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おちゃめくらぶ掲示板

122御茶目菜子:2010/02/18(木) 12:09:49
今年はポケットサイズPCがポピュラーになるか・・・?
今年1月に新型Atom(PineView)が発売され小型のネットブックもどんどん発売されるかと
思いきや今のところそんな気配はないにょ。
PineViewによって初代Eee PCクラスの筐体サイズのPCは容易に作れるようになるものの
ネットブックの大型化が進んだ理由は熱設計の問題ではなく使い勝手の向上(要はより
多くの需要を満たすため)を目的としていたのでPineViewが従来ネットブックで採用されて
いたAtom N270+945GSEよりもTDPが低いからといって小型化がどんどん行われるという
わけではないにょ。

とはいえ、ポケットサイズのPCも一定の需要があるから小型化可能という恩恵が受ける
場面もあるにょ。
しかし、いくらCPUにノースブリッジ機能が統合されパッケージサイズが縮小されても
PineTrailのAtom NではAtom Zの代用にはならないにょ。(チップのフットプリントは
PineTrailの方がAtom Z+US15Wよりも小さいため基板の小型化は容易に可能となる)
PineTrailのCPU+チップセットの合計TDPは8WでMenlow(Atom Z+US15W)の合計TDPは
4.3〜4.7W程度だからね。
それにPineView(Atom N450)はノースブリッジ機能を内蔵した割りには消費電力やTDPが
抑えられているとはいえ熱源が一カ所に集中しているため廃熱がシビアになるにょ。
システム全体のTDPが変わらなかったにも関わらずLet'snote R8からR9では大幅な熱設計が
必要になったのは最大の熱源であるCPUのTDPが10Wから18Wへと大幅に高くなったというのが
影響しているにょ。

だから、合計TDPとCPUのTDPは分けて考える必要があるにょ。
従来TDP2W台であったAtomにいくらノースブリッジ機能が内蔵されていようがCPUのTDPが
6.5Wになった時点で大幅な設計変更を余儀なくさせられてしまうと思うにょ。(ネット
ブックの場合、945GSEがTDP6WだったからPineViewで熱設計の変更は不要だった)
それこそCoreSolo(TDP5W)が搭載可能なレベルの熱設計をしないといけないように
なってしまうにょ。
システム全体のTDPよりもこの熱源一括集中の方が小型化に関しては悪影響を与えてしまう
ためにPineTrailでチップのフットプリントがいくら小さくなってもPCのサイズを小さく
できにくいため現在のAtom Zで作られているようなレベルのサイズのPCは作れないにょ。
作ることは可能だけど効果的な廃熱を行うためにはかなり強力な冷却ファンを付けなくては
ならないにょ。(TDPやチップのフットプリントを考えると初代OQOのような感じになる)

それならばポケットサイズのPCは現状のAtomZで作り続ければいいだけの話になるけど
それも難しいわけだからね。
現行のAtom Zの後継となるMooestownはPC用(つまり、Windows用)のドライバが用意され
ない予定となっているため現行のAtom Zが出荷終了になった時点で終わりにょ。
しかも、現行よりも上のランク(つまり2GHz越え)のAtom Zは登場が予定されていない
ために新機種を発表してもセールスポイントに乏しかったにょ。

しかし、今年に入ってそれは一転したにょ。
Atom Zの継続投入(さらに上のSKUの登場)とMooestown世代のPCへの正式対応が発表
されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20100217_349391.html
これにより、設計面で厳しくなると思っていたポケットサイズのPCは従来の設計のまま
より性能アップが図られることになったにょ。
この新しく発表されたOak Trailは具体的な性能は発表されてないものの恐らくUS15Wの
ノースブリッジ機能を45nmにシュリンクしてCPUに内蔵さたものだと思われるにょ。

US15Wは130nm世代という超旧世代の製造プロセスであり、ポケットサイズのPCにおいては
消費電力面でボトルネックとなっていたにょ。
PineViewは945GSEに相当する機能(といってもGPUはGMA950のクロックを1.5倍に高めた
GMA3150を搭載)を内蔵したためにCPUのTDPは2.5Wから6.5Wへと大幅に上がってしまった
けれどそれでもシステム全体の消費電力はかなり(1〜2割)下がりバッテリ駆動時間の
向上を見せたけどUS15Wの性能を維持したまま45nmへとシュリンクすれば大幅な消費電力
減少が可能になると思われるにょ。

ただ、US15Wそのままでは性能面での不満はあるにょ。
内蔵されているGPUのGMA500がAeroも満足に動作しない(DirectX全般の性能が低い)と
いう点とPATAしかサポートしていないという点にょ。
GAM500の性能が低いというのはこれはドライバの影響が大きいためそれが改善されると
性能は大幅にアップする可能性はあるにょ。(あくまで「可能性」だけだけど搭載されて
いるチップは本来の性能の1/5〜1/10しか発揮できていないという人もいるくらい)
GMA500の性能は初期よりはドライバの出来が良くなったものの依然として(本来の性能は
おいといて)実効性能ではGMA950と比較して数分の1の性能しかない(初期の頃はものに
よっては1/20〜1/30の性能しかなかった)ためにPC用としては不満が出る場面はあると
思われるにょ。(3Dゲームはほとんど全滅なのはやむを得ないとしてせめてAeroくらいは
満足に動作する性能は欲しいところ)

SATA対応は時代を考えれば当然行うべきことだと思われるにょ。
VAIO P(店頭モデルを除く)、VAIO X、新型LOOX UなどAtom Z+US15WというPCの多くは
別途PATA→SATA変換基板を使用してSATAのSSDを使っていたけどこの変換基板の消費電力も
バカにはできないレベルにょ。
消費電力やコスト面で無駄になる(変換しているだけなのでSATAだからといってPATAから
速くなるわけではない)というのに変換基板をわざわざ使用するのはPC用のSSDがすでに
SATAが主流になっているからにょ。
mbookなどのように基板に直付けのSSDならばPATAだろうがSATAだろうが関係ないけど
さすがにすべてのPCでこのような基板直付けのSSDを推奨するわけにはいかないからね。
これが、組み込み市場を狙ったものならば専用のSSD IFを導入すればいいけれどPC用と
なると汎用性のあるSATAを採用せざるを得ないにょ。

CPUコア部分もOak TrailではMooestownで導入される待機電力の大幅削減が享受できると
思われるにょ。
ポケットサイズのPCならばCPUがアイドルの状態が多いと思われるためこれによって駆動
時間の大幅な向上が期待できるにょ。
性能面では現状のAtom Z+US15Wより少し向上するかどうかというレベルに止まるだろう
けど駆動時間が数割延びてくれれば使い勝手が良くなるからね。
とはいえ、Win7で使うならばXPよりも高いスペックが要求されるために現状でAtom Zで
XPを搭載したモデルを使用しているならばWin7が搭載したOak Trail世代のPCを使っても
体感速度の向上は期待できないかもしれないにょ。(現状で使っているのが1.8インチ
HDDモデルならば体感速度は大幅にアップするだろうけど)
しかし、実現は不可能と思われたポケットサイズ(理想はリナザウサイズ)で実駆動8時間
というPCに一歩近づいた感じにょ。(Viliv S5は現状で実駆動5〜6時間程度だからプラット
フォーム変更で実駆動8時間にかなり近づきそう)




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