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おちゃめくらぶ掲示板
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2880x1800の液晶に価値はあるのか・・・?
アップルから新型のMacBook Air(以下MBA)が発売されたにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120612_539523.html
この新型MBAの従来モデルとの主な違いは以下の2点にょ。
(1)IvyBridge搭載
(2)USB3.0対応
(1)第3世代Core iとなるコードネームIvyBridgeだけどCPU性能そのものを見ると同一
クロックにおいては第2世代となるSandyBridgeとそれほど差はないにょ。
プロセスルールの進化によって高クロックのSKUが選択できるようになったというだけで
あるためCPUの性能強化はそれほど大きくはないにょ。
とはいえ、メモリは従来はDDR3-1333だったのがDDR3-1600に高速化されているためその
分だけ高速になっているにょ。
やはり、IvyBridgeの性能面におけるSandyBridgeに対するアドバンテージは5月14日にも
書いたように内蔵GPUの性能向上と製造プロセスの進化による省電力化にょ。
GPU性能は使用するソフトやベンチによっても変わってくるけど従来よりも1.3〜1.6倍ほど
高速化されているにょ。
ゲームをするのに十分な速度とは言えないものの筐体のサイズやコスト的に独立GPUの搭載が
難しいノートPCなどではその恩恵は大きいにょ。
(2)昨年のモデルですでに高速なThunderboltに対応しているためUSB3.0の必要性は薄かった
もののやはり普及率を考えるとUSBの方が圧倒的に高いので利用頻度も高いわけだしPCにおいて
USB3.0は急速に普及つつあるため対応する製品も多くなっているためメリットは大きいにょ。
Thunderboltは昨年2月27日に書いたようにUSB3.0よりも実効速度が速いという点だけでなく
やさまざまなプロコトルに対応し柔軟性の高さ(DisplayPortとしても使える汎用性の高さ)が
アドバンテージになっているにょ。
したがって、ThunderboltとUSB3.0の2つのIFはFireWireとUSB2.0のように共存していくと
考えられるにょ。
そうすれば今回のUSB3.0の対応は前世代のIFにおいてFireWire&USB1.1からFireWire&USB2.0
へと変わったようなものにすぎないと言えそうにょ。
とはいえ、これは単にIvyBridgeのチップセットがUSB3.0に対応しただけであってUSB3.0用の
コントローラを内蔵したわけではないにょ。
要するにIvyBridgeに対応する時点でUSB3.0に対応することが確定したというわけにょ。
USB2.0も当初は別途コントローラを搭載することによって対応していたけどIntel用のCPUの
チップセットにおいてはサウスブリッジは2002年に登場したICH4にてようやくUSB2.0に対応
しており、それ以降USB2.0が急速に普及したにょ。(ノートPCにおいてはPenM世代以降)
それと同じくIvyBridgeにおいてチップセットでUSB3.0が標準サポートされることによって
USB3.0が今後急速に普及することはほぼ確実であり、USB3.0に対応した製品も増えると
考えるため新型MBAがUSB3.0に対応した恩恵は大きいと思われるにょ。
というわけで、新型MBAは逆に言えばIvyBridgeが採用されただけであってUSB3.0もその
影響だし、あとの目新しい部分は何もない・・・と言えなくもないにょ。
11インチMBAにおいて2011年モデルと2012年モデルを比較すると以下のようになるにょ。
◎2011年モデル
11インチ下位モデル 11インチ上位モデル
CPU Core i5 1.6GHz 同左
(SandyBridge)
メモリ 2GB 4GB
SSD 64GB 128GB
拡張 USB2.0x2、TBx1 同左
駆動時間 5時間 同左
サイズ 300x192x17mm 同左
重量 1.08kg 同左
価格 84800円 102800円
◎2012年モデル
11インチ下位モデル 11インチ上位モデル
CPU Core i5 1.7GHz 同左
(IvyBridge)
メモリ 4GB 同左
SSD 64GB 128GB
拡張 USB3.0x2、TBx1 同左
駆動時間 5時間 同左
サイズ 300x192x17mm 同左
重量 1.08kg 同左
価格 84800円 94800円
これを見てのようにCPUがIvyBridgeに代わりクロックが0.1GHzアップし、USB3.0に対応した
ということくらいの違いしかないにょ。(サイズ、重量もまったく同一だし)
とはいえ、下位モデルの方は2GBというかなり心許ないメモリだったのがようやく実用的となる
4GBのメモリが搭載されたわけだし、上位モデルに至っては何の変化もないけどその代わり
価格が従来よりも8000円引き下げられているにょ。
この価格引き下げはSSDの価格下落の影響が大きいと思われるにょ。
一時期は下げ止まった感があったSSDだけどここ最近は再び大幅な下落があり120GBで1万円を
切って販売されることも珍しくなくなったからね。
マイナーチェンジ的なMBAに対して大きく変わったのがMacBook Pro(以下MBP)にょ。
MBPもただのマイナーチェンジに止まっているのだけどRetinaディスプレイに対応した
モデルが用意されているからね。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120612_539501.html
このRetinaディスプレイに対応した新型MBPは光学ドライブを排除し薄型軽量化を図っており、
従来のMBPとは異なる性質を持つ新製品と言えそうにょ。
やはり、最大の注目ポイントは2880x1800という超高解像度に対応しているという点にょ。
これは220ppiにまで達しており15インチ液晶を搭載したPCとしては過去に例のない最も
高精細なものといえるにょ。
個人的には液晶モニタの解像度は高ければ高いほどいいと感じているにょ。
それは単純に作業領域が増えるだけではなく文字も読みやすくなるからね。
しかし、Windows PCにおいてはWXGAが主流となっているにょ。
これは10インチクラスの液晶ならば特に問題はないのだけど15インチクラスの機種においては
単に粗いドットが見えてしまうだけであって大きな液晶画面を全く生かすことはできない
ためあまり喜ばしいことではないにょ。
高解像度化の弊害で「文字が小さくなり読みにくくなる」ということを考えている人もいる
だろうけどそれならばDPI設定を変えれば済むことにょ。
Vista以降はXPまでとは異なり、柔軟なスケーリングに対応しているためDPI設定を変えても
レイアウトが崩れることは非常に少なくなったにょ。
個人的には昨年の10月4日に書いたように標準のDPI設定(96dpi)での使用時であっても
120〜150ppi程度が使いやすいと感じているにょ。
つまり、15インチクラスならばフルHDもしくはWUXGAくらいはあっても良いということにょ。
もちろん、DPI設定を変えればさらなる高解像度も問題ないにょ。
MBPは従来WXGA+(1440x900)もしくはWAXGA+(1680x1050)の解像度のモデルが選択でき
(今回は発表されなかった)17インチモデルでようやくWUXGA(1920x1200)という解像度に
なっていたにょ。
これは一定のDPI設定において文字やアイコンサイズが極端に変わるのを避けるためにょ。
昨今のMacは120dpi程度を基準に文字サイズやアイコンサイズが定められているためそれを
大きく変わるような環境では使い勝手に影響してしまうからそれを避けていると考えるのが
妥当にょ。
そこで今回は縦横2倍のピクセル数にすることで高解像度でも同じ使い勝手を実現しているにょ。
15インチWXGA+と15インチQuad XGA+(2880x1800)で文字やアイコンサイズを縦横2倍にした
ものとでは同等になり、アイコンや文字は精細感が出て読みやすくなるにょ。
この考えはiPhoneやiPadと同じものにょ。
iPhone 4は従来の3GSの320x480という解像度を縦横2倍に高めて640x960という解像度に
なったにょ。
今年登場した新型iPadは2048x1536というQuad XGA液晶を搭載して話題になったけどこれも
従来のiPad2のXGA液晶の解像度を縦横2倍に高めたものにょ。
こうすることで従来アプリとの高い互換性を得ることができ使い勝手も損ねることがなく
なるというメリットがあるだけではなく単に解像度を落としているわけではないために
アイコンや文字は高精細を保つことが可能になっているというメリットがあるにょ。
これがAndroidだと異なる解像度用のアプリだと高解像度の機種で使用した際には
液晶の一部だけに表示された状態になってしまうにょ。
もっともAndroidはマルチスケーリングに対応しているためアプリが対応していれば
問題ないのだけどそれは言い換えればアプリの対応がないとその高解像度の液晶は
生かすことができないということにょ。
そういう面ではiPhone、iPadはアップル社のみによる垂直統合のメリットを生かし画面
解像度を一気に縦横2倍に高めたのはAndroidと比べて有利に働いているにょ。(水平
分散型のAndroidだと各社の意向によって端末スペックを統一化するのは難しい)
Retinaディスプレイ搭載の新型MBPに話を戻すと上記だと「従来の解像度で使用して文字や
アイコンが高精細になる」ということだけがメリットになっているけどOS Xはマルチ
スケーリングに対応しているため当然のことながらWXGA+相当のDPI設定以外にも変更が
可能になっているにょ。
設定変更が可能な解像度は1024x640(WSVGA)、1280x800(WXGA)、1440x900(WXGA+、
デフォ)、1680x1050(WAXGA+)、1920x1200(WUXGA)の5種類となっているにょ。
デフォ設定よりも作業領域を広げたいという場合には1680x1050や1920x1200を選択すれば
良いということになるにょ。
さて、ここですでに気づいているかもしれないけど設定には2880x1800(Quad XGA+)と
いうものが存在していないにょ。
これはアップル社の英断だと思われるにょ。
普通に考えれば「液晶モニタでドットバイドット表示はできて当たり前」なのだけど
それができないことになっているからね。
では、なぜ液晶モニタではドットバイドットが当たり前なのかというと液晶モニタの
場合はCRTとは異なりドットがはっきり見えるからにょ。
「Retinaディスプレイ」の名称のその所以は「肉眼でドットが確認できない高精細」な
ものであるためにょ。
iPhone4では326ppiであり、一般的な人の目は30cm離れた場所における分解能はおよそ
300dpiであるためほぼ肉眼では見えないものになっているにょ。
この「30cmで300dpiという分解能」は私自身の実験データから言ってもだいたい合って
いるため問題ないにょ。
まぁ見えるか見えないかギリギリのラインだから人によっては30cmの距離でも見えると
いう人もいるだろうし、30cmではなく20cmまで近づけたら大抵の人は見えると思うので
「肉眼ではドットが見えにくい」というレベルであって「肉眼でドットが確認できない」
と言うのならば過剰表現に思えなくもないにょ。
仮に「300ppiを越えるものはRetinaディスプレイ」であると妥協したとしてもRetina
ディスプレイ搭載のMBPは220ppiとなっているにょ。
これを「Retinaディスプレイ」と呼んで本当に良いのか疑問に残るにょ。
確かに一般的にノートPCを使用する際には画面から50〜60cm離れるため200ppiを越えた
場合には肉眼ではほぼ見えなくなるとはいえ完全に見えないわけではないにょ。
実際私は264ppiという高精細液晶のVAIO UXを使っているけどドットが見えないと
感じたことはほとんどないからね。
手に持って使うVAIO UXとテーブルに置いて使う一般的なノートPCを同列に比較することは
できないものの220ppiでRetinaディスプレイと呼ぶのはやや過剰な気がするにょ。
あくまで「30cmで300dpiという分解能」はフルカラーにおけるものであるためモノクロ
2階調だとそれよりもずっと高いものになる(400〜500dpi程度)わけだからね。
したがって、個人的には220ppiというRetinaディスプレイ搭載MBPでドットが見えない
とは到底思えないにょ。
これが、もしも本当にドットが見えないレベル(最低でも300ppi以上、できれば
600ppi以上)というのならば液晶モニタにおけるドットバイドットには意味が無くなって
くるにょ。
上記のように「ドットがはっきり見える」からこそドットバイドットの重要性が高い
ものになってくるわけだからね。
そう考えるとドットバイドット(2880x1800)の設定ができないRetinaディスプレイ搭載
MBPは英断すぎると思われるにょ。
OS X上で設定できないのならばWindowsで使用するいう選択肢もあるにょ。
発売日に速攻で購入したライターが試したところWin8で2880x1800という超高解像度が
設定できるということが確認できた模様にょ。
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/093/93360/
まぁ15インチクラスならば実用的レベルはWUXGA程度と感じているためDPI設定を変え
ないと実用的に使えないかもしれないけどそれでも作業領域が少しでも広くなることに
恩恵が得られる人には良さそうにょ。
2880x1800という解像度が一人歩きをしているけどOS X上でその解像度が設定できない
以上はその解像度分の価値はないと言えるかもしれないにょ。
それでも高解像度でも文字が読みやすいというメリットがあるにょ。
それに、高解像度化の流れは良いことだし近い将来にはMBAにもRetinaディスプレイが
搭載されると予想しているのでそれが楽しみにょ。
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