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おちゃめくらぶ掲示板
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レンズ選びこそがデジタル一眼の最大の醍醐味だけど・・・
昨日は暗所に強いデジカメが欲しければ高感度時の画質だけではなくレンズの明るさも
重要になると書いたのだけどレンズが固定のコンデジとは異なりデジタル一眼の場合は
レンズが(予算も需要だけど)選び放題にょ。
とはいえ、問題は交換レンズはメーカー、機種によって装着できるものが異なるという
ことにょ。
これはPCでいうとUSBとIEE1394くらい別物となるにょ。
物理的形状が異なるというだけではなくプロトコルも異なるにょ。
昔(1970年代以前)の一眼レフカメラとレンズは機械的につながっていたのだけどAF全盛に
なる前(1980年代)から電子機器の塊になったにょ。
レンズにもその情報が埋め込まれたチップが搭載され(ニコンではそれを「CPU内蔵レンズ」
と呼んでいる)そのチップとカメラ側のCPUで情報をやりとりしながらAEやAFを制御して
いるにょ。
だから同じマウントであっても古いレンズを新しいカメラに装着(もしくはその逆)した
場合は使用ができなかったり、使用できても使用モードに制限ができたりするにょ。
キャノンの場合はAFに移行する際にFDマウントから完全電子制御式のEFマウントに変えた
ためにニコンほどは複雑ではない(MF時代のレンズは装着自体が不可能だから選択肢が
減らされているというのもあるし、キャノンの場合はEFマウント移行時にレンズ内にAF
駆動用のモーターを組み込んだためモーター内蔵・非内蔵のレンズという選択肢も存在
しない)けれどニコンの場合はマウント形状自体は50年前のニコンFから同じであるため
古いMF時代のレンズを使用する場合には注意が必要となるにょ。
ニコンの場合はレンズ内にCPUが内蔵されていることを前提にカメラ側が作られている
ためにCPU内蔵ではない古いMFレンズを装着時には大きな制限ができてしまうにょ。(初代
ニコンFのような完全マニュアルで使うならばいいけどカメラ内蔵の露出計が動作して
くれないため露出も別途露出計を用意するかカンで行うことになる)
これはハイエンドやプロ機ではCPU内蔵ではないレンズを装着時を想定してレンズの焦点
距離や被写体までの距離を元にした分割測光は使えないけどCPUの情報が不必要な中央部
重点測光など最小限の機能は使えるようにはなっているにょ。(入門機、中級機では
差別化のためにそれらの機能はカットされている)
またD40以降の入門機では本体にAFのためのレンズ駆動用のモーターが内蔵されていない
のでモーター内蔵レンズ以外はAFが使用できないにょ。
その場合、AFを使いたければ純正ならばAF-Sタイプ、互換メーカーならばモーター内蔵と
書かれたものを買う必要があるにょ。
この点はキャノンならばレンズ駆動用のモーターが内蔵されていることを前提に設計
されているのでそういう問題は発生しないにょ。
あとペンタックスもボディにレンズ駆動用モーターが内蔵されているために当初はレンズに
モーターが組み込まれてなかったけど最近は超音波モーターを内蔵するレンズも一部登場
してきているけどそれは対応するカメラでないとAFが使えないにょ。
次に問題となるのはイメージサークルにょ。
現在のデジタル一眼の主流(入門機〜中級機)はセンサーがAPS-C相当のサイズだけど
ハイエンドおよびプロ機や銀塩時代時代の主流は35mmフルサイズとなっているにょ。
イメージサークルはレンズから入った像がどのサイズに投影可能かというものなので
基本的に大は小を兼ねることが可能となるにょ。(イメージサークルの大きなレンズでは
投影サイズが大きいために小さいセンサーを搭載したカメラで問題なく使用できる)
銀塩時代もAPSフィルムを使った一眼レフはあったけどマウントが変わってしまう(カメラ
本体を小さなAPS用に設計したため)ということで結局APSの銀塩一眼レフはすぐに廃れて
しまったにょ。(コンパクトカメラはカメラがレンズの互換性をユーザーが気にする
必要がないし、コンパクトにできることやフィルムの装填が楽だったり、対応機種では
フィルムの途中交換が可能になるためにAPSが主流になった)
現在のデジタル一眼レフの元になったニコンD1ではAPS相当のセンサーを使用している
(フルサイズのセンサーはあまりに高価で搭載できないのとデジカメはカメラとしての
光学的、機械的部分に加えてデジタル処理をするための部品が必要になるため銀塩よりも
大きくなってしまうということでサイズを抑えるならば大きなセンサーを搭載することが
できない)けれどレンズは35mmフルサイズのものを使用するということでマウント自体は
変更がないために銀塩のAPS機よりはスムーズに受け入れられたにょ。
そのイメージサークルだけどニコンの場合はフルサイズを「FXフォーマット」、APS-C
サイズと「DXフォーマット」と呼んでいるにょ。
それらはマウントの互換性があるし、大は小を兼ねるためFXフォーマットのレンズをDX
フォーマットの本体に使えるけどその逆は基本的にはできないにょ。
あえて「基本的には」と書いたのは使用は可能だけど100%の性能を生かせないためにょ。
大きいイメージサークルのカメラに小さいイメージサークル用のレンズを装着すれば
周辺部の描写ができないためにまともに写らないけどFXフォーマットのカメラにはDX
フォーマットのレンズが使えるモード(センサーの中央部の約半分のみを使用するモード)
というものが用意されている(純正レンズなら自動的にFXからDXへと切り替わる)ために
それを使えば画素数こそ半減するもののDX用のレンズが普通に使えるようになるにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/longterm/20091221_338282.html
ここで問題が発生するのがEFマウントにょ。
キャノンはAF時代にマウントを一新し、それをデジカメでも使用してきたのだけど
デジタル一眼の主流がAPS-Cサイズとなったためにそれに最適化したEF-Sマウントを用意
したにょ。
ニコンの場合はFXとDXではマウントを変えなかったために両者で相互利用(ただし、DXの
レンズをFXのカメラで使用する場合には上記のような制約がある)が可能となったのだけど
キャノンの場合はマウント形状を変えたためにEFマウントのカメラにはEF-Sマウントの
レンズは物理的に装着が不可能となったにょ。(マウント直径は同じだけど差し込めない
ようにしてる)
逆にEF-Sマウントのカメラは両方のレンズが使用可能な仕組みになっているにょ。
このような仕組みにしたのはイメージサークルが異なるためだと思われるにょ。
大は小を兼ねるためにAPS-CのEF-Sマウントでは両方が使えるけれどAPS-Cのイメージ
サークルであるEF-Sマウントのレンズはフルサイズのカメラに装着してしまったら周辺部が
描写できないためにそうならないように意図的に装着ができないようにしたのではないか
と思われるにょ。(ニコンのようにFXでDXのレンズを使うモードは用意されてないし)
ただ、ネックとなるのは初期のAPS-C相当のセンサーを搭載しながら普通のEFマウント
(フルサイズ用マウント)の機種にょ。
割高であり広角に弱い(キャノンの場合、APS-Cでフルサイズ用のレンズを使用すると
換算焦点距離が1.6倍となってしまうために28mmの広角レンズが45mm相当の標準レンズと
なり、換算28mmのレンズとなると高価な17mmの超広角レンズが必要となるため)という
問題点を抱えてしまうにょ。
もっともそれはEOS KissデジタルやEOS 20D以降のAPS-Cサイズ機ならば問題ないため
わざわざ旧機種のEOS10D本体の中古を入手しなければ今となっては気にする必要はない
けどね。
さて、ニコンも最近はEFマウントと同じような完全電子制御式のレンズ(「Gタイプ」と
呼ばれるレンズ)を作っているけどこれはデジタル一眼で使うならば問題はないけれど
古い銀塩カメラで使用することはできないにょ。(絞りリングが機械的なのは「Dタイプ」
と呼ばれ、それだと古いカメラでも使用が可能になる)
50年の歴史を持つニコンのFマウントだけどこのように「Fマウント」と一口で言っても
複雑怪奇であることが分かると思うにょ。
このような互換性の問題はUSBにおいてもUSB1.1、USB2.0、USB3.0では本体、ケーブル、
対応機器において起こっているわけだから特別ニコンFマウントだけが異常というわけでは
ないけれど一眼レフを作っている国内のカメラメーカーにおいて「MF→AF→デジタル」と
移行する過程においてマウントを変更しなかったのはニコンとペンタックスだけだし、
ペンタックスはフルサイズ用のデジタル一眼を作ってない(デジタル一眼用のレンズは
すべてAPS-C用)ということでニコンが一番複雑になるのはやむを得ないにょ。
このようにデジタル一眼はレンズ交換ができるが故に使用できるレンズがどれなのかを
把握することが難しくなっているにょ。
とはいっても、現行品のカメラ本体と現行品の純正レンズを買うなら問題はないにょ。
(フルサイズセンサー搭載機でAPS-C用のレンズを買わないようにさえ注意しておけばよい)
しかし、カメラ本体やレンズを中古や旧機種ということで安く入手する場合には上記の
ようなさまざまな問題があるので注意が必要となるにょ。
そういう面では最も有利なのがペンタックスにょ。
MF時代からマウント形状を変更してこなかったためそのレンズ資産は膨大にょ。
ニコンと違い本体に使用制限を加えてないために古いレンズでもそのレンズが持っている
ほとんどの機能を使うことができるにょ。(AFのレンズではAFが働くし、MFのレンズでも
フォーカスエイド機能が有効になる)
しかも、フルサイズのデジタル一眼を作ってないので間違ってAPS-C用のレンズを買うと
いう失敗もないしね。
ただ、地方民にとってはペンタックス用のレンズは店頭入手が難しいというのが難点にょ。
デジタル一眼のシェアの8割以上がキャノンとニコンとなっているために交換レンズを
手軽に入手しようと思えばこの2社のどちらかにする方が有利にょ。
安価な互換メーカーのレンズを買う場合でもシェアが少ない分ペンタックス用は作られ
ないこともあるしね。
レンズ選びはデジタル一眼の一番の醍醐味にょ。
画質でコンデジよりも優れるというだけではなく用途や目的に合わせたレンズを選べる
からね。
最初から本体とセットになっていた高倍率ズーム1本で済ますという使い方もありだけど
自分の用途に合ったお気に入りのレンズというのを見つけることで写真を撮ることがより
楽しくなると思うにょ。
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