25 :ヘーゲルの祈り:2015/02/02(月) 04:33:37.52 ID:XhnwB0BV「対話」によって「真理」の共有が不可能であるならば、一方の抱く「真理」は、もう片方に対してあくまで暴力など「力の福音」が行使されることで刻印せざるをえない。つまり「真理」とは実現しようとするならば、「他者」を尊重するといった倫理とは無関係なのであり、
本書における「倫理」があるならば、それは「真理」とは暴力とともに存在するという以上のことではない。
したがって「対話」において「真理」がなされる「他者」なき思想に対して、「物体」として女性=「真理」を扱う「強姦の形而上学」は必然的に唯物論に移行せざるをえない。
とまあ、作者が様々に「強姦」を語る裏側を読解するとこのようになるのではないだろうか。
端的にいってニーチェばりのアイロニーを使い、オリジナルとその写しがあるというプラトニズムを茶化しまくった1冊なのだが、いくらなんでもこのタイトルと内容は酷い。
原書:Eon Ekis“De L'Homme, De La Femme Et De La Violence Dans Leur Comportement Amoureux”