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おちゃめくらぶ掲示板
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センサーサイズが大きいことはいいことだけど・・・
デジカメにおいて「高画素=高画質」とはいえないということは何度もここで書いたの
だけど失うものが無ければ画素数が多いにこしたことはないにょ。
風景写真などを撮影する際には遠景の木々の描写は数100万画素程度のデジカメでは満足
いくようなものではないからね。(インクジェットプリンタでA4でプリントするくらい
ならば600万画素のデジタル一眼レフで何の問題もないけど)
きちんと解像するならば画素数が多い方がいいにょ。
画素数を多くしても失うものを減らすにはセンサーサイズを大きくするしかないにょ。
一般的なコンデジに使われている1/2.3インチセンサーと比べて入門〜中級機のデジタル
一眼レフに採用されているAPS-C相当のサイズのセンサーでさえコンデジの13倍の面積を
持ちハイエンド、プロ機に採用されている35mmフルサイズセンサーに至っては約30倍の
面積となるにょ。
一般的には800万〜2000万画素相当と言われている普通(35mm)の銀塩フィルムだけど
フルサイズセンサーを使用、2000万画素オーバーのハイエンド機が登場してようやく
銀塩を越えたと思われるにょ。(高感度時の画質はとっくに銀塩を越えていたけど)
ただ、風景写真をメインにとっている人の中には35mm版ではなく中判カメラを使用して
いる人も少なくはないにょ。
プロ用デジタル一眼レフが銀塩を越えたといってもあくまで35mm判での話にょ。
中判では面積が最も小さな6x4.5でさえ35mmフルサイズの3倍以上の面積となるにょ。
これはAPS-Cと35mmフルサイズの差よりも大きなものにょ。
中判銀塩をデジタルで置き換えるならばいくら35mmフルサイズのハイエンド機が高性能
とはいってもまだまだ描写能力で力不足は否めないため中判デジカメを投入するしかない
けれどセンサーサイズの大きさが価格に直結してしまうため200〜300万円くらいの投資が
必要になってしまうにょ。
そんな中ペンタックスから中判デジタルカメラが登場したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100310_353556.html
中判カメラの多くはユニット式となっており背部にフィルム装填の代わりにポラロイドを
付けられるようになっていたのをデジカメに変えたようなデジタルバックでの使用が
一般的となっているのだけどこの645Dは最初からデジタルカメラとして設計されたもの
なのでそのようなユニット交換は不要(できない)なものになっているにょ。
6x4.5の中判カメラとはいえ、センサーサイズはそれよりも小さめの44x33mmにょ。
これでも35mmフルサイズの1.7倍のセンサーサイズとなっているにょ。
さて、問題は価格だけど実売80万円というのはかなり安いにょ。(35mmデジタル一眼
レフの最上位モデルとあまり変わらない価格)
まぁ比較対象が200〜300万円するハッセルやマミヤ用のデジタルバックだからね。
とはいえ、200〜300万円という中判デジカメはプロ用の保守サービスや拡張性の高さも
含まれているわけだからそういう面で645Dは中判デジカメとして考えるならば廉価モデル
(制約の多いもの)と考えられてしまいそうにょ。
問題はどのような写真がとれるかにょ。
今まで中判デジカメを作っていたメーカーはデジカメを作り慣れているメーカーではない
ということで最低感度の描写は良くても少し感度を上げたらノイズの非常に多い写真と
なるものも少なくなかったにょ。
これはデジカメがセンサー、レンズに加えて画像処理エンジンが大きなウェイトを占めて
いるからにょ。
そういう面ではペンタックスはデジカメに参入して長く、シェアこそはキャノン、ニコン
と比べて大きく劣るけど一定数のファンはいるにょ。
私自身ペンタックスのデジタル一眼レフのK200Dを持っているけどなかなかいい絵を出し
性能そのものには満足しているにょ。
気になる画素数は4000万画素にょ。
これでもAPS-Cでいえば1000万画素くらいの画素ピッチであるため性能面で無理をしている
ようなものではないにょ。
したがって、それなりのレンズを装着すれば4000万画素で解像可能にょ。(ベイヤー配列
であるため完全にピクセル単位での解像は不可能だけど)
EOS Kiss X4のようにAPS-Cで1800万画素もある機種もあるけどそれだと並のレンズでは
解像しないため画素数を生かせないからね。
この645DでKiss X4並の画素ピッチを実現したら7000万画素に達してしまうにょ。(実際に
デジタルバックでも6500万画素の高性能モデルはあるため4000万画素というのは決して
多い画素数ではない)
そういうことで無理をせず、しかも2000万画素オーバーの35mmフルサイズよりワンランク
上の描写が可能になるというのはセンサーサイズの魅力にょ。(あくまで「可能になる」
というだけで実際にどの程度の差があるかは撮影サンプル待ちだけど)
ただ、4000万画素もあると非常にデータが重いいにょ。
非圧縮TIFFで保存すれば1枚あたり120MBだし、RAWでも50MBに達するからね。
デュアルSDHCスロット搭載とはいえ、32GBのSDHCでも心許ないにょ。
CFに対応してないのでせめてSDXCに対応して欲しかったところにょ。
とはいえ、中判カメラは連写でバシバシ撮影するようなものではないのでそれほど問題は
なくむしろSDHCの書き込み速度に問題がありそうにょ。
Class10のSDHCで実効12MB/sで書き込みできたとしても120MBだと1枚10秒もかかって
しまうわけだからね。
バッファメモリをどれだけ搭載しているのかは分からないけどいくら連写をすることは
あまりなくても最低でも1GB以上のバッファがないと話にならないにょ。
やはり、センサーサイズが大きいことはいいことだけどその分カメラそのものが大きく
なってしまうのがネックにょ。(645Dも中判カメラ+デジタルバックよりは小さいけど)
中判カメラを買うような層だとそんなことは気にしないけど35mm判で慣れている人から
すればかなり大きく感じるからね。
コンデジのセンサーは小さすぎるから大きい方がいいとはいってもあのセンサーサイズ
だからこそ5倍や10倍ズームを搭載してもポケットサイズに収まるわけだからね。
ネオ一眼(一眼レフ風のコンデジ)でついに光学30倍ズームを搭載するカメラが登場した
けどこれもセンサーサイズが小さいからこそ可能にょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100309_353564.html
デジタル一眼レフで実現しようとするとAPS-Cでさえとんでもないことになるにょ。
フルサイズ換算で24-720mmF2.8-5.6相当のレンズということはAPS-Cでは実焦点距離が
16-540mmとなるわけだからそれで明るさが2.8-5.6となるとレンズだけで5kgを越えて
しまいそうにょ。
というわけで中判デジタルカメラは35mm判では満足できなくなった人、もしくはすでに
中判用のレンズシステムがある人にとっては有用な選択肢だけどそうでなければただの
大きくて重いカメラでしかないにょ。
金銭面で新規にカメラ&レンズ一式の購入問題がないという人でもこのサイズ、重量が
使用面で大きな制約を受けるにょ。
元々中判カメラはスタジオ内で使うとか、屋外で使う場合は三脚を用いて風景のように
静止した被写体を撮影するのが主な使用用途だからそれを「制約」と呼んでいいものか
どうかは微妙だけど・・・。(制約というよりは向き不向きというだけの話かも)
だからセンサーサイズが大きい方が必ずしも良いとはいえず、自分の用途に合わせて
選択すべきにょ。
万能に使え、かつコストパフォーマンス重視ならばAPS-Cのデジタル一眼レフがベストだし
常に持ち歩くならばポケットに収まるコンデジの方が有利にょ。
普通にスナップ撮影してインクジェットで2Lくらいに出力するならば両者に画質面の
違いはほとんどないしこれが中判カメラだろうと違いは出てこないにょ。
結局最終的なアウトプット(出力媒体)が何かということが重要となるにょ。
A4ではなくA2、A1まで伸ばすならば4000万画素の中判デジカメの本領が発揮ようやく発揮
できるわけだからね。(A3程度では35mmフルサイズのデジタル一眼レフと比べて優位性は
ほとんどない)
PCで等倍鑑賞をするのが目的ならばピクセル単位でしっかり解像するフォベオンセンサー
採用機(DP1など)を使用するのが自己満足度が最も高くなるにょ。
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