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おちゃめくらぶ掲示板

1116御茶目菜子:2012/06/26(火) 23:41:11
1インチセンサーが今後の高級コンデジのスタンダードになる!?
1インチセンサーを搭載した高級コンデジ「DSC-RX100」のレビューが行われているので
見てみることにするにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20120622_541398.html
やはり、気になるのは操作感と描写力にょ。
操作感については発売開始前のファーストインプレッションにも記されているためそれも
見てみるといいかもしれないにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/impression/20120614_540132.html

やはり、RX100の操作面の特徴は背面のダイヤルに加えて前面に設けられたリングダイヤルを
使った操作にあると思われるにょ。
このダイヤルはキヤノンのPowershot S90系(S95/S100を含む)を彷彿させるものだけど
このRX100の場合はそれと比べるとクリック感が無く無段階での回転となっているにょ。
そのため感覚で1段分や2段分変えるというわけにはいかず液晶画面を見る必要があるのだけど
あえてクリック感を無くしているのは動画にそのクリック音が入らないためにょ。
とはいえ、適度な重みがあるので操作感は悪くなさそうにょ。(まだ私も実機を触ってない
ため何とも言えないけど)

描写力で気になる部分といえばやはりレンズ性能と1インチセンサーの実力にょ。
一般的な1/2.3インチセンサーのコンデジと比べたら4倍、1/1.7インチセンサーの高級コンデジ
と比較しても2.8倍のセンサーサイズとなっており、あえて比べるまでもなくそれらとはランク
違いになることが予想されるけど懸念材料となるのはやはり2000万画素もあるということにょ。
いくらセンサーサイズが大きくても画素ピッチは1/1.7インチ、1000万画素の高級コンデジと
比べるとあまり差がないからね。
この辺はフルサイズで3630万画素のニコンD800がAPS-Cで1600万画素クラスの機種と比べると
画素ピッチではあまり差はなくても総合性能では格上となっていることを考えると画素ピッチ
だけで語ることはできないためやはり実機での描写性能こそがすべてとなるにょ。

まずは広角端の絞り開放(F1.8)の描写を見てみるにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/541/398/03.jpg (ISO125)
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/541/398/05.jpg (ISO125)
さすがにこのサイズで絞り開放から高い解像力を求めるのは無理があるけどこれをもって
判断を下すのも危険にょ。
F5.6まで絞るとかなりの解像感を得られるにょ。
ISO400でもこのレベルだからね。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/541/398/05.jpg (ISO400)
ボケに関してはややうるさいのがネックだけどこの辺は個人差もあるから置いておくにょ。

望遠端においてはこのレベルの描写力となっているにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/541/398/90.jpg (ISO125)
大半のコンデジは広角〜標準域ではそこそこの描写力であっても望遠側においてはイマイチと
なっていることを考えるとやはり高画素かつコンパクトな割にレンズは頑張っているといえる
かもしれないにょ。
1/2.3インチセンサーのコンデジで1000万画素超になるとレンズの解像力がセンサーの画素
ピッチに対して明らかに不足しているというのに加えて回折現象による解像力の低下もある
からね。
1/2.3インチで1600万画素になるとF2.5で解像するレンズを作る必要があるのだけどその
明るさは一部のコンデジの広角端でようやく達成できているレベルにょ。(明るくてもその
絞りで解像できなければ意味はないけど)

しかし、望遠端でF2.5なんてコンデジは1/2.3インチセンサー搭載機の中には存在しないにょ。
比較的明るい機種でF4程度で最近の高倍率ズーム搭載機だとF5.6より暗い機種は少なくない
からね。
回折限界を超えたからといってすぐに明確な影響が出るわけではないけどその画素数では
物理的に解像しないわけであって大半のコンデジは等倍では見るに堪えられない縮小前提の
描写力となっているにょ。
その点1インチセンサーのRX100ならばF5.6までならば回折の影響はあまりないためちゃんと
解像力のあるレンズさえ搭載していれば等倍でも十分に見れるレベルの描写力となるにょ。
まぁ描写力といっても解像感だけではなくダイナミックレンジや色再現性も重要になって
くるのだけどさすがにこの辺は画素ピッチの広いAPS-Cやフルサイズと比べるとやや劣る
もののサイズから考えて一般的なコンデジと比較した場合には十分なレベルあると
思われるにょ。

続いて感度別の描写力を見てみるにょ。

 ISO125 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/541/398/75.jpg
 ISO200 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/541/398/76.jpg
 ISO400 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/541/398/77.jpg
 ISO800 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/541/398/78.jpg
 ISO1600 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/541/398/79.jpg
 ISO3200 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/541/398/80.jpg
 ISO6400 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/541/398/81.jpg
 (マルチショットNR)
 ISO6400 http://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/541/398/82.jpg

ISO125、ISO200は全く問題ないもののISO400からはやや目立ったノイズが出てくるように
なっているにょ。
これは昨今のAPS-Cセンサーを搭載したデジタル一眼と比べるとISO125ではそれほど差は
ないけど400くらいになるとその差が出てくるといえそうにょ。
とはいえ、ISO800、ISO1600でも等倍で見なければ十分に実用レベルにょ。
等倍ではたいしたことはないけれど1/2の1000万画素にリサイズすれば1/1.7インチ、
1000万画素の高級コンデジと比べたら明確なアドバンテージがあるように見えるにょ。
とはいえ、常用として使えるのはISO1600までにょ。
ISO3200では明らかにノイズリダクションによるディティール低下が目立ってきている
ため縮小前提画質となってしまっているにょ。
ISO3200でも常用可能なレベルにあるAPS-Cセンサー搭載のデジタル一眼レフと比べると
1〜2段分劣っている感じにょ。(等倍ではなく同一サイズへリサイズした場合の比較)
しかし、これはセンサーサイズを考えるとAPS-Cの方が3.16倍大きいのと妥当なものと
いえるにょ。
つまり、2000万画素と画素数は多いものの高画素による目に見えるデメリットはなくて
センサーサイズなりの性能はあるということにょ。(DIGIC5を搭載したS100はコンデジ
として見ればかなり高感度画質に優れていたけれどRX100と比べるとセンサーサイズの差は
大きいと感じる)

さすがにISO6400は厳しいけどそれはマルチショットNRで解決にょ。
これはソニーのコンデジでは「手持ち夜景モード」として数年前から使用されている
ものであり、高速連射を生かして複数枚(6枚程度)の写真を撮影してそれを重ね合わせ
処理を行うことで最大2段分程度のノイズ軽減を行えるというものにょ。
これは私が普段使っているコンデジTX1でも採用されているけどISO1600でも通常のISO400
クラスの低ノイズの写真が撮れているため非常に実用性の高い機能にょ。
もちろん動体撮影には不向きだし、手ぶれをしてしまうと解像感の低下を招いてしまう
ため万能なものではないけどね。

こうしてみるとやはり「センサーサイズ」が極めて偉大であることが改めてよく分かった
感じにょ。
1/2.3インチセンサーでもF0.9-2.4のズームレンズを搭載すればRX100と計算上は対等に
なれるけれど現実的に考えるとその明るさで1/2.3インチの極小ピッチセンサーでまともに
解像できるレンズを作ることはほぼ不可能だからね。
Nikon 1を見ると1インチセンサーで2000万画素は厳しいという先入観があったものの
RX100はレンズ一体型であり、デジタル補正がフルに使えるからこそ2000万画素でも実用
レベルの描写力となっていると思われるにょ。
画素ピッチからいえば上記のように一般的な高級コンデジよりも広いため決して無茶な
ものではないといえるにょ。

さて、スマホに搭載されるデジカメの性能は年々アップしており、1月31日にも書いた
ようにスマホと差別化や共存が狙える機種でないと今後生き残ることが難しいと考えて
いるにょ。
したがって、安いだけのコンデジではもう生き残ることができないにょ。
これはすでにメーカー側も気づいていることであり、各社とも生き残りを考えた機種を
発表しているにょ。
スマホのデジカメがいくら良くなってもあくまでローエンドコンデジと同レベルのもの
であり、高倍率ズーム搭載機や画質重視のモデルは十分に生き残ることができるにょ。

ただ、画質重視する場合には昨今はミラーレスが小型化、低価格化しておりコンデジから
ステップアップ用としてメーカー側も入門者的な位置づけの機種を積極的にラインナップ
しているにょ。
確かにフォーサーズセンサー搭載機でも一般的なコンデジと比べると別格の描写力となって
いる(ただし、高感度に関してはそれほど強くない機種が多い)もののコンデジの代わり
にはならないにょ。(コンデジの代わりというよりもデジタル一眼の入門機が大きく重い
という人の代わりであるためミラーレスの普及でシェアを失うのはコンデジではなくて
デジタル一眼の方)
確かにセンサーサイズが大きくなれば画質に与える影響は極めて大きくなるのだけど
今度は筐体サイズだけではなくレンズも大型化してしまうという問題が発生してしまう
ことになるため「センサーサイズを大きくすれば解決」という単純な問題ではないという
ことにょ。

そういう面では1インチセンサーというのは落としどころとしてはベストだと思うし
そのセンサーサイズでこの筐体サイズを実現しているからこそRX100の魅力は大きいと
思われるにょ。
ミラーレスのサイズを受け入れられないユーザーの受け入れ先としては高級コンデジは
非常に有用な存在であり、廉価コンデジの将来はないため恐らくRX100を発端として
各社の高級コンデジに1/1.7インチを越える大型センサーを搭載するものをラインナップ
してくるのではないかと予想されるにょ。




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