常夜灯　確認

445：フルス：2014/02/01(土) 00:46:46: 女は、子を身ごもったまま死んだ人間の亡霊のなれのはて、いわゆる産女だった。
彼女は成仏したいと思っていたが、我が子の霊に縛られできなかった。
なので、誰かに自分の代わりに我が子を抱えてもらい、その間にこの世から去る準備を整えなければならなかった。
そして、それは見事成功した。我が子を、そして自らも消え去る準備ができた産女は、無事成仏した。
その際、そのお礼にと男に呪い(まじない)を施した。それは、霊能を引き出すという呪いだった。
それだけならさほど珍しくない。だが、この呪いが他と違うのは、子孫に継承されるという点だった。
偶然こうなっただけなのか、それとも別に理由があるのか、それはもう分からない。
重要なのは、この世にも珍しい呪いが現代にも受け継がれていることだった。

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