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おちゃめくらぶ掲示板
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DVDのリッピングがついに違法に!
本日改正著作権法が成立したにょ。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120620_541251.html
3年前の改正では著作権者の認可のない違法ファイルのダウンロード(以下「違法
ダウンロード」と略)が違法となったのだけど今回の改正の主な改正ポイントとなって
いるのは以下の2つにょ。
(1) 違法ダウンロードの刑事罰化
(2) DVDリッピングの違法化
(1)3年前に成立し、一昨年の1月1日より施行されている違法ダウンロードにおいては
あくまで「違法」扱いというだけであって処罰対象にはなっていないにょ。
それが今回の改正で懲役2年以下、罰金200万円以下の刑事罰対象となっているにょ。
元々著作権者に無断でアップロードする行為そのものが違法であり、きちんと取り締まって
いればそれで問題ないのだけど取り締まる方にも限界があるし、ユーザーにおいてはそれが
「違法行為である」と認知しているか否かの差は非常に大きいためこのダウンロードの
違法化はやむを得ないと私も感じていたにょ。
ただし、これが刑事罰対象になるとなれば話は別にょ。
「ダウンロード」なのでストリーミングは対象外になっているのだけどYouTubeやニコニコ
動画のように一時ファイルとして保存して再生するものは「プログレッシブダウンロード」
と呼ばれており厳密にいえばストリーミング再生とは異なるものにょ。
一時ファイルをダウンロード扱いにするか否かという点においては条文からでは判断できず
弁護士の間でも意見が分かれているにょ。
言い変えれば「YouTubeやニコニコ動画で違法ファイルを視聴すれば、今回の改正によって
刑事罰対象の可能性がある」ということにょ。
では、「違法ファイルをを視聴しなければいい」となるのだけど現実問題からいってそれは
「動画共有サイトを利用しない」というのとほぼ等しいにょ。
というのも、どの動画が著作権者に認可されているのか分からないわけだからね。
「許可を得ています」と書かれていてもそれが正しい保証は何もないにょ。
YouTubeやニコニコ動画はJASRACと包括契約を結んでいるためJASRAC管理曲をBGMとして
使い「歌ってみた」や「踊ってみた」として投稿することは問題ないにょ。
ただし、この場合でもCDなどの原曲を使うのは著作権法違反であり、あくまで耳コピした
楽譜を元に生演奏やMIDIなどで演奏したものを使う必要があるにょ。
この条件を満たしていれば視聴する側も問題ないのだけどもしもアップロード者がCDから
リッピングした音源を利用していたり、JASRAC管理曲以外(ただし、アップロード者の
自作曲を除く)を使用している場合はこの限りではないにょ。
つまり、安全なものは音楽のない映像に限るにょ。
ただし、映像部分もアップロード者に著作権があるかどうかは分からないにょ。
したがって、「閲覧する側」にとっては「どれが違法でどれが合法か分からない」というのは
理解できるのではないかと思われるにょ。
適法サイトマークとかを作ってそのサイトの動画ならば100%安心というのがあればユーザーも
そのサイトを利用する限りは問題ないのだろうけど実際はそんなマークを付けても個人が投稿
可能な動画サイトの場合はサイトの管理者がすべてをチェックするのは不可能にょ。
それが合法か違法かというのは著作権者でない限りは判断ができないわけだからね。
それに適法サイトマークが本当に正規の適法サイトマークかどうか(正規認可されているか
どうか)というのもユーザーからは分からないにょ。
つまり、疑い出したらきりがないということにょ。
(疑いだしたらきりがないから)開き直って視聴するか、視聴しないかという二択になって
しまうにょ。
まぁネット上で動画や音楽を見ない(それが張ってあるページのリンクも踏まない)ように
すれば100%安心できるけどそれはPCでネットを利用するなというのに等しいにょ(笑)
刑事罰化で問題となるのは恣意的な逮捕が可能になるということにょ。
上記のように普通にネットを利用しているユーザーならば誰もが違法行為をしている可能性が
あるわけだからこれは脅威となるのはやむを得ないにょ。
これに関しては現時点ではそれほどおびえる心配はないにょ。
というのも、あくまで親告罪となっているからにょ。
とはいえ何らかの理由で家宅捜索を食らうことになった場合には別件逮捕として利用されて
しまうため安心はできないにょ。
自分に何の罪が無くても誰かのとばっちりで家宅捜索の対象になってしまうこともあるため
その時になってようやくこれが大きな問題に気づくことになるにょ。
まぁそういう可能性はほぼないから大丈夫と思っていてもいつまで親告罪の状態が続くかは
分からないにょ。
前回の著作権法改正時に次は違法ダウンロード刑事罰導入を予想していた人が多かったけど
実際にそうなったからね。
海外では著作権法違反の非親告罪化を導入している国もありもしも日本がTPPに参加したならば
非親告罪化を懸念している人も大勢いるにょ。
もしも、非親告罪化となってしまった場合には本当に誰しも逮捕される危険性があるという
ことにょ。
それは自分には関係ないかもしれないと思ってもたまたま見た1回の動画によって人生を
狂わせることになるという可能性はゼロではないにょ。
違法ダウンロードが音楽業界に大きなダメージを与えたのは確かだけどそれがどの程度なのか
というのは実際のところ誰にも分からないにょ。
というのも、実際は違法アップロードが無ければ「CDを買う」もしくは「正規ダウンロードを
行う」という人はごく限られるからにょ。
違法ダウンロードする人の大半は「最初から買うつもりはない」もしくは「正規品が入手
できなかった」というのが理由だと思われるからにょ。
3年前の著作権法改正で「違法ファイルのダウンロードが違法化」されてもなお今でも
違法ダウンロードを使用している人たちが刑事罰対象になったらダウンロードを控えるかも
しれないけどほとんど購買には繋がらないと思うにょ。
つまり、刑事罰対象になって変わるのは「違法ダウンロードが減る」というだけにょ。
プラスになることは何もないにょ。(ダウンロード販売が少しは増えるかもしれないけど
ダウンロードに対する萎縮のマイナス影響を考えると相殺されそうな感じ)
音楽業界の低迷が「違法ダウンロード」を理由にできなくなってしまうだろうけけどこれを
プラスと考える人がいるとしたらどのような業界の人なのやら・・・。
(2)今回の著作権法改正で違法ダウンロードの刑事罰化と同じくらい問題視されているのが
DVDのリッピング行為の違法化にょ。
これはあくまで一例であり、実際はアクセスコントロールを回避してコピーする行為が違法
となっているにょ。
この辺をもう少し詳しく書くと著作権法第30条においては私的複製(個人または家庭内などの
限られた範囲内での複製行為)は認められているのだけどその場合でも例外として第二項に
おいて「技術的保護手段の回避(技術的保護手段に用いられている信号の除去又は改変
(記録又は送信の方式の変換に伴う技術的な制約による除去又は改変を除く。)を行うこと
により、当該技術的保護手段によつて防止される行為を可能とし、又は当該技術的保護手段に
よつて抑止される行為の結果に障害を生じないようにすることをいう。」と記されているにょ。
簡単に言うと「コピーガードがかかっているものをはずしてコピーしては駄目」という
ことにょ。
ここで、DVDのリッピングに話を戻すとDVDに使われているCSSは著作権保護手段の1つだけど
日本においては「アクセスコントロール」と見なされており上記の著作権法における
コピーガードとは異なるものになっているにょ。
アクセスコントロールは特定の機器、ユーザーのみが使用できるように制限しているもので
あり、著作権法におけるコピーガードは世代コントロールを目的としたものなので異なる
ものになっているというわけにょ。
従来はこのアクセスコントロールを回避する機器やソフトの販売行為は違法となっていたの
だけど今回は個人がそれを行うことも違法になったというわけにょ。
これは「レンタルDVDが駄目で買ってきたDVDならば大丈夫」なんてことはなく現在市販
されているDVDならばCSSによるアクセスコントロールはほぼすべてのものに行われている
ため自分が購入したDVDを自分が使用するのを目的でリッピングする場合であっても
今回の改正著作権法が施行された後は違法となっているにょ。
遡逆性はないため現在すでにリッピング済みのものにおいては施行後に違法扱いになる
ことはないにょ。
レンタルDVDならまだしも、個人が購入したDVDのリッピングが今まで合法であったのに
それが急に違法になるというのは解せないにょ。
リッピングには動画データの一元管理とバックアップの2面のメリットがあるからね。
「刑事罰対象ではないのだからやりたければやればいい」という人もいるかもしれない
けれど「違法である」と分かっていて行うなんて私にはなかなかできないにょ。
今回の改正は上記のようにアクセスコントロールを回避してコピー行うことが違法となって
いるため通常の音楽CDのリッピングにおいては今までと変わらず私的複製の範囲内で
あれば合法となっているにょ。
ただし、コピーコントロールCDにおいてはアクセスコントロールが導入されているため
それをコピーする行為は違法となるにょ。
DSにおけるマジコンもアクセスコントロールによる著作権保護の回避手段の1つと考え
られているためマジコンを使った吸い出し行為も違法となるにょ。
以上のように今回の著作権法改正は誰も得をしないマイナス面ばかりが目立つものと
なっているにょ。
「火事が起きても自分に火の粉が飛んでこない限りは無関係」という人が多いだろうから
実際に問題視している人は少ないだろうけど違法ダウンロードにおいては上記のように
誰しも行っている可能性があることだし、下手をするとそれを悪用した振り込め詐欺の
登場も十分に考えられるにょ。(刑事罰と振り込みの二択ならば振り込みを選ぶ人も
いるだろうし、警察に相談もできないため振り込まざるを得なくなってしまう)
変な規制が新しい犯罪を生むというわけにょ。
DVDのリッピングも規制を行ったところで違法アップロードする人が減るわけでもないし
いままで合法として楽しんでいた人たちの楽しみを奪うだけでしかないにょ。
特にバックアップ目的として利用していた人にとってはこれは致命的にょ。
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