したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

おちゃめくらぶ掲示板

1354御茶目菜子:2012/10/17(水) 23:42:40
アーケードのコンシューマ移植は本当に減っているのか・・・?
かつては、インベーダー、ギャラクシアン、グラディウスなど数々のヒット作品がアーケード
からコンシューマに移植されてきたにょ。
ファミコン時代はスペック不足であるため性能の限界に挑戦したようなゲームも多かったけど
スペックが上がった現在のコンシューマゲーム機ならば当時と比べてアーケード移植が増えて
いてもおかしくないのに逆に減ってきているような感じにょ。

果たしてそれはなぜなのか・・・?
私が考えるのは下記の2つの理由にょ。

 (1)時代の変化によるもの
 (2)マニア化が進んでいるため

(1)時代の変化による影響はアーケードに設置されているゲームが変わったこととコンシューマ
とアーケードの立場による変化にょ。
昨今(というか90年代から)はアーケードでは大型筐体やガンシューティングなどの特殊な
設備が必要なものやクレーンゲームをはじめとするプライズゲームが増えてきているにょ。
大型筐体が必要なゲームはコンシューマ移植をしても専用コントローラが必要だったりして
割高になるし筐体そのものが動くことで大きく盛り上げているゲームの場合は画面の見た目や
操作性をアーケードに近くしてもその興奮の何分の1しか伝わらないためコンシューマに
なかなか移植しにくいからね。

ガンシューティングにおいてはPS用のタイムクライシスではオプションのガンコンでTVの
走査線を読み取りそれを元に照準を合わせていたのですが液晶TV全盛の今はその方法を
用いることはできないにょ。
とはいえ、WiiリモコンやPS3のMOVEなどで代用は可能なので液晶モニタだから使用し辛いと
いうこともなくなっていし、実際にガンシューティングもいくつか出ているにょ。

では、なかなかアーケード移植が行われないかというと最近のガンシューティングとして
「ガンスリンガーストラトス」を見てみるとこのゲームは二丁拳銃と多人数協力プレイが
ウリとなっているにょ。
このゲームを仮にPS3でプレイするならばPS Eye+PS MOVE×2は必須であり、専用の
アタッチメント×2が必須になると思われる。
それを考えるとゲームソフトに追加投資が1万円以上必要になってくることになるにょ。。
そうなるとユーザーの側だけではなくメーカー側もコストの回収のためのハードルが高く
なってしまうにょ。
そのためコンシューマゲーム機に移植するならば標準のコントローラでもプレイできるように
ゲーム性を変える必要があるにょ。

かつて、コンシューマゲーム機の性能がアーケードより低かった時代だとサウンドや
ビジュアル面でアーケードの優位性を保っていたのだけど昨今はコンシューマゲームの性能
向上によってその差別化が難しくなっているにょ。
というか、ナムコのPS互換であるSYSTEM11基板のように移植しやすいようにわざわざ
コンシューマ移植がしやすいようにしているものもあるにょ。
その一方でユーザーがアーケードに足を運んでもらうためつまりアーケードが生き残る
ために独自の筐体や独自の機器が必要なゲームも多いにょ。
そういったゲームは当然ながらコンシューマ移植がしにくいから移植作品数が減っている
と思われるにょ。

アーケードには欠かせないプライズゲームにおいてはリアルの景品が出るということに
意味があるにょ。
したがって、コンシューマゲーム機でクレーンゲームを完全再現してもそれがヒットに
繋がることはないにょ。
バーチャルなデータでも良いのならばコンシューマでプライズゲーム(単にバーチャル
データを手に入れるだけの簡単なミニゲーム)もありかというとそうではないにょ。
それはコンシューマゲームには初期投資が必要だからにょ。
つまり、ユーザー側は最低でも初期投資の分は楽しめることを期待している。
プライズゲームに1度に千円単位でつぎ込む人も少なくないけどそれならばそのプライズ
マシン専用のプリペイドカードが5000円でそれが必須だったらみんな手軽に手を出すか
ということを考えれば分かりやすいにょ。

これと同じことはコンプガチャにもいえてしまうにょ。
5月6日に書いたように一般的なコンプガチャでフルコンプするためには平均122回のプレイが
必要にょ。
もちろんこれは平均(というか期待値)であってその回数で確実揃うわけではないにょ。
では、最初の段階で122回分以上の費用を考えている人がどれだけいるのか・・・・?
その点コンシューマゲームならば追加データを有償配信しているものを除けばどれだけ遊ん
でも全く遊ばなくてもかかる必要は最初に購入した金額の分だけで済むにょ。
ここが、コンシューマとアーケードの根本的な違いといえるにょ。

移植の際に大きくゲーム性を損ねること無いものを移植すればいいとなるけどそれらが全体に
占めている割合は80年代と比べて低くなっていると思われるにょ。
移植だから低コストで簡単に回収できるかというとそうではないにょ。
モデリングデータなどは流用できるためベタ移植ならば確かに小さなコストで可能である
もののパッケージソフトとなると定価で7000円〜8000円であるためユーザーはその初期投資に
似合ったものを期待するし、メーカーもそのユーザーの期待に応えるため様々な工夫を
凝らしてきているにょ。
その結果、移植できるゲームはある程度限られてくることになるにょ。
これらの「ゲーム性を損ねずに移植可能なゲームがアーケードから減った」「コンシューマ
中心の考えになりそれに合わせて移植をするようになった」という「時代の変化」によって
アーケード移植作品が減ったといえるにょ。


(2)さて、このアーケード移植だけど、そもそもアーケードとコンシューマではユーザー層が
完全に重なっているわけではないのだからコンシューマ移植されると「ユーザー層がさらに
広がる」ということが十分に考えられるにょ。
ファミコン時代のアーケード移植や90年代の格ゲーブームは確かにその影響が大きかった
わけだしね。
その背景にあるのはアーケードでは1回100円であるため上手くなる前にたくさんの投資が
必要だし、格ゲーなどの対戦機能のある筐体ではアーケードでは対戦でボコられるという
リスクもあるというのが挙げられるにょ。
また、80年代の「ゲーセン」は今よりも雰囲気的に入りづらかったという人もいるかも
しれないにょ。
したがって、人気アーケードゲームの移植はたとえ本物と比べてビジュアル面で
劣っていても大きなヒットとなる場合が多くそのゲームのプレイ人口を大幅に増やすことに
成功しているにょ。

普通にコーンシューマ移植が可能なジャンルといえばアクションゲーム(格ゲー以外)、
格ゲー、シューティングゲーム、音ゲー、パズルゲームなどが挙げらる。(音ゲーに関しては
専用のオプションがないと楽しめないものばかりだけどユーザーに受け入れられているため
問題はない)
人気作品はほとんどがシリーズ化された作品であり新規タイトルはほとんどないにょ。
一般的に続編が作られる場合は前作のファンが納得するようにシステムを根本的に変更する
ということはないにょ。
そして、続編には新要素が追加されることが多いため結果としてゲームそのものがどんどん
複雑化することになるにょ。
これはどのようなジャンルにもいえストリートファイターシリーズでもぷよぷよでも当て
はまるにょ。

これは一言でいうとゲームの「マニア化」といえると思うにょ。
ここでいう「マニア」という言葉は「熱狂的なファン」という意味でありマニア化された
ゲームというのはそのファン向けのゲームとなっているというわけにょ
そのゲームの複雑化によってそのシリーズをずっと追いかけているような人以外はついて
いけなくなる場合もあり「前作をプレイした人向け」に作ってしまうと徐々にユーザー離れが
起きてしまうことになるにょ。
確かに複雑化によるユーザー離れもあるだろうけど新規ユーザーの増加も決してゼロでは
ないため従来よりもそのゲームのプレイ人口が減るかというと一概にはそうもいえないにょ。
格ゲーもストIIの爆発的なヒットがあった頃と比べるとやや下火とはいえ未だに人気がある
わけだしね。

それと比べるとやはり厳しいのがSTG(シューティングゲーム)といえるにょ。
80年代はアーケードといえばSTGが全盛であったのに対して最近はシューティングゲームの
設置台数は他のジャンルと比べて少なくなっているにょ。
それは格ゲーなどの対戦ゲームは「対戦」という要素によって高いインカム(収益)を
もたらすのに対してSTGがそうではないからにょ。
そのためSTGは難易度をやたら高めたり1度やられたら装備が最弱化されるなどによって
長時間連続プレイすることを難しくしているにょ。
その結果アーケードでSTGをプレイする人はその難しさが楽しさに感じられる人だけになって
いるにょ。
つまり、STGはジャンルそのものがマニア化してしまったといえるかもしれないにょ。
これはSTGだけに限らず非対戦型のアクションゲームにもいえるにょ。

このマニア化の度合いはジャンルやゲームのタイトルによって大きく変わってくるけど
アーケードゲームが1回100円というインカムによって成立していることを考えると避ける
ことの出来ない問題となっているにょ。
ゲームの開発費そのものの高騰もあるし基板や筐体の価格も決して安くはないからにょ。
それと比べると80年代と比べてコンシューマゲームは間口を広げるためにライトユーザー
(それほどゲームをしない人)でもプレイできるような作りになっているにょ。
ファミコン時代のコンシューマオリジナルタイトルの中には最近のゲームしかプレイした
ことがない人だとあまりに不親切すぎて理不尽に感じてしまうようなものも多いくらい
だから最近のコンシューマゲームがいかにユーザーのことを考えて作っているかが分かるの
ではないかと思うにょ。


これら(1)、(2)によってコンシューマゲーム機へのアーケードゲーム移植が減っているの
だろうと推測されるにょ。
大きなヒットを見込めないアーケード移植タイトルは、より効率よくコストを回収するための
方法が求められてくるにょ。
そこで考えられるのがより売れているハードで出すという考えにょ。
国内だと10月7日現在でWiiが1258万台、PS3が835万台、Xbox360が156万台となっているにょ。
http://gamedatamuseum.web.fc2.com/hardhistory.htm
それでは、アーケード移植に最も適したのはWiiかというとそうではないにょ。
それにはハードウェアの問題とユーザー層の問題があるからにょ。

Wiiは現行機の中ではPS3やXbox360と比べて大きくスペックが劣っているそのため昨今の
アーケード移植をする場合にはデータが流用できない場合もあり、そうなるとより高コスト
となってしまうにょ。
そして、標準コントローラがWiiリモコンであることがアーケード移植には適していない
という大きな問題があるにょ。(別売りのクラコンを使えば問題ないけど追加投資が少し
でも少なくなる方が有利になる・・・けどマニア向けとして考えるならばこの程度の投資は
何の問題もないかもしれない)
あとWiiは幅広いユーザー層に受け入れられているといってもメインは小学生やファミリー層
となっているにょ。
そのユーザー層を考慮すると現行のゲーム機で国内で最も普及していないXbox360が実は
最適かもしれないにょ。
これはXbox360とPS3のアーケード移植の本数やその内容を見ればはっきりと分かるにょ。
PS3の移植はバーチャ5、鉄拳6、ストIVなどの人気格ゲーが中心だけどそれらはすべてXbox360
とのマルチになっているからね。
それぞれの機種でしかプレイできないアーケード移植を見るとXbox360が圧倒であり特に
マニア化が進んでいるSTGを見るとXbox360しか選択肢はない状態にょ。

最初はアーケードのコンシューマ移植は少ないかに思えたけど実際に調べてみると予想以上に
多いことが分かったにょ。
今後アーケードゲームのマニア化が進んでもこれならばコンシューマゲームがよほど衰退
しない限りは大丈夫と言えそうにょ。
コンシューマゲームの売り上げはオンラインゲームやソーシャルゲームの影響で前年割れが
続いているものの初期投資さえ払えば無制限で一定水準のゲームが遊べてしかもパッケージで
購入可能というメリットがあるためまだしばらくは安泰だからね。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板