したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

常夜灯 確認

466カタストロフィが許さない:2014/02/03(月) 21:22:42
『自分に彼女を助ける能力がない』という現実をつきつけられる前に彼女が死ぬということは、案外優しい現実だったのかもしれない。現実とは常に残酷だということを大前提にするならだが。

彼女がもうすぐ死ぬ。
彼は現実から逃れるように町をさ迷ったが、、絶望の表情は消えてくれない。
だが、その絶望に、希望が引き寄せられた。どす黒い希望が。



『人間資源』を集める組織は数多くあるが、その中のひとつに所属する人物が絶望に沈む彼を見かけたのだ。
その人物は、天才と呼ばれた彼の顔を知っていた。そして考えた。
獲物を前にした蛇がそれを食らおうと考えるように。

今がチャンスだと。



詐欺師のように彼を口車にのせ、彼のことを全て聞き出した。
そして言った。

「我々の仲間になってくれるなら、彼女を助けよう。」



彼はそれを受け入れた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板