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おちゃめくらぶ掲示板

1320御茶目菜子:2012/09/19(水) 23:59:00
ミラーレスが売れている今だからこそ高級コンデジが熱い!?
高級コンデジが立て続けに発表となったにょ。

キヤノン「PowerShot G15」
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120919_560570.html
キヤノン「PoweShot S110」
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120919_560558.html
オリンパス「STYLUS XZ-2」
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120917_560328.html
富士フイルム「XF1」
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120917_560321.html

高級コンデジに明確な定義はないけどここでは1/1.7インチ以上のセンサーを採用してある
程度のマニュアル操作が可能(フルオートのみだと不可)というものにするにょ。
定価ベースで4〜7万円程度のものを想定しているにょ。
高級コンデジというと従来は普通のコンデジより大きなものというのが中心だったけどS90の
登場によってすっぽり収まるサイズの小型なものも受け入れられることが分かったにょ。
上記の機種のうちG15とXZ-2は一般的な(大型の)高級コンデジであり、S110とXF1が小型の
高級コンデジに属すると言えそうにょ。
なお、XF1のみ従来無かった新シリーズでありそれ以外は現行機のモデルチェンジとなるにょ。

上記の4機種に加えてすでに発売済みのLX7とRX100を加えて比較してみることにするにょ。

◎通常サイズ
         G15        XZ-2       LX7
センサーサイズ  1/1.7インチ    1/1.7インチ    1/1.7インチ
画素数      1210万画素    1200万画素    1010万画素
レンズ(換算)  28-140mm F1.8-2.8 28-112mm F1.8-2.5 24-90mm F1.4-2.3
 最短撮影距離  広角1cm 望遠40cm 広角1cm 望遠20cm 広角1cm 望遠30cm
液晶       3インチ92万画素  3インチ90万画素  3インチ92万画素
 バリアングル  無し       有り       無し
無線LAN      無し       無し       無し
ホットシュー   有り       有り       有り
サイズ      106.6x75.9x40.1mm 113x65.4x48mm   110.5x67.1x45.6mm
重量       352g(310g)   346g       298g(269g)
発売時予価    59980円      6.5万円      6.5万円
         ※カッコ内の重量はバッテリ、メディア無しの重量
          すでに発売中の機種も条件を揃えるため予価にしている

◎小型サイズ
         S110       XF1        RX100
センサーサイズ  1/1.7インチ    1/1.5インチ    1インチ
画素数      1210万画素    1200万画素    2020万画素
レンズ(換算)  24-120mm F2-5.9  25-100mm F1.8-4.9 28-100mm F1.8-4.9
 最短撮影距離  広角3cm 望遠30cm 広角3cm 望遠50cm 広角5cm 望遠55cm
液晶       3インチ46万画素  3インチ46万画素  3インチ122万画素
 バリアングル  無し       無し       無し
無線LAN      有り       無し       無し
ホットシュー   無し       無し       無し
サイズ      98.8x59x26.9mm   107.9x61.5x33mm  101x58.1x35.9mm
重量       198g(173g)   225g       240g(213g)
発売時予価    49980円      499.95ドル    7万円

まずは通常サイズの方から見ていくにょ。
重さは300g前後、厚みは40mm強という感じにょ。
予価は6〜6.5万円となっているにょ。
このサイズのトレンドとなりつつあるのが、やはりレンズの明るさにょ。
一昨年発表されたXZ-1では広角側の開放F値がF1.8というのよりも望遠側がF2.5というのが
すごくインパクトが強かったにょ。
上記の3機種はどれも広角側はF1.4〜1.8という極めて明るいものとなっており(F1.4の
高級コンデジは初めて)、望遠側もF2.3〜F2.8となっているにょ。

G1Xの登場によって一時期は継続が危ぶまれたGシリーズだけどG15ではレンズが久々に
明るくなった反面で液晶のバリアングルが廃止されたにょ。(そのお陰で前モデルと比べて
8mm薄くなった)
LX7はF2-3.3という明るさからF1.4-F2.3という一気に約1段分明るくなったのはいいけれど
センサーサイズが1/1.63インチから1周り小さくなったにょ。
XZ-2は液晶のバリアングルが付いたものの厚かった厚みがさらに増してしまったにょ。
従来のXZ-1では他を寄せつけない明るさだったけど今回はそれから改善が無かったため
スペック面でのインパクトはもう無くなってしまったにょ。

次に小型サイズの方を見ていくにょ。
重さは200g前後で厚みは30mm前後という感じにょ。
価格面は5万円弱といった感じだけどセンサーサイズの大きなRX100のみ例外的に予価は
7万円となっているにょ。(現在の実売価格は安い店ならば5万円前後)
広角側はF1.8程度と明るいけど望遠側はF4.9〜5.9とやや暗めとなっているにょ。
その代わりレンズの前玉は小さくできるためレンズキャップは要らずレンズバリアで
気軽に撮影が可能となっているにょ。

S110はS100のマイナーチェンジといった感じで主な変更点は無線LANが搭載されている
ということくらいにょ。
XF1は富士フイルムでは従来なかったポジションの機種でX10のレンズを暗くして
光学ファインダーを取り除いたような機種となっているにょ。
RX100に関しては説明不要で6月7日に書いたように1/1.7インチセンサーよりも倍大きな
1インチセンサーを搭載しているのに小型高級コンデジの方に含めているということが
脅威といえるにょ。


さて、このように高級コンデジが多く発表されるのにはコンデジ市場の低下が理由だと
思われるにょ。
スマホの普及によってコンデジは世界市場でも台数ベースで前年割れとなりかなり厳しい
立場を強いられているからね。
さて、このコンデジもすべてが厳しいというわけではなくコンデジの強みを生かした機種や
スマホとの共存を図った機種だと十分に生き残れるにょ。
今年の1月31日に書いたように「高倍率ズーム搭載機」「高級コンデジ」はスマホの影響を
あまり受けることはないにょ。
逆に価格を重視した入門機のような機種は乾電池使用で年配者でも簡単に使えるレベルの
機種を除きほぼ絶滅するのではないかと予想されるにょ。
スマホとの共存は無線LANによる連携にょ。
今回発表された上記の機種の中ではS110にのみ無線LANが搭載されているにょ。

高級コンデジがスマホの影響をあまり受けずに生き残ることができるとはいうものの以下の
3つの点がネックとなっているにょ。

 (1)価格の高さ
 (2)ユーザーに高画質をアピールできるのか
 (3)サイズ

(1)上記のように通常サイズの機種で予価6〜6.5万円、小型サイズの機種で予価5万円となって
いるにょ。
激安店ならば発売当初から予価の2割引程度の価格になるだろうし、大手量販店でも数ヶ月後
には2〜3割引になると思われるけどそれでも1万円台が主流の価格帯となっている普通の
コンデジと比べると圧倒的に高価にょ。
XZ-2、LX7は前モデルのXZ-1、LX5の予価6万円から価格が上昇しているくらいであり一般的な
コンデジが価格下落を起こしているのと逆行している感じにょ。
確かにセンサーサイズも異なる(といってもRX100を除けばそれほどの大きな違いではない)
わけだしレンズの性能やダイヤルなどアナログ的な部品の多さを考慮すれば高コストになって
いるのは分かるのだけどそれは一般人にはほとんど分からないにょ。
価格だけならばレンズ交換式のミラーレスカメラやデジタル一眼レフの入門機が買えてしまう
レベルの金額になっているわけだからね。(とはいえ、このクラスのミラーレスだとオート
メインの操作となっているため操作性は高級コンデジの方が上であることが多い)

(2)高級コンデジは普及クラスのコンデジよりも高画質なんだけどそれは1つは1/1.7インチ以上
となる大型のセンサーを搭載しているということにょ。
1/1.7インチセンサーは普及クラスのコンデジで主に使われている1/2.3インチセンサーと比べ
1.5倍のサイズということで決して大きなものではないのだけど普及クラスのコンデジは
その小さなセンサーサイズで1600〜1800万画素も詰め込んでいるためかなり無理が生じている
せいで等倍鑑賞には耐えられないレベルの画質となっているにょ。
その点、高級コンデジはセンサーサイズこそ1.5倍の差だけど画素数は1000〜1200万画素という
それほど無理のないレベルに抑えられているにょ。
それでも1/2.3インチ換算だと700〜800万画素程度だから決して画素ピッチが十分というわけ
ではないものの画素あたりの面積では2倍以上が確保されているためレンズ性能の高さと
合わせて等倍でもそれなりに見れるレベルの画質となっているにょ。(RX100は2020万画素と
多いけど1/1.7インチの2.8倍となる1インチセンサーであるため一般的な高級コンデジよりも
画素ピッチが広い)

ただし、メーカーが主導してきたせいで未だに画素数至上主義の人も一般消費者の中には多く
存在するにょ。
したがって、「一般的なコンデジよりも画素数が少ない」ということが高画質であると認識
されるどころか画素数が少ないから駄目という感覚の人も多いのではないかと思われるにょ。
RX100が2000万画素オーバーになったのもその辺の一般消費者を取り込むため高画素は必要
不可欠と考えたからだと思われるにょ。
それでもセンサーサイズが大きいお陰で一般的な高級コンデジよりも画素ピッチが広くなって
いるため問題はないけどね。(RX100をコンデジとして考えた場合に画素ピッチが狭すぎると
考えてしまうとGX1などの特殊なものを除きすべての高級コンデジがアウトになってしまう)

(3)高級コンデジは一般的なコンデジと比べて高画質である反面高価となればその比較対象に
なるのはレンズ交換式のミラーレスカメラだと思われるにょ。
高級コンデジの画質がセンサーサイズの大きなミラーレスカメラ(フォーサーズ〜APS-Cを
想定している)と比べて劣る場合が多い(レンズとの組み合わせで逆転のチャンスはある)
とはいえ、やはりサイズ面でのアドバンテージがあるため高級コンデジがミラーレスより
劣っているとは言えないにょ。

ただし、高級コンデジでも小型タイプのものはレンズ性能が犠牲になることも多いわけだし
レンズも広角端のみ明るいけど望遠側に近づくにつれて一気に暗くなってくるからね。
そういう面では高級コンデジとしては画質やレンズにやや妥協できてこのサイズでないと
持ち歩けないという人向け(もしくはお手軽撮影だけど普通のコンデジよりも少しでも
高画質を望む人向け)と言えそうにょ。

通常タイプの高級コンデジはスペックを見る限りではミラーレスとのサイズ差はあまりない
感じにょ。
ただし、これはミラーレス本体のみとの比較をした場合にょ。
薄型のパンケーキレンズを付けた場合ならば奥行きはかなり抑えられるため高級コンデジ
ならば持ち歩けるけどミラーレスは持ち歩けないという人はかなり減るだろうけど基本的に
パンケーキは単焦点レンズとなっているにょ。(PanasonicのXズームという例外はあるけど)
つまり、ズームレンズが不要な人で高級コンデジの24(28)〜100mm前後の焦点距離で
問題ない人ならば高級コンデジは十分選択肢になりそうにょ。
センサーサイズが小さいため高価な割にはボケを得にくい高級コンデジだったけど最近
発表された機種は軒並みレンズの明るさがアップしており、マイクロフォーサーズの標準
ズーム並のボケ量は期待できるようにはなっているにょ。(RX100はセンサーサイズが
大きいお陰で望遠側はやや暗めだけど1/1.7インチセンサーの高級コンデジだとF1.1-2.9
くらいのボケ量が期待できる)


さて、このように高級コンデジは一般ユーザーにそのメリットをアピールするのは難しく
やはり、ある程度カメラのことを知っている人が対象になりそうな感じにょ。
そうなれば画質やサイズを価格と天秤に掛けて選択が可能になるからね。
RX100を皮切りに高級コンデジは大型センサー化を行うかと思いきやレンズの明るさを
上げることで差別化をしてきたにょ。
これだとわずかなサイズアップで高付加価値となり、高価でも売れるようになるからね。
この明るいレンズというのが現状の高級コンデジのトレンドだけど大型センサー化をして
しまうと今度はミラーレスとの差別化が難しくなるという欠点があるにょ。
センサーサイズが同じ場合は一体型でサイズ面では有利といってもズームレンズを搭載して
しまうと単焦点のパンケーキレンズを付けたミラーレスより小さくするのは難しいからね。
サイズ面で差別化ができないとなると価格で差別化しなくてはならないにょ。
そうなると利益率を下げざるを得なくなってしまうにょ。
Panasonicやオリンパスからフォーサーズセンサーを搭載した高級コンデジが出るのを期待
しているけどそういう観点からすると難しそうな感じにょ。




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