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しろは
:2017/02/10(金) 23:32:50
【お題キャラ:二子石 希望&桜火&水川和巳
【お題:くま】
【書いた人:しろは】
「あの時の俺は、そりゃあ酷いもんだったね」
来週リリースする新曲と全国ライブの宣伝のために出演したラジオ収録。
MCのDJに自身の過去について問われ、不世出の天才ロックスター水川和巳は頭を搔きながら、どこか郷愁を帯びた口調で語った。
「とにかくムシャクシャしてたんだよな。」
自身の才能を疎まれ、当時所属していた部を追放された和巳は、行き場のない若さゆえの高まりを周囲にぶつけていた。
道行く人々にギターで殴り掛かっては「ギターが滑ったんだ!」と言い訳をしていた日々。
ヘロインに蝕まれた彼の脳みそには、パンクロックとヘッドロックの区別すらつきやしなかったのだ。
「そんな荒れた生活を救ってくれたのが、あいつとの出会いだったのさ……」
_________________________
「ちょっとみんな! 授業中の居眠りは感心しないなあ」
希望崎学園教師の桜火は、春の陽気に誘われて舟を漕ぐ生徒たちに声を掛ける。
もっとも、生徒たちの眠気の原因は彼女の魔人能力『はなとゆめ-染井吉野-』によるところが大きい。
強大な睡魔は授業を受ける、強力な魔人転校生でもある二子石希望にも襲い掛かった。
(……ぐ、ぐぅ……ね、眠い……)
「良いですか? 人という字は……」
再び講義を続けようとする桜花。
(もう……これ以上は……でも……仕方がない……)
転校生スキル『アビシニアン=コントロール』発動!
桜花のうなじに黒いボタンが出現する。
これにより、彼女の「眠気を誘う」という性質が逆になる。
「……二人の人間がお互いを支え合って……」
桜の花弁が教室に舞う。
生徒たちの澄んだ眼差しが、教壇の桜花に向けられていく……
_________________________
「なるほどォ!」
サングラスを中指でクイッと上げながら、ラジオDJは感嘆の声を上げる。
不良の道から彼を救い上げ、天才ミュージシャンへの道を示した恩師。
なんと感動的な物語ではないか!
「その教師との出会いが水川さんを変えた訳なんですねェ!」
「いや、違ぇよ」
「えっ?」
次のテーマに向けて話をまとめようとするDJの出鼻が挫かれる。
「説教くせえ教師だなあと思ってよぉ。そのくせエロい身体してるもんだからその場で(ピーーー)してやったよ。そしたらあいつヒィヒィ言ってよが……」
「っちょ! ちょっと水川さん! ストップストップ!」
ロックスター予想しなかったロックな発言に慌てふためくラジオDJ。
DJ歴20年のベテランと言えども、水川ほど制御できない人間は初めてだった。
「その帰り道でくまに会ったんだよ」
「え!? くま!?」
「やっぱイラついてるときには甘いモンが食いたくなるんだよなあ」
「……?」
「旨いもんってのは、人生を変えちまう"パワー"があんのよ」
「……???」
話が見えないぞ、戸惑うとDJの目に、スタッフが掲げるカンペが飛び込んでくる
「……っとォその話は一旦置いといてェ。それではリクエストのお葉書いってみまっショ! ラジオネーム:ダンゲロダンゲロさんからいただきました」
まだ話し足りないと不満げな顔をするロックスターを身振りでなだめながら、DJは続ける。
「『水川和巳さんの曲大好きです。リクエストするのは、水川さんのデビュー曲です』とのことデス。それではお聞きくだっサイ。水川和巳デビューシングル、『HACHIMITSU LOVE』」
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