは歓迎されずそれをメインとした
場合にはハードの取り扱いを行われなくなる可能性もあるにょ。
ゲーム機本体は定価で売っても5%前後の利益しかないため割引などをした場合には利益
無し、もしくはマイナスになってしまうためソフトや周辺機器を買ってもらわないと
かなり厳しくなるからね。
そのため、Vitaではダウンロードに主軸を置きたかったSCEだろうけど販売店がハードを
取り扱わなくなったらハードの普及も見込めないためパッケージ販売は継続して行って
いるにょ。
PS3は発売5年目(2010年)にしてようやく逆ざやが解消され本体価格も安くなり小型化
されてユーザーの購入のハードルもかなり下がってきているにょ。
そして、世界合計のPS3用ソフトの売り上げも昨年は過去最高となっているにょ。
要するにPS3はようやく収穫の時(ハーベストタイム)になったといえるにょ。
そんな時期に次世代機の話題をちらつかせてユーザーの買い控えを誘うというのはプラス
どころかマイナスにさえなってしまうにょ。
個人的には「少なくともあと2、3年は後継機種を出さないから安心してPS3を買ってくれ」と
公式に宣言する方がSCEにとってはプラスになるのではないかと思うにょ。
次世代機では何かと性能向上の話題が大きく採り上げられてしまうけど下手に高性能化
してしまうと開発コストばかりが跳ね上がるからね。(これもスペックを使い切らずに
作ればいいのだけどそれだと次世代機ではなく開発のこなれた旧世代用としてリリース
する方が有利になるため必然的にハイスペックな次世代機だと開発コストが上昇してしまう)
PS3からPS4へと世代交代することで開発コストが倍増すると言っているメーカーさえある
くらいにょ。
開発コストが2倍になってもソフトが2倍売れてくれればその開発コストが回収できるものの
現実的にはそんなことは無理であり、開発コストはソフトの価格に転嫁させるしかないにょ。
しかし、ソフトの価格を上げると売り上げ数に影響するため簡単にはいかないにょ。
開発コスト増で苦しむ中で一番開発コストが安く(ライバルが次世代機に交代した場合)
最も普及しているPS3で作るというメーカーも増えるのではないかと思われるにょ。
実際現在のPSPがそんな感じだからね。(開発コストがそれなりに安くそれなりに普及
している現行機であるため)
したがって、ライバルたちが開発コスト増で苦しんでいる中、あえてPS4を出さずにお茶を
すすりながら尭深・・・ではなく、高みの見物をするのが最も得策だと私は思うにょ。
確かに見ているだけだと市場シェアをどんどん失ってしまうことになるけど「急がば回れ」
ということわざもあるように早く新ハードを投入するのが勝利に繋がるという単純なもの
でもないにょ。
魅力が無ければいくら早かろうと意味がないし、ソフトを含めて魅力的なハードならば
登場が遅くても十分に勝機はあるからね。(キラーソフトとなるような魅力的なソフトの
準備が整う前にハードだけ出してもハードは普及せず「売れないハード」となってしまい
昨日も書いたようにサードからも見放されてさらに売れなくなる負のスパイラルになって
しまいかねない)
コンシューマゲームはWii、3DSというシェアトップのハードを抱えて世界でもトップレベルの
ソフトベンダーである任天堂でさえ黒字を出すのは厳しいため新規ハードで下手をすれば
また莫大な赤字を抱え込むことになるにょ。
見た目で高性能というのが分かるくらいスペックを高めるのが無理だし、そんな高性能
競争を望んでいるユーザーやソフトメーカーだけではないためならばせめてPS3から
PS4に買い換えを喚起できるカードをいくつか用意すべきだと思うにょ。(クラウド
ゲーミングはそのカードの1つだろうけど私にはそれは切り札になるようなレベルには
到底思えない)
したがって、Vitaの失敗(まだ現時点での失敗を挽回するチャンスはあるもののかなり
厳しい)を据え置き機で繰り返さないようにもここは慎重な判断が求められてくるにょ。
資金が潤沢な任天堂やMSとは異なり、下手なことをすればPS4でSCEどころかソニーが倒産
なんて大惨事になってしまうにょ。(クラウドゲーミングをPS4のウリにするならば初期
投資の金額だけでも莫大になってしまうし、コストが回収できないからといってもやめる
ことが難しくなる)
そんな次世代機で盛り上がっている中でPS2は昨日12月28日に国内向けの出荷を終了したにょ。
DVDの普及に大きな貢献をして世界で最も売れた据え置きゲーム機となったのだけどそんな
PS2の終了のニュースを聞いて寂しがっている人も少なくないにょ。
では、PS4はPS2のように非常に惜しまれるような存在になれるのか・・・?
現時点の情報を見る限りはかなり厳しそうにょ。
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