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1
:
みやこ
:2017/02/05(日) 20:59:38
ここに提出して下さい
2
:
みやこ
:2017/02/05(日) 21:53:06
「ふ……ッ! ふふふっ、“不健全”よォーーーッ!」
登校してくる生徒達の服装を指導するため、
校門を傍に立っていた風紀員が声を荒げた。
「不健全! 不健全! ほんッッと不健全ッ!!
ああっ、もうっ! どんな神経してればそんな全身破廉恥になれるの……!?
公衆の面前なのに……ッ! ほんっとに! もーー! いい加減にしなさいッッ!」
「まずあなたッ!」
赤面の少女がビシリと人差し指を立てる。
「がう?」
刺された野性味溢れる生徒――「くま」が小首をかしげる。
「獣性があふれ出し過ぎよッ!
ワイルドなんてかわいいもんじゃない、ほとんど野生じゃない!
野生ならなにやってもいいと思ってるんでしょう!?
あっ、あんなことや、こっ……こんなこと……!
全部ぜーんぶっ本能のせいにしてっ……!
滾る熱いものを暴力的に!昂ぶるままに!愛のままに!わがままに!
ぶっ、ぶつけてくるつもりなんでしょうッ……!?
サイテー!あなた、最低よ!!
それに……ッ! まえ! 隠しなさいよ!
なんで全裸なの!? どうしてそうなったの!?
どーしてそれが許されると思ったの!
もーー!! なんかドロドロした潤滑性のいい液体も持ってるしィーーー!
もうッ! いいわ!! あなたはそこで反省してなさい!!」
「がう……」
かわいそうなくまは、校門前にできた長蛇の正座列のはじにちょこんと座らされた。
サーカス出身だけあって、器用に正座をこなしている。
一難去ってまた一難。
風紀員の摘発はすぐさま次のターゲットを捕らえた!
「ちょっとォーーーーーーーー!!!?
そこの男子!止まりなさいッ!!」
「えっ?ボク」
重厚な鎧甲冑に包まれた少年が、ビクッと背筋を正し、静止した。
「あっ! ああああ、あなたァ!?
その太くて長いものはなに!?
どうしてそんなものを持ち歩いているのッ!!?
(中略)
破廉恥よォーーーッ!! そこに正座しなさい!」
警官を振り切ることのできるフルアームド少年の弁解を一切聞き入れず、
風紀委員の少女は正座を言い渡した。
かわいそうな伝説剣術の担い手は、くまの横に正座した。
「生徒会長!? どうせ権力を利用して『部費を減らされたくなかったら』なんて言って……ッ!
わ、わわわわわいせつな行為を……!!」
(中略)
「はぁああああああッ!!!?
どうしてそんないっぱい妹がいるの!?
わかったわ!血の繋がって子達なんでしょう!?
それでっ! むりやり「お兄ちゃん」って呼ばせてッ……!
へっ、変態!!
どうせ私にも『俺の妹にしてやろう、いや、“なれ”』なんて言うつもりなんでしょッ!」
(中略)
「バンドォ〜〜〜? イヤッ! 不潔ッ!!
もう破廉恥の権化じゃない!? 破廉恥大王といっても過言ではないわッ!
なに、決めつけるなって……?
じゃあ貴方のバンド名を言ってごらんなさいよッ!
どうせ!えっちな言葉を使ってるんでしょう?
例えば、せっく!……せっ!……せ……ッ!
ああああああああああもうーーーッ!
何言わせようとしてんのよッ!! 変態! 最低!」
(中略)
「変態!」
(中略)
「変態!」
(中継)
「変態タイレン!」
(中略)
■
「よーしそれじゃあ出欠とるぞ〜」
7:50
渋い爽やかな声色で挨拶をし、逆光を纏いながら教室に入った教師は少しぎょっとし、
数瞬考えた後、納得したように言った。
「ああ、今日は“あの日”か」
その教室には“男子生徒が一人もいなかった”
■
希望崎学園名物。
≪試しの門≫
普段は、単なる生徒を迎え入れるための校舎の一部は
“とある風紀員”が立つ“その日”だけは、
強大な試練場へとその姿を変える。
――ずらりと九十九折りにならぶ正座列。
本日の男子通過率もゼロパーセントであったという。
3
:
彩羽根
:2017/02/05(日) 21:59:01
「お前らクラスに好きなやつとか居るのか?」
「な、何抜かしてやがるんでい先公。そ、そんなものこのデストロイ由美子にはいねえぜ」
「生徒にそんなプライベートな事を聞いてどうするつもりなんです!セクハラですよ!」
「そんなことより星を見に行きませんか?」
「がおー!」
「ははは、こいつは厳しいな。せっかくの合宿なんだからみんなと恋話で盛り上がらせてくれよ」
「生徒と先生が恋バナなんて、破廉恥です、淫行目当てですか!?」
「先生、それよりも先程から阿部さんと神戸くんがどこにも見当たらないのだが」
「なっ///不純異性交遊禁止〜〜!!」ドタドタ
「よし、うるさいのが居なくなったな。今がチャンスだ、お前ら好きなタイプくらいいるだろ?どうなんだ?」
「(これはアルバムに使えるかもしれませんね。メモっておきましょう)」
「好きなタイプ…僕の全身鎧にも引かない優しい人が良いですね…」
「うーん、僕は僕の作る料理を美味しそうに食べてくれる女の子がいいなあ」
「私の才能を褒め称え崇め奉る男ならいくらでも愛人にしてやるぞ、わはははは」
「いずれ世界中の女がこの俺のギターの虜さ。まあそれはそれとして金髪巨乳が良いな」
「アルバムに使えそう。撮影しておきましょう」
「あれがデネブ、アルタイル、ベガ…」
ガチャッ
「あれ、みんな集まって何の話してるんですか?」
「おっ、阿部&神戸!良いところに来たな。お前ら付き合ってるんだろ。ちょっと話聞かせろよ」
「先生、今日随分グイグイ来ると思ったらあんたさては飲んでるだろ?逆光でわかんなかったけど」
「まぁまぁ良いじゃないか。お前らも聞きたいだろ?」
「聞きたい!」
「是非、参考までに!」
「メモメモ」
「ゴクリ」
「ガオー!」
「ちょっ、何なんですかみんな…まいったなあ。どうしよう、阿部さん」
「恥ずかしいよ///」
ヒューヒュー!よっ、良いぞご両人!
「それじゃあまずは二人がどこまで進んでるのかを教えてもらおうかな」
「ひいっ…」
「さあ!」
「さあ!!」
ガラッ
「あなたたち〜もう寝なさ〜い」
ヒラリハラリ
全員就寝オチ
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