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おちゃめくらぶ掲示板

1402御茶目菜子:2012/11/30(金) 23:57:07
デジタル一眼を買うならばやっぱりフルサイズか・・・?
今日はEOS 6Dが発売されたにょ。
これによってD600で先行するニコンとキヤノンのフルサイズ合戦がいよいよ激戦化して
きたにょ。
現時点の価格comの最安値はD600ボディが163110円、EOS 6Dボディが170157円となって
いるにょ。
EOS 6Dの方が若干高価ではあるもののすでに発売から2ヶ月経ちある程度価格が下落
したD600と比べて本日発売されてまだ高値の6Dの価格を見て単純に比較することはでき
ないにょ。(今すぐ買うという人ならば現状の価格が重要だけどしばらく経って買うと
いう人ならば価格が逆転の可能性は極めて高い)

EOS 6Dレビュー
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/impression/20121128_575460.html
D600レビュー
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20120928_562710.html
両者のスペック比較については9月18日にすでに書いているのでそれを参考にしてにょ。

銀塩時代は「フルサイズ」という呼び方はほとんどされることが無かったにょ。
これはすでに普及していた35mmフィルム(ライカ版)を基準としたものであり一眼レフは
ほぼすべてが35mmフィルムを採用していたからにょ。
一眼レフでも古くはPENTAX オート110のような110フィルム搭載機とかオリンパスPENの
ようなハーフサイズ(1枚につき35mmフィルムの半分を使用し1本で2倍の枚数撮影を
可能にしたもの)を搭載したものもあったものの35mmフィルムを採用したものが圧倒的
多数でありそれが業界のデファクトスタンダードになっていたにょ。

コンパクトカメラにおいてはどうかというとこちらも110フィルムやハーフサイズの
ものがあったもののやはりメインは35mmフィルムだったにょ。
つまり、コンパクトカメラも銀塩時代はフルサイズが当たり前だったといえるにょ。
しかし、1996年に登場したアドバンスフォトシステム(APS)によってそれは変わって
きたにょ。
装填が簡単なカートリッジ式になり、サイズも小さくなり、撮影情報をフィルム面に
磁気記録可能になるなど銀塩写真において大きな変革となったにょ。
コンパクトカメラはこのAPSフィルムの登場によって35mmフィルムから一気に変わる
ことになったにょ。
筐体もコンパクトになったというのが最も大きいにょ。(私も初代の銀塩IXYを使って
いたけど当時は感動的に小さかった)
コンパクトカメラはレンズと一体型であり、レンズの小型化の恩恵が十分にあったけど
一眼レフの場合はそのマウントによるレンズ資産があるためそう簡単には方向転換が
できないにょ。
APSフィルムを採用された一眼レフも一応は発売されたもののAPSのメリットを生かす
ことができずすぐに消えてしまったにょ。

では、なぜデジタル一眼はAPS-C(APS規格のCタイプ)サイズが主流になったかというと
やはり一番の問題はコストにょ。
大型のセンサーは歩留まりが非常に悪く1999年に登場したNikon D1はAPS-Cという当時と
しては非常に大型のセンサーを搭載したものの定価65万円という価格であっても破格の安さ
と感じた人が多かったくらいにょ。
このD1以降はAPS-Cがデジタル一眼の標準フォーマットとして定着していくことになった
もののデジタル一眼のレンズは35mmフィルム基準で作られたものが多いということが
問題となってくるにょ。
それはカバーしているイメージサークルの問題もあるけど焦点距離が約1.5倍になって
しまう(キャノンの場合は一回りセンサーが小さいので1.6倍となる)ことがAPS-Cサイズ
センサー搭載のネックだったにょ。(望遠撮影主体の人にはいいけど広角側がほぼ絶望的)
これはデジタル一眼が普及するにつれてAPS-C専用のレンズが登場することで解決して
いくことになるにょ。
キヤノンだと2004年にEOS 20Dが発売以降はAPS-C専用となるEF-Sマウントのレンズが登場
していったにょ。(キヤノンの場合はAPS-C専用のEF-Sマウントのレンズは従来のEF
マウントを搭載したカメラでは使用することができず、ニコンはAPS-C専用となるDX
フォーマットのレンズはフルサイズであるFXフォーマットの本体ではクロップ状態で使用
可となっているけどこれはEF-SとEFではバックフォーカスに違いがあるため誤使用を
考慮すると今後もニコンのようにクロップで使えるようにする改善は難しそう)

では、デジタル一眼はAPS-Cが主流になるのかというとそうではないにょ。
それはやはり2002年に登場したEOS 1Dsの影響が大きいにょ。
EOS 1Dsは35mmフルサイズセンサーを搭載したからね。
あくまでデジタル一眼でAPS-Cを採用しているのはフルサイズセンサーがコスト面で実用
レベルの価格にならないため妥協策として考案されたものにすぎないにょ。(とはいえ
APS-Cセンサー搭載はデジタル一眼の低価格に貢献したのは非常に大きい)
だからこそ、今になって各メーカーがフルサイズに力を入れているのだけどフルサイズが
APS-Cに対するメリットとデメリットは下記のようになっていると思われるにょ。(一部は
9月18日に書いたものと重複している)

 ◎フルサイズのメリット
 (1)画質
 (2)ボケ

 ◎フルサイズのデメリット
 (a)価格
 (b)サイズ、重量

まずは、フルサイズのメリットから書いていくにょ。

(1)画質のアドバンテージといえばセンサーサイズが約2.3倍あるということが起因となって
いるにょ。
デジカメの画質を決める主な要因はセンサー、レンズ、画像処理エンジンだけどそのうちの
センサーの性能がAPS-Cとフルサイズではセンサー面積の分だけ異なっているからね。
まぁ「画質」と一言で言っても多くの尺度があるためセンサーサイズだけでは優劣を決める
ということはできず画素数などの影響も確かにあるにょ。
ただし、画素数が数100万画素という少なかった時代ならば画素数の増加が解像感の向上へと
繋がっていたのだけどAPS-Cでさえ2400万画素になっており近年は画素数の増加が画質に
与える影響はほとんど無くなっていると思われるにょ。
確かにAPS-Cならば2400万画素のデジカメが1600万画素のものより必ずしも優れているとは
言えない(使用レンズや使用環境で容易にひっくり変える程度の差であり、これが極小
センサーを搭載のコンデジならば今となっては画素数は飾りでしかない)けれどフルサイズ
であれば画素ピッチに余裕があるためレンズ性能さえ高ければ3000万画素、4000万画素の
恩恵は十分にあるにょ。(ただし、画素数が多くなれば回折の影響も出てくるし手ぶれの
影響も大きくなるためそれを生かすのは容易ではなくなる)

センサーサイズが画質に与える影響で大きいのは高感度時の画質だと思われるにょ。
低感度時であればフルサイズの1/3程度しかないフォーサーズでさえデジタル補正と組み合わす
ことで非常に解像感のある写真を撮ることが可能になっているからね。(それに基本的に
フォーサーズ、マイクロフォーサーズは高解像力のレンズが多い)
しかし、高感度時には同一世代、同一メーカー製のセンサーかつ同一の画像処理エンジンで
比較するならばセンサーサイズにほぼ比例した画質になると思われるにょ。
実際は画素ピッチの影響も考えないと行けないのだけど同一サイズで鑑賞するために
リサイズして比較した場合には画素数よりもセンサーサイズの影響が大きいにょ。
これはD800で画素数が多く等倍では高感度画質はそれほど高くはないものの画素数が多いため
他機種に合わせてリサイズした場合にはそれほど高感度画質は落ちているようには見えない
ことからも明らかにょ。(これは画素ピッチが狭くなるに従って開口率の影響が大きくなる
のでコンデジで広く普及しているような裏面照射センサーでないと画素数が増えれば増える
ほどリサイズを考慮しても高感度画質は落ちていく)

人によってどこまでが実用レベルかというのは変わってくると思うけどEOS 6DやD600の
レビューを見る限りではISO1600までは躊躇無く使うことができ個人的には(高感度が必要な
状況ならば)ISO6400程度までならば十分に実用に耐えると感じているにょ。
縮小しての鑑賞ならばISO12800〜25600も使えそうにょ。
これがAPS-CならばISO1600〜3200も十分実用レベルに達していると思うけどISO6400は
厳しい場合が多いにょ。
やはり、同一世代のセンサーならば少なく見積もってもセンサーサイズ通りの1段分以上の
差はありそうな感じにょ。

(2)ボケについてはやはりセンサーサイズの大きさからくるボケ量が主な違いにょ。
センサーサイズが大きくなればなるほど同じ画角のレンズで撮影してもボケ量は大きく
なるからね。
ボケ量のおおざっぱな比較は単純計算で可能であり、フルサイズ換算で1.5倍の焦点距離と
なるAPS-Cの場合はF値が1/1.5のレンズを用いてようやく互角になるにょ。
フルサイズで300mm F2.8のレンズとAPS-Cで200mm F1.86でほぼ同じ画角とボケ量を得る
ことが可能になるにょ。
それならば単に明るいレンズを使えばAPS-Cセンサー搭載デジタル一眼はフルサイズ
センサー搭載デジタル一眼と互角になる(明るいレンズを使えば高感度画質で負けている
分もカバーできる)と考えられそうだけどAPS-C専用に作られたレンズはどれもコストや
サイズを重視したものになっており、同画角のフルサイズ対応のレンズと比べて明るい
ものというのは存在しないにょ。
それにハイエンドなレンズはAPS-C専用レンズには存在せず、フルサイズ対応のレンズを
使うしか選択肢がないにょ。
そうなるとセンサーサイズが小さい分だけ必然的にボケ量の面では不利になるにょ。

またボケ量が多いというのは被写界深度のコントロール量が多いということも言えるにょ。
これがどういうことかは昨今の画素数の増えたコンデジを見れば明らかにょ。
(実際のセンサーの画素ピッチによって変わってくるけど)1/2.3インチセンサーならば
1400万画素の時点でF2.7前後が回折限界となっているにょ。
つまり、それ以上絞れば絞るほど解像感が徐々に失われていくということにょ。
レンズには多かれ少なかれ収差があるのだけどこれは絞ることによって徐々に少なくなって
行くので開放から絞れば絞るほど解像感が高まっていくのだけど回折限界付近からは徐々に
低くなっていくため昨今のコンデジでは機械的な絞りを入れておらずほとんどの機種がND
フィルターによって露出をコントロールしていると思われるにょ。(これはコスト面の
問題もあると思われる)
上記のようにAPS-C用センサーのレンズにはフルサイズ対応のレンズより明るいものがない
ためにコンデジほどではないけど実質的に絞りがコントロールできる幅はフルサイズよりも
狭くなっていると言えるにょ。(回折においては等倍で鑑賞した場合にはセンサーサイズ
ではなく画素ピッチの影響が大きいのだけど同一サイズ同士で比較した場合にはセンサー
サイズの影響が大きくなる)

9月18日にはもう1つファインダーのメリットも書いたけど今回はそれは省略したにょ。

次にフルサイズのデメリットを書いていくにょ。

(a)やはり、問題となるのは価格にょ。
しかし、当初は60〜100万円のプロ機のみの採用だったけどそれがD700やEOS 5Dのような
30万円クラスのハイアマ向けのものが登場したにょ。
それは大きな第一歩だったけど今回はそれからさらに一歩前進して20万円クラスの
D600とEOS 6Dが登場したにょ。
これでフルサイズが高価で手が出なかったという人も手にする機会が増えるのは確実だけど
今のご時世で20万円程度(激安店の実勢価格でも17万円前後)というのは決して安価では
ないにょ。

またデジカメの画質はセンサー性能だけではなくレンズ性能の影響も大きいのだけどフル
サイズ対応でAPS-C以上の解像力を持つレンズとなると必然的にAPS-C用よりも高価になって
しまうにょ。
これは単純に大きくなる分だけ部材コストが大きくなるだけではなくセンサーサイズが大きく
なるほど(というかイメージサイズが大きくなるほど)高解像力のレンズを作るのに
かかるコストが大きいというのが理由にょ。
例えばフルサイズのサンニッパ(300mmF2.8)とほぼ同じ画角と明るさとなるのはAPS-Cだと
200mmF2.8だけど当然のことながら200mmF2.8の方が格段に安価にょ。(上記のように両者の
ボケ量は異なる)

(b)サイズについて見ていくと1kg弱あったフルサイズ機本体は760gのD600や680gのEOS 6Dに
よってそのイメージは大きく変わったにょ。(重量でいえばAPS-Cの中級機クラス)
センサーサイズが大きくなっても小型軽量化を行えばそのセンサーサイズ分ほどのサイズ差
にはならないことはNEXシリーズなどでも明らかになっているけど問題はレンズの方にょ。
いくら本体が小型軽量化してもフルサイズの性能を生かせるレンズとなるとそれなりの
重量になってしまうからね。
それに同じ画角、同じ明るさのレンズだとセンサーサイズが大きい方が確実に不利になって
しまうにょ。
つまり、本体だけではなくレンズとの合算重量ではフルサイズはAPS-Cよりも不利になると
いうことにょ。


このようにメリット、デメリットがあるのだけどメリットの方を見るとまとめて言うとフル
サイズの方はAPS-Cと比べて撮影できる幅が広がっているということが言えそうにょ。
あとは、それに似合うコストや重量かということにょ。
さて、ここで重量面が気になる人だとミラーレスという選択肢が出てくるにょ。
ミラーレスにしたからといってセンサーサイズが小さくなければレンズはそれほど小型
軽量化はできないもののAPS-Cセンサーを搭載したデジタル一眼とAPS-Cセンサーを搭載した
ミラーレスならばミラーレスの方が小型軽量化が期待できるにょ。
それにコスト面でもミラーレスの方が有利になるにょ。
現時点においてはミラーレスはAF性能が(動体に関しては)まだ不十分な機種が多かったり
とか、レンズのラインナップが十分とは言い難いなどの問題があるもののそれらの問題が
克服されたらすでに十分なレンズ資産がある人ではなければミラーレスではなくAPS-C
センサー搭載のデジタル一眼を選択する理由が無くなるにょ。(レンズ資産が全くない新規
ユーザーならば確実にそうなっていく)
現状ではまだAPS-Cセンサー搭載のデジタル一眼レフはミラーレスより優れている部分も
多いためすぐにAPS-Cセンサーを搭載のデジタル一眼レフが廃れていくということはない
ものの徐々にシェアを落としていくと思われているにょ。

それはモデル数を考えても明らかにょ。
フルサイズセンサー搭載のデジタル一眼に新しいラインナップが加わり、従来は無かった
ミラーレスが増えた影響を受けるのはAPS-Cセンサー搭載のデジタル一眼だからね。
つまり、APS-Cセンサー搭載のデジタル一眼は徐々にそのモデル数が減少していくという
ことが言えるわけにょ。(パイの大きさそのものが大きくなるということも考えられる
もののフルサイズの低価格化とミラーレスの性能向上を考えると一番影響を受けるのは
APS-Cセンサー搭載のデジタル一眼であることは容易に想像がつく)

その1つの大きなターニングポイントとなるのがAPS-Cの中〜上位モデルとなるニコンでいう
D7000とD300s、キヤノンでいうEOS 60DとEOS 7Dの後継機種は両メーカーともに2機種から
1機種に統合にょ。
この噂は以前から出ており、現在のラインナップを考えればかなり信憑性は高そうにょ。
これはフルサイズセンサー搭載機の低価格化を見れば10万円以下の入門機の上に10万円を
越える価格のAPS-Cセンサー搭載機は2つも不要ということが理由にょ。
将来的(10年後くらい)には10万円以下はミラーレスで対応となり、10万円台からは
フルサイズとなるとなりAPS-Cセンサー搭載のデジタル一眼が入り込む場所は無くなる
と思われるにょ。(レンズもフルサイズ一眼、APS-C一眼、ミラーレスといういうライン
よりもフルサイズ一眼とミラーレスに絞った方がコストが節約できるし充実できる)
まぁまだ先のことなので現時点で買うならばコストが許せる人のみフルサイズを選択すれば
良いのではないかと思われるにょ。
個人的にはフルサイズは確かに魅力だけどAPS-Cセンサーも性能が向上しているため最新の
中級機に変えれば満足できそうにょ(笑)




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