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おちゃめくらぶ掲示板
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果たしてModernスタイルは成功するのか?
いよいよ今月26日にWindows8が発売されるのだけどWin8の最大の特色はModern UI(コード
ネームMetro UI)にあると思われるにょ。
このModern UIに特化したMoedernスタイルと従来のDesktopスタイルが用意されているため
新UIとそれに対応するアプリを使用したくない人は従来のDesktopスタイルを使用すればいい
だけなので何も問題はないにょ。
Modern UIといえばタッチに特化したUIとなっているにょ。
Windowsは登場以来マウスとキーボードに特化したUIとなっていたためWindowsが登場して
以来の大改革といえるにょ。
しかし、これはPDAやスマホ用のOSでは当たり前のことでありそれをWindowsに投入するのは
ごく自然なことにょ。
さて、ここで気になるのはModernスタイルの今後の行方にょ。
x86CPUで動作するWindows8とARM系SoCで動作するWindows RTでModernスタイル対応アプリ
(Windowsストアアプリ)は動作するのだけど実質ゼロからのスタートということでやはり
当初はかなり苦戦しそうにょ。
とはいえ、やはり1年やそこらで結果を出すというのは過去の例からいって難しいため
やはり登場から3年くらいは様子を見る必要があるにょ。
スマホでは機種別で1位の売り上げ台数を誇るiPhoneも初年度から搭載OSであるiOS(当初は
iPhone OS)がスマホ用OSの中でトップシェアを獲得することはできなかったわけだしね。
今はスマホ用OSでトップシェアとなっているAndroid OSも最初は苦戦していたにょ。
タブレット端末もiPadが圧倒的なシェアを占めていたのだけどAndroidの大躍進によって
そのシェアは徐々に低下しつつあるにょ。
ここにModernスタイル搭載OSがどこまで食い込めるかというのが問題にょ。
確かにアプリも重要だけどやはり過去の成功例を見てもそのOSを搭載したハードが売れない
ことにはどうにもならないにょ。
優れたアプリがあればハードの売り上げに貢献できるとはいえ端末の良し悪しもかなり
大きな問題になるにょ。
それは筐体のデザイン、サイズ、重量、バッテリ駆動時間など様々な要素が絡んでくるにょ。
基本的に手に持って使うタブレット端末の場合はサイズや重量の重要性は一般的なPCと比べて
遙かに大きくなってくるにょ。
それに加えて価格の問題も大きいにょ。
従来は大きく重かったタブレット形状のWindows PC(Slate PC)だけではなくARM対応の
Windows RTがあるため条件的にはAndroid OSやiOSと互角になるのだけどWindows RT搭載の
端末はMSのSuface以外は参考出品に止まっており未だに発売時期の目処は経ってないにょ。
東芝にいたっては開発を中止したくらいだけどそれはMSのSufaceに勝つのは極めて難しい
ためにょ。
これはAndroid OSと比べアプリに乏しいためAndroid OS搭載機との差別化が難しいという
だけではなくやライセンス料金が高価であることが理由だと思われるにょ。(OS+Officeで
ライセンス料金は199ドルになっているらしい)
ライセンス料金を価格に転嫁するのは難しいため各社ともMS以外の他社の動向を伺っている
ような感じでありWindows RT搭載機の出足はかなり鈍そうにょ。(MSは自社OSであるため
OSのライセンス料金を価格に転嫁させなくても大丈夫であるため安価に設定できるけど他社の
場合はそうもいかないためSufaceと競合できる価格設定をすると利益が出せなくなるため
Windows RTの本格的な普及は発売後しばらく経ってライセンス料金の引き下げが行われる
という可能性を期待するしかない)
そうなると「アプリが少ない」「ハードが売れない」ということでModernスタイルは出足
からかなり苦戦しそうな感じにょ。
ところが、Windows8でModernスタイル対応アプリは動作するためハードの売り上げ面の
問題はかなり克服できるにょ。
とはいうもののタッチに特化したModern UIにおいて一般的なPCのマウスとキーボードによる
操作は決して使いやすいものではないにょ。
しかし、Windows8では今よりもタッチパネル搭載の機種が増えるのは確実だし、タブレット
形状のWindows PC(Slate PC)も今よりもずっと増えるにょ。
したがって、そのWindows搭載タブレット端末の出来が当面はModernスタイルの行方を左右
するといっても過言ではないにょ。
さて、Windows8を動作させるとなるとx86CPUが必要になってくるのだけどここで1つの問題が
発生するにょ。
それはx86CPUの発熱(消費電力)の多さにょ。
発熱が大きいということは薄型化が困難ということであり、消費電力が大きいということは
同一容量のバッテリを搭載した場合にARM搭載の他のタブレット端末と比べて駆動時間が
短くなるし、同一駆動時間を得るためにはバッテリ容量を増やす必要があるため重量増と
なってしまうことを意味するにょ。
この辺については一昨年の5月8日に書いたけど低消費電力のAtomにおいてもARM搭載端末と
比べてAtom Zで2倍程度、ネットブック用のAtom Nで3〜4倍の実消費電力となっており
厳しいことは否めなかったにょ。
しかし、ここにきてIntelもAMDもタブレット端末用のCPUに力を入れ始めているにょ。
AMDがこの度発表したZ-60はTDP4.5WのAPU(CPU+GPU)にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20121009_564455.html
従来のモデルが9Wだったため一気にTDPを半減しているにょ。
そのため熱設計が容易になるにょ。
4.5Wというと現行のAtom Nよりは小さく初期のAtom Z+SCHに匹敵するレベルにょ。
そう考えれば大したことはないのだけどCPUとGPUの性能はそれを遙かに凌駕するにょ。
CPU性能はデュアルコアAtomと同程度の性能だけどGPUにおいてはDirectX11にネイティブ対応
しており、Windows8の描画においては全く問題ないにょ。
それに動画再生はUVDを搭載によってフルHDの動画も快適に再生可能にょ
しかし、Intelは省電力CPUではAtomによってAMDよりも先に進んでいるにょ。
AMDもGeode LXがあるもののこれはDirect 3Dにさえ対応していない組み込み用のx86CPUで
ありWindowsを動作させることを前提に作られたものではないためここでは除外して考えて
いるにょ。
そのIntelが発表したのは「Clover Trail」こと「Atom Z2760」にょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120928_562679.html
これはSoCでありながらTDP1.7Wを実現しているにょ。
Atom ZというとシングルコアのAtomでVista以降のWindowsが快適に動作するとは言い難いもの
だったけどこのClover Trailではデュアルコアであり最高1.8GHzのSKUまで用意されるため
普通のネットブック程度の動作性能は期待できそうにょ。
ただネックなのはGPUにょ。
GPUは従来と同じくPowerVR系となるPowerVR SGX 545が搭載されているにょ。
これはARM系SoCではおなじみのものだけどドライバの出来が今ひとつでその性能が発揮できて
ない状態にょ。
Atomは次のコアからCPUもGPUも変更予定であるためPowerVR SGX 545の性能を十分に引き出す
前にモデルチェンジをしそうな感じにょ。
IntelがClover TrailでTDP1.7Wを実現したのは32nmプロセスのお陰にょ。
ivyBrigeではすでに世界最先端となる22nmプロセスを導入しておりそれが来年登場のAtomでは
採用される見込みになっており、さらにその先では14nmまですでに予定が組まれているにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20121004_563916.html
この世界最先端となる製造プロセスこそIntel最大の強みにょ。
ごく単純に考えれば製造プロセスが1世代進めば同じ性能ならばダイサイズは半減し、消費
電力も大幅な低下が期待できるからね。
これが意味することはClover TrailによってARM系SoCを搭載したタブレット端末に匹敵する
サイズ、重量、駆動時間を実現可能というだけではなく、数年後にはARM系SoCを凌駕するもの
になる可能性を秘めているということにょ。
低発熱、低消費電力化が行われているx86系CPUとは異なりARM系SoCは性能アップに製造
プロセスがついて行ってないため消費電力は増加傾向にあるにょ。
とはいえ、これも省電力化はすすめられており常にピーク性能は不要であるためピーク時の
消費電力は増えても平均消費電力は低下の傾向があるにょ。
それでも製造プロセスで圧倒するIntelの前には苦戦は必至にょ。
現時点でWindowsが必要な業務用途以外でははタブレット端末においてiOS搭載端末(iPad)や
Android OS搭載端末の相手になってないWindows搭載のタブレット端末だけどサイズ、重量、
駆動時間においては十分に勝機が見えてきたにょ。
とはいえ、価格面だけはどうしようもないにょ。
タブレット端末は5万円を超えるものは高級モデルであり、安いものだと1万円程度から存在
しているからね。
9月26日に書いたGoogleのNexus7は7インチながら19800円という価格となっているにょ。
Windows8搭載端末がこの価格を実現することはほぼ不可能にょ。
そのため「従来のWindowsアプリが使える」ということをメリットとして考えられるかどうか
にかかっているけど従来のWindowsアプリはマウスとキーボードでの操作を前提に作られて
いるため操作性の面を考えると「どうしてもWindowsでなければならない」という人以外は
Windows8搭載タブレット端末を選ばないのではないかと思われるにょ。
Windows8搭載端末が増えればそれはModernスタイル対応端末が増えることを意味するため
成功に少しずつ近づいていくのだけど価格面や(Modernスタイル対応の)アプリの少なさが
ネックとなっているためそれらが改善されないと厳しいのではないかと思われるにょ。
対応アプリさえ増えればWindows8よりは安いWindowsRT搭載のタブレット端末も普及し始める
だろうけどそれは1年や2年ではかなり厳しそうにょ。
3年後にどうなっているかだけど現時点の迷走ぶりから見てもModernスタイルが成功する将来の
ビジョンが全く見えてこないにょ。
5年後、10年後となればまた話は変わるだろうけど毎年更新されるAndroid OSやiOSと異なり
通常のWindowsと同じく3年間に1回の更新ならば時代の変化についていくことができないため
長期的に見ても成功するとは思えないにょ。(この優れた互換性の高さこそWindowsの最大の
アドバンテージであり5年前、10年前のPCでもスペックさえ足りていればほとんどのソフトが
動作するけどそういうことが現行機同士であっても機種によって動くアプリ、動かないアプリが
多く存在するようなAndroid OS搭載機で可能になるとは到底思えない)
将来的にはタブレット端末の販売台数がPC(Windows+Macなどのx86CPU搭載機)の販売台数を
超えるのは確実視されているため「PCで売れることによってModernスタイル搭載端末は
増えていく」といっても台数シェアでは完全に負けてしまうにょ。(タブレットPCの割合は
現状よりも増えるとはいえタブレットPCのタブレット端末に占める割合だとなおさら勝ち目は
なくなってしまう)
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