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おちゃめくらぶ掲示板

1321御茶目菜子:2012/09/21(金) 23:39:38
RX1はフルサイズNEX登場の布石か・・・?
ソニーがフルサイズセンサーを搭載したレンズ一体型コンパクトデジカメ「サイバーショット
DSC-RX1」を発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120912_558920.html
やはり、注目点はレンズ一体型のコンパクトデジカメとして初めて35mmフルサイズセンサーを
搭載したことにあるにょ。
APS-CクラスのセンサーはすでにFinePix X100はシグマDP1 Merrillなどの機種が存在するけど
さすがにフルサイズだけあってRX1は予価25万円と非常に高価にょ。
それでもフルサイズながら小型のレンジファインダー機であるライカMシリーズと比べたら
安価だけどね。

では、まず参考ながらX100、DP2 Merrillとスペックを比較してみるにょ。

         RX1         X100        DP1 Merrill
センサーサイズ  フルサイズ      APS-C        APS-C
画素数      2430万画素     1230万画素     約1600万画素(x3層)
レンズ 焦点距離 35mm F2       換算 35mm F2    換算 28mm F2.8
 最短撮影距離  20cm        10cm        20cm
ISO感度      ISO 100-25600    ISO 200-6400    ISO 100-6400
 拡張時     ISO 50-102400    ISO 100-12800    同上
シャッター速度  最高1/2000秒    最高1/4000秒    最高1/2000秒
ファインダー   EVF 外付け     OVF/EVF 144万画素  無し
背面液晶     3インチ122万画素  2.8インチ46万画素  3インチ92万画素
光学式手ぶれ補正 無し        無し        無し
サイズ      113.3x65.4x69.6mm  126.5x74.4x53.9mm  121.5x66.7x64.3mm
重量       482g        445g        (※360g)
発売時予価    25万円       12.8万円      9.98万円
      ※重量はDP1 Merrillはボディのみ、あとの2機種はメディア、バッテリ込み

これを見るとRX1は本体部分のサイズはAPS-Cの2倍以上となるフルサイズセンサーを搭載
にも関わらずレンズの出っ張りを除いた本体部分のサイズは他機種よりも小さくなって
いるにょ。
この辺の小型化技術はミラーレスのNEXシリーズを見ても明らかであり、大型センサーを
搭載してもやろうと思えば本体は小型化できるということにょ。
ただし、やはりレンズに関してはそうはいかないにょ。
X100と換算焦点距離やF値は同じにもかかわらずかなり大きくなっているからね。
ただし、本体部分が非常にコンパクトであるためX100との奥行きの差は15.7mmに止まって
いるにょ。
1インチセンサーを搭載のRX100は他社の1/1.7インチセンサー(1インチセンサーの1/2.8の
サイズしかないもの)を搭載の機種と大差ないサイズで非常に驚いたもののRX1は本体は
そこまでの驚きを感じさせる大きさではないにょ。

さて、問題はフルサイズセンサーを搭載する意義があるのかということにょ。
APS-Cセンサーも年々高性能化が進みAPS-Cでも十分という意見をよく耳にするようになって
いるにょ。
私も使用しているデジタル一眼がニコンD50とPENTAX K200Dということで多少古い機種という
ことで高感度画質は物足りない(設定最高感度がISO1600までだし、満足いくレベルとなると
ISO800が限界)とはいえ、昨今は設定可能感度はISO12800以上は当たり前であり、ISO1600や
ISO3200でも私の基準では常用可能感度に感じるにょ。
しかし、フルサイズセンサーはAPS-Cより2.3倍大きいということで9月18日に書いたように
APS-Cと比べて画質、ファインダー、ボケの3つのアドバンテージがあるにょ。
とはいうものの、一眼レフではないのでセンサーサイズとファインダーは無関係であるため
画質とボケのみの差となっているにょ。

画質に関してはX100はさすがに当時は大型だったAPS-Cセンサーを搭載ということで
素晴らしいものだったにょ。
ただし、解像感は思ったほど高くはなかったにょ。
DP1 Merrillは3層のFoveonセンサーを使いベイヤーセンサーでは得られない非常に高い
解像感を実現しているにょ。
1世代古いFoveonセンサーは460万画素であり3層を単純に掛け合わせても1400万画素相当と
なっていて解像感では1000万画素クラスのベイヤーセンサー搭載機と互角となっていた
ために新センサーによる高画素化は非常に大きいにょ。
3層で有効画素数は単純に掛け合わせると約4600万画素に達し、これと互角に争えると
なるとフルサイズ3630万画素のニコンD800あたりを持ち出す必要があるにょ。
解像感でいえばフルサイズ2400万画素のセンサーより上といった感じだからね。
しかし、Foveonセンサーは高感度に弱いという弱点があるにょ。
従来はISO400でも厳しくて1/1.7インチの高級コンデジとそれほど変わらないレベルだった
けどセンサーの改善によってISO800までは十分使えるレベルになったにょ。(甘く見れば
ISO1600も使えるレベル)
RX1がどの程度かはレビュー待ちになるけどフルサイズということを考えるとISO3200ならば
余裕でISO6400までは十分使えるレベルになるのではないかと予想できるにょ。
というわけでFoveonセンサーを搭載のDP1 Merrillに対するアドバンテージは高感度画質と
ボケのみとなっているにょ。

では、RX1の弱点は何かというと下記の4つがあると思われるにょ。

 (1) 価格が高価
 (2) 最高シャッター速度が1/2000秒
 (3) AFが像面位相差検出方式ではない
 (4) 手ぶれ補正がない

(1)RX1の最大のネックといえるのはやはり価格にょ。
予価25万円ならライカのデジカメに比べたら安いけれどレンズ一体型のデジカメ、つまり
大型センサー搭載の高級コンデジとして考えると高価に感じるのは否めないにょ。
とはいえ、何と比較して高価なのかというと難しいにょ。
上記の比較相手はAPS-Cセンサー搭載機であり、それと比べて高価というのは「フルサイズ
センサー搭載のニコンD600やEOS 6DはAPS-Cセンサー搭載機より高価」というのと同じで
当たり前のことにょ。
これが、同じフルサイズセンサーを搭載のD800や5D MarkIIIとの比較になるとスペック的に
劣っている部分があるとはいえそれを考慮して安価か高価かが判断できるようになるにょ。
センサーサイズがデジカメのグレードを決めている大きな要因となっているためこのような
判断を行うしかないにょ。(センサーサイズが画質を決める大きな要因となっているため
当然のことだけどね)

そうなるとRX1は高価か安価か分からないという結論が出てしまうけどこれはレンズ一体型と
いうカテゴリを除いて考えるしかないにょ。
例えばフルサイズセンサーを搭載したデジカメという括りで考えると本体20万円程度が妥当
となるにょ。
それにレンズの金額を加算して一眼レフにあるミラーやファインダーのコストを取り除いた
ものが妥当な金額といえるにょ。
仮にレンズが5万円となると20万円+5万円ーα(ミラーやファインダー)となりごく単純な
考えで言えば25万円は高価と言えるにょ。

ただし、ミラーレスが「小型である」というアドバンテージがあるためデジタル一眼レフより
低コストにもかかわらずそれなりの価格で販売されているということを考えると「サイズ」
というのも価格において重要な要素となっていると言えるにょ。
つまり、25万円という予価は部材コストを考えると高価だけど値付けとしては高価とは
言えないということにょ。
「それが分かる人」に向けて販売しているからこその25万円という価格になっている
と思うにょ。
そもそもそれほど数量が売れる製品ではないだろうから量産効果を期待した価格設定にする
というのが無理なのでそれなりの利幅を確保するというのは企業にとっては当然のことにょ。
スペックを考えると25万円は高価だけど市場のニーズ等を総合的に考えれば妥当な価格と
言えそうにょ。

(2)フルサイズのニコンD600やEOS 6Dは上位機種との差別化によって最高シャッター速度が
1/4000となっているのだけどこのRX1は1/2000秒しかないにょ。
そもそもなぜシャッター速度によって差別化するかというとデジタル一眼で採用している
フォーカルプレーンシャッターは高速動作している関係上耐久性や精度の問題が発生する
からにょ。
シャッターが完全に開いているのはX接点の1/180秒とか1/250秒とかであり1/4000秒とか
1/8000秒というのはシャッターのスリットの幅を調整して行っているにょ。
最高シャッター速度に近づけば近づくほど高い精度が要求されるためシャッターユニットの
コスト削減のために1/8000秒ではなく1/4000秒にしているということにょ。(とはいえ
フルサイズの場合はAPS-Cの1.5倍の幅があるためシャッターユニットの動作する速度で
いえばフルサイズの1/4000秒はAPS-Cの1/6000秒に相当する)
あと高速にシャッターを動作させれば運動エネルギーは速度の2乗に比例するため耐久性に
難が出てくるにょ。
高級モデルほど多くのシャッター回数をサポートしているというのはそれだけ高耐久性の
あるシャッターユニットを搭載しているということで1/4000秒に抑えているにょ。
もっとも、1/8000秒対応のシャッターユニットと1/4000秒対応のシャッターユニットの
価格差がどれくらいか分からないし、単純にスペックの差別化のためとも考えられない
こともないえけどね。

さて、そんな動体撮影を行わなければ1/2000秒あれば十分といえなくもないけどやはり
問題となるのが搭載しているレンズがF2の明るさであるということにょ。
快晴時の日中屋外だと1/250秒 F8が標準露出量になるのだけどF2(絞り開放)で撮影する
ためには1/4000秒のシャッター速度が必要になってくるにょ。
そういう場合はフィルターネジが設けられているため49mmの一般的なNDフィルターを
取り付ければ済む話だけどレンズ固定式であるためそれを想定して1/4000秒のシャッターが
無理ならばNDフィルターを内蔵して欲しかったところにょ。(このセンサーサイズだと
NDフィルターの内蔵も難しいけど)

(3)RX1と同時に発表したα99はフルサイズセンサーを搭載して像面位相差検出方式と
TLMによる位相差検出方式のデュアルとなっているにょ。
それを考えるとRX1にも位相差検出方式を採用していてもおかしくはないのだけどRX1は
コントラストAFのみとなっているにょ。
コントラストAFの速度は年々速くなっており、Panasonicが発表したGH3のように240fpsで
読み出しする高速なセンサーを使うことで位相差検出方式に負けないレベル(条件次第
では位相差検出方式さえも凌駕するレベルになってきているにょ。
しかし、コントラストAFでは構造上動体撮影は難しいにょ。
レンズが固定のRX1でそんな動体撮影を行うとは思えないのでコントラストAFでも問題
ないともいえるけど読み出し速度は60fpsだし、α99で採用しているという実績がある
のにそのセンサーをRX1で採用しないというのは腑に落ちないにょ。

(4)広角レンズで手ぶれ補正が必要か否かは人によって判断が分かれるけど個人的には
室内や暗所で撮影する機会が多い広角レンズだからこそ手ぶれ補正が必要と考えて
いるにょ。
とはいえ、高感度に強いフルサイズセンサーでF2のレンズということを考えると日常
考えられるシチュエーションで手ぶれ補正が必要になることはほとんどないだろうからね。
高感度に強いから不必要という考えがあるということに加えてやはり不必要大型センサーを
搭載すると手ぶれ補正を搭載しにくいというのが理由にょ。
手ぶれ補正をレンズに組み込んだ時にはレンズが大型化してしまうし、ボディに組み込んだ
場合にはボディが大型化してしまうからね。
実際、上記の比較機種は3機種とも手ぶれ補正を搭載していないにょ。


RX1は世界初のフルサイズセンサー搭載コンデジとして非常にインパクトはあるものの
25万円という価格を考えると爆発的に売れる製品では無さそうにょ。
これが20万円でレンズ交換式になってくるとそれなりに需要が出てきそうにょ。
つまり、フルサイズセンサー搭載のNEXというわけにょ。
Eマウントはフルサイズに対応可能であるためフルサイズ対応レンズのラインナップさえ
行えば全く問題ないにょ。

α99は定評のあったα900の光学ファインダーをやめて他のαシリーズと同様にEVFになった
わけだけどそうなると上記のフルサイズのメリットであるファインダーを失うことになる
わけにょ。
ただし、現在のTLMを採用したαシリーズがNEXへの完全移行の中継ぎと考えるとこの
戦略はかなり意味のあるものになってくるにょ。
まだ速度や精度にやや問題がある像面位相差検出方式だけどそれは現在の話であり
コントラストAFが大幅に進化したことを考えると像面位相差検出方式は今後数年で非常に
大きな進化が期待できるにょ。(測距点が中央に寄ってしまうという問題は克服が困難
だろうけど)
像面位相差検出方式が十分に使えるレベルになったときはTLMを使用した位相差検出方式を
使う意義が無くなりαシリーズはその存在価値を失うにょ。
その際はNEXに統合することで資本の一本化と開発速度の向上が期待できるにょ。

9月18日にも書いたようにこれからフルサイズのデジタル一眼がどんどん普及すると予想して
いるにょ。
小型化を求めている人はAPS-C搭載のミラーレスを選択する時代がやってくると思うにょ。
ニコンはまだそこまで急速にAPS-Cのデジタル一眼が廃れるとは思わないためかNikon 1は
デジタル一眼との共存を行うために1インチセンサー(CXフォーマット)を採用したにょ。
キヤノンは近い将来はミラーレスがデジタル一眼入門機の置き換えが起きることを考えてか
EOS-MはAPS-Cセンサーを採用したにょ。
オリンパスはほぼ一眼レフの開発終了こそ宣言していないけどほぼミラーレスに資本を
一本化しているにょ。(元々センサーはミラーレスとデジタル一眼で同じものだったし)
ペンタックスはKマウントのミラーレスやPENTAX Qなど現時点ではミラーレスの方向性に
おいて迷走している感じにょ。
Panasonicと富士フイルムは最初からミラーレス1本にょ。
こうしてみると現時点の各社の考えや今後数年間の動向の予想ができると思うにょ。

そんな中でSONYが上記のようにEマウントに一本化すると他社が真似できないフルサイズの
レンズ交換式ミラーレスを作ることが可能になるにょ。
ニコン、キヤノンはデジタル一眼との競合を考えると難しいしそれ以外のメーカーは
単純にマウントが増えるので難しいにょ。
新しいマウントに対応した本体を出すことよりもそのマウントをサポートし続ける(その
マウントに対応したレンズを出し続ける)という方が遙かに難しいからね。
その点Eマウント一本であればフルサイズは簡単に出せるにょ。(ニコンのFXフォーマットの
ようにAPS-C用のレンズはクロップしてそのまま使えば当面のレンズ不足の問題もない)
新規レンズの開発コストもEマウントに一本化すればフルサイズとAPS-Cとの共存もできて
しまうからね。

NEXのような極小ボディにフルサイズの大型レンズは不釣り合いという考えを持つ人もいる
だろうけど現行のNEXのように板状に限定する必要はなくGH3のような一眼レフスタイルなら
操作性(バランス性)をそれほど損ねることも無くなるにょ。
ソニー以外でフルサイズミラーレスが登場する可能性が最も高いのはまだミラーレスの
本命が出ていないペンタックスだけどデジタル一眼がAPS-Cでミラーレスがフルサイズと
いうのはさすがに考えにくいにょ。(ペンタックスもフルサイズのデジタル一眼を出す予定に
しているけど)
一眼レフを作っていない富士フイルムとPanasonicもフルサイズミラーレスのの導入は
十分に考えられるけど今後数年以内にもしも国内のどこかのメーカーがフルサイズのレンズ
交換式ミラーレスを発売するとすればソニーしか考えられないにょ。




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