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おちゃめくらぶ掲示板

1074御茶目菜子:2012/06/09(土) 21:46:21
これが最後のKissになるのか・・・?
キヤノンがデジタル一眼レフ「EOS KissX6i」を発表したにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120608_538522.html
EOS KissX5の後継機となる入門機だけどまずはX5との違いを見てみるにょ。

           EOS KissX6i      EOS KissX5
センサーサイズ    APS-C         APS-C
画素数        1800万        1800万
画像処理エンジン   DIGIC5        DISIC4
ISO感度        100-25600       100-12800
液晶モニタ      タッチ対応      タッチ非対応
連写速度       5コマ/秒       3.7コマ/秒
ライブビュー時のAF  ハイブリッドAF    コントラストAF
GPS          有り         無し

画素数は1800万画素据え置きとなっているにょ。
前々モデルのX4で1800万画素になってから据え置きとなっているけどこれは良いことだと
私は思うにょ。
ソニーにしろニコンにしろ入門機が2400万画素という画素数に達しているけど入門機を買う
人の大半はキットレンズで済ませると思うので2400万画素という画素数を生かせず無駄に
画素数が多いだけだからね。
そして、画素数が多ければ多いほどブレに対してシビアになるにょ。
この辺の問題についてはそれを熟知しているベテランの人にとっては全く問題のないかと
だけどそういう層が入門機を購入することはあまりないだろうからね。(確かに軽量で安価
というメリットがあるからそういう層が買わないというわけではないけど)

デジカメは等倍鑑賞の機会が多いためせっかく画素数が多くなっても「解像していない」
「ぶれている」ということでせっかくの高画素の意味が全く無くなるどころか、データが
重くなりPCに要求するスペックが高くなり、無駄にカードの容量を使いレスポンスが悪く
なるとデメリットしかないにょ。
高価な単焦点レンズなど高解像力のレンズを用いて、ぶれないようにしっかり構えて撮影
することを心がければ高画素のメリットを生かすことはできるけどそれが出来る人は小数派
であり、入門機を購入する人の中に限って言えばほとんど居ないと予想されるためこれ以上の
高画素化は不要と私は考えているにょ。
一般家庭で行うであろう最大のプリントサイズであるA3であっても1200万画素あれば十分な
わけだしね。(まぁレンズの解像力が足らなくてもオーバーサンプリングを考えれば画素数が
多いことは無駄とはいえないけどそれならばせめてスモールRAWを搭載して欲しい)

ということで、X4から2世代画素数が増えてないため進化が止まっているというわけではなく
新型センサー搭載にょ。
そして、DIGIC5搭載も大きいにょ。
キヤノンのデジカメが高感度画質に優れているのはこの画像処理エンジンのお陰にょ。
DIGIC5はすでに多くの機種に搭載されているのを見てのように高感度時のノイズ低減効果は
絶大となっているにょ。
このセンサーと画像処理エンジンの変更によってEOS KissX6iの常用感度はISO12800、拡張感度
にいたってはISO25600となっており従来よりも1段分増えているにょ。
高感度設定ができるようになったからといって高感度画質が上がったとは限らないけど上記の
変更を考慮すれば1段分くらいの画質向上は期待できそうにょ。

このEOS KissX6iの最大の進化はAFにあるにょ。
キヤノン初の像面位相差検出AF方式を搭載しているにょ。
これはニコンにおいてはミラーレスであるNikon 1に搭載されたけど要するに撮像センサー上に
AF測距センサーを置いているということにょ。
像面位相差検出AF方式は特にミラーレスにおいては効果が絶大なのだけどほとんど採用されて
いないのは1つは特許の問題があるだろうし、もう1つは撮像センサーの一部をAFセンサーと
して使用しているためドット欠けが起きてしまうということにょ。
ドット欠けにおいてはベイヤー方式の場合はそれほど深刻なものではなく周辺画素からの補完
によって画像生成が可能になるのだけど写ってない部分を補完するわけなので解像感の低下を
招いてしまうにょ。
私もNikon 1のレビューの写真を見ると高感度画質においてはセンサーが(ミラーレスの中
では)小さい割に健闘していると思ったのだけど低感度はどうも解像感が物足りなく感じて
しまったにょ。
これはレンズのせいかもしれないけど像面位相差検出方式による画素補完の影響も少なくない
かもしれないにょ。

さて、そうなるとこのEOS KissX6iも心配になってくるかもしれないけどこのEOS KissX6iに
使われているセンサーは撮像センサーとAFセンサーを兼ねたセンサーを使用しておりドット
欠けがないため理論上は画質の低下の心配は要らないにょ。
問題はその画素ピッチでそんなことをすれば撮像センサーに入る光とAFセンサーに入る光が
分断して「二兎を追う者は一兎をも得ず」の状態になるのではという考えの人もいるかも
しれないにょ。
この辺は過去に前例のないセンサーだけに実際のレビューを見るまでは何とも言えないにょ。

像面位相差検出方式は一眼レフの場合は位相差検出方式AFセンサーを別途搭載しているため
本来ならば不要にょ。
それをあえて採用したのは近い将来ミラーレスカメラを販売するための布石というのもある
けどEOS KissX6iにおいてはライブビューにおけるAF速度を向上させるためにょ。
キヤノンのデジカメは位相差検出方式においては業界トップの性能を誇っているけど
コントラストAFにおいては決して優れているとは言い難い状況にあるにょ。
当初は背面液晶をファインダー代わりにしての撮影のために使われたライブビューだけど
近年はデジタル一眼でも動画撮影が当たり前となったためにその使用頻度は急増していると
思われるにょ。
しかし、ライブビュー時はミラーアップが行われており位相差検出方式AFが使えないため
必然的にコントラストAFを行う必要があったにょ。
その場合、コントラストAFの遅さがアキレス腱になってしまっていたにょ。

ただし、この像面位相差検出方式センサーも精度の問題があるのかコントラストAFとの
併用となっているにょ。
確かに顔認識等はコントラストAFは必要だけどそうではなく像面位相差検出方式によって
ある程度ピントを合わせていて最後にコントラストAFで微調整を行うみたいにょ。
キヤノンはこの像面位相差検出方式とコントラストAFのハイブリッド方式のAFを
「ハイブリッドCMOS AF」と呼んでいるにょ。
これによって従来はできなかったライブビューや動画撮影時のサーボAF(コンティニュアス
AF)ができるようになったにょ。
コントラストAFは静止物を撮影するのには問題ないけど動体撮影は途端に弱くなるからね。

キヤノンが動画に力を入れているのはEOS KissX6iと同時に発表されたEF40mm F2.8STMと
EF-S18-135mm F3.5-5.6IS STMの2本のレンズを見ても明らかにょ。
これらのレンズはステッピングモーターが採用されており、動画撮影時にAFがスムーズに
なる模様にょ。
動画は重視しないという人もEF40mm F2.8STMはフルサイズ対応であり、キヤノン初の
パンケーキレンズであるためにその存在価値は高いと思われるにょ。
定価2.4万円と安価であるためズームレンズ付きのレンズキットを買った人が2本目の
レンズとして最初に買うのに適しているかもしれないにょ。
AFが強化されたのはライブビューや動画撮影時だけではないにょ。
通常時においても9点の測距点がすべてクロス対応となったためどの測距点で撮影しても
中央と同レベルの速度や精度を得られるようになるにょ。

これらに比べたら些細となる液晶のタッチパネル対応やGPS搭載だけどこれにおいても
ニーズはあるため搭載することによるプラス点はあってもマイナス点はないのではないか
と思われるにょ。(タッチパネルオンリーの操作になってしまうと確かに弊害が出てくる
のでマイナス要素に感じるかもしれないけど〜
あと細かい点においては連写速度が3.7コマ/秒から5コマ/秒に引き上げられたにょ。
これは他社の入門機も5コマ/秒が普通になってきている状況を考えると当然といえるにょ。
ただし、入門機ということでバッファが削られている関係かRAWで6コマ、RAW+JPEGだと
3コマしか撮影ができないにょ。
これは他社においても入門機はこんなものなのでEOS KissX6iの問題ということではない
けど1800万画素、14bitRAWならば非圧縮でも1枚31.5MBなんだからバッファメモリを1GB
くらい搭載してくれれば何ら不満が無くなるけどこれはコストの問題というより上位
モデルとの差別化の役割もあるためなかなか望むのは難しそうにょ。

EOS KissX5はEOS KissX4からの進化が少なくて「1回休み」のようなイメージだったけど
このEOS KissX6iは久々に大きな進化が行われて入門機としては最強クラスに返り咲く
ことになりそうにょ。
ただし、5月24日にも書いたように今後はミラーレスの普及によってデジタル一眼の入門機は
かなり厳しい立場に立たされることになるにょ。
ライブビューや動画撮影のウエイトが大きくなればなるほどデジタル一眼のミラーレスに
対するアドバンテージはどんどん小さくなってくるにょ。
ミラーレスはデジタル一眼と比べて小型軽量だし、ミラーや光学ファインダーがない分だけ
低コスト化が可能だからね。
そうなると近い将来には光学ファインダーを重視する中級機以上しか生き残れないと予想
しているにょ。(10年以上先を考えるとAPS-C搭載の中級機もその存続が危うくなり残るのは
フルサイズセンサー搭載機だけになるかもしれない)

確かにミラーレスのコントラストAFにはめざましいものがあるにょ。
コントラストAFを高速化するためにはレンズの対応が必要不可欠だけどミラーレスにおいては
コントラストAFでの使用を前提としているレンズの対応については全く問題ないにょ。
ただし、それでも現状では静止物では問題なくても動体においてはまだまだ不十分であり
最低でも運動会の徒競走にAFが追尾するレベルでないとデジタル一眼の入門機が絶滅するには
至らないと思われるにょ。
しかし、それも像面位相差検出方式によって解決可能にょ。
これがミラーレスにおいてデフォになる頃にはデジタル一眼の入門機は絶滅していると言う
ことが十分に考えられるにょ。
1インチセンサーを採用することでデジタル一眼との共存を行う選択肢をとったニコンに
対してキヤノンがどう出るかで今後大きく変わってくるにょ。
キヤノンのミラーレスがAPS-CセンサーやG1Xに採用されている1.5インチセンサーであれば
Kissとの差別化が難しくなりKissの役割は終了するかもしれないにょ。




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