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おちゃめくらぶ掲示板
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プチコンによってプログラム初経験の高齢化を防ぐことができるのか?
最近プログラミング初体験年齢が昔より高くなっているということを耳にするにょ。
プログラミングには理数系の知識が必要と考えている人も多いだろうし、実際に高校で習う
程度の知識(三角関数、行列、ベクトル、微積等)は身につけておかないと難しい面もある
もののそれが必要不可欠というわけでもないにょ。
実際は物事を順序よく考える能力さえあれば問題ないためプログラミングそのものは小学生
であっても十分に理解は可能にょ。
また、三角関数などについてもその原理をちゃんと理解しなくてもプログラムの中で使って
いくうちに自然に覚えられるため学校で習っていない小中学生であっても全く問題ないと
いえるにょ。(実際私も中学時代にはプログラム中で三角関数とかは使っていたし)
80年代の小中学生とは異なり今は生まれたときからPCが自宅にあったという人は少なくない
だけではなく自分専用のPCを持っている人も大勢いると思われるにょ。
それなのにプログラミングの年齢層が上がっているようなイメージがあるかというと恐らく
下記のようなものが理由だと思われるにょ。
(1)プログラミングの必要性が下がっている
(2)プログラミングのハードルが上がっている
(3)プログラミングの支援環境不足
(1)80年代の8ビット機全盛時にはパソコン(当時は「パソコン」という呼び方が普及して
おらず「マイコン」と呼ぶことも多かった)を買ってもそれだけでは何もできなかった
からね。
唯一標準で出来たことといえばBASICによるプログラミングにょ。
今ならばプロバイダ契約をしていればネットし放題だしネット上にフリーウェアがごろごろ
転がっているというのもあってわざわざ「プログラミングをする」という必要性がほとんど
無かったけど昔は市販のゲーム(3000〜7000円程度)を買わないとゲームで遊ぶことも
できなかったにょ。
しかし、自分で作ればタダで遊べたにょ。
市販のゲームより確かに見た目などで劣るかもしれないけど(パソコンさえ持っていれば)
自分が必要に感じてそれがすぐにプログラミングできる環境にあったというのは非常に
大きいと思われるにょ。(私の場合は当時最も安かったPC-6001でさえ親に買ってもらうのは
絶対に無理であり小遣いをためて買うのも数年間貯金をしなくてはならないという状態だった
ためポケコンしか選択肢がなかったのだけどそれがいつでもどこでも手軽に使えるポケコンの
魅力によってポケコンにはまることになってしまった)
(2)環境だけを見れば劇的に変わったのはフリーの開発環境の選択肢が無数にあることにょ。
確かに昔はパソコンを買ったらBASICがおまけで付いてきたということもあり誰もがみんな
BASICでプログラミングをしていたけどそれは他の開発環境に手を出そうとするならば
ハードルが上がってしまっていたからにょ。
他の言語をやりたいとなると8ビット機のメモリ空間である64KBでは不足する(そういう
意味ではMZシリーズの一部にあるクリーンコンピュータは有意義だったけど高速な記憶
媒体が普及する前の時代だったため時代を先取りしすぎた感じ)ということでPC-98などの
16ビット機+DOS上で動作する必要があり、そうなると多額のコストがかかっていたにょ。
それと比べると今は開発環境を用意するハードルは下がっているけどそれはあくまで
「標準のBASICを使わない」ということを前提に考えたものだといえるにょ。
また、80年代初頭は市販ゲームでさえも個人が作ったものが流通していたにょ。
つまり、言い換えれば個人でも頑張れば市販ゲームレベルのものを作れた時代といえるにょ。
しかし、今は一般的な市販ゲームならば数10人、数100人の手によって作られているにょ。
それは、市販ゲームと個人制作のゲームとの間に大きな溝が出来た状態といえるにょ。
確かに今も個人で市販ゲームに負けないレベルのゲームを作る人が居ないというわけでは
ないけど普通の人が頑張ってどうにかなるレベルではないにょ。
別に市販ゲームレベルのものを作る必要はないとはいえ自分で作る必要もなくタダで遊べる
ゲームがたくさん氾濫しているとなれば「自分で作る」ということに大きな意味を見い出す
ことが無ければ自分でプログラミングをしようなんてことにはならないと思われるにょ。
今となっては「無いものは作る」ということはほとんど無いと言えるにょ。
(3)やはり重要なのは個人制作のプログラムを発表する場にょ。
80年代だったらベーマガ、Pio、プログラムポシェットなど非常にたくさんの読者投稿の
プログラムを掲載している雑誌があったにょ。
確かに今はネットによって誰もが気軽にプログラムを公開できる時代でありそういう
雑誌の価値はほとんど無くなったかもしれないにょ。(雑誌も売れているならば存続できて
いたはずなので休刊したのは需要が減ったせいともいえる)
では、ネットで簡単に自作のゲームが公開できたとしても公開する側にとってはメリットは
あるもののそれではプログラミングしようとするユーザーが増えることはないにょ。
プログラムをゼロからできるようにするというのは極めて難しく初期の場合はリストを
書き換えて(つまりゲームを改造して)そのプログラムの仕組みを学ぶことも多かったにょ。
雑誌掲載のプログラムはある程度の競争率を勝ち抜いたそれなりのレベルのプログラムが
掲載されておりそれを改造するということはプログラミングのスキルアップに極めて大きな
影響を与えたにょ。
今は、フリーウェアはほぼすべてが実行形式で配布されているし、Javaなどで記述された
Webアプリも制作者がソースを公開していない限りはそのソースリストを見ることはできない
状態になっているにょ。
つまり、改造をすることでスキルアップというのが極めて難しい状態といえるにょ。
確かに昔と比べてネット上でプログラミング講座などがたくさんありそれを見ることで
基本的な技術を身につけることはできるけど実戦的な技術を身につけるためにはそれだけ
では不足にょ。(それがあるから私が書いているプチコン講座は練習用に作った簡単な
プログラムではなく1画面とはいえ実際に完成品として作ったものを元に書いている)
上記のように80年代と今と比較して80年代の方が優れている面もあったのは確かだけど
必ずしもそうであるとは言えないことが分かるにょ。
したがって、PCが普及してプログラミングに興味を持つ可能性がある潜在人数は増えた
けれど自ら高いハードルを感じてしまい手を出せずにいる人が多いため昔と比べて
低年齢層が減ったようなイメージがあるのではないかと思われるにょ。(割合で減って
いても絶対数で減っているとは私は思わない)
その低年齢層のプログラミングのハードルを下げる可能性を秘めているのがプチコンにょ。
確かにPCの普及率は高くなっており多くの小中学生が自分用のPCを持っているとはいえ
やはり持ってないやネットの制限が加えられている人なども多いことだと思うにょ。
そんな中でDSi(3DS)で動くプチコンならばゲームに興味のある小中学生のほとんどが
動作する本体を持っていると思われるためプチコンを購入する800円(実際は1000円単位
でないとカードが買えないけど)さえ捻出できれば誰もが自分専用のプログラミング環境を
手に入れることができるにょ。
しかも、プチコンならばインタープリタ型のBASICであり改造してすぐに実行を繰り返す
ことができるためゼロの状態から始めるならば非常にハードルが低いにょ。
インタープリタ型の言語であり、ゲームを公開した時点でプログラムリストの公開がされる
ことになるにょ。
すごいテクニックを用いたプログラムであってもそのテクニックのすべてをリストを読み解く
ことで学ぶことができるにょ。
これは80年代ならば当たり前のことであり今ではほとんど失われているけどそれに加えて
今のメリットであるネットで気軽に公開ということもmkIIからはQRコードで可能になった
ため80年代と今のメリットの両方を持ち合わせているといっても過言ではないにょ。
これはプチコンに限らずWindows上で動作するN88互換BASICでも可能なのだけどプチコンの
メリットは豊富なプリセットデータにあり、他者が作ったものもリソースとして簡単に
自分のプログラムに組み込める気軽さにあるにょ。
そして、コンシューマゲーム機上で動くということに感動があるし、やはり携帯機という
ことで時間や場所に制限なく使うことができるというのが大きなメリットといえるにょ。
実際このプチコンによって初めてプログラミングというものに触れた小中学生が多数存在
しているにょ。
今、ゲーム業界の第一線で働いている30代、40代の人も最初はBASICから始めたという人が
大半だからね。
「プログラミングをやるならばBASICではなく他の言語からやるべき」という考えの人も
いるけどその前に「プログラミング自体に興味がない」「ハードルが高そう」ということで
敬遠している子供たちに実践で役立つものをいきなり学ばそうとするのではなくやはり
「ハードルが低くして興味を持つようにする」というのが何より大事だと思うにょ。
プログラミングそのものに興味があり、自分で自由に使えるPCがある子どもならば放って
おいてもC言語とかを使い出すだろうけどそういう子どもが(割合で考えて)少ないから
こそ冒頭で書いたように低年齢でプログラミングを始める人が少なくなっているという
イメージに繋がっていると思われるにょ。(昔と比べた年齢層別のデータがないから
あくまで「イメージ」として扱っている)
結局、何を言いたいかというと任天堂はもっとプチコンの存在を大きくアピールすべきで
あり、早く3DS用のプチコンを出して欲しいということにょ(笑)
標準で備わっているセンサーやカメラを使ったプログラムが作れるようになったり常時
起動していてもすれちがい通信が可能になったり、スライドパッドが使えるようになったり
3DSのフル画面が使えるようになるというだけでも大きいのではないかと思われるにょ。
それに最近は公開されているプログラム数が多かったり、多くのリソースを使うものがある
ということもあって保存領域の限界に達している人も少なくないからね。
それが3DSアプリとして公開されることでSDカードにプログラムを普通に保存できるように
なればバックアップも容易になり大きな恩恵があると思われるにょ。(その際にはフォルダ
管理機能とファイル名を取得する命令などが欲しい)
ただ、高性能化によってハードルが高くなってしまうようになれば問題にょ。
したがって、ハードルを高めることになりがちなポリゴンや3D立体視機能はあえて搭載を
しないというのもありかと思われるにょ。
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