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おちゃめくらぶ掲示板

1143御茶目菜子:2012/07/03(火) 23:13:33
軽さは正義・・・なのか?
NECからUltrabook「LaVie Z」が正式発表されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120703_544247.html
このLaVie Zは「999g以下」とすでに発表されており、その重量予想クイズが実施されていた
関係上詳細スペックはなかなか公開されず、このクイズの締め切りが終わってからようやく
今回の発表に至ったにょ。
そして、その重量は何と875gにょ。
これは13.3インチのノートPCとしては驚異的な軽さにょ。

13インチクラスのUltrabookの重量は概ね1.3〜1.5kgとなっているにょ。
Ultrabookの中に混じっても軽い部類となっているVAIO Zは1165gであり、通常電圧版と
ULV版の違いによる冷却機構の重量ダウンを考えれば999gという重量は十分に実現可能と
言えそうだけどそれより大幅に下回るのは難しいにょ。
限界まで軽量化しているノートPCといえばやはりVAIO Xが思い浮かぶにょ。
11.1インチ液晶ながら標準バッテリ(Lバッテリ)で765g、オプションの軽量バッテリ
(Sバッテリ)で655gという超軽量を実現しているにょ。
11.1インチと13.3インチではサイズが異なるのでこのレベルを実現するのは不可能だけど
単純に(液晶面積比で)比例計算して考えると標準バッテリとの比較ならば1098g、軽量
バッテリとの比較ならば940gとなるにょ。
もちろん外装重量と同じように内部重量が増えない限りは比例計算は成立しないのだけど
VAIO Xに使用されていたAtom Z(TDP2.4W)とULV Core i5もしくはCore i7(TDP18W)の
違いを考えると冷却機構に大きな差があるし、消費電力の面を見てもいくら省電力な
IvyBridgeとはいえAtomと比べると大きく劣るためある程度のバッテリ駆動時間を確保する
ならばバッテリ重量だけを見てもかなりのものになるため上記の比例計算と比べて大きく
軽量化をするのは難しいにょ。

しかし、「新素材によって800g台になっているらしい」という情報が予想クイズの締め切り
前に出たにょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1205/10/news082.html
やはり、重量にインパクトを与えるならば800g台というのは非常に大きいにょ。
海外向けに発表する場合にも2ポンド(約907g)を切っているというのは非常に大きな
インパクトを与えるだろうしね。
これらの情報から軽量化を重視したVAIO Xが「765g(ナムコ)」ならば(サイズを考慮
した場合に)それ以上の軽量化を行っているLaVie Zは「876g(バンナム)」という予想を
した人は多いのではないかと思われるにょ。
それを見越してかLaVie Zはそれよりさらに1g軽い875gを公称重量にしているにょ。
これは安易に予想を的中させないNECの策略といえるにょ(いや違うって)

このLaVie Zに使われている素材は何かというとマグネシウムリチウム合金にょ。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1207/03/news029_2.html
これはNASAが開発した新素材だけど加工が難しいため今までPCでは使用されてこなかった
みたいにょ。
どれくらい軽量なのかはNEC発表の資料を見れば明らかにょ。

               比重   同一剛性を得たときの重量(600平方cm)
 マグネシウムリチウム合金  1.36     64g
 マグネシウム合金      1.8      86g
 アルミニウム合金      2.7      112g
 プラスチック        1.25     133g
 ステンレス         7.9     228g

これを見ると軽量ノートPCならばもれなく採用されている一般的なマグネシウム合金と
比べるとさらに軽くなっていることが分かるにょ。
600平方cmというと天板より一回り小さなサイズだけどそれをすべてこの新素材に変えた
としても軽くなるのは18gでしかないにょ。
つまり、LaVie Zがここまで軽量化できたのは新素材を使ったからという単純なものでは
なくて液晶モニタ、基板までギリギリの軽量化を行っている賜といえるにょ。

軽さに関してはUltrabookの中ではダントツ1位となったLaVie Zだけどそれ以外に関しては
飛び抜けて優れているという要素はないにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/20120703_544255.html
とはいえ、液晶解像度は多くのUltrabookが1366x768のWXGAとなっている中で1600x900の
WXGA++となっているのはまずまずのスペックにょ。
個人的には解像度が高ければ高い方がいいのでフルHDならばなお良かったのだけど一般的に
考えるとDPI設定を変えないと使いづらいという機種は売り辛いと思われるためこれは
スペックと無難さを天秤に掛けた場合にはベストな選択といえるにょ。
13.3インチフルHDでは166ppiとなってしまい、50cmの距離からだと人間の目の分解能と
されている300ppi(30cm時)ギリギリの高精細であるため長時間の使用には抵抗がある人も
多いだろうからね。
これが1600x900ならば138ppiとなるにょ。
この数字は11.6インチWXGAの135ppiとほぼ同レベルであり、「11.6インチWXGAでは文字が
小さすぎて使えない」という人でなければ全く問題がないレベルにょ。

ただし、メモリが4GB固定であることを懸念している人もいるかと思うにょ。
確かにかつてのようにOSの肥大化によって世代が上がるごとに数倍のメモリを要求されていた
頃では「今は十分でもすぐに不足を感じるようになる」という不安があったけどVista→7
→8とOSが最小限必要としているメモリは増加どころか減少傾向にさえあるにょ。
OSでメモリを消費しなくなってもアプリの肥大化は避けられないにょ。
ただし、そのようなハイスペックを要求するのは一部のアプリでありUltrabookでそのような
ものを使う人はほぼ居ないということを考えると4GBで問題はないのではないかと思われるにょ。
ハイスペックな要求をし始めたらメモリだけが不足ではなくCPUパワーの不足やGPUパワーの
不足も感じられるようになるわけだしね。
それにメモリが不足して重くなるのはスワップによるものなので高速なSSDを搭載していれば
そのメモリ不足時でも動作速度が遅く感じられなくなるにょ。
このLaVie Zに搭載しているSSDはREADで最大443MB/sというかなり速いSSDであるため4GBでも
それほど問題はないと思われるにょ。

またメモリの消費電力も無視できないにょ。
近年PCの省電力化が進んでいるもののいくらCPUのアイドル時の消費電力を減らしても限界が
あるからね。
同一世代、同一駆動電圧のメモリならばチップ数に比例した消費電力になるにょ。
つまり、8GBならば4GBの2倍の消費電力になるにょ。
仮に4GBのメモリの平均消費電力が1Wならば8GB搭載したら2Wになるということにょ。
それならば4GBではなく2GBにすればいいということになるけどその場合は0.5Wしか省電力化は
できないにょ。
現状では4GBでは足りるけど2GBでは不足するという場面が多いため2GBではスワップが頻発する
ことになりパフォーマンスの低下が起きてしまうにょ。
高速SSDならばそれを最小限に食い止めることができるけどスワップが頻発してしまうと
省電力の面では逆に不利になってしまうにょ。(フラッシュメモリは書き込みの際に大きな
消費電力を必要としているため)
したがって、2GBならば4GBと比べて省電力とは言い難いにょ。
もちろん、4GBでは足らなくて常時8GB付近のメモリが必要な使い方をしてれば4GBのメモリで
あっても8GBよりも省電力とは限らないけどそれは上記のようにごく一部の用途に限られるため
現在のPCにおける一般的な使い方においては4GBがベストな選択といえるにょ。(もちろん
軽さや消費電力を最重視しない場合は8GBがベターなのは言うまでもないことだけど)

バッテリ駆動時間を見てみると公称8.1時間というのは特に優れてはおらず一般的なUltrabook
とほぼ同レベルにょ。
もちろん、この公称8.1時間というのは極めて限定的な環境下で測定されるJEITA測定法に
よるものであるため一般的な使用とは異なっているにょ。
上記レビューでは5時間44分となっているにょ。
これは公称値の0.71倍となっているにょ。
液晶の明るさを実用レベルにして普通にWeb閲覧を行えば概ね公称値の0.6〜0.7倍になる機種が
多く、0.8倍を越えることは希ということを考えるとこの0.71倍というのはほぼ予想の範疇で
あるといえるにょ。
ヘビーなモバイル用途ならば実効駆動時間で8時間程度は最低欲しいところだけどUltrabook
ということを考えるとそれほどヘビーなモバイルは想定していないだろうし、バッテリ駆動
時間を伸ばすためにはバッテリ重量が多くなるため軽量化を最重視したLaVie Zの場合は実用
レベルの駆動時間を維持してそれ以上は求めなかったと思われるにょ。(Atom搭載のネット
ブックで1kgの軽量なものは筐体の軽量化にはコストをかけておらずバッテリを減らすことで
軽量化しているためバッテリ駆動時間は公称でもAtomにも関わらず4〜6時間のものが多い)

やはり、気になるのは価格だと思うにょ。
Core i5+SSD128GBの下位モデルで予価13.5万円、Core i7+SSD256GBのモデルで予価16.5万円
というのは低価格化が進んでいるUltrabookの中ではかなり高価格といえるにょ。
とはいえ、これは2万円相当のOfficeがインストールされているわけだし、このクラスでは
過去に例のないくらいの軽量化をしているというスペシャルな仕様を考えると決して高価では
ないにょ。(直販ならばOffice無しで109830円から購入可能)
Ultrabookの選択肢はたくさんあるのでこの軽さに価値を見いだせないならば何の特徴もない
代わりに安い機種を選べばいいだけの話だしね。
かつては小型軽量が日本の専売特許みたいなものだったけど最近はかなりそれは感じさせなく
なっていたのがこのLaVie Zでそれが復活できた感じにょ。

とはいうものの個人的にはそこまで軽さは重視しておらず、私の場合はフットプリントを重視
しているため13.3インチの段階でモバイル用途ならば選択肢から外れるにょ。
現在使っているLet'snote R5は横幅が229mmだけどこれをワイド液晶で実現するならば8.9
インチくらいでないと難しいにょ。
重さに関して言うと個人的にはモバイルノートは1kg、両手に持って使う端末ならば500g、
片手に持って使う端末ならば300gをボーダーラインに考えているためそれよりも重いもの
ならば徐々に対象から外れてしまうけど軽くてもそこまでは加点対象にはならないにょ。
液晶サイズは8.9インチでいいのでR5並の横幅を維持して実駆動8時間で800gが実現されたら
それが私にとってのベストになるにょ。
ただし、そんな機種はないにょ。
それにもっとも近いのがLet'snote Jくらいにょ。




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