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おちゃめくらぶ掲示板

1328御茶目菜子:2012/09/26(水) 23:55:40
Nexus7はライバルに勝てるのか?
Googleが7インチAndroidタブレット端末「Nexus 7」を国内で販売開始すると発表したにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120925_561995.html
Nexus 7はGoogleがAndroidタブレット端末のリファレンスモデルとして用意しているもので
すでに北米では販売が開始されているにょ。
この度ようやく日本での販売が10月2日から大手量販店で開始されることになったのだけど
やはり驚くのはその価格にょ。
何と税込19800円にょ。
北米では8GBモデルが199ドルだったから日本で19800円というのはごく当たり前のことだけど
北米に拠点がある企業の場合は日本での価格は未だに1ドル110〜120円というものも少なくは
ないにょ。
しかも、北米では199ドルは上記のように下位モデルとなる8GBモデルだけど日本ではその1つ
上のランクとなる16GBモデルとなっているためお買い得感は非常に高くなっているにょ。

さて、そうなるとスペックの問題がありそうにょ。
iPadがヒットして以来タブレット端末が雨後の筍のようにどんどん出てきたにょ。
特に中国製の廉価なものは「中華パッド」と呼ばれiPadが予算的に難しい人やiOSが好きでは
ない(もしくはアップル社が好きではない)という人たちに一定の支持を受けているにょ。
しかし、廉価なのはいいけどスペックが低くあまり快適に使用できないものだったり
動作の安定性に難があったり、バッテリ駆動時間が短いなどの問題を持った機種も少なく
なかったにょ。
最近は中華パッドでもまともなものも増えてきているとはいえ不具合があったときの問題を
考えると10000円以下といっても躊躇してしまう人もいることだと思うにょ。
しかし、ここにきて国内メーカーからも1万円程度で買えるタブレット端末が発売されて
いるにょ。
例えばユニットコム(パソコン工房やフェイス等を運営)からは7インチAndroidタブレット
端末「LesanceTB A07A」が9月27日より発売されるにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120924_561897.html

そう考えると19800円というのがそれほど安く感じないかもしれないけどそういった安価な機種
と比べてスペックがそれなりに高いというのがNexus 7の魅力となっているにょ。
CPUはTegra3(1.2GHz)、メモリ1GB、ストレージ16GBと特に不満はない(ストレージに関して
のみ外部スロットを持たない関係上やや少なめに感じるかもしれないけど)ものになっている
わけだし、GPS、電子コンパスなど各種センサーは標準装備なのでそれを使用したアプリも
問題なく使用できるにょ。
カメラは前面カメラ(120万画素)のみとなっていて背面カメラは装備されてないのは残念
だけどスペック面で不満があるとすればその程度にょ。
サイズ、重量はそれほど際だったものはないけど廉価製品と比べると小型、軽量になっている
ためそれはアドバンテージになっているにょ。
モバイル機器の場合は軽量化のためバッテリが犠牲になっている(バッテリの容量を増やせば
重量増に直結する)という場合も少なくないけど4325mAh(16Wh)という7インチクラスの
タブレット端末では標準レベルの容量となっており、駆動時間は公称で9〜10時間となっている
ために大きな不満はないのではないかと思われるにょ。
液晶も7インチながらWXGA(1280x800ドット)のIPSであるためWSVGA(1024x600)の廉価な
タブレット端末と比べて大きなアドバンテージになっているにょ。

         Nexus 7          LesanceTB A07A
メーカー     Google          ユニットコム
OS        Android 4.1        Android 4.0
液晶サイズ    7インチ(IPS)      7インチ
液晶解像度    1280x800         1024x600
CPU        Tegra3 1.2GHz       Cortex-A9 1GHz
メモリ      1GB            1GB
ストレージ    16GB           8GB
SDカードスロット 無し           micro SD
カメラ前面    120万画素         無し
   背面    無し           30万画素
Google Play    対応           非対応
バッテリ駆動時間 9〜10時間         4.5〜5時間
サイズ      120x198.5x10.45mm     120x190x11.6mm
重量       340g           390g
価格       19800円          11980円

タブレット端末は今年登場した新型iPadを皮切りに高解像液晶の搭載が始まっているにょ。
「10インチクラスならば(廉価モデルを除き)フルHDが当たり前」という時代がやってくる
のはすぐであり、すでにQXGA(2046x1536)という超高解像度のiPadがすでに存在している
ためそれはそれは遠い先のことでも何でもないにょ。
10.1インチ液晶でフルHDならば218ppiに達するにょ。
これはRetina液晶と呼ばれる300ppi越えには遠く及ばないもののノートPCで広く普及している
100〜120ppiのものと比べると圧倒的に高精細にょ。
7インチで1280x800というと216ppiとなり10.1インチフルHDとほぼ同じ精細度となるにょ。
つまり、1ドットの大きさがほぼ同じになるということにょ。
そう考えるとバランス的にはいい感じにょ。
もっともスマホのハイエンドモデルはすでに1280x720に達しているため解像度のアドバン
テージはそれほど大きくはないけどハイエンドモデルでも4.5インチ前後のサイズであり
操作性の面からすると7インチモデルはスマホと十分に棲み分けができると私は思うにょ。

現在は10インチクラスのモデルが主流となっているため7インチクラスは中途半端に感じる
人がいるかもしれないけど10インチクラスが主流なのはiPadがタブレット端末の販売台数
シェアの6割を占めているためにょ。(11〜13インチの画面サイズのUltrabookやモバイル
ノートは「ノートPCにおいては15インチクラスの液晶を搭載ものが主流」ということを
理由に中途半端扱いをするようなものであり、現在主流でないから中途半端とはいえない)
競合他社もiPad対抗で10インチクラスのWXGA液晶搭載機を販売していたけど今後は7インチ
モデルが注目を集めることになりそうにょ。
タブレット端末は片手で保持して片手で操作する機会が多いけど片手持ちスタイルならば
長時間使用を行うには300g程度まで軽量化する必要があるにょ。
しかし、10インチクラスではいくら軽量化が進んでも500gを切るのは極めて困難にょ。
そのため一昨年の10月20日に書いたようにタブレット端末は7インチがベストという結論を
下したにょ。(10インチクラスは家庭内やゆっくり落ち着いて使うにはいいけど持ち歩いて
使うには大きすぎるしね)
また、電子書籍が普及すればそれに対応した端末が必要になるけどその電子書籍用として
7インチモデルは有望視しているにょ。
確かに小説や新書本のようにテキストベースの書籍で段組が自由に変更できるならば手軽に
ポケットに収まる5〜6インチサイズのものがベターにょ。
これは北米ではKindleが圧倒的にシェアを獲得しており、日本では新しいものが出ては
消えを繰り返しているものの現時点ではソニーの「Reader」や楽天の「Kobo」などが
国内の大手量販店の店頭で手軽に手に入るにょ。
ただし、楽天もソニーも前例があるだけに現行の端末、サービスの寿命もあまり期待は
できないにょ。(DRMで固められた電子書籍においては端末の寿命=書籍が読める寿命と
なってしまうため自炊PDFを読めればいいという人以外は非常に重要な問題となる)

日本においては出版物の多くが雑誌や漫画となっており、電子書籍の普及を考えると
それらが快適に閲覧できるということが重要となってくるにょ。
漫画においては自動段組が無理であるためまともに読むためには一昨年の12月7日に書いた
ように最低SVGAクラスの解像度が必要になってくるにょ。
雑誌においては1ページをスクロール無しで表示するならばそれ以上のものが必要であり
やはりWXGAは必須といった感じにょ。
高解像度、フルカラー対応は現在の電子ペーパーでは応答性の面で使い物にならないため
こういったタブレット端末での閲覧が主流になっていくのではないかと思われるにょ。
それを見越してGoogleはGoogle Playで国内でも電子書籍の販売を行うことを発表したにょ。
上記では便宜上ユニットコムの廉価タブレット端末と比較したけどNexus 7の真のライバルと
なるのはアマゾンのKindle FireやアップルのiPad mini(これは仮称だけど以下この仮称を
用いて記述する)だと思われるにょ。

Kindle Fireはすでに北米で199ドルの安さで大人気となっているのだけどもうじき日本でも
発売が開始されさらに数ヶ月後にはiPadを小型化したiPad miniが加わるにょ。
これによって電子書籍に参入して廉価なタブレット端末Nexus 7を導入するGoogleと
アマゾン、アップルの三つどもえの争いになると思われるにょ。(国内だとシャープの
GALAPAGOSはすでに死んでしまってるのでタブレット端末を利用した電子書籍サービスに
おいて事実上国内企業主導のものは現時点では無くなっている)
ただし、Nexus 7の場合はGoogle Play BooksはNexus 7専用のサービスというわけではなく
Google Playに対応したすべての端末で使えるものとなっているにょ。(Googleアカウントに
紐付けされているため他のAndroid端末でも利用できる)
そのため端末としてのNexus 7の売り上げはライバルにはかなわないだろうけど用意している
電子書籍コンテンツを標準で利用できる端末の多さでは他を圧倒可能になるにょ。
この辺はスマホでは採用OSで他を圧倒しているGoogleの強みだと思われるにょ。
とはいえ、重要なのは端末ではなくコンテンツなのだけど現時点ではまだ未知数であるため
それについてはコメントを控えておくにょ。

iPad mini(iPadの7インチモデルの仮称)についてだけど一昨年の10月22日に書いたように
当時は健在だったジョブズ氏のアピールによって7インチモデルの登場が望み薄だったにょ。
しかし、これは過去に遡れば一時期否定したものを数年後に投入というのはジョブズ氏お得意の
パターンであったためこの否定意見も逆に言えば「数年後には投入するかも」というアピール
と捉えることは可能にょ。
実際iPad miniのものと思われる金型がリークされており数ヶ月後には次期iPadと同時に
発表されるものと思われるにょ。
ただし、価格面は現在の10インチモデルと比べてそれほど安くはならないのではないかと
思われるにょ。
アップル社の製品は概ね部材コストの2倍の定価が付けられているので部材コストが
1.5万円程度に収まったとしても29800円くらいの価格になるのではなると予想できるにょ。
29800円(iPad mini)対19800円(Nexus 7、Kindle Fire)でどちらが勝てるかは端末の
性能だけではなくコンテンツによっても決まるにょ。(Kindle Fireは来月国内で発売が
始まる見込みだけど価格は現時点で未定であるためあくまで予想価格)

このように電子書籍市場はかなり活発化しているみたいだけど国内においては電子書籍
市場は拡大どころか昨年(2011年)は前年(2010年)より減少となっているにょ。
http://www.impressrd.jp/news/120925/ecomic2012
この理由としては漫画家であり、電子書籍関係に詳しい赤松健氏は規制の影響と考えて
いるにょ。
日本においては世界有数の電子書籍先進国であり、その多くがケータイ向けの電子書籍
だったにょ。
やはり売れているのはBLのように店頭では買いにくいものが多かったのだけどガラケーから
スマホに乗り換える人が急増したもののスマホに用のコンテンツないため市場は盛り上がって
いるように見えるのに売り上げは逆にダウンしてしまったということみたいにょ。(一般の
商品で例えるならばコンビニやスーパーにおいて売れ筋商品の売り場を店頭から減らして
そこにたくさんの別の商品を並べて商品の種類を増やしたような感じ)

電子書籍は日本においては著作権管理に関して様々な問題があり端末は出るけどコンテンツは
普及しない(どんどん新端末や新サービスが始まるけど旧端末や旧サービスは簡単に打ち
切られてしまう)という問題があり、コンテンツの多くを占めていたこういう年齢制限付きの
コンテンツは一昨年に11月26日に書いたようにGoogleやアップルやアマゾンのような海外
企業が主体では国際基準に合わせることになり、日本の少年漫画レベルでも暴力や性描写の
問題によって販売ができないため国内の団体や企業が主導しないと普及は厳しいのではない
かと思われるにょ。(一般少年誌連載レベルならば一部の絵やセリフを変えるだけで問題は
無くなると思われるけどその手間を考えると売れ筋商品以外は難しいと思われる)
電子書籍用としてみればコンテンツが少ないGoogleのNexus 7(もっともKindleアプリを
入れればKindle用の書籍は読めるけど)なのだけど電子書籍用ではなく廉価でそこそこ
スペックの高いタブレット端末を欲している人にとっては現時点においてはベストな選択肢
になると思うにょ。




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