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おちゃめくらぶ掲示板
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最高でデュアルコア、最低でもデュアルコア
昨年にLet'snote R3(PenM1.1GHz)からR5(CoreSolo1.2GHz)に買い換えたけどやはり
一番の恩恵はメモリ搭載量が増えたことにょ。
R3はMAX768MBなのに対してR5はMAX1.5GBだからね。
XPでも今となっては512MBが実用最低ラインと感じるし、複数のアプリを同時に使用する
ならば1GBは欲しいところにょ。(実際R3でも頻繁に使用メモリが1GBに達していたし)
そういう面ではR5は1.5GB搭載しているためXPを使用する限りは非常に快適にょ。
まぁお絵かき(A4用紙に描いたものを400dpiで取り込んで色塗り)してたら簡単に使用
メモリが2GBとかになってしまうために体感的に厳しいものを感じるけどね。(昔は
200dpiとかで取り込んでいたけど)
CPUはというといくらPenMよりは新しい世代のCPUであるCoreSoloとはいえ、同じシングル
コアでクロック差は0.1GHzでは体感速度にはそれほど差はないにょ。(世代が新しいと
いってもアーキテクチャはほとんど同じCPUなわけだし)
セレロン300MHzのFMV6300MCからPenM1GHzのR2に買い換えた時には明かな体感速度の差が
あったけど逆に言えばこれくらいの差がないと体感では分からないにょ。(新しいPCに
買い換えて体感速度が速くなるのはプラシーボ効果もあるし、HDDがキレイな状態である
ということが体感速度を高めているし、PCにおいてはシステムドライブの性能が重要と
なるためそれが新しいPCだと性能差が大きいけど6300MCはすでにHDDを差し替えた状態
だったためHDDの性能差はほとんどなく純粋にCPUのみで体感速度の差となって表れた)
とはいえ、それでもフルHDの動画再生やYouTubeのHD動画再生(720p)ではR3の性能
では不足だったためこういったギリギリの使用下においては昨年8月11日や今年の2月6日に
書いたようにR3とR5は大きな性能差となって表れるにょ。
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/test/1080p-divx.jpg
ただ、これも純粋にCPUの性能差かというとそうではなくチップセット(というかメモリ
帯域)の差が大きいと思われるにょ。(B8200を基準にR3、R5を比べれば分かる)
PenMにしろCoreSoloにしろ今となってはどんぐりの背比べ状態のCPUだけどPenMでも
シングルスレッドで動作するアプリでは同クロックのAtomの2倍くらいの性能となるにょ。
Atom N270(1.6GHz)ならば概ねPenM800MHz程度と思っていれば失敗はないにょ。
これがマルチスレッド対応のアプリになるとAtomに搭載のHTTによってその性能は底上げ
されるにょ。
アプリのマルチスレッドの対応状況にもよるので一概には言えないけどHDBenchやCrystal
Markなどでは最大1.6倍くらいの性能になるものの一般アプリならば1〜3割程度に収まり
Atom N270(1.6GHz)とPenM1.1GHzではほとんど性能差が無くなる場合もあるにょ。
それでもCoreSolo1.2GHzならばマルチスレッド対応アプリでもAtom2GHz以上の性能となって
いる(マルチスレッドに対応したPC MARK05のCPUスコアでもAtom2GHzを越えている)と
いうことで、「Atomに対する優位性」は保たれるという自己満足だけは達成できたにょ。
しかし、シングルコアCPUのPCを買うのはR5で最後にしたいにょ。(ポケットサイズの
PCを除く)
R5が壊れたり、性能不足を感じたりした場合に買い換えるとすれば間違いなくデュアル
コアCPU搭載のものにするにょ。
R5はアンダーB5サイズ、アンダー1kgで公称11時間駆動で、さらにファンレスという
ことでバランス的には最強に感じるけどデュアルコアCPUを選んだ時点でファンレスと
いう選択肢はなくなるにょ。
もっとも現状ではファンレスのPCなんてAtom搭載の一部のモデルに限られるためR5から
だとスペックダウンは必至にょ。(上記のようにCoreSolo1.2GHzと互角になるためには
マルチスレッド対応アプリでもAtom2GHz以上が必要になるし、シングルスレッド対応
アプリでは2.5GHzくらい必要になるし、2GHzのAtomに対応し、ファンレスでの動作が
容易なUS15WはGPU性能が945GMSの3分の1くらいの性能しかないため描画速度において
越えられない壁が存在してしまう)
したがって、デュアルコアCPU搭載PCを選ぶ時点でファンレスは諦めるしかないにょ。
そして、「アンダーB5サイズ」というのを必須とするならば現行ではLet'snote Rシリーズ
以外の選択肢は無くなってしまうにょ。
デュアルコアのシングルコアに対する優位性は何度も書いたので今更言うまでもない
けれどデュアルコアは「マルチスレッド対応アプリで速い」というよりも「速度が
落ちにくい」という点がモバイルでも有用だと思うにょ。
「デュアルコアは速くなる」といっても未だに多くのアプリはシングルスレッド対応と
なっており速度面の優位性は期待できないからね。
しかも、形だけ「デュアルコア対応」にしてもコアが2つあるのに速度はほとんど速く
ならない(1〜2割程度)というものも少なくはないにょ。
というか、デュアルコアでシングルコアと比べ1.5倍以上速くなるものはエンコなどを
始めごく一部しかないにょ。
これはアムダールの法則があるが故にやむを得ないにょ。(並列性の極めて高いH.264の
エンコなどは1.8倍くらいの性能になるけど一般アプリで並列性の高いものは存在しない)
速度が落ちにくいという点はそういう面で現状ではシングルコアに対する最大の
アドバンテージといえるにょ。
確かにシングルコアでもAtomなどのようにHTTによって2スレッド(論理2コア)で動作
させるということでデュアルコア的なものが期待できそうだけどHTTは余ったリソースを
有効活用するというだけであってデュアルコアとは似て非なるものにょ。
タスクマネージャでCPU使用率を見た際にはデュアルコアCPUもAtomもシングルスレッド
対応アプリを1つ実行時には最高で50%までしか上がらないのだけどデュアルコアで
あれば50%の余力を残した状態だけどAtomでは残りリソース次第であって実は実質
10%も余力がない可能性もあるにょ。
したがって、タスクマネージャ上では余力があるのに別のアプリを実行したらそれに
引っ張られてメインで使っているアプリが遅くなるという問題がHTTには存在するにょ。
それでも少ないリソースを少しでも有効活用できるためにHTTは非常に有用だけどね。
デュアルコアはシングルコアとは別格なのは実際に使ってみれば分かるけどそれならば
クアッドはさらに快適かというと一概にそうとはいえないにょ。
というのもアプリの対応度が低いというのもあるし、そこまで使うことは少なくとも
モバイルではほとんどないからにょ。
仮にあるマルチスレッド対応アプリでデュアルコアで性能が1.5倍になった場合、それは
逆に言えば平均CPU使用率は1/1.5(66%)程度に止まることになるにょ。
そのアプリがクアッドコアにも対応しておりデュアルコアからさらに1.5倍高速になったら
平均CPU使用率は44%程度となるにょ。
つまり、CPU性能を半分も発揮できないということになるにょ。(実際には速度上昇率は
シングル→デュアルよりもデュアル→クアッドの方が小さいからさらにCPU使用率は下がる
ことになる)
そんな重量級アプリをモバイル環境下で複数同時使用するという人ならばクアッドが
必要になるだろうけどそういう人はほとんど居ないと思われるにょ。
したがって、モバイルノートにはクアッドコアCPUは不要にょ。(重量級アプリを複数
同時使用するような自作PCユーザーならばクアッドコアの優位性は高いけど)
デュアルコアであればシングルコアと比べ確実に性能ダウンはないために作業時間が
短くなるというメリットだけではなく、それは消費電力低減にも繋がるにょ。
また、クアッドコアCPUは現状では消費電力や発熱(TDP)が大きいためモバイルノートに
搭載は難しいからね。
TDP100Wオーバーが許される自作PCにおいては価格面以外で積極的にデュアルコアCPUを
選択する意味はなくなっている(コアがアイドル状態の時には電力をほとんど消費しない
ためにクアッドコアはデュアルコアの2倍の電力消費をしているわけではない)けれど
それをノートPCに搭載するのは困難にょ。
性能面でもデスクトップPC用ではクアッドコアとデュアルコアではクロックが変わらない
(上記のように熱設計に余裕があるためクアッドであってもデュアルコア並の高クロック
製品が用意されている)ということで性能面で問題はないにょ。
しかし、ノートPC用となるとCore i7の最高クロックはデュアルコアでは2.66GHzなのに
対してクアッドでは2GHzとなるにょ。
ターボブースト機能によって性能は一概には比較できないけどこれだけのクロック差が
あればデュアルコアの2.66GHzの方が高速になる場合が多いと思われるにょ。
重量級アプリを複数同時に使いクアッドコアで常時CPU使用率100%を維持するならば
そのクロック差は簡単に逆転できるけど少なくともモバイル環境下でそこまでの処理を
するという機会はほとんどないだろうからね。
よって、モバイルノートでクアッドを選択する時が来るとすれば用意されているCPUで
クアッドコアのものとデュアルコアのクロックが同レベルになった時にょ。(クロックで
性能は測れないけど同一アーキテクチャであればCPU性能はクロックに比例するため)
シングルコアのPenMからデュアルコアのCoreDuoに移行する際、プロセスルールが90nm
から65nmに下がり、なおかつTDPが27Wから35Wへと底上げされて何とかクロックは
維持できていた(それでも同価格帯ではPenMが1.73GHzに対してCoreDuoは1.66GHzという
ことで価格帯でみればクロックは若干下げられた)けれどさすがに現状では45nmから32nmに
移行してもクアッドコアCPUをノートPCに搭載するには荷が重いからね。
クアッドコアCPUがノートPCのメインストリームに降りてくるのは22nm世代以降では
ないかと思われるにょ。
私が欲するアンダーB5サイズのモバイルノートに搭載するならばULV版でないと難しい
だろうけどULV版に関してはデュアルコアになった時点でTDP5.5WからTDP9Wに引き上げ
られたにょ。
それによって、クロックをほぼ維持したままデュアルコア化でき65nm→45nmの移行する
際にクロックは上げられたにょ。(65nmのCoreDuo U2500は1.2GHzだったけど45nmの
Core2Duo SU9600は1.6GHzとなった)
それでもCPUにノースブリッジ機能を内蔵したCore i7-620UMは32nmに移行した上に
TDPを18Wに上げたにも関わらずクロックは1.06GHzに下がったからね。
このTDPを維持したままクロックを下げずにクアッドコア化なんて無理にょ。
それが可能ならばクロックを上げた方がほとんどの場合快適になるからね。
CPUは(同一アーキテクチャで他にボトルネックがないならば)動作クロックに比例して
アプリの実行速度が上がるけどいくらクアッドコアといってもクロックが低ければ
そのコアをすべて使い切るような使い方をしない限りは速度は上がらないにょ。
クアッドコア化によってクロックが下がれば余力がいくらあっても速度ダウンするため
快適にはならないにょ。
それでも、現状でデュアルコアでCPU使用率が常時100%になり、クアッドでないと作業が
まともにできないというような人ならば多少クロックが下がっても(というか、現状だと
同一TDPにするにはクロックをほぼ半減する必要がある)クアッドの恩恵はあるだろう
けどモバイルノートでそのような作業(クアッドコアでCPUを100%近く使い切るような
作業)をするということはほぼありえないし、そういう作業をするような人はULV版の
CPUを搭載のモバイルノートを買うべきではないにょ。
もっとも、デュアルコアよりもクアッドコアの方が高クロックのものが用意されるように
なる(同じTDP18WでデュアルコアCPUは1.6GHzでクアッドコアCPUは2GHzといった感じ)
ならば「TDPの制約が大きなCPUではクアッドコア化によってデュアルコアよりも
クロックが下がる」という大前提が変わってくるけどそんなことは今後数年間にそれは
あり得ないにょ。
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