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おちゃめくらぶ掲示板
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デスクトップPCが終わりを迎えるとき・・・
Intelの第3世代Core iプロセッサであるivyBridgeが今年の春に発売され今ではほとんどの
機種に搭載されているのだけどすでにPCベンダー向けにその次の世代となるHaswellも出荷
されているにょ。
Intelの場合はチックタックによって製造プロセスの微細化と新しいアーキテクチャの導入を
交互に行うことで毎年刷新を行いかつリスクを減らしているにょ。
HaswellはivyBridgeと同じ22nmプロセスで製造されているものの新しいアーキテクチャの
導入が行われる予定となっているにょ。
そしてHaswellのさらに次の世代であるBroadwellもすでに話題が出ているにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20121122_574440.html
Haswellを搭載した製品が登場するのは来年の第2四半期であると予想され、Broadwellはさらに
その1年後であるため2014年の製品に搭載予定のプロセッサ(CPU/GPU)にょ。
Broadwellの最大の特色は電力効率の改善にょ。
Core iプロセッサは登場以降電力効率(ワットパフォーマンス)の向上がかなり行われて
きたけどBroadwellではそれがメインになるということらしいにょ。
そこで大きく変わるのがノートPCでは現在スタンダードとなっているTDP35W枠が廃止されて
Ultrabook向けの10Wもしくは15WというSKUに加えてさらに10W以下のものまで用意される見込み
となっているにょ。
これはUltrabookが登場前から告げられていたTDP10W台のものが主流になるということに
加えてタブレット市場を視野に入れたものと言えそうにょ。
Ultrabookは現時点ではまだ成功しているとは言い難いもののこれは従来とは異なる使い方を
提案したもの(ノートPCユーザーの大半は省スペース型のデスクトップPCとして使っている
ため可搬性が高く起動が速いPCというもののメリットが伝わりにくい)となるわけだし
一般的なノートPCが(新製品でも)3万円台から購入可能なのに対してUltrabookは(安く
ても)5万円前後、中心価格が10万円前後となっているためその価格に似合うものであるか
どうかということが十分にユーザーに伝わってないせいだといえるにょ。
それにようやくUltrabookも各メーカーごとに上下複数の製品を出すようになりユーザーの
選択肢が増えたことが今後はUltrabookの販売数増加に繋がっていくと思われるにょ。
タブレット端末向けとしては10W以下のSKUがあり、これは次世代Atomとバッティングする
感じにょ。(Atomも次世代のBayTrailからは現在のインオーダからアウトオブオーダへと
変更され大幅な性能向上が期待されている)
しかし、タブレット市場は現在より大きくなるのは確実であるためこれは現時点では特に
問題となることはないにょ。
低TDPのCPUはかつて超低電圧CPU(ULV CPU)と呼ばれていたレンジのものだけどそれは低
クロックであっても低TDPということが強いウリとなり高価格なものだったにょ。
実際1V弱で動作する超低電圧CPUは選別品が使われており高価格になっていたのにもそれ
なりの理由があるにょ。
しかし、製造の微細化によって低電圧駆動のCPUは量産化ができるようになったにょ。
45nmの時代(Penrynコア)では低クロックのSKUのものはいわゆるCULVノート用に使われた
くらいであり決して高価なものではなかったにょ。
そして、Broadwellでは14nmにまで微細化され1V弱で動作するものは普通に作れるようになった
ため従来ならば「超低電圧」が「普通のCPU」になったと言えるのかもしれないにょ。
そう考えると低クロック=低コストとなるため低価格化が進んでいるノートPCにおいて
十分な性能がありながら安価になるというのならばメーカーも採用するのではないかと
思われるにょ。(低TDPだからといって高価格で販売するならばUltrabookのように
プレミアム性のあるノートPC以外には採用しにくい)
ただし、UltrabookがノートPCに占める割合が増加するといっても一般のノートPCがそんなに
簡単に絶滅するとは思えないにょ。
確かに私の感覚から言ってもCore2Duo 2GHzくらいあれば一般的な処理においてCPU性能不足に
なることはほとんどないためIPCが高まっているBroadwellならばTDP10WのSKUでもこのクラスの
性能はありそうにょ。(ゲームやエンコなどの特殊なものを除けばCPU性能よりもストレージ
性能の方がボトルネックになりそう)
もっともそれは「そんなに困ることはない」といってもそれで十分かと言われたら微妙にょ。
恐らく14nm世代のBroadwellではTDP17Wでクアッドコアになり現行のTDP35Wのミドルクラスの
性能には達しそうだけどそれではゲーム用途などでは不満が出てくる可能性も高いにょ。
それはIntelも分かっているのかゲーミングノートPC向けでは47/57WのSKUはBroadwellに
おいても残るとされているにょ。(ただし、それで中間層となる35WのSKUが無くなるという
のはやや疑問ではあるけど)
さて、ここで問題なのはデスクトップPC向けにょ。
どうやらBroadwellは現在デスクトップPCで使用されているLGAでは提供されずBGAのみになる
ということだからね。
これはどういうことかというと現在は例えば自作PCを作る場合にはマザーボードを買って
それに合うCPUを買って自分で組み立てるというのが最初からマザーボードにCPUが乗った
状態で販売されるようになるということにょ。
確かに昔マザーボードと安いCPUを買ってあとから登場するCPUに組み直すということがよく
行われていたにょ。
しかし、最近は新しいCPUを買ってもそれを生かすには新しいマザーボードが必要になることも
少なくないため結局CPUとマザーボードはセットで交換するという場合も多いにょ。
ただし、これは多いというだけであって自作PCならではのパーツ流用がしにくくなるという
のは難点にょ。
ただし、これもすぐに自作PC市場が無くなるというわけではないためBroadwellの世代にも
HaswellリフレッシュとしてHaswellの新製品が継続販売されると予想されているにょ。
それは自作ユーザーにとってはありがたいことだけどその次があるかどうかは微妙にょ。
つまり、「マザーボードを買って別に予算に応じたCPUを買う」という買い方が出来るのは
それほど長くはないということにょ。
これは自作PCだけではなくデスクトップPCの需要減もあるし、デスクトップPCの多くが
一体型であり、ノートPCのパーツを流用したものになっているためこの変更をしても大きな
影響がないというのもありそうにょ。
しかし、x86CPUを作っているのはIntelだけではないにょ。
ということでAMDに期待したいところだけどAMDのロードマップも現在は不安が多いにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20121121_574241.html
AMDも昨今はIntelに押されっぱなしの状態でまともに利益が出せてないにょ。
かつて、Athlon64x2がPen4やPenDに圧倒的な優位性を示していた頃はハイエンドモデルは
10万円オーバーの価格付けだったのに今やAMDのハイエンドはIntelのミドル〜ローエンド
クラスと対等となっているからね。
それは製造委託をしているGLOBALFOUNDRIESが製造の微細化が上手くいかずいまだに32nm
より先が見えてない状態であるためにょ。
すでに製造プロセスでIntelに1世代以上の差(2年以上の差)を付けられた状態となっている
AMDだけどかつては1年差だったにょ。
それを何とか挽回するために通常は2年かかる製造プロセスの微細化を1年ごとに行おうと
しているためそれが余計に製造の立ち上がりを困難にしていると思われているにょ。
これがARM系CPUならば他のファウンドリを使うという選択肢もある(AMDもすでに将来を
見据えてARM系CPUの製造を開始しようとしている)けれどPC向けとなる高性能なx86CPU
ではそれも難しいにょ。
さて、通常のノートPCのTDP35Wの枠が無くなってもほとんどの人はその影響を受けることは
ないし、自作PC向けにマザーボードにCPUが載った状態で販売されてもその影響を受ける人は
ほとんど居ないと思われるにょ。(困るのはエンドユーザーではなく販売店側でありセットに
なることで在庫管理が難しくなる)
「かつては、マザーボードとCPUは別々に買って自分でPCを組み立てていた」と昔を懐かしむ
人がそのうち出てきそうなくらいで後は(自作ユーザー以外は)まったく気にならないと
思われるにょ。
個人向け市場では80年代から90年代にかけてはデスクトップPCが主流だったのが2000年代
からはノートPCが主流になり2010年代の今はノートPCからタブレットやスマホへと主導権が
移りそうな時期になっているにょ。
もう、デスクトップPCには主導権を握る力はないということにょ。
やはり、時代の流れには逆らえないにょ。
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