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おちゃめくらぶ掲示板
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ローエンドが最高性能・・・?
PCの場合、いくらミドルやハイエンドのものを購入しても数年後のローエンドに性能面で
負けてしまうということは当然のように起きてしまうにょ。
だからハイエンドならば「高価でも性能が高いため長く使えるからお得」というわけでは
なく実際はミドル下位やローエンドを頻繁に買い換えた方が同じ金額を払っても性能面に
関しては有利なことが多いにょ。
これはPCが依然として大きな高性能化を続けている(特にGPU性能は1年に2倍近いペースで
性能が向上している)というのが原因にょ。
デジカメもPCと比べて性能向上は少ないもののそのような下位クラスに上位クラスが負ける
という下克上は起きてしまうにょ。
というのもデジタル一眼レフにおいて入門機は毎年モデルチェンジをしているのに中級機
に関しては2年、プロ機に関しては基本的にオリンピック毎にモデルチェンジをしている
わけだからね。
PCの場合は、ローエンドからハイエンドまで一斉にモデルチェンジされるため店頭に
売っている製品に関してはよほどの旧機種が店頭に並んでない限りは上位クラスが下位
クラスに性能面で負けることはないにょ。
もしそんな旧製品があれば下位クラスの新製品以下の価格で上位クラスの製品が特価販売
されているのが普通だけどそれは上位クラスの後継機種が存在するということが非常に
大きいにょ。
しかし、デジタル一眼レフの場合はモデルチェンジされる間隔が異なる(下位機種の方が
早くモデルチェンジされる)ために上記のような下克上は頻繁に起きてしまうにょ。
さて、PCにおける性能といえば真っ先に考えるのがCPUにょ。
CPUは各社ともモデルナンバーが取り入れられ「クロック至上主義」から脱却しようとは
しているものの同一アーキテクチャであれば「高クロック=高性能」なのは事実にょ。
デジカメに置ける性能といえば、やはりセンサー性能にょ。
CPUのクロックと同じく「高画素=高性能」いうのが強く根付いているにょ。
CPUの場合は処理性能をベンチマークなどで計測することで実際に速くなっているかを計測
することができるわけだけどデジカメの場合はそれは難しいにょ。
どうしても数字に表れない感覚というものが判断基準に入ってしまうからね。
「高画素=高画質」ではないということをここで何度も書いたわけだけどそれは決して
高画素を否定するわけではないにょ。
記録されるデータが重くなるから・・・と単純に否定はできず、画素数が十分多ければ
トリミングの余裕がある高画素が選べるという選択肢が用意されているというメリットが
あるわけだからね。(高画素が要らなければ1ランク下のサイズで撮影すればいいし)
ただし、それはトリミングに耐えられるだけの実効性能があるかどうかが非常に重要と
なるにょ。
コンデジの場合、米粒並の小さなセンサーを使用しているために1000万画素ではいくら
高性能なレンズを使ってもその性能を発揮できず、収差のない理想的なレンズを使用する
という机上の空論においても回折限界のためF値が大きくなるズームの望遠側では物理的に
解像するのが不可能になってくるにょ。
したがって、コンデジには1000万画素を越えるような高画素はまず不要といっていいの
だけどそれでも画素数が増えたから性能が年々落ちていると単純にはいえず、画像処理
エンジンの改良によってISO400が常用できるレベル(2L印刷に耐えられるレベル)に
なってきたし、一部のコンデジはISO800も常用ができるレベルになってきているにょ。
ただ、デジタル一眼レフの場合、ポピュラーなAPS-Cサイズでもコンデジでポピュラーな
1/2.3インチセンサーの10倍以上のセンサー面積となっており単純に考えればコンデジの
10倍の画素数に耐えられる計算になるにょ。
実際はレンズは汎用性を持たして設計されているために専用設計のコンデジの方が有利
だし、常用可能かどうかの判断基準も私の基準でもコンデジはL〜2Lサイズなのに対して
デジタル一眼レフだとA4〜A3くらいとなりデジイチの方がより高いものを求めている
からね。
この判断基準は人によって変わると思うけど「デジイチでもコンデジ並に撮れればいい」
と考える人はさすがに居ないと思うにょ。(デジイチ>コンデジであるべきと考える人が
大半だと思う)
ではデジイチの画素数はどれくらいがベストなのかというと画素ピッチがコンデジのように
まだ物理限界には達してないものの画素数が多ければ基本的に暗所性能が弱くなるし、
回折限界のために選択できるF値に制限ができる(APS-Cだと1000万画素ではF11、2000万
画素ではF8くらいが限界となりそれ以上絞るとかえってシャープさが損なわれる)という
ことで高画素が必ずしも有利とはいえないにょ。
暗所性能に関してはコンデジのように年々向上しているセンサー性能に加えて画像処理
エンジンの改善(要はノイズをいかにごまかすかというテクニック)によって暗所性能が
改善されてきているため高画素だから暗所性能が弱いとは単純にはいえないにょ。
同一世代のセンサーで同一世代の画像処理エンジンを使用する場合は高画素の方が暗所
性能が低くなるのは確実だけどね。(画素数が2倍になれば単純計算でノイズも2倍)
デジイチで暗所性能の高さを見せつけたのは2006年に登場した入門機のニコンD40にょ。
当時は1000万画素が主流になりつつあったけど前年発売のD50でも好評だった600万画素の
センサーを採用し、さらに画像処理エンジンの改善をすることでISO1600が常用できる
レベルの画質(A4印刷に十分使えるレベル)となったにょ。
当時は設定こそISO1600や3200にできてもまともに常用できるのはISO800止まり(どこ
まで実用に耐えられるかは個人の判断にゆだねられるところが大きいのであくまでこれは
私の主観だけど)ということで最も安い入門機なのに中級機をも越える暗所性能という
ことは高く評価されたにょ。(600万画素で足りるかどうかという点と入門機で満足
できるかという点がポイントとなる)
センサー性能は年々向上しており、2008年に登場した中級機のニコンD90は1200万画素
にも関わらずISO1600が常用できるレベルの画質となったにょ。(画素数ではD40の2倍と
なり暗所性能でもD40を越えたために「600万画素神話(?)」は崩壊した)
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2008/11/10/9595.html
このD90に搭載されたセンサーは後に登場したD90の上位機種であるD300sや入門機のD5000
にも搭載され現在のニコンの標準的なセンサーとなっているにょ。
つまり、画素数が多くなると駄目になるというのではなく時代に合わせた高画素を進めて
いく必要があるわけにょ。
2006年の時点ではある程度の暗所性能が欲しければ600万画素がベストだったけど最近
だと1200万画素くらいでも問題ないということにょ。(600万画素あればA4用紙に250dpiで
印刷できるためトリミングをせず最大でもA4印刷までという人ならば全く問題がない)
これが一気に2000万画素くらいになると後継機種の方が暗所性能で劣るということに
なってしまいかねないからね。
そんな中、昨年11月に登場したEOS 7DはAPS-Cとして1800万画素というのはインパクトが
大きかったにょ。
キャノンは比較的高画素を求めているためにライバル(ニコン)よりも高画素の機種を
積極的に投入しているからね。
一昨年に1200万画素のD90の対抗として登場したEOS 50Dは1500万画素だったし、APS-Cの
最上位となるD300s(D90のセンサーを流用しているので1200万画素)の対抗として昨年
登場したEOS 7Dは1800万画素ということでD90 vs 50Dよりもさらに画素数の差は大きく
なったにょ。
50Dの時は画素数が増えても画像処理エンジンが今ひとつといった感じで個人的には
画素数が300万少なくてもD90の方がトータルでは高画質に感じたのだけど7Dの場合は
違ったにょ。
対抗であるD300sは高画質なD90と同じものとはいえ、さすがに今となってはもう旧機種に
なりつつあるためEOS 7Dの方が有利な面も多く見られたにょ。
最新のセンサー、最新の画像処理エンジンを用いているEOS 7Dは画素数が1.5倍も多い
D300s(D90)に対して暗所性能も負けてない感じだったにょ。
そして、そのEOS 7Dに採用されたセンサーと画像処理エンジンを使った入門機である
EOS Kiss X4が登場したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20100308_353045.html
デジカメの場合はセンサー、画像処理エンジン、レンズでその画質は決まるために同じ
レンズを用いればAPS-C最上位となるEOS 7Dと同じ画質がこの入門機であるKiss X4でも
得ることができるにょ。
これは当然とはいえば当然のことだけどすごいことにょ。
キャノンのAPS-Cのデジイチの現行機は上位からEOS 7D、EOS 50D、EOS Kiss X4となった
(この度旧機種となったX3はX4の下位としてもうしばらく平行販売される)けれど
発売されたのが一昨年である50DはKiss X4の上位モデルなのに画質面で完全に劣るものと
なったにょ。
画素数が増えた分だけ暗所性能がどうなったのか気になるところだけど上記レビュー
および他所でのレビューを見る限りは暗所性能はD90を完全に抜き去ったためにAPS-Cでは
一番ではないかと思われるにょ。
http://digicame-info.com/2010/03/eos-kiss-x4d90.html
7Dと比べても同等以上の暗所性能を持ちAPS-CながらISO3200を常用できるレベルにまで
引き上げたにょ。
D90などではISO3200は使えなくはないけどさすがにノイズが多いため使用するのはやや
躊躇われるし、ISO6400に至っては色ノイズが激しく出てしまうので完全に非常用だった
のに対してこのKiss X4はISO6400でもそれなりに使えるレベルで最高感度のISO12800は
さすがにノイズが多く非常用といった感じだけど2Lくらいならば十分使えそうなレベルと
なっているにょ。
昨年登場したニコンのプロ機のD3sではAPS-Cの2倍以上のセンサー面積を持つ35mmフル
サイズセンサーということでISO6400が常用できるレベルの性能だったけどAPS-Cも最新の
センサーを用いればISO3200の常用ができるということがこれで明らかになったにょ。
ただ、1800万画素を生かすにはかなり高性能なレンズが必要になるにょ。
キャノンの場合標準でついてくるキットレンズは優秀だけどそれでも1800万画素に耐える
ことはできないにょ。
実際、撮影サンプルを見てみると1800万画素という解像感は感じられないからね。
低感度では1200万画素のD90とと比べても変わらないレベルだし、画素数が1800万画素と
多いため等倍鑑賞ではむしろX4の方が劣っているように見えるのでこの画素数を生かす
ならば高性能なレンズが必須といえそうにょ。(高画素が高画質には繋がっていない)
とはいえ、入門機を買うような人が高価なLレンズを買うとは思えないし、恐らく大半の
人が標準で付いてくるキットレンズを買って終わりという感じになるだろうから1800万
画素の性能を発揮出来ずに終わるのではないかと思うにょ。(だから一昨年に発売された
1200万画素のKiss X2からの買い換えで高画素のメリットを感じる人はほとんどプラシーボ
だと思う)
それに新機種ということでKiss X3と比べて高め(入門機の中では全メーカーで最高値)と
なっているにょ。
しかし、優れた暗所性能は魅力だし、動画機能もかなり強化されているからその価格分に
似合うだけのメリットはあるにょ。
入門機なのにAPS-Cのデジイチの中で最高画素数かつ暗所性能も最高だからね。
個人的にはもう入門機は買うつもりはないのでKiss X4を買うことはないと思う(それ
以前にペンタックス、ニコンに加えてキャノンの3マウントは金銭的にも厳しい)けど
D90(ニコンの現行中級機下位モデル)の後継機種がKiss X4並の暗所性能を持っていれば
ぜひ欲しいにょ。
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