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デフォシナ&オリシナキャラを喋らせて遊ぶスレ5
1名無しさん:2010/12/11(土) 19:06:43 ID:???
フェデリコ「く、ついにスレが尽きてしまったか…最後の頼みは俺の神聖攻撃か…
       みんな、援護を頼む!」
エリザベス「みんな大丈夫よ、ネタを集めればきっとスレは盛り上がるはず。
ネタを考えるのよ!(主に私以外の誰かが)
信長「ふん、新しいスレか。貴様らの妄想力がどれほどのものか
    溜めさせてもらおか。全軍投下!太陽神の妄想の下に!」
フランソワ「馬鹿な、これが新しいスレなのか?$
いや、落ち着け。何かネタはあるはずだ。
動揺してシモネタに走ってはいけない…紳士なネタを考えるんだ。」
フリードリヒ「まさか更に新たなスレが開くとは……
だが、ネタは出来ている。百合ネタの集中砲火で落とす!」
ヴァレンチーノ「腐敗し堕落しつくしたスレよ。お前のネタは俺の意思に反している。
   わが手で葬ってやろう。だからローヴェレ、ヴァレンチーノ×ロドリーコは捨てろ。」

2名無しさん:2010/12/11(土) 19:10:13 ID:???
い、>>1乙の梟は、終末の黄昏に
……新時代の夜明けに、緑の木々から、
理論化された灰色の空へと飛び立つのです……!

3名無しさん:2010/12/11(土) 19:47:26 ID:???
>>1乙のない魔領が羨ましい!

4名無しさん:2010/12/11(土) 20:14:05 ID:???
また>>1乙ができるなんて夢のようです
それも合法だなんて…

5名無しさん:2010/12/11(土) 20:16:33 ID:???
光の目本スレ……?ああ、あの遠い遠い蛮国の事ですか。我々はネタスレ、世界の脅威、神に選ばれし導き手……
誤りがあるのならば本スレも正すものです。

6名無しさん:2010/12/11(土) 20:54:33 ID:???
>>1

ルオンナル「どうしたの?」
衛兵「絵描きを名乗る男が、セレン殿に依頼された絵を持ってきたと申しております」
ルオンナル「ふうん…分かったわ。絵は私が持っていくから、この金貨を渡しておいて」
衛兵「はっ、承知しました」

〜セレンの自室にて〜

セレン「ちょっと待って、今開けるから…あれ、ルオンナル、どうしたの?」
ルオンナル「このアルティナ様の肖像画は、あなたが描かせたのね?」
セレン「そうだけど…それが何か?」
ルオンナル「この絵をどうするつもり?」
セレン「どうって…尊敬する主君の絵を自室に飾っておくぐらい、別におかしくないでしょ」
ルオンナル「本当にそれだけね?画面に顔をこすりつけて『あるにゃんペロペロ(^ω^)』とかやろうとか思ってないわね?」

セレン「…何でばれてるの…?」
ルオンナル「(本当にやるつもりだったとは…)」

7名無しさん:2010/12/11(土) 21:38:01 ID:???
第1話「ヒャッハー!フェリルは俺たちのものだァー!!」
第2話「連戦連敗」
第3話「負け犬」
第4話「託された秘法、受け継がれる意志」
第5話「逃亡生活」
第6話「決意」
第7話「集え、この地に」
第8話「ボクたちは変わるんだ」
第9話「激突、陥陣営VS竜王」
第10話「マクラヌス!」
第11話「理想のかたち国のかたち」
第12話「決戦、ホアタ平原」
第13話「安息の日」
第14話「ゴブリンの時代」
第15話「梟雄たちの末路、蘇る屍姫」
第16話「全ての死を司る女」
第17話「生きる意味」
第18話「逃げろ」
第19話「少女たちの祈り」
第20話「我が人生に一片の悔いなし」
第21話「剣狼覚醒」
第22話「無限VS無限」
第23話「逃げないゴブリンたち」
第24話「マクラヌスを棄てた日」
第25話「命」
最終話「ただひとつの約束のために……」

8名無しさん:2010/12/11(土) 21:51:44 ID:???
>>7
あ、これ見たいかもw

9名無しさん:2010/12/11(土) 23:16:34 ID:???
>>7
うわむっちゃ見てぇw

10名無しさん:2010/12/12(日) 00:21:47 ID:???
第1話「オステアの人々」
第2話「クーデター」
第3話「聖騎士ラファエル」
第4話「突然の来客」
第5話「中立宣言」
第6話「オステア会戦」
第7話「去る者、残る者」
第8話「ピコックの条件」
第9話「強制動員」
第10話「瓦礫と混沌」
第11話「帰郷」
第12話「オステア共和国」
第13話「一抹の不安」
第14話「護るべき者」
第15話「聖女の涙」
第16話「新たなる仲間」
第17話「アルジュナの決意」
第18話「守るべきモノ」
第19話「弓と剣」
第20話「ラザムの神官」
第21話「同盟」
第22話「闇の足音」
第23話「生きるという事」
第24話「我剣はオステアと共に」
第25話「決戦」
最終話「我ラノ故郷ハ此処ニアリ」


アニメ「ヴァーレントゥーガ・オステア編」全7巻が待望のBlu-rayボックスで登場!
オリジナル特典「ドキッ!女だらけのオステアビーチ水泳大会」「クレアさんの特性シチューレシピ」収録!
初回限定版には等身大アルジュナ抱き枕カバーとピコックの「星幽体投射理論」講演CDが付属!
更に製品をご購入されたお客様の中から抽選で20名の方に「凸凹再現!?特製メルトア抱き枕」をプレゼント!
なくなり次第終了となりますので、詳しくはお近くの販売店ならびにホームページでご確認下さい。

11名無しさん:2010/12/12(日) 00:35:17 ID:???
イマイチになってきたな

12名無しさん:2010/12/12(日) 01:07:56 ID:???
>>10
オステアビーチ見たいです‥ハァハァ

13名無しさん:2010/12/12(日) 01:34:10 ID:???
そういやオステアのマジックナイトも人材化してほしいな
あのタイトルの女の子

14名無しさん:2010/12/12(日) 02:23:49 ID:???
>>11
ヒント:特典、抽選
>>13
確かに欲しい 欄は作ってあるんだけどな
でも顔グラや名前すら決まってないから今はまだ厳しいかも

15名無しさん:2010/12/12(日) 03:00:04 ID:???
リューネが一番よかった

16名無しさん:2010/12/12(日) 03:05:41 ID:???
ヒントも何も、全体的にセンスが感じられない
腕が落ちたな

17名無しさん:2010/12/12(日) 07:43:04 ID:???
1はオリゾンテか。懐かしいな。

18名無しさん:2010/12/12(日) 07:55:08 ID:???
腕が落ちたってか同じ人が書いた訳じゃないと思うけど・・・

19名無しさん:2010/12/12(日) 08:55:36 ID:???
誰得なムクガイヤ編
第1話「隷属の日々」
第2話「大博打、魔王召喚」
第3話「決行の日」
第4話「悪名轟いて後」
第5話「多方面作戦」
第6話「光る智謀、轟く魔力、世界よ踊れ我がために」
第7話「賢士は諫言、奸臣は甘言」
第8話「王都防衛戦」
第9話「惨敗、そして過ち」
第10話「その日、私は地獄に堕ちた」
第11話「逃げ惑う者たち」
第12話「無謀なる賢者」
第13話「死、死、死、シィイイイイイ!!」
第14話「それでも人類はひとつにならない」
第15話「feary tail〜魔女のお話〜」
第16話「小さな灯火」
第17話「遅すぎた帰還、私は何をしたのだ」
第18話「罪人たち」
第19話「跳梁する闇、傲慢な光、その片隅で男は……」
第20話「永遠の孤独」
第21話「君臨する美しき者、再び訪れる隷属の日々」
第22話「共存という名の飼い殺し」
第23話「100年の計」
第24話「引き裂かれる偽平和」
第25話「奸雄再び」
最終話「誰に告げることもなく誓った〜もう過ちは繰り返さない〜」

20名無しさん:2010/12/12(日) 12:02:01 ID:???
>>18
放っとけ 構っちゃダメ

21名無しさん:2010/12/12(日) 12:26:30 ID:???
ヨネアのイベントの類って投稿されたやつかな?
色々作ってみたいけど、列伝に無い勝手な話を作るのは気が引けるし
まぁ一人で楽しむんなら問題ないだろうけど

22名無しさん:2010/12/12(日) 12:29:12 ID:???
「実はこのところ、我が区では吸血鬼事件が相次いでいます」
「吸血鬼か? お宅の娘さんなんかは心配でしょうに」
「いやね、吸血鬼といえば、子供や若い娘が危ないってのが常識なんでしょうが、
 今回はちょっと異質でして、なんでも、老若男女問わず襲われているとか」
「なんとまぁ、カバーの広い吸血鬼さんだな」
「さらに不気味なことに、貴族、労働者、他所者、兵士などの身分から
 性別、年齢層を細かくカテゴリ分けして均等に襲っているようでして」
「計画的犯行? というか、そのやり方は魔術師のそれだな」
「魔術師……ですか?」
「よし、その依頼受けよう」
少女戦士はお代を払うと、その酒場をあとにした。

「貴様が例の吸血鬼か! 無差別に人を襲う不逞の輩め、この正義の
 マジックナイトが成敗してくれる!」
「………」
少女戦士が氷の魔法を撃ち出すと、吸血鬼と呼ばれた男はそれを軽く受け流す。
「そのかわし方、やはり魔術師か。なぜこんなことをする?」
「……可能と思ったから試した。それだけだ」
男は壁に手を伸ばす。壁伝いに『なにか』が侵食し、それが路地裏の冷えた床を伝って
少女の足にまとわりつく。
「ち……からが……ぬけて……?」
闇魔法の詠唱はなかった。これは、少女が今まで見たこともない魔法であった。
無理もない、このブラッドドレインはこの男が独自に編み出した全く新しい魔法なのだから。
「……魔法戦士か。悪くないサンプルだ」
無力化し、動けない少女の前に男が音なく歩み寄る。
ここで終わるのか? 少女は死を覚悟した。
「マジックナイトさん!」
闇の中を声と共に光の弾丸が駆け抜ける。
オステアの天才魔術師が部下を引き連れてかけつけたのだ。
「……不利か」
そういうと、男は闇の中へと消えていった。
「大丈夫ですか、マジックナイトさん」
「アルジュナ……。ごめん、また助けられちゃったね」
「いえいえ、マジックナイトさんは大切な会員さんですから、まだ生きててもらわないと!」

23名無しさん:2010/12/12(日) 12:30:41 ID:???
むしろななあしさんが作ったイベントはそんなにない
原作者はシステムメインでテキストは投稿者頼り

24名無しさん:2010/12/12(日) 12:33:42 ID:???
これがほんとの生命保険かwww

25名無しさん:2010/12/12(日) 14:54:35 ID:???
ホアタ本陣にて

ナシュカ「過去の国家は、地下からの湧き水を池に溜めて、人々に分配するのが仕事でした」
ナシュカ「ですから、ムクガイヤ、ドルス、サーザイトと言ったレオームの中枢に居た人々は、レオーム朝の停滞の原因を池が小さい事に求めました」
ナシュカ「より大きな溜池を作る事で水をコントロールできる、と考えたのです。ファルシス、アルナス、リューネ、各地の群雄もそれに習いました」
ナシュカ「彼らは極めて優秀な人でしたが、試みは須らく失敗しました」
ホーニング「水軍衆はどうだったのだ」
ナシュカ「順を追って説明しますので、しばらくお待ちを」
ナシュカ「水の流れは時代が進むに連れて勢いを増しています。どんなに巨大な・・・仮に大陸全てを覆いつくす溜池を作ったとしても、もはや水を抑える事は不可能にりました。これが彼らの敗因だ、と私は考えます」
マクセン「俺は難しい事はわかんねえけど、じゃどうすりゃいいんだ?俺達は流されるしか無いのか?」
ナシュカ「荒れ狂う奔流を、人々に害を及ぼさぬように整えて海に流し、適切な量を取水して農地に分け与える。新しい時代の国家は、川を治めるような物となるでしょう」
ナシュカ「その為には、国家は必ずしも巨大である必要はありません。小さくともよく整えられて、君臣民、皆が心を合わせて守る国家は、必ず生き残ります」
ホーニング「それは甘いのではないか?理想を言ったところで、そんな物は軍事力の前に無力だろう」
ナシュカ「グリーンが証拠です。諸侯の中で最も小さい彼らが、最も強い敵を相手に戦い続けている。ラザムもそうですね。遥かに大きなアルナスを相手に、戦い抜きました」
ナシュカ「外面的な軍事力が全てを決するのであれば、あり得ない事です」
ナシュカ「国家は外的要因だけで滅びる物ではありません。内部構造が腐り、外部からの力に弱くなるのです」
ナシュカ「ホーニング殿には思い当たる節があるでしょうし、我が水軍は、お恥ずかしい事ながら、ナース水軍、シャンタル水軍、ローイスの民、それぞれ見ている物が違いました」
ホーニング「その理屈なら、我らがここで集う必要が無いではないか」
ナシュカ「人々が心を合わせるには、核になる物が必要です。ニーナナス殿は優れた方ですし、私もお支えする覚悟ではおりましたが」
ナシュカ「彼女はどこまで行っても優秀な海の女です。アイアン殿の示された雄大な構想力と、マクセン殿の器量に賭ける方が良いと判断しました」
ナシュカ「我々から連合を提案したとしても、三者同盟の様な形しか提案できなかったはずです。然るにマクセン殿は・・・」
ナシュカ「軍事の権限はホーニング殿に、政務の権限は私に、何の前提もなしに委ねて下さいました。我らには絶対に出来ぬ事です」
ナシュカ「マクセン殿の為なら、兵は喜んで死ぬでしょう。味方を殺す事が、王者にとって最大の資質」
ホーニング「俺には王者の資格は無いか。悔しいが、否定は出来ん」
マクセン「おいおい、誉められてるんだか脅されてるんだか」
ナシュカ「味方の死に耐える強さか、鈍感さ、を持たぬ者は、王者にはなれませぬ。ニーナナス殿はお優しい方故、あのまま水軍が戦い続けていたら、いずれニーナナス殿の心は壊れてしまったでしょう」
マクセン「俺は冷酷だって?そんな事は無いつもりなんだがなあ(笑う)」
ナシュカ「マクセン殿は、テステヌ殿の死を悲しんだ上で、立ち上がって前に進む強さをお持ちだ」
ホーニング「ではニーナナス殿には荷が重い事を承知で、トップをやらせていたのか」
ナシュカ「他に適任が居りませんでした。暖かさを持たぬ者にリーダーは務まりませぬ。彼女が壊れたら、他を探すしかありませぬ」
ナシュカ「我々下の者にとって、リーダーは使い捨てでも構わないのです」
ホーニング「きれいな顔して怖い事をサラっと言うな。・・・それが軍師って奴か」
ナシュカ「(苦笑い)はい、私の様な者はどこでも嫌われます。ですが、軍師になった以上は飲み込んでもらいますぞ」
マクセン「やれやれ、俺もそのうち使い捨てかよ。そうならないように、力を貸してくれ。頼りにしてるよ」

26名無しさん:2010/12/12(日) 15:14:36 ID:???
>>25
こりゃかっこいい
フェリル同盟はs6の中で一番健全な勢力だと思う

27名無しさん:2010/12/12(日) 15:20:52 ID:???
>>25
雪原の美少女「難しいことはよくわからないけど、とにかくあたしが最強ってことはわかっただわさ」
ラザムの聖女「いいえ、それは少し違います。私たちが強いというよりアルナスが弱すぎるのです。
          冥王はお払いしてあげますから、献金ぷりーず」
天才魔術師「どのみちオステアはどっかの国に寄生するから大丈夫さ!」

28名無しさん:2010/12/12(日) 16:53:37 ID:???
「なんだと!レオームのこわっぱを逃がしたと申すか」
「はい、さらに、ファルシス騎士団が我が国に向けて進撃を開始した模様です」
「なんだと!あの狗どもがか」
「…はい、さらに、ゲルドがまたぞろ長城に攻め込んできたようですわ」
「なんだと!蜥蜴どもめ、懲りもせずに」
「そうよ。さらに、海賊がルートガルト港を狙って動き始めたらしいわよ」
「なんだと!海賊どももかっ」
「おうよ、さらに、だ。アルナスの西になんか走る鉄箱と鉄の鳥の群れを引き連れた
 みかけない連中がたむろってるらしい。しかもやたら大量に」
「なんだと!そやつらは一体何者なのだ。
 ええいっ、我が国は早くも苦境に立たされているな。だが、私は負けぬ。
 我が理想、我が新秩序のために。サルステーネ!」「はっ!」
「ニースルー!」「お側に…」「ヨネア!」「まっかせて!」「ヒューマック!」「あいよ」
「……(あれ?この人だれだっけ?」「……(早くバーに帰りたいんだが…)」
「我が将、我が魔術師たちよ。我らの大義を四海に知らしめるぞ!」

29名無しさん:2010/12/12(日) 18:00:29 ID:???
さらりとシルヴァニスタ混ざってるなww

30名無しさん:2010/12/12(日) 22:01:27 ID:???
ル「ん?なんだこのボタンは?おい、フーリン、押してみろ」
フ「へい」
(ポチッ)
『シャルロットォオオ・・・』
ル「おわっ!?」
(ポチッポチッ)
『シャルロシャルロットォオオオ・・・』
ル「なんなんだよこれ、なんかのデジャヴにような」
(ポチッポチポチポチポチポチッ)
『シャルロシャルシャルシャシャシャシャルロットォオオ・・・』
ル「うるさい!連打しすぎだ」
フ「結局何だったんでしょうねぇ?」

31名無しさん:2010/12/12(日) 22:07:15 ID:???
空気を読まずにダークなエルラムとニューマックを書いてみた
若干グロあり注意


パーサの森を制圧したダークエルフ軍は、ニューマックの命により
容赦ないエルフ狩りを行っていた。
命令は文字通りすべてのエルフを捕らえるか、さもなければ殺せというもので、
子供たちも例外ではなかった。

ある夜、エルフ狩りを終えたダークエルフ兵たちが、二人の幼い子供を連れて、
ニューマックが居城としているパーサの神殿に戻ってきた。
一人は男の子、一人は女の子だった。
まばゆいばかりの満月が、静まりかえったパーサの森に冷たい光を投げかけていた。

かつてエルフが聖なる儀式のために用いていた祭壇を玉座として、
ニューマックが居並ぶ兵たちを見下ろしている。
その目の前に、エルフの子供たちが並んで立っていた。
ニューマックは懐から銀のナイフを取り出すと、体を起こして男の子の首筋に切っ先を突きつけた。

「…死ぬのは怖いか?」
幼いエルフは小刻みに震えながら、うなずいた。だが、ニューマックはその目に、
強い意志の光が宿り、まっすぐに自分を見つめ返しているのを見てとった。
「…そうか…」
次の瞬間、ナイフが月の光を受けてきらめき、切り落とされた首が床を転がっていった。

32名無しさん:2010/12/12(日) 22:08:03 ID:???
もう一人のエルフの娘は、恐怖のあまり声も出せず、震えて涙をこぼしながらニューマックを見上げている。
その頭に、ニューマックは優しく手を乗せると、言葉をかけた。
「…おびえることはない…大丈夫だ」
沈黙が支配する闇の中で、そのまま長い時間が過ぎ、やがてエルフの娘の表情がほんの少しゆるんだ、次の瞬間―
銀のナイフがその胸に突き刺さった。
刃が引き抜かれると、娘の亡骸は力なく崩れ落ちて、奇妙に捻じ曲がった格好で床に転がった。
ダークエルフ兵たちの口から、およそエルフには似つかわしくない下品な笑いが漏れる。

「…黙れ」

兵たちはたちまち静まりかえった。身動きひとつしない。
同胞であるはずのダークエルフでさえ、ニューマックは恐怖によって支配していた。
ひとり、またひとりと、兵たちは音もなく去っていった。
冷たい瞳にうつろな光を宿したまま、ダークエルフの王は子供たちの死体を見下ろしている。

「どうしたの、ニューマック…」
祭壇の陰で一部始終を見ていたエルラムが、静かに歩み出ると、エルフの娘の亡骸のもとにそっと近づいて、
子供が大切なお人形に対してそうするように、優しく抱きかかえると、そのままニューマックの隣に腰を下ろした。
優しく髪をなでるその手が、血で赤く黒く染まっていく。

「今日は月がとても嫌な光で輝いているの…ふたりで一緒に逃げ出した、あの夜みたいに…」
「…そうだな…」
寄り添うふたりは、長い夜が明けるまでそのままでいた。その間に、血に染まったエルフの子供を抱いて。

33名無しさん:2010/12/13(月) 01:43:01 ID:???
オステア国港湾管理官は誇らしげに書き残している。
「オステアが行っている通商は極めて大きい。ブレアやゴイザムからはキャラバンが、ルーニックからは商船が次々と到着している。
ルーニック島の干し葡萄やオリーブ油、ホアタの粗糖、フェリルの粗銅、ブレアの原綿、アルナスの香料や医薬品、グリーンからは鯨油や蜜蝋、獣皮、ガルガンダ山の銑鉄やコーヒー。
夥しい量の物資がもたらされ、各地へ輸出された。それらは極めて価値の高いものであった」


>>26
僕もそう思うんですが、どうにも雰囲気が地味であんまり注目して貰えないんですよねえ。

34名無しさん:2010/12/13(月) 03:22:30 ID:???
>>31
良いと思うよ

>>33
まともってことは尖ってないってことだしな

35名無しさん:2010/12/13(月) 08:29:50 ID:???
各人材が仕事とは別に暇なときにしてそうなこと
セレン 言うまでもない
ルオンナル 言うまでもない
ジャンクシャン 狩と見せかけて釣り
ミシディシ お勉強
ガルダーム いろんな人の悩みに答える、その度に尊敬される
ルウェンダー いろんな人に知識を教授して廻るがその度に馬鹿にされる
スベスベ フラグ立て
アルティナさま 普通の女の子に戻ってる
エルラム 黒歴史ノートを量産しては燃やす作業に戻る
ニューマック 黒歴史ソングを量産しては(ry
エルアート たまに素に戻って奉仕活動したりしてる

36名無しさん:2010/12/13(月) 10:33:17 ID:???
エルアートは常に女漁りしてるイメージしかない

37名無しさん:2010/12/13(月) 14:06:24 ID:???
ケータイネタだが

たまに下の方にいる茶髪の娘がムームーに見えてちょっとだけおっきした

38名無しさん:2010/12/13(月) 14:11:41 ID:???
茶髪の娘ってどれだw
おとなの萌え王は金髪だし、ゴールデンタイム1か恋は三十路をすぎてからか?

39名無しさん:2010/12/13(月) 14:14:47 ID:???
便乗して在庫だらけのヒューマック編

第一幕  ルートガルドの影
第二幕  彩を闇に沈めて
第三幕  悠久の口笛
第四幕  野望の焔
第五幕  決戦前夜の笑み
第六幕  王都攻略戦 その眼に映るは我が君主
第七幕  混沌
第八幕  ロイタスブリガード
第九幕  ハリボテの王様、ガラクタの兵士
第十幕  盗賊二人
第十一幕 器
第十二幕 ナース島の死闘
第十三幕 沈む屍、浮かぶ道筋
第十四幕 サーザイトの提案
第十五幕 「断る」
第十六幕 死霊の脅威
第十七幕 自爆作戦 シェンテの置き土産
第十八幕 尾のもがれた鼠。相対するは冥界の王
第十九幕 「くそくらえ」
終幕   我が為に鐘を鳴らす 

アニメ「ヴァーレントゥーガ・ロイタスブリガード編」全5巻がBlu-rayボックスで登場。
早期購入者特典は「デオフォーム抱き枕カバー」に加え、本編で明かされる事の無かったデオフォームの秘話が収録された特別版仕様となっております。
早期購入者特典は生産を終了次第「デオフォームねんどろいどぷち」と差し替えられますので、予めご注意下さるよう宜しくお願いします。

40名無しさん:2010/12/13(月) 14:29:05 ID:???
じーどきどきどき
って擬音が出てるやつ

41名無しさん:2010/12/13(月) 18:11:48 ID:???
「そうですか。海賊たちがこの森に」
「はい、さらにゲルドの大軍も南下をはじめています」
「そうですか。蜥蜴たちもですか」
「そうなんです、さらに、グリンシャスから異世界人が湧き出てきています
 ちなみに、私は厳!白!虎!!」
「そうですか。グリンシャスから」
「そうだ。この大陸は我がラスヴェン帝国が占領した。貴様らエルフの無能にも
 食っていくに困らぬだけの禄はくれてやるから大人しく従え!」
「そうですか。大陸はもうラスヴェンの手に」
「決まってんだろ!とりあえずなんか食わせろ!オラ!オラ!」
「そうですか。キニー、うにゅーが余ってないですか。
 ふむ、森は今、戦火に晒されようとしていますね。
 まぁ、何が来てもオルジンさんならなんとかしてくるでしょう。
 私は、今から昼寝します。おやすみ」

42名無しさん:2010/12/13(月) 19:50:08 ID:???
ムームー「噛むわよ」
ホルス「ど、どこをかな…?」ドキドキ

43名無しさん:2010/12/13(月) 20:09:57 ID:???
>>42
イオナ「先生どうぞ♪」
エフォード「しかし、それはだな・・・・」
イオナ「ほら、その子お腹空いちゃってるじゃないですか、遠慮しちゃダメですよ」

44名無しさん:2010/12/13(月) 20:32:55 ID:???
      ララバイ!!
              ディフェンス!!
 ヽ○ノ  ヽ○   ○                        グリムトゥース!!
   |     ̄|   ̄|                          ∧    ∧
  ノヽ    ノヽ ∠\                        ∧∧   ∧∧
  エアカッター!!     シャイニング!!
  ヽ○   ヽ○ノ  ヽ○ノ    ○
   | ̄    |    |     ̄|   ウインドワルツ!!
   ノヽ   | ̄ ̄|  | ̄ ̄|  ∠\
      マジックリカバー!! 

               -― ̄ ̄ ` ―--  _         
          , ´  ......... . .   ,   ~  ̄" ー _     ブッブー 
        _/...........::::::::::::::::: : : :/ ,r:::::::::::.:::::::::.:: :::.........` 、    ブーン
       , ´ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::: : ,ヘ ::::::::::::::::::::::: : ヽ      キキー
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   と,-‐ ´ ̄: ::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::r(:::::::::`'::::::::エルフォード:::::く     ソロソロオールヒールカナ?
  (´__  : : :;;:::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::`(::::::::: ,ヘ:::::::::::::::::::::: ヽ
       ̄ ̄`ヾ_::::::::::::::::::::::し ::::::::::::::::::::::: :●::::::::::::::::::::::: : : :_>
          ,_  \::::|. ̄. ̄. ̄. ̄| ̄ ̄::: `' __:::::::::-‐ ´
        (__  ̄~" |       | )) ̄
                  ̄◎ ̄◎ ̄

45名無しさん:2010/12/13(月) 20:34:15 ID:???
グリムトゥース消し忘れたw

46名無しさん:2010/12/13(月) 22:18:43 ID:???
噛みたっい噛みったいリジャースデント♪
ムームー「かぷっ」
アーシャ「あむっ」
タレ目「ははは、こやつめ」
噛みたっい噛みったいリジャースデント♪
ネルガル「ガブッ!」
タレ目「ぎぃゃああああ!!」
リジャスデント噛みたぁい♪

47名無しさん:2010/12/14(火) 10:09:47 ID:???
「くっ、今回も負けか。全ては俺のミスだ」
「そうですね。貴方のミスです」
「おいおい、そこはフォローするとこだろ? また、殿軍を任せるが、
 大丈夫か、イーサリー」
前線から戻って装備を取り替えていたその男は、傭兵の自分に一番肝腎なところを
任せるのか、などと言いつつもおどけながら承諾した。
彼の部下の傭兵たちも口々にマクセンの無能を笑うも、これは傭兵なりのユーモアである。
思えば、故郷の復興のために傭兵に身をやつした彼も、今ではこの地の果てでの
ゴブリン相手の戦いに終始する毎日を送っている。焦りや不満もある。だが、
目の前のことを片付けないことには先がないのを彼は、彼らは知っていた。

ホアタ平原にしては起伏の激しいこの地は兵を伏せつつ、逃げながら戦うのに適している。
悪地形に適したゴブリンから時間稼ぎをし続けられるのは、イーサリーのみであった。
背後に控えた数十名の部下に装備と上等な水を持たせて、イーサリーは単身、前に出る。
まずやってきたのは、風の召喚魔であった。即座に肩掛けた弓を取り、敵の喉を射抜く。
側面から断崖を飛び越えてきたのは土の召喚魔である。突撃の勢いを受け流しつつ、
敵の背に乗るようにして首筋に刃を差し入れる。
牙を剥き、無秩序に突撃してくるのは若いゴブリンたちであった。数が多く、乱戦になる。
肘討ち、蹴りに当て身で三体を倒したのち、二刀を抜き放ち、気合と共に。
一閃。
何体ものゴブリンが吹き飛び、また、その反動を利用して後方に飛びずさる。

部下たちのもとに戻ったイーサリーは剣を取り替え、矢を補充し、水を飲んで一呼吸する。
そして、部下たちに陣を移すように命令してまたひとり死地へと向かう。
こんなことを一度の退却戦で何度も繰り返すが、さすがに限界はある。
追撃の何波目かには熟練の兵たちを従えた老将の姿があった。さすがに自分ひとりでは防ぎきれない。
イーサリーは詫びるようなことを部下たちに言う。部下たちは口汚くイーサリーを罵倒するも、
どこか楽しげに武器を取った。

ホアタで行われた何度目かの会戦はフェリル国の敗北に終わった。
両軍の将に死者はなかったが、兵たちの死者数は数え切れないものであった。
イーサリーは昨日寝食を共にした仲間たちの墓前に、酒を捧げ、今日生き延びた幸運に感謝した。

48名無しさん:2010/12/14(火) 13:13:53 ID:???
イーサリーは強い
てぬてぬとは大違いだ

49デッドライト:2010/12/14(火) 15:10:40 ID:???
BLさせるなら、イサーリーと誰を組ませようか…

50名無しさん:2010/12/14(火) 18:12:19 ID:???
>>49
ふざけるな
ふざけるなよ
イサーリーじゃなくて名前欄の事だよ

51名無しさん:2010/12/14(火) 19:19:49 ID:???
かなり未来のロイブリ攻略
冥王軍の攻撃をかわし続けたロイブリであったが、周囲から続々と登場する
スペースネット、エデン、パンデモニウムなどの勢力に囲まれて状況は好転しない。
ヒューマック、デオフォームの遠距離大量召喚スキルはタイムラグがあり、
また、アイテムやレベルで補強しないと効果は望めない。
シェンテの置き土産と合わせて強力なトラップに仕立て上げよう。
似たり茄子を義弘から盗めばポイトライトを登用できるかもしれない、是非狙ってみよう。
ポイトライトとシェンテの合体技は強力であるが、こればっかりしていては経験点が入らない。
リジャースド(徒歩)やムクガイヤ(帰還)がたまに領内をうろついているので、拾ってあげよう。
5ターンに一回は経済値の高いところで『巡回』をしよう。おすすめはやはりロイタス。
星震剣はジョーカー以外が持つとマイナス補正が酷いので注意。

52名無しさん:2010/12/14(火) 20:42:18 ID:???
星震剣は意外と熊やら熊みたいな奴にも適正があるぞwww

53名無しさん:2010/12/14(火) 20:46:15 ID:???
フェリル国には、テステヌ亡き後、軍単位での兵の指揮の素養を持つ者が居なかった。
マクセンも勉強してみたものの、元々高等教育を受けておらず、理解できなかったと言うのが正直なところであった。
義賊団を率いた経験があり、独学で兵法の知識を持っていたナオーンが、結局指揮を取る事になった。

マクセン自身も含め、フェリル国にはフィーザレスの指揮下で戦った経験のある者が残っている。
ルートガルト軍の伝統を継ぎ、ドルスが虎の子として温存していたフィーザレスの指揮は正に芸術品であった。
ナオーンの指揮下で戦ってると、フィーザレスの素晴らしさが一層思い出された。

ナオーン自身も、周囲も、彼女の本領は戦術屋であり、全軍の統帥には向いてない事は知っていた。
事実、フェリル国軍の戦績は芳しくない。
マクセンは常に「彼女に任せてるのは俺」と公言し、不満の矢面に立ち続けた。

マクセンは弓兵の前線指揮官としてはそれなりであったが、軍事の知識は無く、政務の才も無かった。
だから、マクセンは他人に任せる事に全く抵抗を感じなかった。
任せた結果の失敗に苛立つ事も無く、他人の才に嫉妬する事も無かった。
自らの無能を武器にしてしまえるのが、彼の美質であった。

54名無しさん:2010/12/14(火) 21:00:02 ID:???
>>47
これもいいなあ。
マクセンさんところは、地味だけど前向きだし暗くならないイメージがありますよね。

55名無しさん:2010/12/15(水) 12:29:31 ID:???
if〜死亡したキャラが一回だけ死亡回避できたなら(半嘘)〜
アルティナ:そのまま騎士団を率いて人間人材は誰も死なせずに
      勢力存続するも途中でやる気がなくなって学園祭の準備をはじめる
エルフォード:リューネに組み入れられるも、パサパクとの乱戦でいつの間にか死亡
ブレッド:ババラッカスが死ぬ場面でかっこよく死亡
フォルゴット:彼が死亡回避するとチョビ髭とその配下は全員処刑or追放
ウォーラック:山を追い出されたあと雪原か砂漠でのたれ死ぬ
ラファエル:正体がバレる
ゴート:脱ぎ症が悪化する
ルーゼル:パピヨンマスクの素晴らしさを見出す

56名無しさん:2010/12/15(水) 17:24:18 ID:???
ピヨンマスクに空目した

57名無しさん:2010/12/15(水) 19:04:45 ID:???
オルジン「なぜだ、ラクタイナ!アンデッドしか住まうもののない王国を築いて、何の意味がある!」
ラクタイナ「肉体に縛られた愚か者め…この歌が聞こえないのか?」
オルジン「歌…だと?」
ラクタイナ「生きようとする生命の本能と、個人の人格というくびきを逃れた魂が、
       ひとつに融合した集合体が奏でる歌だ…」

ラクタイナ「我々はラストニ・パクハイト。お前たちの生物的特性と魔法技術は我々と同化する。
       お前たちの文化は我々と同化する。抵抗は無意味だ」

58名無しさん:2010/12/15(水) 19:30:43 ID:???
デデンデ「ででんでんでんでwww」

59名無しさん:2010/12/15(水) 19:52:34 ID:???
デデンデ「俺の体はゴムみたいなモノでなぁ、俺はこの体で何人もの戦士を頃してきたんだよ」

60名無しさん:2010/12/15(水) 20:37:42 ID:???
デデンデ「デデーン!オートム、アウトー」
ベガレス「プッ」
デデンデ「デデーン!ベガレス、アウトー」
ベガレス「もうやめろやもぉ〜。しつこいでホンマに」
オートム「(ベチッ)いてっ!」
ガルサダス「名前とかけてありますね」
ジオム「あ、そういう事なん。何がオモロイんか全然わからへんかった」
ベガレス「(べちんっ!)あいたぁっ!なんで俺の時だけこんな強いねん!」
ガルサダス「ケツ堅いからじゃないですか」
ベガレス「そりゃお前やろ!ムッキムキやんけ!」
オートム「落ち着け二人共(服を脱ぎアルゴリズム体操を始める)。」
ベガレス「ぶふぉっ」
ガルサダス「プッ」
デデンデ「デデーン!ベガレス、ガルサダス、アウトー」
ベガレス「(べちーん!)いたぁっ!」
ガルサダス「(カキーン)」
ベガレス「ほらもう不公平やろこんなん!コイツの時だけ斧でええんちゃうか」

61名無しさん:2010/12/15(水) 21:18:56 ID:???
ドワーフは関西弁が似合うな

62名無しさん:2010/12/15(水) 21:35:24 ID:???
麦わらのデデンデ!?

63名無しさん:2010/12/15(水) 21:48:57 ID:???
これからはエセ関西弁キャラで売っていくのもアリか
文章化すると間違ってなくてもイラッとくるのが難点だが

64名無しさん:2010/12/15(水) 22:19:06 ID:???
フォルゴット「やはり巨乳でありましょう。慎み深い淑女が衣の上からでもわかる巨乳を
少しだけ気にしながら仕事に励んでいるのを見ると心躍ります」
ワットサルト「なにを馬鹿な。貧乳こそ乳の有りようでござる。ドワーフの娘を知っているか。
彼女たちは戦場や社会に出ることなく家庭を支えて暮らすのだ。見た目は終生幼いままで、
それでいて家庭的な性格に育つらしい。あのむさい男どもを蹴散らした先には、金鉱が待っている」

65名無しさん:2010/12/15(水) 23:44:43 ID:???
ナシュカ「ここでいい男ネタで返していた以前の私はもう居ないぞ。
     顔グラとともに生まれ変わったのだ」

66名無しさん:2010/12/16(木) 00:43:25 ID:???
ババラッカス「そんなこと言って、体は正直じゃねえの」

67名無しさん:2010/12/16(木) 09:41:48 ID:???
ブレッド「そうだな、確かに顔グラは生まれ変わったようだな」
         ケ  ツ
ブレッド「だが顔から下はどうなんだ、ん?」

68名無しさん:2010/12/16(木) 12:47:10 ID:???
ガルダーム「イオードとスーフェンの存在を抹消する」
黒インクを二個消費した

69名無しさん:2010/12/16(木) 15:56:30 ID:???
>>64
ブーヴィエ「…どいてくれる?」

ナチガリアのドワーフ国には、ガルガンダの民に足りないものが全部揃ってるんだよな…

70名無しさん:2010/12/16(木) 16:42:40 ID:???
第1回リザードマンイケメン選手権上位予想
本命……イオード
対抗……ジェイク
大穴……ガウエン

71名無しさん:2010/12/16(木) 19:21:19 ID:???
「報告します!第一部隊、壊滅であります!」
「 ・・・わかった。」
「尖兵隊に続き・・・ですな・・・」
「青竜の力がこれほどどはな」
「 若、いえ、都尉 ここは引き返すべきかと。ただのはぐれ討伐とはわけが違いますぞ」
「 わかっておる。しかし、このままおめおめと戻るとなれば・・・」
「 ・・・そうか。おい、あの娘をここに呼べ」
少女「・・・?」
「第一部隊の壊滅は聞いておろう。我が隊はこれ以上の損害は出したくない」
「其方は単騎でこれに当たれ。必ず青竜を無傷で手に入れるのだ」
少女「・・・(トテトテ」
「いくら神童と言えど、死にに行くようなものでは?」
「あの娘の力は危うい。今のうちに、摘んで置きたい。
 いくらあの女のお気に入りとは言え、所詮は郷士。生かしておけばいつか我らの害悪となる」
青竜「グルルル・・・」
少女「・・・(スッ……」
青竜「・・・?」
少女「……ライム。おまえの名よ」
暴ぶる竜は少女に頭を垂れると、嬉しそうに嘶く。何かを取り戻したような感覚。
大きな一匹と小さな一人の時が急速に動きはじめる。
その日、天に向かって飛び立っていく青竜の騎士を見て、その男は自身の終焉を予感せざるを得なかった。

72名無しさん:2010/12/16(木) 19:48:52 ID:???
イオナの世界 第一話


ある雨の日、僕はいつものように修行の旅に出ていた。
ボロ神殿の前を通りかかると、みすぼらしいゴブリンが雨に打たれているのを見つけた。
「捨てられたんだな…かわいそうに」

「駄目っ!」

「え?」
女の子の声に驚いて振り返ろうとしたその瞬間、ゴブリンが襲いかかってきた。
「ヒャッハー!」
「う、うわっ!」殺される、と思ったその時…

「シャイニング!」
「ひでぶ!」

女の子は魔法でゴブリンを吹き飛ばすと、僕に手を差し伸べてくれた。
「噛まれたり、しなかった?」
「う、うん」
「あれは危険な野良ゴブリン。」
「野良ゴブリン?」
「よかった、怪我がなくて」
女の子はそれだけ言うと、ゴブリンを追って行ってしまった。

雨の降るボロ神殿の前、彼女は確かにラザムの僧服を着ていた。

73名無しさん:2010/12/16(木) 23:28:27 ID:???
某動画サイトのヴァーレン動画みたく、トーナメント戦みたいなのやってみたいなあ
ヴァーレン連合vsナチガリア連合vs光の目連合とか想像すると楽しい
ジェームズとかセディエルクとかやばい事になりそうだけど

74名無しさん:2010/12/16(木) 23:38:36 ID:???
光の目じゃリチムクですらそれほど目立たないもんなあ

75名無しさん:2010/12/17(金) 03:22:35 ID:???
>>46
意味がわからんw

76名無しさん:2010/12/17(金) 07:58:41 ID:???
光の目が九割勝ちそうだが
ナチガリアも結構いけるか?
デフォはLV30アルティマイト出しても無理じゃね

77名無しさん:2010/12/17(金) 08:26:17 ID:???
ムナード「フッ、ついにムナード党が新世界に進出だ」
ショハ「いやこの世界インフレしすぎだろ。仕方ない。俺もジュウとやらを使うか。
    (LSツンナール銃を習得した!)」
ムナ「なぁに、こんなこともあろうかとクロウボール『Ⅰ』を量産しといた
   見るがいい!これが魔族の知性の力だ!(クロウボール『Ⅰ』を一般リーダーにできます)」
ゼオン「筋肉に磨きをかけたぜ(マッスルオーラが銃・砲もはじくようになりました)」
ナーム「この世界のヴァンパイアはみな優秀だな。ふふ。(ヴァンパイアを雇用可能になりました)」
ムーア「先に言っておく。俺は鍋を叩くたびに(ry (戦鍋旗(LSじゃない)を習得しました)」
ダレス「Some Where Out In Space!
    (プロトンビーム、プロトンフラッシュ、簡易型アストラルゲートを習得しました)」
ってなカンジでデフォキャラはオリシナのフィールドに入ると進化するとかどうか

78名無しさん:2010/12/17(金) 08:28:41 ID:???
光の目並にインフレしたヴァーレンってのも遊んでみたい

79名無しさん:2010/12/17(金) 09:02:11 ID:???
光の目は召喚含めたユニット数とHP、攻撃力はインフレしてるが、防御と魔抵抗はむしろデフレ傾向
あと初期値が高くて成長率が若干抑え目な感じだな
デフォを合わせるなら
召喚数400% HP250% 攻撃力・魔力150% スキルをヤケクソ強化+必殺技増し増し+一部LS化
ナイト系に土に弱い 飛行ユニットに風に弱い 前衛の武器に対ナイト属性
雇用連鎖拡大とそれにともなうLS付与の柔軟性大幅増加
魔族のトップ陣(ルーゼル・ドラスティーナ・完全体)は強化限界175% ムーアは250%あってもいいかも

これくらいでそれっぽくなる

80名無しさん:2010/12/17(金) 10:21:53 ID:???
ガノン「我がラスヴェンも新大陸に進出だ!」
ハーシェン「ひひひ。奴らの技術をパクッてやりましたよ。やっぱ僕は天才だね。
      (擲弾兵(ハーシェン仕様)、機関銃兵(ハーシェン仕様)、化学工兵(ハーシェンry
       を一般リーダーにできるようになりました)
擲弾兵(ハーシェン仕様)
擲弾兵の耐久力を犠牲にして射程を延ばした。わずかながら銃にも状態異常が付与されてる。
クラスチェンジで遠距離に敵弾兵召喚、奇襲+銃撃とか覚える。
機関銃兵(ハーシェン仕様)
パックルガンよりも移動、耐久力が低いが火力が異常。コストも異常。状態異常攻撃も得意だが
自分らの耐性も穴だらけ。
化学工兵(ハーシェン発案)
エグイ状態異常なガスとかトラップ、爆弾を使う兵種。使い辛いが大軍を無力化させる能力はピカイチ。
ガノン「うむ、帝国重装兵の装備も強化しよう。
    (帝国重装兵のクロスボウが改良されました。射程短いけど矢がやたらたくさん出ます)
ラーズ「黒木氏って既に北に方にいる気がしましたので、差別化しようと思います。
    (ラスヴェンの黒木氏たちは地形を選びません。加速とかは自前で持ってませんが
     耐性が優秀です。全体的に高コスト化した他の兵種に比べてお値段も良心的です。
     どんどん突撃して玉砕してもらいましょう)」
エルマ「ただいま戻りました。この世界には学ぶべき魔法がたくさんありますね。
    (リゴレット、ライトニングボルト、LSブレードレインを習得した。)
ヴァンベルグ「・・・・・・
       (ヴァンベルグは黙々と敵兵を狩っている。彼に強化案は必要ないみたいだ。
       いつの間にかLvが55とか行って、さらに上位の黒竜剣も編み出したようだし)」

81名無しさん:2010/12/17(金) 18:23:17 ID:???
異世界に行って最初は押されるけど後半技術力が追いついて巻き返す
逆戦国自衛隊展開

82名無しさん:2010/12/17(金) 20:51:07 ID:???
その頃ラクタイナはゾンビを量産していた

83名無しさん:2010/12/17(金) 21:28:10 ID:???
「イェニルームは無敵だ。ゾンビを作るしか能のないお前になにができる!」
「ククク、そうだな。確かに私では貴様らを殺すことはできん……だが」
(ゾンビを量産するペースを急加速させる。)
「何のつもりだ」
「この世界をパンクさせる!いくら技術が進歩しようと無限の空間なd」
「やめろばか!貴様、血迷うにしても限度があるだろ!」

84名無しさん:2010/12/17(金) 21:53:05 ID:???
ラクタイナが光の目に乗り込んだらリビングデッドを4連射くらいするスキルが通常技として習得しててもおかしくない

85名無しさん:2010/12/17(金) 22:04:50 ID:???
>>77
悪魔ショハード
「待っていたぜ、小娘ッ!! 正面から攻めてくるとはいい度胸だ!

闇の賢者ヨネア
「そう言って、おまえの仲間は死んでいったわよ!

悪魔ショハード
「生意気なガキだ! ・・・おまえにいいものを見せてやろう。
 これがなんだかわかるか?
 これは『ジュウ』と呼ばれるカラクリ兵器でな、魔法よりすごい威力なんだとよ。

バーン!!!(ショハードの前の味方のデーモンに当たりデーモン死亡)

暗黒騎士バルバス
「くそッ、やっぱりこんなものはダメだ!
 おい、貴様ッ! 貴様が持っていろッ!

暗黒騎士バルバス
「弓使いは弓で戦えということだな! いくぞ、ヨネアッ!!

8685:2010/12/17(金) 22:08:24 ID:???
後半名前変えきってなかった
バルバスをショハードに

87名無しさん:2010/12/17(金) 22:13:47 ID:???
こんなカンジでフーリン殺されたのか
よし、リムファイア買ってこよう

88名無しさん:2010/12/17(金) 22:40:27 ID:???
t_elf3「つまり・・・ETPCの皆さんの外道ぶりをアルティナ殿が友愛テクニックで
    百合の世界に!!!素晴らしい世界神前です!!!」

89名無しさん:2010/12/18(土) 00:54:15 ID:???
>>85
やはり悪魔はダークブレスで戦えということか。
おっと、俺の得物は弓だったな。

と運命の輪仕様にしてみるw

90名無しさん:2010/12/18(土) 12:34:29 ID:???
アルティナさまがホーリードラゴンに乗って戦乙女化降臨イベントマダー

91名無しさん:2010/12/18(土) 12:37:33 ID:???
スヴェステェン「うおおっ!」
セレン「やぁああっ!」
ガギン!キィン!カララァン……
オーティ「そこまで!」
スヴェステェン「ふぅ、また腕を上げたな。セレン都尉」
セレン「いえ、より一層精進致します(ちっ、まだ私のLvではスベスベには勝てないの?」
セレンが去った後、スベスベとオーティ二人がなにか話している。
オーティ「しかし、戦場さながらの気迫であったなスヴェステェン。
     たとえ、訓練であっても手は抜かぬか」
スヴェス「もちろん手を抜いたつもりはないが、それよりも、セレンの鋭い動きに
     思わず本気になってしまった。あの娘は強くなるぞ。私などよりもな」
ルウェンダー「エレメンタルファイア!」(ぽふっ)
ガルダーム「違う。もっと精神を落ち着けるのだ」
アーシャ「こっちは相変わらずですね」

92名無しさん:2010/12/18(土) 14:29:19 ID:???
スヴェステェン「うおおっ!」
セレン「やぁああっ!」
ビクン!ビュッ!ドピピュッ……
スヴェステェン「ふぅ、

93名無しさん:2010/12/18(土) 16:46:51 ID:???
アシェル「ふぅー今回も佐々木の奴を倒せたわねお疲れー」
ロギロース「おうよ!特攻野郎の力が必要になったらまたいいな!」
セレン「いいなぁ、私もラクタイナ倒したらそれで英雄扱いになればよかったんだけど、
     その後の大陸制覇がめんどい。うちのルオンナルもアシェルさんくらい有能だったらなぁ」
ルオンナル「ひどい、ひどすぎる」
オルジン「大体、大いなる力ってのがマイナーすぎるんだ。大陸の大多数の目はリチムクに向いてるのに
      私たちが必死になって戦っても仲間が裏切ったり死んだりすることしかないという」
ラクナイナ「すまない。もっといい悪役になれるようにがんばるよ」
ルウェンダー「特攻野郎トカゲチーム、IFシナだとこっちにも加入するんですけどね」
ゲルニート「活躍したら負けだと思ってる」

94名無しさん:2010/12/18(土) 19:08:39 ID:???
スヴェ×セレンを提唱する異端者はおらんか

95名無しさん:2010/12/18(土) 19:32:38 ID:???
スヴェ×セレンの流れ

セレン、アルティナがらみでスヴェ相手に一方的な敵対心を抱くが、いつも一人相撲に終わる。

クイニックの戦いで麻痺って絶体絶命なところをスヴェに救われ、それ以来スヴェを意識するようになる。

96名無しさん:2010/12/18(土) 20:31:49 ID:???
セレンは自力でキュアパラライズ使って治せる気がするぜ。

97名無しさん:2010/12/18(土) 20:32:23 ID:???
スベ×アルティナの後、間接接触を求めてスベ×セレンへ

98名無しさん:2010/12/18(土) 20:34:38 ID:???
ルオンナル「クイニックは寒い。というか人々の視線が寒い。悪魔から守ってあげたから
喝采と共に迎え入れられると思っていたのに」
子供A「でていけ、よそものめ!」(なにかよくわからないものを投げつけてくる)
セレン「くっ、なにこれ。体が動かないっ……!」
悪魔某「おっ、動けない敵がいるぞ。ゲヘヘ町に潜んでた甲斐があったぜ」
セレン「このままじゃ……」
スヴェ「うおおっ!」
悪魔某「ウギャー」
スヴェ「大丈夫か、セレン!」
セレン「た、助けてくれなんて言ってません。大丈夫です。ひとりで立てます
     (ちぃっ、こいつなんて大きな背中してるの……)」
こんなかんじ?

99名無しさん:2010/12/18(土) 20:51:08 ID:???
子供wいったい何投げたんだw

100名無しさん:2010/12/18(土) 21:47:56 ID:???
ルオンナル「いい、ボク?お姉ちゃんが合図したらあの女の人にこれを投げてね?」
子供A「うん!悪魔をやっつけてくれたおねえちゃんのいうことなら何でもするよ!」
ルオンナル「で、そこのあなた、わかってるでしょうね?」
悪魔某「・・・本当にそれで逃がしてくれるんだな?」
ルオンナル「ええ。わたしが向かうまでに周りの竜騎士に倒されていなければね。」
ルオンナル「セレン、待っててね・・・今気付かせてあげるから・・・
      あなたにとって本当に必要な人は親方様ではなくこのわたし・・・」

スヴェ「大丈夫か、セレン!」
ルオンナル「なん・・・だと・・・」

101名無しさん:2010/12/18(土) 22:03:26 ID:???
「お館様」が大工の棟梁みたいになってるぞ

102名無しさん:2010/12/18(土) 22:54:44 ID:???
リューネ工務店

103名無しさん:2010/12/18(土) 23:10:39 ID:???
>>99
投げたのが仮に煙玉だとしても、子供の技術値が幾つなのかが気になる

104名無しさん:2010/12/18(土) 23:57:48 ID:???
耐性が無いとはいえあのセレンを一撃で麻痺させるとか

105名無しさん:2010/12/19(日) 00:09:16 ID:???
大陸にはごく稀に埋もれた天才が潜んでいる
クイニックには最強の竜騎士を一撃で黙らせた名もなき少年
オステアにはパルスザン相手に一歩も引かなかった宿娘がいたという

106名無しさん:2010/12/19(日) 00:58:41 ID:???
のちのモブキャラ朝ルートガルト帝国皇帝である

107名無しさん:2010/12/19(日) 01:01:36 ID:???
オステアにいるOP娘のことですね

108名無しさん:2010/12/19(日) 10:44:19 ID:???
宿娘はオヤジと共によく裏ボスレベルで登場するからな。

109名無しさん:2010/12/19(日) 14:36:09 ID:???
リッチーカナン
魔術師デュマディオ
ワンマンアーミーでありながら雇用範囲は広いが<女のみ>がつく男女不詳のシャウプ・エム
逆に雇用が<男のみ>で股間から波動砲発射のゴブリンと伯爵
メテオばばあ

他にも色々いるなww

110名無しさん:2010/12/19(日) 16:51:27 ID:???
>>108-109
喪へ帰れ

111名無しさん:2010/12/19(日) 17:39:53 ID:???
名門「よくRPGで男と女どっちかから主人公選べるゲームで、
    僕とセレンがNewGameで選択可能だとすると
    僕が選ばれることってほとんどないだろう。ライトユーザーの支持なんかはほぼ全滅だ」

112名無しさん:2010/12/19(日) 18:05:23 ID:???
スカイドラゴンを配下に出来る名門さんは大好きです
耐性もつくしデッドライトさん並みに有難いです

113名無しさん:2010/12/19(日) 18:12:18 ID:???
>>111
ミシディシ・・・君が悪いわけではないのだが、君が美少女でないのがいけないのだよ
みようによっては可愛いショタっ子路線でいけないこともないが、本編的にありえないし、
そもそもオーティンティンに勝てる道理が無い。つまりは、ジャンクシャンだけを
友として落ちろ。寂しいなら吹く軍死(笑)もつけてやる

114名無しさん:2010/12/19(日) 18:27:10 ID:???
アーシャをヒロインにすれば、間違いなくアーシャのおまけポジションに落ち着いてしまうしな。

115名無しさん:2010/12/19(日) 18:30:59 ID:???
ルーネン「私にOPを作らせれば人気うなぎのぼり間違いなし」

116名無しさん:2010/12/19(日) 20:27:36 ID:???
>>114
そしてエルアートにNTRれアーシャに刺されるENDか。


やっぱジャンクシャンだな。

117名無しさん:2010/12/19(日) 20:45:45 ID:???
ジャンクシャンってかなりカマっぽいしな。違和感が無い

118名無しさん:2010/12/19(日) 21:37:41 ID:???
もうイオードと友達になれよ

119名無しさん:2010/12/19(日) 21:39:48 ID:???
リューネって、竜騎士達がほぼ若い子ばっかりだから
なんか大学のサークルっぽい雰囲気

120名無しさん:2010/12/19(日) 22:08:50 ID:???
音楽性の違いで分裂するリューネ歌劇団

121名無しさん:2010/12/19(日) 22:09:52 ID:???
オトメターチー

122名無しさん:2010/12/19(日) 22:24:22 ID:???
リューネの一同で温泉イベントがあったらどんなだろか

123名無しさん:2010/12/19(日) 23:00:15 ID:???
ルーゼル、パルスザン、フーリン、喪ナード、ショハード
よく見るとコイツら5人でヴィジュアル系バンドっぽい、喪ナードが難アリだが

124名無しさん:2010/12/19(日) 23:03:29 ID:???
喪ナードはネズミ色のスーツ着せりゃサラリーマン

125名無しさん:2010/12/19(日) 23:12:22 ID:???
喪ナードはビッテトールにチェンジで

126名無しさん:2010/12/20(月) 00:34:53 ID:???
ラングドスと被るのが難点だな

127名無しさん:2010/12/20(月) 07:37:22 ID:???
喪「もしも魔王軍でド派手なOPムービーを作るとしたら
  ろくなLSも必殺もない俺は画面の片隅にそれらしきものが映ってるだけ
  だったりするのだろう。しかも、魔族全員で冥王に一斉攻撃する山場なシーンじゃあ
  ショハードやビッテは呼ばれるのに俺は影も形もないという」

128名無しさん:2010/12/20(月) 08:59:14 ID:???
無「兄貴には訓練スキルがあるじゃないか!縁の下の力持ち的な方向でいけるよ!」

129名無しさん:2010/12/20(月) 14:53:03 ID:???
前は訓練スキル持ちのユニットが行動済みだと適用されなかったのに、
今は行動済みでも適用される 地味に有用

130名無しさん:2010/12/20(月) 15:45:59 ID:???
喪「マジで俺の時代来たんじゃね?」

131名無しさん:2010/12/20(月) 19:12:44 ID:???
ムナード魔王化イベが出来るわけか

132名無しさん:2010/12/20(月) 19:45:20 ID:???
ルウェンダー「チルク。今日は、火の精霊魔法について教えてあげます」
チルク「ふむふむなるほど。とても勉強になったよ」
(チルクは訓練によりHp、魔力、魔抵抗が上昇した!)
チルク「でもルウェンダーさんはこんなに物知りなのになんで魔法が使えないんだい?」
ルウェンダー「う……それは。あ、そうそう、今日はグリフォンたちの訓練があるんだったわ!」
そう言うと、副軍師は去っていった。

133名無しさん:2010/12/20(月) 20:08:20 ID:???
チルクは犬だもんな、やっぱりハータマサノーリの教えの通り「よしよしよしよしよし…」ってするのかな。

134名無しさん:2010/12/20(月) 21:40:12 ID:???
そしてゴブリンの心を掴む術を知りゴブリンテイマーに・・・ならないんだろうなぁ

135名無しさん:2010/12/20(月) 22:24:52 ID:???
そのうち指食われるんですねわかります

136名無しさん:2010/12/20(月) 22:27:34 ID:???
ふくぐんし「お手」
むっちゃん(バリッ)
ふく「ぎゃー!」

137名無しさん:2010/12/20(月) 22:58:09 ID:???
ふく「よォ〜しよしよしよしよしっ」
ルル「・・・セイッ!」ゴッ
吹く「ぎにゃっ」

138名無しさん:2010/12/20(月) 23:03:23 ID:???
リューネ騎士団の統合イベントがあるらしいが、まだ見たことがないので
きっとこんな感じだろうと推測


ミシディシ「これが…俺の限界なのか…?」

セレン「あきらめるな、ミシディシ!」
ミシディシ「その声は…セレンか!?」

セレン「忘れたのか、この翼が、天を征する翼だってことをッ!!」
セレン「オルジン、アレをやるぞ!」
オルジン「アレ、か…それも一興!」

セレン「人と飛竜の二つの道が、ねじって交わるリューネ道!」
オルジン「昨日の敵で定めを砕く、明日の道をこの手で掴む!」
セレン&オルジン「宿命合併、リューネ騎士団!」

セレン&オルジン「俺を誰だと思ってやがるッ!!!!」



ミシディシ「かなわないな…結局、あいつがすべてをひっくり返す」

139名無しさん:2010/12/20(月) 23:09:34 ID:???
リューネ騎士団の統合イベントがあるらしいが、まだ見たことがないので
きっとこんな感じだろうと推測

名門「これが…僕の限界のなのか…」

フラフィー「あきらめちゃだめ!あなたはこんなにもドラゴンと気持ちを通わせられるじゃない!」
ガラド「あきらめたらそこで試合終了です。それ、地裂斬!(←ベースattack150)」
ディストラルア「……おまえは人間。一回さされたら死ぬ……」
ルヴェーゼ「フッ、ゴミどもが。この緋竜公に逆らうなんざ100万年早い!」
ヴァルト「そんなことより世界征服しようぜ」

ミシディシ「え、なにこれ新手のいやがらせ?」

140名無しさん:2010/12/21(火) 01:55:27 ID:???
南ー無「cogito cogito, ergo cogito sum」
ボルテス「長い歴史の中でこんな当たり前のことしか思いつかないなんて愚かだなぁ」

141名無しさん:2010/12/21(火) 04:27:14 ID:???
懐かしいのが多すぎて困る
ディストラルアは竜騎士というかなんというか

142名無しさん:2010/12/21(火) 04:58:24 ID:???
ガラドが分からん

ディストラルアは調子に乗ってたらあっさり死んだ記憶がある

143名無しさん:2010/12/21(火) 07:39:54 ID:???
ガラド
ふぁら共シナのフラフィーの親友。攻撃力200(作中最高)を誇る男だが剣がさびてるので
地烈斬以外の威力は微妙。山地適正のあるグランナイトなる竜騎士たちを率いるが自身は
竜に乗らない。彼の剣とか竜が取り戻されるイベントも予定されてたっぽいが放置された。

144名無しさん:2010/12/21(火) 14:12:46 ID:???
デザートナイトがさらに死にやすくなったので

ルールーニ「デザートナイトの誇りをぉぉ、みせてくれるぅぅ!!!」
ムクガイヤ「フリーズ」
ルールーニ「ぐわっ」
ムクガイヤ「誇りとやらを見せる間もなかったようだな・・・」

145名無しさん:2010/12/21(火) 19:44:22 ID:???
ア「あはははは!回れまわれぇ〜〜♪踊れぇ〜〜♪
  ジーンコントロールオールアタック、スピード、マグデフ、ムー(ry」
セ「怖いです!こわいです!コワイです!!
  ひぁあああ!!いやぁあああ!しんじゃう〜〜〜アルティナさまぁ〜
  た〜すけてぇ〜〜。せ、せ、セレンびぃ〜〜〜む!!」
竜使いミルフォース「来い、邪竜ティアマト、暗黒竜ガイア!」
邪竜ティアマト「貴様ら人間とは頭のできが違うのだよ」
暗黒竜ガイア「UWOOOOOO!」
竜使いミルフォース「来い、竜の女王ベルフレイム!」
竜の女王ベルフレイム「ベサルスネーガお〜いしそう〜♪ ベサルスネーガたーべないなー♪」
竜使いミルフォース「来い、竜帝カイザードラゴン!黒竜帝シュバルトライテ!」
竜帝カイザードラゴン「フラフィーさんがいると聞いて」
黒竜帝シュバルトライテ「やってきました」
竜使いミルフォース「来い、パルッキー、ハッピー」
パルッキー「フ…、この俺があの男以外に仕えることになるとはな」
ハッピー「アイスマンとドラゴンが協力すると火と水が合わさり最強に見える」
竜使いミルフォース「来い、ファイナルドラゴン!」
ファイナルドラゴン「ふぁーいなーる」
竜使いミルフォース「来い、竜王ファーブニル!」
竜王ファーブニル「神剣……脆そうだぜ。一発で折っちまいそうだ」
竜使いミルフォース「来(ry」

146名無しさん:2010/12/21(火) 21:36:43 ID:???
なんという鬱フラグブレイカー・・・

147名無しさん:2010/12/22(水) 06:05:59 ID:???
>>144
今更だがドドリア乙

148名無しさん:2010/12/22(水) 11:05:30 ID:???
ミシディシLv50「やった!ついにリュッセルを奪還したぞ!!」
ルオンナル「さすがね、セレン!」
オルジン「すべてセレンのお陰だな」
一般エルフども「かわいいし強いしセレンちゃん最高ぉーーー!」
セレン「いやーそれほどでもー」
ミシ「おまえらどこから沸いて出た!横から手柄を掻っ攫う気か!おのれぇええ!!」

ミシディシLV72「よし、今度こそラクタイナを完全撃破したぞ。やはり名門は格が(ry」
ミルフォース「やっと終わったか。さすがアルティナが見込んだ娘だな。よくやったセレン」
ジャンクシャン「はじめから貴女についていけばよかったですよセレン殿」
アーシャ「今までヘンタイヘンタイ言ってごめんなさい。やっぱり貴女こそが正義の使徒よ」
セレン「いやーそれほどでもー」
ミシ「な!ぜ!だっ!!セレンがなにをした!!私がなにをした!!」

149名無しさん:2010/12/22(水) 13:06:35 ID:???
ミシディシ→防御上げて射程距離ギリギリでしょっぱい威力のブレス撃ってた
セレン→敵をばんばん打ち倒しまくってた。青竜剣でどばっと倒した

セレンが格上なのは確定的に明らか

150名無しさん:2010/12/22(水) 14:26:59 ID:???
セレン以外ドラゴンナイトは皆しょっぱい
アルティナのオールアップ、スベの殴り、オーティの魔法はなかなか強いが皆死んでしまう

151名無しさん:2010/12/22(水) 14:49:26 ID:???
ジャンクシャンの長弓付与は地味に役に立つ。でも地味。ルオンナルは移動と素早さ上げて
風ブレス付与だからそこそこだけどやはり微妙

152名無しさん:2010/12/22(水) 14:55:51 ID:???
ミシディシ「そういうわけだ。私は見ての通り血筋だけの無能だ。
だから君に全権を委ねるのに異論はない。なんの気兼ねもなく前線でたった一人で戦ってくれ」
ジャンクシャン「見ての通り私は長弓付与を持つが地味なのでだめだ。
君に功績は全部譲るからなんの気兼ねなく前線でたった一人で戦ってくれ」
ルオンナル「セレンは天才だから前線でたった一人でも平気よね。
自分よりLvが高いアルティマイトが20体出てきても
それにビッテトールやマビドレがくっついてきてもひとりで平気よね(ジュルリ)」

セレン「無敵!私はかくのごとく無敵!!」
パサパク一同「うぎゃー」
ミ&ジ&ル「ま、仕方ないよね」

153名無しさん:2010/12/22(水) 16:59:13 ID:???
もしセレンがリーダーシップ溢れる都督だったら

セレン「ミシディシ。てめーは防御UPと魔抵抗UPで肉壁としての価値しかねーんだから
    最前線で壁やれ。文句は聞かねえ」
   「ジャンクシャン。てめーは本職の弓兵には劣るがその分耐久があるんだから横から
    敵の攻撃受けつつ弓をぺしぺし撃て。前線送りだ」
   「ルオンナル。同上。ドラゴンナイトなんだから前線送りだ。息切れしても風ブレスを吐き続けろ」
   「吹く軍死。てめーはHPアップのスキルを持ってるな。グリフォンもそこそこ硬い。前線送りだ」
   「ミルフォース。ドラゴンが強いからお前も前線送りだ」
セレン「よしいくぞ野郎ども!黙って俺についてこい!!」

こうしてリューネ騎士団は新たな覇道を歩んでいきましたとさ

154名無しさん:2010/12/22(水) 19:14:19 ID:???
火竜剣使うくらい積極的ならミシディシも強いはず

155名無しさん:2010/12/22(水) 20:12:57 ID:???
節子それリーダーシップちゃう鬼軍曹や

156名無しさん:2010/12/22(水) 20:27:47 ID:???
もしセレンがリーダーで慈愛溢れるリーダーだったら

セレン「アーシャ、慈愛なさい。あなたの口は私とキスするためだけにあるのよ。」
    「吹く軍師。私の可愛いペットとして躾けてあげましょう。」
    「オーティ様、あなたの全てを私に見せてください…」
    「ルオンナル、ずっと側にいてね。」
    「あ、前線よろ。」>ミシ・ジャンク・ミルフォ


セレン「アルティナ様・・・私、あなたに近づいているでしょうか・・・」

157名無しさん:2010/12/22(水) 20:35:30 ID:???
t_elf3自重

158名無しさん:2010/12/22(水) 22:47:57 ID:Usir.Ss6
そろそろあげておくか

159名無しさん:2010/12/22(水) 23:15:48 ID:???
ジャンクシャン「ミシディシ殿はどのようにしてあの凶暴なドラゴンを操れるのだろうか。」
ミシディシ「そこは名門だからさ。(よく餌にされかけるけど)」

160名無しさん:2010/12/22(水) 23:21:27 ID:???
>>153
なんという男前セレン
このセレンなら大陸を救える

161名無しさん:2010/12/23(木) 00:32:50 ID:???
リュッセル城下での、竜から下り手綱を引きながらの凱旋式で、セレンは救国の英雄として、総長ミシディシ以上の歓声を集めていた。ミシディシは支持はされても人気を集められない男である。それを自覚している彼は、市民にもみくちゃにされるセレンを特にうらやましがることもなく笑ってみていた。
ところが実際のところ、彼女らを取り巻く状況はあまり芳しいものではなかったのだ。
ミシディシをはじめとする上層部は既に彼女らと和解したと考えていたのだが、一般兵の中には戦時ゆえの特例だとみなしているものも多くいた。戦乱が終わった今、特例を解除し軍紀どおりに処罰を求める声が上がっていた。都督代の脱走など前代未聞だが、ミシディシ派が正統と見られていたために、軍紀に照らせばセレンは脱走兵扱いだった。脱走は死刑が原則である。
特に家族を失ったものも多い、リュッセル半島にいた直参を中心とする騎士の反発は凄まじかった。離反しなければもっと多くの家が救えたであろうと言うのだ。一方で彼女が戦乱の終結、半島の奪還に多大な貢献をしたことも確かであり、彼女は絶大な人気を集めていた。特に大出世ということもあり、郷士たちは熱心に彼女を支持していた。
彼女の処遇をめぐって、郷士と直参で内乱になりかねない程の諍いが繰り広げられていた。大陸の大半を支配する騎士団が内乱を起こしてしまっては元の木阿弥である。ミシディシは戦乱終結早々に難しい状況に直面していた。



「ミシディシ、どうしたのですか?」

ようやく市民から解放されたセレンが執務室へやってきて言った。ミシディシは声をかけられてようやく顔を上げたが、その顔は険しい。

「知っているだろう。あなたとルオンナルの処遇についてだ」
「軍紀に照らして処刑……ですか?」
「そんなことをしたら早晩私が殺されてしまうさ。そしたらまた戦乱だ」
「処罰しないわけにもいかないでしょう。あの群衆の中にも直参派の人が紛れ込んでいて、売国奴呼ばわりされた挙句石投げられたりもしましたよ。次の瞬間にはぼこぼこにされてて、私が仲介に入ってやっと止まりましたけど」
「石頭の私が和解できて他の騎士に出来ないわけはないのだが、正直そんなに悠長に構えてられる訳でもない」

二人が余りに難しい顔をしていたからか、ルオンナルが笑いながら入ってきた。

「セレンと一緒なら国外追放とかでも良いけどね。書類にも追われないで済むしさぁ」

楽天家のルオンナルらしい意見にセレンがようやく笑った。それからふと何かを思いついたようにミシディシへ向き直った。

「自主亡命ということにします。それなら職に就く必要も、私の名誉が落ちることもないでしょう?」
「確かに自主亡命ならあなたの名誉は傷つかない。だが、それでいいのか?」
「いいですよ。ルオンナルもああ言ってますから」
「え? ホント? 二人でいっぱい旅行しようね!」

顔一面に笑みを浮かべながらルオンナルが後ろからセレンに抱きつく。セレンが驚いて振り放そうともがき、ルオンナルはもう抱きつくというよりしがみつくといった感じになっていた。ミシディシは目の前できゃあきゃあ騒ぐ二人を笑いながら見て、二人の自主亡命を認めることにした。

次の朝セレンとルオンナルがリュッセル城からいなくなった事が明らかになり、多少騒ぎになった。ミシディシが二人は旅に出る旨の手紙を残していることから自主亡命だという事を説明し、騒ぎは収まった。直参は彼女が公権力から消えたことに満足し、郷士は色めきたったがいなくなったのが本人の意志であるために、それ以上の追及は出来なかった。
二人の行方はようと知れないが、リグナム火山の付近に住む住人が、外海に向けて飛んでいく二匹の竜を見たのだという。朝日に照らされる二匹は、珍しい青系統の色だったらしい。

162名無しさん:2010/12/23(木) 00:36:10 ID:???
空気読まないでごめんね
統合イベント見れないメデューサ強いと思ってたらこうなった

163名無しさん:2010/12/23(木) 00:51:08 ID:???
ミシディシはセレンの功績という事で皆に納得してもらわないと困るんだよな
セレンじゃなく自分がトップに出てしまうとアルティナの構想を実現できない

164名無しさん:2010/12/23(木) 01:06:44 ID:???
IFのミシディシが妙な理屈ぶん回してやたらセレンを総長にしようとしてるのはまさに>>161みたいな事態になるのを恐れての行動
ジャンクシャンで人材プレイするとその辺が独白の形でちょろっと出てる

165名無しさん:2010/12/23(木) 01:06:47 ID:???
素晴らしい!!!

166名無しさん:2010/12/23(木) 01:21:18 ID:???
三者三様

リジャーズド「リューネ騎士団の支柱、直参とは何か。分かるか?」
スーフェン「地縁、血縁、経済力、軍事力、政治力、様々な要素の有機的な結合だな」
リジャーズド「それは間違っていない。だがな、俺には分かるんだ。個別の要素も、結合したものも、言わば結果に過ぎない」
スーフェン「ほう」
リジャーズド「奴らを形作る物。それは精神性だ」
スーフェン「なるほど。面白い見方だ」
リジャーズド「歪んだ選民意識と差別意識による強烈な自負、責任感、自己陶酔」
リジャーズド「俺はこれを破壊する。徹底的にな。出来るか?」
スーフェン「ククク、それは楽しそうな仕事だ。是非やらせて貰おう。さぞかし良い声で鳴いてくれるだろう」
リジャーズド「抵抗させろ。激烈に、だ。大人しくされては、興醒めも甚だしいからな」

セレン「ねえ、ルオンナル。直参って何?郷士って何?」
ルオンナル「・・・・」
セレン「それって何?アルティナ様よりも大事なもの?パーサのみんなよりも大事なもの?」
ルオンナル「何だろうね・・・。私にも分からなくなっちゃった」
セレン「私にはわからない。そんなものより、もっと大事な物があるって、私は信じてる」
ルオンナル「私もそう思う。何でみんな、つまらない事に拘るんだろうね・・・・」

ミシディシ「直参とは何かッ!?全てだッ!」
ジャンクシャン「おお!」

167名無しさん:2010/12/23(木) 02:28:39 ID:???
ミシディシ「どのような理想を唱えようと所詮は下賤の血。名門正派のこの私とは比べ物にならぬのよ」

168名無しさん:2010/12/23(木) 02:42:06 ID:???
名門名門って言われると、ミシディシさんが謎のペット「メーモン」を飼っているのかと思ってしまう

169名無しさん:2010/12/23(木) 06:56:09 ID:???
もしもS6でリューネが分裂しなかったら
ミ「都督代!リュッセルが賊徒によって完全に制圧されました。
  我が軍は戦力の一部を抽出してこれの奪還に向かいましょう!」
ル「都督代。ラクタイナめはダークエルフと結託し、パーサパクハイトなる勢力を
  立ち上げました。急ぎ、奴らの討伐に向かいましょう!」
セ「勘弁してください。私はあるにゃんぺろぺろしたかっただけなのに
  どうしてこうなったどうしてこうなった」
ミ「聞いたか勇敢なる竜騎士諸君!都督代はリュッセル奪還は
  自分に任せろと仰せだ!」
セ「うえーい」
ル「エルフのみなさん。なにも恐れることはありません。すべて
  この最強の剣士、セレンが解決してくれます」
セ「ハードル上げってレベルじゃねーぞ!
  くっそー。今夜は焼けアルティナね」

170名無しさん:2010/12/23(木) 10:24:50 ID:???
IFシナリオのミシディシエンドは161でも良いな。

ミシディシ「名門の私も女性になれば人気が更に上がるのでは無いか?」

171名無しさん:2010/12/23(木) 10:29:56 ID:???
「む、気がついたら見知らぬ土地に。私はルートガルトで戦っていた
 はずが、ここは雪原……。これも死霊どもの幻術か?」
「見慣れない顔だな。その出で立ち、デーン人か?」
「いや、私はフェリル人だ」
「フェリルだと?この私が知らない土地があったとはな。
 まぁいい。我が軍に加わらないか?丁度前衛が欲しかったところだ」
「貴殿も我が力を望むか。共に戦おう」

「いいか、フェリル人とやら。我が隊の狙いはパトリキオスだ。突撃!」
「わかった」
白馬を駆る騎士は勇猛な突撃で敵軍を蹴散らしていく。それに続く長い筒を持った兵や
さらに後方の大きな筒も鉄を飛ばして援護する。だが、敵軍はそれ以上に強大だった。
みるみるうちに騎兵たちは撃ち殺され、白馬の騎士も敵中に孤立した。
「待たせたな」
と、一言告げて、男は大剣を掲げる。発せられる鋭い視線。人、魔の精鋭たちが
一瞬にして凍りつく。巨獣の咆哮のような轟音とともに剣は振り下ろされ、
その場にいた1千を超える敵兵を粉砕する。だが、それでも敵軍の攻勢は衰えない。
「さすがに無理か。撤退だ!」
「退くな!退いてはならぬ!!」
なおも増え続ける敵兵の群れに男は単身で突撃する。視界を大量の召喚獣が、
敵兵が、魔法が埋め尽くす。常人では絶望するか気が触れるような状況で、
男は表情ひとつ変えない。
「敵に異常な強さを持つ兵がいるだと?」
「はい、魔法も重火器もほとんど受け付けません」
「そうか。セディエルク!」
「は、はい!」
突如、男の周りから敵兵が退きはじめた。男は伏兵を警戒することもなく
そのまま追撃する。男の向かう先には時空の賢者の罠が張り巡らされていた。
「ゴゴ…ゴゴゴ……」
男を待っていたのは白一色でできたそれまで見たことのない異形のものたちであった。
それらが一斉に強烈な光を浴びせてくる。光に呑まれながらも男は前進をやめない。
「天使たちの攻撃を受けても死にませんか。なら……」
白色の化け物たちを斬り続ける男の足場が急に歪んだ。
かつて体験した感覚。なにかが呼ぶ声がした。
「強制送還!」
そして、男はまた別世界へ渡った。

172名無しさん:2010/12/23(木) 12:08:16 ID:???
んー、ちょっと状況が完全にはわからない
デフォの誰かがポツダムに加勢してイェニ・ルームと戦ってるのかな
というか白馬を駆る騎士からして誰だか断定し辛くないか
ラファエルだとは思うけどあれフェリル人だっけ?

173名無しさん:2010/12/23(木) 12:27:43 ID:???
オリシナやってないからわからんけど
リチムク出現で異世界に飛ばされたダルカン、じゃない?

174名無しさん:2010/12/23(木) 12:29:13 ID:???
ダルカンさんじゃないの?
行方不明扱いだったと思うし世界の放浪者になったんだろう

175名無しさん:2010/12/23(木) 12:32:24 ID:???
言われてみれば確かにダルカン
「貴殿も我が力を望むか」
これがすべてだな
失敬失敬

176名無しさん:2010/12/23(木) 13:31:14 ID:???
ダルカンさんはナチガリアでは何故か古代兵器として封印されてるという

177名無しさん:2010/12/23(木) 13:32:41 ID:???
異世界にいったら有り得ない強さになってた。
たまにそういう設定あるな。

178名無しさん:2010/12/23(木) 13:40:06 ID:???
スベ「いかん、いかんぞエルフィス!このままではリューネが滅亡する!」
フィス「どうしたのですスヴェステェンさん。貴方らしくもない」
スベ「今気付いたのだが、我が騎士団には妹キャラがいない。
ああっ!妹……妹……狂おしいほどに俺は妹を甘やかしたいっ!!」
フィス「諦めるてください。騎士団は貴方のものではありません」キニー「……」
吹く「そういえば、アーシャさんには生き別れたお兄さんがいるとかひわっ!」
スベ「それだ!おい、ジャンクシャン。今すぐアーシャを連れて来い!!」
アシ「アーシャ神官長、参りました」
スベ「おおっ!待っていた、待っていたぞアーシャぁあああ!!
さぁっ!頭を出せ!遠慮することはない!思う存分甘やかしてやるぞっ!!」
アシ「……。エルフィス殿。一体これは何のテストでしょう?」
フィス「私に聞かないで」
スベ「(急に優しい口調と表情になる)アーシャ。君には生き別れの兄がいると聞いてね」
アー「……!どこでそれを……。はい。私がリューネに参加したのも兄を探すためです」
スベ「そうかね。なにも君を咎めるつもりはない。私の方こそ、辛いことを思い出させてすまなかった」
アー「いいえっ……!そんな……。ああっ、兄さん……貴方は今、どこにいるの……」
スベ「だったら、今日だけ、私を兄だと思って甘えてみないかい?」
アー「いいんですか?……そ、それじゃあ、………………兄さん」
スベ「ぐわぁっ!(はぁとを打ち抜かれる音」フィス「おーい、帰ってこーい」
アー「い、いけませんっ……。本当の兄妹でもないのに…」
スベ「ハハっ、なぁに。気にすることはないさ」フィス「気にしろよ」
スベ「よし、それじゃあ、兄さんと今日はデートしよう。どこに行きたい?」
アー「クイニックに!」
スベ「ハハハ。兄さんの行きたいところならどこにでも、とか言うと思ったけど、
今日のアーシャは随分とお転婆だなぁ」
アー「や、やだ。私ったら。兄さん、こんなはしたない私を嫌いにならないで……(上目遣い」
スベ「ふふふふふふ、大丈夫。どんなアーシャも俺は受け入れるよ」
アー「ああっ!兄さんっ……!!」
フィス「変態どもめ、やってられるか」
スベ「だまれ、ババァ!!」アー「そうよ、おばあちゃんは大人しく土いじりでもしてなさぁい!」
フィス「ババァ?おばあちゃんだと!?貴様らッ!ウインd」
アルティナさま「みなさん、なにを騒いでいるのですか?」
一同「さーて、仕事に戻るかー」

179名無しさん:2010/12/23(木) 16:06:16 ID:???
リジャ「妹に手を出したらスベを(ピー)で(ピー)を・・。」
ゾーマ(なんという兄馬鹿)

180名無しさん:2010/12/23(木) 16:24:20 ID:???
パルスザンはドラスティーナのことなんて呼ぶんだろう
立場はドラステの方が上だから様付けか?
s6OP考えてるけどそこで詰まった

181名無しさん:2010/12/23(木) 16:38:21 ID:???
>>172
・おそらくダルカンの参戦が少し遅れてるくさい
・突撃技を持つ
・気がついたら孤立してる

白馬騎士=ヘッツェンドルフじゃなかろうか

182180:2010/12/23(木) 16:47:07 ID:???
それ以前に光と闇とのハルトopの出来が良すぎて作る気なくした

183名無しさん:2010/12/23(木) 18:26:30 ID:???
つーかなぜS1OPで同僚なハズのフーリンに対して敬語なのに
雇用時の台詞とか戦闘中の台詞はタメ口なんだろうパルスザーン

184名無しさん:2010/12/23(木) 18:57:19 ID:???
その間に人知れず愛と友情を深めたのさ

185名無しさん:2010/12/23(木) 19:11:07 ID:???
ミシディシ「セレンは状態耐性が無い=モンスターという事だ!」
セレン「UGAAAAAAA!!」


パルスザン「人は皆モンスターという事だな!=敬語使わん。」

186名無しさん:2010/12/23(木) 19:35:09 ID:???
ヴァーレントゥーガの世界へようこそ!
あなたは一勢力を率いる支配者、『マスター』となり、大陸制覇を目指します。
まずは、勢力のOPをご覧ください。

OPはいかがでしたか?では、さっそく戦略パートに移ります。
現在、リューネ騎士団には何人かの『人材』がいます。貴方の分身である
マスターは竜騎士アルティナとなります。まぁ、この人とセレン以外は特に重要ではないので
覚えなくてもよいでしょう。最初のターンは戦争できません。もう1ターンそのままでお待ちください。
◆◇
はい、やっとターンが廻って来ました。やめたくなったらいつでもEscキーで強制終了できます。
好きな人材が殺されてしまったときなんかによく使うキーです。ぜひ覚えてください。
黄土色のいっぱいいるユニットは一般と言って、役立たずです。普段の戦闘に出しても
無駄死にするだけなので、リュッセル北にでも放り込んでおきましょう。白い服の女の子は今は
戦場に出さない方がいいので、やはり、リュッセル北へ。
それでは、いよいよ戦争です。アルティナの部隊に色とりどりな人材を全部放り込んで、
いざ、出撃です。
◆◇◆
戦闘画面に入りました。敵勢力のゲルド軍が全軍集結していた場合、この場は相手に地の利があり、
不利です。危なくなったら無理せずに退却しましょう。ここの敵には魔法、特にファイアが有効です。
スキル指定で、ファイアを選んでください。セレンの必殺技はなるべく敵をひきつけて使いましょう。
敵軍から逃げつつ、魔法、ブレスを撃つ――これを退き撃ち、または逃げ撃ちと呼びます。
このゲームの基本戦法なので多用しましょう。ゲルドは近接戦闘が得意ですので、接触されそうになっら
さっさと退却しましょう。
◆◇◆◇◆
初陣の結果は散々なものでしたね。もっと上達するようにがんばってください。
リュッセル城にそのまま部隊を残せば、ゲルドの軍勢がそのまま攻め込んできます。
ここは篭城しましょう。
◆◇◆◇◆◇
はい、戦闘画面に変わりました。城壁のあるマップに攻め込むと、このように攻城戦となります。
あなたは今、リュッセル城を守る立場ですので、守備側となります。守備にはメリットがあり、
1、城壁の近くにいるユニットは防御力があがる
2、城壁自体がユニットを守る盾となる
などです。ゲルドは城攻めが大の苦手ですので、城内から思う存分遠距離攻撃を食らわせてあげましょう。
◆◇◆◇◆◇◆
楽勝でしたね!あとは、ゾーン制とか人材の相性とかを随時覚えながら
戦力を高めて行きましょう。では、大陸をお手にいれください。

187名無しさん:2010/12/23(木) 19:47:10 ID:???
懐かしいけどなんか違う

188名無しさん:2010/12/24(金) 00:57:40 ID:???
>>185
セレンて何かに似てるよなーって思ってたら
気性の荒い子猫って感じなんだな 納得した

189名無しさん:2010/12/24(金) 04:14:24 ID:???
エルフィス「ルオンナルざぁ〜ん」メソメソ
ルオンナル「ど、どうしたんですか!? エルフィスさん。そんなに泣いて!?」
フィス「エルラムが、エルラムが私のごとを『姉さん』っで…夢の中で」メソメソ
ルオン「あ? あ、あぁ〜それで嬉しくって泣いてるんですね? 妹さんに会えて良かったですね〜…夢ノ中ダケド」
フィス「違うんでず、違うんでず!! 『姉さん』なんでいやなんでず、『お姉ちゃん』がいいんでず!!」ビヤァァァ
ルオン「へ? …え? ………そ、そこ!? え〜? …ほ、ほら妹さん『エルラム』さんだっけ? エルフィスさんの双子の妹さんらしいし、もう『お姉ちゃん』って年は卒業したんじゃないかな〜なんて…エルフィス「『お姉ちゃん』がいい『お姉ちゃん』がいいんでず!!」ジタバタ

ルオン「ちょ!? エルフィスさんそんな駄々っ子しないで下さい!? パンツ、パンツ見えてますって……ってコラッーモブ共ッー!! こっち見んなー!」ブンッ!

dkC「オフッ」グサッ!
dkAB「Cッー!? 衛生兵はやーく!! こいつの顔面に火竜剣がー!!」ズリズリッ
dkC「痛みに耐えられない!!」ドクドクッ


フィス「…『お姉ちゃん』はもういらないんでず…もう、死ぬじか……」チャキ
ルオン「わッー!? わッー!? わかりました、わかりました!!エルフィスさん!! 行きましょ、妹さんの所へ、会って確かめればいいんですよ!! ね!?ね!!」
フィス「…ほんとでずが? エルラムに会いに行ってもいいんでずが?」ズビビ
ルオン「勿論よ、セレンには私から言っておくから、エルフィスさんは準備でもしてきて下さい。…あ、私も同行するんで準備終わったら待ってて下さいね。結構時間かかると思うから…」
フィス「…ルオンナルざん、私ルオンナルさんのごと好きでず!!…エルラムの次に」ダキッ
ルオン「わっ!? エルフィスさん!? 抱きつかないで下さいよ〜…ほらほら準備してきて下さ〜い」
フィス「はぁーい」タッタッタ

ルオン「…ふー、さてセレンに外出許k…セレン「」パクパク
ル「セ、セレン!? 違うのよ!? ほ、ほrセレン「…はっ!! 大丈夫よルオンナル!! 私もルオンナルとエルフィスさんの仲を応援するわ、外出許可? まっかせといて!! じ、邪魔してゴメンね、じゃね」ダッ
ルオン「違うのよッーーーーー!!!!」

―続く?―

190名無しさん:2010/12/24(金) 07:33:22 ID:???
本スレで話題な殺伐としたリューネ永久同盟イベ
決して今のイベを否定するわけじゃないが可能性としてやってみた

(その日、ミシディシ派の陣に青い竜に乗った騎士が訪れた)
ミ「――剣を収めろ。久しいなセレン……殿」
セ「……」
ミ「そちらから出向いてこられるとは、何用でございますかな?」
セ「……」
(後から、もう一騎の竜騎士が追いついてくる)
ル「(小声で)セレン、これじゃあ交渉にならないでしょう?
  申し訳ありません、ミシディシ代表。我らリューネ騎士団は、
  あなた方と同盟を希望します」
ジ「同盟、ですとな?降伏希望ではないのですかな?」
ミ「ジャンクシャン都尉、控えよ。ふむ、確かに我々の間には不幸な
  誤解もあった。現状の空気を見るに派同士の関係は良好とは
  言えないだろう(まだこいつらリューネ騎士団を名乗るのか?売国奴どもが)」
セ「そこを、曲げてお願いします。私は、竜騎士たちを斬る気にはなれません」
ジ「まるで、戦えば自分たちが勝つような物言いですな」
ル「……」
ミ「……。いいだろう。敵は少ないに越したことはない。同じ旗の元で
  戦った者同士、剣を交える必要もないだろう」
セ「……ありがとう……ございます」
ミ「では、そちらのご武運を祈っておりますぞ。『アルティナ様の理想』を
  体現できるよう、お互いにがんばりましょう」
ル「……(こいつ…)」
(リューネ騎士団セレン派とミシディシ派が同盟しました)

191名無しさん:2010/12/24(金) 15:30:53 ID:???
この雰囲気は魅力的です。
もっとヴァーレンは全体的に殺伐とした方がいい
とご主人様が仰っていました。

192名無しさん:2010/12/24(金) 16:21:14 ID:???
なんてドロドロしたヴァーレンだ・・・

193名無しさん:2010/12/24(金) 16:21:43 ID:???
もしもVTの世界にクリスマスがあったなら
リューネ騎士団にはサンタさんがいるのだといいます。クリスマスイヴの夜に
欲しいものを書いたカードを靴下に入れて枕元に吊るせば、サンタさんが欲しいものを
プレゼントしてくれうといいます。
サンタガールアルティナ(サンタの格好をしたアルティナさま)がみんなの部屋に落ちたちました。
「さぁて、今年もクリスマスの季節がやってきました。みんなにプレゼントを配って廻る
のが私の喜び。まずはセレンから。ふむふむ、『アルティナさまが欲しい』ですか?
ごめんなさい、セレン。私はみんなのものだから貴女だけのものにはなれないの。
これで我慢してね つアルにゃん人形×1」
「うーんむにゃむにゃアルティナさまぁ〜むにゃむにゃ」
「次は、スヴェステェンですね。なになに、『みんなの笑顔が見れますように』
うふふ、そしてカードの裏には『御館様とトゥルーエンドする』ですか。
トゥルーエンド以前にまずは死亡フラグをなんとかしましょうね〜。つアルにゃんお守り×2」
「ぐがー、俺が正義だーぐがー」
「次は、オーティ。え?『スヴェステェンと二人っきりの時間が欲しい』
さっきからものじゃなくて人が欲しいって子ばっかりですねぇ。これって薔薇って言ったかしら。
まぁ、本人が納得してるのならがんばってください つ割と普通なドレス×1」
「すーすーすやすや」
「はい、ルオンナルのところにやってきました。えーっと『セレン』ですか。
それじゃあ、セレンをプレゼントしたげましょう。よいしょっと つセレン×1
朝起きたときどんな顔するかしら♪ うふふ」
「あぁん…せれん〜」
「そろそろ夜が明けてしまいますね。この近くだと、エルフィスが近いかしら。
えっと、エルフィスの欲しいものは『エルラム』。やっぱり。
どうしましょうねぇ。じゃあ、おそろいのイヤリングとかでいいかしら? つイヤリング×2」
「エルラムぅ〜うにゅ〜」
「これが最後ですね。不本意ながらミシディシの家を訪ねてあげます。欲しいものは、
『釣竿』あら、割とフツー。貴方の財力なら普通に買えるでしょうに。
まぁ、いいでしょう。 
つミシディシのLvが1になった!さらにexp_mulが200になった!」

194名無しさん:2010/12/24(金) 19:27:55 ID:???
>>190
いい感じ。過去のストーリーに否定的にならない、前向きな解釈って好きだな

195名無しさん:2010/12/24(金) 22:39:42 ID:???
むしろ後ろ向きになってる。ルオンナルのキャラ崩壊してるし。

196名無しさん:2010/12/25(土) 00:52:44 ID:???
崩壊はしてないと思うが、セレンは別に怒ってないと思うんだよな。下手に出そうだけど

197名無しさん:2010/12/25(土) 09:12:44 ID:???
欝なリューネ
森に特設されたあばら屋で、その人物は苦悩していた。

ガルダーム殿の推挙でセレンを都督代にしたはいいものの、
やはり彼女にはまだ御館様の代わりは務まらない。
補佐する者である自分がしっかりしなければならないのに、
問題は山積するばかりだ。
リュッセル城は流賊軍に奪われ、それに援軍は出せないと都督代は仰せだ。
恐らく、軍師殿は御館様の教えのもと、自分一人が死ぬ策を実行するだろう。
御館様やスヴェステェンを犠牲にして、アルティマイトを半数まで減らしたものの、
未だ、あの巨像たちは脅威だ。ミシディシの石頭も自分のせいで招いた御館様の死に
直面しようやく改心したというのに、直参どもが家に帰せと騒いでいるせいでそれも
台無しになりそうだ。何がいけなかった?皆、自身の持てる力を振り絞って、
正義のために戦ったではないか。恐らく、次の出撃で私も御館様の元へ逝くことになるのだろう。
無念だ。御館様、お許しください、貴女の理想を実現するどころか、私には騎士団の
崩壊していく様を止めることもできませんでした。ガルダーム殿、貴殿を救う策は私には
思い浮かばなんだ。あの世で会えたら一言詫びたい。

この予想は現実のものとなる。オーティが……死んだ。

198名無しさん:2010/12/25(土) 11:18:55 ID:???
>>197
可哀想‥;;

199名無しさん:2010/12/25(土) 17:16:17 ID:???
>>193
天然ポケポケ系のアルティナにはサンタがぴったりだ。
しかしミシディシの釣竿とは一体。。。。

200名無しさん:2010/12/25(土) 20:01:24 ID:???
アルティマイト「システム……キドウ」
アルティマイト「モクヒョウ……タッセイ」
アルティマイト「ボウギョリョクテイカ……サクセンシッパイ」
アルティマイト「リョウイキリダツ……キカンシマス」
アルティマイト「バックシマス(ピピーピピー)バックシマス(ピピーピピー)」

201名無しさん:2010/12/25(土) 20:23:58 ID:???
ラクタイナ「質量を持った残像だとぉッ?!」

202名無しさん:2010/12/26(日) 08:22:11 ID:???
「うわああっ!」
森のはずれまで薬草採りにやってきたヒュンターはサーペントたちと遭遇してしまう。
驚いて腰を抜かしている彼に血に飢えた毒蛇たちは容赦なく襲い掛かる。
「先生! 危ない!!」
暗い森を駆け抜ける少女の声。それに続いて、火の魔法が投射され、サーペントたちを
焼く。死に至るほどの威力ではなかったが、サーペントたちは苦手とする火を見て一目散に逃げ出した。
「エルアート? こんな森のはずれまで、危ないですよ」
「先生。まずは自分の心配をしてください。モンスター相手に腰を抜かすなんて、情けない」
「いやはや。愛弟子に叱られるとは、私もまだまだですねぇ」
しばし、二人は笑い合う。森の枝葉の間から暖かな光が、二人の間に差し込んでくる。
日溜り。幸せなひとときであった。
「……エルアート。先ほどの火の魔法は、誰に習いましたか?」
「ん〜? 自己流ですよ。新しい魔法を開発してたら、火が出たんで、もっとすごいのにできないか
 研究してみたんです!」
「…………。エルアート。火の魔法は今後使ってはいけません。いいですね?
 エルフの身で火の魔法を使えば呪われてしまいます」
いつになく、真剣な面持ちの師に、少女は首をかしげる。呪われる。その言葉の意味が
その時の彼女にはよく理解できなかった。

それから数ヶ月後、ゲルドの一派によるパーサの森への襲撃があった。
「女子供は、高い建物へ! 守り人たちよ、我に続け!」
「エルアート、いけません。貴女は、ここにいなさい」
「だめです! みんな必死に戦ってるのに。私だって魔法を覚えました。足手まといにはなりません!」
事実、彼女はよく戦った。だが、襲撃を予期できなかったせいで、守り人の数が集まらず衆寡敵せぬ
状況となっていく。押し寄せる緑色の戦鬼たちの群れ!
「くっ、私ひとりが呪われたっていい。みんなを守らなきゃ! 火の精霊よ、力を貸して!」
少女の手から火の魔法が放たれる。一発の火球で十人近くもの敵兵が焼死した。
思わぬ使い手に、ゲルドの攻勢が一瞬止まる。その隙を突いて、守り人たちは戦況を巻き返した。

後日、エルアートは族長の下へと呼び出された。
「貴女の働きは見事なものでした。ですが、貴女は禁忌を犯しました。
 よって、貴女を追放しなければなりません」
「!」
「族長。それは余りにも。エルアートはまだ子供。火の魔法が禁忌であることを
 よく教えられなかった私に責任があります!」
「……先生」
結局、族長の下した裁きは覆らず、エルアートは追放された。
故郷を追われ、絶望に打ちひしがれる。
「どうして……。みんなのために私、がんばって戦ったのに……。
 あ、あはははは……。正しいことをすると、こうなるんだ。
 だったら、いっぱいいっぱい悪いことをしよう。あはははは、アヒャヒャヒャヒャヒャ!!
 火が怖いと言うたエルフどもを残らず焼き殺してやるかのう! いや、殺すのは男でも
 だけでよい。女どもは妾の下僕にしてくれる! アヒャヒャ! アヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
その日、一人の鬼畜が生まれた。

203名無しさん:2010/12/26(日) 09:34:27 ID:???
そんな厳しかったら火ブレス使うリューネと仲良く出来ないじゃないかとか何とか。

204名無しさん:2010/12/26(日) 10:08:15 ID:???
エルアートにそんな辛い過去があったとは、
にしても他のエピソードも見るにエルフはかなり腹黒ですな

205名無しさん:2010/12/26(日) 11:19:40 ID:???
チルク「先生は黒竜騎士をどう見ますか」
アスターゼ「簡潔に言えば、彼は革命を裏切ったのだよ」
チルク「なるほど、一人天狗党ですね」

206名無しさん:2010/12/26(日) 13:53:01 ID:???
バルバッタ「ひゃっはー!黒竜騎士とか言ってもたいしたことねぇな!」

207名無しさん:2010/12/26(日) 14:19:54 ID:???
一方黒騎士は平地でゴブリンを虐殺していた

208名無しさん:2010/12/26(日) 15:46:12 ID:???
戦乱が終息して・・・

ヘオトン「ボクはこれからショービジネスで食べて行こう思ってるんだけど、手伝ってよフーリエン」
フーリエン「これと言ってやることも無いし、いいですよ」

ヘオトン「ようこそ、ワイルド・ウェスト・ショーへ。それでは看板スター、フーリエン嬢の登場です」
フーリエン「ワンワンワン(お前達は嘘つきだ。我々の土地を盗んだ泥棒だ)」

客席から大拍手
観衆「何を言っているのか判らんが、可愛いのは確かだ」

209名無しさん:2010/12/26(日) 17:10:31 ID:???
ミ「リュッセル城の攻防戦も長く続き、兵も民も疲弊しきっている。
ここはお互い、騎士として一騎打ちで決着をつけようではないか!」
リ「おまえからそんな言葉が聞けるととはな。シュールなジョークだぜ。
まぁ、いいだろう。逃げ出すんじゃねぇぞ」
ミ(ふひひ。馬鹿め。今の私のLvはお前を上回り、さらに試合で強化魔法まで
かければ勝利は確実だ。名門の格の違いを見せてやる)

司会「両者、用意はいいですね?はじめ!」
ミ「よし、ディフェ(ry」
リ「リジャースドキィイイイック!(ドガッ!)」
ミ「うげっ!」
両者は乗っていた竜を捨てて、もつれ合いながら転がっていく。
ミ「ちょ、ちょっと待って!まだ強化魔法の途中!
僕、ヴァオーがいないと魔法使えないの!!」
リ「知るか!もうゴングは鳴ってるんだよ!オラオラ!!(ゲシゲシ」
ミ「痛い!痛いよぅ!ヴァオー助けてぇええ!!」
ヴァオー「ヴァアアオーーーー!!(訳:だめだ、今、手が離せない!)」
白竜は黒竜と取っ組み合いをしています。
ミ「ぐあああ!死ぬ。マジ殺される!!ジャンクシャン!こいつを撃て!」
ジ「騎士らしく戦いなさい!(一度言ってみたかった)」
ミ「 「戦いなさい』だと!?ぎぃやあああ!!もうだめだぁあああ!!!」
司会「勝者!リジャースド選手!!」
リ「フッ、ラクな戦いだったな」
亀「わりと入場料で儲かったな。毎年これやるか。ショービジネスうまー」

210名無しさん:2010/12/26(日) 18:10:45 ID:???
    ____
   /( (へ 丶\
  / / ̄ ̄| |\丶
  |ミ (_ノ ノ ミ|
  N〈_ ̄ ̄_〉||
 (~丶(//)⌒(//) /~)
  ヒ(  ̄| | ̄ )/
  |\-丶ノ-/|
   \ ヒ二二/ /
   ∧___∧
  /| \ / |\
  / |ヘ V ヘ| 丶

大元帥 ムナード

211名無しさん:2010/12/26(日) 19:13:50 ID:???
ムナードって典型的な三下じゃん

212名無しさん:2010/12/26(日) 19:22:55 ID:???
反論しようとしてたら五分経った

213名無しさん:2010/12/26(日) 22:03:33 ID:???
リチムクもノスラクもスネアもどうも小物っぽい
やっぱルーゼル様だな

214名無しさん:2010/12/26(日) 22:30:13 ID:???
ルーゼル様は雰囲気に小物感無ないけど、ストーリー的には自爆してもリチムクに勝てないんだよな。

215名無しさん:2010/12/26(日) 22:32:31 ID:???
>>211
あんなに強いクロウボールをぞろぞろ連れてんだから三下のワケない

216名無しさん:2010/12/26(日) 22:46:25 ID:???
強いのはクロウボール

217名無しさん:2010/12/26(日) 23:13:18 ID:???
ムナード「恥は一時、志は一生」

ルーゼル様は将の将、ムナードは兵の将。

218名無しさん:2010/12/27(月) 08:27:43 ID:sn05jO1E
漫画とかだと、主人公に勝手にライバル宣言するも相手にされず、
目立ちはするがいいとこなし、でもなんだかんだで生き残るキャラっぽい

219名無しさん:2010/12/27(月) 11:33:27 ID:???
>>214
ラトテップ&ディープワンズの壁+闇に闇攻撃で減殺 とか想像してたよ
皮肉にもトライアvsルーゼルの時と逆になったという演出なんだろうな

トライアに自爆光の術→ルーゼル(光弱点)で大ダメージを受けたのを思い出して
その散り様をよしとしたルーゼルもやってみたけど、属性相性忘れてましたと

220名無しさん:2010/12/27(月) 12:37:12 ID:???
リチムクも実は大ダメージ受けて、大半の力失ったと思ってる
魔王の自爆とか地上が魔界になりそう

221名無しさん:2010/12/27(月) 13:02:16 ID:???
もしもヴァーレンのみんなが無人島で遭難したら(verミシディシ派)
ミシディシ「おー。ジャンクシャン。おかえり〜」
ジャンクシャン「大漁だったぜミシディシ!」(ジャングルで狩ってきた獲物をみせる)
アーシャ「ジャンクシャンくんの弓の腕前はやっぱりすごいですね。
料理の方は私に任せてください」
ルウェンダー「ハタ=マサノーリは仰いました。肉食は厳禁であると……
すいません。前言撤回します。だから食べさせてお願い」
ミシディシ「見るがいい、これが僕の本気だ!」
砦と呼べるほどに堅牢な建物をミシディシは完成させていた。
アーシャ「これなら、嵐がきても平気ですね」
ミルフォース「おい、余った肉は私によこせ。竜たちを呼び寄せるのに使う」
ミシディシ「そういえば、結構な数の飛竜が集まったようだけど、
僕らが乗れる子はいないのかい?」
ミルフォース「ここにはちゃんとした施設もないしな。
召集から調教、訓練で1ヶ月はかかるだろう」
ジャンクシャン「そうか。じゃあ、気長に待つとしよう。飯だ飯ぃ〜♪」
アーシャ「あら、臭み取りのハーブを切らしていたかしら。ふくぐんし、採ってきて」
ルウェンダー「わかり……ました」
ミシディシ「今日も平和だなぁ〜」

222名無しさん:2010/12/27(月) 15:32:14 ID:???
初めに誰が死ぬんです

223名無しさん:2010/12/27(月) 15:42:47 ID:???
とりあえずアルティナとスヴェステンが二人きりでいいムードのところにセレンが乱入するのが目に浮かぶ

224名無しさん:2010/12/27(月) 17:11:24 ID:???
そしてスベスベの元へオーティが

225名無しさん:2010/12/27(月) 18:47:01 ID:???
>>220
だがしかしS5というものがありまして…

226<あぼーん>:<あぼーん>
<あぼーん>

227名無しさん:2010/12/28(火) 00:31:43 ID:???
>>221
ルウェンダー‥(´;ω;`)ブワッ

228名無しさん:2010/12/28(火) 00:47:01 ID:???
ルヴェンダー…彼女が一番チルクをうまく扱えるのにwww
だがS6でしかチルクは猛威を振るわない上、地形上、基本、部下に出来るのがほぼ終盤な罠

229名無しさん:2010/12/28(火) 00:51:43 ID:???
ルウェンダーはドラゴンナイトを雇用したらぽい捨てにされる運命なのであった・・・

230名無しさん:2010/12/28(火) 02:01:47 ID:???
アナザーなルウェンダーは燻し銀なのに・・・

231名無しさん:2010/12/28(火) 02:58:27 ID:???
>>189
エルフィスとルオンナルの禁断の百合もかなりの萌えシチュ

232名無しさん:2010/12/28(火) 11:43:38 ID:???
ふくぐんしさんはランシナだとリジャースドもうまく使えるよ
タレ目「くらえ、黒竜砲!」
黒雪だるま「ワレルーゼル、ヨロシクネ。」

233名無しさん:2010/12/28(火) 16:09:48 ID:???
黒竜砲ってどんなんだろってレベル上げたけど相変わらずボフボフしてるだけだった
近接はなかなか強いぜタレ目

234名無しさん:2010/12/28(火) 21:51:14 ID:vpy/Pp3o
スーフェン「聞いてくれ。リュッセル郷士の中で怪しい動きがある」
リジャーズド「ああ」
スーフェン「捨てては置けぬ。主だった数名をリストアップした。今のうちに消してしまおう」
リジャーズド「下らんな。手柄をもぎ取る力のある奴は、幾らでも使ってやる。目の前に機会は幾らでもあるにも関わらず、手柄も立てずに不平を垂れる奴らなど、恐れるに足りん」
スーフェン「奴らはリューネ統治下で脳を腐らせている。その程度の事も見えておらぬ」
リジャーズド「尚更つまらんな。俺はその程度の連中に倒される男か?」
スーフェン「その論法は気に食わんな」
リジャーズド「ハッハッハ、俺はな、スーフェン。強大な敵に倒されるのは一向に構わん。だが、内なる恐怖に負けるのは許せん。そんなリジャーズドは死ぬべきだ。違うか?」
スーフェン「(自惚れだ。だが、この男から覇気を奪ったら何も残らんか)そこまで言うなら、処置はせずにおこう。油断はするなよ」
リジャーズド「今はリューネの残党どもの始末が先だ。奴らには、小僧のでも腰巾着のでも首を取れば、将に取り立ててやると伝えておけ」

235名無しさん:2010/12/28(火) 22:18:53 ID:???
リジャースドが格好良すぎる‥

236名無しさん:2010/12/29(水) 00:44:37 ID:???
魔王軍S2OP
不毛の山脈から更に北上した白銀色の雪原、埋もれるように存在する古びた城。
古城の建立と同時に構えられて以来、幾人もの君主を頂き
そして時を経て打ち捨てられたと思しき玉座。
高く据えられたそれを踏みつけにするように座し、王の間から広間と雪原を
睥睨するかのように泰然と佇む存在。
放棄され時が過ぎ去った今になって、かつてその椅子に座したどんなものよりも
高等な存在を迎え入れる事になったのは、皮肉な事だった。

玉座の下、王の間の奥、悪魔のひしめく広間の前。そこで二人の高位の悪魔は口論を繰り広げる。
ムナード「ここは雪原の原住民どもを根絶やしにして、万全を期するべきかと」
パルスザン「まず厄介な竜乗り達を一気に滅するべきでしょう」
先程から二体の悪魔による舌戦は平行線を辿るばかりで、一向に進展を見せない。
パルスザン「逃げ回るばかりの鼠を延々と追いかけても何の益も無いでしょう」
ムナード「その鼠の為に、防衛戦力を割き続けるなど愚かにも程がある」
二体の悪魔の間に、冷たい空気が走る。
ムナード「見るに、王国の人間どもは血族同士の骨肉の争いに執心している様子」
ムナード「捨て置き勝手に自滅を待つのが得策」
パルスザン「ルーゼル様は一刻も早いムクガイヤの処刑を臨んでおいでです」
一方は侮蔑するかのように、一方はうんざりしたように互いを睨む。
パルスザン(何を意地になってるいるんだ、コイツは)
ムナード(いちいち魔王陛下をかさに着て卑小な男)

237名無しさん:2010/12/29(水) 00:45:02 ID:???
一向に進展の見えない無益な作戦会議はなお続く。
既に半刻が過ぎ去り、巡回と称して不参加を決め込んでいた
他の高位悪魔達も王の間の様子を伺う。
ショハード「うへえ、まだ終わってねえのかよ兄貴」
フーリン「ルーゼル様の御前だ、控えろよ」
ショハード「あ!?んだと!」
将校達の対立に、どよめき浮き足立つ悪魔達。
ルーゼル「黙れ」
しかしそれも、深淵から響き渡るような声色によって一瞬で静まりかえる。
先程まで無関心に見下ろしたまま沈黙を保っていた存在が、口を開いたのだ。
瞬間、悪魔達は寒気に凍りついたかのようにピシリと硬直し
慌てふためくような、怯えたような冷たく緊張した空気が広間を支配する。
ルーゼル「俺の命令は変わらん」
ルーゼル「鏖だ」
ルーゼル「この地における不快な生き物は皆殺しだ」
ルーゼル「例外は無い」

その言葉に、各々は唖然としたかのようで、ある者は閃きを受けたかのようで
ある者は朗報を受けたかのようで、反応は様々だった。
二人の高位悪魔は口角を吊り上げ喜びを隠さない。
ショハード「ヒャハッ、虐殺!最高!」
フーリン「きっと激戦になるな、楽しみだ」

パルスザン(この徹底的なまでの害意、感嘆とさせられますね)
ムナード(どこまでも苛烈。悪魔美学というものを心得てらっしゃる)
玉座の下、二体の悪魔は玉座に向き直り、各々のやり方で一礼する。
パルスザン「畏まりました、ルーゼル様」
ムナード「御意の侭に、魔王陛下」

238名無しさん:2010/12/29(水) 01:03:48 ID:???
>>236
俺もこんな感じの書きたい。理系じゃ無理なんだろうか
こうゆう文章大好きです。最後の五行が特にいい
こないだ投稿したやつはクオリティ低いんだなやっぱ・・・

239名無しさん:2010/12/29(水) 01:16:10 ID:???
ムナードがムナードの癖にちょっとカッコいいじゃないか

240名無しさん:2010/12/29(水) 03:41:02 ID:???
>>234
このリジャースドならCV芳忠でいい

241名無しさん:2010/12/29(水) 06:10:53 ID:???
文系が文章書いて理系がイベントにして俺が遊ぶで良いじゃない

242名無しさん:2010/12/29(水) 08:49:22 ID:???
>>236を見てフーリンに戦ってもらいたくなった
「おい、フーリン。竜騎士どもを殺してこい」
「わかりやした!」
クイニック⇔リュッセル間の海峡での何度目かの空中戦。大義に燃える竜騎士たちは
善戦するも百戦練磨の悪魔たちに押されつつあった。とりわけ、悪魔たちの中で花形とも
いえる戦いぶりをしていたのが最速の悪魔・フーリンであった。
「シェアアア!」
「は、速い!」
竜騎士たちは大陸でも駿速で鳴る精鋭たちであったが、彼ほどの相手と戦ったことは無かった。
爆音に近い風切り音を上げつつ迫る黒影。その速度を一切殺さずに投げつけられる槍は狙い違わず
三騎を射ち落とし、続いて繰り出される蹴りは歴戦の将を叩き落とした。
「ヒュウ♪ 竜騎士ってのも大したことねぇなぁ」
槍を投げ尽くした彼は一度、本陣に戻ることにした。身軽になった体を風に遊ばせつつ、
楽しげに、どこか物足りなさそうに西の空へと消えていった。
「我が軍の攻勢に、奴らは成す術なしです。
 ここは一気にリュッセルへの上陸を図るべきかと」
常に慎重なパルスザンが更なる攻勢を示唆してきた。今がその時。悪魔たちは勇み立つ。
「……そうか。さっさとケリをつけよう……。
 おい、フーリン。あの赤毛の小娘を殺してこい」
「了解!」
リュッセル北での戦いがはじまった。魔軍優勢の状況は、未だ覆らない。
「フーリンの野郎にばっかいい格好させるな。野郎ども、殺りまくれ!」
「イーッ!」
ショハードの隊が自慢の豪弓にて矢の雨を降らす。それだけで何騎もの竜騎士が戦闘不能になる。
戦功を譲るまいとしたその斉射が皮肉にもフーリンを援護する形となった。
「我が隊も防ぎ矢をいたせ!」「速い! 奴だ! フーリンが来たぞ!」「馬鹿言え、誰が追いつけるんだ!」
最低限の装備で飛び出したフーリンは雑魚には目もくれない。目指すはただひとり。
「奴の狙いは御館様だ! セレン、我が隊ではお前が一番速い。行け!」
「間に合え……間に合ぇーーー!!」
間に合う筈も無い。フーリンは早くも目標を捉えていた。投げ槍に手をかける。
忙しなく指示を飛ばすアルティナはこちらに気付いてすらいない。チャンスだ。
「白銀の結晶よ。天空を貫け。ブリザード!」
「!?」
リューネ、魔王軍双方にとって予想だにしない援軍が駆けつけた。その魔力――絶大。
「フーリンが死んだ!」
「馬鹿、まだ死んでねぇよ」
だが、フーリンは大きなダメージを受けた。そこに、鬼気迫る形相の青竜の騎士が追いついてきた。
「アルティナ様を傷つける奴は、許さない!」
負傷しているとはいえ、フーリンを相手に一歩も退かぬ戦いぶりをする。
これ以上は無理か。舌打ちし、だが、どこか楽しげにフーリンは退却していった。
危機から脱し、心強い援軍を得たリューネ騎士団は盛り返し、
悪魔たちをリュッセルから追い出すことに成功した。
「作戦を練り直す必要がありますね。一度退きましょう」
「……そうか。止むを得まい」

243名無しさん:2010/12/29(水) 10:38:24 ID:???
>>234
これは良いリジャースド、覇王(?)っぽいね

244名無しさん:2010/12/29(水) 11:25:45 ID:???
>>236
このムナードさんを待っていた。
にしても、魔王陛下の貫禄が本物過ぎる。

245名無しさん:2010/12/29(水) 14:35:20 ID:???
>>242
『おい、フー(ry』の使い方上手ぇなぁと思ってたらショハード隊の掛け声で吹いたw

246名無しさん:2010/12/29(水) 19:50:15 ID:???
>>245
どちらもルーゼルの発言かと。

247名無しさん:2010/12/29(水) 20:06:59 ID:???
ルーゼルはイーッ!とか言わんだろw

248名無しさん:2010/12/29(水) 20:21:10 ID:???
>>246
ルーゼル様をディスるのはそこまでだ

249名無しさん:2010/12/29(水) 20:52:01 ID:???
245は「おい、フー(ry」の使い方が上手いと思い。それとは別にショハード隊の掛け声が面白いと思った。
246は、245が「おい、フー(ry」をショハードの掛け声と言っていると思った。それで「おい、フー(ry」は両方ともルーゼルだろ。
247と248が誤解に誤解を重ね泥沼に・・・
ワザとやってるとしたら、阿吽の呼吸とセンスに賞賛

250246:2010/12/29(水) 20:54:58 ID:???
>>247-248
いえ、そういうことではなく。
ましてや、そんなことしませんし。

ルーゼル:「おい、フーリン。」で始まる発言はどちらもルーゼルの発言ですよね。
それ以降の発言ですが。
フーリン:「了解」
ショーハード:「フーリンの野郎にばっか…。」
ショーハード隊:「イーッ!」

こうですよね。

…なるほど、理解しました。
>>242の文章を別の区切りで読んでしまっただけですね。
掛け声で、までを一区切りとして。

251250:2010/12/29(水) 20:57:52 ID:???
>>249
書かれている通りの認識でした。
ちなみに、こちらは故意ではありませんので。

252名無しさん:2010/12/30(木) 01:31:00 ID:???
    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!鉄砲の打ち合いの戦場なんて野獣の闘争じゃないか
       `ヽ_つ ⊂ノ←ルートヴィッヒ
              ジタバタ

    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!私はオペラのような戦争がやりたいんだい!
       `ヽ_つ__つ
              ジタバタ

      _, ,_
     (`Д´ ∩ < ヤダヤダ!指揮なんかもうめんどくさい!
     ⊂   (
       ヽ∩ つ  ジタバタ
         〃〃

    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( つД´) < ヤダヤダ
       `ヽ_ ノ ⊂ノ
              ジタバタ

       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_) < ヤダヤダ…
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ヒック...ヒック...

253名無しさん:2010/12/30(木) 03:25:51 ID:???
       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_) < 可愛い彼女もホスィ…
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ヒック...ヒック...
       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_)
       `ヽ_つ ⊂ノ  zzz…

254名無しさん:2010/12/30(木) 07:48:43 ID:???
ルートヴィッヒさんは指揮してるよりもみんなが
なぜか惹かれてついていってるイメージですよね
あと、彼女ってセーラー服の人じゃないの? いや、あの人はお母さんか

255名無しさん:2010/12/30(木) 08:27:04 ID:???
>間に合えぇぇぇ
強襲阻止限界点吹いた
本隊と別れて作戦決行したり、腐った保守派と反りが合わなかったりどことなく奴とかぶ・・・らないな

256名無しさん:2010/12/30(木) 09:08:45 ID:???
ルートヴィッヒ「るぅー。ローエングリンがしたいー。バイロイトのがいいー!」
ドラベスクス「帝国議会は遊びじゃないのよ。ちゃんとしてなさい!」
ルー「資金(おかし)をくれなきゃ、降伏(いたずら)しちゃうぞ!」
ルー「資金(おかし)をくれなきゃ、降伏(いたずら)しちゃうぞ!」
老婆「はい、どうぞ」
ドラ「ルートヴィッヒ。知らない他人(ひと)からお金もらっちゃだめでしょ!返しなさい!」
ルー「るぅー。これはるぅーがもらったの!」
ドラ「ママの言うことを聞きなさいっていつも言ってるでしょう!(金を取り上げる)」
ルー「ああっ!返してっ!るぅーのっ!るぅーのーーっ!」
ドラ「ダークレイ!」
ルー「るぅー!」
ドラ「だからそのるぅーるぅー言うのをやめなさいっていつも言ってるでしょう!」
ルー「うっせばーか。あばばばばばば」
ドラ「ぶちっ」
フェデリコ「そろそろ喋っていい?」

257名無しさん:2010/12/30(木) 11:13:51 ID:???
ドラドラ言ってるとルグナナムが出てきそうだ

258名無しさん:2010/12/30(木) 11:25:02 ID:???
スカイドラゴン「呼んだ?」

259名無しさん:2010/12/30(木) 12:52:05 ID:???
流れぶったでジェイク先生OPもどき 1


「友よ…猛き戦士達よ!雌伏の時は過ぎ、ついに念願の時が来た!」
ビースト沼に存在するリザードの国家、穹廬奴。
予てよりレオーム、リューネと長きに渡り大きな争いを繰り広げてきた彼らが、
集会場に集まり静かに単于ゲルニードの言葉に耳を傾けていた。
「手に入れるのだ!肥沃な土地を持たぬ我等の繁栄を迎えんが為、中央の平原を!」
両の腕を広げ力強く語るゲルニードの言葉を、熱に浮かれた様に
ざわめき聴き入るリザードの戦士達。今にも爆発しそうな程の彼等の興奮を抑える為に、
一度言葉を切り、静かになるのを待つ。静かになったのを見渡し、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「…倒れる者も出るだろう。愛する者を失う者も出るだろう。
だが、今!人間達が内乱の為に混乱し砦の守りが脆くなった今!
立たぬして肥沃な地を得る事は出来ないだろう!これは千載一遇の機会である!
汝等に問う!
この争乱を越える覚悟はあるか!」
〈我等勇在りし者なり!如何なるものも恐れるに足らず!〉
ゲルニードの掛け声に、
集会場は空を割らんが如き声が、声が、声が、怒涛の勢いでゲルニードへ押し寄せる。
これを真正面から受け止め、押し返す様にび声を張り上げる。
「汝等に問う!
凶刃に友が倒れ、非情なる悪意に親族を踏みにじられようと
折れずに敵を打ち倒す剣たる覚悟はあるか!」
〈我等猛き剣なり!何人たりとも砕く事叶わず!〉
「汝等に問う!
死の間際であっても勝利をその手にするまでは剣を離さぬ事が誓えるか!」
〈我等意思堅き戦士なり!命切れる刹那までも歩み止める事は無し!〉
「ならば私に続け!穹廬奴に勝利を!穹廬奴に悠久の繁栄を!」
〈単于!単于!単于!〉
〈穹廬奴!穹廬奴!穹廬奴!〉
歓声が沼を埋め尽くし、長く遠く響いて行った。

260名無しさん:2010/12/30(木) 12:53:46 ID:???
その2!


「流石は単于ですね。完全に兵の心を掴んでいます。そうは思いませんか、先生。」
壇上脇の天幕で巫女の少女と老いたリザードマンが歓声に応えるゲルニードを見ていた。
少し興奮した様子の少女に先生と呼ばれたリザードマンは静かに猛る兵を見る。
「みな若い。まだ戦の灯は小さく、近付き利を得んと火を大きくすれば、
たちまち呑まれ甚大な火傷を負う事になる。機は、完全には熟してはいない。」
兵達を見る老リザードの眼は厳しい。
その厳しさは死ぬであろう兵達への悲しみでもあった。
「しかしジェイク先生…火が消えてしまっては意味がございません。
消えれば次に火がともるとも限りません…。」
困ったような少女にジェイクと呼ばれたリザードマンは優しく微笑んだ。
「チョルチョ。
お前もゲルニードもまだ若い。焦るのも判る。
既に火のある対岸へ漕ぎ出した以上最早言っても栓なき事もな…」
少女の頭を優しく撫でる。
ゲルニードを強く信奉する少女の瞳は困惑に満ちていた。
その信奉が如何なる気持ちに起因する物か、まだ彼女は気付いていないのだろう。
そんな少女をジェイクは愛おしく思う。
「お前もゲルニードも…
子のおらぬ私にとっては我が子のようなもの。
いずれ離れてゆくとしても親が子を心配するのは種を問わぬ真理なのであろうな…」
「先生…」
少し寂しげに微笑む老いたリザードマンに、チョルチョはその優しい心を嬉しく思った。
「チョルチョ。私がこの戦で命を落とした時、
あやつを、ゲルニードを支えてやってくれ。」
「そんなまさか!先生はいまだ穹廬奴一の戦士ではございませんか。
命を落とすなんて事はありませんよ。」
「戦場に絶対は有らず。…特に生き死には、な。
…ゲルニードが戻ってきた様だな。迎えんで良いのか?」
「え?あ、はい!行って参ります!」
急ぎゲルニードのもとへ駆け寄る少女。
そんな少女とゲルニードをジェイクは静かに眺める。
(これより先は櫛風沐雨…。私が払える露は如何程か…)
静かな覚悟の下、老リザードは席を立ち、そっと天幕を出て行った。




我ながら長ぇ!

261名無しさん:2010/12/30(木) 12:55:28 ID:???
一応以上です。コミケ帰り(自転車)の勢いでやってます。
お目汚し失礼致しました。

262名無しさん:2010/12/30(木) 13:42:24 ID:???
じゃあ俺も魔王軍S3OP
雪原、山脈、中原への足掛かり。
悪魔による大陸の蚕食は北部の不毛の地を覆い、既に王国に食い込むように進行していた。
かつての自ら滅した都市の成れの果て。
中原を一望出来る廃都の高み、瓦礫と化した尖塔の上に魔王は座し
軍勢は周囲を固め陣は成される。
人間文明の領域への本格的な侵攻に、悪魔達は高揚の色を隠せない。

陣の最中、尖塔の下。控える悪魔の将校達。
昂ぶる悪魔達の中、一際激昂した筋骨隆々の高位悪魔。
その筋肉質の男に胸倉を掴み上げられる高位悪魔。
それを見ておろおろするばかりの娘。他の悪魔は、我関せず。
ゼオンの怒気と殺意の篭った眼光を、パルスザンは煩わしそうに避ける。
ゼオン「おいコラ、人間界とやらはロクなのがいねえぞ。話が違うじゃねえか」
シャルロット「あの・・・パルスザン様を放してあげて下さい」
パルスザン「随分と焦りますね。メインディッシュはこれからだというのに」
大男に胸倉を掴まれて尚悠然と、高位悪魔の顔には気だるい薄笑いが浮かぶ。
メインディッシュとやらへの興味に、大男の憤怒の表情はやや収まる。
シャルロット「あのぅ、パルスザン様を・・・」
ゼオン「何が出るんだ?くだらねえものだったらブチ殺すぞ」
パルスザン「本命は、ルーゼル様の召喚に成功した魔術師達の軍勢、ですよ」
ゼオン「ほお?期待出来るんだろうな」

ルーゼル「いかにも」
一陣の風が辺りを駆ける。いつの間に彼等の横には、尖塔から魔王が降り立っていた。
魔王の姿を確認するが否や、パルスザンは強烈な魔力の奔流を迸らせ
ゼオンの腕を払いのける。
そのまま優雅に魔王に向かって一礼する為に。
セオンも強烈な魔力の奔流でダメージを受けた様子も無く、魔王の方に向き直る。

ルーゼル「いかにも、だが奴自身は俺がこの手で八つ裂きにするがな」
魔王はそれだけを言い捨て、魔王は一人市外の方へ向かってゆく。
ゼオン「そればっかりはしょうがねえ。…軍勢、と言ったな。他も喰い放題だろ?」
フーリン「まぁ、早い者勝ちだけどな」
ショハード「出遅れんなよ、フーリンちゃんよぉ」
フーリン「なんだと?」

263名無しさん:2010/12/30(木) 13:42:36 ID:???
魔王ルーゼルはそのまま開けた大地向かって歩む、瞳に映る景色は徐々に開けたものに変わる。
そのままもう少し歩いた頃、泡のようなものがルーゼルの横の虚空から突如湧き出る。
泡と共に現れた少女は、しなを作りながら魔王に深々と頭を垂れた。
だが魔王は虚空に湧き出る泡にも、現れた淫魔の少女にも、意に介した様子も無い。
キオスドール「彼の者の命を慰み者にした後、貴方様は如何なさるおつもりですの?」
ルーゼル「使い潰す。この地を、生き物を、生命の脈動を全て」
淫魔はその答えが意外だったのか、少し驚いたような表情と声色で更に尋ねる。
キオスドール「あら、折角のニンゲンも潰してしまうおつもりですの?」
あんっ、などと小さく嬌声をあげながら自らの肩を抱き、勿体無いと言わんばかりに。
キオスドール「老若男女全て?攫ってしまいたいような男の子も?可愛らしい乙女も?」
魔王の後を追ってきた高位悪魔達も、困ったように肩を竦める。
ムナード「私も、てっきり新たな畜舎を版図にお加えになるものかと」
ナーム「人畜計画も考え直さねばなりませんな」
だが魔王は彼女達に視線を向けさえせずに、断言した。
ルーゼル「剥ぎ取る、全て」
キオスドール「あっは、豪放な方。私、ゾクゾクしてきちゃいましたわ」
魔王はなお歩を進める、続々と周囲に集う悪魔達が陣となる。
魔王の軍勢は今や二つの王国に肉薄していた。

264名無しさん:2010/12/30(木) 13:45:12 ID:???
乙彼ー
渋い・・・やはりシブさこそゲルドの真骨頂・・・

265名無しさん:2010/12/30(木) 13:55:44 ID:???
この勢いで全部埋めて欲しい

266名無しさん:2010/12/30(木) 17:24:48 ID:???
じゃあ俺も便乗して
スーフェンOP案
時は単于・ゲルニードによる穹廬奴全軍の召集よりも前。
穹廬奴の魔術師、スーフェンは長城(=ネルザーン砦)攻略における
小さな戦に従軍していた。
モブ穹廬奴隊長「敵は小勢。さっさと攻め落としてしまえばよかろう」
スーフェン「敵軍の魔術師の動きに隙はない。ここは正攻法では厳しいだろう」
モブ穹廬奴隊長「ふっ、なにを弱腰な。そんなもの、俺がひねり潰してくれる!」
スーフェンの静止も聞かずに、方面軍の司令官は自ら先陣を切って突進する。
渋々ながら防御壁を展開して猪突する味方を援護するも、焼け石に水。
城楼から放たれる大量の魔法のよって穹廬奴たちは成す術なく死んでいく。
結局、この戦いは負けに終わった。
スーフェン「今、戻った。今回も我らの負けであったな」
ゲルニード「スーフェン、貴様! おめおめと逃げ帰って来おって!
おまえは何のために剣を持っているのだ!? しかも勇士たちの死を
愚弄するような口をききおって!!」
スーフェン「魔法を軽んじたからだ。魔法を支配せねば穹廬奴の中原制覇など夢のまた夢だ」
ジェイク「落ち着かれよ、単于。スーフェン、確かに我が軍は魔法に対して備えが甘い。が、
それを支えるのが貴様の役目ではなかったか?」
スーフェン「兵法も知らぬ蛮愚どもをどう支えろと? 聡明であった貴殿も耄碌したと見えるな」
チョルチョ「単于のみならず、土門に対してまでなんて口を! 単于、この者は穹廬奴に必要ありません!
すぐ処刑すべきです!」
無言のまま、ゲルニードの近習がスーフェンへの歩を狭める。
スーフェン「巫女よ。おまえごときの矮小な脳と非力な魔法でこの阿呆どもをどうにかできると?」
チョルチョ「貴様のような外道と話すことはない!」
スーフェン「ふん、救いようのない馬鹿どもだな。……焙烙発破」
突如発生する爆発。その場にいた術者と宿老以外の者が一瞬だけひるむ。
その一瞬の隙をついて、スーフェンは逃亡した。

沼地のはずれにて……。
スーフェン「これでは穹廬奴が滅ぶ日もそう遠くはないな。……ふむ。いずれにしよ、
乱世が訪れるのには間違いはないようだ。まずは、中原にでも行くとするか」

267名無しさん:2010/12/30(木) 17:44:26 ID:???
スーフェンの不敵ぶりが素晴らしいです。

268名無しさん:2010/12/31(金) 09:16:52 ID:???
ジェイク「ゲルニード、古の力が復活したぞ」
ゲルニード「なんと。一体どんな力だ。」
ジェイク「ルーンリザードがファーレン準拠に…つまり魔法も使える。」

アルティナ「い、いやぁああああ!?」
ムクガイヤ「あ…悪夢だ…!これは夢だ!そうだと言ってくれ!」
エルフォード「(パニックの余り真顔でヒゲダンス)」


イオナ「そうそう。ホルス様のラグラントゥーも現在準拠に…」
ホルス「ああ!自分の周りが静かに光るだけで派手さが無い!?」

269名無しさん:2010/12/31(金) 09:19:41 ID:???
FTの方分からない人用に補足。


FTのリザードマン勢はルーンリザードを一体製造出来ればぶっちゃけクリア確定。

270名無しさん:2010/12/31(金) 09:58:25 ID:???
一体製造だとたまにジリ貧になる状況があるので二体製造なら完璧>ルーンリザード
ドレニム「俺がドレニムだ!」
小ドレニム「いや、俺がドレニムだ!」
ドレニム「実は俺たちブルーリザードはVGでも普通にルーンリザードで魔法使えるようになる
んだが、誰もそこまでプレイしないとう罠」
小ドレニム「ステータスもmp = 200 attack = 100 defense = 100  magic = 80
magdef = 80 hprec = 80 mprec = 20 なんてチートな成長率になるが、今更成長率上がっても
意味ないという」
ドレニム「神(=水素)よ、俺らを見捨てたもうたか!」
小ドレニム「つーか俺は登場すらしてないんだが」

271名無しさん:2010/12/31(金) 13:42:14 ID:???
おまけに素早さ・移動力低いわ、Lv1魔法使いの魔法でもヤバいわで成長させるのも難しい
ヴァンゼ「それより麒麟騎兵編成させろよ。もち最終段階つきで」(極悪ステ A・S魔法多数所持 強必殺)

272名無しさん:2010/12/31(金) 13:49:11 ID:???
追加:ナターシャで弓付与なら安全に経験値稼げる!とおもったんだが全然たまらないしなww

273名無しさん:2010/12/31(金) 18:46:25 ID:???
ルーンリザードの真骨頂は一体いればリザードロードを生産できることだろ…
毎ターン製造されるリザードロード。ボコボコとクラスアップ…

274名無しさん:2010/12/31(金) 18:58:46 ID:???
あのルーンリザードはむしろ別種の生物って気がする。

275名無しさん:2010/12/31(金) 19:08:27 ID:???
そんな莞爾「天魔様。今年も無事、大晦日を迎えられて喜ばしい限りですな」
天魔「莞爾、貴様今、大晦日と申したか? 私は東方の破壊者となるのだ、大晦日なぞ許さん!」
そんな「そんなことを仰らずに。ほーれ、入って来なさい(ぽんぽんっと手を叩く)」
コーンウォリス「紅組代表、コーンウォリスです」
モーデル「白組代表、モーデルです」
天魔ッ「許せる!」
秋穂「あーやっぱり」
マッ「しかし、いきなり紅白やると言ってもなにも準備ができてないぞ」
コーン「そう仰ると思って用意しておきました。カモーン!紅組現地兵ず!!」
現地兵ず「オートーメターチー」
モーデル「白組突撃隊!来い!」
突撃隊「やぼーるまいんもーでるタソ」
久秀「こうして、その夜はみんなで楽しく大晦日を過ごしたんだぜ
来年もいい年になりますように、と」
フリードリヒ「そして新年には東方の西半分は私のものになっている、と。にやり」
エリザベス「ボロい商売ですね」

276名無しさん:2011/01/01(土) 00:39:42 ID:???
ヴァーレンOROCHI
デフォ+オリシナの面々がめちゃくちゃな世界に放り込まれてしまった!!
グロスター「…どうして私を助けてくれたのですか?」
フレデリクセン「お前、頭悪いな。ナイトは守りたくて守るんじゃない、守ってしまうのがナイト。」
ティム「コイツはそういっているが、境遇が似ていたあまりつい助けてしまったのはバレバレで。」
フレデリクセン「おぃぃ!何人の過去を勝手に暴露してるわけ?」

277名無しさん:2011/01/01(土) 00:56:50 ID:jjkJEdQg
マクセン「こんな時間まで調べ物か。精が出るな」
ナシュカ「ええ。気になってしまうと、せずには居られない性分なもので」
マクセン「熱心で助かるよ」
ナシュカ「そう言うマクセン殿は?」
マクセン「兵士達と飲んでたらつい。あー、酒の臭いさせちまって悪いな」
ナシュカ「お気になさらず。兵の心を掴めるのは得難い資質です。酒精が苦手な私には出来ない事ですから」
マクセン「そう言われると良い事してるような気がしてくるけど、俺は楽しいから飲んでるだけなんだがな」
ナシュカ「ええ。水軍の者も酒は大好きですから、飲ませてあげてください」
マクセン「あ、ニーナナス殿ほったらかしだが、大丈夫かな」
ナシュカ「ルーネンがついてるのでしょう、心配ありません」
マクセン「俺が居ても手に負えないし・・・な」
ナシュカ「海の者はそれくらいの方が頼もしいのですよ」
マクセン「なるほどね。今年も皆で年越しの酒が飲めるといいな」
ナシュカ「ええ。新しい年に、水の恵みがありますように」
マクセン「まあなんだ、今年もよろしく」

278名無しさん:2011/01/01(土) 01:35:25 ID:???
ニューマック「…皆、今年一年ご苦労だった。来年こそエルフ共にギャフンと言わせてやろう」
ガンター「来年はエルフさん達にいっぱい愛を注ぎましょうね〜」
ハイトローム「ふぅっははっー!!」パカラッパカラッ
エルアート「アヒャ、エルラムもっとわらわにちこうよれ。可愛がってやるぞぇ?」ソソソ
エルラム「…変態とシスコンはお断りなの、あっちいって蕎麦でも食べてるの…」シッシッ
マビドレ「マビドレは手が四つあるからお蕎麦2つ同時に食べれるんだヨ」
ビッテドール「いやぁ、こんな美味しいお蕎麦が食べれるなんて夢のようです。しかも合法なんて」

一同「何はともあれパーサ・パクタイトの繁栄を祈ってカンパ〜イ(よ〜)(なの)(だヨ)(しかも合h)」
ワイワイ



ラクタイナ「……なぜ私にはお呼びがかからないのだろうな……」
ゾンビ「……」ポンッ
ラクタイナ「おおぉ、慰めてくれるのか? 可愛い奴め、やはり世界中を死霊共で埋め尽くした方が世界の為なのだ………寂しくなんかないぞ…」

エルラム「……そんな根暗で陰険だから、誰も近づかないの…。…こんな時ぐらい闇の力が云々なんて止めて、みんなで楽しむの…。…呼びにきてやったからとっとと来るの」チョイチョイ
ラクタイナ「……グスッ、や、やはり主役が居らねば祭は盛り上がらんだろうからな!! し、仕方ない、私も忙しいが参加してやろう!! し、仕方なくだぞ!? 決して嬉しいわけではないからな!?」ガタッ
エルラム「……はいはいなの…」


オー!キタカ、ラクタイナオドレー!
マカセロ-ヒデンノ[シリョウオドリ]ヲミセテヤルゾー! バリバリー
マッテターヤレー!! ワイワイ

―了―


ラクタイナぼっちネタでいこうと書いてたら、何か可哀想になったんで急遽私の好きなエルラムさんにいいとこ取りしてもらった。
エルラムさん大好き。エルフィスも好きだよ。
みんな幸せなハッピーエンドがやっぱりいいね、書いててほんわかするよ。

泊まりの詰め所バイト先から皆様へ『ハッピーニューイヤ(ア)ー』って奴を一言。…蕎麦美味しかったョ。

279名無しさん:2011/01/01(土) 01:55:38 ID:???
名作映画・死霊の盆踊りwithヴァーレントゥーガ
夜の王:エルアート
夜の女王:エルラム
小説家:t_elf3
彼女:エルフィス
ミイラ男:マミー
ゾンビ:ゾンビ
ゾンビとして生き、死してなおゾンビな女:デッドライト

280名無しさん:2011/01/01(土) 02:09:51 ID:???
やべぇちょっとブロント教団見直したわ
あの口調だから軽めに見えるけど、設定は暗めなんだよなぁ

281名無しさん:2011/01/01(土) 05:24:24 ID:???
ダークな設定と明るくライトな口調で雰囲気が混ざり合い最強に見える

282名無しさん:2011/01/01(土) 05:39:45 ID:???
まぁ新年だし原点に戻って

セレン「アルティナ様!こちらをお召し下さい!」
アルティナ「何ですか、これは?」
セレン「これは『巫女装束』と言う物で(ハァハァ)、絶大な魔力を得る事が出来る特殊な着物です(ハァハァ)。今日は特別にガルダーム殿より授かりました(ハァハァ)。」
アルティナ「なるほど…では、少々お待ち下さい。」

アルティナ「…お待た「ブハーッ」セレン!?」

283名無しさん:2011/01/01(土) 07:12:19 ID:???
ガンター「ドドスコスコスコ ラブ注入♪」
ラクタイナ「楽しんでいるな」

284名無しさん:2011/01/01(土) 11:26:06 ID:???
新年なので突然いろんな人がFT準拠になってしまった!
リジャースド(FT準拠)「リュッセルは俺がもらった!」
ドラゴンマスター(FT準拠)たち「あんな雑魚に従ってられっか。殺っちまおうぜ」
リジャースド(FT準拠)「ひ、ひどい!」

スヴェステェン(FT準拠)「アルテナ様! 我が軍にアンデッドが紛れこんでいます!」
アルテナ(FT準拠)「アンデッド?なにそれ?」
ヴァンパイア?「グ、グガガー(ち、違います! 私です、ルウェ(ry」
オルジン(FT準拠でもない)「おのれアンデッドめ、この私が成敗してくれる!」
ヴァンパイア?「ギィヤアアア!(新年早々これかあああ!)」

285名無しさん:2011/01/01(土) 14:38:37 ID:???
アルジュナ「みんな明けましておめでとう。去年は色々あったけど今年も頑張ろう!」
キュラサイト「明けましておめでとう。本年は昨年以上に精進し、我が故郷を守る剣としての役割を全うすることを誓う」
ウェントル「まーまー、正月なんだから堅苦しいことは抜きにして飲もうよ(トクトク)」
エルティア「うふふー。正義はいいものですー。平和もいいものですー。
      お酒もいいものですー。ウェントルさ〜ん、私にも注いでくださ〜い」
クレア「エルティア、あなた飲み過ぎよ。ウェントルもそんな風に服を着崩さない。
    キュラサイト、あなた弱いのにそんな一気に飲んだら…(コテッ)あぁ倒れちゃった」
ムームー(鏡餅をかじりながら)「むー、鏡餅ってかたーい。ねーメルトアー、これってどうやって食べるのー?」
メルトア「…鏡開きまで待つの…てか人の頭に顔乗っけるななの…重いの…」


あまり話題に上がらないけど、そんな地味なオステアが好きです

286名無しさん:2011/01/01(土) 20:35:11 ID:???
おかしなオステアは大ブレイクしても不思議ない要素があるはずなんだが…

287名無しさん:2011/01/01(土) 22:11:37 ID:???
ミルフォースがいれば
FTルウェンダーとも会話できるじゃないかwww

288名無しさん:2011/01/01(土) 22:32:08 ID:???
>>284
ルウェンダー(笑)

289名無しさん:2011/01/01(土) 22:33:16 ID:???
>>285
メルトアとムームーのコンビかわいいです

290名無しさん:2011/01/01(土) 22:50:34 ID:???
>>282
セレンは一体どんな巫女服をアルティナに着せたんだ?

291名無しさん:2011/01/01(土) 23:27:43 ID:???
>>290
チョルチョのじゃね

292名無しさん:2011/01/01(土) 23:48:19 ID:???
>>285
>お酒もいいものですー
やべぇ・・・俺の中でのエルティアさん株急上昇
酔っ払って笑顔で杯振り回してるエルティアと悪乗りして酒を注ぐウェントルと
その横で目回しながらぶっ倒れてるキュラサイトを想像して萌えた

>>290
セレンにとって「巫女服姿のアルティナ様」ってだけで卒倒モノだったんじゃね
そしてセレンが倒れてる隙に巫女服(Sサイズ)を着せて悦に浸るルオンナル

293名無しさん:2011/01/02(日) 00:42:42 ID:???
>>286
要素はあるけど切っ掛けがないとか
過冷却された水みたいな状態

294名無しさん:2011/01/02(日) 06:49:14 ID:???
本スレで欲しい言ってる人が居たので書いてみた
スーフェン対チョルチョ

スーフェン「貴様…チョルチョか。」
チョルチョ「見るに堪えない醜い顔が見えたと思えば…
なんだ、スーフェンじゃないの。」
スーフェン「ふん…相変わらず口の減らぬ女だ…
しかしたかが巫女風情が戦場に立つとはな。愛しの単于殿に色仕掛けでもしたか?」
チョルチョ「アンタが付いてるニンゲン達もプリーストを連れてるじゃないの。
これだから頭の古い粗大ゴミは…まともに物を知るという事も無いのね?」
スーフェン「神殿に篭って祈祷でもしていればいいものを…
貴様なぞほんの少し原始的な魔法が使えるだけではないか。
ゲルニードも馬鹿なものだな。こんな娘っこを信用なんぞして。」
チョルチョ「…単于を馬鹿にするのか。嫌われ者の貴様が?
貴様と比べればドラゴンとヘビの子供程も違う単于を?」
スーフェン「…貴様!」
チョルチョ「もういい、喋るな。私が相手してあげる。
単于の邪魔をするアンタを殺してあげる!」
スーフェン「吠えるか!小娘!」



チョルチョは仲間とか尊敬している人以外には毒舌な気がするんだ…

295名無しさん:2011/01/02(日) 08:58:27 ID:???
−ジャラジャラ
アルティナ(どうか戦が早く終結しますように…)
スヴェ(お館様に御加護をお願いします)
ジャンク(皆が弓の素晴らしさを理解してくれますように…)ルウェ(何でも良いので強化を(泣))
アーシャ(腐れ百合共が絶滅しますように…)
ガルダーム(リューネ騎士団の巫女姿が見たい)
セレン「アルティナ様に近づけますようにアルティナ様に近づけますようにアルティナ様アルティナ様アルt
ルオンナル「…声に出てるよ。」

296名無しさん:2011/01/02(日) 09:18:55 ID:???
じゃあ俺もカメックVSチョルチョネタ
スーフェン「おや、巫女殿ではないか。どうされたか? 神殿を蛮兵どもに
荒らされてこんなところまで逃げ延びてきたのか?
(ラッキー! 年越ししながらストーキングした甲斐あったぜ、チョルチョタソ発見!)」
チョルチョ「亀が。穹廬奴から逃げ出した貴様がいうか?」
スーフェン「逃げた? 違うな、見限ったのだよ。
それにしても、巫女まで戦場にかり出さねばならぬとは、
穹廬奴もよほど窮乏していると見える。
(ったく、こんなかわいい娘を戦場に出したらだめだろ、ニートめ!)」
チョルチョ「心配はいらないよ。アンタみたいな化石野郎よかは尻尾一本分はマシだ」
スーフェン「確かにおまえは優れた使い手ではある。だが、個の力なぞたかが知れている。
最も寛容なのは策だ。小娘の稚拙な策ですらゲルニードには理解できないと見える。
あの低脳では穹廬奴の再興なぞ夢のまた夢だ。おまえも薄々感づいてはいよう? 
もしも貴様の助けとほんの少しの偶然が無ければゲルニードはとうの昔に沼地の芥と化しておろうぞ
(ぐほっ! この毒舌、たまらない。ツンデレハァハァ)」
チョルチョ「笑わせる。下らない御託を並べてないでかかってきたらどうだ?
貴様のひょろい剣で私を捉えられればの話だがな!」

戦闘後
スーフェン「大口を叩いておきながら、他愛もないなぁ
(\美少女GET/\美少女GET/\美少女GET/)」
チョルチョ「くっ、穹廬奴は降伏はしない、殺せ!」
スーフェン「今、目の前にいるのがゲルニードならば、この剣で容赦なくとどめを刺してやる
ところだが、貴様にはまだ利用価値がある
(ぐへへ、さぁて、どう調教してやろうか? あ、でもエロはだめなんだったな、残念。
仕方ない、妄想の余地のある処置を……)」
チョルチョ「な……にを……?」
ガンター「うふふ、この娘(こ)ねぇ〜。いいわぁ〜イリュージョンミストよぉ〜」
チョルチョ「や…めろ……私の意識に……入ってくるな……」
ガンター「なかなかガードが硬いわねぇ〜。いいわぁ〜ゾクゾクしちゃう」
チョルチョ(あ……ああ……単于、ごめん……なさい……)←注:闇魔法で『幻覚』にされただけです。エロいことはされてません
msg(チョルチョがリュッセルオーダーに寝返りました!)
ゲルニード「チョルチョが寝返っただと!? 馬鹿な、ありえん!
(チョルチョ、おまえまで……。俺はどうすればいいんだ)」

ニート「……という初夢を見た」
チョルチョ「そうですか」

297名無しさん:2011/01/02(日) 13:49:12 ID:6oQ5VQ1U
書いてるうちに誰得endになったw

>>294
スーフェン「人間共に使役され、リグナムを離れ遥かパーサで撃ち落されるドラゴンと、茂みに身を潜め、獲物を待ち続ける蛇。よい例えだ。ククク、分かっておるではないか」
スーフェン「冥土の土産に良い事を教えてやろう。私が嫌われ者?その通り。お前達は嫌われる事を恐れて何も言えぬ臆病者の集まりなのだ」
スーフェン「私を殺す?それも良いが、ほれお前の敬愛する単宇殿が突進を始めたぞ?お守りせんでいいのか?」

リジャーズド「軍師、無事か」
スーフェン「当然だ。奴らは怒気あれど真の勇気は持たぬ蛮愚の群。恐れるに足りん」
リジャーズド「ルートガルトでさえ恐れたゲルドも、お前に掛かれば形無しだな」
スーフェン「知らぬから恐れもする。幽霊の正体見たり枯れ尾花、知ってしまえば料理は容易い」
スーフェン「あの女は、確かに少々小利口だが、ゲルニートの事を出せば忽ち理性を失う。そこを突いただけだ」
リジャーズド「なるほど、所詮女か」
スーフェン「自分が女である事を知る者は手強いが、奴は知らぬ」
リジャーズド「ハッハッハ、こうも思い通り動くと却ってつまらんな」
スーフェン「何、天下にはまだまだやるべき事は多い。地表の掃除は私がやる。リジャーズド、お前は天空だけを見つめていればよい」
リジャーズド「ああ。俺は良い家臣を持った。礼を言うぞ、ありがとう」
スーフェン「ば、馬鹿を言うな。私は国の為にやってるだけであって、お前の為にやっている訳ではないッ」
リジャーズド「ハッハッハ、お前も簡単に引っ掛かるではないか。丞相が形無しだぞ?」
スーフェン「う、うるわさいわッ」

298名無しさん:2011/01/02(日) 14:01:53 ID:???
海賊少女がアップを始めました

299名無しさん:2011/01/02(日) 14:05:18 ID:???
種族と性別を超えた愛って美しいよね

300名無しさん:2011/01/02(日) 14:13:30 ID:???
もしも『黒世界の饗宴』のみんながVTにやってきたら
イスマール「パルスザン殿。この侵略計画はよくありませんな。
いくらなんでも兵站面で無理がありすぎますな。私の方から別案を提示致します」
バルドー「ゲヘヘ。魔界からありったけの兵を集めて来やしたぜ。楽しませてくだせぇよ」
ファッツ「フーリン師匠とまた一緒に飛べるッスね! あっしはどこまでも師匠についていくッス!」
フーリン「ヒュウ♪ ファッツが後ろについてくれるんならどこまでもイケるんだな」
ワルード「人間界侵略とか超だるぃしー。ウォールスマッシュとりあえず撃っとくしー。
目の前を飛び回ってんじゃないしー。ファッツ=尻軽女まじうざいしー」
ファッツ「黙るッス!化石ギャル!!」
ファーブニル「竜の力は無敵だ。貴様らと話すことなどない。我は勝手にやらしてもらう」
カロン「ハハハ! スルト敗れたり! 勝利するつもりならなぜ鞘を捨てた!?」
スルト「いいじゃん別に。そんなことよりなんか燃やそうぜ」
ケイロン「回復は任せてください。早く平和になって欲しいものです」
ショゴス「ぐちゃぐちょ」オロチ「にょろにょろ」タラスク「わにわに」
ウォーレス「ボクウォーレス、ヨロシクネ」
ザイツェフ「君のハートをデススナイプ!」
アマリリス「あぁん♪ 待ち遠しいですわぁ〜。早くパーサまで枝葉を伸ばしてライトエルフさん
たちをきつぅーく抱きしめて搾って愛をあげたいですわぁ〜♪」
ジャック「野菜を軽んじてはならん。野菜の力なくして魔族の人間界侵略など(ry」
リンドブルム「(ギュォオオオ! ドンガラガッシャアーン!!)飛竜・リンドブルムッッ!!
ただいまままま参りましたっっ!!魔王陛下におかおか丘置かれましましてはごきげんるるるるぅうう
げっほげっほ……水ちょうだい」
ゲンゲル「(ギュルギュルギュルギュル!)イエース!WATASHIこそが魔界で一番常・識・的な悪魔!!
機動天使ゲン☆ゲルッ!! WATASHIの美声にみんなシビレルのネーーーッ!!!(ギュルギュルギュルギュル!)」
パルスザン「……こいつらをどうまとめろと?」

301名無しさん:2011/01/02(日) 17:38:31 ID:???
黒世界はやったことないんだが、こんな愉快な連中なんかw

302名無しさん:2011/01/02(日) 19:03:04 ID:???
ベルンダ・イェニ=ルームでよくある光景
フェデリコ「連隊、総員整列、三列横陣、構え」
カール「横陣展開の必要なし$密集隊形を維持し突撃せよ」
ダウン「全軍塹壕にて待機せよ、敵の黒目が見えるまで発砲を禁じる」

一般「どないせいっちゅーねん!!!」

303名無しさん:2011/01/02(日) 19:30:46 ID:???
緑「私の壁になればいい」

304名無しさん:2011/01/02(日) 19:32:55 ID:xOKVqKsQ
ホントにあるからこまるw

305名無しさん:2011/01/03(月) 10:45:45 ID:???
ナレーション「ある日、ふくぐんしは遭難先の無人島からさらに別の遭難先へと
二重の遭難をしてしまった! そこにはテイマーたちが集まっていた」
ルウェンダー「あ、どうも……エフォードさん……でしたっけ?」
エフォード「これは奇遇ですな。ちょうど芋が焼きあがったところです、いかがですかな?」
ルウェンダー「(ぐぎゅるるる〜)は、はいっ! いただきます!」
ノードガイル「エフォードの旦那ぁ〜。ただいま戻りやしたぜぇ〜」
エフォード「む。どうだったかな?」
ノードガイル「あっしの力じゃあここがどこなのかもわかりやせん。まぁ、元より無宿渡世
の連れは木枯らしだけでござんすから」(途中で狩ってきた獲物をどんっと置く)
デオフォーム「このナイフの束をどう避ける? クラーケンどもぉ!」(海産物をとりまくる)
ギストー「即席だが、住家を作っておいたぞ」
ヤヌーク「かっかっかー」(なんだかよくわからないものを召喚して動物たちから物資を巻き上げる」)
メーヤ「遭難ごっこね。あたしも混ぜて頂戴」(野菜を召喚しまくる)
ザエソート「ふっふっふ、さぁて料理するか……」(仲間が調達した食材を完璧に料理しまくる)
デッドライト「……」(大量のモンスターを従えて周辺警備してる)
ルウェンダー「あ、あの……私はなにもできないんですが」
他のテイマーず「「「いいじゃん別に! d(ゝ∀・○)」」」
ルウェンダー「……ぶわっ」

ナレーション「世界のどことも知れない場所で、居場所を見つけてふくぐんしなのでした」

カルラ「カルラがディスられたですぅ」

306名無しさん:2011/01/03(月) 11:16:13 ID:???
ヤヌーク「かっかっかー。何かへんなのテイムしてきたぞかっかっかー。」
名状し難きもの「どーもハスターです(はぁと)」
テイマーズ「「「それ連れちゃらめぇぇぇ!」」」

307名無しさん:2011/01/03(月) 15:44:20 ID:???
ななあしさんは餌をまけば誰かがハスターを投稿するだろうと思って雇用可能に付けたのかな?
対抗するにはノーデンス先生でも呼ぶか。

308名無しさん:2011/01/03(月) 16:26:54 ID:???
『キャラメイク』で作ったキャラたちのOPみたいなもの
ソルジャー(♂)スキル 百烈斬、乱射投石、LSドレイン耐性
ナイト(♀)スキル 聖剣、LS弓矢耐性、LS即死耐性
エルフ(♀)スキル LSシャイニングⅡ、ヒール

俺は名もなきソルジャー。とりあえず冒険者やってる。今じゃあ、旅の仲間もできて
3人で楽しくやってる。今日も自慢の冴え渡る投石でマンティコアを倒す。
ソルジャー(♂)「おっしゃあ!晩飯ゲットだぜ!!」
エルフ(♀)「あらー、丸々太ってておいしそうなお肉ですねー」
こいつは名もなきエルフ。ひょんなことから森を出て旅をしてるらしい。
回復魔法と家事全般が得意なおっとり気味の姉ちゃんだ。
ナイト(♀)「こっちも果物を採ってきた。探してみればけっこうあるものだな」
こいつは名もなきナイト。騎士なのに領地とか持ってないらしいがやたらプライドが高い女だ。
狩りに騎士の剣を使うことはないとか言って、狩りはやらないが、腕前はなかなかだ。

3人で焚き火を囲んで俺たちは状況を確認していた。
ソルジ(♂)「なんでも、ハルトってとこに魔王が現れたらしい」
エルフ(♀)「その話題古いですー。もう魔王さんは人間の王様にやられちゃいましたー」
ナイト(♀)「いや、まだ魔王の奴めは死んではいない。あの場に私が駆けつけられれば」
ナイト(♀)「陛下の代わりに私が奴と刺し違えたものを……。くっ……!」
ソルジ(♂)「まぁ、おまえさんの騎士道ってのにケチつける気はないが、魔王が」
ソルジ(♂)「まだ生きてるってンなら奴の首にかかった賞金はかなりのモンだろうなぁ」
ナイト(♀)「貴様! 魔王は私が倒すのだ! 誰にも譲らぬ!」
エルフ(♀)「ケンカはよくないですー」
ソルジ(♂)「いや、ケンカしてるわけじゃないんだがな。しかし、こうあちこち
ドンパチ戦争やってると、冒険者家業もやりにくいなぁ〜。どっかの国に仕官した方が賢いかな?」
ナイト(♀)「騎士の誇りをかけて戦うならば、ファルシス騎士団であろう!
ソルジャー、おまえも正義のために戦え!」
ソルジ(♂)「なんつー男前なプロポーズ? まぁ、いいさ。フェリルの田舎とかよかは
中原の方がラクができそうだしな」
エルフ(♀)「二人がいくんなら私もついてきますー」
ソルジャー(♂)、ナイト(♀)、エルフ(♀)がファルシス騎士団に仕官しました。
三人「働かなくちゃ!」

309名無しさん:2011/01/03(月) 16:52:30 ID:???
>>307
御大「ん?誰かに呼ばれた気がしたが、気のせいか」

310名無しさん:2011/01/03(月) 17:54:19 ID:???
>>307
ハスターといえば、黄衣の王。
そう、ヤヌークは、あの黄色い魔王様を雇用できるんだよ!!

311名無しさん:2011/01/03(月) 21:48:36 ID:???
>>285
副軍師(こんなに早く強化来るなんて…神様ありがとう)

副軍師「くらえ!大鞭!!」
ジェイク「…ぷ…」
副軍師「お、大鞭!!」
モーゼン「…ぶはw」
副軍師「大鞭いいぃぃ!!」
ゲルニード「ぶひゃひゃひゃwwwww」
吹く軍師「…(泣)」

312名無しさん:2011/01/03(月) 21:50:23 ID:???
>>295だった
デッドライトさんにダークレイ打って貰ってくる

313名無しさん:2011/01/03(月) 22:21:23 ID:???
吹く軍死(笑)「くらえっ!大鞭!」ぺちんっ 40ダメージ
モーゼン「百烈斬!!」ズバズバッ! 1200ダメージ
吹く軍死(笑)「ぐはあっ!」

ルウェンダーは死んだ!

314名無しさん:2011/01/04(火) 00:08:35 ID:???
セレン「ふくぐんしさん、ここは一つ、鞭の使い方のうまい人にお手本を見せてもらいましょう!」
ふくぐんし「は、はい!」
セレン「でわさっそく…アルティナ様ーーーその大鞭でいけないセレンをぶってくださいーーー!」
アルティナ「えーっと…」

315名無しさん:2011/01/04(火) 08:31:06 ID:???
ふくぐんし「とにかく戦って戦ってレベルを上げれば私だって! それっ!」
ルウェンダーは戦場から離脱しました経験値が25%にされ(ry
ふくぐんし「ま、負けないっ! それぇっ!」
ルウェンダーは戦場から離脱しました経験値が25%(ry
ふくぐんし「うう……どうせ私なんて」

316名無しさん:2011/01/04(火) 10:28:32 ID:???
ルウェンダー「前線で殴りまくればレベルが上がるはず!」
ルウェンダー「せいっ!てやっ!」ぺちんっ!ぺちんっ!
敵前衛「おらおらっ!」ドカッバキッ

ルウェンダー「ぐほあっ!」
ルウェンダーは戦場から離脱しました経験値が25%(ry

吹く軍死(笑)「こ、後衛を狙えば・・・脆いマジシャンとかなら・・・」
敵後衛「ファイア!」
   「フリーズ!」
   「エアカッター!」
   「マッドエッジ!」
   「火炎ブレス!」

吹く軍死(笑)「ぶべらっ!」
ルウェンダーは戦場から離脱しました経験値が25%(ry

吹く「ざ、雑魚なら・・・中立のオークとかなら私でも!」
吹く「くらえ!おおむt」「火炎ブレス!」「冷凍ブレス!」「竜巻ブレス!」「青竜剣!」

吹く「・・・敵、いなくなっちゃった・・・」←レベル13 人材平均レベル27

317名無しさん:2011/01/04(火) 10:33:17 ID:???
吹く軍師はなんか簡単に敵に捕縛されそうだよな。


…クリムゾンな展開は駄目ですか?クヤシイ…デモ(ビグンビグン)

318名無しさん:2011/01/04(火) 13:32:25 ID:???
ベースレベルさえ高ければこんな奴らに…

319名無しさん:2011/01/04(火) 13:41:09 ID:???
ランシナに穏やかな心を持ちながらディスられ過ぎてぶち切れたスーパー吹く軍死(笑)が欲しい

320名無しさん:2011/01/04(火) 14:16:50 ID:???
吹く軍師が率いるグリフォン部隊はマジで強いだろ
容易に補充できないけど

321名無しさん:2011/01/04(火) 14:38:28 ID:???
>>317
ゴート「おおっ、ふくぐんしを捕らえたか? でもふくぐんしじゃなぁ」
ナルディア「ふくぐんしを捕らえたじゃと? 斬……る価値もないな」
ムクガイヤ「ルートガルトに無能な人材は要らん 送り返せ」
カルラ「グリフォンだけ置いていけですぅ」
ウォーラック「雇用連鎖のためだけに雇ってやろう」
チルク「みんなひどいよねぇ。ボクだけはルウェンダーさんの味方だよ」

322名無しさん:2011/01/04(火) 14:48:43 ID:???
見た目も可愛らしい女の子なのにね。

アーシャの人気にリューネの中でディスられるルウェンダーさんェ…

323名無しさん:2011/01/04(火) 15:55:32 ID:???
>>320
HPアップと魔抵抗UPで耐久力が上がるし、魔力UPで攻撃力もちょっと上がってるしな
本人の大鞭(笑)を振るう機会はなさそうだけどw

324名無しさん:2011/01/04(火) 17:48:24 ID:???
ゴートはチルク雇用+強化にいるだろうwww
勢力状態でチルクを一番うまく扱えるんだぞ!!!え?S5以前?
じゃいらないな

325名無しさん:2011/01/04(火) 18:25:31 ID:???
このスレに出していいものか迷いましたが、シナリオ案歓迎とあったので
新冠のシナリオ案

talk(sn_u_000, さすがに皇帝率いる精鋭たちであった!)
talk(sn_u_000, 皇帝軍は連戦連勝。人々は彼の評価を見直さねばならなかったっ!!!)
}
talk(sn_u_00a, どうされたんです? 陛下)
playSE(bom13)
talk(sn_u_000, 俺の指揮能力が上がったらしいんだ。だからナレーションを自分でやってみた。)
wait(50)
talk(sn_u_004, 強くなったって言うか…$やっとひとなm……おや、誰か来たようだ………)
}
msg(大帝アルスの指揮能力が向上しました。)
eraseSkill(sn_u_000, ls_u_000a1)
addSkill(sn_u_000, ls_u_000a2)
}
event sn_ev_u000_3 {
if (ev_sw == 0) {
talk(sn_u_005,おおっ、陛下。よくぞご無事で!)
talk(sn_u_005,このネポリス子爵領代官、陛下への忠誠を全うすべく賊軍と戦い続けた甲斐があったというもの!)
talk(sn_u_000,いやここめっちゃ中央から遠いやん。まわりはモブばっかだし。)
talk(sn_u_001,(小声で)陛下、ここは労いの言葉のひとつもかけるとこですよ?)
talk(sn_u_000,いいだろ別に。ここまで来れたのは俺の実力だ。だから、指揮能力UP!)
msg(大帝アルスの指揮能力が向上しました。)
talk(sn_u_005,はぁ、ホントに大丈夫かなぁ。この人についていって……)

326名無しさん:2011/01/04(火) 18:49:58 ID:???
隊の指揮能力よりも本人の武勇がある方が大衆からは人気を集めやすい、という実例っぽいなw
部隊単位で見ると実際はかなり強いよルウェンダー

327名無しさん:2011/01/04(火) 19:41:10 ID:???
周りのキャラが濃いのが悪い

>>325このスレは人選ぶから新冠の作者が見てるか分からんよ
小物入れupのが確実

328名無しさん:2011/01/04(火) 19:43:36 ID:???
なんといっても同僚がミルフォースなのが酷すぎる。
さらにミシディシとかもうね。

329名無しさん:2011/01/04(火) 19:54:52 ID:???
てかそもそもビーストテイマーが

330新冠作者:2011/01/04(火) 20:35:32 ID:???
>>325
案、ありがとうございます
脳みそのバグフィックスしたら吟味してみます

331名無しさん:2011/01/05(水) 00:04:27 ID:???
ノードガイルとかアイコン良い感じなのに名前すらあまり出てこないもんな・・・

332名無しさん:2011/01/05(水) 06:41:20 ID:???
ザエソートとか好きだけどなー。マッドな研究者みたいな感じで。
彼のお陰でチョルチョが捕われるシチュの妄想とか幅が広がるw

ザエソートにチョルチョ捕まる
→一定ターン以内に助けるとラブイベント
→一定ターン以内で助けられないとNTRれて「単于…私、汚されちゃった…」
→更にターン経過で洗脳、敵になって登場

とかwうはww俺キメェww


テイマーズにはそれぞれ雇用特製を活かしたスキルが欲しいな。
ザエソートなら洗脳リザード兵召喚とか。
ルウェンダーなら必殺ブレスとか。
カルラはオマケシナリオで「カルラ親衛隊(貧弱一般人)」超大量召喚とかな。

333名無しさん:2011/01/05(水) 07:23:24 ID:???
ニースルーファン「大量召喚と聞いて」
ニースルーファン「やってきました」

334名無しさん:2011/01/05(水) 08:21:11 ID:???
ニースルー(ササッ)←隠れた。
かーかっか、わしがまとめて面倒見てやる。
(勝手にニースルーファン召還を習得しました。)

335名無しさん:2011/01/05(水) 20:20:04 ID:???
槍の人s6OP
一国一城の主。男であれば誰もが一度は夢見るものだろう。
この俺、チューニッヒはファルシス騎士団じゃあ殿軍(しんがり)を務めて暗黒騎士たちと渡り合い、
王都防衛戦では最激戦地で槍を振るった。イオナ国では護国卿と共に正義の守り手となって
民に英雄扱いされたりもした。そんな俺が、今いるのはリュッセル王国ってとこ。
王はルートガルトで見かけた気がした、リ……なんとかっていうタレ目。
敵は竜騎士とかいう空飛ぶ連中だ。あー、でも、なんかここのお家(おいえ)の問題がごちゃごちゃしてる
らしく、竜騎士同士でひでぇ戦いをしてるらしい。大名とまでは行かずとも、俺も
手下どもを食わせていかにゃならん身分だ。給料分はきっちり働くぜ。今日も相棒(槍のこと)担いで
さぁ、いくぜ! 志は高く! 目指すは一国一城の主!

336名無しさん:2011/01/05(水) 21:31:28 ID:???
江戸っ子かよw
普段も敬語な堅実なイメージだった
この感じだと火竜剣の人と口汚く喧嘩してそう

337名無しさん:2011/01/06(木) 00:13:59 ID:???
チューニッヒ「一国一城の主を目指すぜ!おらおら!!」

ルグナナム「灰と隣り合わせの青春・・・俺なんか遠距離攻撃ないし火竜剣(笑)とか言ってもほぼ届かないし
      接敵して何回か切りつけたらもうすぐ戦闘終わるしレベルも上がらないし耐久が高いわけでも
      ないからすぐやられるし彼女もできないし出世もしないしなんとか
      生き残ってるだけ・・・はぁ・・・鬱だ」

こんんくらいの温度差がありそうだから大丈夫じゃないか

338名無しさん:2011/01/06(木) 01:35:21 ID:???
攻撃力うpが復活すればチューニッヒさんと更なる差別化が図れるよ!
移動力うpがあればかなり分がでてくるよ!

339名無しさん:2011/01/06(木) 02:50:53 ID:???
早くドラ様の奴隷(ルグ)雇用イベントをだな…

340名無しさん:2011/01/06(木) 04:02:46 ID:???
ドラスティーナのおっぱいマウスパットを売り出せば一国一城の主も夢じゃないな!
やったねルグナナム!

341名無しさん:2011/01/06(木) 11:31:15 ID:???
ルググナムの野望

342名無しさん:2011/01/06(木) 13:44:30 ID:???
>>340
一国一城の主になる前にケツから火竜剣ぶっさされそうだなw
まずは国とる前にお嬢の配下から脱出しなきゃならん

343名無しさん:2011/01/06(木) 14:26:11 ID:???
>>340
ルグ太「ぐへへへついにドラスティーナおっぱいマウスパッドが完成したぞ!
     質感に拘りまくったこの手触り・・・自分で撫でても最高だ!!
     第2弾としてシャルロットおしりパッドとかも売り出していけば・・・
     この俺の天下も夢じゃない!」

ドラ「夢だ。起きろ。火炎斬!」ボオオオ
ルグ太「うおおおおあっちいいいいい俺のおっぱいマウスパッドがーーー!!俺の夢がーー!!」


きっとこうなる

344名無しさん:2011/01/06(木) 14:27:08 ID:???
だがそれを乗り越えた暁には下克上が!!!
あの高飛車女が俺の足元にひれふして、俺の特大火竜剣を
舌でお手入れしてくれるというご褒美が!!!

345名無しさん:2011/01/06(木) 14:43:46 ID:???
ワット「胸がヴォルケーノ」

346名無しさん:2011/01/06(木) 17:56:45 ID:???
フォルゴット「胸がストーン・・・あっ、ウォール・・・チッ面倒だな」

347名無しさん:2011/01/06(木) 20:07:17 ID:???
賢者たちは巨貧論議を小200時間ほど続けていた。
ワットサルト「これでは埒が明かんな」
フォルゴット「某は引き下がらぬぞ。ナルディア大汗の忠誠(=貧乳最強)を
果たすためにも、残る全魔力をかけて(ry」
ユネーファ「軍師、こんなところにいたのか? お前たちがこんな馬鹿げた
議論を続けているせいでわが騎士団が崩壊してしまったぞ」
ワットサルト「なんと! あ、別にいいや。巨乳の正当性以上に大事なものでもあるまい」
ユネーファ「ひでぇ。まぁ、同意せざるを得ぬが」

348名無しさん:2011/01/07(金) 02:55:02 ID:???
イオナ国のED的なもの

ED1(ハイトローム忠誠高)
イオナ国は大陸を統一した。
盛大な戴冠式を執り行い、祝賀会までの合い間重鎮達はサーザイトの前に集まっていた。
サーザイト「これからが本当の正念場です。頼みますぞ宰相殿。」
ニースルー「私が出来ることなら何なりと。貴方様ならば真に信義と慈愛に溢れた政治を持って民の恵みとなる事が出来ましょう。」

以下、初期人材とのありがちな一言程度の会話
ヨネア・・・宮廷魔術師
チューニッヒ・・・将軍
ハイトローム・・・親衛隊長
コーネリー・・・副将軍(治安部門の長)

チューニッヒ「ところで、エルラム殿の姿が見えませぬが?」
ニースルー「・・・・・・」
ハイトローム「・・・・・・」
サーザイト「エルラムは出て行った。パーサにさえ干渉しなければ人の治世には興味はないそうだ。」
チューニッヒ「なんと、そのような(殊勝な)御仁には見えませんでしたが。」
サーザイト「エルフにはエルフの国がある。協力と引き換えに自治権を確約させることが当初からの目的だったのだ。」

イオナ近郊の草原、岩場に隠されるように置き去られた死体があった。腐敗が進み人物の特定はもはや難しいが、特徴的な耳はエルフのものである。
死因はすぐにも目に付く胸元に大きくえぐられた穴であろう・・・・・・熟練の騎士による凄まじい突撃を受けたことは想像に難くない。
だが、遺体を詳しく調べれば、背中の魔法創に気が付くはずだ。微かに残る残留魔力はこの者が突撃を受ける前に背後からパラライズの魔法を受けていたことを物語っていた。
リッチームクガイヤを送還した夜、己を取り戻したハイトロームはサーザイトとニースルーに全てを打ち明けていた。
エルラムが闇の訪れを歓喜している事。送還を妨害する為にイオナ国に侵入したこと。ハイトロームを焚きつけサーザイトとニースルーの殺害を企てていた事。そして今でも命を狙っている事を。
サーザイトは報告を受け、ハイトロームにそのまま協力者のフリを続ける事を命じた。
その日、エルラムはいとも簡単に誘いに乗った。心から闇の訪れを喜ぶが故に、よもや同じ闇に生きるハイトロームが敵に付くなど想像だにしなかったのである。

ED2(ハイトローム忠誠低)
イオナ国は大陸を統一した。
戴冠式の日、控え室に水を持ってきた侍女はサーザイトと宰相ニースルーが倒れているのを発見した。
すぐさま神官団が駆けつけたが、既に事切れていた。即効性の毒物による殺害であった事が判明し、宮殿はどよめいた。
サーザイトやニースルーが通常口にするものは当然に毒見を経た後の物である。彼らが飲食物の差し入れを直接口にするとすれば、相当に信用を得ているごく限られた者の筈だからだ。
侍女の話では、部屋に入ったその時に窓から飛び出すヨネアの姿を見たとの事だった。
将軍チューニッヒは選りすぐりの追跡隊を組織しヨネアを追撃させたが、結局幾つかの目撃証言を得たのみで徒労に終わった。
同時にハイトローム、エルラムも行方不明となったが、彼らが共犯であったのか、既に始末されていたのかは分からなかった。
事件はイオナ国第三位のヨネアが皇帝の座を狙って、サーザイト及びニースルーを殺害したと発表された。
帝国は皇帝を含む5人の要人を失い、チューニッヒは人心を掌握する事が出来なかった。
大陸はまたもや混乱におちいったのである。

暗転:ヨネアのときを追いますか?

349名無しさん:2011/01/07(金) 02:56:20 ID:???
END2続き ヨネアのときを追うにYES
クイニック地方の小国の騎士ヘンドリクスは、旅の途中でガルガンダ山の麓に到着していた。
樹海の魔女――逢った者は死ぬと言われているが、何かを求める者には道を示してくれるとの噂もある。
一説には150年前の魔王降臨の際に一緒に魔界から来てこの地に残ったとも語られている。
(ばかばかしい。魔界から来た魔女だと。)
だが、魔竜スメーグにさらわれた姫を一刻も早く救出せねばならぬのに、その棲家すら知らないのだ。しかも剣が通らぬのにどう戦うのか・・・
しかし、広い樹海で伝説の魔女を探すのもまた虚無感を覚えずにはいられない。
「・・・・・・いくか」ヘンドリクスは惰性の様に足を踏み出した。
ところが小一時間も歩くと、樹海が開けヘンドリクスは蒼古とした館に辿り着いていた。

錆付いたドアのノッカーを叩き、声を張り上げる。
「ごめん!だれかおりますか!」
ザアッっと木がざわめく。
「どうぞ、開いています。さあ、お入りなさい。」
澄んだ声。ギィっと軋む音を立て扉は開いた。
薄暗い室内。正面の暖炉には火が入っている。側面の書棚には魔道書であろうか、時代がかった書物が並んでいる。
書棚近くには分厚い木のテーブルがあり、入口より対面の椅子に小柄な女性が腰をかけこちらを見ていた。
幼女!?
魔女など何かの間違いだったのだ、樹海の淵の家にでも入ってしまったのだろうと理性は考えたが、既にヘンドリクスは幼女の瞳から視線を離すことが出来なくなっていた。
常軌を逸した場所にいると、魂が叫んでいる。圧倒的な恐怖がひたひたと、そしてひそやかに自分の四肢を包み始めていた。
視界の脇に暖炉の上の飾りが目に入る。嫌悪感・・・いびつな黒い鉄製の棒に何かが飾られているのだが、目を向けたくは無かった。
(今大事なのは目の前にいる魔女なのだから・・・瑣末な事を考えている余裕は無い。)
自分自身に言い聞かせ、飾りは意識の外に追いやった。
そう、余裕が無いことは事実であった。足元から這い上がるような恐怖を、騎士として鍛錬した精神で押し返す。これが心の臓まで達すれば只ならない・・・そう感じたのだ。太平の世にあって死をこんなに間近に感じた事は無かった。理性がか細い反論をしたが、全身の細胞が恐怖の進入を頑なに拒否していた。
「ふふふ、このような所に何の用かしら?」
魔女の声が響く、自分の目的をもう一度意識した事がヘンドリクスの精神に少しの余裕を生んだ。
(自分には使命がある。いや、姫を救いたいこの思い、使命などでは語れないものだ!)
恐怖が、朝もやの様に薄れ始める。
今になってふと気が付く。テーブルに置かれていた2つのカップ。
(私以外に誰かいるのだろうか?)
手前のカップの奥にはスプーンが縦に置かれている。それは自国独特の騎士に対する作法・・・
席について返答しなければならない、急にそのような焦燥感に駆られたが、まとわり付いていた恐怖の余韻が痺れのようにまだ残っており、動くには少々の時間が必要そうだ。
また暖炉の飾りが気になった。魔女から目を離さぬまま暖炉上部を窺がう。飾られているものはエルフの弓と騎士槍だった、いや飾るというよりも串刺しになっているように見える。
騎士の魂とも言うべき騎士槍が串刺しに見える事がこのような嫌悪感を生むのだろうか・・・妙な生々しさを感じるのは恐怖の余韻のせいだろうか・・・
いつの間にか魔女の薄い唇が不敵な笑みを浮かべている。その目は尚も怪しい輝きを増し、もはやヘンドリクスは一滴の唾液をも飲み込む事が出来ない。
パチッ、木のはぜる音がした。暖炉の炎はちらちらと魔女の瞳を赤く艶やかに照らしていた。
END

END1は構想だけは1年位前からありました。それでエルラムの旧列伝に沿っています。END2の後半は遊び心に任せて書きました。

350名無しさん:2011/01/07(金) 02:59:38 ID:???
EDに至る途中経過のイメージ
※文章はイメージです。ゲーム内の人物と口調等異なる場合があります。

〜イオナ国軍野営地深夜〜

エルラム??「思ったよりやるわね。もう予断は許さないわ。」
ハイトローム「本当に殺すのか。冥王が勝てなければそれだけの事だったのではないか?」
エ「貴方!今になって尻込みなの!」
ハ「騎士道だ・・・闇の訪れは歓迎しても、君主サーザイトに弓を引くなど・・・」
エ「貴方の真の君主は誰なの?サーザイトは仮そめの君主でしょうに。貴方は真の君主に弓を引くつもり。」
ハ「それは貴殿が言い出したことだ。」
エ「では正義に仕えたら良いでしょう?それが騎士道の本旨じゃなくて?貴方の正義はどこにあるのかしら?」
エ「さあ、主の言葉に耳を傾けなさい。真実の言葉、真理の囁き、人の知をはるかに超えた絶対者の正義・・・」
ハ「うっ。うう・・・ぐ・・・」
エ「それとも、芥のような小さき存在の屁理屈が貴方の正義だとでも。」
エ「世にこびり付いた垢・・・今こそ浄化のとき・・・正義の言葉と力とに仕えるのよ。」
ハ「・・・うっうう、せっ正義・・・。」
エ「そうよ、正義も真理も騎士道も貴方は手にしているのよ。」
エ「ふふっ、まことの君主にかしずきなさい。貴方の騎士道と共に。」
ハ「はッ・・・はッ。」
エ「次の戦いで、貴方がサーザイトとニースルーを仕留めて。私は無理なの。疑われて・・・だから貴方がやるのよ。騎士道を重んじる貴方は信頼されているもの・・・」
ハ「う・・・」
エ(闇の王が自らを顕示されたと言うのに、闇に属す者を信用するなんて。ヨネアとニースルーのせいで感覚が狂っているのね、お可哀そう。)

暗転

ニースルー「サーザイト様、このような所で如何されたのですか?」
サーザイト「とうとう追い詰めましたな、ムクガイヤ殿を・・・いえ、只の躯ですが。」
二「えぇ、必ず討ち取りましょう。世界のためにも。」
サ「世界のためですか。その通りですな・・・」
二「何を考えていらっしゃるのですか?」
サ「ムクガイヤ殿を倒したあと、どうしますか?われわれはルートガルト国の軍を引き継ぎました。このままルートガルトを・・・いや、この大陸を平定し乱世に終止符を打つべきです。」
二「私に異論はありませんわ。」
サ「・・・・・・私には王に仕えることは知っていても、自ら王になる事は考えた事がありません。果たして可能なのか・・・それ以前に勝てなければ悪戯に世を混乱させただけとなりましょう・・・」
ニースルーはハッとした。サーザイトが思い悩み弱気になる事が意外であった。そして、サーザイトが人である――そんな当たり前の事を、今更知ったのである。
二「貴方様以外に誰が居りましょう。ですが、重荷ならばラファエル候に合流いたしますか?」
サ「極限まで混乱しきってしまった今、必要なのは独裁者的で強いカリスマを持ち全てを束ねる力を持つ者です。共和制を目指す彼では大陸を治めるに相応しくありません。少なくとも今この時代には望ましくない・・・。」
二「では、あなたがやるしかありませんわ。私もそれを望みます。オステアはラザムの影響を受け過ぎています。オステアが治めたならばラザムが強い発言力を持つ事は避けられないでしょう。政治とは皇帝至上であるべきなのです。」
サーザイトの目に覚悟の色があることを見取ってニースルーは言葉を続ける。
二「それにチューニッヒやダイナムはどうします?貴方が皇帝を目指さねば、彼らが付いて来た意味が有りませんわ。」
二「この大陸を治めてください。人々の為に・・・・・・」
いずれにせよサーザイトが他の道を選べるはずもない。ニースルーに出来ることは背中を押す事だけである。
サ「その通りですな。貴女にはいつも励まされ、支えられてばかりでお恥ずかしい。」
二「私は、貴方が苦しんでおられる事にすら気が付きませんでしたわ。今も、無責任に焚きつけるばかりです。」
二「貴方は重い荷を負っておられる・・・私に負える荷があるのなら何時でも私に預けて下さい。」
二「・・・・・・」
目を伏したニースルーが更に続ける。

351名無しさん:2011/01/07(金) 03:01:40 ID:???
二「人々の為と言いました・・・でも、私が本当に望んでいるのは私のためなのです。」
二「私は魔王召喚に手を貸しました。魔王の召喚はラザムの異端認定要件を満たすほどの悪なのです。」
二「しかし、なぜ悪なのでしょう。ラザムが悪とした本質は悪魔信仰です。クリフォトがセフィロトと対極であるためクリフォトに信仰を向けてはなりません。異端認定要件の制定にあたっては『悪魔召喚をするものは悪魔崇拝者である』という常識ゆえの前提がありました。私は主であるムクガイヤ様に従い、その動機は信仰と無関係だったのです。」
二「そう思っていました・・・でも今この大陸が混乱に陥っているのは魔王とムクガイヤ様の反乱のせい。」
二「そして、ムクガイヤ様は恐ろしい人類の敵となって殺戮と破壊の限りを尽くしている。私はずっとそのお手伝いをしてきたのです。」
二「私は悪です!私が・・・この惨状の!・・・私ッ」
取り乱したニースルーは呼吸も乱れ満足に話すことも出来ない。
サ「ニースルー殿ッ!」
サーザイトの鋭い声にニースルーは我を取り戻した。
サ「落ち着きなさい。大陸の混乱はムクガイヤ殿の所為ではありません。もとより渦巻く野心の中でぎりぎりのバランスを保っていた平和に過ぎません。」
サ「アルナスもゲルドもみな自ら挙兵しました。きっかけだけあれば十分だったのです。」
サ「ムクガイヤ殿のことは残念と言うしか有りません。死霊の法に手を出すなど誰が想像できましょう。それほどの憎悪と怨みにまみれていたとは、誰かと言うならば私こそが気が付くべきでした。」
ニースルーは泣きながらサーザイトの胸にもたれかかる。
二「助けてください・・・私の・・・身勝手な願いなのです。人々の為・・・それも私が私であるための理由でしか有りません。」
二「私は何故いま生きているのでしょう。何故修道院に拾われたのでしょう。捨てられ死ぬだけの乳飲み子だったのに。」
二「私のした事は世界に混乱をもたらし、その責任はこの先如何にしても負いきれません。」
二「償わさせてください。少しでも・・・私の全てを捧げます。必要と有れば命も・・・。」
サ「今は・・・未来を見る事です。これから成すべき事を・・・。」
サ「そして命を軽々しく口に出してはならない。確か貴女の師マグダレナ猊下の言葉でしたかな、『それが深刻な非常時なら、自らを犠牲にして一人の命を助けるより、何が何でも生き残って十人の命を助けなさい』と、神官らしからぬ方と笑って話してくれたではありませんか。」
サ「今はこの言葉を心にとめておきなさい。十人どころか、貴女しか世界を救うことが出来ないのですから。」

暗転

サ「む、ハイトローム殿か。次の戦いが正念場です。頼みますぞ、貴殿の突撃が無ければ我々に勝ち目は無い。」
ハ「御意。我が命をもって、殿に応えましょう。」
サ「ところで、エルラムには注意しなさい。彼女は闇に捕えられているかもしれぬ。」
ハ「私には分かりかねますが・・・・・・そのような者が軍にいるのは致命的では有りませんか?」
サ「むしろ闇に関わるものは私のそばに置き、監視しておきたいのです。それにエルフの弓は貴重な戦力。我が軍のなんと脆弱なことか、贅沢は言えませぬ。」
サ「後衛は皆エルラムに警戒を怠らぬようにさせています。貴殿は後ろを任せて突撃する身、エルラムに背後を預けないようにしてください。」
ハ「御意・・・・・・」
ハ(サーザイト殿、それは私も・・・監視の対象という事なのですかッ!)

リチムク撃破

エ「キレイ・・・私、流れ星が好きよ・・・・・・澄んだ空に流れる流れ星が。」
ハ「ロマンチストなんだな。」
エ「天球に散らばる星々は人の命の輝きのよう。全て流れ落ちてしまえばいいの。」
ハ「・・・・・・」
エ「それだのに何ということ!あの忌々しい神官め!今回の一件で良く分かったわ。次なる時のためにも送還の術式を行なえる人間は全て始末しなければならない。」
エ「イオナ国に留まりましょう。まずはニースルーを仕留める為に。そしてラザムのイオナも。」
ハ「あぁ・・・判っている。」

エルラムの語尾・・・使いにくかった。ごめん。

352名無しさん:2011/01/07(金) 08:01:02 ID:???
イオナ国のエルラムには違和感あったけどこれはいい
コーネリーは最初からいなかったんや。でもダイナイムはリュッセルオーダーだよ

353名無しさん:2011/01/07(金) 09:55:54 ID:???
>>348氏の文章がカコイイのでED1ルートのfe書いてみた
ラファエル「……サーザイト卿。まずは、冥王の送還という偉業を成しえられましたこと、
大陸の民に代わってここに御礼申し上げる。だが、いかがなさいましたかな? この兵は?」
サーザイト「なに。対したことはありませぬ。冥王に継ぐ大陸の害悪を除きに参っただけのこと」
ラファエル「なんと! 害悪とな!? 我らオステアはこれまで通り自治を認めていただければ……」
ニースルー「自治を認めるわけには参りません。ラザムに掌握されたオステアは旧世代の
腐敗の温床でございます。ラザムの僧であるあなた様がオステアを私物化していることがなによりの証拠」
イオナ国一般兵たち「ラザムは砂漠に帰れ! ラザムは砂漠に帰れ!」
ラファエル「己が野心のために、民を扇動し、戦をおこす。これ即ち、国賊の所業にござる」
サーザイト「私が貴国を攻めるのは貴殿のよく言う『民の求め』にござりますれば、
貴殿のご理解もいただけると思ったのですが、残念ですな。全軍、戦闘開始。
腐敗したラザムとその犬どもを中原から追い出せ」
イオナ国一般兵たち「ウォオオオオーーーーーー!!」
ラファエル「なんたる驕慢か。これがあの賢者の成れの果てか。オステア軍の兵士諸君。
自由の子らよ。今や、イオナ国は己の意にそぐわぬ者すべてを弾圧する暴君のものとなった。
これより先、彼奴らと同じ天を戴くことはない。全軍、我に続け!」
オステア国全将兵「自由のために! 自由のために!」

コーネリー「弓と二刀の女傭兵。あんた、ウェントルだな。どうだい? こっちにつかねぇか?
あんたの腕ならサーザイトの旦那も高く買ってくれるぜ」
ウェントル「噂以上の下品さだね、コーネリー。
土壇場で裏切るような奴は戦士でも傭兵でもない。クズさね」
コーネリー「クズだァ? けけけ、ならいい。あんたに俺『ら』の矢の雨を避けきれるかな?」
ウェントル「ちっ、面倒な布陣だね。だが……」
ノーア「まさかこんな形で遭うことになるたァな、槍の大将よォ」
チューニッヒ「そうだな、だがこれも戦国のならいだぜ。うらみっこなしだ、いくぜ!」
ノーア「来やがれ! 俺は一歩も動かん! 全力でてめぇを止めてみせる!!」
キュラサイト「ハイトローム殿。騎士道を貫かんとする貴殿がよもや
国賊の走狗と化すとは、残念です」
ハイトローム「女。騎士を名乗る者ならば己が意地を通せ。先達からの言葉はそれだけだ」
キュラサイト「……そうですか。ならば、その首級(みしるし)貰い受ける!」

354名無しさん:2011/01/07(金) 22:17:07 ID:Q7Fpj3nk
S5直前、イオナ。

ハイトローム「サーザイト様の命令で、軍の勝手な移動は固く禁じている。どこへ行く」
ウェントル「ピコック様、どうされます?」
ピコック「うむ。我々はオステアへ行く。道を空けてくれ」
ハイトローム「サーザイト様の許可は得たのか?」
ピコック「得てはおらぬ。我々はサーザイト殿の許可を求めねばならぬ身ではない」
ハイトローム「どういう事だ」
ピコック「話している暇は無い。さあ、道を開けるのだ」
キュラサイト「・・・斬り抜けますか?」
ピコック「いや、事を荒立てる必要は無い」
サーザイト「何をしておる。これはピコック殿」
ピコック「見ての通りだ。オステアの者は国へ帰る」
サーザイト「軍の移動は禁じてあります。何故帰られるのです」
ピコック「ムクガイヤ殿亡き今、オステアの者は貴方の下知に従う筋はありません。戻って国を守る。当然のことでしょう」
サーザイト「賢明な貴方まで何を言われるのです。大陸始まって以来の危機を前にして、人類は結束して対処せねばなりません」
ピコック「危機とやらはムクガイヤ殿の下に結束した結果ではないか」
サーザイト「レオームの復活を防ぐ為には止むを得なかった処置」
ピコック「オステアの者から見れば、ムクガイヤ殿でもゴート殿でも大した違いは感じませんな」
ハイトローム「この者達は叛意を固めております。これ以上語っても」
サーザイト「ピコック殿、考え直してくだされ。今は人類が争う時ではありませぬ」
ピコック「我々はあなた方と争うつもりはありません。そこを空けて頂ければ、それで良いのです。オステアは、ルートガルトに振り回される事に懲りたのです」
ニースルー「きゃあ!」
サーザイト「何事か」
ニースルー「第三軍のリジャーズド殿から返答の使者が来たのですが・・・・」
ニースルーは目を覆うと、返書をハイトロームに押し付ける。
ハイトローム「・・・『クソでも喰らってろ』無礼な!」
ピコック「サーザイト殿、この荒涼たる世界を、ご自分の眼でよくご覧になる事です。この世界は、ルートガルト人の脳内にのみ存在する物ではありません」
ピコック「オステアは自らの手で自らの運命を切り開きます。その先で、あなた方の運命と交わる事は、あるかも知れません」
サーザイト「お分かり頂けぬか・・・・」
ピコック「行くぞ」
キュラサイト「総員整列ッ!前進ッ!」

こうして、オステア人達はイオナから離れていった。

355名無しさん:2011/01/08(土) 00:09:34 ID:???
ダ、ダイナム・・・コーネリーだと思ってください(^^;)
エルラムの違和感は、旧エルラム列伝投稿者様も触れてました。

>>353
いいですね〜サーザイト。さらりと害悪呼ばわり。
そしてニースルーも。元神官で重鎮でそのセリフをラファエルに吐くか。
ニースルーは論理的で有能な官僚でかつ強い魂と意志を持ちながら、大きな所で馬鹿なイメージがあります(まあ純粋ゆえと言えなくもない)。

>>354
オステアとイオナって人材の方向性は似ている気がするのですが、立場の違いが摩擦を生みそうですよね。

356名無しさん:2011/01/08(土) 08:57:00 ID:???
S5よりちょい前 ルートガルト郊外の安酒場にて
スーフェン「リジャースド、ここにいたか」
リ「スーフェン……か」
モブ「おい、トカゲだぜ」モブ「トカゲきめぇ」モブ「なんでトカゲがここにいんだよ」
スーフェン「ふん、下衆どもめ。おい、マスター。この金で奴らに好きなものを」
モブ「こいつぁすげぇ」モブ「俺、ビール!瓶ごともってこい」モブ「ヒャッハー!蜥蜴最高!」
ス「さて、ムクガイヤ殿の国は滅んだ。これから貴様はどうするつもりだ?」
リ「リュッセルを盗る」
その場の空気が静まりかえった。
ス「これは大きく出たな。だが、可能ではある」
リ「おまえたち! 食い詰めモノの負け犬ども! 俺に賭けてみねぇか?」
モブ「リュッセルにいい女はいるか?」モブ「儲かりそうだな」モブ「そろそろ仕事してみるか」
リジャースドとスーフェンはルートガルトの敗残兵たちを率いてリュッセルに向かった。

357354:2011/01/08(土) 10:22:56 ID:???
>>355
あ、その表現すごく納得です。
善意に溢れてるし、目の前の仕事を片付ける事に関してはとても有能。でも自分の仕事が周囲や世の中にどう繋がって行くか、についてはあんまり考えない人。
ニースルーが有能な官僚なら、イオナは豪腕政治家かな。
純粋もそうですね、純度100%のウラン238(ヘミングウェイ・ペーパー的な意味で)みたいなヨネアとウマが合うくらいで。

オステアはサーザイト政権への参加を拒絶した人たちなので、その辺の理由を探してみました。(リジャとロイタスは野心、で片付けてもいいんだけど)
サーザイトは父権的なので、リージョナリズム的なオステアとは相性が悪そうな気がします。

358名無しさん:2011/01/08(土) 10:59:05 ID:???
久々に『バガヴァッド・ギーター』読んで名前に類似があったので

めないと「以前、瞑想していた時に兄弟の一人と戦うビジョンクエストを体験したのですが、あれは何だったのでしょう」
だわさ「それはあんたの先祖だわさ。ちなみに、カルラがその兄弟の末裔だわさ」
めないと「では、ボクの先祖がカルラさんの先祖を倒してしまったのですね」
ですぅ「そんなぁ、アルジュナさん酷いですぅ・・・」
だわさ「カルラ、今世では仲良くやってるから気にしないだわさ」
めないと「カルラさん、先祖の事とは言えすみませんでした。これからも仲良くして貰えませんか」
ですぅ「こちらこそごめんなさいですぅ・・・。是非、カルラと仲良くしてくださいですぅ・・・」

めないと「ポートニックさん、一つ気になったのですが、何故、ボクたちの先祖の事を知っていたのですか」
だわさ「実は、外見はピチピチの美少女だけど、何千年も生きているのだわさ」
ですぅ「ポートニックが人間じゃないなんてビックリですぅ・・・」
だわさ「あたしは今でも人間だわさ。昔、行商人から仕入れた飲み物が偶然にもアムリタだったのだわさ」
ですぅ「それを聞いて安心したですぅ・・・」
だわさ「そう言えば、大事な事を思い出したのだわさ。あんた達の家に伝わる家宝があるはずだわさ、探してみるといいだわさ」

めないと「ポートニックさん、確かにありましたよ。この弓がそうです」
ですぅ「カルラも探してきたですぅ・・・。使用回数1と書かれた槍ですぅ・・・」
だわさ「これでどんな敵が来ても負け無しだわさ」

359名無しさん:2011/01/08(土) 11:25:33 ID:???
使用回数1の槍はダメだろう

360名無しさん:2011/01/08(土) 13:11:35 ID:???
ラクタイナ「なぁ、アルティマイト。なんとなくおまえがすごいのはわかったんだが、
なんかこの調子だと詰みそうなんでもうちょっと強いのはないのか?」
アルティマイト「私は製品番号UL-11シリーズのA-06号です。
UL-11シリーズは3392体がロールアウトされ、
現在12体がアクティヴとなっています。私は自立制御AIを搭載し、現場での自立判断、
自動目標判定機能に加え、自己修復機能を備えています。ですが、私の自己修復機能
HP換算で100%を超えるダメージには対応できません。アップグレード版である
UL-12シリーズ……通称Ωアルティマイトはこの問題を克服しています。以上、セールスマニュアルから抜粋」
ラ「そうか、じゃあΩを起動させないとな」

Ω「私は製品番号UL-12シリーズB-64号、通称Ωアルティマイトです。従来のUL-11シリーズを上回るスペックと
当機ロールアウト時点での最新型の自己修復機能が特長です。私の後継機にはUL-13シリーズ
ありまりますが、そちらもご覧になりますか?」
ラ「ああ、見てみよう」

13「私は製品番号UL-13シリーズA-02号です。UL-13シリーズは自立支援AIの試験運用を目的とした素体です。
私以前のVerのメカは無限反復運動と過剰記憶処理からくる不具合が相次ぎました。それに対応するために全AIに新たにプロテクトを設け、
厳しく階級分けがされました。現Verでは私が指揮官となり、わたし以前のVerのメカを支配します。
さらにその上の階級として私の支配者であるユーザー、つまりあなたがいます。ですので、私と
私の指揮下のメカはあなたに従います」
ラ「指揮官型? ということは、アルティマイトたちを率いられるのか、おまえ?」
13「もちろんです。私は一度に128体のアルティマイトを制御することができます。私自身も
従来比182%の攻撃能力を持ち、戦闘に参加できます。現Verを持って、UL-シリーズの開発プロジェクト
は凍結。開発員はRu-シリーズの開発を開始すると私のデータベースにあります。残念ながら
Ru-シリーズに関する詳細なデータは私の中にはありません。以上、セールスマニュアルから抜粋となります」
ラ「Ru-シリーズ……だと? 一体それは……」

361名無しさん:2011/01/08(土) 15:14:40 ID:???
なんだかすごく続きが気になるな。
Ωはあったけど13って今の段階であったっけ?

362名無しさん:2011/01/09(日) 02:47:02 ID:???
オラザクならぬオラアルティマイトコンテストとかありそう。

363名無しさん:2011/01/09(日) 07:55:56 ID:???
UL13でググれば分かるw

364名無しさん:2011/01/09(日) 08:58:32 ID:???
グリンシャスを漁ってみたらラクタイナは別のULシリーズを見つけた。
UL09「おはようございます。私は型式番号UL09-C82……情報収集を目的に製造された素体です
あらゆるものに擬態し、敵勢力に潜り込み情報を収集できます」
ラ「なんだと! じゃあ、とびっきり美人のサキュバスになれ!!」
UL09(サキュバス形態)「こぉ〜んなカンジ♪ それで? この姿にしたってコ・ト・ハ、
魔王軍にでもせんにゅ〜して来いってコト?」
ラ「うはwww やべぇwww これすげぇwww とても手放せねぇwww」
09「あらぁ♪ 正直なボ・ウ・ヤ……。でも困ったわねぇ〜これじゃあシゴトできないわぁ」
だが結局魔王軍にUL09を送り込むことになった。
09「アナタが魔王さまねぇ〜、よろしくぅ〜♪」
喪「うはwww いい女www」
キオス「わ、わたしだって力を取り戻せばあのくらいのばでぃになりますわ!」
魔王軍がリュッセル北へ攻め込みました!
09「ぷろとんびぃ〜〜む♪」 竜木氏ず「あきゃー」
スベ「ヒヨッコども、退がれ! ここは私が……」
09「よいこおみなさーん、おねむの時間でちゅよー、ナイトメアっ!」
セレン(混乱)「ああああアルティナさまあぁあああああ!!!!」
竜木氏ず「いかん、セレンを取り押さえ……、ぎぃやああああ!!」
ラ「さすがは俺の嫁。しかし、Ruシリーズは謎のままだな。一体どんな嫁が…」

365名無しさん:2011/01/09(日) 18:10:57 ID:???
>使用一回の槍
何でも貫くけど、一度何かを貫いたら何も貫けなくなる槍とかだと燃える

366名無しさん:2011/01/09(日) 18:50:40 ID:???
劇場版ヴァーレントゥーガ見た? ミシディシがボロミアみたいな死に方した
かと思ったら続編予告で普通に出てきて「!?」ってなった
あとルウェンダーが一人だけ演技下手だなと思ったら
エンディング歌ってる歌手が声あてしてたんか

367名無しさん:2011/01/10(月) 00:21:26 ID:???
何のネタか分からないが、ミシディシは汚く死んで欲しいな。ルートガルトとまで組むなら、
もうそこまで落ちているだろう。汚く死ぬのが一番

368名無しさん:2011/01/10(月) 00:39:38 ID:???
どんだけルートガルトのイメージ悪いんだよw
と思ったが、良識派はイオナ国で全滅だし、残ってるのはゾーマやローグばっかりなのか・・・。

369名無しさん:2011/01/10(月) 00:43:12 ID:gasyV.7o
ゾーマさんは悪い事をしただけで、悪い人じゃないやい

370名無しさん:2011/01/10(月) 00:58:24 ID:???
それを悪い人って言うんだろうがwwwww てかその状況になってもアーシャや
吹く軍死(笑)はまだついてるんだろうか?もしそれでもミシディシについていたら、
吹く軍死(笑)も洒落じゃなくなるぞ

371名無しさん:2011/01/10(月) 01:11:56 ID:???
定期的にアンチ湧くなミシディシさん

372名無しさん:2011/01/10(月) 01:23:51 ID:???
ほのぼのグリーン・ウルス

ピヨン「ボクピヨン。ヨロシクネ(オワン、陣形技を覚えたのはいいけど、トリオで無いと使えないから知り合い連れて来てよ)」
オワン「ボクオワン。ヨロシクネ(それなら大丈夫。ちょうど今、いとこのボウルが遊びに来てるよ。ちょっと呼んで来る)」

ボウル「ボクボウル。ヨロシクネ(お久しぶりです、ピヨンさん。お二人の足を引っ張らないように頑張ります。)」
ピヨン「ボクピヨン。ヨロシクネ(おお、ボウル、元気そうだね。早速で悪いが今からアルナスに進軍することになったんだ。期待してるよ。)」
オワン「ボクオワン。ヨロシクネ(アルナスに着くまでに技の熟練度を高めておかないとね。まあ、焦らず頑張ろう。)」

アルナスに到着した一行はフォルゴット部隊に遭遇した。
ピヨン「ボクピヨン。ヨロシクネ(あれは敵軍の軍師かな。よし、オワンそれにボウル、今こそ件の陣形技を試すいい機会だよ。行こう。)」
フォルゴット「なんだあれは、アイスマンがたった三匹でこちらに向かって来ているのか。何か怪しい、皆、少し下がっていろ」

白い三連星「ボクタチアイスマントリオ。ヨロシクネ(喰らえ、フロストストリームアタック!!)」
フォルゴット「必殺技の類か、それならこちらも新技を使わせてもらおう。噴出せ紅炎。プロミネンス!!」

ピヨン「ボグビヨン。ヨロジグネ(ギャァァァー。頭が溶けて、力が出ない)」
カルラ「ピヨン、新しい顔ですぅ・・・。」
カルラの雪玉がピヨンの胴体にドッキング。
ピヨン「ボクピヨン。ヨロシクネ(元気百倍!アイスマン!)」
ポートニック「あんた達、馬鹿やってないでそろそろ帰るだわさ。」
白い三連星「ボクタチアイスマントリオ。ヨロシクネ(姉御、すいやせんでした・・・)」

373名無しさん:2011/01/10(月) 01:34:24 ID:???
アンパンマンの方は水に激弱だがな。

374名無しさん:2011/01/10(月) 02:11:42 ID:???
アーシャとふくぐんしはわらわがおいしくいただいておいたぞ、アヒャヒャ

375名無しさん:2011/01/10(月) 02:46:59 ID:???
ボウルもかわいいです
ピヨンが健気です‥

376名無しさん:2011/01/10(月) 08:30:24 ID:???
アーシャ「兄さん……どうしてこんな……。もう、手遅れなのですね。
よくも、私の兄さんを殺しましたね……許しません。許さんぞ貴様らァーーー!!
ブッッッ殺してやるッッッ!!!!」
アーシャがリジャースドの死を前に激怒しました。Lvが+30され、全ステータスが+60されます。
アーシャが新たに必殺技を解禁しました。レクイエムⅡは全てのユニットに効果があります。

ミシディシ「わ、私の家族が……。許さんぞ貴様ら!!」
ミシディシが家族の死を前に激怒しました。Lvが+1され、全ステータスが+2されます。

ルウェンダー「おまえたちがガルダーム様を。許さんぞ貴様らー!」
ルウェンダーが今更激怒しました。同勢力内で離反者が出ました。
ふくぐんし「えーそんなー」

377名無しさん:2011/01/10(月) 09:49:23 ID:???
マタナ「キスナートいいねぇ。ああいう奴はタイプだぜ…」
ツヌモ「俺はポイトライトだな。」
マタナ「げ、お前ロリィのが好みかよ。」
ツヌモ「ほっとけ!兄貴はどういうのが好みなんで?」
バルバッタ「俺ァ、フーリエンみてぇなのもいいと思うがなぁ」
チルク「…へぇ、バルバッタはあぁいうのが好みなんだ…?」
バルバッタ「…?お前何怒ってんだ?」
チルク「…別に。何でも無いよ。」
バルバッタ「いや、怒ってんじゃねーか。」
チルク「何でも無いったら!」
チルク(バルバッタの馬鹿…!僕の気も知らないで!)
タッタッタ…
バルバッタ「なんだアイツ?どうしたんだ?」
ツヌモ「さぁ…」
マタナ「わからねぇっス。」






ルルニーガ「…という初夢を見たんだが…」
アスターゼ「ルルニーガ、貴方疲れてるのよ…」

378名無しさん:2011/01/10(月) 10:31:22 ID:???
マタナ「あばよ!」

未だにこれが忘れられない

379名無しさん:2011/01/10(月) 14:04:26 ID:???
ホト「くっ、この私から専用必殺技が消えてしまった。だが私は戦う!」
エルフォード「戦う必要はありませんよ」
ホト「なにっ?」
エルフォード「オルジンさんがなんとかしてくれます」
オルジン「承知した」

380名無しさん:2011/01/10(月) 14:33:35 ID:???
>>371
あれ本人面白いと思ってるのかねぇ
SSが独特だからすぐ解る

381名無しさん:2011/01/10(月) 14:46:54 ID:???
あんだけ強化されたのにゴート……

382名無しさん:2011/01/10(月) 20:46:12 ID:???
ニューマック「ところで、史実で俺がラクタイナに食われて死んじゃうのってもう確定?」

383名無しさん:2011/01/10(月) 21:09:12 ID:???
大丈夫じゃ。おぬしはこのあと、かわいいエルフにエルラムをNTRされるという
悲劇があるがのう

384名無しさん:2011/01/10(月) 21:32:53 ID:???
エルフィスがものすごく怖い顔して>>383を睨んでるんだけど

385名無しさん:2011/01/10(月) 23:07:34 ID:???
最近影が薄いゾーマさん。強化イベントとかこないかなぁ…


ルートガルト王城地下、薄暗い部屋の中心に描かれた魔法陣にゾーマは立っていた。
かつては拷問室として使われたこの部屋の壁は、
脈動する魔法陣の仄かな光に照らされ、朱く染まっている。
かつての血のなごりか所々に黒染みが見えるこの部屋は、不気味な程ゾーマに似合っていた。
目を瞑り、微かに聞こえる程度の小さな呪文を唱える彼の額にはうっすらと汗が滲む。
言葉に合わせて陣を這う様な朱い光が次第に強くなって行く。
手をかざし、少し強く握る。光が集約し手の中へ集まり部屋は暗闇に閉ざされた。
ゾーマが小さく溜息をつきランプをつけると、不意に手を叩く音が部屋にこだました。
ムクガイヤ「どうやら、成功したようだな。」
ちらりと扉に目をやるが、開けられた形跡は無い。
如何なる方法をとった物か、部屋の隅にいなかったはずのムクガイヤが寄り掛かる様に立っていた。
ゾーマ「吸血魔導は我が研究の要。研鑽は常に必要だ。」
水差しからコップに水を入れ、一息に飲み下す。
椅子に座り己の主たるムクガイヤを一瞥する。
総合的魔力には劣る物の、事に外法に於いてはゾーマは他の追従を許さない。
その自負故の主君への慇懃な態度である。
ムクガイヤ「実験材料は足りているか?」
主君を立たせたまま自分だけ椅子に座るという態度を気にも留めず、ムクガイヤは質問する。
実力主義であるが故、成果を貪欲に求め続けるゾーマをムクガイヤは評価している。
多少の無礼など気にする事では無い。
ゾーマ「…人間相手では、ほぼ完璧であろう。魔なる者に対する効果の低下は否めんがな。」
不満そうなゾーマの様子にムクガイヤは静かに笑う。
闇の眷属であり魔なる者、即ち悪魔に闇魔術が効かないのは自明の理なのだが、
ゾーマはそれさえも越えたい様だ。
なんという傲慢
なんという強欲
だが、それこそがムクガイヤが求める正しき魔術師の姿でもあった。
ムクガイヤ「悪魔の死骸、捕虜を集めておこう。」
ゾーマ「…感謝する。」
ゾーマが二杯目の水を飲み終えた時、既にムクガイヤの姿は部屋に無かった。

386名無しさん:2011/01/11(火) 00:32:45 ID:???
戦功値が一定以上になったら新スキルが追加されていくイベント作ればそれっぽい>ゾーマさん強化

387名無しさん:2011/01/11(火) 00:46:20 ID:???
ムクガイヤは正式に第三軍としたのだが、ルートガルト旧来の将兵は成り上がりの余所者を快く思わず、
イレギュラーズ(不正規軍)と蔑称した。
当のリジャーズドは、イレギュラーに常識外れの強さとか、規格外のモンスターとかのニュアンスを感じ、むしろ自分たちの呼称として好んで使用した、
ムクガイヤの前でも、抜け抜けと言い放つのである。

リジャーズド「リジャーズド・イレギュラーズ、只今帰還致しました」
ムクガイヤ「ご苦労であった。功は追って厚く報ぜられるであろう」
リジャーズド「有り難き幸せ」
ムクガイヤ「だがそれは何とかならんのか。無駄に敵を作る事もあるまい」
リジャーズド「忠告有り難く受け賜わります。『恐ろしい』敵なら、作りたくないものです」

周囲に緊迫が走る。リジャーズドに憎悪の目線を投げかける者も居る。
さすがのムクガイヤも、この男には呆れざるを得ない。

ムクガイヤ「仕方のない奴だ。分かった、もうよい。下がれ」

戦場において、兵士、特に身の拠り所の無い傭兵は、指揮官の事を激しく峻別する。
兵士達の要求水準を満たさない将は人望を失い、悪い場合には殺される事すらあった。

ムクガイヤは金に糸目を付けず各地から傭兵を集めた。
大陸中から集まった多士済済の中で、一兵卒から始まり、自らの軍事的才能のみで将にまで成り上がったリジャーズドにすれば、
国軍からの嫉妬や侮蔑など、一顧だにくれてやる余地は無かった。

ムクガイヤは、この男の危険性を見抜いている。危険と耳に入れてくる者もいる。
だが、サルステーネでさえ扱いきれなかった傭兵達が、リジャーズドの指揮に掛かると、手足の如く動くのである。
四方に敵を抱える中で、リジャーズドの能力は極めて魅力的であった。

388名無しさん:2011/01/11(火) 02:20:34 ID:???
格好良いです。
ところで第一軍と第二軍の編成は如何に‥

389名無しさん:2011/01/11(火) 09:23:32 ID:???
リジャースド「オ」
ルグナナム「レ」
ダイナイム「タ」
ルック「チ」
「「「イッレギュラーズ!」」」

ヒューマック「チッ、流れ者どもめ」

390名無しさん:2011/01/11(火) 18:20:36 ID:SU2xVEjU
後世の歴史書にたった一行「王都攻略戦で戦死」とだけ書かれた騎士がいる。
無名だが、レオーム家に仕えた人物として記録されていた。
元はファルシス騎士団の都尉であったらしく、活躍を期待されていたのだろうか。

ここに一枚の絵画がある。
今では過去の戦争の記憶に過ぎないが、大陸の人々の間では知らない者はいないとまで噂される有名な物で、
戦後、その才能を認められ名声を上げた一人の女性画家が、唯一戦争に関する絵を描き残した作品として知られる。

「名も無き騎士像」

白銀色に輝く重厚な鎧を身に纏い、馬上で高らかと挙げた手に槍を持つ騎士の姿。
勇猛であり凛々しいが、その表情はどこか哀しげにも見て取れる。
彼女はこの絵に関して僅かではあるが言葉を残している。

幼少期に実際に出逢った人物であること。
戦争によって家族をすべて失った彼女がロイタスにある家を離れる事が出来ず、王都攻略戦に巻き込まれたこと。
戦場から離れた街中で略奪目的のルートガルト兵士に襲われた時、この騎士に偶然にも救われたこと。
「今は辛くとも平和の時代は訪れる」と励まされたこと。
彼女を安全な場所まで連れて行き「ロイタスの街は必ず守る」と去ったこと。

この言葉を聞いた人々は、名も無き騎士像を少女の英雄として讃えたと云われる。
何故、戦場から離れた場所に前線で戦いを担うべき騎士が居たのか、この事については誰もあえて触れようとはしなかった。


記録によれば、劣勢におかれたロイタス駐留のルートガルト軍は、ロイタスの街を破壊する焦土作戦を行おうとして失敗している。
これについて名も無き騎士との繋がりは現在でも不明であるが、人々は彼が少女との約束を守ったのだと頑なに信じてやまない。
少女の騎士が誰であるのか歴史書が語る事はないが、絵画とともに人々の記憶に語り継がれていく事だろう。

391名無しさん:2011/01/11(火) 18:40:59 ID:???
>>390
熱いな

392名無しさん:2011/01/11(火) 18:44:25 ID:???
>第三軍

この用語を多分初めて出した者です。

第一軍・・・ムクガイヤ魔術師団や暗黒騎士団などの直属の精鋭
第二軍・・・旧レオーム軍出身者や中途採用などの軍人たち
第三軍・・・正規の軍人ではないムクガイヤ政権への協力者たち

というつもりです。

393名無しさん:2011/01/11(火) 18:45:12 ID:???
>>390
濡れた

394名無しさん:2011/01/11(火) 18:49:30 ID:???
よかった、これでネアトンさんも浮かばれる

395名無しさん:2011/01/11(火) 19:00:54 ID:???
どうにかして本編に組み込めないかこれ
列伝はあのままで

396名無しさん:2011/01/11(火) 19:37:55 ID:???
新少女人材クルー?!
つまり少女を人材化→EDでその話

ノレーネン「そうそう、私のように後世に影響を残すべき…」

397名無しさん:2011/01/11(火) 20:09:55 ID:???
本スレ>>228
フェデリコ「レクイエムや強制送還は甘え(キリッry」
メンバー:アルカ、ナミエルス、セディエルクetc

398387:2011/01/11(火) 20:22:02 ID:???
>>392
なるほど。僕は、S5で旧指揮系統別に分かれた、と仮定して考えました。
第一軍=ムクガイヤ直率(ムクガイヤは独裁者業に忙しいので、実質的にサルステーネが担当)、レオームとの決戦で主力は壊滅、残りはロイタスへ(チューニッヒとかゾーマとか例外は居るけど)
第二軍=旧来のルートガルト正規軍(イオナ国へ)+(割と扱い易かった)オステア人
第三軍=リジャーズド率いる非正規軍(リュッセルへ)

>>390
ルートガルト側のロイタス担当がヒューマックなんですよね。
命令は出てたけど、自分の地盤を潰したくなくてサボタージュした、と考えたらネアトンさんが浮かばれないかw

399名無しさん:2011/01/11(火) 20:53:27 ID:???
>>398
ロイタスを選んだのはヒューマック勢だからですね。
彼の部下なら混乱に乗じてあくどい事を考える連中が居てもおかしくはないかなと。
それと1区にはルートガルト側の主力が集まっていて王都への最短距離ですし。
ネアトンさんはあくまでもネアトンさんですw

ヒューマックも自分の故郷であるロイタスは愛していたと考えれば、憎めないキャラになりそうです。

400名無しさん:2011/01/11(火) 23:11:07 ID:???
騎士である事に夢と希望と憧れを持ってファルシス騎士団に参加するが、お世辞にも戦いには向かない性格だった為に
実力主義の騎士団内で徐々に浮いた存在になる。
誠実な人柄が評価され都尉に任命された際も「不相応」「なぜ彼が?」と影で囁かれるような存在だった。
そんな環境の中でムクガイヤの謀叛から大戦がはじまり、ファルシス騎士団も戦火へと突入していく。
若い騎士や部下達が活躍し戦功を立てるのを横目に、自身の頑張りは評価されず上官から叱責される日々を送る。
彼は騎士団内で次第に孤立し、与えられた任務もフェリル島で再起を計るレオーム家を監視する事だった。
騎士としての自分に疑問を抱き、当初の理想を失いかけていた彼に転機が訪れたのは奇しくも騎士団の瓦解であった。

アルナス軍の奇襲を受け、その対応に追われたファルシス騎士団はルートガルトからの挟撃を受け壊滅、騎士団員は散り散りとなる。
そこで彼は、一度は敗れ、国を追われ、それでもフェリル島を制圧し再興を成さんとするレオーム家に不屈である騎士の理想を見出したかは不明だが、
戦力を欲していたレオーム家当主ゴートⅢ世の元に参じ、騎士として忠誠を誓うのである。
ゴートⅢ世もまた、元ファルシス騎士団都尉であった彼に期待をよせた。
彼は恐らく、この時期がもっとも幸せであっただろう。
数少ない実戦経験のある騎士として、またレオーム家の騎士隊長として、ファルシス騎士団に所属していた頃には得られなかった
尊敬と羨望の眼差しを一身に受けていたはずである。

しかし、それもローイス海戦がはじまるまでのごく僅かな時間であった。
船上での戦いが主たる海戦に、騎馬隊は活躍の余地がまったくなかったのである。
船の上では馬は使えず、また上陸作戦は海を知り尽くした敵の前に尽く失敗し多くの被害を被った。
ローイス海戦が激しくなる中、彼はレオーム家でも自身の立場を失っていた。
当初は仲間達も「海の戦いは仕方がない」と励ましの言葉をかけていたが、戦いが長期化するとその言葉もなくなった事だろう。
彼はついに後方部隊へと送られ、フェリル島から当時勢力を伸ばしていたアルナス汗国を監視する任務に就かされる。
以前となんら変わらぬ境遇に、彼は何を思い、何を感じたのだろうか。
その後、ローイス海戦に勝利したレオーム家に、それまで敵として立塞がった水軍勢が加わる事になるが、いずれも優秀な人物であり、
騎士である彼の事を顧みる者は殆ど居なくなっていたのかもしれない。

王都攻略戦がはじまると彼は名誉ある主軍からは外され、遊撃隊として最期の地であるロイタスへと向かわされる事になる。

ネアトンさんの生涯を妄想で文章にしたらあまりにも不遇すぎた。

401名無しさん:2011/01/12(水) 02:55:35 ID:???
ネアトンの不遇と左遷‥
自分の人生にも通じる所があります‥

402名無しさん:2011/01/12(水) 06:46:30 ID:???
アルナス監視にふいた

403名無しさん:2011/01/12(水) 11:38:05 ID:???
キオー&キニーはなぜこんなに人気ないんだ
便利な必殺技 ハイレベル魔法 美少女 薄幸 ローゼンパロ マスターを経験
など優遇されてるはずなのに人気の方は……

404名無しさん:2011/01/12(水) 12:35:13 ID:???
ネアトンはいまのままでいいんだ
みんなが英雄になれるはずがない

405名無しさん:2011/01/12(水) 14:48:04 ID:???
「英雄になれない 僕らだから」
著 ネアトン

406名無しさん:2011/01/12(水) 14:56:26 ID:???
ネアトンはレオナールよりきついな…

407名無しさん:2011/01/12(水) 15:07:09 ID:???
騎兵ってだけで活躍はできるんだが・・・

408名無しさん:2011/01/12(水) 15:54:06 ID:???
騎兵は平地だと強いがそれ以外だとなぁ
ソルジャーと違ってヒューマックさんみたいな教官もいないし

409名無しさん:2011/01/12(水) 16:30:32 ID:???
ルールーニなんかよりは便利だと思うよ!

410名無しさん:2011/01/12(水) 17:34:26 ID:???
シャーロット「兄上。なにをなさっておいでですか?」
ルヴェーゼ「ん? 神(=作者さん)の前作、ハイランドストーリーだ。
やはり、この頃から俺様はかっこよかったな。今のイケメンな俺様もいいが、
昔の俺様もダークなカンジがしてていい」
マクシミリアン「それを中二というのでは? おや誰か来たようだ」

レーネ「ネーシェ兄様。なにをなさっておいでですか?」
ネーシェ「ああ、レーネ。戦略を開始する前に前作を復習しとこうと思って、
って、あれ? なんか僕の姿が見当たらない気が・・・」
セーヌ「・・・・・・」

411名無しさん:2011/01/13(木) 01:20:34 ID:???
テーブルに置かれたティーカップから香る仄かな煙が、ゆったりとした時間を好むこの男にとって至高のひと時を与えていた。
木で造られた質素な、それでいてどこか優雅さを漂わせる背の高い椅子に腰掛け、今まで開いていた本を静かに閉じるとティーカップへと手を伸ばす。
しかし、その視線の先は手元ではなく、少し離れた木々の合間に立つ二人の人物へと注がれていた。
男は口元へ運ばれた紅茶の香りを鼻腔で存分に楽しみながら小さな声で
「やはり素晴らしい……」
と静かに漏らした。

木々の合間に少し開けた草原があり、そこで二人の女性がお互いの剣を重ね合い鋭い音色を響かせあっている。
さわやかな風が吹くなかで、二人は頬を上気させながら流れ落ちる汗を拭おうともせずに、ただ只管に相手の一挙一動に心を奪われているかのようだった。
「ふう……今日はここまでにしましょう」
長い緊張を破るかのように、陽を浴びて燃えるように赤く輝く髪色をした女性が口を開いた。
「は、はい! あの……あ、ありがとうございました!」
急いで剣を鞘へと戻し深々と頭を下げた女性の額には玉のような汗が浮かび、青く綺麗な髪が離れまいとしている。
慌てて頭を垂れた相手の様子を見て微笑をこぼした赤髪の女性は
「その様な礼は不要、と以前に申しました」
と優しい声で返した。
「セレンも腕を上げましたね。初めて逢った時より強くなりました」
セレンと呼ばれた青い髪の女性は顔を真っ赤に染めうつむき加減に、木々のざわめきにかき消されそうな小さな声で答えた。
「そ、それは、アルティナ様にこうして稽古をつけて頂いているからです……」
「ふふ、私は大した事はしていませんよ。貴方は自分の力で成長しているのです」
純白の布で頬を流れる汗を拭いながら、アルティナはセレンの瞳をみつめて強く言う。
みつめられ、稽古中よりもさらに上気した顔を恥ずかしそうに慌てて隠そうと背を向けたセレンを、不思議な表情でアルティナは眺めていた。

二人のやりとりを遠くから眺めつつ、まだ十分な熱をもった紅茶を男は一口啜ると
「香りが引立ちますね……」
と、感嘆の声を上げた。
男の隣にはいつのまにか、一人の年端もいかない少女が小さな袋を手に佇んでいた。
視線は決して男を見ず、木々の中に居る二人から逸らす事なく喋りだす。
「クッキーを焼きました。皆さんに食べてもらおうと思って」
小さな袋を二つテーブルに置くと、はじめて男の方を向いてそれまでの険しい表情をかえて微笑んだ。
男はティーカップを静かにテーブルに置くと、丁重にクッキーの入った袋を手にとり、結わえてあった紐を解いた。
「おや、ハート型ですか……これは手が込んでいますね。ところで、袋が二つあるようですが……私だけ特別でしょうか」
目を細めて喜びの表情を素直に表した男へ
「勘違いしないでください。一人あげる予定の人がいなくなって余っただけです」
少女は先程と同じような険しい顔に戻り、声を若干荒げて否定をした。
急な変化に戸惑いつつも、男は少女の視線の先に納得すると、少しおかしそうにクッキーを口に運ぶ。
「この味も悪くないですね……」
とつぶやいてから、しまったという風にバツの悪そうな顔で少女のほう窺ったが、少女は男の事など関心がないのか木々の方をじっと見つめたままだった。
視線の先にいるアルティナとセレンは、草原に腰を下ろし互いに屈託のない笑顔で話しをしている様で、時折セレンの顔が明るく輝いたり、頬を赤らめたりと
変化を見せ、その都度、少女も険しさを増したり、哀しそうになったりと変化を見せていた。
「アーシャさん、美味しいクッキーご馳走様でした」
その声で現実に引き戻されたようにアーシャは男の方に向き直ると
「いえ……では先に戻ります」
と、早口に挨拶を済ますとアルティナとセレンの方には振り向かずに小走りに去っていった。
男はアーシャの後姿を見えなくなるまで見送ると
「いまだ咲かぬ蕾もまた美しくあり」
誰に言うでもなしに一人つぶやくと、一度閉じた本をまた開いて視線を落とした。

412名無しさん:2011/01/13(木) 01:22:51 ID:???
男が再度読み出した本に気をとられかけた時、それまで陽に照らされていたページに突然の影が舞い、男が顔を上げて周囲を見渡すと、
アルティナとセレンの元に一人の竜騎士が空から降りてくるところであった。
竜騎士は女性であり、風で乱れた澄んだ水色の髪を手でまとめてから服装を正すと、セレンの方に一度視線を向けた後でアルティナに向かい騎士礼をとり口を開いた。
「アルティナ様こちらでしたか。そろそろお戻りになられるよう、スヴェステェン殿が申しておられました」
「スヴェステェンが……わかりました」
その名前を耳にした瞬間、セレンの表情が曇ったかのように見えたが、努めて冷静を保とうとアルティナに別れの騎士礼をとる。
アルティナは稽古後に外していた剣や鎧を身に着けると自らの竜の名前を呼び、愛竜と共に城へと戻っていった。
セレンはアルティナの乗る竜が見えなくなるまで空を眺めていたが、それも見えなくなると寂しそうな表情を浮かべ、さらに水色の髪をした女性へと恨みの表情を浮かべる。
「あなたね……私は家臣としての仕事をしたまでよ」
「それはわかってる」
「じゃあ、なんでそんな顔するのよ」
「……ルオンナルのバカ」
セレンに突然バカ呼ばわりされたルオンナルは怒る気にもならず、深いため息をひとつ吐くと呆れたような表情をした。
アルティナを尊敬し、慕い、憧れを抱いているセレンの気持ちを親友であるルオンナルは誰よりも知っていた。
誰よりも知っているからこそ、心の中で
(わたしの気持ちも知らずに……セレンのばか……)
と、静かにつぶやくのだった。
アルティナとの時間を奪われて落ち込むセレンをみて、ルオンナルは自身の手を強く握り締めると
「ミルフォースが飛竜の子が産まれたから見にこないかって……二人でいかない?」
少し頬を赤らめてセレンの顔を覗き込みながら誘いの声をかけた。
「うん……」
セレンはまだ落ち込みから復活していない様子で答えたが、それでもルオンナルは嬉しそうにしている。
二人は竜に乗り、飛竜の里であるリグナム火山の方向に飛び立つ。
そこにはセレンに寄り添うように飛ぶルオンナルの姿があった。

男は本を片手に紅茶を啜りながら、二人の竜騎士の影を見送っていた。
「一途な花も素晴らしい……」
ティーカップをテーブルへとおき、まだ残っていたクッキーを口に運びながら本へと視線を落とす。
数ページ読み進めたところで不意に独特な言葉遣いの女性の声が響いた。
「ヒュンター、何を読んでおるのじゃ?」
背の小さい幼さの残るエルフの少女が、ヒュンターと呼ばれた男が座っているテーブルへと肘をついて本のカバーを見つめていた。
「エルアートさんには似合わない物ですよ」
ヒュンターは丁寧に、それでいて少し棘を含んだ様な言い方でエルアートという少女へ答えた。
「どうせヒュンターのことじゃ、たんのう小説とかそういうなんたらぞえ」
「それをいうなら官能小説ですよ。これは違いますが、まあ、たんのうという意味では……」
「アヒャヒャヒャヒャ、わらわはその手の物は大好きぞ」
エルアートは口元を緩めると、手や指を妙な動かし方をして一人悦に入りかかっていたが、テーブルの上にそっと置かれていた妙な物に目をつけ手にとると
「花……かの?」
色々な角度から珍しそうに眺めはじめた。
「それは押し花という物です。本のしおりにしてまして」
玩具の様に扱うエルアートの手から押し花を優しく取り返すと、読みかけのページにそっと挟んで本を閉じた。
「その花はなんという名前じゃ?」
ヒュンターはティーカップに残っていた紅茶を啜ると、静かに椅子から立ち上がってエルアートにこう告げた。

「百合という花です、この世でもっとも美しい花ですよ……」


「ところでヒュンター、わらわの新しいおなごをみたいか?」
「それは遠慮しておきます……」
長文失礼しました。

413名無しさん:2011/01/13(木) 05:08:57 ID:???
ルヴェ公ダークはらめぇ(´;∀;`)

414名無しさん:2011/01/13(木) 08:40:58 ID:???
CROSS    VTの主人公             闇のカリスマ
REVIEW    セレン                 ニューマック
アン    失う覚悟もなしに             くだらん
セル    成せることなどありはしない
ム     おまえはまだ甘い

ルヴ    剣の腕は悪くない だが        さて、ゴミを掃除するか
ェー    部下を統率できない奴にトップは   ヴォーク、骨も残さず全焼させてやれ
ゼ     務まらん 俺様の手際を見習え!

レ     絶望から這いあがるのは         一派を率いるカリスマ性と優れた技量を
ッ     並大抵のことじゃない          持っているようだね でもどうして敵も自分も仲間も
ク     僕もあの時、アリシアさんがいなか  全部滅ぶような道を取るんだ みんなわかりあえる
      ったらどうなっていたことか       はずだ どうして……
      大丈夫君は一人じゃない
      
エル   森を守ってくれるなら手を貸そう     ダークエルフめ、この森の勇者が相手だ!
=モ   だがウィンには手をだすなよ


バル   いいですね、紛争根絶 なにか     エルフの非行少年ですか
ディ    こまったことがあったら共和国連邦   私が若い頃にはこういう非行少年によくカツアゲされた
ア     のバルディアを頼りなさい         もので… あ、私のことはどうでもいいですね
                             

パト    挫折あってこその人生          難民か、ちっ、金になりそうにないな
クル    君の物語はまだまだこれからだと    こんな厄介ごとは隣の領主にでも押し付けてやるか
      いうことですよ

415名無しさん:2011/01/13(木) 13:59:13 ID:???
>>411
情景描写が素晴らしいです。
アーシャの複雑な感情の対象はセレンなんでしょうか‥

416名無しさん:2011/01/13(木) 17:50:51 ID:???
『魔王軍内での公用語は人語とする 魔王ルーゼル』

ルーゼル「ふふふ、これで大好きな原語版法の書を堂々と読めるぞ。
       いちいち隠れて読むのは面倒だったんだよねぇ。
       せっかく人間界に来たんだしクロウリーさんに会えるといいなぁ」

417名無しさん:2011/01/13(木) 19:31:28 ID:???
土の賢者「ううむ……」
陥陣営「どうされたかワットサルト殿」
土「土属性の大家である私が他の賢者に比べて地味なのは致し方ない。
  強化などと子供じみた要求を出すつもりもない。
  だが、今のままでは私はあの犬っころのかませに過ぎぬというのが解せぬ」
陥「仕方あるまい。むしろ戦場以外で死ぬハメになった私の列伝をどうにかして欲しい」
俊速の騎士「顔絵が更新されて一時期話題になったし、まだマシではないか。
それよか終盤の召喚ゲーだと生き残っても騎士の立ち位置が危うい。騎兵専用AIだけが頼みか?」
魔抵抗騎士「最近はネ……なんとかとかいう無能が人気だな。くそっ、この私にこの
余計な投げ槍や魔抵抗がなければどうなっていたかわからないというのに」
土「人気などというものはその人物の成したことによって後からついてくるもの。
  で、あるからして、私と戦うに当たって犬めがマクラヌスに頼らざるを得なかったほどに
  私が強敵だったという描写を所望する」
陥「私もできれば戦場で死にたいものだ。騎士道は死狂いである」

418名無しさん:2011/01/13(木) 20:02:06 ID:???
ナルディア 「じい、暇じゃ。何か面白いことはないか」
クルトーム 「面白き事、と申されましてもな……退屈しておいでならば学に励むのもよろしいかと姫様」
ナルディア 「じいはいつもそれじゃ。つまらんの」
クルトーム 「されど大事な事でございます。人生には三つの坂があると申し……」
ナルディア 「もうよいもうよい。その話は聞き飽きた!」
クルトーム 「ははっ」
ナルディア 「軍師はどうじゃ。火の賢者ならば面白い話の一つや二つはあるじゃろ」
フォルゴット「0から1への距離は、1から1000への距離より遠いと申します。これは……」
ナルディア 「きいたわらわがアホじゃった……カリンはいるか」
カリン   「はっ、ナルディア様ここに」
ナルディア 「そちはどうじゃ。わらわの退屈を満足させることはできるか」
カリン   「ナルディア様をご満足させられるかはわかりませぬが……
       この度、新しく雇用した者のなかに面白い男が一人いると兵達の間に噂がございます」
ナルディア 「ふむ。カリン、その男とやらを呼んでまいるのじゃ」
カリン   「御意」

フリンク  「え〜と、なんスか急に?」
ナルディア 「そちか面白い男というのは」
フリンク  「いやぁ別にイイ男といわれても、そうじゃないかもしれないけど、実はそうかも?」
ナルディア 「なんじゃ……やけにかるい男じゃな。名はなんというのじゃ」
フリンク  「フリンクっスけど」
クルトーム 「姫様に対してその態度は無礼であろう!」
ナルディア 「じい、よい。……フリンクとやら、わらわは暇じゃ。何か面白いことはないか」
フリンク  「う〜ん、急にいわれてもねぇ……。まぁ、面白いネタならあるっちゃあるんだけど」
ナルディア 「なんじゃ、いうてみるのじゃ」
フリンク  「いやぁ、こればかりはお姫様の頼みでもね」
ナルディア 「もったいぶらずにいうのじゃ。はようはよう」
フリンク  「今回だけの特別っスよ」
      
      「……アルナスにある茄子。なんちゃって」

ナルディア 「…………」
フリンク  「あ、あれ?」
フォルゴット「さて、僕はブレア城の様子でも――クルトーム殿とカリン殿は……さすが、はやいですね」
ナルディア 「……フリンクとやら。ちこうよれ」
フリンク  「ハ、ハイ」
ナルディア 「わらわとくるのじゃっ!!」
フリンク  「ぎゃああああああああああああああっっっ!!」



フリンク  「コロシテヤルコロシテヤルコロシテヤル」
兵士A   「おい、アイツなんか急に性格かわってないか?」
兵士B   「ああ……なんでも姫様に調教されたらしい」
兵士A   「納得」

419名無しさん:2011/01/13(木) 20:33:12 ID:???
>>415
アーシャはもちろんアルティナスキーです。
一方的にセレンをライバル視している表現にしたかったのですが、
文章力が足りず判りづらくなっていてすいません。
ルオンナルはセレンダイスキーです。

420名無しさん:2011/01/14(金) 01:25:41 ID:???
陥陣営はとっくに列伝変更されてる。


陥「実は生きていたということでフェリル連合に加えて欲しいものだ・・。」

421名無しさん:2011/01/14(金) 05:14:34 ID:???
魔王軍とルートガルト軍は北イオナ平原で主力同士の軍事衝突を起していた。
この隙にリューネ騎士団は竜騎士部隊で海を渡り、クイニックをいち早く占領する。
時を同じくして、グリーン・ウルスもクイニックを目指し南ロスウェム雪原を進んでいた。
物語はグリーン・ウルスとリューネ騎士団の同盟締結における一幕である。


「はやく歩くだわさ」
寒風吹き荒れる雪原の上空に甲高い声が響き渡る。
声の主は肌を刺すほどの冷たい風にも怯むことなく、悠長に空を舞いながら、雪に埋もれた街道を歩く娘に文句を言った。
「も、もうむりですぅ……お家にかえりたいですぅ」
全身に雪をかぶりながら、それでも懸命に足を前に進めていた娘が遂にその場に座り込む。
「だから嫌だって言ったんですぅ」
「なに泣き言いってるんだわさ。クイニックの街を押さえないと大変なのはカルラ自身なんだわさ」
「カルラもう歩きたくないですぅ……」
今にも泣き出しそうな情けない顔をしたカルラは、当たり一面の銀世界の中で、何故自分ひとりがこのような目に遭わなければならないのかとその境遇を恨み、
そして、その恨みを今度は空を舞う声の主にぶつけだした。
「空を飛べる人にカルラの苦労はわからないですぅ!」
「文句いわれても困るだわさ。犬ぞり使えってあたしは言っただわさ」
目を真っ赤にして空を睨むカルラに対し、声の主は空でくるりと一回転しつつさらりと返す。
「い、犬はこわいですぅ」
想像したのか、寒さからくるものではない悪寒にカルラは全身をビクッと震わせた。
その様子を面白そうに眺めていた声の主は、カルラの後方を指差しながら明るい声で新たな提案をだす。
「イエティに担いでもらうだわよ。そうすれば楽だわさ」
カルラは首だけを動かして後ろの方を覗き見るようにした。
その視線の先には全身を白い毛で覆われた筋骨逞しい毛むくじゃらの巨大な生物が何匹も列を作り、彼女達の後を笑顔で追ってきている。
「もっといやですぅぅぅっ!!」
全力で、しかも大声で否定されたイエティ達は、その場で崩れるように地面に両手をついてうなだれた。
「まったく手のかかる娘だわさ。よくこれでビーストテイマーを謳っているだわさ」
「それはみんなが言ってるだけですぅ」
手元にある雪を掴むと雪だまにして「えいっ」と声の主に向かって投げつけるが、見事なまでに軽やかにかわされる。
空を舞う少女と暫しそんなやり取りをしていたカルラだったがふと手を叩くと、空を舞う少女を見上げさも明暗が浮かんだと言わんばかりに声を張り上げた。
「カルラいいこと思いついたです。ポートニックがカルラを抱っこするです」
「そりゃむりだわさ。あんたの荷物で手いっぱいだわよ」
さして量もない荷物ではあったが、ふさがった両手を大げさな態度でカルラにみせつけ即答する。
「ポートニックはカルラのこといじめたいんですぅ……きっとそうですぅ……しくしく」
カルラはそう言うと、両手で目元を押さえながら雪原の中に前のめりに倒れ込むが、その目はしっかりと指の隙間からポートニックの様子を窺っている。
それまでくるくると周囲を旋回して話を聞いていたポートニックだが、突然静止すると身体の周囲に風鳴りの轟音を纏いながら、いつまでも駄々をこねるカルラに対して怒ったように声を荒げた。
「もうめんどうだわさ! あたしのトルネードでふきとばすだわさ!!」
「ご、ごめんなさいですぅぅぅ」
そう謝りながら勢いよく立ち上がると、カルラは服に積もった雪を手で払い落としながら遥か彼方まで雪にかすむ街道に顔を向け、また一歩二歩と重い足取りながら歩みを進めるのだった。

422名無しさん:2011/01/14(金) 05:15:40 ID:???

「やっぱりむりですぅ、もう歩けないですぅ、しんじゃうですぅ」
カルラは愚痴を何度もこぼしながらも確実に歩をクイニックの街へと進めていた。
ポートニックはカルラを気遣いつつも周囲の変化を見逃さないように注意を払って飛行していたが、ふと前方に見慣れた物を発見したのかすーっと急降下していく。
カルラがその場所にようやっとの思いでたどり着くと、そこには雪だるまと並んで立つポートニックの姿があり、雪だるまは突然カルラの方を向いたと思いきや、飛び跳ねだした。
「ボクピヨン、ヨロシクネ」
変てこな王冠を頭に載せた雪だるまはそう喋ったかと思うと、カルラに覆いかぶさるようにして雪の中に押し倒す。
「お、おもいですぅ……」
なぜか後ろの方で、イエティ達が手を叩いたり胸を叩いたりして何やら興奮した様子で騒いでいる。
「ボクピヨン」
「カルラの事が心配だったみたいだわさ」
「おもいですぅ……」
「ボクピヨン、ヨロシクネ」
「ピヨンも無事でよかっただわよ」
「…………」
雪の重さで気を失いそうになりつつもそう成らずに済んだのは、カルラに覆いかぶさるピヨンをポートニックがイエティ達と起してくれたからであった。
「カルラを大事にしてくださいですぅ」
声にならない声を上げて周りを批難するカルラだが、ポートニックの一言はそんな哀しい思いをかき消してしまう程の衝撃をもっていた。
「――クイニックが占領されただわよ」
「え?」
何を言われたかまったく判断できていない様子のカルラに対して、ポートニックは止めを刺す。
「だからクイニックが占領されただわさ」
「ど、どういうことですぅ!?」
「ピヨンの話じゃ、街中を竜騎士がわんさと飛び回ってたそうだわさ。
 先手を打たれただわよ。あたしとした事が……もっとはやくに動くべきだっただわさ」
「そ、それじゃ……カルラの苦労はどうなるんですぅ!」
カルラにとってはクイニックの街よりも、自分が雪原を必死の思いで歩いてきた苦労が無駄になってしまった事の方が大問題のようである。
「どうなるんですぅ!!」
ポートニックの襟を掴むと激しく揺らし問い詰める。
これにはポートニックも空を飛んで逃げるというわけにはいかず、カルラをなだめようと尽力せざるを得なかった。
「お、落ち着くだわさ」
「カルラは落ちついてるですぅ!」
「あたしの話をよく聞くだわさ。まだ望みはあるだわさ」
襟を掴んで揺らし続けるカルラと、頭を揺らされ続けるポートニックの間にピヨンが割ってはいり、やっとの事で両者は距離をとる。
「ボクピヨン」
「そうだわさ、相手はリューネ騎士団だわさ」
「ボクピヨン、ヨロシクネ」
「総長のアルティナは無益な争いは好まない人だわさ、これを利用するだわさ」
「それで、どうするですぅ?」
二人と一体とその他大勢は雪の降りしきる雪原の真っ只中で円陣を組むと、なにやらこそこそと話し合いをしだした。
ポートニックは周りをゆっくりと見渡すと、おもむろに胸をはって喋りだす。
「あたし達が魔王軍と無理に戦うこともないだわさ。もっと適した人達がいるだわさ」
「カルラもお家にかえれるですぅ?」
「そうだわよ。クイニックを諦めれば、それ以上にお得なこともあるだわさ」
「どうしたらいいですぅ!?」
「ここはひとつ――リューネ騎士団と同盟を組むだわさ」

423名無しさん:2011/01/14(金) 05:17:57 ID:???

大空を自由に舞う飛竜達も、はじめてその肌に触れる北方の寒気には長い時間動く事が出来ず、いまでは羽をたたんで小さくなりお互い寄り添っている。
その飛竜達の光景を目にして、クイニックの街からやや離れた小高い丘の上で隣に立つ女性へと、ふと男の口から言葉が出た。
「お館さま、寒くはございませぬか?」
「スヴェステェン……二人のときはその喋り方はやめるようにと」
「はっ、いえ、それはさすがに他の者の目がありますので」
お館さまと呼ばれた女性はあたりを見渡すと、誰もいないのを確認してからスヴェステェンの肩に寄り添いその手を静かに握る。
「たまにはいいでしょう……」
「お館さ――」
「今はアルティナよ」
言い聞かすように少し強い口調でスヴェステェンの言葉を制すと、アルティナは身体をあずけてお互いの距離をさらに縮めた。
「雪が綺麗ね。リュッセルの方では降る事など殆どないのに、ここではこんなに」
「アルティナ……」
スヴェステェンはそう口にすると、アルティナの顎に手をやり少し上を向かせる。
二人の瞳がお互いの顔を映し、アルティナは頬を赤く染めるとそっとその瞳を閉じた。
お互いの唇が触れるか触れないかの距離まで近づいた時、二人の後方でわざとらしい咳払いがひとつ。
アルティナとスヴェステェンは寄り添っていた身体を慌てて離すと、実にタイミングのよい邪魔者である友人へと顔を向けた。
「そういうのはプライベートな時間でしてもらいたいですね」
険のある口ぶりに反して、その目は優しさを湛えている。
「どうしましたオーティ」
顔を赤く染めたままのアルティナは冷静を装うと努力していたが、その胸の鼓動は矢のように速いままであった。
「グリーン・ウルスの軍師殿から友好の証にと文が届けられました」
「文ですか、わかりました読んでみましょう」
オーティはアルティナに文を手渡すと、スヴェステェンの横に並んで小声で「すまない」と囁いた。
スヴェステェンは気にするなという様な表情をしたが、その内心は久々の接吻の機会を逃して少し残念な心持でもあり、その視線はアルティナの口元へと自然と吸い寄せられている。
「……なるほど」
「お館さま、文にはなんと?」
アルティナの独り言にスヴェステェンが文の内容を聞く。
「グリーン・ウルスは我々との同盟が望みのようです。私はこれを歓迎したいと思います」
「同盟ですか……。お館さま、グリーン地区は小さな自治区に過ぎません。対等な一国であるとみるのは如何かと」
「私は無駄な争いは避けたいのです。それが同盟ならば喜んで結びましょう」
スヴェステェンは反論をしたが、アルティナの性格を考えるとその決意を揺らぐ事は難しいと判断したのか口をつぐみ、オーティの方へと視線を移す。
オーティも異論はないのか特になにも言わず、すぐに同盟の手はずを整えるべくアルティナに確認をとった。
「では、お館様。三日後にクイニックにて同盟締結の集まりを開くということで返事をあちらに」
「その様に取り計らってください」
オーティの去った後で、スヴェステェンは素直な気持ちをアルティナにぶつけた。
「グリーン・ウルスを代表するカルラという娘、弱腰で常に魔王軍との戦いを避けているそうだ。
 同盟を結べは我々は体のいい盾代わりにされるぞ」
「戦う気のない相手を力で抑えつける……私はその様な事はしたくはありません。
 何れにしても、魔王軍やルートガルト軍との戦いは避けらないのですから」
「同胞が利用され傷ついても、君は平気だというのか」
「では、無駄な争いで誰かが傷つくのはいいというのですか」
二人の会話は平行線を辿り、お互いに相手の目を見詰め合い一歩も譲らないとする姿勢をみせていたが、先に折れたのはスヴェステェンの方であった。
「相変わらず頑固なヤツだ……」
「ごめんなさい……」
「謝らないでいい。君の方が正しいさ」
そんな事はないと首を振るアルティナを、優しく抱きしめるスヴェステェン。
二人は舞い散る雪の中、互いのぬくもりを確かめ合うようにいつまでも肌を重ね合わせていた。

424名無しさん:2011/01/14(金) 05:19:26 ID:???

「返事が届いただわさー!」
雪原にぽつんと現れたかまくらにポートニックの声が遠くから響き渡る。
かまくらの中で火をおこし、さまざまな種類の魚をその火で焼いて次々と頬張っていたカルラの耳にも、無論その声は届いている。
今朝早くにポートニックがトルネードの魔法で巻き上げた大量のかわいそうな魚達は、カルラやイエティの胃袋へと大半が収まってしまっていた。
当のポートニックは後始末をイエティ達にまかせて一人クイニックへと向かっているので、朝食すら食べ損ねているのだが、本人はまったく気にしていない様子であった。
「おかえりですぅ、お魚やけてますぅ」
「魚なんていいだわさ。これをみるだわさ」
カルラが満面の笑みでポートニックの眼前に差し出した串刺しの焼き魚は、無残にもポイと投げ捨てられた。
「ひどいですぅ……」
かまくらの入り口から外へ放りだされた焼き魚をカルラは口惜しげに見ていたが、通りかかったイエティに跡形もなく平らげられるのを見届けると、
瞳に涙を溜めながらも大人しくポートニックの言葉に耳を傾けるのであった。
「同盟締結だわよ! リューネ騎士団と同盟だわさ!」
「ボクピヨン、ヨロシクネ」
「当たり前だわさ。あたしは天才美少女軍師だわさ」
ピヨンの一言に機嫌を良くしたポートニックは、自画自賛の言葉を堂々と言ってのける。
軍師という言葉は、クイニックのリューネ騎士団を訪れたときに初めて言われた言葉であるが、それがポートニックの心を鷲掴みにしていた。
「すごいですぅ、これでお家にかえれるですぅ」
カルラは目を輝かせながらポートニックを讃える。
家に帰れると浮かれるカルラの元へ、ポートニックは以前と同じように衝撃の言葉を投げかける。
「それは無理だわさ。会議で話し合いをして同盟だわさ」
「きいてないですぅ……」
「いま言っただわさ、ちなみに三日後だわさ」
訴えかけるような目をするカルラに対して、ポートニックはさらに無慈悲な言葉を続けた。
「カルラも会議にでるだわよ。場所はクイニックだわさ」
「もう歩きたくないですぅ……」
瞳に大粒の涙を溜めて、精一杯の反抗をしようとするカルラであったが、それはもはやどうにもならない流れである。
唯一の救いは、三日後にリューネ騎士団からの迎えがくることで、寒い雪の中を大変な思いをして歩く必要はなくなった事だった。
ただ、やはり不幸の星の下に生まれたと思しきカルラのことで、迎えに来た竜騎士が目標を見失いかまくらの上に直接降り立ち、その衝撃で崩れた大量の雪に埋もれる事件が起こるのである。

その後――
初めて飛竜に出逢い、初めて空を飛んだ彼女がどんなことを叫んだかは秘密である。
そしてグリーン・ウルスとリューネ騎士団の間には同盟が結ばれるのであった。

「カルラをあまりいじめないでくださいですぅ」

425名無しさん:2011/01/14(金) 07:54:31 ID:???
>>424を踏まえての同盟イベを書いたらちょっと残念な結果になった
同盟締結の会談場、クイニックには既にリューネ騎士団の名だたる将が集結していた。
その中心にて軍に守られるようにして佇みむ赤い髪の女性がいた。女性は騎士式の礼を
カルラに対してしたのちに、
「お初にお目にかかります。リューネ騎士団総長、アルティナといいます」
と自己紹介をする。
「ぐ、グリーン・ウルスのカルラですぅ」
四海に響き渡る美貌とカリスマ性の持ち主。それを目前にしてカルラは少し怖気た。
「カルラ殿、この度我らリューネ騎士団がクイニックを占領したのは一重に
 魔王軍から雪原・リュッセルの民を守るためです。クイニックの方々には既に
 了承を得て、協力関係にあります。貴女方はグリーンの民を守るために兵を挙げられた
 と聞いております。ならば、我らが同盟を結ぶことは理に適っているとは思いませんか?」
「え、ええっ……と」
理路整然とクイニック占領の理由と同盟に際する建前を述べる相手にますます押される。
「あんたの言うことには概ね同意だわさ。ドラゴン乗りたちの手下になれってのなら
 いやだけど、お友達ってことなら構わないだわさ」
助け舟を出したつもりであったが、礼を失したポートニックの態度に場の空気が悪くなる。
リューネの宿将オーティはこう返す。
「こほん。風の賢者殿、我らが誠意を持って同盟を持ちかけたのです。その言い方は少し……」
兼ねてから懸念の通り、この者達は礼を知らず、国でも軍でもない。その考えが騎士たちの
中で復活し始めていた。風の賢者さえいなければあんな奴等なんのことはない、そう囁き出す者もいた。
グリーン側も騎士団のどことなく初めから見下した態度が気に入らなかったが、その苛立ちはピークに達した。
「いえ、誠意が足りなかったのはこちらの方ですよ、オーティ。そうですか、グリーン自治区は
 カルラという一人の少女を守るためのものであったのですね。実は、リューネ騎士団もそうなん
 です。私という世間知らずをみんなが必死に守ってくれている、ただそれだけなんです」
先ほどまでの凛然とした態度を崩してみせて、誰もが心を許してしまうような笑みを浮かべる。
アルティナはその場の淀んだ空気を清め、和らげた。これが彼女の実力である。
だが、皮肉にもこの行為は風の賢者とアイスマン王の脳裏の
『この騎士団はこの女がいなくなったら終わりだな』という考えを決定的なものとした。
その場は無期限同盟ということでアルティナ・カルラ両名のサインによって同盟は締結された。
あくまでこの同盟はアルティナとカルラが生存していることを前提としている。
幸か不幸か、アルティナが戦死した後もグリーン・リューネ間が対立することはなかったが、
この日誓われた大義に意味があるものだと信じるものは果たして、どこにいるのか。

426名無しさん:2011/01/14(金) 16:40:00 ID:???
「アルティナ様!太守になったのにみんなが私の言うことを訊いてくれません!
 あんな奴らリューネに必要ありません。今のうちに処刑しましょう、むしろ私が殺します!」
「待ってください、セレン。一体なんて言ってみせたのですか?」
「『私は大陸最強の竜騎士だ。私の言うことをきけ!』って言ったらみんなして
 無視してきました。思い出しただけで腹が立ちます。やっぱり今すぐ殺してきます!!」
「だから、待ちなさい!もう、セレン。仮に私が貴女に対して『私は大陸一の名指揮官だから
 絶対服従しなさい』と言ったら貴女はどう思います?」
「嬉しくて即倒します!」
「だめだこいつ」

427名無しさん:2011/01/14(金) 20:33:56 ID:???
>>425
同盟の意味を誰一人理解してないのが涙を誘う・・・
そらグリーンにも馬鹿にされるわ

428名無しさん:2011/01/15(土) 00:08:32 ID:???
これはドロドロしたヴァーレンですね
やっぱり戦争だからなぁ

429名無しさん:2011/01/15(土) 01:03:18 ID:???
ゴート三世率いるレオーム軍が各地のルートガルト軍を打ち破り、宿敵ムクガイヤを王都まで追い詰めていた頃、
オステアの港町でもひとつの歴史が動こうとしていた。


窓から入る陽射しは漆黒のカーテンで遮られ、灯りと呼べるものは数本の蝋燭から立ち昇る弱々しい灯火だけである。
その薄暗い部屋の中心に、一人の初老の男が静かに座している。
目を閉じ、僅かな呼吸の動きも注意していなければ判らないほど、初老の男は自身の生命活動を極限まで抑えていた。
まるで死んでいるかの様に、身動きひとつしないままどれだけの刻が過ぎた頃か。
男の眉が僅かに動き、その目が静かに開くのと同時に、部屋の扉が勢いよく開け放たれた。
薄暗い部屋に眩しいほどの光を背に、一人の小柄な影が浮かび上がる。
「――見たか」
最初に口を開いたのは初老の男の方だった。
肩を震わせた小柄な影が男の言葉に小さく肯く。
「愚かな事を……力を欲するあまり闇に呑まれおった。今にして思えば惨めな男よ」
初老の男は静かに思い出すように語る。
意外にも冷静な態度に、小柄な影の人物は思った事をそのままに口を開いた。
「先生、これからどうなるのですか」
「…………」
「ピコック先生!!」
影の主は、その口調に普段は滅多にみせる事のない焦りの色を顕にし、自身の師に問い詰るのだった。
ピコックは弟子の問いに対してゆっくりと答え始める。
「アルジュナ……我々は光を失った。大きな光だ。世界は今以上の闇に覆われるだろう。
 だが、我々はそれに抗わねばならない。力なき者のためにも」
アルジュナと呼ばれた少女は、師の言葉に神妙に聞き入り、しばらく考えた後にこう聞き返した。
「それは――オステアのためにですか?」
ピコックは弟子の問いには答えず、徐に立ち上がると窓を塞いでいた漆黒の布を手で払った。
窓から覗くことが出来るオステアの街並みは、所々に無残にも焼け焦げ崩れた家が立ち並び、大きな通りには住む場所をなくした人々が薄汚れた服をきて虚ろな瞳で宙を眺めている。
戦争で親を失った子供がふらふらと彷徨いながら泣き叫ぶ声が、ピコックの耳にいつまでも残り、その光景を思い起させる。
戦火の広がりは、戦争に巻き込まれた全ての街でこのような光景を爪痕として深く残したことだろう。
ピコックは静かに目を閉じると、弟子のアルジュナへ伝えた。
「何れ新たな光が現れる……それまで我々が出来得る限りの事をするのだ」
「でき得る限りのこと……」
アルジュナは師の言葉を反芻すると、しばらく考え込むように視線を床へと落とした。
オステアが戦火に巻き込まれた際、彼女はファルシス騎士団やルートガルト国から出仕を求められていたが、それらを全て断っていたのである。
師の前であっても、戦争に加担する事を頑なに拒否していたのだった。

430名無しさん:2011/01/15(土) 01:04:17 ID:???
アルジュナは意を決したのか、強い眼差しで師へと訴えた。
「ボクにもお手伝いさせてください」
「お主は争い事が嫌いではなかったのか?」
思いもよらぬ弟子の言葉に、ピコックは驚いて聞き返す。
「今まではそうでした――戦争など無意味なことだと……。
 でも、でも今はきっと意味があるのだと思います」
「……戦う事になるのは闇の力だけではないのだぞ」
「それでもボクは」
「そうか、ならばみなまで言うまい」
ピコックはアルジュナの決意にそれ以上の言葉を語るのを止め、部屋の奥に向かって歩きだし壁に飾られていた一振りの十字の杖を手に取った。
その杖は、若くして病に倒れそのまま返らぬ人となったピコックの娘が手にしていた杖であり、オステアを守る者が代々所持する由緒ある聖杖でもある。
アルジュナの正面に立ち、彼女の面前に杖を差し出す。
「受け取れ」
「こ、これをボクに??」
最初は手にするのを躊躇っていたアルジュナであったが、喉を軽く鳴らすと、振るえる手で恐る恐る杖を抱えるようにして受け取る。
手に持っただけでも伝わってくる杖の力に、アルジュナは自身の魔力が洗練され研ぎ澄まされていくのを感じていた。
『聖杖オステア』
無意識のうちに口をついた言葉に、アルジュナの手に握られていた杖はより一層の輝きを増したように見えた。
少なくともピコックの目には、新しき持ち主と一体となり長い間眠っていた杖の力が解放されている光景に見えたはずである。
(やはり……やはりそうであったか)
アルジュナと杖をみてピコックは声にならない声をあげた。
容易に側に近づくことさえ困難なほどに、魔力が幾重にも渦となってアルジュナの周りを包み、鼓動する。
暫しその光景に目を奪われていたピコックであったが、彼を呼ぶアルジュナの声に現実へと引き戻された。
「先生!」
「あ、ああ」
アルジュナは杖を大事そうに両手で抱え、少し恥ずかし気にうつむきながら上目づかいにピコックを見上げていた。
「ボク、嬉しいです。あ、ありがとうございます」
ピコックはアルジュナの上目遣いな目をまじまじと見返す事ができず、顔を横に向けながら指で頬を掻く。
「いや、まあ、喜んでくれたのなら、やったかいもあるわ」
「えへへ」
「いつまでも浮かれるでない」
弟子の喜びようを目にして、目尻が下がりそうになるのを必死におさえつつ、ピコックはいつもの様に振舞おうとするのだった。
遠くから、オステアの街で一番高い建物である時計塔に据付けられている鐘の音が鳴り響いてくる。
戦火を逃れ今でも時を刻み続けるこの時計は、実に多くのオステアの歴史を見てきていた。
「そろそろ行くとしよう。ルートガルトからの急使が到着する頃だ」
「はい!」
師と弟子の二人は外にでると、東の空に渦巻く暗雲をその目にしかと見据えてから、鐘の音が鳴り響く大通りを歩き出すのだった。


今回は短めに。

431名無しさん:2011/01/15(土) 01:24:27 ID:???
マジ狩るウィッチアルジュナの誕生秘話か

432名無しさん:2011/01/15(土) 08:54:04 ID:???
フェリル連合崩壊イベ妄想
「ヒャッハーおー、これで、あいつらの国もわたしたちのものだー!」
「海の人間たちはおいしいものをたくさん持ってる。ぜんぶもらっちゃおう」
「そうです。人間たちは悪役だし負け犬なんですから、支配だとか共生だとか
 生ぬるいことは必要ありません。好きなだけ奪い、殺し、その文明を悉く吹き飛ばした
 あとに、ゴブリンの新国家を建設いたしましょう」
人間たちは互いに分かり合えた。だが、力が足りなかった。ゴブリンの圧倒的な物量と
ゴブリンの英雄たちの前に連戦連敗。ついに、フェリル連合は最後の拠点まで奪われ、散り散りになって
逃げ延びる。かつて人間たちがゴブリンにした仕打ちを、彼らは味わっているのである。
「ゴブリンめ、これ以上の無法は許さん!」
この男、双剣の傭兵イーサリーという。連合が崩壊した今、義理立てすることはなにもない
のだが、故郷・ハルトへの道は死霊にふさがれているため、島の民を守る自警団を率いていた。
イーサリーはこれまで残党狩りに出てきたゴブリンたちを返り討ちにしてきた。
「おっ、おまえは! フェリルの人間どもで一番強かったやつだな!
 よし、わたしがたおしてやる! みんな、手をだすな!」
剣を持ったゴブリン少女・ムッテンベルが前にでる。構えは我流で隙だらけだがそれゆえに先を読みにくい。
先に仕掛けたのはムッテンベルの方だった。身の丈の数倍の高さまで飛び上がり、落下の勢いのまま
に打ちかかる。イーサリーはそれを二刀のうちの片方のみで受け流す。続いて少女は着地際になで斬りを
繰り出す。イーサリーがこれを受け止めたところで両者の動きが止まる。イーサリーが反撃にでる。
二本の白刃がゆらめくと、恐るべき速度と切れ味の斬撃がムッテンベルを襲う。
辛うじて避わした剣の切っ先が周囲の建物を削りとり切り刻んでいく。
不利だ。剣を捨ててでも後ろへ飛び退き、立て直そうとする。イーサリーの攻勢は止まらない。
相手が飛び退くのを見越して呪文を詠唱しておいたのだ。直撃コースでエアカッターが容赦なく
ムッテンベルを捉え……たかに思えた。両者の間にジンが割って入ったのだ。
「おい、フーリエン。手出しするな!」
「あなたは少しひとりで戦うのに固執しすぎます。ゴブリンの闘いは集団で行うものです」
フーエンとキスナートが大量の召喚獣を現出させる。騒ぎを聞きつけてイーサリーの仲間も
集まってくる。当然、ゴブリンたちも他所から集まってくる。乱戦になる。だが、やはり
ここでも人間は勝てず、逃げることとなる。イーサリー、ムッテンベルの両剣士はこの闘いでも
数知れぬ敵を討った。イーサリーは自分の悪運を自嘲し、ムッテンベルは自分の未熟さを噛み締めた。

433名無しさん:2011/01/15(土) 17:14:49 ID:???
ゾーマED案

惨劇の魔術師ゾーマは、その力を以って大陸を手に入れた。

記録によると、戦後の彼は政治運営を能力ある部下達に任せ、
自身は戦争犯罪者や死刑決定者を使い日夜数多くの実験を繰り返したと言う。
ゾーマは政治には一切関わらず実験室に篭り続け、実験室からは悍ましい悲鳴が響いたとされる。
人道を省みないその所業に義憤を覚え打ち倒そうという者も現れたが、
皆その強力な吸血魔術に敗れ、実験室へと消えたと言う。

やがて世間からも忘れ去られた頃、実験室から爆発音が響き魔術警邏隊が踏み込んだ所、
彼の姿は既に無く、人一人が通れる位のワームホールが開いており、
すぐに消えたという報告が残っている。
その時実験室に残された研究書から、魔界へ向かったのではと当時の魔術師達は語る。



ちなみにゾーマが残したその研究書は
禁書として王宮に保管された物の、何時のまにか盗みだされ
現在も見つかっていない。


以上。
所謂歴史は繰り返すENDです。

434名無しさん:2011/01/15(土) 17:17:02 ID:???
>>433
そしてVTAfter70へ……
70年後にはいったいどんな吸血鬼が生まれるのだろうか

435名無しさん:2011/01/15(土) 17:38:08 ID:???
ゾーマはリッチー人材として登場ですね。

436名無しさん:2011/01/15(土) 22:13:16 ID:???
セーヌ「帝国との戦いの最中、私たちは雪王国本隊からはぐれてしまった。
    それからしばらく本隊を求めて彷徨うものの、ここはどこ? 状態になっているわ」
シエラ「セーヌお姉さま、説明台詞乙です。まぁ、のんびり行きましょうよ世界は広いんだし」
メリウ「経験値……経験値が欲しい……」
一般ペガナイ「やばい、メリウさまが禁断症状を……どうすればいいんだ」
セレン「ルオンナル、なんだか見かけない竜騎士たちがいるわね」
ルオンナル「あれは、外海の騎士の一種で天馬騎士って人たちでしょう。こっちに来るわ」
シエラ「どうもー。あたしらはフローゼリアの方から来ましたー、このへんでネーシェって
イケメンの方を見かけませんでした?」
セーヌ「こら、シエラ。あ、初めまして、フローゼリア天馬騎士団のセーヌと申します。
これは同じくシエラ、メリウといいます」 メリウ「よろしくお願いします!」
セレン「フローゼリア? ああ、確か」 ルオンナル「知っているのか? セレン」
セレン「以前私が遍歴してた頃に立ち寄ったヴァーランドって大陸でそんな国があった気が」
メリウ「おー! こんなどこかワカランとこにまで我が国をご存知の方がいたなんて感激です!」
セーヌ「そういえば、貴殿は青の竜騎士セイレン殿ではありませんか、ご高名はかねがね…」
シエラ「セイレン殿の率いる勢力なら正義の勢力なんでしょう、私らもいっぱい強力しますよ」
エルフィス「セレンさん、本当に14歳!? なんでそんな勇名残してんのよ?」
フローゼリア三天馬とその配下の一般どもがセレン派に参入した!
オルジン「うむ、心強い仲間が増えたな、早速パーサを奪還に向かおう」
シエラ「おっ、イケメン発見。よし、私そろそろ本気だしちゃう!」
セレン派がパーサの森に攻め込みました。
オルジン「うおおおっ!」ULず「ボウギョリョクテイカサクセンシッパイ」
セーヌ「フローゼリアの誇りに賭けて、前進!」
セーヌ隊メンバー「ひゃっほぉおおおう!!」ダークエルフず「な、なんだこいつら!」
シエラ「光と闇が合わさり最強に見える!」
シエラ隊メンバー「ダークエルフヨワスww麻痺りまくりじゃんww」delfず「もう夜明けなんて(ry」
メリウ「あはははは! こいつぁいい!!取り放題だぜあぁあ!!」
メリウ隊メンバー「汚物は消毒だぁーーー!」パサパクの一同「ひえええええ」
三姉妹「「「楽勝でしたね」」」
セレン「うん、さすが私の采配ね」ルオンナル「おまえなにもしてないだろ」

437名無しさん:2011/01/16(日) 02:01:24 ID:???
ヴァーレンOROCHI
光の王子大集合!

ゴート「なんと…ではそなたも王権の奪還を・・・」
レイク「はい…しかし…」
アシェル「するとあなたも人と魔の融合を・・・」
フェデリコ「まあそうなるかな?」
アレン(…何故だろう…光の勢力のはずなのにそこはかとなく黒いイメージが…)
ジェームズ「わっはっは!まあどうでもいいや!とりあえず敵陣に突撃しようぜ!」
ヴェルナー(むしろ場違いなこのおっさんの方が光っぽい気がしてきた…)

438名無しさん:2011/01/16(日) 03:24:26 ID:???
>>424
ポートニックの頼れる姉御っぷりに惚れました。
カルラはもう完全にヘタレですなw

439名無しさん:2011/01/16(日) 09:43:51 ID:???
>>437
ゴート「よし、ついにレオームによる大陸制覇を再現したぞ!」
アシェル「おめでとう、とまずは言わせていただきましょう。ゴート王子。ですが、
あなたの旧世代的やり方を見過ごすわけにはいかない。新しい時代では血筋や領土に固執せず
全ての種族から輩出された優れた人材が力を発揮すべきです。よって貴国に宣戦を布告する」
レイク「姉さん(アシェルのこと?)がそういうなら仕方ない。でももう戦争は厭なんだがな」
アレン「なんという身勝手な言い分か! ゴート王子、僕は君の味方だよ。味方したげるから援助ヨロ」
ジェームズ「ふはははは! かかってこい、俺は誰の挑戦でも受ける!」
ヴェルナー「みんなやめるんだ、争いからはなにも生まれはしない!(と言いつつ戦争に介入)」
レック「そうだよ、みんな分かり合えるはずだ(と言いつつ侵略を開始)」
フェデリコ「豚どもめ、愚かな……やはり俺が全て支配するしかないようだな」
ゴート「くそっ、外海からの介入がこんなにも……」

440名無しさん:2011/01/16(日) 13:46:10 ID:???
>>432
イーサリーとムッテンベルの間で繰り広げられる剣戟の描写が
迫力と躍動感を併せ持って読みやすく大変素晴らしい。

441名無しさん:2011/01/17(月) 01:44:37 ID:???
アルナス汗国による突如としたブレア侵攻。
その勢いは留まる事なく遂にブレア城へと戦火は及び、さらには騎士団の瓦解をも引き起こす事となる。
燃える城を背に駆ける騎士達の想いは……。


「敵将、ユネーファ! 討ち取ったり!!」
矢継ぎ早に高らかに響くその声に、城を幾重にも取り囲み熾烈な戦いに身をやつしていたアルナス汗国の兵士達が「おお!!」と喚声を上げた。
ファルシス騎士団が篭るブレア城を攻め立てるアルナスの兵士達は、遂にその戦いの雌雄が決した事を肌で感じたのである。
騎士団総長を務めていたラムソンも、数刻前に既にこの世を去っていた。
ブレア城の救援に急ぎ向かう道中、渓谷のとある狭い谷で、アルナスの軍師フォルゴットが謀った伏兵により討ち死にした。
最早、ファルシス騎士団の瓦解は誰の目に見ても明らかであり、ブレア城に篭る生き残りの騎士達は、討ち死にか降伏のどちらかしか道は残されていなかった。
「ちい! だから言ったのだ! 俺に兵を任せてアルナスを攻撃させよとッ!!」
灰色の愛馬に赤色の派手な装飾具を着飾らせ、自身も黒色と赤色を基調とした鎧に身を包んだ一人の騎士が吼える。
手にした槍は既に血で真っ赤に染まり、鍔から鮮血を滴らせている。
彼は愛馬を制し、今また彼の正面に構えるアルナスの兵士達に向かって騎馬突撃をせんとしていた。
『陥陣営』
戦場で常に先鋒部隊を率い、数多の敵陣を突き崩した事からつけられた彼の異名である。
しかし、敵味方に畏怖された陥陣営も、今となってはその隊長であるロイタールを一人残すだけとなっていた。
愛馬の蹄が地面を蹴り、駆ける馬上から突き出された彼の槍は、物凄い速さとなって敵を貫く。
分厚い鉄を貫き肉を裂く、それでも槍の勢いは衰える事なく、無慈悲な一撃は一度に複数のアルナス兵を串刺しにしていた。
ロイタールは、肉を引き千切る鈍い音を響かせながら静かに槍を引き抜くと、周囲に目を配る。
彼の周りの敵はあらかた片付いたのか、無残な姿となった肉塊が転々と転がるだけで、他に気配は感じられない。
ロイタールは大きく息を吐くと手にした槍を振るった。
鮮血とこびり付いた肉片が地面に飛び散るが、それでも彼の槍は未だに血に染まったままである。
「アルナスめ! ラムソン等がいなければもっと早くに殺してやれたものを!」
そう叫ぶと静かに呼吸を整え、城壁の外からブレア城のある方角へと視線を移す。
黒煙たなびく空は燃え盛る炎で真っ赤に染まり、今まさにファルシス騎士団最期の断絶間を奏でていた。
「騎士団もこれまでか」
彼にしては珍しく、愁傷の色を含んだ言葉をつぶやく。
その時、ロイタールは気が緩んでいたのか、少し離れた場所から響く「キリリリ」と、彼に死を告げる弓が引き絞られている音には気がつかないでいた。

442名無しさん:2011/01/17(月) 01:46:55 ID:???

鋭い音を立て、弓から放たれた矢はロイタールに死を与え――る事はなく、深々と地面に突き刺さる。
木陰で弓を構えながら崩れ落ちた敵兵の下に、黒髪の一人の騎士が近づき、的確に心の臓を捉えた小振りの槍を一気に引き抜くと、ロイタールの側へと馬を寄せた。
無言で佇む黒髪の騎士は、馬に着せた装飾に何本もの小振りの槍を装備させている。
「…………」
「礼でも言って欲しいのか」
「いえ……」
「クックリー、お前の部下はどうした」
「動ける者は退かせました……」
クックリーの率いる騎兵隊は、投げ槍を主とした側面攻撃に秀でた支援部隊として多くの勲功を上げていたが、その部下の大半は既に戦場から離脱していた。
「まあ、俺のように突撃して死ねとも言えんか」
ロイタールは自嘲気味に口元を緩めると、クックリーに対して質問を投げかける。
「貴様はどうするんだ」
「……退きます」
「そうか、それもいいだろう」
「ロイタール殿は……?」
赤く染まった空の方角を見上げつつ、ロイタールは無表情のままでいたが、徐々に眉間にしわを寄せると歯を軋ませて怒号を上げた。
「こんな処で死ねるか! あの馬鹿共の為になどッ!!」
彼の心に怒りの感情がふつふつと噴き上がってくる。
ファルシス騎士団における中央政権に反目し、ラムソン等とは元々そりが合わない間柄ではあるものの、それでも我慢をして命令に従う事が多々あった。
対アルナスの具申をした事も一度や二度ではないが、それらは一切受け入れられずに終わっている。
結果、ブレア城が陥落し、ファルシス騎士団が瓦解した今に至り、ロイタールは自身の考えが間違っていなかった事を確信していた。
ロイタールが怒りの感情に身を焦がしていると、遠くの方から数騎の騎兵が蹄の音を響かせながら二人の下へと駆けてくる。
「おお、貴殿だったか。無事でなにより」
「ホーニングか」
「馬鹿でかい声を……アルナスの奴等が集まるぞ」
「フン、来たら串刺しにしてやる」
ロイタールは槍を前に突き出すと、ホーニングに対して口の端を吊り上げて不敵に笑った。
槍から撥ねた血がホーニングの頬に付くが、彼はそれを気にしない様子で拭い取りながら、自分が今得ている情報を二人に話し始める。
ホーニングは軽装かつ足の速い馬を揃えた独自の部隊を率いており、機動戦術を得意とする他にも情報収集力に長けていた。
「生き残った者の多くがブレア東に向かっているそうだ」
「ふむ」
「……東、ですか」
「ルートガルトの連中に追われ、オステア港から撤退している者も多い」
ホーニングの情報を得て思案顔をしていたロイタールが、ふとつぶやく。
「ルーニック島はトライドの小倅が占領していたな」
ルーニック島とは、ムクガイヤの謀反によってフェリル島で再興の機を窺う事となったゴート三世が、その足場として拠点を置いていた地であった。
「ああ。今は兵力の殆どをローイス海に移していると聞くが」
「フッ、おもしろい!」
ロイタールは愛馬の手綱を引くと、その足をブレア東に通ずる道へと向ける。
「俺はブレア東に行く」
「……貴殿、何を考えている」
「騎士道は死狂いである。やりたい様にやるまで」
「…………」
「ついて来たければついて来るがいい!!」
そういうと、暗くなりつつある空の下、ロイタールは愛馬の腹を蹴ってブレア東に向けて駆け出す。
クックリーとホーニングは互いに顔を見合わせていたが、どちらがともなく頷くとロイタールの後を追うように手綱を引いた。
ブレア東に向かう騎士達の背後には、火に包まれ燃えるブレア城が夕闇に沈む空を煌々と照らしているのであった。

443名無しさん:2011/01/17(月) 10:02:39 ID:???
にしても陥騎士団はほんと終わってるよなワットサルトが来てくれてようやくか
ワットサルトは一体どういう心境で騎士団に再加入したのだろうか
ロイタールがラムソンと反目してるのは知っていただろうに

444名無しさん:2011/01/17(月) 17:52:27 ID:???
ラムソンが生涯をかけてた騎士団を続けるために、じゃないかね
後、ロイタールも反目してたとはいえ愛国心はあるはず、なけりゃブレア城陥落で放浪してる
クーデターもファルシスが全土制圧したIFの場合だし

445名無しさん:2011/01/17(月) 22:51:56 ID:???
ドレニム「ドレニムだ、俺がドレニムだ!」
小ドレニ「いや、俺こそがドレニムだ!」
ドレニム「はははは!見ろォ息子よ、いいだろう!ナターシャから買った青竜刀だ」
小ドレニ「これでわしゃわしゃ敵兵を狩れるな。近接VS近接なら負ける気がしないぜ!」
ドレニム「ふははは、沼リザの夜明けは近い!」

446名無しさん:2011/01/18(火) 08:05:36 ID:???

彼女は願う、人々が幸せであるように。
彼女は願う、人々が苦しみから解放されるように。


トライド五世による統治で大陸が平和の時代を謳歌していた頃、この大陸に住まう多くの人々が列をなして巡礼する場所があった。
大陸の北西、険しい山々の連なる高地と乾いた砂漠を経た先に、ラザムの聖地と称されるラザム神殿が建立している。
その巡礼の道は、山や谷を幾度となく越えた先にあるゴイザムの入り口と呼ばれる地からアルナス北部の砂漠を歩むか、ブレアの西にある街から広大なアルナス砂漠を南北に歩み踏破するかの二つであった。
何れにしても、その行程は大変な苦難であり、ラザムの使途が生涯における修行とも述べる程の道である。
それでも信心深い人々は聖地を目指した。
その理由のひとつには、ラザム神殿で起こると謳われる奇跡の現象が大きい。
不治の病が癒えたという話や、神の啓示を受けたという話はどの宗教にも存在するが、やはり奇跡と謳われれば、それは信徒を集めるものである。
誰にも抜かれる事がなかったラザムの至宝『神剣ラグラントゥー』を引き抜いた神官戦士ホルスの存在もまた、その熱を煽っていた。
事実、魔法技術を応用した治療は民間療法と比べて確たる物であったし、その恩恵だけでも聖地巡礼には大変な意義があると見る人もいる。
しかし、それには相応の金が必要であり、治療費という名目では受け取らないが、お布施として収める事で両者の関係は成り立っていたのである。
昨今はその傾向が酷くなっていると語るものもいるが、それでもラザム神殿の入り口には人々が列を成して並んでいるのであった。

神殿へと居並ぶ人々が作る列に目をやり、一人の女性神官は大きく息を吐いた。
「今日もこんなにも人が……」
様々な目的があるが、多くは治療を受ける為に病に蝕まれた身体をおして、遠方から祈る想いでこの地を訪れてきた者が殆どである。
女性神官は、列を成して自分の番をじっと待ち続ける人々の疲労しきった表情に、その心を痛めた。
「ニースルー様……どうなさいました?」
ニースルーと呼ばれた女性神官の後に続き、神殿の方へと足を運んでいた僧侶の一人が彼女に尋ねた。
「いえ、何でもありません。行きましょう」
複数の僧侶を従えて、ニースルーは拝殿の脇に建てられた立派な建物へと向かう。
彼女はラザムの神殿に仕える高位の神官であり、また魔道研究の最高責任者を担う人物であった。
建物の入り口へと足を踏み入れかけたとき、彼女の背後から大声が上がった。
「お、おい!? 誰か! 誰か!!」
ざわめきが聞こえ、声を張り上げた主の周りにいた人々がそぞろく。
ニースルーは叫び声を耳にすると、集まりだした野次馬をかき分ける様にその中心へと歩を進めた。
そこには若い男の手に抱かれて、苦悶の表情を浮かべる女性の姿があった。
年は男と同じくらいだろうか、額から驚くほどの冷たい汗を流し、目は飛び出さんばかりに見開かれ、苦痛に歪むその口元からは血がゴボッと音を立ててこぼれ落ちる。
身体は小刻みに痙攣し、その手は男の手を白くなるほどに強く握り締めていた。
ニースルーは、女性を一目診て明らかに普通の病状ではないと瞬時に確信する。
なぜなら、その皮膚には奇妙に変色した痣が所々に浮かび上がっており、それが身体全体に顕れていたからである。
手をかざすと、すぐに光の力による魔法治療をはじめたが、一向に病状は改善されない。
病状によっては、ある程度の段階を踏まなければならない魔法治療であったが、ニースルーは自身の強い魔力もさる事ながら、天性の素質も兼ね揃えている人物であり、
大抵の場合を除いては一度の魔法行使で事は済むはずだった。
だが、今回は違う。
暫くの後、ニースルーの懸命な治療も功をなさず、女性は苦しみながら息をひきとった。
女性の遺体を前に、その魂が救われるように胸に提げた銀色のロザリオを握りながらニースルーは祈りを捧げ、静かに立ち上がった。
若い男は、その腕に抱える女性に覆いかぶさるように、嗚咽を漏らしながら泣き続け、周囲を取り巻いて事の次第を見守っていた人々も皆、沈んだ心の救いを神に求める。
ニースルーはその場を後にし、一言も喋らずに自身の研究部屋へと引篭もると、綺麗に片付けられた机に突っ伏して自分の力不足を悔む。
この様なことは今にはじまった事ではないが、救いを求められても必ずしも救う事が出来ないという現実は、彼女の心を常に砕こうとしていた。
教団の魔道研究に携わり、多くの結果を残してきた彼女であるからこそ、その現実が重く苦しいものであるのかもしれない。
ロザリオを振るえる手で握るニースルーの澄んだ瞳からは、幾筋もの光の筋が流れているのだった。

447名無しさん:2011/01/18(火) 08:06:23 ID:???

それから数日経ったある日――。
ラザム神殿の宝物庫で魔道研究に用いる古い魔法書の整理をしていたニースルーが、ふとした拍子に段差で足をとられて大きな音を立てながら派手に転倒した。
「痛っ……」
倒れる際に、体勢をどうにかして立て直そうと手の届くところにあった本棚へと伸ばしたのだが、勢いは止まらずに本棚ごと倒れてしまう。
本棚に置かれていたありとあらゆる物が、大量の埃とともにニースルーへと被さってきた。
「こほっこほっ……もう」
自身の失態に文句をひとつ。
派手に散らかった宝物庫の一角で、後処理をせっせと済ませている時、奇妙な一冊の古びた本が彼女の目に留まった。
手にとってページをぱらぱらと捲ってみる。
何気なく眺めていたニースルーだが、あるページにくるとその手が止まり、食い入るように見つめだした。
「な、なんなのこれ……なんでこんな本がここに……」
慌てた様子で表表紙や背表紙はては裏表紙と、この本が何であるのかを理解するために、作者が誰であるのかを理解するために、本の至るところに目をやる。
しかし、本の表紙には何も記されておらず、何時の時代に書かれた物であるかすら謎である。
ただひとつ確かな事は、ラザムの神殿に保管されてから相当な年月が経っていると思われる事と、神殿の宝物庫に保管されるにはあまりにも不相応な内容である事だった。
なぜなら、その本には闇の魔術に関する知識が大量に記されており、まさに禁書とされるにふさわしい物だったからで、ニースルーが手にして驚いたのも無理はない。
闇の存在にはじめて触れた彼女は、すぐにでもそれを投げ捨てたい気持ちになるが、もっと先を知りたいとする衝動にも同時に襲われた。
そして暫しの葛藤の後、彼女は闇の禁書を両手に抱えると、誰にも見られまいと周囲を警戒しながら研究室へと急ぎ戻るのであった。
それからというもの、ニースルーはくる日もくる日も闇の禁書を読みふける日々を送る。
狂人が記したとしか思えないような衝撃的な内容は、それでいて実に理に適っており、魔法書の類としては大変に優れた物である。
読み進めるうちに、ニースルーの心の中には次第にひとつの考えが生まれてきていた。
闇をみることで光をみる。
闇の力を正しく理解し応用すれば、それは光の力と同等の効力を発揮するのではないか、と。
上手く応用すれば、今まで救えなかった人々を救う事が出来るかもしれない、と。
もはや彼女を止める者は誰もいなかった。
元々、魔道研究の責任者を任ぜられる程の人物である。
その知的好奇心は、怖ろしいまでの短期間で彼女に数々の闇魔法を習得させていった。
とはいえ、ラザム神に仕える神官であるニースルーは、治療に応用できる範囲だけに習得を留める理性は持ち合わせていたようである。
一冊の古びた本を読み終えるまでに、時間はそれほど必要としなかった。
次に彼女は、動物や自分の身体を実験に、闇魔法を使用しその効力の高さを証明する。
幾度も安全性を確かめた上で、遂にはラザム神殿で治療を実践するまでに至り、今まで治す事が出来なかった病状も完治させる事に成功していた。
しかし、この手法は決して人に言えるものではない代物であった。
ラザム神殿に仕える神官が闇の力を使用し人々に治療を施している。
――誰にも知られてはならない。
それ以来、ニースルーは極力、他の神官と接する機会を減らし距離を置くように努めた。
だが、物事を長く隠し通す事は出来ないものなのである。

448名無しさん:2011/01/18(火) 08:08:40 ID:???

とある昼下がり、よく晴れ渡った清々しい天気の下、ニースルーは神殿に設けられた中庭で遅い昼食を摂ろうとしていた。
今までひっきりなしに訪れる患者を診ており、まとまった時間をまともに取ることが出来ないでいたのだ。
闇魔法を応用した治療は相当な効果をあげ、以前にも増して信徒が押しかけるようになったのだが、その治療が可能なのはニースルーただ一人であった。
魔道研究に割く時間もろくにとれず、最高責任者の名は今ではただの飾りのようなものだ。
それでも、彼女は満足をしていた。
手に持ったティーカップに淹れられたアールグレイの紅茶が香り、彼女の鼻を優しくくすぐる。
目を閉じてその香りを楽しんでいると、横長の椅子に腰掛けた彼女の隣に誰かが腰を降ろした。
ニースルーは相手の顔を覗き見る。
「ホルス様……」
薄い青髪に白い肌が似合う優男。
神剣を抜いたことで勇者を自認し、教団の代表に自称ではあるが就いた神官戦士。
「やあ、ニースルー。いい天気だね」
「え、ええ」
「これからお昼かい? よかったら一緒に食べようよ」
「はぁ……」
相手の意見をまともに聞く事もなく、ホルスは優しく微笑むと手にした袋からパンをとりだし齧りだす。
ニースルーは正直な所、この優男は苦手であった。
容姿は悪くないが、女性に対してどこか軽いところがあり、どうにも好きにはなれない。
神官戦士として優秀で、人を惹きつける魅力のある男だが、どこか近づきたくないような空気を伴っている。
その原因が、柱の影からこちらを見ている一人の女性である事については、ニースルーは知る由もない。
ホルスは屈託のない表情で色々な話をニースルーにしてくる。
それらを軽く受け流して紅茶を啜っていると、急にティーカップを持つ手をホルスに握られた。
紅茶が少し零れ落ち、ニースルーの僧衣に染みを作る。
「何をするのですか!」
突然の事に驚いて苦情をいうが、ホルスは聞く耳をもっていないようだった。
握られた手を自由にしようと、空いている手で力を込めて払おうとするが、男の力に敵うはずもない。
ホルスはニースルーの耳元でささやいた。
「なあ、いいだろう」
「な、なにを!? や、きゃあっ!!」
手から離れたティーカップが石畳に派手な音を響かせた。
肩を強く押されてバランスを崩したニースルーが仰向けに芝生に倒れこむ。
その上にホルスが覆いかぶさっていた。
ニースルーは両手を強く押さえつけられていて身動きがとれない状態だった。
「私は神剣を抜いた神に選ばれた者だ。私のすることは神のすることと同じさ」
ホルスはそういうと、右手でニースルーの胸を服の上から強く揉みしだく。
例えようのない恐怖がニースルーを襲う。
恐怖にかられた彼女は、自由になった手で無意識の内にパラライズの魔法をホルスに向けて唱えていた。
「ぐうっ!」
身体が痺れて自由に動けないホルスを強引に退けて、二歩三歩と後ずさる。
その時、一人の初老の武僧が二人の前に姿を現した。
「何事ぞ!!」
芝生に転がるホルスと、恐怖に震えるニースルーを交互に視界に収める。
「あ、ああ、ああ……」
声にならない声を上げるニースルーを案じてか、初老の武僧はまず落ち着かせる事を優先した。
「どうしたのだ? 拙僧がきたからにはもう安心してよいぞ」
「……………」

449名無しさん:2011/01/18(火) 08:09:20 ID:???

優しく柔和な表情を浮かべる武僧に、恐怖にひきつった顔をしていたニースルーも次第に落ち着きを取り戻したのか、着崩れした服装を慌てて正しはじめた。
その様子をみて、武僧は未だ固まったままのホルスに視線移し問い詰める。
「ホルス殿――彼女に何をなされた」
「うっ……あ」
「黙っていてはわからん。一体何をなされた?」
一向に答えようともせず、先程からずっと固まったままの姿勢のホルスに、武僧はそれでも問い詰めようとする。
その様子を眺めていたニースルーが自分のしたことを思い出し、その表情に焦りの色を浮かべた。
闇魔法――パラライズ。
相手の身体を麻痺させ、動きを封じ込める歴とした闇魔法。
それを事もあろうにホルスに対して使用してしまった。
見るものが見れば、闇の魔法の力だとすぐにわかってしまう。
「あの――武僧様」
「ラファエルと申す」
「あの、ラファエル様……私が」
そう喋りながら、恐る恐るホルスへと近づくと、解除の魔法を唱えた。
身体に自由が戻ったホルスは、何をされたか理解できない様子の表情をしていたが、ラファエルとニースルーの二人の顔をみて一瞬バツの悪そうな表情をする。
だが、それも一瞬の事で、既に普段どおりの優男に戻っていた。
「……ん、何でもないですよ。ちょっと倒れただけです」
「倒れたにしては……ちと、おかしい風に見えましたがな」
「いやいや、変な勘ぐりはよしてください」
「ふむ……」
はぐらかされたラファエルはニースルーの方に視線を移すが、彼女も何か言うでもなしに沈黙を守ったままだった。
「じゃあ、私はいきますね」
ホルスは屈託のない顔で言うと、一人足早に中庭から出て行ってしまった。
その後姿を見送るニースルーの表情はどこか後悔するような風であったが、それは致し方なかったとはいえ、闇魔法を使用してしまった事に対するものだろう。
そうとも知らず、ラファエルは不思議そうな目で彼女をみていたが、ふとニースルーが纏う僧衣に付けられた高位神官の印に気付くと、突然畏まった。
「や、これは失礼した」
「いえ――こちらこそ助かりました」
「確か貴殿は……」
「ニースルーと申します」
何という名前だったかと思案顔をして記憶を探っていたラファエルの表情をみて、ニースルーはくすりと笑うと名前を述べた。
「ニースルー殿。お怪我はないかな」
「ええ、大丈夫です」
「して、先程のあれは一体……」
「先程の事は……内緒にしてください。お願いします」
疑問が残るのか、ラファエルは再度あの時の状況を聞こうとしたが、ニースルーにこう言われてしまっては、その先を聞く事も出来なくなる。
「――わかり申した」
「すいません……」
「では、拙僧はこれで」
深々と礼をすると、ラファエルはニースルーの前から立ち去っていった。
この事を知るのは三人だけ、当事者と駆けつけた武僧の三人。
武僧はわかっていない風であったし、ホルスがこの事を騒ぎにするようには思えない。
そう考えたニースルーは気を強く持つと、割れたティーカップを拾い集めてから研究室へと戻っていく。
その後ろ姿を、柱の影から一人の女性がまるで敵を見るような目で追っていたのであった。

450名無しさん:2011/01/18(火) 08:11:45 ID:???

ラザム神殿の拝殿。
ラザムの神々を象った像が立ち並ぶ大きな広間に数段の段差が設けられており、その最上段にラザム神を背にする格好で石造りの椅子がひとつ置かれている。
そこに、教団の最高権力者であるイオナは、まるで一国の王のように椅子に座していた。
そう感じたのは、イオナはホルスを横に侍らせ、その他にも数多くの神官を控えさせていたからであった。
特にホルスは膝を折り、イオナの足を両手で揉んでいた事に大きく起因するだろう。
中庭で柱の影から覗いていた女性――それはこのイオナであった。
ニースルーは二人の光景には目をやらず、膝をついて背後にそびえるラザム神をただじっと見つめていた。
「この件に関しては釈明の余地なし、と見ます。よろしいですね」
イオナの口調は穏やかなるものの、その裏にある意思は強固であることを物語っている。
否定は許されない。
中庭での一件以来、イオナは手を尽くしてニースルーの行動を監視し、既に闇魔法に関する証拠を掴んでいた。
それでも、ニースルーは何かを言わずしては引き下がれない心境であった。
「お待ちください!」
「まだ何か?」
ホルスの方に向けていた顔をゆっくりと戻しながら、イオナは冷たい視線と冷たい声をもってニースルーに答えた。
「これにはちゃんとした訳が――」
「ホルスさま、彼女は意見するようです。どうなさいましょうね」
イオナはニースルーの言葉を最期まで聞く事なく遮る。
あくまで目上の存在であるようにホルスに向かって問うが、その言葉尻には私に従えとの含みが多分に見て取れた。
「――イオナに任せる」
「ふふっ」
さも面白いといわんばかりに口元を緩める。
神剣を引き抜いたホルスは、神の意思としてラザムの教団の中で殆ど意見する者のいない実力者となった。
その実力者を自分の思い通りに動かせる楽しみは、例え敬虔なる者でも長く続けば染まってしまうのだろう。
ただ、彼女の場合は元からそういう気があったのかもしれないが……。
「では、追放しましょう。闇の力に魅せられた者をここにはおけませんわ」
イオナに急かされ、ホルスがその口を開こうとしたとき、石畳を響かせて駆け寄ってくる者がいた。
「待たれよ。追放処分とは、少々、事が過ぎるのではなかろうか」
初老の武僧――ラファエルがその審判には納得できないと割り込んだ。

451名無しさん:2011/01/18(火) 08:12:30 ID:???

突然の介入者に、面白くなさそうな色を浮かべたイオナは苦言を呈した。
「無礼でしょう。ラファエル殿」
「無礼とはこれいかに」
ラファエルは苦言を突っぱねる。
「ホルスさまがお決めになられた事は、ラザムの総意ではないですか」
「総意……これは妙な事を」
「教皇の座にあるは、ホルスさまでございましょう」
「それは御身が勝手に申している事。拙僧は認めていませぬ」
「……この話はまた今度にいたしましょう。今は、そこの者が犯した大罪を裁くことが本題ですわ」
石畳に膝をつけ、ラファエルの方に視線を向けていたニースルーをイオナが指差した。
片方の手には、保管庫でニースルーが見つけた闇の禁書が握られている。
証拠として部屋から押収させたものであった。
「これはまごう事なき闇魔法に関する書物。ラザムに籍を置くものが手にしていい物ではありません。
 この者の大罪は、手にするだけに飽き足らず、闇魔法を習得したことにあるのです」
「なんと!! それはまことか!?」
ラファエルが驚いたような表情でニースルーを見る。
禁書を何らかの理由で所持していただけ、と思っていたのだが、まさか習得までしているとは思わなかったのだろう。
ニースルーは静かに頷くと、ぽつりぽつりと語りだす。
「闇の力を得ようとしたのは、真に、人々を救おうと考えた結果です。
 他意はありません」
「そこまでして……」
ラファエルはラザムで長く武僧としての修行を積んでいた。
その日々の中では、闇の力に堕ちた者の話を聞く事も少なからずある。
ラファエルはニースルーに対して、どこか他の神官達とは違う、強い意志というべきものの存在を感じた気がした。
二人のやり取りを見守っていたイオナは、椅子に座したまま澄ましている風に見えたが、その実、勝ち誇ったような笑みを口元に浮かべている。
ニースルーが闇魔法習得の事実を認めた事で、ラファエルもこれ以上、彼女を擁護することは不可能となっていた。
イオナはおもむろに立ち上がると、ホルスに同意を促す格好で、大きくひとつ声を上げた。
「この者を追放処分とします。直ちにこの聖地から立ち去りなさい!!」


「また逢う機会があれば、それはラザムの御意思ですな」
北アルナス砂漠への入り口まで見送りにきたラファエルは、ここで別れの挨拶を切り出した。
教団を破門され追放された元高位神官のニースルーを見送るのは、一人の初老の武僧だけである。
「御身が正しき道と想うままに生きなされ」
「……そうですわね」
「神の御加護を」
ラファエルはそう言葉を残すと踵を返し、来た道を戻って行く。
誇り高き武僧の背中を眺めながら、ニースルーは胸に輝く銀のロザリオを掴むと、小さく祈りを捧げてから服の中へとしまいこんだ。
砂漠を渡る一陣の風が、彼女の長く美しい金色の髪をなびかせる。
暫しの間、風の吹かれるままに立つ。
そして――風は止んだ。
ニースルーは乱れた髪を手で制すと、ラザム神殿の建つ方角に背を向け、新たな一歩を静かに踏み出すのだった。




ニースルーの話は本編でも細かく書かれているので、少々手を付けるのには悩みましたが、自重できませんでした。
書いてたらえらい長くなってしまった。

452名無しさん:2011/01/18(火) 08:41:04 ID:???
ゆうしゃさまのレイープ未遂は本人の意思だったのか
いや、イオナの謀略だろうな

453名無しさん:2011/01/18(火) 12:08:20 ID:???
バルバッタ「人間どもがルーニック島に集まってるのを身に来てみたが、なんだあれ。」
チルク「レオームっていう人間の王の軍隊の生き残りらしい。数は少ないが錬度は高いだろうね。」
バッタ「ハッ!れんどだかなんだか知らねェが俺らに勝てるわけねー。ヒャッハー!」
フィーザレス「若。ゴブリンどもが目前に迫ってきております。数は少ないようですが。」
ゴート「私の初陣には持って来いの敵ところか。全軍、前進。私に続け!」
バッタ「汚物は消毒だぁーーー!……ひ、ひでぶ!」
ケニタル&ツヌモ「「瞬殺されてんじゃねーか!」」
後日、フェリル城にて
バッタ「よし、城にあるもン全部持ち出せ。この城は捨てる。」
チルク「おいおい、早くも負けを認めちゃうのかい?君らしくもない。」
バッタ「勘違いしちゃあいけねぇぜ。ちゃんと先を見てる。バルバッタサマは人間とは頭のデキが違うのよォ!」
そして、無人の城をドルス、フィーザレスが占拠した。その頃ゴートはルーニック島で政務かなにかしていた。
フィザ「なんということだ、奴らの策にはまった!今、ルーニックには若とその手勢が少数いるのみ、
ここにゴブリンどもの急襲を受ければ……。」
ドルス「ほっほっほ、こんなこともあろうかと、策を用意しておきましたぞい。」
msg「フェリル党がルーニック島に攻め込みました。」
ケニタル「おい人間、俺の名前を言ってみろ!」
先駆けをしたのはケニタル。さらにそれにツヌモが続く。
ゴート「くっ、ゴブリンどもめ、だが私とてレオームの継嗣……負けはせぬ。」
ツヌモ「俺が誰だかわってンのかァ?フェリルのツヌモサマだァ!ゴブリンの間じゃあ
負け知らずの天才サマなんだよォ!」
ゴートがシャイニングを放ち、剣を振るも、それらは二匹のゴブリンにはかすりもしない。
ケニタル「動きがのろいゼェ!人間!!」
ケニ&ツヌ「 「ヒャッハーーーーー!!」 」
コンビはゴートの眼前を交差しながら飛び交いナイフをばらまく。
ゴートはナイフの束を撃ち落そうとするも、とても防ぎきれない。
バッタ「汚物は消毒だぁぁあああーーーー!!」
そして、ゴートの近習たちもバルバッタの放ったマクラヌスで生気を吸い取られ、
チルクをはじめとするゴブリンの魔術師たちに焼き殺された。
msg「ゴートⅢ世は野に下ることを潔しとせず、自決しました。」
フィザ「若ーっ!」ドルス「あ、あれ?」
バッタ「楽勝!」ケニタル「俺のおかげだな」ツヌモ「俺らまじ天才」
チルク「心配しすぎだったみたいだね、よかった」

さっき久々にフェリル党でプレイしたら大体こうなった

454名無しさん:2011/01/18(火) 12:10:56 ID:???
汚いなさすがイオナきたない。

それに引き換えWikiの編集者えらいな。

455名無しさん:2011/01/18(火) 18:20:47 ID:???
でもわたイオナさんは流石にここまで悪役なんかじゃないと思います 1000歩譲って腹黒いとしても純粋な悪人なんかじゃないんです
むしろ歴代類稀に見る善人なんです ラザムの教えに忠実で自愛…じゃなくて慈愛に満ちた聖職者なんです
それに足を揉ませるなんてそんなことしません 踏んだことならありますがいえ決して揉んで欲しいなんてこれっぽちも思ってませんよ
ていうかホルス様がニースルーにそんなことしたら問答無用でおしおきです 拷問です
わたしとはそんなことなかった…じゃなくて聖職者としてあるまじきことです 許しがたきことです

456名無しさん:2011/01/18(火) 20:01:52 ID:???
ホルス「ラファエル殿、あそこにいる知的そうな女性は誰です?」
ラファ「彼女はニースルーと申しまして、ラザムを代表する研究者です。
    才色兼備にして苦しむ者達を救うべく努力を惜しまない。
    信徒からの信頼も厚く、まさに神官の手本のような女性です。」
ホルス「なるほど、正しき者は美しいと言うのは本当なのですね。
    俗世を捨てたわたしでも思わず見とれてしまう程に美し・・・いたたたた!
    だ、誰だ?わたしの耳を引っ張るのは・・・って、げぇ、イオナ!」
イオナ「ホルス様、なにをしておられるのです?神に使える身として、ふしだらな言動は厳禁ですよ?」
ホルス「イオナ、誤解だ。わたしは何もふしだらなことなどしていない。だからその手を離してくれ。
    というかあなたもニースルーのようにおしとやかに振舞ったらどう・・・痛ーい!」
イオナ「問答無用です。余計なお世話です。それに私は十分おしとやかです。今からおしおきです。きてください。」
ホルス「イオナ、痛い痛い!付いていくから耳を引っ張るのをやめてくれー!」
ラファ「ハッハッハ、若さとはいいものですな」

457名無しさん:2011/01/18(火) 20:51:04 ID:???
>>446
イオナめちゃくちゃ悪役ですなw
と言うかホルスも。ラザム神殿は腐敗と汚職の巣窟にw

458名無しさん:2011/01/18(火) 22:12:31 ID:???
wikiの人仕事早すぎだろ!

459名無しさん:2011/01/18(火) 22:22:50 ID:???
ラザム神殿の貧しき戦友達(通称神殿軍)は、野盗等から神殿を守ることと神殿内の治安維持の為に設立されました。
国家同士の大規模戦闘を想定しておらず、修練のついでの奉仕活動、と言った感じで捉えられていたようです。
教団内では、神学は授かる物で、自らを高めて辿り付く物との意識が乏しく、また軍事力の必要性も大きくなかったので、位置付けはそれ程重要ではありませんでした。

教団が大きくなると、様々な人間が流入するようになりました。中には、実家の事情で押し込められてしまい、向学心が余り無く、体を動かしている方が好きな者もいます。
そんな者たちにとって神殿軍は、修練と称する事でデスクワークや教理研究からの避難場所になりました。
実戦が起こる訳ではないし、勉強不熱心な人間が集まるしで、神殿軍から目覚しい功績を上げた人物は出ません。
神殿軍は、問題児の隔離場所的な雰囲気になってしまいました。

問題児の巣窟となれば、大抵の人はトラブルを連想しますし、そもそも『ペンは剣より強し』(エルティアが代表ですね)を本気で信奉する人間が多い集団です。
軍隊的な指揮系統で命令と強制等の面倒な事はやりたくありません。出世を目指すエリート達は敬遠するようになり、肉体派の武僧達を統御できるリーダーはいなくなりました。
教団中央からのコントロールが余り行われなくなると、神殿軍内部は梁山泊的な自由な空気を持つことになります。
金を教団から持ってくる政治力も無くなったので、足りない分はそれぞれが自分の経済力で補いました。
と言っても金策の手段があるわけでもなく、ほとんどが実家からの仕送りです。過剰に経済力を誇示する為に煌びやかな全身鎧を身に着ける物もあれば、つつましく軽装な者もいました。
それぞれが、装備に合わせた修練を勝手に行う事になります。修練に明け暮れる身なので、時間はたっぷりあります。
また、剣術、槍術、馬術、斧術、弓術、体術等など、様々な武術が同居する事で技術の交流が起こり、武僧達の個人技術は極めて高いレベルに達しました。
ラファエルやホーリートーン等、大陸に名を轟かせる者も輩出しました。
これによって、教団も世間も、神殿軍の実力を過大に評価してしまう事になりました。

460名無しさん:2011/01/18(火) 22:24:12 ID:???
ラザム教団には、「奉仕する聖女」と呼ばれる制度があります。
教団への寄進を受けると、身の回りの宗教行為を取り仕切る少女を1年間派遣するものです。
朝夕の祈りの準備をしたり、墓や祭壇を清めたり、宗教的アクセサリーを選ぶ助言をしたり、祭事の段取りを教団から取り次いだりします。
派遣される少女は、修道院や学校で一通りの教育を受けた者から選ばれました。

寄進と言っても生易しい額ではなく、派遣を受けられる人間は限られます。
表向きは、社会を代表する人々にラザムを身近に感じて貰い、信仰心を高めるとなっています。
派遣される少女も、世間の見聞を広め、一般人の信仰を直接学ぶ機会、とされていました。
が、実際は双方とも政治的なパイプを求めての事であり、場合によっては情人関係を持つ事も教団として黙認していました。
教団に娘を送る動機が、玉の輿を狙うため、な不埒な親もいるようです。
『無礼者ッ ばしーーーーーん!!』となりそうなニースルーは選考段階で除外されます。

レオーム朝の宮廷魔術師として活躍していたドルスの家からも毎年寄進があり、奉仕する聖女の派遣を受けていました。
ドルスは教団へのパイプは十分に持っており、世間体さえ整えば良いと考えています。
派遣される側から見ても、色仕掛けの通用する相手でなく、秘書代わりにコキ使われるとの話もあり、余り人気の無い派遣先でした。

ドルスは政治家としての側面ばかり注目を浴びますが、魔術師としても高い名声を持っています。特に、元素魔法と光魔法を同時に使う点で、稀有な存在でした。
当時、イオナは既に光魔法の稀有な資質で注目を集めていました。教団上層部は、今年のドルスの家への奉仕する聖女をイオナに決めます。
イオナに元素魔法も操れる資質があるかどうかは分からないものの、元素魔法の視点から光魔法を見直す事はきっとプラスになるだろう、と考えたのです。

ドルスは魔法面でイオナの面倒を余り見ませんでした。イオナは噂通り、秘書代わりにされてしまいます。
資料整理、スケジュール管理、対談の速記、会議のセッティング等等。
しかし、イオナにはこちらの方面の才能が豊かな事が発覚します。
政策決定のプロセス、人心掌握・操作術、会議支配術。何の変哲も無い年寄り同士の茶飲み話に見えた物を基点に、ルートガルト全体が動いていく様に、イオナは感動します。
当代最高の政治家ドルスは、イオナにとって最高の生きた教材になりました。

ドルスに連れられて、軍の演習を見に行く機会がありました。ドルスは、政治に興味を持ち始めたイオナに、政治と軍事の密接な繋がりを教えるつもりだったようです。
高度に組織化された集団が、統一された命令系統の下一糸乱れぬ連携を行う様を見て、イオナは衝撃を受けます。
神殿軍が自由気ままに気勢を上げているのを見て感じた違和感、それに対する解答がここにありました。

神殿に戻った後、イオナは神殿軍改革の必要性を訴えるレポートを書きました。
レポートの実物は現在もラザム神殿の公文書室に残っています。
人生を教団の強化に捧げたイオナは数多くの文書を残していますが、これは最初の物として、今も研究対象とされています。

461名無しさん:2011/01/18(火) 23:34:30 ID:???
ヽ(゚∀゚)ノ( ゚∀)ノ(  ゚)ノヽ(  )ノヽ(゚  )ヽ(∀゚ )ノヽ(゚∀゚)ノ

ニースルーメインのSSだよーー。しかもレベルたけぇ自重禁止。
最近名も無き騎士像なネアトンとか情景描写エレガントなt_elf3とかグリーンやらマジカルウィッチやらそれから・・・って多いわ。スレのレベルが高くてすげえ。

詩的な入りが綺麗ですね。ロザリオ印象付けるように使ってますね。
アールグレイご明察です。

462名無しさん:2011/01/18(火) 23:44:51 ID:???
イオナがドルスの元で秘書としてこき使われながら修行。
最悪な・・・いえ、なんと素晴らしい事だろう・・・

463名無しさん:2011/01/19(水) 05:58:54 ID:???
つまりあの爺さん二人のイオナを両方とも味わったわけか
なんて羨ましい そして>>459氏の文章センスはもっと羨ましい

464名無しさん:2011/01/19(水) 06:27:38 ID:???
このスレの住人の何人かは普通に作家になれそうだなw
いっそ誰かリアルで作家になってヴァーレンの小説書いて欲しいw

465名無しさん:2011/01/19(水) 17:50:02 ID:???
ホルスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の女王を除かねばならぬと決意した。
ホルスには政治が分からぬ。ホルスは王の使いっ走りである。

『パシれホルス』冒頭より

466名無しさん:2011/01/19(水) 19:29:32 ID:???
ホルス様を、待っている方がおられます。少しも疑わず、静かに期待してくれている方がおられます。ホルス様は、信じられておられます。ホルス様の命なぞは、問題ではありません。死んでお詫び、などと気のいい事は言ってはなりません。ホルス様は、信頼に報いなければなりません。いまはただその一事です。パシれ! ホルス様。
ホルス様は信頼されておられます。ホルス様は信頼されておられます。先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢です。悪い夢です。忘れてしまってください。五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものです。ホルス様、あなたの恥ではありません。やはり、あなたは真のラザムの勇者です。再び立って走れるようになったではありませんか。

つミ「ヒール」「キュアオール」

467名無しさん:2011/01/20(木) 03:58:43 ID:???
>>466
エンジェルが支える空中ブランコに乗りながら魔法を唱えるイオナと、その下をパシるホルスが見えた

468名無しさん:2011/01/20(木) 19:28:43 ID:???
イェニルーム領内に、ある日こんなものが置かれていた。
『目安箱 面と向かっていえない事をこの箱に!』
その箱は数日の間置かれ、そして忽然と消えた

モーデル「まあ私が置いたのですが。これを見れば、奴らの仲のほころびが見えるかもしれません。
      どれどれ…」

469名無しさん:2011/01/20(木) 19:28:55 ID:???
「どいつもこいつも豚の癖に俺をバカにしやがって。特にカールの奴
 俺が横陣展開命じた側から「必要なし」とはどういう了見だ!?
 あとセディエルク、あいつは一生処女だなwwwコミュ力なさすぎwww」(カイサル F氏)
「フェデリコ、デリカシーなさ杉wwwあいつ、一生童貞だなwww」(元魔王 A氏)
「あのデリカシーなさ夫に一生童貞の呪いをかけた」(緑の悪魔 S氏)
「皇帝陛下は素晴らしい方ですが、突撃部隊に横陣展開を命ずるのはちょっと…
 あとあの銃兵フェチ、人が突撃命じた側から止めるんじゃない。あと会議中寝るなww」(神聖騎士 K氏)
「銃兵にしょっぱなから突撃命じるアホカールを更迭しろ」(将軍 K氏)
「最近仲魔になった魔王ですが、みんなの雰囲気が最悪です。独立したい…orz」(現役魔王 N氏)
「オータン死ね」(警察庁長官 O氏)
「オトラント死ね」(外交官 O氏)

470名無しさん:2011/01/20(木) 21:58:24 ID:???
>>414
       _,,,,,,,,      
     , - ' ゙    `` ‐ 、_,,,,,
   ,r'          /=ミ
  /           彡ll',''´
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 !-- .、    ,、、、、,,,   彡lノ
 l,,,,,__ /   ___     'r''゙ヽ
. |`゙'' ./   `'゙'''"    .〉,l |
 |.   ,'           //
. ',. ,'           , r'
.  ゙, ゙'ー ‐`      l  |
   ゙、''゙ ,,、二''‐    ノ  l、
''''''''7'ヽ  '''    /   /`〉`゙T''''''''''
  l  ` 、,,,,、- ' "    / /.|  |      天魔は「JPGで欲しいなあ」と思いました。
.  |  |  .l i       / ./ |  |      思っているだけで、要求はしている訳ではありません。
  |  |  | l      / ./ .|  |      しかし、天魔は「JPGで欲しいなあ」と思っていたのでした。
. |  |   | l     / /  |  |
 |  |   | ',   / /  l  .l

471名無しさん:2011/01/21(金) 04:09:26 ID:???
>>469
イェニ・ルームって一癖も二癖もある奴らの集合体だからなぁ
皆で手を取り合って、敵に立ち向かうとか想像できない

フェデリコとアルカが居なかったら即分裂してるレベル

472名無しさん:2011/01/21(金) 13:20:30 ID:???
 北の果て、そこは全てが凍りつくような白い大地である。まだ幼かったロザイナは単身、雪原を進んでいた。幼い娘がたったひとりで
この雪原を抜けるのは不可能だろう。ついには力尽き、涙は枯れ、最後にひねり出すように言葉を紡ぐ。
「もう歩けないよ…。神さま……」
彼女は信心深い両親に育てられた。このとき、なぜ幼い彼女がたったひとりで雪原を歩いていたのはかは想像に難くない。
かねてから、彼女は人の前では笑い、神の前で泣くようにと教えられてきた。だが、この状況で神を仰ぎ見ることは死を覚悟する
のと同じではないだろうか? 実際、彼女は神の名を呼びはしたものの既に絶望しようとしていた。
 そこに、一陣の風が吹き渡った。風は暖かく、吹雪と雪雲を晴らし、天への道を作る。久方ぶりに見る太陽は神々しく、
彼女を優しく照らす。ロザイナは天を仰ぐ。そこに天使がいた。天使は軽やかに空を舞い、彼女にほほえんだ。
五体に力が湧いてくる。ロザイナは再び歩きはじめた。
 あの日見た天使のようになりたい。その一念から彼女は空を求めた。独学で飛行魔法を学び、各地を遍歴しながら戦災にあえぐ
人々を救って廻る。海には光魔法の使い手や医療施設が不足していると聞き、ローイス海を目指す。ローイスの島から島へと船も
なしに空を飛んで廻り多くの人がロザイナに救われた。その途中でナース水軍の残党に彼女は襲われた。人を傷つけることはでき
ない、空を飛んで逃げる。その後の成り行きでレオーム軍へ参加することとなる。しばらくは神官として将兵や領民たちの助けとなって過ごした。
 そして、王都攻略戦。彼女に大きな転機が訪れる。王都から溢れ出した死霊の群れに軍は壊滅。彼女の部隊も彼女を除いて全て死に絶えた。
兵や聖職者は死ぬのを覚悟している。だが、死霊たちはルートガルトの無辜の民をも無差別に虐殺しはじめた。
彼女は恐怖を覚えた。それは海賊たちに襲われたときのものとはまるで違う。幼い頃にみた天使はこの世に射す光であったが、
その時彼女はこの世を飲み込む闇を目の当たりにした。気がつけば彼女は王都から脱出した他のレオーム軍残党に保護されていた。
恐らく、死霊の群れをどうにかして抜け、海を越えたのだろう。ひとり、戦友と民を見捨てて……。
フェリル国に身を寄せた彼女であったが、自分がなにをすべきなのか、それを見失いつつあった。彼女の力を求める声に応じはし
たが、かつての彼女の慈愛に満ちた表情はない。空を力なく漂う姿は煌びやかさや神々しさとは無縁であり、風が吹けばどこかへ
消えてしまうのではないかとさえ思えた。
「私は……天使になれない……」
フェリル国は急速に勢力を増すゴブリンたちに押されていった。軍を支える神官である自分がしっかりしないからと、彼女は責任を
背負い込み、さらに追い詰められていく。
 フェリル国がホアタ平原での会戦で負け続け、ついにはホアタの町をゴブリンたちに奪われる。ロザイナは撤退していく味方をよそに、
ひとり町に残った。最後まで救助を続けるという名目であったが、本当はここで死ぬつもりだった。それまで自分たちを慕い、
支えてくれていたホアタの民が殺されていく。町が燃え、悲鳴がこだます。あの時と同じ。自分はこんなにも無力だ。
ロザイナは街中に立ち尽くし、空を仰ぎ見る。炎と煙の色しかないその空は彼女に重くのしかかるようだ。
「おい、あの白いニンゲン、チルクが殺すように言ったリストにあった奴だ」「ひとりだ、今なら殺れる」「ヒャッハー!」
血に飢えた群狼がロザイナを見つけ、襲い掛かる。ロザイナは目を閉じた。これで、終わる……。
 ――。ピシャッ……。顔に生温かいものを感じた。目を開けると視界が赤い。名もなき兵がロザイナの盾となったのだ。
ロザイナは今際の際に何一つ言い残せず、名も知られずに死んだその兵を抱き起こす。よくよく顔を見れば、
その兵はつい今朝方、彼女が治療した兵であった。彼はルートガルトに母親を残してきており、自分よりも母親を心配していた。
自分の傷を看てくれるロザイナを見て「母さんを思い出す」などと彼は言い、ロザイナの部下がそれに抗議したりしていた。
ロザイナ本人は無心に治療を続けていたのだが……。
「あ……」
透明なものが視界を濡らす。彼女は既に息絶えたその兵士を残し、空へと飛び立った。
 それからしばらくして、フェリル国は体勢を立て直し、三国同盟の実現のために動き出した。歴史の中心人物ではないものの、
その動きの中で天を舞う神官・ロザイナは確かに存在したのである。そして、彼女は目撃する、フェリル連合の成立を。
人々は手を取り合い、巨大な敵に立ち向かう決意を新たにした。ロザイナもその中で再び空を目指す。今度こそ、天使になろう。そう誓って……。

473名無しさん:2011/01/21(金) 13:23:01 ID:???
西の海を見つめる彼女の顔を小柄な少女が覗き込んでくる、潮風になびくしっとりとした青髪を軽く押さえ、少しだけ人を食ったような
態度をして。ニーナナス。ローイス水軍の首領である。
「あなた、遍歴の僧なんでしょ。俗世の争いに死ぬまで付き合う必要ってあるのかしら」
今やロザイナ以外に戦場に立てる僧はいなくなっていた。次に戦えばロザイナも生きて帰れる保証はない。死ぬまで、という言葉は
冗談ではなくなっていた。
「私はかつて、たくさんの人々を見捨てました。私のような者が人を救おうなどというのがそもそもおこがましいのかもしれません。
ですが、私たちの後ろにあるシャンタル島にはルートガルト、ホアタ、ローイスの島々から集まった人々が闇に怯え、
光を求めています。もしかしたら、私が光となれるかもしれない。そのためになら、この命、惜しくはありません」
「かなり重症ね。天使になるだとか公言してはばからないって噂は本当だったの。ま、いいわ。あなたが死ぬのは構わないけど、
その考えを布教して廻るのはやめなさいよ」
棘のある言葉を残し、ニーナナスは去った。
 それから程なくして、大フェリルの襲撃があった。ゴブリンたちは人間から奪った船だけでなく、即席で筏(いかだ)や小船、
果てはただの丸太や泳ぎでもって海路を埋め尽そうとする。先駆けて襲い掛かるのは水の召喚獣たちであった。
海竜・リヴァイアサンたちが水のブレスを吐き、巨体をぶつけて、フェリル連合の艦船を攻撃する。
海にまではゴブリンは追って来れない、そう思っていた部分もあったのか、連合の将兵は油断していた。
慌てふためき、統制を欠いた艦隊は矢と魔法を乱射して応戦しようとするも、魔法はウンディーネの作った泡で完封され、
弱弱しい矢はリヴァイアサンの群れには意味がない。見る見るうちに、状況は悪くなる。
「ルーネン、右!」
「はい、お姉さま!」
連合側の海竜が引く小型艇に乗り、ニーナナスは別働隊を率いていた。
正面の空の敵を正確無比な射撃で撃ち落し、群がるものは斬り捨てる。ルーネンもまた、ウンディーネたちを指揮して小型艇が一度
に捌く敵と魔法の数を減らす。海竜を御し、船を動かしているのもルーネンである。一方、連合本陣の敷かれた旗艦では二刀の剣士、
イーサリーが孤軍奮闘。既に本陣にすらゴブリンたちが溢れており、うんざりするような乱戦になっている。ホーニングをはじめとする
騎士たちも槍を振るって奮戦。騎馬はもちろんのこと、陸の戦士たちも船上では力を発揮できない。それはゴブリンたちも同じであろうが、
海賊たちが戦闘前に言っていた「海の上でなら負けない」という持論はすでに崩壊していた。総司令、マクセンのもとにも無数の敵が集ま
ってきている。引っ切り無しに矢を放ち続けたせいで、マクセンの弓の弦が切れた。
「ちっ、もう弦が切れたか。後退する」
船上で乱戦になっているとはいえ、まだ安全なエリアはわずかにある。マクセンは一度後退しようとした。だが、そこにピンポイントで
煙玉が投げ込まれる。視界が奪われ、マクセンは方向感覚を失う。その隙に容赦なくゴブリンたちが襲い掛った。
「総司令が危ない」「誰か、手の空いている者は」「こっちも手一杯だ!」「マクセン殿!」

              
                ――その時、天から一筋の光が射した。


ゴブリンたちが弾き飛ばされる。霞がかった空からゆっくりとそれは降りてきた。剣戟の音や怒号は止み、一瞬の静寂が訪れる。
ロザイナだ。ロザイナが来たのだ。煙によって傷めたマクセンの目にロザイナは手をかざす。マクセンの視界が次第に鮮明になっていく。
「上空からホーリーレイか。助かった……んだが、船に穴が開いたぞ」
「すいません、他に手が思いつかなくて…」
「まぁいいさ。煙で目をやられたのか、あんたがマジで天使に見えたぜ」
「マクセン殿はいつも冗談ばっかり。天使にはなれませんが、せめて天使のように……」
と言い、スカートの端をつまみ、恭しく頭を下げると、ロザイナは再び空へと飛び立っていく。ゴブリンも人間も思わずその姿に見とれていた。

474名無しさん:2011/01/21(金) 13:23:38 ID:???
いや、見とれていたわけではない。ゴブリンたちは空にあるあの余りにも目立つ目標を第一のターゲットに定め、人間たちは第一の
重要な支柱だと再確認した。両軍の動きが変わる。大フェリル側は、連合旗鑑への波状攻撃の準備をしていた後続の部隊を、すぐさま
投石と魔法の斉射準備へと移行させる。狙いは勿論ロザイナだ。連合側は、矢文を船から船へと渡し、急いでニーナナスら別働隊に伝達。
ロザイナを援護するように伝える。この動きを空から俯瞰したロザイナはあえて囮を買って出る。空に浮かぶたった一つの的に向かって
何百、何千という投石と魔法が放たれる。ロザイナは風の召喚獣らよりも高く、もっと高く舞い上がる。飛行魔法は悪魔や竜のよう
に速い動きや急な軌道変更はできない。上空まで届いた何発かの投石は体をよじるようにしてなんとか回避し、弾速の速い魔法は
シャイニングで相殺する。ロザイナの陽動が功を奏して、連合の他の部隊は体勢を立て直していった。目を上空に向けたせいで、
ゴブリンたちの後方の注意がおろそかになる。裏へ回りこんだナオーンの部隊が奇襲をかける。しばしの混乱の後、ナオーン隊に対応
しようとゴブリンたちがそちらに兵を割こうとした頃、息を吹き返した連合本隊が船を突き合わせ、矢の雨を浴びせる。矢と共に騎士たちが飛んできた。
「飛んできた」としか言いようがないほどの速さだった。みるみるうちに、ゴブリンたちは分断され、各個撃破される。見止められるエリアから
ゴブリンたちの姿は消えていった。連合の将兵は勝鬨を上げ、勝利を叫んだ。
 だが、その空気は一瞬で消えた。西の方からさらなる敵影。その数は先ほど屠ったゴブリンたちの数倍。そう言えば、先ほど倒した
ゴブリンたちの中に名のある個体は見当たらなかった。これまではほんの小手調べだったのだ。人間たちは途方にくれる。
「また、負けか」
「その台詞も聞き飽きましたよ。で、また私が殿軍ですか?」
マクセンとイーサリーがいつものやりとりをしている。さすがのイーサリーもこの状況で殿軍をすればまず生きて帰れない。
拠点を失ってでも、人材を欠かないことが肝要だとのナシュカの進言もあり、殿軍はニーナナス隊とロザイナが務めることとなる。
この命令を聞いたニーナナスは仕方がない、と肩を落とした――――。
 もう何体の敵を撃退しただろうか。刀折れ、矢尽きるといって言い状況であった。いくら技や魔力に優れるとはいえ、
少女たちの体は脆い。先に限界が来たのはロザイナであった。それもその筈。彼女は飛行魔法と光魔法を同時に行使し続けてい
るのだ。途中で船に戻って、小休止してはまた飛び立って、といった具合に無理に無理を重ねてきた。今日、何発目かのシャイニング
を放とうとした時、光球は形を成す前に掻き消え、自分の意識と高度が落ちていくのを感じた。そして激痛。
体勢を崩したロザイナに熟練兵のエアカッターが直撃したのだ。
「天使…の翼が……折れました……」
ロザイナの姿はひらひらと一枚の羽毛が舞うようであった。だが、しばらくした後、容赦ない「落下」の軌道へと吸い込まれる。
その下に待ち受けるのは血を欲したゴブリンの群れ。このまま落ちればロザイナは――。
「ルーネン、バブルを。あれをやるわよ!」
「ええっ!? あれやるんですか?」
「決まってるでしょ!」
ルーネンは生き残ったウンディーネたちと共に残る魔力を振り絞って大量の魔法の泡を形成する。泡の集まりは不安定ではあったが天への
階段を作り上げる。その泡の階段をニーナナスが駆け上がる。蒼い風となったニーナナスは天から降ってきたロザイナを空中で抱きとめる。
傷付き疲れ果てた天使を抱えたまま、泡でできた舞台に上がった舞い手はゆっくりと水面に下りてきた。泡の舞台の周囲の観客たちに
いたずらっぽく微笑みかけると、水の舞姫・ニーナナスは大きく飛び上がる。瞬間、ルーネンがバッと手を水平に薙ぐと泡の舞台が
一斉に破裂する。水飛沫は弾丸のように強烈で、ゴブリンたちは悉く吹き飛ばされる。
 ロザイナ、ニーナナス、ルーネンらは生還を果たした。だが、次にロザイナが目覚めるときにフェリル連合という勢力はこの世にはなかった。
人間はゴブリンに負けたのである。だが、地上に人の命がある限り、光を求める声がある限り、天使が再び空を舞う日も訪れよう。
どうか神よ、今はただ、彼女たちにしばしの休息を与えたまえ。

475名無しさん:2011/01/21(金) 15:01:35 ID:???
最近の小説ラッシュは何人で書いてるんだろう・・・一人か二人だったりして。
ていうか結構前にオープニングが投稿されてたのになんで誰もスクリプトにしねえんだよ!
俺が今からやるよもう…

476名無しさん:2011/01/21(金) 18:10:51 ID:???
量が予想以上に多かったでござる。ゆっくりやります。
全部じゃないかもごめんね

477名無しさん:2011/01/21(金) 18:24:40 ID:???
>>475
お疲れw スクリプトにした方がよかったのか。やったことないけど俺もやってみるか
本体のスクリプトコピーしてそこの台詞を置き換えていけば問題ないだろ
とてもとても、すご〜く暇になったらやろうかなと思う

478名無しさん:2011/01/21(金) 20:45:29 ID:???
皮肉にも北の山を越えた玉座がルーゼル様に踏みつけられた、
みたいなやつの辺りからスレの方向性が随分変わったね。
俺もなにか馴れ合いでも書こうかな。

479名無しさん:2011/01/21(金) 22:30:00 ID:???
俺の場合は書くとラノベみたいに軽い表現にしかならないからなーw
ていうかそれ系しか書けない 重厚感ある文章書ける人がうらやましいわ

480名無しさん:2011/01/22(土) 07:30:24 ID:???
スクリプトの打ち方、説明文見てもちんぷんかんぷん…これがゆとり文系か…

ゾーマとウォーラックのOP案をスクリプトにしてくれた人、ホントに感謝です。

481名無しさん:2011/01/22(土) 08:59:18 ID:???
story op_ruwenda
{
friend = sc1

if (isPlayer(t_beast1) && yet(op_ruwenda)) {
event(op_ruwenda)
}
}
unit evt_ruwenda:t_beast1
{
name = ルウェンダー
help = 落第騎士
}
unit evt_mobruwe1
{
name = 放浪竜騎士A
}
unit evt_mobruwe2
{
name = 放浪竜騎士B
}
event op_ruwenda
{
select(seldat, これまでの経緯を回想しますか?)
if (seldat == 0) {
return()
}
scroll(t_beast1)
wait()
hideSpotMark()
stopBGM()
volume(0)
event(op_ruwenda2)
}

482名無しさん:2011/01/22(土) 08:59:32 ID:???
event op_ruwenda2
{
playBGM(hoshi)
bcg = op_mutenberu1.jpg

wait(20)
msg(騎士の家に生まれながら、騎士になれない。それを知らされた彼女は途方に暮れた。)
msg(廻国修行という名目で親のカネ、親のコネで各地を廻り、『お勉強』をしてなんとか知恵者として食っていけるだけの教養を得た。)
msg(テイマーとしてのノウハウも習得した。彼女のテイマー、知恵者としての実力は十分に優れたものであった。)
erase()
wait(30)
msg(だが、竜騎士になれなかったという事実は消えず。彼女の心に蟠りとなってのこる。)
wait(20)

talk(evt_ruwenda,はぁ・・・わたし、こんなとこでなにやってんだろ。)
erase()
wait(10)
talk(evt_mobruwe1,聞いたか? リュッセルでアルティナとかいうリューネ家の女が旗揚げしたらしいぞ。)
talk(evt_mobruwe2,らしいな。紛争鎮圧だとか馬鹿げた理想を掲げてやがる。だが、やたらと人が集まってるらしい。)
talk(evt_mobruwe1,この間、ルートガルト国とかいうとこにスカウトされて入隊してみたが、あそこはひどかった。俺ら竜騎士を壁か捨て駒扱いしやがる。)
talk(evt_mobruwe2,リューネなら他に強ぇ竜騎士どもが溢れてるらしい。そいつらのおこぼれ頂戴するのが一番冴えたやり方かもな。)
talk(evt_mobruwe1,けっけっけ、やばくなったら有利なほうに付く。もっとやばくなったら自慢の翼で逃げる。竜騎士のやり方ってなァこれよ!)
erase()
wait(10)
talk(evt_ruwenda,諸国を見て廻ったつもりだけど、あんな奴等まで竜騎士を名乗っているなんて、世も末ね。)
talk(evt_ruwenda,リューネ・・・か。一度帰郷してみるのも手かも。私の力でどこまでいけるかわからないけど、)
talk(evt_ruwenda,私みたいな馬鹿げた境遇を辿った者もそうはいないでしょう。)
msg(ルウェンダーは一路、リュッセルを目指す。これから待ち受ける彼女の運命は如何なものか。)

}

483名無しさん:2011/01/22(土) 09:03:13 ID:???
ふくぐんしのOPなら短くても平気だろと思ってscript化した結果がこれだよ
本体Ver4.56で作成 ゾーマさんのOPの↑の行に突っ込んだら動作したぜ

484名無しさん:2011/01/22(土) 10:53:12 ID:???
オルジン「何故エルフは森であれほど速く移動できるのですか?」
ヒュンター「同胞以外には秘密なのですが、特別に教えて差し上げましょう。
      まずは適当な木の枝に登り」ヒュンッ
ヒュンター「適当なツタにしがみつき」ガシッ
ヒュンター「適当な方向に飛ぶのです」ピョン
ヒュンター「アーアアー」
ヒュンター「このようにして木から木へと飛び移っていくわけです」
オルジン(アーアアー?なんと珍妙な)

485名無しさん:2011/01/22(土) 10:53:32 ID:???
エルフの伝令「アーアアー!ダークエルフの軍勢が攻めて来ました!」
ヒュンター「行きましょう!アーアアー」
ニューマック「ククク、貴様ら生かしておかんぞ。アーアアー」
ホーリートーン「これ以上森は荒らさせん!アーアアー」
エルラム「姉さん、死んで欲しいの……アーアアー」
エルフィス「エルラムッ!アーアアー」
エルアート「アヒャヒャ!アーアアー」
オルジン(なんと珍妙な)

486名無しさん:2011/01/22(土) 13:08:52 ID:???
なるほど歩くより速い。

487名無しさん:2011/01/22(土) 13:22:54 ID:???
スネア「ツヌモよ、おまえは山地や荒地だけでなく砂漠でも速いな」
フリンク「そうだな。ちぃとばっかし不公平だよな」
ルールーニ「なにかコツとかあるのかね?」
ツヌモ「コツなんてねぇよwwwww俺が天才だからだよwwww」
デザナイず(うぜぇ……こいつマジうぜぇ。雇用連鎖したら即リストラだな)

488名無しさん:2011/01/22(土) 19:52:55 ID:???
>>485
ちょい笑ったw

489名無しさん:2011/01/23(日) 12:38:52 ID:zqna7Tkg
あげるぜ

490名無しさん:2011/01/23(日) 13:29:38 ID:???
もう何度目だよって感じだが王都攻略戦ネタ
ムクガイヤの勢力は完全に抵抗する力を失った。満を持して入城するゴート。
ここに、王の帰還がなされたのである。
「ゴートさま。王都へのご帰還、全ての臣民を代表してお喜び申し上げます」
「ご苦労、イオナ。ムクガイヤもこうなってしまえばいっそ哀れだな」
既に事切れているムクガイヤの亡骸を尻目に、ゴートは玉座を見やる。
玉座。ゴートが追われ、求め、そしてついに取り戻した座である。
そういえば、父王の突然の崩御のせいで戴冠式もなく、ゴートはまだ玉座に座した経験はなかった。
ゆっくりと腰を下ろす。小柄な彼にはやや大きすぎるこの玉座は王としての責務の大きさを物語っている
かのようであった。
「王……か。今まではこの玉座を取り戻すことにのみ専心してきたが、これからは
 私がいかに王として責務を果たせるかが試されるのだな」
「ゴートさまならきっと、よい<キング>に成られるでしょう。
 いえ、既にゴートさまは私たちの<キング>であらせられます。
 ゴートさま。戦争をチェスに喩えたことはございますか?」
「ふむ、確かに。今までの戦いでも私という<キング>を失えばその時点で
 戦争は負けであっただろう。だが、戦争をゲームと一緒に考えるのは良くないのではないか?」
「いいえ、戦争はゲームです。」
慈悲深い彼女が、戦争をゲームだと言う。そして話がどこか噛みあわない。ゴートはいぶかしんだ。
「君らしくもないな。私たちは多くの地をこの脚で歩き、多くの人々と会ってきた。戦乱にあえぎ、
 私たちに光を求める人々を。志半ばで散っていった者もいた。彼らの悲願に報いるために私たちは
 ここにいるのではないのか?」
イオナは呆れた様にふるふると首をふる。彼女がこんな態度をしたことは今までになかった。
「ええ、ある者は違え、ある者は狂い、殺し、殺され、奪い、失い……。歪な世界を形作る。
 そして、<キング>はそれらを弄ぶ。人々の苦悶と悲鳴こそが貴方の望みなのですから」
「なにを言って……」

491名無しさん:2011/01/23(日) 13:32:45 ID:???
「覚えておられないのですか?はじめて私を抱いてくださった、あの夜を。
 貴方はマクラヌスの呪いに中てられたというのに、それはもう元気で……。
 その中で、いろんなことをおっしゃっていましたね。
『戦争なんてチェスと同じだ』『自分は駒を動かしただけだ』
 なんて……。戦場で見てきたものは、貴方には辛すぎたようでしたわね。
 貴方の采配ミスで多くの兵が死んで、それの言い逃れにあんな子供じみたことを。
 ところで、貴方が<キング>だとして、<キング>という駒を動かしているのは誰かしら?」
「……イオナ、君は一体」
「そう。貴方という<キング>を動かしていたのはこの私。敵の<キング>が敗れた今、
 新しい敵を作り、次のゲームをはじめなくてはなりません。
 『魂は光を投げかけ、死はその影となる。光がかすれていくとき、生と死は一つとなる。』」
イオナの手がムクガイヤの亡骸に触れる。冷たくなったその体が影のようなものに覆われ、
そこに、邪悪という概念を模したような存在が出現する。
「死霊術!?」
「さあ、殺し合いをしなさい。全ての生命、全ての魂は私のために永遠に踊り続けるのです。」
「GUOOOOOO…………」

かつて、世界はひとつでした。ひとつであった頃の世界はこの上なく平和で、安定していました。
でも、平和なんてつまらない、と私は思ったんです。だから、私は私自身を二つに引き裂きました。
二つになった私たちは世界という<チェス盤>を挟んで<禁じられた遊び>をすることにしました。
たくさんの捨て駒たち。それを導く<キング>。そして<キング>を動かすのは私。
この罪深き行いに神は失望し、この世界は永遠に見捨てられました。
でもいいんです。私は今、とても満ち足りているのですから……。
さあ、世界よ。踊り続けなさい。私のために。

492名無しさん:2011/01/23(日) 13:51:28 ID:???
このイオナ、絶対ルドラサウムだろwww
汚いな、さすが創世神汚い

493名無しさん:2011/01/23(日) 22:30:18 ID:GCTk2nhA
あげるよー

494名無しさん:2011/01/24(月) 08:58:11 ID:???
ニューマック「エルフォード先生……バスケが、……バスケがしたいです」
エルフォード「ほぉーっほっほ」

オルジン「バスケとはなんですか、ヒュンター殿?」
ヒュンター「エルフに伝わる球技ですよ。こうやって、ボールを(ダムダム)叩いて、
       木の上のゴールにシュート!」
オルジン「おおっ、面白そうですね。私もやります。シュート!」
エルラム「このゴールに願掛けしてるの……お姉ちゃんのはぁとに届けなの!シュート!」
エルフィス「風の流れを感じてください。必殺・ウインドワルツシュート!」
セレン「こんなの楽勝でしょ。ゴールの上まで飛んでいってボールを落とすだけの簡単な仕事(ry」
エルフ一同「ぴぴーっ!セレン選手ファーーウルッ!!」
セレン「えっ?ええっ!!?」

495名無しさん:2011/01/24(月) 12:56:50 ID:???
wiki更新職人乙です。

496名無しさん:2011/01/24(月) 17:05:48 ID:???
ヘルン「古代魔法文明へようこそ。歓迎致しますわ。まずは勢力の説明を……」
ドラム「俺たちの勢力ではハーフエルフが雇える。剣、弓、魔法なんでもできるが
なにもできんのがハーフエルフだ。しかも高コストのくせに成長が遅い。FT世代よかもっと弱体化したな」
バスタール「欝な話題はよそうぜ。うちの魅力はロボだよ、ロボ!つぅ〜よいぜぇ?ロボは!」
ビギニング「ぴーぴっ、ゴメイレイヲマスター」ファロウィング「システム……キドウ」
デュース「まぁ、序盤はゴーレム二体に頑張ってもらえばなんとかなるじゃろう。あとはワシら
人材が弱った敵を食っていけばなんとかなるハズ」
ヘルン「雇用連鎖で他種族に頼ろうなんて思わないことですわね。わたくしたちはエルフと
テイマーぐらいしか雇用がない上に、エルフとはenemy設定されています。ハーフエルフの力、
思い知らせてさしあげます」
ドラム「こんなOPじゃ、やる気も起きないかもしれんが少し遊んでみてくれ……」

キース「キースかしらー」ニーナ「ニーナなのー」
キース「キースたちもVTに参加ということでちょっとイメチェンしてみたかしらー」
ニーナ「ロリババァキタコレなのー。キースは娘のヘルンよりもロリロリなのー」
キース「勢力の説明でもするかしらー。キースたちの勢力はエルフが雇えるかしらー」
ニーナ「正直使えないのー。エルフたちはインフレについていけてないのー。だから
序盤はニーナたちががんばるしかないのー」
キース「二人のチートスキル、森の癒しとサンダーバーストⅡでじわじわうにゅーするかしらー」
ニーナ「二百年ぶりのうにゅーなのーいっただーきまーすなのー」
エイク「はぁ……ホントにこいつらに付いて行って大丈夫なのか?」

アレス「む。騎馬民族トーンを選択したか。我が民族は撃ってよし、刺してよしの平原無双陣営だ」
レオ「VT本体の騎兵の仕様変更のお陰で、我らも強くなった。最強の突撃、見せてくれる!」
ワノジュン「で、でも……フライがなくなったせいで対外進出はしにくくなりました……ごめんなさい」
リオ「なぁにそんなときは、竜尻尾の小娘どもを強制動員すればよい。私の雇用範囲はVT本体の
同じ顔の人並みである!」

497名無しさん:2011/01/24(月) 18:40:52 ID:???
ふぁらんくす共シナVTとかやってみたいね。
著作権関係で無理だと思うけど…


連絡取れればとにかくも、今となっては…

498名無しさん:2011/01/24(月) 19:32:48 ID:???
オリシナスレより
VG・・・悲劇の主人公(反乱王女)
NGT・・・苦悩の主人公(元王子)
ヴァーランド・・・完璧な主人公(摂政王子)

フェデリコ「つまり俺は欠点のない完璧皇帝というわけか。」

499名無しさん:2011/01/25(火) 03:52:50 ID:???
つ「主人公(笑)」

500名無しさん:2011/01/25(火) 07:20:51 ID:???
吹く軍師「仲間ですね!」

501名無しさん:2011/01/25(火) 08:31:19 ID:???
突進公「そんなことより、誰か、私の前に立てる者はいるか!」
シャルルはすべてのシナリオのキャラに問うた。

502名無しさん:2011/01/25(火) 14:52:37 ID:???
ウォーラック「ここにいるぞ」

503名無しさん:2011/01/25(火) 16:38:38 ID:???
デス・ヴァイ・デグリーズ 邪精 エルラ・ムィリアムズ
ナレーション「あの、『エルラム』が帰ってきた! 今度のゲームはアクションアドベンチャーだ」
エルラ・ムィリアムズ役:エルラム氏
「と、いうわけで、私が傭兵やってた頃の話を無理矢理脚色して作った
アクションゲームなの。豪華客船に潜入していろいろスパイ活動するんだけど、
結局、会った人を片っ端から殺していくゲームなの。最終決戦はやっぱりお姉ちゃんと殴り愛なの」
ブライス・アダムス役:セレン氏
「ラナ・レイ役をアルティナ様がやると聞きましたので、ブライス役は私がもらいますね。
 ヒャッハー、ユービナワンダワチャナプレッシャーストーイ?(ドギャギャギャギャギャ!! 二丁拳銃乱射)。
 ……でも、ゲーム序盤で殺されちゃうんですよね、この役」
エンリケ・オルテガ役:ラムソン氏
「なぜ、私がニッポンかぶれで、会議の最中に逆ギレして日本刀振り回すおっさんの役なのだ!
 だが、仕方あるまい。常に戦場にあらん。タスカリマース、アナタノーゥチカラガーアレバー」
三島平八役:悪イオナ氏
「ふふふ、我が精鋭の鉄拳衆の力みせてくれる」
ラナ・レイ役:アルティナ氏
「アヒャヒャ(゜∀。)www あなたヽ(゚∀゚)ノのトwwラwwウwwマを(ノ゚∀゚)ノ再現してあげまっすw!
 画面の前のあなたに大ダメージな(゜∀。)グロボス戦再び! 
 (>ε<)まwwたww多wwくwwの血が流されるのですねww(*≧∇≦)ノww」
エルフィ・スィリアムズ役:エルフィス氏
「私は主人公のエルラムの宿敵兼姉妹役です。途中の一戦目で∞ハンドガンでハメ殺した
 そこのあなた。ラストバトルでの私の……私たちの美技に酔いしれなさい」

504名無しさん:2011/01/26(水) 04:33:05 ID:???
フランソワ「立てないからちょっと演説しますね」

505名無しさん:2011/01/26(水) 07:06:31 ID:???
火賢者「やはりタイツでありましょう。淑女の慎み深さと脚線美の肉感を両立させる
あの素晴らしさは他では味わえません」
土賢者「なにを馬鹿な。スパッツこそ脚のありようでござる。強脚少女らしい
ハツラツとした感じと仄かに香る色気。尻のラインなどもう至上ではないか!
できることなら、全ての少女人材を強脚移動(=スパッツ着用)にしてやりたい!」
メルトア「……」

506名無しさん:2011/01/27(木) 16:58:15 ID:???
『十字路の悪魔』
悪魔たちの音楽は恐ろしく堕落してる。だが進歩ってものがない。
なにせ、彼らの命は永遠だからだ。
だが、彼女は違う。彼女は永遠の時間の中で、無限に進歩し続ける。
その強さ、派手さ、天上知らず。魔界の蓋からあふれ出し、大陸を沸騰させる。
今日も彼女のライブは続く。巻き込まれ、塵になる無力な者達。
音を絶やすな。逆巻け、響け、掻き鳴らせ。
それは神を冒涜する歌。それは堕落を誘う歌。
だが、彼女は誰よりも『神』に愛されていた。見ろ、力のない奴等の無残な姿を。
好き放題やっている彼女のやることは全部思い通りに行って、
必死に努力している奴等はなにもうまくいかない。
神は俺らを差別した。彼女のみが愛されている。
なら、仕方ない。ライブはまだまだこれからだ。楽しまなきゃ損だろう。

507名無しさん:2011/01/28(金) 00:18:04 ID:???
かっこいいな。少し毛色の違うこんなOPがあっても良いかもと思った。

508名無しさん:2011/01/28(金) 13:39:00 ID:???
ルエット「ファウ…よかった、無事か?」
ファウ「ルエット…!私は無事よ…会えてよかった…」
ルエット「…そうだ、この大陸に住まうエルフの地から恐ろしい瘴気が漂ってるんだ」
ファウ「南東のあたりかしら」
ルエット「噂によると、神の封印を解いた邪悪な集団とエルフが戦っているらしい」
ルエット「他人とはいえ同族、見過ごす事は出来ない」
ファウ「…ついていくわ」

〜パーサの森〜 リューネパーサ連合陣営
ルエット「ここがパーサの…」
エルアート「あひゃひゃ!誰かわらわのハイパー兵器と戯れるものはおらんかの?」
ヒュンター「ああっ!なんと美しき百合の愛!」
キニー「うにゅぅ〜」
キオー「かしらー!」
ルエット「…どうやら大丈夫みたいだな、故郷に帰るか…」

ホーリートーン「今、我々エルフを哀れんだ者がいる気がする…」
オルジン「…アンデッドの邪念の間違いだろう、稽古を続けなければ」

509名無しさん:2011/01/28(金) 18:41:29 ID:???
オープニングにするとしたら専用の絵が複数欲しいな
ドキュメンタリーっぽい雰囲気で・・・

510名無しさん:2011/01/28(金) 19:32:09 ID:???
ふぁら共シナがVT化されたらありそうなカキコ
○よしぶんが自重しなさ杉死ねよキモ豚
○↑原作やれにわかおまえが氏ね
○だが、VTになってよりひどくなったなよしぶん帝国。東大陸は
10ターンぐらいでこいつらが確実に制覇する。そして、その中をウェルトの
三馬鹿が逃げ回ってる。
○ウェルト三馬鹿も自重しないよな。CPUよしぶんが高レベル人材、一般しこたま集めて
攻撃しても簡単に跳ね返す。そして、自分でプレイすると作業ゲーすぎて飽きる
○↑どのへんが作業?エースパイロットゲーみたいで楽しいじゃん
○アクションっぽい動きすることは最初楽しいが、それすらもそのうち作業になる。雇用ェ
○ちょっと待て、なんでプレイヤーチート陣営なのにCPUこんなに生き残ってんだよ!?
○CPUウェルトにはとてつもないlvUPボーナスが毎ターンあります
○はい、今日もよしぶんとウェルトの話題だけでお送りしますた
○ディプレスの小物っぷりがひどいww原作でもこんなんだったか?
○うんだいたいそんなカンジ
○冒険者どもがしょっちゅうバグ移動しまくるのなんとかならんのか!オラオラ!
○ゴブリンの説明は敢えて省力だwwロボだよロボwwってかロボよぇええええええww
○ヘルンタソはザコカワイイ毎回ドラム()は謀殺してますwwフヒヒ

511名無しさん:2011/01/28(金) 20:48:12 ID:???
それでも竜巻扇風剣なら……竜巻扇風剣ならきっと一撃でよしぶんを屠ってくれる

レイラはCPUにインチキあるならともかくプレイヤーだと流石に厳しいんじゃないか
FTなら最大でも20+エレメントだったけど、ヴァーレンだと100とかだからな
3人だけじゃ手数足りなくて10ダメの累積で削り殺されて乙だろ

512名無しさん:2011/01/28(金) 22:37:34 ID:???
当時、よしぶん帝国が最終シナリオまで生き残ってるのが納得いかなかった。

513名無しさん:2011/01/28(金) 23:49:42 ID:zID7HRz.
アルナスとラザムとコーヒーの話。

ガルガンダ山脈の西斜面、砂漠へ吹き降ろす風による豊富な日射と、ガルガンダ山からの雪解け水で育つ植物です。
元々は、ドワーフ達が気付け薬として少量利用しているだけでした。ドワーフ達は、アルコールの方が好きですからね。

これに最初に目をつけたのは、アルナス人でも特に禁欲的な、岩の部族の長老達でした。
彼らは瞑想に耽る事を好みますが、部族の若い者達には、退屈に映る事もありました。
そこで長老達は、居眠りをする若者に、濃く入れたコーヒーを・・・・強制的に飲ませました。
そうすると、眠気を払い、落ち着きを持って瞑想に入る事ができるのです。
(※濃くブラックなコーヒーはとても苦く、ルグナナムなどはトラウマになり、終生コーヒー嫌いでした)
コーヒーは「情熱の炎を鎮め、頭脳を冴えさせる秘薬」として、人間世界に侵入します。
この頃は、ドワーフ達の好む乳酒と物々交換で入手していたようです。

砂漠に鷲の部族による金銭収入が入り始めると、状況が変わります。
ドワーフ社会では、貨幣経済が発達していたと言うよりも、純粋に貴金属としての金が好きだったようです。
金の臭いを嗅ぎつけたドワーフは、鷲の部族向けにコーヒーの生産量を増やしだしました。
最初は、用も無いのに苦いコーヒーを飲むには抵抗があったようですが、巡礼者護衛の夜番はたちまちカフェイン中毒になりました。
部族にコーヒーが根付いた頃には「鷲の部族は夜戦に強い」と評判になりました。

オステアは、フェリルで生産された粗糖が海路運ばれ、精糖されて大陸中に送り出される、砂糖交易の中心地でした。
鷲の部族でも行動範囲の広かった者が、コーヒーに砂糖を入れると飲み易くなる事を発見します。
嗜好品としてのコーヒーの誕生です。

エフォードは、ラザムの神官達の嗜好を良く研究して、世界初のコーヒーハウスを作りました。
部屋には大理石の宗教彫刻が並び、白を基調とした壁面には、歴代の教皇の法衣を纏った肖像画。窓はステンドグラスで飾られていました。
彼女たちは高位の神官になって、教団の未来を討議するような気分で、ホーリートーンがどっちを向いて笑ったとか、イオナとホルスの関係とか、
法衣の着こなし方等について、連日討議を繰り広げました。
祈りを済ませた空腹を、砂糖たっぷりの菓子とコーヒーで満たしたのは言うまでもありません。
コーヒーハウスは大盛況でした。

イオナを支持する神官達はコーヒーハウスに集まったので、コーヒー党(コーヒーパーティ)と呼ばれ、
ニースルーを支持する者達は集会室で紅茶を飲んだので紅茶党(ティーパーティ)と呼ばれました。

イオナは、お菓子の作り方を習うと称して先輩神官の部屋に通いました。
本人も甘党でカフェイン中毒だったのですが、第一の目的は年配者との人脈作り。趣味と実益を兼ねて、と言ったところでしょうか。
イオナは可愛い妹・娘を演じる事の達人でした。イオナに敵対する者は、「ババア転がしの天才」と陰口を叩きました。

514名無しさん:2011/01/29(土) 00:23:51 ID:???
クレア「誰がババアですって?」

515名無しさん:2011/01/29(土) 00:37:36 ID:???
>>512
そんなあなたに、よしぶん勢力にベルフェゴール(光の目)、ノスラク(デフォ)
佐々木さん(ジーン)とかが加入。
S5まで生き残るけど…

516名無しさん:2011/01/29(土) 08:36:35 ID:???
お、以前から神殿やイオナやクルセイダーの設定を上げてる人の新作だろうか。討議の内容が最高です。
ニースルーの紅茶設定はこのスレの投稿や、お絵描き掲示板でもたち氏に使って頂き嬉しい限り。

イベント作った時の食に係る裏設定2つをさらさせてください。
※ニースルーの好んで飲んだ紅茶に付いて
「ベルガモットの香」とはアールグレイの香です。ニースルー愛飲の物はエッセンシャルオイルのような強く洗練された香付けが成されている訳でなく、乾燥させたベルガモット片を茶葉と混ぜただけのようなものとしています。
香もイベントの文章の通り「ほのか」で乾燥フルーツの独特の匂いも残っており洗練されているとは言い難いです。
またアールグレイに良く使用されるのはキームンですが(だったと思いますが)、このような個性のある香の紅茶ではなく、セイロン(ウバ以外)のような渋みとクセのない紅茶をベースにしていると想定しています。

※ニースルーの作るシチューについて
ニースルーのシチューはヨネアに好評ですが、その秘密は何と言ってもニースルーの開発した「マジックパウダー」に有るのです。
概ね平和な世の中では魔法は戦闘用よりも生活において活躍していました。建物の中に灯りをともしたり、消えない安全な火種があったりするのは、とても便利な事です。
また、錬金術的な分野を研究する人や、薬草をゴリゴリやって薬を作る人たちも居ました。(ゾーマは錬金系と星幽界な魔法とのハイブリットと思いたい。)
さて、マジックパウダーですが、これは端的に言うと「うまみ成分の粉」です。グルタミン酸とかイノシリン酸とかをたっぷり含んでいる訳です。
ぶっちゃけ味の素な訳ですが、中世ベースですので星幽界が絡まなければ技術は現代科学の足元にも及びません。製法は素朴で、和食で例えるなら昔ながらの鰹節と乾燥昆布をゴリゴリ砕いてとっても細かい粉にしたものです。(細かくする時に星幽界的魔法が使われておりめっちゃキメが細かい)。
とはいえ簡易なダシを使えるのはまさに料理に魔法をかけるが如しでした。シチューは特にヨネアに大好評だったのです。
ちなみに、ニースルーの素の料理の腕前は普通としています。修道院時代のまかない(かなりの粗食)、従魔術師時代のヨネア、ムクガイヤの食事の世話の経験があります。

517名無しさん:2011/01/29(土) 09:50:08 ID:???
>>513
ルグナナム「ちっ、あの巨乳女悪魔め、この俺様をこき使いやがって。
よーし、あいつに俺のトラウマ・ブラック・ダーク・デス・アッシュコーヒーを盛ってやるぜ」

518名無しさん:2011/01/29(土) 10:53:49 ID:???
>>516
「うまみ」は世界的な香辛料交易から切り離された東アジア独自の文化で、西洋的な世界観に当てはめると相当する物がないんですよね。
存在しそうな調味料、塩/発酵味でガルム。脂でオリーブオイル、バター、ギー、ラード。酸味でバルサミコ酢、トマト(新大陸あるのかな)、甘味は砂糖、ハチミツ、メープルシロップ。酒類、それに香辛料・ハーブ。
後はブイヨンですかねえ。

とは言え、昆布が流通する世界なら、ポートニックさんが大漁旗掲げてコンブ漁に出て、水着姿でウニ取って来るのはいいかも(結局それが言いたかったりするw)

519名無しさん:2011/01/29(土) 15:19:42 ID:???
>>518
ポートニック「さあ今日も昆布を取るだわさ!」
カルラ「初めて見るですぅ、どうやってとるですか?」
ポートニック「吹き荒れろ嵐ッ!ウォオオオオオオ!」
カルラ「!?」

みたいな感じで海水ごと取ってるはず

520名無しさん:2011/01/29(土) 19:23:08 ID:???
味の基本味の話か。うま味はタイクーンとかと一緒で、英語になってるんだよね。
あっちはグルタミン酸とかの味知らないから、こんなことになったと。
ギリシャ系の人は海産物系よく食べるらしいから、全く知らないわけじゃあないだろうけど。

521名無しさん:2011/01/29(土) 20:25:21 ID:???
>>519
そんな荒っぽいやり方だとグシャグシャになって商品価値が無くなっちゃいますぅ

522名無しさん:2011/01/29(土) 20:59:22 ID:???
和食に例えるしかなかった部分につっこみが・・・
VTの物産もロマンあるな。砂糖とか貴重品なのかな〜。トマトはあって欲しいな。あと地域ごとの料理とか。
海産物系といえばスペイン料理は大概旨い(※個人の感想です。)。海に囲まれたイギリスは何をしているのか・・・

523名無しさん:2011/01/29(土) 21:17:31 ID:???
スイカとキュウリはロイタスでとれるよ
食べられる物かは知らん

524名無しさん:2011/01/29(土) 21:25:57 ID:???
ロイタス産のトマトとかキラートマトすぎる。

525名無しさん:2011/01/30(日) 06:59:32 ID:???
どこぞの魔女が召喚したトマトの如く
高速で突撃しては爆発するのかw




私的にはトマトの生産者たる魔女の方を食べt(略

526名無しさん:2011/01/30(日) 09:50:06 ID:???
いろんな人の寝起き
アルティナさまの場合
寝起きのアルティナさま「ウガァァアアアアアアアアーーーーーッ!!!!!」
モブdk「ひえー。アルティナさまが寝起きだーー!取り押さえろ!」
ドゴォオオオオッ!!
ミシディシ「クソッ、あの女、また私の配下を虐殺して…ヴァオー、出るぞ!…ウギャー!」
スベスベ「スイマセンスイマセン!御館様、どうか許して……」
寝起きのアルティナさま「ムカツキが収まらねぇ……バラ○スが倒せねぇんだよォオオオオオ!!」
セレン「ここは、私が!さあ、アルティナさま、このセレンを思い切り爆★殺☆ミしてください!」
アルティナ「……あら、セレン。ごきげんよう。あらあら、これはどうしたことでしょう?
私が眠っている間に、悪魔たちから襲撃ですか?また多くの血が流されたのですね」
オーティ「……、まぁいつものことだ。つっこんだら負けだろう」

エルアートの場合
寝起きのエルアート「ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさい……ごめんなさい」
モブdelf「ぎぃやああ!エルアートが寝起きだーー!取り押さえろ!」
ゴァアアアアアア!
ニューマック「クソッ、あの女、また俺の同朋を……こいつで目を覚ませ、魔法剣……強すぎるー」
寝起きエルアート「ごめんなさいごめんなさい……ごめんなさい」
ラクタイナ「ゆ、許してくれ!私にはまだやりたことが…ぎぃやあああ!」
エルラム「みんな死ぬの……」ビッテ「自分が殺されるのもいいもんです」
エルアート「……アヒャ?おー、寝ている間に敵の襲撃かや?わらわがいればこんなことには(ry」
ガンター「やれやれだわぁ」

エルフィスの場合
寝起きのエルフィス「んんーーー……?」
ルオンナル「あ、エルフィスさん、おはyきゃああっ!?」
寝起きエルフィス「うにゅう〜エルラムぅ〜」
ルオンナル「エルフィスさん!また寝ぼけて、ああっ、そんな……」
セレン「じー」
エルフィス「うにゅう〜……ハッ!ルオンナルさん、いけません、いけません。
私たちは、エルフと人間……それに女同士なんですよ……」
ルオンナル「ち、違いますよ!ちょっと、セレン!あなたも見てないで一緒に言って……ってセレンーーッ!」
t_elf3「素晴らしい」

527名無しさん:2011/01/30(日) 17:50:49 ID:???
どちらかと言えばアルティナ様は寝てると抱きつき癖があるイメージ。



セレン「(アルティナ様は寝ていると近くの物に抱きつく癖があると聞きました…)」
セレン「(ここは私がアルティナ様の抱きまくらになるしかありません!)」


ガチャ…

セレン「さて、いざアルティナ様のベッドへ!…ってあら…?」
スベ(抱きまくら状態)「…やぁ、セレン……お館様を呼びに来てくれたのか…。
もう少しするば起きるから待っててくれ。」
セレン「な…なななななな!?」
アルティナ「あふ…あらセレン、おはようございます。よい朝ですね。」
セレン「な、何でスケコマ…じゃなくてスヴェステンさんがアルティナ様のベッドに!?」」
スベ「いや、アル…お館様は幼少より寝起きが悪くてな…昔から起こすのが日課なんだ。」
アルティナ「私、寝てるとつい抱きつく癖がありまして…
まぁスヴェステンは昔からの付き合いですから恥ずかしくないんです。」
セレン「う…うわーん!スヴェステンさん!
私の(アルティナ様への)気持ち知ってる癖に!酷い!」
スベ「いや、そりゃまぁセレンの(アルティナ様への)気持ちは知ってるが…
駄目だろう、流石にそれは。」
アルティナ「えぇ!?セレンってば…(スヴェステンの事が)好きなんですか!?」
セレン「(アルティナ様が)好きですよ!」
アルティナ「ま、負けませんよ!?」
スベ「あれ、なんか会話がおかしい…」

528名無しさん:2011/01/30(日) 18:50:27 ID:???
ルートガルト将校宿舎

ムクガイヤ「うむ、いい朝だ…将の指揮と忠誠度は軍の質に直結する」
ムクガイヤ「今日は私が皆を起こしてやるとするか…」

ムクガイヤ「サルステーネ…起きていたのか…」
ムクガイヤ「ん…?おかしいな、起きている感じがせぬ」
サルステーネ「zzZ」
ムクガイヤ「剣を持ち立ったまま寝るとは…流石だな…お前はいつも忙しいしな…今日はよく眠るといい」

ゾーマ「フハハハハッ!クハハハハッ!アハハハハハハハッ!」
ムクガイヤ「…扉に鎖がまきつけてあるのはこれが理由か…早く出よう」

ヒューマック(おお!ムクガイヤが…これは暗殺のチャンスだ…!)
ヒューマック(いや…まて、何故奴が一人でくる?これはありえんだろう)
ヒューマック(恐らくサルステーネが控えてるな…俺が裏切ることを見切っているのか?)
ヒューマック(冗談じゃねえ!俺はまだ死なない!仕方ない…ここは寝たフリで…)
ムクガイヤ(意外にいい眠りなのだな…たたき起こす気にもなれぬわ)

ニースルー「zzz」
ムクガイヤ(何故だ…私がこの部屋に入ると背徳的な香がする…早く退散しよう…」

ヨネア「あ、何の用よ?」
ムクガイヤ「もう起きてたのか」
ヨネア「戦争中に寝てるからね!これぐらい大丈夫よ!」
ムクガイヤ「…失礼する」

ムクガイヤ「…私はこういう事には向いていないな…ふぅ、寝るか…」
サルステーネ(ムクガイヤ様が私を心配してくれるとは…!今後とも尽くさねばならぬ!)

ダイナイム「あれ?」

529名無しさん:2011/01/30(日) 19:20:14 ID:???
サルさんすげ

530名無しさん:2011/01/31(月) 00:45:07 ID:???
ルヴェンダー「みんなして私のことを『ふくぐんし』だの『吹くぐんし』と呼んでましたが、
         もうそんなことはありませんよ!ついに仲間にしました、チルク君!しかも
         マクラヌスつき!!!チルク君を一番うまく扱える私がだいかつやく!」
チルク「ぼくの才能を買ってくれるなら喜んで。よろしくねルヴェンダーのお姉さん。」

ルヴェンダー「はわわ!ナイアラの大軍が…!」
チルク「ルヴェンダーのお姉さんはグリフォンと一緒に射撃しながら移動!
     攻撃よりも移動を優先して!ぼくは囮になって…いまだ!マクラヌス!!!」

ルヴェンダー「あわわ、悪魔の大軍が…」
チルク「ルヴェンダーのお姉さん、ここはあえて北リュッセルを明け渡しつつ
     各個撃破を狙おう!」

ルヴェンダー「というわけでいまや私の戦功はリューネ騎士団一です。
         どうです?えっへん!」

531名無しさん:2011/01/31(月) 03:09:08 ID:???
夜のとばりがおりて宵も深くなった雪の街。
とある民家の窓からは未だに灯りが洩れている。
深々と降る雪が照らされて微かに浮かび輝いていた。


「誰でも簡単に大漁になる方法を教えます――っと」
 蝋燭の薄明かりに照らされる机。
その机の上に乗せられた真新しい紙切れに、すらすらと、少女の手に握られた筆が奔る。
「驚くほど簡単に、数分もあれば実践できます――っと」
 インク瓶の中へと筆先を数回つけつつ、次の文句を思案しながら空いている方の指先で髪を弄ぶ。
二つに分け、肩口から下がる三つ編みがそれに合わせて揺れていたが、上手い文句が思いついたのか筆を奔らせた。
「漁の経験は要りません。すぐにでも始められます――っと」
 書きながら口元が緩む。我ながら間違った事は何も書いていない、と自身の経験がそう語っている。
 息抜きのつもりで、ふと顔を上げて窓から外を覗くと、朝から降り続ける雪が止む事なしに今も舞っていた。
「寒い日でも大丈夫。濡れて凍える心配はありません――っと」
 思いついたかの様に書き連ねる。
「一日一回。これだけで十分。もう、大漁間違いなしです。
慣れてくれば一日に何回でも出来ちゃうので、欲張りさんにも向いてます――っと」
 前々から考えていた文句を最後にすらすらと書き足す。
 少女は筆を置くと、一通り容となった紙切れを手にして眺めた。


 誰でも簡単に大漁になる方法を教えます!!
 驚くほど簡単に、数分もあれば実践できます
 漁の経験は要りません。すぐにでも始められます
 寒い日でも大丈夫。濡れて凍える心配はありません
 一日一回。これだけで十分。もう、大漁間違いなしです!
 慣れてくれば一日に何回でも出来ちゃうので、欲張りさんにも向いてます
 その名も『トルネード漁法』です!!
 金5000で教材を販売しています! この機会に是非!!

 詳しくは『天才美少女』ポートニックまで


 満足げに頷くと、大きく両手を広げて伸びをひとつ。
その時、静寂に包まれていた部屋に「コンコン」と、扉を叩く音が響き渡った。後ろを振り向くと同時に背後の扉が僅かに開く。
金色の髪を無造作にばさっと肩に垂らした気弱そうな少女が、隙間から顔を覗かせて様子を伺っていた。
「まだ起きてるですぅ?」
「夜なべしてただわさ。もう少ししたら寝るだわさ」
 出来上がった宣伝用の張り紙をつぶさに見つめ、最後の確認をしながら気弱そうな少女へと答える。
「そうですかぁ〜。カルラ眠いのでさきに寝るですぅ……」
「おやすみですぅ……」と、消え入りそうな程の小さな言葉を残して、少女は顔を引っ込めると自室へと戻っていく。
 その様子を見届けると、机へと向き直り、また新たな紙を取り出して筆を手にする。
 今夜もポートニックの夜は静かに更けていくのであった。

532名無しさん:2011/01/31(月) 05:58:32 ID:???
>>530
まー魔力高めてくれるからなw それだけでも貴重ではあるw ゴブリン系人材を雇う窓口にもなるし

533名無しさん:2011/01/31(月) 07:18:09 ID:???
>>531
情景描写の量が完全に小説レベルじゃねーかww
ここまでやるか…
こんな掲示板じゃ何も進まねぇ。

534名無しさん:2011/01/31(月) 19:00:40 ID:???
誉めすぎだろって思ったけどすごく読みやすい事に気づいた

535名無しさん:2011/01/31(月) 19:43:00 ID:???
レドザイト「うう……寒いの……」
パルスザン「雪遊びのしすぎだ。ポポイロイト、先にお布団に入ってあげなさい」
ポポイロイト「ポポといっしょにおねんねしーましょ♪」
ラングドス「オレのララバイを聴きながら寝るんだってヴぁ!」
ヨネア「仕方ないわね!一緒に寝てあげる!」
キオスドール「うふふふ、夢幻の彼方でお相手いたしますわ…」
フィアル「ぷー。よい子のお守りなんてごめんよー。えー、でも、それなら仕方ないかなー」
シャルロット「あ、あの、絵本かなにかお読みすればいいんでしょうか?…ごめんなさい」
アルカ「最近は下痢が深刻なの」
レドザイト「……こんな中でどう寝ろと……はぁ、今夜はヤケ酒ね」

536名無しさん:2011/01/31(月) 19:57:29 ID:???
ゴート「元祖光の王子なのに腹黒とか恩知らずとかいわれます。」
レック「色々悲劇に見舞われているのに、黒くなっていくといわれます。」
アシェル「世界を革命するためにがんばってるのに、野心丸出しと言われます。」
アレン「ごく普通の光の王子としてがんばってるのに、ラスボスとか言われます。」
フェデリコ「人魔の融合と旧秩序の破壊、さらに地位にはこだわらないという無私ぶりを示し
       光の王子としての道を邁進しているのに、悪魔以下の外道とか言われます。」
ジェームズ「光の王子とかいうこそばゆい呼称なんぞ気にせず、好き勝手に振舞ってるのに
        ↑の連中よりマシといわれます。」

『どうしてだろう?』

537名無しさん:2011/01/31(月) 20:01:16 ID:???
ジェームズのどこが王子じゃ!

538名無しさん:2011/01/31(月) 22:30:44 ID:???
ジェイは王様だろー

539名無しさん:2011/01/31(月) 22:51:35 ID:???
スレイヤーズのフィル王子「呼んだ?」

540名無しさん:2011/02/01(火) 12:47:40 ID:???
レクイエムの俺設定
並みのモンクはレクイエムを使えない
かなり徳の高い聖職者でもレクイエムを使うと代償として術者は死んでしまう
VT人材たちは英雄ないし準英雄クラスなので死にはしないが、
死ぬまでいかなくても生命力の大部分を失う
クレアさんはレクイエムの使いすぎで実年齢よりもずっと老けてしまった
アーシャは陰で吐血してる
でも、イオナ(悪)は全然平気 あいつは「人間族」に分類されてるけど
正体は人間じゃないから

541名無しさん:2011/02/01(火) 13:26:06 ID:???
名伏し難き者かな

542名無しさん:2011/02/01(火) 13:50:19 ID:???
ホルス様何をやっておられるのですか

543名無しさん:2011/02/01(火) 13:54:46 ID:???
同族の弱点は知り尽くしているってことか
背筋が寒くなるな

544名無しさん:2011/02/01(火) 20:53:51 ID:???
イオナ様ハ英霊の類だヨ!決しテ死霊じゃナイヨ

545名無しさん:2011/02/01(火) 21:17:51 ID:???
聖なる存在か、いっそテトラグラマトンかな?
光の目じゃ邪悪にしか見えんが…

546名無しさん:2011/02/01(火) 22:57:49 ID:1fw533D.
ドルス「一番恐ろしい生物は、人間なんじゃよ。ほっほっほ」

547名無しさん:2011/02/01(火) 23:29:59 ID:???
ムク「じじぃ!いつも巧いこと言えばいいと思いやがって!今はレクイエムで死なねーからこえぇって話しなんだよ!」

548名無しさん:2011/02/01(火) 23:32:04 ID:???
ゾーマ(人間はレクイエムで死なねーだろ。)

549名無しさん:2011/02/01(火) 23:53:01 ID:???
ゾーマさんは解呪に無敵を解呪に強いにすれば面白い
突撃してきたゾーマが昇天するのがすごいシュール

550名無しさん:2011/02/02(水) 02:42:38 ID:???
せめて超強くらいにしておいてやれw

551名無しさん:2011/02/02(水) 04:28:10 ID:???
ラングドス「お前のために奏でてやるぜ。 取って置きの 鎮魂歌をなぁ!」

552名無しさん:2011/02/02(水) 04:50:49 ID:???
悪魔の鎮魂歌と書いて〈イビルレクイエム〉と読むんですね。

デビルでなくイビルと読むのが厨二ポイント。両端を†で囲んで

†悪魔の鎮魂歌†

とかやるとなお良し。

553名無しさん:2011/02/02(水) 05:35:01 ID:???
†癒しの聖天使猫姫イオナ☆ミ†

554名無しさん:2011/02/02(水) 12:37:14 ID:???
ホルス「堕天使の間違いだろjk」

555名無しさん:2011/02/02(水) 13:00:37 ID:???
リリック「ちょっ…彼女は我の同朋に非ず。」

556名無しさん:2011/02/02(水) 16:28:16 ID:???
悪役たちのぼやき
ラクタイナ「ううむ……。最近、私のラスボスとしての地位が危ない。光と闇シナが登場した頃は
まったく自重しないでラスボスしてた私だが、どうにも最近は空気だ。」
ニューマック「いいだろ?どうせ、他人の褌で相撲するしか能のないおまえだ。俺はエルフを
皆殺しにできればそれでいい。」
リチムク「イオナマジ勘弁。ハイトロームinラファエルも止められません。もう無理ゲーです。」
リジャースド「ミシディシの雑魚野郎は生き延びるのに俺は謀殺される……だと?
ああ、でも死ぬってことはそれだけ実力が認められたってことか。みんな、俺のこと忘れないでくれよ!」
チルク「マクラヌスを使うと一切の邪念が振り払われるのだ。」
スネア「専用スキルGETしたよやったーでも相変わらず悪役最弱の汚名は変わらないよやだー」
デッドライト「……」

557名無しさん:2011/02/02(水) 17:03:25 ID:???
ホルス抜きならリチムク単体に全く手も足も出ないラザム。
イオナが人であることが垣間見れる。

558名無しさん:2011/02/02(水) 17:56:03 ID:???

旧支配者によってリッチーと化したムクガイヤは、山河を飲み込むほどの死霊の大軍を引き連れて、ルートガルト一帯に遍く死をもたらした。
ただ純粋に破壊と殺戮を行なう死霊の群れは、この一帯に住まう人々に恐怖を与えた。
ルートガルト国の崩壊後、ムクガイヤ直属の正規軍はサーザイトを護国卿に推しイオナで暫定政府を樹立させていたが、それも死霊の大軍を前に塵と化す。
ロイタスではヒューマックを首領としたロイタス・ブリガードが自治を唱えるも、これもまた朝露の如く消え去った。
東の果てに続くニーアの大湿地、南に広がるローイスの大海原、北に連なるリステムの大山脈。
人々は退路を失っていた。僅かばかりの心の拠り所であったイオナは落ち、ロイタスも滅んだ。
北イオナ平原を抜けた先にあるは魔界の王が率いる異形達。
そして背後から迫るは死霊の大軍。
誰もが死を覚悟した。
――聖騎士に率いられた軍勢が眼前に現れるその時までは。
オステア国軍がルートガルト二区に居座る魔王軍を辛勝ながらも退け、人々に血路を開いたのであった。
列を成し、人々が難民となってオステア方面へと流れ往く。
しかし、死霊の大軍はすぐそこにまで迫りつつあった。


 オステア港を拠点として組織されたオステア自衛軍は、ルートガルト国の崩壊を機に独立運動を経て、新たにオステア国軍となっていた。
戦乱で荒廃したオステアの街並みを外の脅威から護る為、自衛軍の将兵が声高に独立を叫んだ結果である。
それまで自衛軍の実質的な指導者であった魔術師ピコックは、オステア国建国に伴い、ラザムの元武僧ラファエルを第一執政に、弟子アルジュナを第二執政に据え、自身は第三執政の立場に納まった。
元帥には独立に呼応し挙兵したノーアを迎え、都督ウェントル、将軍キュラサイトの両名がそれをよく支えていた。
 オステア国が纏りを見せ始めていた頃、ルートガルト一帯では突如として現れた死霊の大軍により、多くの街が壊滅の憂き目にあっていた。
凶報がイオナから発せられた早馬によってオステア国に届けられると、国軍を率いる三執政は、オステア国軍の主たる将を集め早急に対策を講じた。
――このままではルートガルト周辺に住まう民の命が危い。何れはこのオステアの地にも。
 新たなる動乱の幕開けとなった異形による危機に、集まった皆が浮き足立つ。
 長い協議の末、ルートガルト二区を解放し、逃げ場のない人々の退路を確保すると伴に、新たな脅威と相対する。との結論に至る。
当時、ルートガルト二区を占領していた魔王軍は重鎮パルスザンを筆頭に、無双の怪力を誇ったゼオン、堕天の悪魔リリックといった将兵を配してあらゆる万事に備えていた。
この地の解放はオステア国軍にとってまさに至難であり、元帥ノーアや多くの優秀な兵士を失う事になる戦いとなったが、辛くも魔王軍を退ける事には成功する。
 二区解放の噂は忽ちルートガルト周辺に伝播し、死霊に襲われた街から運良く生き残った人々が、我先にと二区の街中に入るための門前へと集まってくる。
 街道を埋める人々が造る長蛇の列は、どこまでも続いているようであった。

559名無しさん:2011/02/02(水) 17:56:36 ID:???
オルジン雇おうぜ!

560名無しさん:2011/02/02(水) 17:57:52 ID:???

 街中を東西に走る大通り。その中央に造られた噴水のある広場で、難民達へ向けたオステア軍による炊き出しが行なわれていた。
難民救済を第一とした軍部の判断であり、暖かい料理が人々に振舞われ、衣服や毛布といった生活用品も少なからず配られている。
広場の一角には処狭しと天幕が設置され、医療品を手にした医師と看護士、神官や僧侶といった者や兵士達までが、怪我を負った人々を診るために天幕の間を駆けずり回っている。
ただ、医療品の不足は深刻であった。なぜなら、二区解放の戦いで負傷したオステア国軍の兵士も相当な数に上っており、そちらに医療品等の物資を割かねばならなかったからである。
若い兵士が難民の列を駆けながら、医療の心得のある人はいないか、医療品を持っている人はいないかと、声高に訊いて集めている。
 士官用に張られた天幕から、椅子に腰掛けその光景に目をやった一人の少女は、自身の腕に視線を移した。血も止まり傷口は塞がってはきているが、未だに肉を深く抉られた切創の後が、見る者に痛々しい感覚を与える。
「ありがと。もう大丈夫だからさ」
 腕を大げさに上下に動かし、治療を施してくれた同僚であり友人に治療の成果を訴えるが、その腕には未だ鈍い痛みが走る。
痛みによって上げた腕を途中で止め、顔をしかめた。
 しかめ面の少女の額を顕にした髪型は、見た目には幼さを感じさせる。それでも、尖った顎の線、整った細い眉、凛とした目元、小さく切結んだ口など、少女の顔立ちが幼さを払拭し、勝気な娘という印象に変えていた。
その証拠に、背には弓と矢筒が背負われ、女性らしい細い腰には、それに不釣合いな二振りの短剣が差されていた。
「じっとしていなさいウェントル」
「もお、わかったよ」
 念を押され、ウェントルは観念して腕を差し出す。友人は腕の傷口に両手をかざすと精神を集中し、徐に光魔法の治療を試み始めた。
切創を負った傷口の周囲が熱を持つ。しかし、決して熱いという訳ではなく、むしろ心地よい温かさだ。その感覚に浸りながら、ウェントルは治療に専念する友人の顔を覗き込んだ。
 陽に焼けた肌に黄金色の長髪がよく映え、その双眸には、見る者に息を呑ませる程の輝きを放つ赤い瞳が揺れている。ウェントルと違い、彼女は全身に大人びた雰囲気を纏っている。
普段は物静かだか、その物腰からは想像もつかない程、剣術と魔法の両面に秀でた稀有な軍人だった。こうして傷の手当てを魔法で行なえるのもそれ故である。
 じいっと腕を眺めていたウェントルであったが、受けた傷口から先の辛い戦いの事を思い出し、視線を足元へと落とす。
敵将ゼオンと対峙した際、弓の弦が切れた拍子に一撃を腕にもらった。痛みに耐えながら弓を投げ捨て、腰に差した短剣を引き抜こうとした処へ、横からノーアが割って入ってきた。
ノーアに促がされるままに、ウェントルは傷の手当ての為後方へと退いたが、それが彼との最期の会話となった。
 その時の光景が、閉じたまぶたの裏に鮮明に甦る。
「何時まで悔んでいるの」
 ウェントルの沈んだ様子を見兼ねた友人が、治療の手を止めて声をかけた。
 心ここに在らずといったウェントルが沈黙していると、友人は少し怒った風に声を荒げた。
「貴方がそれでは兵士達が可哀そうね」
「えっ」
 思いもしなかった小言を投げかけられ、垂れていた頭をあげて友人の顔をみつめる。
「元帥を失った今、兵士達が頼るのは貴方。
その貴方が何時までも落ち込んでいたら、兵士達に余計な気を遣わせるわ」
 友人は視線を逸らさずに言い放った。
 冷静で物怖じせず、理路整然と物事を言ってのける友人の顔をウェントルはまじまじと見返した。見返しながらも、それが軍人として執るべき正しい姿勢なのだと理解している。
頭では理解しているが、なかなか心の整理がつかない。心情を見透かされているようで腹が立った。
「別にうちなんか……キュラサイトがいるじゃん」
 ぼそっと口から本音が洩れる。

561名無しさん:2011/02/02(水) 17:58:34 ID:???

 表情を変えることはなかったが、治療を終え今では傷痕が残るだけとなったウェントルの腕を、キュラサイトは手のひらで強く叩いた。
「痛っ、なにすんのよ」
「はいお終い」
 そう言いながら目だけを動かして天幕の入り口の方を指す。ウェントルが顔を向けると、そこには一人の兵士が申し訳なさそうにこちらを見ながら立ち竦んでいた。
部隊を区分する際に、判りやすいようにそれぞれの隊は独自の腕章を設けている。この兵士の腕章はノーア直属の部隊を示しており、階級は兵長であった。
恐らく、指揮官を失ったことで新たに部隊を編成しなおす必要があり、それで二人の下へと訪れたのだろうが、先程のやり取りをみて話しかける機を逸していたに違いなかった。
 ウェントルは落ち込む気持ちを奮い立たせると、頃合を見計らって兵士を天幕の中へと招き入れた。兵士は二人の様子を伺うようにして歩み寄ってくる。
「ええっと、部隊編成の件か」
「はっ」
 兵士は踵を鳴らすと、その場で直立不動の姿勢をとった。よく見れば、身に纏っている装備類にはしっかりと手入れが行き届いている。
常日頃から気を遣っているのだろう。靴は磨き上げられており、剣や鎧といった命を預ける物にも、妥協は一切見受けられない。
 ――さすが、よく訓練されている。
 決断は早かった。
「そうね、弓を扱える者はうちの部隊に。後は、元帥の旗下なら剣に長けてるわね。
残りは、キュラサイトの処で任せていい?」
「私は構わないけど」
 ウェントルの目配せに頷きながら応じる。
 物事を決める時の思い切りの良さが、ウェントルの長所である。
「じゃ、そういうことで。わかった?」
「了解しました!」
 二人に対して踵を鳴らしながら敬礼をすると、兵士は急ぎ足で天幕から出て行く。
去っていく兵士の後姿は、先程までとは打って変わってどこか安心したような、威風をもった歩き方に変わっていた。
目で後を追うウェントルはその違いに気付くと、天幕の上を見上げて大きく一呼吸してから徐に立ち上がり
「ノーアの分まで頑張らないとね」
 と、静かに、それでいて強い意志を感じさせる口調でキュラサイトに告げた。
 キュラサイトは無言で頷くと、傍らに立掛けてあった剣を手にとり、天幕の入り口へと歩を進める。ウェントルはその横へと並び、揃って外を眺めた。
 天幕から覗く景色は、どこに目をやっても戦争の爪痕を色濃く残し、さらには新たな脅威の存在をひしひしと伝えてくる。
元々は色とりどりに飾り立てられていたであろう建物は、無残にも崩れ、焼け落ち、大半が瓦礫と化していた。
王都に隣接する周辺都市として、その栄華を極めたと思しき街並みも、今では見る影もない。
通りに列を造る人々の表情は皆虚ろで、中には、恐怖に怯える者、叫び声を上げて錯乱する者、泣き崩れる者、ただ呆然と佇む者、と、その様相はまるで生き地獄のようでもある。
目に映る全てが悲惨であった。いや、悲惨という言葉だけでは語りつくせないかもしれない。
 ウェントルはその光景を目にし、自身の背にある重荷を改めて感じると同時に、自身のやるべき事を強く認識した。

562名無しさん:2011/02/02(水) 17:59:46 ID:???
 
 オステア国の三執政は、二区の街中にある小高い丘の上に建てられたラザム教の寺院に集まっていた。
鐘楼を戴く荘厳な造りで、外壁には様々な彫刻が施されている古い寺院である。
ここからは東西に延びる大通りが一望でき、さらには街の広範囲を見渡す事も出来た。
 寺院の一室で、木造の丸い机に向かい合うように座り、今後について検討する三執政の表情は、先の見通しがつかないのか、何れもが顔に暗い影を落としていた。
魔王軍との戦いで予想以上の被害を被った事と、難民の数が彼らの想像を遥かに超えた数だった事が原因である。
ただ、後者は生存者の数でもあり喜ばしい事ではあったのだが、しかし、それだけ多くの難民を抱えなければならないという現実もまた、非常に難しい状況である事を同時に告げていた。
 三執政は様々な策を検討してみたが、どれも今のような状況では、到底不可能な事ばかりであった。
 蒼いローブを纏った小柄な少女は、机を囲む他の二人を交互に見やり、自身が先程から考えていた事を言うべきか迷っていた。
「神官達や僧侶達は皆、炊き出しや救護に追われておる。
それだけでは足らず、兵士の一部もこれに加わっておるのだ」
 唐突に、背の高い帽子を被った初老の男が苦虫を噛み潰した様な表情で、腹の底から唸るように言葉を吐いた。
 男の言葉を受けてすぐに、少女が遠慮がちに返答する。
「ピコック先生、これでは戦線を維持するのは到底無理なのでは……」
 第三執政ピコックは少女の方を向くと、その額に刻まれた皺の数をますます増やした。
「無理でもやらねばなるまい。以前にそう申したであろうアルジュナ」
「はい、先生」
 アルジュナは、師の強い口調に返事を言わざるを得なかった。
 ――難民救済は第一である。
 この決意は未だに揺らいではいない。だが、その決意を打ち崩すかの如く、現実は厳しいものであった。
死霊の軍勢はまったくの未知の相手。その正確な数も個々の能力も、殆どが不明の存在。
唯一、イオナ国からの報せで判っていた事は、今までの敵とは何もかも違うという事だけである。
戦時において、物事は常に最悪の事態を想定せよ、との言葉があるが、疲弊著しいまま独立を果たしたオステア国には、まったくといってよい程に余裕がなかった。
現に、今もオステアに残る守備兵の数を無理に割いてまで、二区へと進軍してきたのである。背後のアルナスに不穏な動きがありと噂されていたが、それも承知の上であった。
無理を押してまで現れた彼らは、死霊の大軍に襲われ逃げ場を失った人々にとって、まさに光と呼べる存在になった。しかし、その光はあまりにも心細い輝きを放ち、吹けば今にも消えてしまいそうである。
 オステア国の第二執政アルジュナは、師であるピコックの言葉に素直に答えたが、内心は、不安と絶望が渦巻いている。
 それまで目を閉じ、黙って二人の会話を聞いていた老騎士が、ぽつりと呟いた。
「退こう」
 この男にしては珍しく弱気の発言であった。白銀に輝く鎧を身に纏い白馬を駆るその姿は、まさに戦神と称される強さを誇り、常に兵士達の陣頭にあり続けた。
その男が退却を決意した。苦渋の決断であったのだろう。普段は意志の強い頑固者といった風貌をもった男だ。鋭い眼光が他者を圧倒するほどの威圧感を常に放っている。
だが、決断を下したその表情に、いつもの様な鋭さは感じられなかった。
 アルジュナは、退却の二文字に、ほっと胸を撫で下ろす。
 ピコックは、その決断に辛そうな顔を見せながらも、ただ黙って頷いた。死霊の軍勢を相手に、今の状態で真っ向から立ち向かっても勝ちを得るのが難しいのは、誰の目にも明らかであった。
 老騎士の目を真正面から見返して訊ねる。
「ただ、退くとしても民の数が多すぎる。ラファエル殿、如何に」
 やはり第一の問題は難民の数であった。このまま国軍と一緒にオステアまでの退路を往くのは無理がある。人々は疲弊しているし、列となると人は自然と歩く速度が落ちる。
脱落者も多く出るだろう。怪我人や病人、老若男女を問わず、一人でも多く救う為には、相当の準備と時間が必要になるのは明白であった。

563名無しさん:2011/02/02(水) 18:00:23 ID:???
 
 ――動ける者だけで。
 アルジュナは喉まで出掛かった言葉を堪え飲み込んだ。この老いた二人には、その様な考えが毛頭ない事を十二分に承知していたからだった。
もし口に出せば、師からは烈火のごとく叱責を受けただろう。だが、アルジュナの考えも理に適っているのであった。多くの被害を出さぬ為には、時には犠牲にも目を瞑る事が必要なのだ。
老いた二人の男は理想に拘り過ぎている。
 ――ボク達にはオステアの街を護る使命がある。今ここで無理をしては、それすら果せないじゃないか。
 心の中で二人に反論する。それでも、言葉にして伝えないのには、アルジュナが誰よりも師を慕い、その行動を身近でつぶさに見てきたからでもあった。
 理想と現実の差は、本人達も当に判りきっているはずである。
 三人の間に暫し沈黙が訪れた。
 徐に口を開いたのは、オステア国の第一執政ラファエルであった。意を決したのか強い眼差しを相貌に湛えている。
「早い者は既に避難を始めている。我が軍はこれより全力で避難を援助し、可能な限りの者をオステアに連れて行く。
オステアまでの先導部隊にアルジュナと神官達。道中の護衛にウェントルとキュラサイトの両部隊をつける」
 ラファエルはそう言うとピコックへと目をやった。
 ピコックは何も言わず、ただ頷きでそれに応える。
 だまって聞いていたアルジュナは、驚いて言葉を投げかけた。
「先生とラファエル様はどうするのですか」
「殿が必要であろう」
「そ、そんな……ボクも残ります!!」
「無理を言うでない。誰が民を導くのだ」
「誰か他の人がやれば! ボクには、先生達をおいて行くなんてことは……」
 アルジュナの言葉は、最後まで続くことなく途切れた。先程、自分が考えていた事柄が脳裏を過ったからであった。
置いていく者と置いていかれる者。置いていかれる者が必要ならば、それは自分達でよい。喜んで民の為に壁となろう。犠牲が必要ならば、我等が進んで犠牲となろう。
 それは、ただのアルジュナの想像ではなく、確信に近い物であった。なにより、その証拠に師と老騎士の表情がそれを如実に物語っている。
見返してくる相貌の輝きが、言葉にせずとも意思が強固である事を訴えている。
 師が優しく微笑むのを目にした途端、目頭が熱くなり、涙が堰を切ったようにあふれ出す。
 それまで鮮明に映っていた視界が一気にぼやける。
「嫌です……いやです……いやだいやだいやだいやだッ」
 椅子を蹴って立ち上がり、師の胸に泣き崩れながら、力の限り、拳を何度も何度も師の胸に叩きつけた。
 ピコックは、駄々をこねる我が子を抱くように、優しくアルジュナの背にそっと片手を回しながら、空いた手で頭を撫でた。
ごつごつとした、節くれだった師の老いた手の温もりが、そこから伝わってくる。
「オステアを頼む」
 未だ胸で泣き続けるアルジュナに、優しく言い聞かすように話しかける。
 止め処なく流れ落ちる涙を、アルジュナはなんとか袖で拭い取ろうとするが、後から後から涙は溢れてくる。
 暫く、そのままの姿勢で泣き明かした後、ようやく落ち着きを取り戻すと、ゆっくりと師の顔を見上げた。
「さあ、行くのだ」
 アルジュナを扉の方へと向き直らせる。
 アルジュナは師の言う事を聞こうと気丈に振舞った。側に置いてあった帽子を目深に被ると、杖を手に握りしめて部屋を飛び出す。
 寺院を後にし、後ろを振り向かずに大通りへと続く下り坂を精一杯に駆ける。
 懸命に駆けるその後姿を、ピコックが頬に光る一筋の涙とともに寺院の窓から見送っていた事を、アルジュナが知る事はついになかった。

564名無しさん:2011/02/02(水) 18:01:57 ID:???

 通りに溢れていた人の波も、刻が経つにつれて次第にその数を減らしていた。
アルジュナ率いる先導部隊が多くの難民を伴い二区を発ってから、既に丸二日が過ぎようとしていた。
その間にも、次々と難民の一団が二区を発ち、それに伴う形でオステア国軍の兵士達が護衛隊として随伴していく。
オステア国軍の懸命な献身は、実に多くの人々を救う結果となっていたのである。
幸いにも、未だ死霊の軍勢はこの地にまで到達していないようで、魔王軍もラザムの使途との戦いでこちら側に兵を割く余裕はないようであった。
だが、その幸運もいつまで続くかはわからない。
 今また、二区の門から難民の一団が発とうとしていた。
 怪我人や病人が殆どを占めており、担架や荷車といった物に乗せられた状態で、側に救護の医師や看護士が付き添っている。
難民の中でも若く健康な者や、オステアの兵士達が互いに協力して彼らの搬送に当たっている。その一団を、護衛部隊が前後にわかれて随伴する予定である。
今や、この地に残っているのは僅かな兵士と、自ら望んでこの地に留まった少数の難民ぐらいであった。
 ラファエルとピコックは殿部隊を率いてこの地に可能な限り留まり、ウェントルとキュラサイトは難民達の最後の護衛部隊として発つ。
大半が怪我人と病人からなるこの一団は、のろのろと、まるで亀が歩むような速度で先頭から順次オステアに向けて発って往く。
 列の中頃で、小さな眼鏡をかけた大人しそうな女性神官が、誰かを探すふうに辺りをきょろきょろと窺いながら歩いていた。
そのまま街道へと続く街の門前に辿り着いた時、そこで目的の人物を探し当てたのか、周りの人にぶつかるのもお構いなしに突然に小走りになった。
背後から罵声にも似た苦情が次々に飛んでくるが、それらには一切耳を貸さず、ただひたすらに探し人の下へと歩を急ぐ。
 途中で足がもつれ転びそうになるものの、なんとか持ち直し、ようやっと探し人の老騎士の前に立った。
「ラファエル様……お逢いできてよかった」
 息も絶え絶えに、素直な気持ちが先ず口を吐く。
「それほど急く事もなかろう。まったく、エルティアは昔から変わらぬな」
 ラファエルは柔和な笑顔を浮かべながら、エルティアの背後を顎先で示す。不思議に思い首を捻ってその方向に目をやった。
今まで彼女が強引に駆けてきた後を、もう一人の女性神官が、頭を下げ謝罪の言葉を口にしながらこちらに歩いてくる。
一心に駆けている間は何も思わなかったのだが、指摘されると自分のなりふり構わない行動が急に恥ずかしく思え、顔が熱くなる。きっと傍から見れば真っ赤になっている事だろう。
 小さな眼鏡から覗く大きなくりくりとした両の目に、深く金色に輝く瞳がよく映える。小ぶりでそれほど厚みのない薄紅色の唇が、彼女の大きな目をさらに際立たせていた。
見た目に大人しい清楚な雰囲気を纏う彼女は、その実、その通りなのだが、時折、今のように一つの事に意識をとられると、急に周りがみえなくなる事があった。
 エルティアの横に並ぶように立ったもう一人の女性神官は、仕様がないなという風な表情をエルティアに見せた後、改めてラファエルへと向き直る。
「ラファエル様、ご武運をお祈りしておりますわ」
「すまぬなクレア。エルティアの事を頼むぞ」
「はい。お任せを」
 クレアは、彼女がよく行う独特の片目を瞑った笑顔でラファエルに答えた。
全体的に細作りで整ったクレアの大人びた容姿が、その一瞬だけ少し子供っぽく見え、それが彼女の魅力をより一層引き出している。

565名無しさん:2011/02/02(水) 18:02:38 ID:???

 二人のやりとりを目にして、エルティアは内心むっとしていたが、なるべく顔にださないように努めた。
 エルティアにとってラファエルは、ラザムの教団で直接の教えを受けた、心の底から信望してやまない唯一の人である。
その崇高な生き方に憧れ、彼自身に憧れ、何時からか常に傍らに居たいと願うようになっていた。
弟子入りを懇願したときには、少し困った風な顔を見せられたものだが、それでも結局は快く認めてくれた。それ以来、エルティアにとってラファエルは師であり想い人である。
ラファエルがラザムから還俗する時も、彼を信じ、その後を追ってきた。彼だけを信じてここまでついてきたのだった。
クレアはオステア教区で神官として長く従事していたが、荒廃したオステアの為に奔走するラファエルと出会い、彼の活動に共感を覚えて共に尽力する事を誓っている。
 ラファエルとは自分の方がより一緒に居る期間が長い。クレアは多くの事を手助けしてきたと自負している。それでも、クレアと比べて頼りにされていないと感じる事がある。
実際、神官としての素質はクレアに分があった。一人の女性としても、彼女の持つ大人の魅力には勝てないのかもしれない。
彼女がラファエルに好意を抱いている事は、なんとなく同じ女性であるからか、薄々は気付いていた。だからこそ、些細な事でも悔しいのかもしれない。
 エルティアは、その様な考えを巡らせていた自分に気付くと、すぐにはしたないと恥じた。神に仕える身でありながら、他人に嫉妬する精神のあまりの未熟さを悔やむ。
 頭を軽く振って考えを改める。
 ――ちゃんと伝えなくては。
 昨夜、ラファエルにオステアに戻れと伝えられたとき、エルティアは初めて彼に逆らった。今まで彼の下についてきて、初めての反抗であった。
それでもラファエルの強い意志を曲げる事は出来なかった。ならばせめてもと、エルティアは昨晩、一睡もせずに彼の無事をラザムの神に祈り続けた。
殿部隊として二区に残るということは、もう二度と逢えないかもしれないことを意味している。
ラザムの神に祈りを捧げながら、エルティアはこのまま想いを伝えられないで別れていいのかと、自問していた。
一度は神に捧げた身でもある。想いを押し殺してでも生きるのが、敬虔なる者の正しい勤めの姿勢ではないのか。
 ――それでも。
 言うべきか言わないべきか悩んでいると、後ろからクレアに優しく背中を押された。弾みでラファエルの真正面に飛び出してしまう。
 エルティアは恥ずかしさを必死で抑えながら、意を決すると、ラファエルと正面から向き合った。
「ラファエル様、オステアでお待ちしております。必ず、必ずご無事でお戻りください」
 胸元から、彼女が常に首に提げている銀のロザリオを取り出すと、それをラファエルへと手渡す。
ロザリオには彼女の名が刻まれている。ラファエルは驚いた表情を見せたが、いつもの鋭い目元を急に和らげると、黙って受け取った。
その手が離れようとしたとき、エルティアは両の手で強く握り締めた。
 長い静寂が二人を包む。
「案ずるなエルティア」
「必ず戻ると約束してくださいますか」
 ラファエルは暫し沈黙する。
「……それは出来ぬ」
「それでも約束してください。私は、ずっと信じてお待ちしております」
「約束しよう。必ず戻る」
「はい――」
 その言葉を聞いて、エルティアはまるで守護天使のように微笑むと、名残惜しそうに手を離し、一歩身を引いた。
 ――どうかご無事で。
 今は、これが彼女に出来る精一杯であった。
 心の中で別れを告げると、クレアの姿を探して辺りを見渡すが、その姿はどこにも確認できなかった。
 ラファエルの下を離れ、元いた一団の列へと急いで戻ってみると、そこには既にクレアが待っている。
 片目を瞑って笑顔を見せる。その表情は、どこか優しく慈愛に満ちているように感じられた。
 街道に差し掛かり、見送るラファエルの姿が次第に遠くなる。
 二人の女性神官は名残惜しそうに、二区の門が見えなくなるまで何度も後ろを振り返りながら、オステアへと続く道を歩むのであった。

566名無しさん:2011/02/02(水) 18:03:24 ID:???

 エルティア達一団の後方に、オステア国軍の最後となる護衛部隊が少し距離をおいて続いていた。
この護衛部隊はウェントルとキュラサイトの両名が率いている。
殿として残留する事になったラファエルとピコックに、自分達も残ると談判したものの、オステアを護る者がいなくてどうすると、きつく反論された。
しかし、なお食下がっていると、万が一の際に、第二の殿としての役目にもなる後発部隊を担って貰いたい、と、頼まれる結果に至った。
死霊の軍勢を二区で押し留める事が出来ない時には、そなたらが壁となって戦い防いで欲しい。
そう言われては、これ以上の無理強いが出来るわけもなく、二人は最後となった護衛部隊を率いて、先発しているエルティア達一団の後ろを進んでいた。
 ルートガルト三区へと続く道々に、避難の途中で力尽きた脱落者の亡骸が無造作に転がっている。鳥に啄まれたり、野獣に喰われたりした跡が残るものもあった。
亡骸は棄てるしかないのであろう。あまりの居た堪れなさに、ウェントルは遺棄された亡骸を注視できずに目を逸らす。
目をかっと見開いたまま、その瞳が恨めしげに自分を見ているような錯覚に陥る。街道に点々と転がっている様は、それが一種の道標にみえる程であった。
共に歩む屈強な兵士達も、この光景にはさすがに表情を曇らせている。せめてもの救いは、亡骸のうち幾つかは胸の上に手を組まされ、最後の祈りを捧げられた後がみられた事だった。
先を進む神官や僧侶の誰かが、不憫に思い施したものであろう。
 ウェントルはそれらを目にし、心の中で冥福を祈っていた。
 その時、突然、背筋に今まで味わった事のない様な違和感を覚え、進めていた歩を止めた。
身体の底から噴き上がる恐怖心というのか、焦燥感というのだろうか、とてつもない何かが、まるで波のように襲ってくる異常な感覚に、汗が噴きだし身体が震えた。
不思議な事に、周りを歩いていた兵士達も一斉に立ち止まっている。その表情は、血の気が引いたみたいに蒼ざめている。
キュラサイトの方に眼を向けると、彼女も額にうっすらと汗を滲ませ、瞳だけを動かして周囲の様子を伺っていた。
 確かな事は、何かが背後から、明らかな殺意を伴って迫ってきている。
軍人として戦場を生き抜いてきた身体が、無意識のうちに危険を知らせている。だが、膝が震え足が動かない。
 ウェントルは、両の手のひらで頬と太ももを一回、音が響くくらいに強く叩いた。そして、勇気を振り絞って後ろを振り向く。
 緑の草原に延々と続く真っ直ぐな茶色の街道。一面の緑に線を引いたように、その道がくっきりと浮かび上がっている。
遠く彼方には、高い山々の頂を覆い隠すように、山頂付近に真っ白な雲が広がっていた。
その一見穏やかな景色の中で、凄まじい気配は、二区のある方角から間違いなく伝わってくる。
 目を凝らして注視していると、遠くの空に無数の影が現れたかと思いきや、その影が徐々に大きくなる。
 巨大な影の波が頭上を物凄い音と共に通り過ぎた。
 それは、ルートガルト付近に生息する野鳥の群れであった。皆、同じ方角に向かって飛び去っていく。
 明らかに何かから逃げている様子であった。
 だが、その何かの姿は一向に見えない。

567名無しさん:2011/02/02(水) 18:05:36 ID:???

「キュラサイト!!」
 恐怖に押しつぶされそうになって、隣にいる友人へと大声で呼びかけた。
 キュラサイトは大声で呼ばれ、肩をビクッっと振るわせる。
「どうなってるの!?」
「わからない……けど、死霊なのは、間違いないわ」
 普段から何事にも冷静で物静かなこの友人にしては珍しく、喋り声が上擦っていた。
魔術の心得がある分、ウェントルよりも遥かに過敏に、相手の気配を察知しているのだ。
 この場にいた者達が皆、二区のある方角を仰ぎ見、その意識を奪われていた時、目に見えて変化が訪れだした。
何時の間にか空に暗雲がたれこめたと思いきや、二区の方角の空が真っ黒に染まり、時折、眼を射るような赤い閃光が瞬いて空を赤黒く染める。
さらには、頭の中に何重にも響く怨嗟の唸りや咆哮が、遠くから風にのって運ばれてきた。
 ついに、死霊の大軍が二区へと迫ったのであった。
 部下の兵士達は、あまりの恐ろしさにその場に腰を落とし、地べたに座り込んでしまう者も現れている。
恐怖心がウェントル達を支配していく。常に戦場には恐怖が付き纏うが、それを克服しなければならないのが軍人の責務である。
だが、今回ばかりは勝手が違った。魔王軍とも互角に渡り合った歴戦の兵士達が、皆揃って怯えた表情をし、無様な醜態を晒している。
姿はおろか、気配だけで怖気づいてしまっていた。
 怯える兵士達をみて、自分がしっかりしなければと心に強く言い聞かせる。歯を食いしばって恐怖心に打ち勝とうともがく。
 最初こそ気圧されたものの、ウェントルは何とか気持ちを落ち着かせる事が出来るようになっていた。
隣に居るキュラサイトの存在が支えにもなっている。自分一人では到底無理であっただろう。
まだ死霊の姿は見えないが、それでもひしひしと感じる凄まじいまでの重圧。これは並々ならぬ怖ろしい相手だとウェントルは驚愕した。
「距離はある。大丈夫だよ」
 自分に言い聞かせるように、言葉が自然と口から漏れた。
 キュラサイトを見ると彼女も自分を取り戻したのか、周囲で呆然としている部下達を叱咤激励している。
「なにをしている! 立て!! 進むのだ!!」
 凛とした声が辺りに響く。彼女にしては珍しく、いつになく感情が顕わになっている。あえて、弱気になるまいと強がっている風にも見て取れた。
 ウェントルも声を荒げた。
「怖気づくな!! それでもオステアを背負う者か!!」
 兵士達はその声に応えるかのように、座っていた者は立ち上がり、震えていた者は怒号を上げた。
 皆が一歩、また一歩と前進を再開する。
 背後からいつ襲われるか誰にもわからない。気配は常に、背に感じているのである。
 殿部隊として二区に残ったラファエルやピコック、そして兵士達は無事なのであろうか。
 ウェントルは振り返ると、遠く暗雲たれこめる空を眺め、無事でいて欲しいと強く願うのであった。


駄文長文で申し訳ありません。
背景としてはオステアによる難民救済の話です。

568名無しさん:2011/02/02(水) 18:48:42 ID:???
久しぶりにまじまじと読みふけってしまった
オステア好きな俺としちゃ最高な一作だったよ GJでした

569名無しさん:2011/02/02(水) 19:11:53 ID:???
切り詰めればopにできるのではと思ったが
俺の能力ではどこをどう切ればいいのかわからん

570名無しさん:2011/02/02(水) 20:34:08 ID:???
一般ソルジャーlv1が主人公なSS。一応このSSの主人公は<とある兵士>と表記。
書いてあることは主人公の主観なので断片的な描写だし、価値観は偏ってる。

その黒い騎士は自らの剣を掲げ持つ。黒塗りの大剣に瘴気が纏わりつく。振り下ろされる刀身。黒い竜の

姿をしたそれは、燎原の火のごとく広がりレオームの兵たちを飲み込む。
何十もの兵が黒い炎に焼かれて死ぬ。生き残った者たちもほとんどが瘴気に中てられて動けない。そこへ

、容赦なく暗黒騎士たちが襲い掛かる。それは現世に現れ出でた死神のようであった。
闇の加護を受けた剣は重装甲の鎧をも紙のように切り裂く。
「踏みとどまれ」
兵たちのうちのいずれかが叫んだ。その声の主もまた、他の兵と同じ運命を辿るが、彼は五体を盾にして

サルステーネの突撃を止めて見せた。
犬のように忠実であるというレオームの兵たちの死に様である。犬と罵られようとも、彼らは構いはしな

い。
彼らは信じている。自分が死んでもレオーム王家さえ無事であれば妻子は守られる、と。
立ったまま絶命するその兵から剣を引き抜くと、サルステーネは遠くを見やる。
追撃は失敗。死して主君を守った彼らを手厚く葬ってやりたいと彼は思った。
だが、それはできない。彼らは旧体制の遺物として、敗軍の将兵として衆目に晒される。
敵に余計な情けを抱く前に、彼は任務失敗の報せを自ら主君に届けるため、馬を走らせた。
これが後で<とある兵士>が人づてに聞いた彼の父の死に様である。

前略。親愛なる母上へ。
お元気ですか。私は元気です。今、私は父上の遺命に従い、ゴート三世殿下の下で働いています。
私のような若輩者がレオーム軍の正規兵を拝命いただけたことは男子としての最高の誉れに
ございます。父のような立派な兵(つわもの)となるべく、日々修練に励んでおります。
そちらの様子はいかがでしょうか。王都近辺では逆賊・ムクガイヤの暴政により民は苦しんでいる
と聞きます。一刻も早く、殿下と共に帰還し王都を逆賊から解放できるよう願っています。
では、母上お体に気をつけて。早々。

571名無しさん:2011/02/02(水) 20:36:07 ID:???
「坊主、戦場は初めてか?」
壮年の男が<とある兵士>に声をかけた。使い込まれた軽鎧と剣、顔にまで傷のあるこの男は歴戦の勇士

といった感じである。
「はい。自分の名は…」
「名乗らなくていい。いちいち覚えるのも面倒だ。おまえは、俺の隊に配属らしい。
 俺はおまえらの隊長さまだ。この顔をよく覚えとけ」
横柄な態度に<とある兵士>は萎縮するも、その顔はしっかり覚えた。

その日の戦場で、彼の隊が任された場所はさほど重要な場所ではない。
末端の部隊の末端の新兵。それが<とある兵士>の今の身分である。
ソルジャーたちは円盾を合わせて密集隊形を取る。いくつもの盾を合わせたそれは
歩く壁であった。それは投石を防ぐ。人間同士の戦いならば矢も受け止める。
だが、魔法は防ぎきれない。運悪く氷の槍や火の玉に捉えられた兵は無残に死に絶えていく。
<とある兵士>は運良く魔法が当たらないところを進んだ。
「今だ!」
隊長の号令で兵たちが一斉に散る。静から動への瞬間。そこを目掛けて、火の玉が投げ込まれる。
効力射だ。何人もの兵が焼かれる。それでも兵たちは進む。ゴブリンたちはその迫力に一瞬気圧される。
剣の間合いに入った者から順に剣を振り下ろしていく。斬るというよりは叩くといった感覚であった。
貧弱なゴブリンたちは人間たちの剣を受け止められない。
<とある兵士>もまた、無心に剣を振り続けた。剣を振らねば死ぬ、そう思ったからだ。
気がつけば、わずかな隊の仲間のみが生き残り、自分は敵味方の骸にまみれていた。
敵を屠ったような覚えも、味方を守ったような覚えもない。
彼の隊の隊長もまた物言わぬ屍となっていた。
自分よりも優れた人物が虫のように死んでいった。なぜ自分のような未熟者が生き残れたのか。
いや、今はただ。生き残れた。そのことにのみ感謝したい。

戦場以外でも兵士の仕事は多い。<とある兵士>は巡回の任務に就いていた。
ゴブリンから奪還した村々を見て回る。多数の靴跡が残されている。これは、略奪の跡である。
略奪があった家には火が放たれている。それは、ゴブリンの手によるものではなかった。人間が人間から略奪をして

いるのだ。中原の、しかも豊かな土地で生まれ育った<とある兵士>には人間が略奪をする意味がわからなかった。人から物を

盗ることはいけないこと。それをやれば、罰を受ける。真面目に働いたほうがいい。彼はそう思って生き

てきた。
なのに、この地の人間は平気で略奪を行っている。他の村を見て回ると、略奪の現場に出くわした。
<とある兵士>は正義感から止めに入った。
当然のように罵声とともに握り拳と刃が飛んでくる。略奪をしていたのは、レオームが現地で徴用したフ

ェリル人の兵であった。<とある兵士>は仲間の兵に殺されのだ。
それからしばらくして、彼の母親のもとへは、ただその名と共に『フェリル地方で戦死』
とのみ記された手紙が届けられた。

572名無しさん:2011/02/02(水) 22:26:02 ID:???
いつも思うけどなんでこのスレには文才ある奴がこんなにいるの?
書けない奴はどれだけ頑張ったって書けないってのに…

573名無しさん:2011/02/02(水) 22:42:36 ID:???
570だけど、5,8,12行目とか変に改行してるとこがあってごめん
これミスです次から書き込む前に気をつけます

574名無しさん:2011/02/02(水) 22:58:12 ID:???
大丈夫、明らかにヘボい俺のでさえOPにして貰えた
やってみなよ

575名無しさん:2011/02/02(水) 23:05:23 ID:???
>>572
むしろこういうスレだから文才ある人が集まって来るんだと予想
あと書けないなんて決め付けてないで書いてみ 5回書いてダメなら10回書いきゃいい
その中で気に入った作品を1つ選んで1月かけて添削すれば納得のいく作品も出来るんじゃないかな
1日2日で作品書ける人なんて極僅かよ みなさんある程度の手間隙はかけてるはず

576名無しさん:2011/02/02(水) 23:32:17 ID:???
>>558
素晴らしい。素晴らしい。なんという充足感。
こと細かくきちんと織り上げられた状況説明は、読みやすいし世界に引き込まれて行くようです。
心情の表現も、場面や状況に応じてそれぞれのキャラクターの個性が引き立ち、かつ深く掘り下げられていてドラマチックでした。
しかし、イベントの投稿を行う者としては、こんな文章を見せ付けられてしまうと自分の文章が読みにくい・・・このスレ恐い。

577名無しさん:2011/02/02(水) 23:36:21 ID:???
そして<とある兵士>
彼の父も含めて戦場の一兵卒の視点が必死で小さくて悲しい・・・
手紙の演出の入りもイイ。

578名無しさん:2011/02/02(水) 23:54:15 ID:???
できれば、自分が作ったイベントの文章を直して欲しい。

579名無しさん:2011/02/03(木) 01:32:07 ID:???
イベントやOPが書ける人が羨ましい。
短い文章の中で、必要な事を事細かに盛り込める才能には脱帽。
到底自分には無理だなあと、感服しきりです。
なので、駄作ですが、時たまここでSSの様な物を書かさせていただいてます。

580名無しさん:2011/02/03(木) 07:13:57 ID:???
自分のSSが誰かの目に止まってイベント採用されると嬉しいよね。
キャラ好き過ぎてOPとかED書いたら双方採用されるとかもうね。小躍りしたくなる。


文章は書いてなんぼ。
小説風なら状況の説明をセリフ以外でしっかりと、
イベント風ならキャラの視点や心情をクローズアップするとそれらしくなる気がする。

581名無しさん:2011/02/03(木) 11:53:03 ID:???
>>580
イベントにあまりの長文は書けないから小説風は物語の進展を切り捨てないとだね。
逆に物語を進めるなら情景描写とかの雰囲気は気持ち残して捨てるしかない。
あからさまに途中で切り替えてるイベントもあるよね。

582名無しさん:2011/02/03(木) 17:13:00 ID:???
言葉のレパートリーが多いと表現が多彩でいいよね
どうも淡々と出来事を書くことしかできん

それにしても>>560のオステアの話凄いなあ
同レベルの一般ソルジャー対悪魔なら絶対悪魔が勝つだろうが一応戦いにはなる。
でも死霊相手じゃまさにゴミのようだもんな
背後から迫る死霊の恐怖の情景が映像で浮かんでゾクゾクした

583名無しさん:2011/02/03(木) 21:08:04 ID:???
ルック「風呂場と更衣室は盗撮の天下。過酷な環境ほど俺達の真価は発揮されるのだ。」

584名無しさん:2011/02/03(木) 21:51:36 ID:???
大陸の勢力図はグリーン・オステアがラザムの傘下に入った以外はS6と同じです。たぶん。

題名『毒蛇は頭を潰せ』

月のない砂漠の夜、その男は最期の時を迎えようとしていた。眼前には黒い血溜まり。それは彼自身が作り出した「毒蛇の牙」なる毒のせいだ。全身に受けた矢傷から毒は侵食し、血の赤さえ黒へと変えた。恐らく、自分は今、どうしようもなく醜い姿をしているのだろう。月のないのが幸いであった。血溜まりに自分の顔が映ることはなかった。彼の近くの砂地に火矢が一本突き刺さる。ナルディア大汗の軍勢が追ってきたのだ。

ここに到る経緯を追ってみよう。アルナスの毒蛇・スネアは、アルナス砂漠とその近辺を制圧し、ナルディアの勢力を滅ぼした。その後も騙まし討ちや裏切り、様々な策略を駆使して勢力を拡大する。「機を誤らぬこと」常々スネアはそう口にしていた。即ち、弱い敵を選び、あるいは弱い敵を作ってからそれを攻める。兵法の常道ではあれど、それをここまで体現してみせたのは彼を於いて他になかったと言えるかもしれない。ラザムが魔王軍残党や死霊軍と戦うとき、魔王軍残党同士が内紛で衝突するとき、彼は敵国の弱点を即座に見切り、そこを攻撃した。その動きは、毒蛇が獲物の脈所を見つけ、恐るべき速度で襲い掛かり牙を突き立てる様そのものであった。
だが、いくら彼の頭脳や戦略眼が優れていても限界はある。版図拡大に伴い、アルナス・ウルスの軍勢は次第に大きくなっていった。大きくなりすぎたのだ。領内の各地で問題が生じ、それを一つ鎮火させてもまた別のところで問題が生じた。そのうち、把握しきらない、また対応しきれないところで綻びが生じる。

ゲルザク峡谷にて。この地はムナード党・ラザムの攻撃を防ぐ、重要な防衛ラインを築かれた要衝であった。
この地の北、ミッドウェイ西を保有していたグリーン・ウルスはその地を捨てて逃げた。現地の指揮官は「岩の部族」の長、ルールーニ。防衛ライン構築の責任者は、「ドワーフの投石機」ベガレスである。はじめ、ルールーニとベガレスは反目していた。短期間のうちに、ベガレスは広大な土地に塹壕を掘り、土塁を積み上げる。断崖の壁面にはちょっとした袋のような形の拠点を設けることで、監視塔の役割をする。もちろん、断崖の上にも監視塔や拠点を置く。この地の指揮官の本陣にはいかにもドワーフらしいこの上なく堅牢で仰々しい城砦を用意した。なにかと文句をつけたがる気質のルールーニは、「こんなドワーフ式な築城の仕方でよいのか」などと言った。だが、いざ戦争になると彼らは協力しあい、何度かの敵性勢力からの攻撃を跳ね返して見せた。ルールーニとベガレスは互いの働きを認めざるを得ないこととなる。
「砂岩の旦那。悪魔どもが北から攻めてくるって話だぜ」
砂岩の旦那とはルールーニのことである。ベガレスなりの軍で上官に当たるルールーニへの呼び方であった。岩の旦那とは呼はない。それだと、ドワーフにとってはルールーニがガルガンタ近辺の山々をも統べるかのように聞こえるからだ。だが、旦那という呼び方には敬いの意味が込められていた。
「またか。性懲りもなく。いつものように適当に遊んでやれ」

585名無しさん:2011/02/03(木) 21:52:36 ID:???
攻めてきたのはムナード党である。だが、その時のムナード党の攻勢はこれまでの規模ではなかった。北の空から現れた異形の群れは、断崖を丘陵を飛び越え、監視塔を飲み込む。アルナス・ウルスは悪魔の本当の恐ろしさを垣間見た。それまで敵を防いでいた塹壕も土塁も一瞬のうちに吹き飛ばされる。ベガレス隊が岩石投げによって何体かの悪魔を撃墜するも、敵の勢いは止まらない。ルールーニが手勢を率いて敵陣の側背に回り、魔術師たちを射殺すも、すぐさま闇魔法の応射によって対応される。
敵軍の中に一際巨大な悪魔が二体いた。ひとつはムーア。彼の悪魔は、上がり続ける魔軍の士気に呼応するかのようにみるみる巨大化していく。それは錯覚ではない、実際に巨大化しているのだ。
「虫ケラども、じわじわとなぶり殺しにしてやる!」
巨大化したムーアの腕は陣地ごとドワーフとアルナス騎兵たちを掬い上げ、バラバラと地に落とす。それだけで死ぬものもいた。運良く、あるいは運悪く生き残った者達は指先で弾かれたり、摘んでゆっくりと時間をかけて握り潰されたりした。まるで虫ケラを殺すがごとく。圧倒的な力の差を見せつけ、容赦なく、そして時たま長く苦しむように、惨たらしく殺す。
もう一体の巨大な悪魔はゼオンであった。ゼオンは地に降り立ち、大きく息を吸うと地響きを鳴らしながら突進する。猛牛、いや、この世のではない威力。巻き上がる粉塵。ひび割れ剥れ、砕け散る岸壁。その中に赤いものが混じる。巻き込まれた数十名のアルナス・ウルスの兵達は苦しむ間もなく、粉々になった。彼はゆっくりと苦しめて殺すようなことはしない。だからと言って情けもない。ただただ、大量の命を奪い続ける。なにかを渇望するかのように。豪腕を振るうと武具甲冑が砕け、骨肉が飛び散る。命乞いをする者、逃げる者にも容赦はしない。
「脆いんだよ、テメェら……」
強者がいない。彼にはそのことがこの上なく不満であった。近くの死に掛けのアルナス兵を繰り返し踏みつけている名もなき悪魔がいた。ゼオンはその悪魔の首根っこを引っ掴むと、岩肌に投げつけた。悪魔の五体はバラバラになる。岩が崩れ落ち、その威力を物語る。少しだけ安堵した死に掛けのアルナス兵であったが、自分を救った者の顔を見るとその表情は蒼白に変わる。ゼオンはその兵につばを吐きかけ、興味なさそうに飛び去る。自分の渇きを癒す強者はいないのか、あのノーアのような。彼は舌打ちし、北の空へと飛び去った。


幸か不幸か、ベガレスとルールーニはこの二体の悪魔と直接対決せずに済んだ。辛うじて持ちこたえていたゲルザク峡谷の本陣に生き残った将兵は集結していた。
「なんということだ。これが悪魔の力か」
ルールーニは自らの見識の狭さを呪った。魔王軍は分裂し、内紛状態にあり、それの隙を突けば勝てると思っていた。だが、アルナス・ウルスと悪魔たちとの力の差は歴然であった。
「あんな化け物と殴りあうなんざごめんだな。そういうのはジオムにでもやらせりゃあいい。じゃあ、旦那、俺らはこのへんで引き揚げるぜ」
ドワーフが山の戦いで負ける。それは彼らにとって屈辱以外のものでしかない。しかし、ベガレスはここに到るまで何度も負けを味わっている。その中で負け続けても生き残ることの方が重要だと学んだ。一瞬、「逃げずに戦え」と言いかけるルールーニであったが、状況を冷静になって見ればそんなことは言えない。ルールーニは大敗によって混乱した自軍の将兵を巧みに収拾し、ゲルザク峡谷の陣の放棄を通達した。自らが築き上げた城砦の礎石をベガレスは黄金の槌で破壊した。

586名無しさん:2011/02/03(木) 21:53:53 ID:???
所変わって、ここはオステアの港町。城壁は傷み、崩れ、民は長引く戦乱で疲弊しきっていた。ラザムと同盟したとはいえ、東の死霊は強大であり、西からはアルナスの蛮兵が虎視眈々を侵掠の機会を狙っている。さらには、ルートガルト、イオナ及びその他諸々の地方からの難民が流れ込み、民は互いの生活を圧迫しあっていた。この弱りきったオステアは毒蛇の格好の餌食であった。
「ラファエル卿、そしてピコック卿は倒れた。第三執政アルジュナにこの国を率いていく器量はなく、我らオステアの命は風前の灯である。あろうことか、アルジュナの小娘は我らの命をラザムに売り渡し、自分のみが助かろうとしている。これを許してよいものか」
名もなき貴族風の男が街頭で演説をしている。アジテーター。彼がどこからの回し者であるのかは想像に難くない。彼の論には甚だ乱暴なところが目立つものの、日々の衣食にも欠く民に多少なりとも不安を抱かせる。ひとつひとつの策略では決定打にはならない。だが、それは、岩に水が染み入るかのように、徐々にオステアの地盤を脅かしていった。
オステアの首脳部が本格的にラザムに降伏するという情報がアルナス・ウルスへと舞い込んできた。頃合いか。ブレア城にて刃を研いでいた刺客たちは音なく宵闇を駆ける。東へ。ブレア東を一気に抜け、オステアの国境を飛び越える。綻びの生じた城に忍び込むのは影たちには容易いことであった。ちょうどその頃、本城の会議室にはクレア、エルティア、キュラサイトらが集まっていた。だが、最重要ターゲットのアルジュナの姿がない。刺客・テオード、ヒオット、ガウエンは会議室の屋根裏に張り付く。
”様子がおかしい”
ヒオットがアサシンのみにわかる合図で異常を告げる。テオードにはどう様子がおかしいのかが理解できなかった。ガウエンは黙っている。
(ヒオットのジジイ、俺を出し抜いて手柄を独り占めにしようとしてやがるな。どの道、この状況で仕事に失敗することはないだろう)
テオードはそう心の中でつぶやいた。そして、テオードはターゲットの集まる会議室に自前の爆弾を投げ込んむ。フッ。爆弾の導火線の火が消える。キュラサイトの白い剣が飛来する爆弾の導火線のみを斬ってみせたのだ。そして、屋根裏に向けて、大量の氷の槍が撃ち込まれる。その威力は屋根ごと刺客たちを吹き飛ばすほどであった。テオードは手傷を負う。狙いが当てずっぽうであったのと、彼の持ち前の強運が幸いした。周りを見回すと、ヒオットとガウエンの姿はない。奴等のことだ、既に離脱しているのだろう。テオードも這う這うの態で逃げ帰る。
アルジュナらは暗殺を見越していた。それどころか、業とラザムへの降伏という偽情報を流して刺客たちを呼び込んだ。ヒオットをはじめとする”影”たちの任務は暗殺のみではない。彼らは敵の工作員や密偵を見つけ出し、狩る。早く且つ秘密裏に情報を運ぶことも彼らの任務だ。情報戦・謀略戦に彼ら隠密集団は無くてなくてはならない存在だ。ヒオットらがここにおびき出され、ブレア城を留守にしている間、ブレア城駐屯軍の情報伝達能力と策略への対応能力は一時的に低下していた。

587名無しさん:2011/02/03(木) 21:56:08 ID:???
ウェントルはわずかな手勢を率いて西へ進んでいた。ブレア城を通り越し、さらに西へ。ターゲットはブレア西とアルナスの砂漠とをつなぐ橋頭堡となる敵拠点。平原と砂漠とを繋ぐ、敵のアキレス腱である。ウェントル隊は見張り台の兵を狙撃する。気付かれることなく奥へ、さらに奥へと入り込む。そして、拠点の中枢部に達した後は一瞬であった。
「お、おまえは、オステアの……。なぜ、ここに」
「斬り刻め。ソードラッシュ!」
乱舞する剣。建物は木片に、人馬は屍に。全滅には至らない。だが、大きな被害を与える。仕上げに厩に火を放ってから逃げる。拠点を制圧することも潰すことも目的ではない。ただ、連絡のための機能を低下させつつ後方を攪乱すること、それが彼女の隊の任務であった。同様の手を他の拠点にも及ばせるため、ウェントルたちはその場をあとにした。
マジックナイトの部隊もまた動いていた。ターゲットはブレア東のアルナス・ウルスの拠点。ウェントル隊ほどの速度はないが、彼女の攻撃は的確かつ有効打であった。
無論、留守を任された隠密集団たちもこの動きを看過したりはしない。遅ればせながら攪乱工作、急襲を行う部隊の動向をかぎつけ、それを阻止しに向かう。闇に生きるものにとって数少ない功名を成す機会。だがそれをものにできたものその時のアルナス・ウルス側にはいなかった。闇の中を飛び交う黒いなにかが彼らの額に突き刺さる。手裏剣と呼ばれる暗器であった。金色の髪をしたその小柄な影は、仕事を終えたことを確認するとその場から去った。
ブレア城に報せを持ってくる隠密は、いない。ブレア城の軍は東西、そして前後の拠点を攪乱され、隠密戦、情報戦で遅れを取った。外の状況側からない。城壁の外からも只ならぬ殺気が感じられる。空気が重苦しい。人を守るはずの城は今や棺おけのように息苦しいものとなっていた。だからと言って迂闊に動くこともできない。
「どういうことだ、我が軍の配置が完全に読まれているようではないか。あらゆる手において後手に回っている。これは、もはや裏切り者がいたとしか」
軍議の場でドルナードはこう漏らす。だが、彼の指摘も最もであった。オステア側の特務隊の襲撃は早くかつ正確すぎた。敵方にこちらの情報が漏れているとしか考えられなかった。だが、ここで”裏切り者”という言葉は禁句であった。土侯たちは押し黙り、重い空気はさらに沈む。同部族の集団とはいえ、利害の一致でのみ成り立った寄り合い所帯がアルナス・ウルスだ。いつ誰が裏切ってもおかしくはない。
(策を弄しすぎたか)
オステアを策略によって追い詰めるはずが、こちらが追い詰められていた。程なくして、敵襲の報せが飛び込んでくる。強行軍。大軍。オステアの軍勢であった。
「奴らは正気か? あれほどの大軍を動員してはオステアの守りはどうするつもりだ」
エフォードは驚きの声を上げる。これほどの大軍をブレア城付近まで近づけてしまうとは。一連の見えざる攻防によってアルナス・ウルスの情報伝達能力が著しく低下し、眼をふさがれたも同然であった。オステアが本拠地をほとんど留守にできたのは、ラザムがオステア近辺の死霊たちを一時的にとはいえ一掃してくれたからである。この進軍は半ば賭けであった。だが、アルジュナは明日を掴み取るために、踏み出した。それに、アルナス・ウルスは「弱い敵」である。弱い敵から潰すのは常道である。アルナス・ウルスはこれまで弱い敵を選び、あるいは弱い敵を作ってからそれを攻めてきたが、彼らは今まさに「弱い敵」の立場に立たされていた。ブレア城の軍議の場にオステアから書状が届いた。
”アルナスの皆さん。今すぐ中原から出て行ってください。降伏とかはいりません。ただ出て行ってください。ちなみに時間の猶予はありません。ボクたちは忙しいので。今から攻撃を仕掛けます。逃げてください”

588名無しさん:2011/02/03(木) 21:57:28 ID:???
「ふざけた真似を。全軍、配置につけ、中原の軟弱者どもに思い知らせてくれる!」
ドルナードは容易く挑発にのった。城塞の利を生かさずに、アルナス騎兵たちは打って出る。出てきたところを待ち受けていたのは、魔法の雨であった。ピコックが育て上げ、死して尚守り抜いた魔術師団は強い。彼女たちは最激戦地で最強の敵と戦い続けてきたのだ。今まで、弱い敵としか戦ってこなかったアルナス騎兵とは全く別次元の強さである。どうにか弾雨を抜け、展開しようとするアルナス騎兵たち。だが、すぐに無数の召喚獣の群れに阻まれ、押しつぶされていく。魔術師団の中心で光り輝く杖を掲げ持つ青法衣の少女がいた。他ならぬアルジュナである。『聖杖オステア』は最もふさわしい所有者にめぐり合えた。彼女の展開した魔方陣は魔術師たちの魔法力を何倍にも増幅させる。星幽界投射の奥義、ここにあり。その力は無限にすら思えた。
「退け、退けぇーっ!」
敗色濃厚、といより、勝機は微塵もない。ドルナードは退却の号令出す。振り返る彼が見たのは巨大な五芒星であった。その直後、爆発が巻き起こり、ブレア城が炎上する。炎を背にして小柄な人影が二つ首をもたげる。二つの人影が城楼の上から飛び降りる。光るなにかが飛び散ると、何騎ものアルナス兵が絶命する。
金色の髪をした小柄な少女。見覚えがあった。ナルディアに与していた盗賊・メルトア。そしてもう一人、ブレア城を爆破した張本人、ムームーである。
「なるほど、貴様ならば我が軍の配置をある程度知っていたとしてもおかしくはない。だが、それだけでは正確な位置まではわかるまい。やはり裏切り者がいたのか」
どうにかして城から脱出したエフォードが、メルトアに問いかける。
「…………」
「メルトアはだーいたいの位置を教えてくれた。あとはテキトーにカンでやってみたの。かむわよ」
ムームーがメルトアに代わって説明のようなものをする。
「馬鹿な、勘…だと。そんなものに我らは敗れたのか」
だが、勘というのもあながち間違いとは言い切れない。死線を潜り抜けてきた歴戦の士には超人的な勘が備わるという。彼女たちもまた、死線を潜り抜けてきた勇士に他ならないのだから。
「いや、あんたらがそもそも弱過ぎんのよ」
西からやってきたウェントルがそう言う。
「ムームーさん、メルトアさん、お疲れさまです。でも、もうちょっと手加減してくれないと。ブレア城はこれからボクらが使うんですから」
アルジュナもまた、部下たちを率いてその場にやってきた。これまでか、ドルナード、エフォード両名は進退窮まった様子である。降伏は許さず、そう書状にあった。どうしようもないのか。そう思ったとき、どこからか煙球が投げ込まれた。
「!? いけない、みんな、ボクから離れないで!」
二つ影が飛び込んでくる。ヒオットとガウエンである。二人は救出対象の周囲のオステア兵を必要最低限だけ殺し、ガウエンがドルナード、エフォードの体を無理矢理に抱えて脱出する。
白髪の暗殺者がアルジュナたちの方へ向かってくる。メルトアのみが煙幕の中でも動けた。手裏剣を投げつけるもすべて払い落とされる。速い。互いに短剣を抜き放ち、刃を合わせる。剣の速度では負けていない。剣の重さでも負けていない。メルトアの技は既に熟練の技である。だが、そのさらに上をいく”神業”の使い手が目の前にいた。一太刀目を防いだメルトアであったが二太刀目はそうはいかない。刃が絡め盗られるような感覚の後、いなされ、体勢を崩す。足払い。天地が逆転する。完全に組み敷かれ、喉元に刃を突きつけられるまでの時間はまさに一瞬であった。これがプロ、いや、大陸一の暗殺者の腕である。煙幕が晴れ、互いの顔が露になる。メルトアは老暗殺者の顔をこれまで見たことはなかった。だが、風の噂で聞いていた。そして、実際に刃を交えてみてわかった。彼だ。彼が、かつて自分を魔獣の群れから救った人物だ。盗賊としてここまで生きながらえてきたが、彼がいなければ自分は死んでいた。言ってみれば、これはあの時もらった命を彼に返すようなものだ。なんとも皮肉な話ではあるが。少女は自嘲じみた笑いと、満足そうな表情をたたえ、死を受け入れた。ヒオットの方はというと、彼はあのときの少女の顔など覚えてはいない。あのときの少女と今、自分が刃を突きつけている少女の関連性など知りもしないし興味もない。だが、なぜだろうか、彼は目の前の少女から命を奪う気にはなれなかった。
刹那、老暗殺者の姿は音なくその場から掻き消えた。彼は生涯でただ一人、獲物を見逃した。
「あーあ、逃げられちゃったか」「見逃してくれた、のかも」「…………さすが……」

589名無しさん:2011/02/03(木) 21:58:47 ID:???
各方面軍がほぼ同時期に敗戦しつづけていた頃、可汗・スネアはアルナス砂漠の本拠地にいた。アルナスの諸侯やドワーフ、隠密集団の一部が逃げ帰ってきた。
「敗戦の責を問うつもりはない。現に敵が我らの予想を超えて強かった、それだけだ」
高い座にて敗軍の将たちを見やるスネアの目はいつも通り冷たい。
「ナルディアが軍を再び興したようだ。この地の北に集結している」
アルナス汗国とアルナス・ウルスの戦い再び。かつて、アルナス・ウルスの土侯たちは最悪のタイミングでナルディアを裏切り、アルナス汗国を崩壊に追い込んだ。あの時の汗国は、対外進出を行い、補給線は伸びきり勝利によって油断しきっていた。その隙を突くことはスネアには容易いことであったのだが、今のアルナス・ウルスはスネア当人から見ても付け入る隙だらけであった。各方面の軍を引き揚げてはいるが、全面的な撤退はできていない。そもそも、此度の撤退は敗走と呼んだほうがいい。未だ、アルナス・ウルス全体の兵力はナルディアの再興軍を圧倒してはいる。だが、手痛い敗戦の連続で士気は落ちているし、全軍の半分もこの地に集結できてはいない。仮に集結させたとして、負けて疲れて意気消沈した将兵が使い物になるのか。
どうにかして、アルナス・ウルスは全軍をアルナスの本城に集結させた。兵たちは無口になり、騎乗獣たちは落ち着かない。ドワーフとアルナス人たちがささいなことで喧嘩をおこし、それで死人も出た。状況は芳しくない。ルールーニなどは「放っておけば、それだけで崩壊しかねない」と言うほどであった。やはり、勝利か。勝利する以外に、この勢力が体裁を保つ方法はない。スネアは全軍に号令をかけた。攻撃目標は、アルナス汗国。

「待ちくたびれたぞ。ちょび髭」
ナルディアはスネアが全軍を集めて攻めてくるのを待っていた。集結前に攻撃することもできたのに。
「変わらぬな。」
同じ砂漠の民同士、互いの全力でもって雌雄を決しようという腹積もりであったのか。確かに、後の遺恨を残さない手ではある。
「その驕りが、火の賢者を殺した。そして、今まさに自分自身をも殺す。貴様は機を誤ったのだ」
「勘違いするでない。わらわはおまえたちのように『弱い敵』と好んで戦おうとは思わぬ。力の差を思い知らせ、誰が、主であるのかわからせてやろうと思うての」
「……そうか。この決戦に勝利した者こそが、まさにアルナスの覇権を手にする」

590名無しさん:2011/02/03(木) 21:59:30 ID:???
口上は終わり、両軍の総指揮官は互いの陣に戻る。先手を打ったのはスネアであった。小細工なしに全軍を前進させる。ドワーフに予め作らせておいた野戦陣地を盾にしつつ、徐々に射程内へと迫る。両指揮官の号令と共に両軍のアルナス騎兵たちの撃ち合いをはじめる。矢と兵の数に余裕があるスネア側はやや早いタイミングで矢を射ちはじめた。野戦陣地をうまく使い、スネアの兵たちは砂漠の丘陵、窪地とそこに無秩序に築かれた塹壕、土塁の上を跳ねるように動く。突進しすぎるきらいのあるナルディア配下の兵と違い、無理はしない。大軍の利を生かし、交代して攻撃と離脱を繰り返し、敵を消耗させる。巧みな用兵であった。現場指揮でもスネアの方が上手である。アルナス・ウルスの土侯らはそう思った。スネア側のアルナス騎兵たちに援護されつつ、遠くからも目立つ派手な全身鎧に身を包む戦士が前に出た。ジオムである。自慢の大盾はナルディアの兵たちの放つ騎射を通さない。鈍重なドワーフとは思えない速度で迫り、目前敵に突撃を食らわす。突撃の衝撃で大盾が銅鑼のような音をたてる。矢は効かず、ジオムの突撃を喰らえばまず助からない。一方的な虐殺にすら思える光景であった。
「オラオラァーーー! 俺と戦える奴いねぇのかぁあああ!!」
ジオムは咆える。それに答えたものがいた。巨大な氷塊がアルナスの乾いた空から降ってくる。3体のドワーフがそれに巻き込まれて、戦死した。氷塊の上から青い衣と銀の胸当てに身を包んだ女が降り立つ。
「では、お相手願いますわ」
ナルディアに仕えるその女は大陸でも有数の魔法剣の使い手であった。その名はカリン。ジオムとカリンの一騎打ちがはじまった。自然と両軍の将兵が取り巻きとなって二人を見守る。カリンは低く構えたかと思うと、そこから細かい左右へのフェイントを交えながら距離をつめる。結果的に彼女の剣がジオムに打ちかかるのはジオムの真上からであった。ジオムは盾を掲げてそれを受け止める。ジオムほどの使い手でなければ、この一太刀ですでに頭を割られていただろう。受け止めた剣を力任せに弾き飛ばそうとするジオムであったが、盾を振りぬいたとき、カリンの姿はない。既に彼女はジオム背後に回りこんでいた。恐るべき速度。声もなく閃光のごとき切っ先がジオムの脇腹を狙う。ジオムは振り返りもせずに斧でそれを受け止める。カリンの速さはジオムの膂力に殺され、ジオムの怪力もカリンの速度の前では生かしきれない。勝敗を決めたのは魔力であった。先ほど、二度の斬撃を受けた盾と斧がなにかに蝕まれ始める。それは、酸が鉄をとかすように、魔力が武具を侵食するのであった。さらに、カリンは一歩だけ距離をとると、即座に詠唱をはじめ、魔術を発動させる。ジオムの武具を侵食していた”魔力”は息を吹き込まれ、”魔法”となる。次の瞬間、ジオムの両腕が凍りついた。魔法を外部から撃ち込まれてもこうはならない。これが、魔法剣である。
「やるじゃ……ねぇか。青髪の姐ちゃん」
剣をジオムの額につきつけたのち、彼女はこう言った。
「カリンと申します。……以後、お見知りおきを」
そして剣を納める。鞘に収めた剣を横にして、両膝を少しだけ折って見せる仕草。それは北方式の礼であるという。待たせていた仲間の騎乗獣の後ろに乗り、カリンは去っていった。

591名無しさん:2011/02/03(木) 21:59:55 ID:???
日没をもって、両軍は一旦兵を退いた。数で劣るものの、汗国はアルナス・ウルスと互角に戦ってみせた。ともあれ、ジオムは陣に戻り、治療を受ける。驚くことに、凍傷により腕使えなくなるどころか、彼は傷らしい傷を負っていなかった。そこへ一人の老ドワーフがやって来た。
「ジオムよ、こっぴどくやられたようじゃの」
「ジャンク爺さんか。なんの、次はしくじらねぇよ」
ジャンクは老いたりとはいえ、ドワーフにしては大柄であった。重い腰をどっこいしょと椅子に下ろす。なにか重要な話があるようであった。ジャンクはアルナス・ウルスに雇われた身ではない。だが、多くの同朋がスネアの手先となった事態を憂い、度々こうして彼らを訪ねてまわった。
「次……か。のう、ジオムや。おぬし、スネアのためにこれからも斧を振るうつもりかいの?」
「なに言い出すんだ。あんたの知ったこっちゃねぇだろ。金をもらったから戦う。傭兵にこれ以上の理由があるんのか?」
少しだけ二人の間の空気が悪くなる。ジャンクは平たく言えば、出奔を促しに来たのだ。そもそも、この老人は訪れては、理想論を語り、スネアに大義なく、ドワーフたちが与する理由はないと説く。だが、現実は理想通りにはいかない。ジオムも家族や部下を食わせていくために金を稼がなくてはならない。彼に一番会った金稼ぎの方法が傭兵である。
「じゃが、もう、スネアはおまえさんに給料を払ってはくれんじゃろうて」
「なに? あのおっさんはやることは汚ぇが俺との契約はちゃんと守る奴だぜ」
「本人にその気が合っても死んでしまっては金は払えんわい」
スネアが死ぬ。ジャンクはそう言った。いつの間にかドワーフたちが集まって来ていた。その中にはベガレスもいた。
「おう、ベガレス。それに野郎ども。どうした、こんな団体で夜にピクニックでもするのか?」
冗談を交えて話すジオムであったが、ドワーフたちの表情はそれは尋常ならざる事態を物語っている。
「ジオム……俺たちはこの軍を抜ける」
ベガレスはそう決断した理由を語った。ラザムとオステアが共闘の目標を定めたらしい。汗国もまた、ラザムと同盟しこの共闘に参加した。目標はアルナス・ウルス。さらに、ハルト国がムナード党を滅ぼし、ラザムとハルト国は停戦。ハルト国の西部軍が西進をはじめている。攻撃目標はやはりアルナス・ウルス。既にブレア西、ゴイザムの入り口国境にはラザム軍の姿はないものの、オステア・ハルト国の軍勢が集結している。こうして、アルナス・ウルスは汗国、オステア、ハルト、ラザムの四カ国に狙われることとなる。アルナス・ウルスには外交のパイプもなく国際的に孤立している。そして、これまでの戦いで彼らの弱さは証明済みである。包囲網を築いた国と一対一でもアルナス・ウルスでは勝ち目は薄い。弱い敵から潰す。弱いから狙われたのである。
「おいおい、さすがにそりゃあ急ぎすぎじゃねぇのか。まだ負けと決まったわけじゃあ……」
「どうかのぅ。かつて倒したアルナス汗国にすら遅れをとっているようなこの軍にできることはたかが知れておるがのう」
「抜け目ないアルナスの土侯どもは生き残る算段をしてる。そいつぁ、スネアの首をナルディアに差し出すこと、だ」
ジオムは外を見た。アルナス兵たちが忙しく動いているが、逃げようとしたり、あるいはスネアの首を取るために忙しく動いているようだ。外の空気は、幕舎の中よりも淀み、荒みきっていた。これは、負ける。そう彼の勘が言っている。雇い主が支払い能力を失えば、傭兵が雇い主を見捨てるのは常識。ジオムはやりきれない表情のまま武具を身に纏うと、幕舎の外に飛び出した。つい先ほどまで味方だったアルナス兵たちを蹴散らして血路を拓く。アルナス兵たちもジオムらを本気になって止める義理もない。抵抗らしい抵抗もなく、道を開けた。

592名無しさん:2011/02/03(木) 22:01:18 ID:???
スネアは土侯たちがそれぞれの手勢を率いて不穏な動きをしているのを察知していた。既に、彼に従うのは数えるほどの「蛇の部族」の子飼いの部下たちと謎の男、フリンクのみであった。
「そういや、デッドライトとかぬかすあの女はどこにいったんだ」
「さぁな……」
「ある時を境に、あんたの牙――戦略眼が鈍った。それからというもの、俺たちの軍は失敗つづきの負け続けだ。ちょうど、あの女はいなくなった頃だったような気がするんだが。そう思うのは俺だけか?」
このフリンクという男は、洞察力が鋭い。スネアは珍しく、己の知ることを包み隠さず語った。
「あの女はな、私を覇者とするため導くなどとぬかしつつ、私を利用していたのだ。ラザムを攻撃するためにな。だが、私の力では光の賢者や神剣の主を殺せないと見るや、すぐに私に見切りをつけた。私も最初から、あの女を出し抜いてやるつもりであった。利用されるふりをしてな。だが、結果は見ての通りだ。私は、覇者の器ではなかったということだ」
「俺が聞いてるのはそんなことじゃねぇ。あんたのせいで、蛇の部族はお先真っ暗だ。ナルディアの小娘は蛇の部族を一人足りとて生かしちゃあおかんだろう。あんたが分不相応な野心を起こして勝手に野垂れ死ぬのはいい。だが、こいつらまで巻き添えにするな!」
フリンクの出自は不明である。この場でも、彼の出自は明らかにはならなかった。だが、彼は、今滅びようとしている蛇の部族のことを他人事ではないように語る。それは、彼らの姿をかつての自分と重ね合わせているかのようでもあった。無言のまま、いくつもの弓が引き絞られる。狙いはスネアただひとり。もう、彼の味方はこの世にひとりもいなかったのである。「毒蛇の牙」が毒蛇自身を捉え、一斉に襲い掛かった。

593名無しさん:2011/02/03(木) 22:01:54 ID:???
スネアは眼前に展開したナルディア大汗の軍勢に目をやる。既に彼に抵抗する力はない。ナルディアは配下にスネアを捕縛するように伝える。各部族の長となる者は、幼少の頃から毒殺、暗殺に対する抵抗力をつけるために少しずつ毒を喰らい抵抗力をつける。蛇の部族の長ともなれば相当な強さの毒に耐えうる。皮肉にもその毒への抵抗力のついた体は、彼を救うことはなく、長く死までの苦しみを続かせるのみであった。
「報告。フリンクが蛇の部族の生き残りを率いて逃亡したとのこと。他の部族の土侯らは此度の反乱の責はすべてスネアにあるとして、大汗に恭順の意を示しております」
「土侯どもをこの場に引っ立てい!」
ドルナード、ルールーニ、エフォードら土侯たちがナルディアの前に引っ立てられた。彼らの前にはそれぞれひとつずつ、物々しい紋様をした大きな壺が置かれる。
「わらわへの忠誠を示すならばその壺に手を入れよ。生まれかわったアルナスに必要な者は生き残るであろう」
「し、しかし、大汗。我らは脅されて……」「レグリス!」
見苦しい弁解をしようとしたドルナードの舌が切り落とされる。血を吐き散らし、のた打ち回ったのち、彼は動かなくなった。
「なにも、ナルディア様はあなたがた部族を皆殺しにするとは申しておりません。ですが、仮にも反乱があり、大汗が流浪の身になるという事態に到ったのです。多くの同朋たちが死にました。あなたがたの叛意の有無に関わらず、部族の長として責任をとる必要はおありでしょう?」
「……わかった。このルールーニの死に様、我が部族の者達に伝えられよ」
ルールーニは意を決して手を壺の中に入れる。彼の肌の色は、みるみるうちに青ざめ、黒ずんでいく。口元から黒く変色した血が溢れる。つぼの中になにが入っていたのか想像に難くない。ルールーニはそれでも表情を変えず、声ひとつ漏らさずに死ぬまで苦しみに耐えた。
エフォードもまた、それに倣うと決め、壺に手を入れる。だが、エフォードが死ぬことはなかった。壷の中は空であった。ナルディアははじめからエフォードを赦すつもりであったのである。
縄目についたままスネアは三名の土侯への裁きの様を見届けていた。恐らく、ルールーニを殺した毒は自分に使われたものと同じもの。そして、自分が受けた毒の量はルールーニの受けた量の数倍。なのに、自分は未だに生きている。
「……ああ、そうか」
それまで終始無言であった男はなにかを悟ったかのように口を開いた。全身に猛毒の矢を受け、生きているのが不思議なほどである。その場にいた汗国の全員がスネアに注目する。その声は小さく、死に際の一言であるのがうかがえる。
「……ナルディアよ。……此度の勝利は貴様の力ではない……ぞ。……だが、貴様は勝利……した。……私という悪は滅び去る……アルナス……繁栄………貴様次第……」
最期の力で、スネアは顔を上げる。彼の眼に映ったのは、かつての傲慢で浅はかな少女ではなかった。多くの死や悲しみ、挫折を乗り越えたナルディアは美しく強い大狼となっていた。スネアは最期の言葉を紡いだ。
「……毒蛇は……頭を潰せ……」
カリンが一振りの曲刀を持ち、ナルディアの前に差し出す。
「ナルディア様」
「……うむ」
ナルディアはスネアに止めを刺す。振り下ろされた切っ先は優美な曲線を描き、抵抗なくスネアの首を落とした。毒で変色した黒い血が噴き出すかと思いきや、出てきたのは赤い血であった。胴体から離れたスネアの首はなぜか安らかな表情をしていた。

594名無しさん:2011/02/03(木) 22:02:14 ID:???
それから後、ナルディアはアルナス国内を平定して廻った。保守派の勢力は国内にしぶとく生き残り、大汗軍に抵抗した。それらに対し、ナルディアは、容赦ない殲滅指令を下す。それに震え上がった諸侯からは、次第に反乱のきざしはなくなっていった。平原への移住政策は取りやめた。そもそも、対外進出自体を取りやめ、国内を安定させることに専心した。
エフォードは、大汗からの支持を得て、主に交易による収入源確保に貢献した。彼はラザムとの交渉役としても重要な人物であった。アルナス・ウルスにいる時には閉めていたコーヒーハウスも再開した。彼のコーヒーハウスにはラザム、アルナスのみならず大陸から様々な人々が訪れた。比較的気候の穏やかなホラガス地区にコーヒー農園を作った。老後はそこでのんびりと隠居したいのだという。
グリンジャは、少数の手勢を率いて砂漠を駆け回っていた。アルナス砂漠の覇権がナルディアの手に戻ったとはいえ、隊商を襲う賊は存在する。彼女は隊商の護衛の任についた。一部族の長ともあろうものが、そんな傭兵まがいのことを、と余人は言うだろう。だが、彼女は気にしない。そもそも、彼女には一部族の長という地位などどうでもよかったのだ。グリンジャは砂漠での行軍の天才であった。その才は平時にも発揮される。彼女は砂嵐や極端な気温の上昇を事前に察知した。水場の位置を把握し、また、新たに水場を発見する。賊が隊商を襲いやすい地形も把握していた。多少廻り道になっても安全な道をとった。こういったことは、砂漠の案内人としては常識ともいえる地味な働きではあったが、これだけのことを一人でやってみせるのは砂漠広しと言えどそうはいない。さらに、賊を一瞬で追い払う剣の冴えをも持つのは彼女を於いて他にいないであろう。彼女によって無事に届けられた人と物資は数知れず。
「砂漠の旅は長く辛い。そう思っていたが、グリンジャはそこから苦と難を除き、風に流す。乾風と日差しに眼を細めて、砂漠とは自然の驚異であるかな、などと詠もうとした頃には、風はそよ風に変わっていた。グリンジャに守られての砂漠越えはアルナスの風に運ばれてきたような心地であった」
このように、とある商人は語る。
盗賊たちを自力で捕らえ、改心させている僧侶の噂があった。なんでも、その僧侶は素手でモンスターをも殴り倒すほどの怪力なのだそうだ。こんな噂をしていると、チックニアがやって来るという。チックニアは孤児たちを保護し、怪我人・病人を格安で診て、さらには盗賊退治まで一人でやってのけた。盗賊、僧侶、一般人、アルナスの戦士たちそのいずれにも分け隔てなく慈愛の心で接する聖女。だが、彼女に逆らうと容赦ない鉄拳が飛んでくるという。
レグリスはナルディアのもとを離れた。出奔ではない。風のように自由に生きるのが彼の性分だ。また気まぐれでふらっとこの地を立ち寄るかもしれない。だが、ナルディアが窮地に立たされると、どこからか風車が飛んできて彼女を救ったという。もしかしたら、わりと近くにいるのかもしれない。
カリンはナルディアを軍政両面でよく補佐した。戦場に出ることはめっきり減り、軍編成の兵站面での管理をする。彼女は真の意味で名臣であったといえよう。彼女は、中原などで行われている先進的な制度を仕入れてきては、ナルディアとともによく検討した。アルナスの地にその制度を導入するのになにか不都合はないか。彼女たちが過去の失敗から学んだことである。苦慮の末に実施された新法、新制度がアルナスに則したものでなかった場合はその修正案を考え、場合によっては思い切って取りやめにした。国を治めるということはこれほどにも大変なことか、と彼女たちは改めて痛感した。いくつもの失敗を乗り越えて、数々の新制度にアルナス式のアレンジが加えられたものが編み出される。そのカリン・ナルディア考案の法・制度は今度は中原に向けて輸出された。

595名無しさん:2011/02/03(木) 22:04:26 ID:???
砂漠一の極悪人 そいつは毒蛇 その名もスネア
人をだまして宝を盗み 人をだまして噛み殺す
悪い悪い毒蛇は 偉大な狼に捕まった
頭を潰せ 頭を潰せ 毒蛇の頭潰しちゃえ
悪い悪い毒蛇は 頭を潰され死んじゃった
これで安心 もう安心 我らを守る大狼 ナルディア大汗万々歳

城下で旅芸人が歌った歌である。既にナルディアとスネアの戦いは物語として子供らにも語られている。この歌で語られるのは英雄の勇姿と裏切り者の末路である。

ナルディアはアルナスの本城のバルコニーに建つ。ここは見晴らしがよく、城下を一望できる。ナルディアはかつて、アルナスを取るに足らないつまらない土地と思っていた。中原の豊かさ、中原の進んだ文化を奪い取り、自分が大陸を支配すれば誰も逆らわないと本気で信じていた。先王もまた、ブレア侵攻を悲願としていたため、自分の考えに疑問を抱くこともなかった。だが、いざブレア制圧を果たしてみれば、あのようなこととなった。ナルディアは足元に少しだけ積もっていた砂をすくい取る。幼少の頃から見飽きるほどに見てきた砂。彼女はこれをかつて忌まわしいと思っていたが、今ではいとおしく思える。アルナスの民はここで生きていけばいい。今は、胸を張ってそう言える。
以後、ナルディア大汗はアルナス史上、最も長く安定した王朝を築いた人物として歴史に名を残す。そして、その宿敵であった「アルナスの毒蛇」は最も残忍で狡猾な悪役として語り継がれる。多くの同朋を死に追いやった大罪人。裏切りの連続で諸国を混乱のどん底に陥れた極悪人。などと、人は彼を呼ぶ。それもまた真実。だが、スネアという悪が現れ、苦難の末にナルディアたちがこれを倒したからこそ、アルナスの人々はひとつになれたのである。一説によると、スネアは死ぬ間際に悟ったのだという。自分が、アルナスに平和をもたらす為の生贄になったということに。彼は全てを失った上で殺され、死後も蔑まれ続ける。彼は全てとはまではいかないまでも、多くの人々の憎しみを一身に受け、罪を背負って死んでいった。毒に蝕まれつつも、最期にあの言葉を残せたのも、そう思えばこそではなかろうか。彼の穏やかな最期の表情の理由もそう受け止められなくもない。――そんな考えがナルディアの脳裏をよぎった。だが、彼を祭り上げることなどできない。ならば、悪として語り継ごう。それを彼も望んでいるかもしれない。称えよ、ナルディア大汗とその功臣を。忘れるな、アルナスの毒蛇・スネアを。


以上で終わりです。長文失礼しました。

596名無しさん:2011/02/03(木) 22:36:11 ID:???
乙!!!相変わらず読ませるなぁ…

てかS6アルナスナルディア再起のEDはこれでよくね?

597名無しさん:2011/02/03(木) 23:46:50 ID:???
>>596
こんなんEDに来たら長すぎて参るわwwww

598名無しさん:2011/02/04(金) 00:18:34 ID:???
>>597
EDに使うとしたら>>595の10行目以降を端折って作る事になるのかな
ただS6だと全精力滅ぼさなきゃならないから
EDとして使うとしたらオリシナの光と闇仕様じゃないかな

599名無しさん:2011/02/04(金) 00:20:39 ID:???
アンカミス>>598>>596宛て

600名無しさん:2011/02/04(金) 08:04:19 ID:???
なんかもう喋らせて遊ぶっていう域じゃないねー
読み応えあるからいいけどw

601名無しさん:2011/02/04(金) 11:00:45 ID:???
ルグナナム「ギャグ要員である俺の存在意義は薄れるばかりだぜ」

602名無しさん:2011/02/04(金) 11:35:46 ID:???
ヒュンター「我々の出番も」
ルーネン「ない」

セレン「わたしは真面目キャラなのに出番が減るのはなんでだろう・・・」

603名無しさん:2011/02/04(金) 13:24:42 ID:???
真面…目…?

604名無しさん:2011/02/04(金) 17:59:20 ID:???
真面目レズと書いてガチレズですね、解ります。

605名無しさん:2011/02/04(金) 19:03:29 ID:???
ヒュンターもちゃんとしたSSあるじゃないかwwwネタ要素ありだがwww

606名無しさん:2011/02/04(金) 20:10:42 ID:???
シャイトックとかここのスレでは名前すら出てない気がするよ

607名無しさん:2011/02/04(金) 21:09:42 ID:???
むむむ、良いところのコメントが付けられん。
一行一行全てが珠玉の韻文・・・と言いたくなるような読みやすさ。ほんとリズムに乗るようでした。
王都攻略戦、悲壮なる進軍、毒蛇は頭を潰せ、は、同じ人なんだろうか。
違う人なら恐ろしすぎる、このスレ恐ろしすぎる。

608名無しさん:2011/02/04(金) 21:23:14 ID:???
『毒蛇は頭を潰せ』を書いた者ですが
私はは『王都攻略戦』と『悲壮なる進軍』を書いてはいません
いや、中の人登場とか萎えるって言われそうですが、「このスレやべぇ」って
私も思いましたので

609名無しさん:2011/02/04(金) 21:26:03 ID:???
イオナ国のENDがイベント化されていることに気が付き、驚き、そして喜びました。イベント作成者様ありがとう御座います。
条件がやっつけとの事ですので僭越ながら、
「流れ星」をイオナ国がリチムクを倒した時だけにしておきます。
END1、END2は「流れ星(両ENDの伏線です)」を見てかつハイトロームの忠誠に寄るように変更いたします。
「干渉」ですが、大幅な変更をするかもしれませんのでご容赦ください。実は「干渉」と「流れ星」にあたる部分はENDの裏設定をSS仕立てにして紹介したモノでして、他人から見たらどうでもいいと分っているのですが自分は恥ずかしかったりするのです(^^;)。
亀なのでちょっと時間がかかるかもしれません。
色々イベントが増えてスゲー嬉しいです。GJ。

610名無しさん:2011/02/04(金) 21:27:40 ID:???
>>608
マジすか?泣ける・・・

611名無しさん:2011/02/04(金) 23:37:47 ID:???
>>609
お気になさらず変更してくださいな。著作権があるとしたら間違いなく貴方です。
素晴らしい文章を見ていてもたっても居られずイベントにした訳ですが、作りが浅かったようでお手数おかけします。

しかしやべぇ・・・
ホントこのスレやべぇ・・・

612名無しさん:2011/02/05(土) 00:34:45 ID:???

ルートガルト国の崩壊は、各地で新たな動乱を告げる出来事となった。
リジャースド率いる旧ルートガルト国第三軍は、参謀スーフェンの進言を受け、リュッセル城へと攻め上りこの地を制圧する。
これを機に、名を新たにリュッセル・オーダーと改めると、彼らは次に、リュッセル北に陣を敷くリューネ騎士団分隊の攻略を目指した。
先の功績で軍師の肩書きを得たスーフェンは、リュッセル北を圧倒的な数の兵で包囲すると、一部が極端に脆弱な布陣を用いて相対した。
当地に篭もるリューネ騎士団軍師ガルダームは、敵のあからさまな陣形を鑑み、すぐに罠であると看破する。
しかし、本隊と分断され数の上で不利な状況は、このまま消耗戦を続ければ無駄に兵を損なうだけであるとの結論に達し、自ら敵の罠に掛かる決断を下す。
自身を囮とし、副軍師ルウェンダーと配下の竜騎士達に敵陣を一点突破させ、セレン率いる本隊へと合流させる賭けに出たのであった。
リュッセル北から一斉に出撃した竜騎士隊の一団は、大した反撃を受けぬまま敵陣を潜り抜ける事に成功する。
一路、パーサの森を目指し、大湿地帯へと向かい飛び去るのであった。


 大陸の東方に広がる大湿地帯。
 ここにリザードマンの勢力、穹廬奴が存在する。
 正確には、存在していた、といったほうが適切であろうか。一度は壊滅の憂き目にあうも、勢力再興を虎視眈々と狙い、時節を窺っていたのである。
リューネ騎士団とラストニ・パクハイトに挟撃された穹廬奴勢は、死に急ぐ単于ゲルニードを説得し思い留まらせ、永らくこの地に潜伏していた。
多くの同胞を失い、散り散りとなった軍を一から纏め上げ、やっと覇を唱えられるだけの兵力が集まりつつあった。
中原の忌々しいルートガルト国は事実上消滅し、宿敵であるリューネ騎士団は大きく兵力を二分され、本隊はラストニ・パクハイトと凄惨な争いを続けている。
まさに、今が好機であった。
「ソルソーン、貴様どうする」
 身の丈を悠に超える長弓を背負ったリザードマンの男が、大木の切り株に腰を降ろし、これもまた長大な弓矢の鏃を磨きながら言葉を発する。
 ソルソーンと呼ばれたリザードマンは、手にした長剣を鞘から抜き放つと静かに、剣先が地面に触れるほど深く右下段に構え、息を吸う。
暫しの静寂の後、空気を切り裂くような唸り声と共に、勢いよく長剣を斜めに斬り上げた。鋭い音が奏でられ剣風が巻き起こる。
「腕は、落ちていないようだな」
 鏃の先を眺めながら、イオードは口の端を吊り上げるように小さく笑う。
 鞘に納まる長剣が金属音を響かせる。まるでそれを合図にしたかのように、ソルソーンの前方にそびえ立つ大木という大木が、切口も鮮やかに次々と地響きを立てて崩れる。
 彼が長い傭兵生活の末に編み出した一つの剣戟の完成型、飛ぶ斬撃である。彼は、その凄まじい剣戟技を『竜巻扇風剣』とした。
「天魔覆滅……我が宿命に終わりなし」
「そりゃご苦労なこった。で、単于には応じるのか」
「一応はな。イオード、貴様は不満か」
「正直、気にいらんな。弓使いというだけで馬鹿にされる」
「ならば剣をとれ」
 イオードは、手にした矢を指で撫でながら鼻で笑った。
「一つ覚えで剣を振り回すか。それこそ馬鹿だな。近づく前に仕留めりゃ楽だろう」
 リザードマンの社会では、戦いは接近戦が、特に剣での勝負が、最も美徳として捉えられる独特の価値観が存在した。力の強い者は即ち尊敬される。
弱肉強食を地で行く風潮は、飛び道具等に殆ど頼らず、互いに真っ向から力でぶつかる事こそが強さの証であった。
しかし、幾ら精強なる種族であっても、力関係に個々の開きがあるのは、どの生物でも世の常である。リザードマンにも非力で臆病な者もいる。
そういう者は、周りから弱者として蔑まされ、疎まれる存在になっていた。
イオードは、決してそういう部類ではなかったのだが、旧来の剣だけで雌雄を決する風潮には少なからず抵抗感を覚えていた。
その理由として、彼の兄弟に非力な弟が居たという事もあるが、戦場でひたすらに接近を図り、斃れ逝く同胞達に強い焦燥感を抱いていたのだった。
「後衛殺しか……」
 ソルソーンが手にする剣の柄を握り締め、低く唸る。
 その様子を見て、イオードは
「べつに拘っちゃいない。向かってくる敵なら誰でも構わんさ」
 と、付け足した。
「まあ、穹廬奴を興すならいいだろう。オレも協力はする」
 鏃を磨き終え、その鋭さを確認すると、腰に提げた矢筒へと仕舞いこんで切り株から立ち上がった。
まもなく、彼の部下が一堂に集結するはずである。弓の扱いに長けるリザードマン族では極めて珍しい部隊であった。
 無事に合流をすると、ソルソーンと共に穹廬奴の決起を祝う場へと歩き出すのだった。

613名無しさん:2011/02/05(土) 00:36:02 ID:???

 リザードマン族を束ねる単于ゲルニードは、時節到来と読み、ビースト沼と名づけられた地域で穹廬奴の再興を果たした。
湿地帯に息を潜めるように生活していたリザードマン達が、穹廬奴の名を聞き続々と集まってくる。
 以前は、主な居住場所である湿地帯を、ほぼ全域に亘って勢力下に抑えていた穹廬奴勢である。その内に秘めた野心は極めて高い。
そして、その野心をくすぐるかのように、今の湿地帯にはこれといった勢力が存在していなかった。
 設えられた高台に立ち、居並ぶリザードマン達を見下ろしながら、ゲルニードは声高に唸り叫ぶ。
「グルルルアアアッッ!! 我につづけえッ!! 剣をとれえッ!!」
 リザードマン達は応える様に吼えながら、手にした剣を高々と挙げ、打ち鳴らし、地面を何度も蹴る。
唸り声と甲高い金属音、それに地響きが互いに混ざり合い、辺り一帯を包み込む。
異常なまでの熱気が満ち溢れ、触れればすぐにでも爆発しそうな光景に、ゲルニードは満足げに頷くと、さらにその熱を煽ろうとした。
「働きしだいでは氏族の位もくれてやろうッ!!!」
 リザードマン族の社会にも階級が存在した。氏族はその中でも、穹廬奴を構成する諸部族の重要な地位を占めている。
 熱狂の歓声が渦のように轟く。牙を剥き、口から泡を飛ばしながらリザードマン達が単于ゲルニードを讃え叫ぶ。
 その光景を、一人醒めた瞳で静観する者がいた。
 線の細い身体つきは、筋骨逞しいこの種族の中では、到底リザードマンとは思えない。だが、濃緑の肌はそうである事を如実に物語っている。
 女性――リザードガールとよばれている――のリザードマン族であった。
 ゲルニードの後ろに控える小柄な女性は、眉を顰めながら歩み寄った。
「単于、その様な事を軽々しくお約束なさらぬように」
 ゲルニードの横から小声で諫言する。
「かまわぬッ! 邪魔をするなチョルチョ」
 さらに言葉を続けようとしたチョルチョを手で遮って制すと、ゲルニードは眼下のリザードマン達を鼓舞するため、穹廬奴の優位性を熱く語りだした。
 チョルチョはその話には耳を貸さず、今後のことをただ憂いていた。リザードマン族の雄は非常に熱しやすい。そして、極めて好戦的である。
戦は駆け引きがあまりにも多い。昔、穹廬奴にもその駆け引きが得意な男が一人だけ居た。その男を、リュッセル城を奪った一団の中に見た、と風の噂で耳にした。
 ――スーフェンが戻ってきた。
 穹廬奴にとって切れ者でありすぎた。軍政に反する思想を持っていた。だから、有事が起こる前に処刑すべきだと幾度となく進言した。
結果的には、スーフェンが脱走し中原に亡命したことで、自然と彼の話は立ち消え今では話題にも上がらない。

614名無しさん:2011/02/05(土) 00:36:35 ID:???

 チョルチョもリザードマン族の中では秀でた方であり、それなりの知識は持ち合わせている。だからこそ、誰よりもあの男の危険性がわかっていた。
 ――穹廬奴は旗を掲げた。あの男が怨みを抱いているなら、間違いなく仕掛けてくる。
 心中複雑なチョルチョを他所に、ゲルニードは同胞の熱気に中てられたのか、恍惚とした表情を浮かべている。
 溜息がチョルチョの口から大きく吐いた。その時、列の後方から、外で見張りに立っていたと思しきリザードマン兵が高台に駆け寄ってくると、大声を張り上げた。
「ウェルン沼に向かって竜騎士の一団が南下中!!」
 辺りが急にしいんとなる。
 リザードマン達はお互いに顔を見合わせていたが、竜騎士という言葉の響きを聞き、徐々に辺りに殺気が満ちてくる。
 口々に殺ってしまえといきり立つ。そして、ゲルニードの一言一句を待つように皆が高台を注視した。
 ゲルニードは満足げに眼下をぐるりと見渡すと、大きく息を吸い込み、怒号を言い放つ。
「皆殺しにしろッ!!!」
 その一言で、集まったリザードマン達の興奮は頂点に達したようだった。我先にと、手に各々の獲物を引っさげて駆け出す。
「お待ちください単于! よくよくご熟考を」
 展開を見守っていたチョルチョは、あまりの事に愕然としながらも、何とかゲルニードを思い留めようと懇願した。
「ええい、うるさいッ!! どけえッ!!」
「ならばせめて、ソルソーンとイオードの到着をお待ちください」
「どけと言っただろうッ!」
 両手を広げ目の前に立塞がるチョルチョを、片手を振り上げて強くはじき飛ばす。
ゲルニードに殴打され、高台から落下したチョルチョは腰をしたたかに岩に打ちつけた。それでも痛みを堪え、懸命に立ち上がって行く手を塞ごうとする。
 また、容赦なくはじき飛ばされた。
地面を転がるチョルチョの皮膚は、摩擦で擦り剥け、殴打された顔は鼻腔がつーんと沁み、口の中に血の味が広がる。
しかし、チョルチョは立ち上がり、ゲルニードの面前に周りこむ。
「どうか、どうかお待ちを。
いま勢いに押され、策を練らず事を起こせば、せっかく得た機を失いかねません」
 早口でまくし立てた。
「くどいッ!!」
 ゲルニードは我慢ならなくなったのか、短く叫ぶと、チョルチョの脾腹を手にした剣の柄で一撃した。
「あうっ……単于」
 あまりの激痛に視界が暗くなる。薄れゆく意識の中で、脾腹の鈍い痛みを感じながら、宙を掴むように手を伸ばし地面に突っ伏した。

615名無しさん:2011/02/05(土) 00:37:06 ID:???

 イオードとソルソーンが連れ立ってビースト沼を訪れたのは、ゲルニードが軍勢を率い出立してから暫く後であった。
古くからの部下を率いて合流する予定であったが、どうした事か、ゲルニードはおろか一兵の姿も見受けられない。
二人は訝しみ、辺りを手分けして調べてみると、確かにここに穹廬奴の一軍が集っていた痕跡はあった。
 ――どこへ消えたというのだ。
 イオードは首を傾げたが、釈然としないまま時間だけが過ぎていく。
 じいっとしていても仕方がなく、少し遠くを探ってみようと首を巡らせていた時、地面に血痕のような跡が点々と続いてる事に気付いた。
何かを引き摺ったような跡も見て取れる。不思議に思い、イオードはその跡を辿ってみる事にした。
 暫く歩いていると、前方に誰かが倒れているのが視界に収まった。慌てて駆け寄る。
 それはチョルチョであった。口や鼻から血を流し、肌もいたるところが擦り傷を負っている。
「チョルチョ!? どうした、何があった!!」
 ぐったりとした身体を抱き寄せると、眉目を歪ませながら目を開いた。
「うっ……イオード」
「誰にやられた」
「とめて……」
「同胞達に何かあったのか」
「単于をとめて……おねがい。手遅れになる前に」
「単于がやったのか。くそっ、ゲルニードめ」
「みんなは……ウェルン沼に向かったわ。今頃は竜騎士と戦ってるはず……」
「竜騎士ッ!」
 久しぶりにその言葉を聞いた気がする。自然と血がたぎる様な感覚に身体が熱くなる。
「裏にいるのは多分スーフェンよ。気をつけて」
 脳裏に、陰険で口数の少ない男の顔が浮かび上がった。
 あまり親しい間柄ではなかったが、集まりで幾度か顔を合わせた事がある。相当の切れ者であるとの話も聞いていた。
「わかった。それより怪我は大丈夫か」
「ここで暫く休めば大丈夫だから……はやく行ってあげて」
 チョルチョを草陰に運び横にならせると、イオードはソルソーン達の下へと急いで駆け戻る。
先程の話を手短に説明すると、イオードとソルソーンは部下を引き連れ、ウェルン沼へと向かって必死に駆けた。

616名無しさん:2011/02/05(土) 00:37:53 ID:???

 ウェルン沼では、竜騎士隊の一団とゲルニード率いる穹廬奴勢が、壮絶な戦いを繰り広げていた。
 竜騎士隊は、リュッセル北から出立した時よりも少ない兵数で応戦していた。
 ウェルン沼の上空付近に差し掛かっとき、遠方から穹廬奴勢が武器を手にこちらに向かってくるのが目に入る。
そこで部隊を二手に分け、少数をニーア沼側の方面に向かわせると、残った半数以上の竜騎士達は、迫り来る穹廬奴勢に対して、果敢に立ち向かっていった。
少数に別れた竜騎士達は、副軍師ルウェンダーを含む、女性騎士達である。そのまま勢いを落とさず、ウェルン沼一帯を飛び越して行く。
 それには目もくれず、ゲルニード率いる穹廬奴勢は勢いに任せ、立ち向かってくる竜騎士達へと躍りかかっていた。
 リザードマン達は、空を駆る飛竜を相手に、投石をしたり投網を振るったりと、運悪く降下してきた竜騎士へ群がり殺到して次々に斬り刻む。
竜騎士達も巧みに飛竜を操り、距離を保ちながら火球や冷風などを飛竜に吐き出させ、穹廬奴勢を相手に必死に抵抗する。
ガルダーム旗下の部隊だけあり、竜騎士達はリューネ騎士団の一兵士でありながらも、その実力は精鋭中の精鋭を誇っている。
穹廬奴勢を上手く翻弄し、次々とリザードマンの屍の山を築きあげていく。
 ゲルニードはただ増え続ける被害に歯噛みした。その身体は既にかなりの傷を受けている。
「くそおッ。何故だ、何故こうもやられるッ」
 元々、相性が良いとはいえない相手であった。穹廬奴勢は接近戦に秀でていたが、剣戟を主体とした戦法は、距離をとられると手も足も出せない状態になる。
将として指揮を執るのはゲルニード一人であり、彼の指揮能力は決して劣るものではなかったのだが、やはり両軍には明らかな優劣の差があった。
 勢いをかって竜騎士隊に襲いかかったものの、その実、見事なまでに返り討ちに近い状態である。
穹廬奴再興で集ったリザードマン達の半数以上が既に戦死していた。それでも、勇猛果敢なリザードマン兵は、一切攻撃の手を緩めようとしない。
指揮官の命令があるまで、たとえ最後の一兵になろうとも戦い続けるのが、彼らの特徴であり信念なのだ。
 このままでは穹廬奴勢が全滅するのも時間の問題だった。
 ゲルニードを囲むように戦っていた側近達も、いつのまにか全て戦死している。
「ぐ、ぐわわッ」
 足元で火球が派手に爆発する。衝撃で身体が吹き飛ばされた。リザードマンの頑強な身体も、度重なる攻撃に悲鳴にも似た軋みをあげる。
転がりながらも何とか立ち上がると、標的を視界に収め、地面が抉れるほどに強く蹴った。
決して人間には真似の出来ない、到達点の高い跳躍を繰り出す。突然、眼前に現れたリザードマンに驚く竜騎士の首を、刹那に首を刎ね飛ばす。
そのまま重力に任せて地に足をつけたとき、狙い済ましたかのように矢継ぎ早に火球が襲ってきた。
 かわしきれないと咄嗟に判断し、腕を顔の前で交差させ防御の姿勢で耐える。決して背は見せない。
 ずどんずどんと鈍い衝撃が身体を奔り、凄まじい熱さに襲われる。
 撒きあがった土煙が風で流されると、ゲルニードを囲むように上空から五騎の竜騎士達が見下ろしていた。
辺りには、孤立したリザードマン兵が各個撃破されていく光景が広がっている。軍配はどうやら完全に竜騎士側に上がったようだった。
 さしものゲルニードも、長い戦闘で体力の殆どを使い果たしたのか、剣をゆっくりと構え直したが、がくりと膝をついて剣を地面に突き刺した。
 上空を旋回する竜騎士のうち、隊長格と思しき男が飛竜の手綱をしごく。
羽を拡げ、首を大きくもたげた飛竜の口腔に、真っ赤な炎の塊が膨れ上がる。
 ゲルニードは最期と悟ったのか、ゆっくりと目を閉じた。
 かすかな風きり音が響く。
 ゲルニードは一向に襲ってくることのない火球に、すっと目を開けた。
 どこからともなく飛来した一本の矢が、飛竜の急所を的確に射抜いている。
まっさかさまに地へと落ちた飛竜が立てる地響きが、ゲルニードの腹を激しく揺さぶった。
 後に残る竜騎士達が驚いて辺りを見渡す。そこへ瞬く間に飛来した矢が、立て続けに飛竜や竜騎士を射抜き、地獄へと叩き落していく。
 ゲルニードの視線の先には、長弓を携えたイオードとその部下達が居並んでいた。

617名無しさん:2011/02/05(土) 00:38:47 ID:???

 イオードは長弓を手に戦場を駆けた。同胞達を可能な限り救う為である。
竜騎士を目にするや、矢筒に手を伸ばし、矢を番え狙いを定めて引き絞る。彼の手から放たれた矢は、的確に相手を仕留めた。
リザードマンは、人間より遥かに強靭で腕力がある。その長弓から放たれる矢は、空気を切裂きながら真っ直ぐに飛び、飛竜の硬い鱗を易々と貫いた。
そして、例え金属製の甲冑に全身を包んでいようとも、その矢の威力は、甲冑を容易く貫き死を告げる。
臆病者と蔑まされた部下達に、弓の扱い方を一から教え込み、今では貴重な戦力へと育て上げた。その部下達も、次々と竜騎士を撃ち落していく。
 イオードは一息つくと、ソルソーンへと目をやる。剣豪の彼らしく、飛竜を踏み台に跳躍すると長剣を一閃し、また次の標的へと飛び移る。
流れるように去った後には、必ず竜騎士の屍が空から降ってくる。甲冑ごと胴が真っ二つに切断されていた。
 イオードとソルソーンの援軍によって、穹廬奴と竜騎士の戦況は一変した。
それまで優勢であり、勝利を約束されていたであろう竜騎士隊は、あっという間に全滅したのである。
主を失った生き残りの飛竜が、寂しそうに空を旋回していたが、何処かへと消えていった。後に残るのは両軍の夥しい屍の山である。
 座り込むゲルニードの下へ、イオードは歩み寄った。
「単于、これは一体どういうことだ」
 ゲルニードは黙ったまま歯軋りをする。
 沈黙するゲルニードと向かい合う彼の隣へ、ソルソーンと共に部下達が集まってきた。
「イオード……生き残りは僅かだ」
 ソルソーンがじろりとゲルニードに視線を移す。
 その眼光は鋭い。
「単于……いや、ゲルニード。大方、貴様はろくに考えもせずに戦ったのであろう」
 ソルソーンの詰問に対しても、押し黙ったまま答えない。
 その様子をみて、ソルソーンは顔に軽蔑の色を顕わにすると、もう何も語る事もないという風に一人戦場を後にした。
 ゲルニードは、去っていくその背を睨みつける。
「やつらは宿敵だッ! 見過すなど出来るものかッ!!」
 突然、牙をむき出して大声で吼えた。 
「単于、何故チョルチョの忠告を聞き入れなかった。
聞いていれば、この様な被害をださずとも済んだはずだ」
 イオードは静かに問う。
「貴様に何がわかるッ。単于である以上、俺は敵に背を見せるわけにはいかぬッ!」
「その為に、これだけの犠牲をだすのか……馬鹿らしい」
「背中に傷を負うことは許されぬッ。穹廬奴なら戦って死ねッ!!」
「もういい……ゲルニード、穹廬奴は終わりだ」
 そう告げると、イオードは生き残った者の数を見た。
 ――二十もなしか、見事にやられたな。

618名無しさん:2011/02/05(土) 00:39:14 ID:???

 穹廬奴再興として、各地の湿地帯から集ったリザードマン達は、ただの一戦で壊滅してしまった。
率いる将が然るべく揃っていれば、幾ら精鋭とはいえただの竜騎士相手に、壊滅の憂き目には遭わなかったであろう。
戦死した大勢の同胞達の事を考えると、イオードの胸は締め付けられる思いであった。
 ゲルニードへと侮蔑の目を向ける。
 生き残ったリザードマン達のうち数人が、この状況でもゲルニードを奮い立たせようと励ましていた。
彼らにとっては、単于であるゲルニードの存在は大きいのだろう。
 力なく項垂れるゲルニードと、それに付き従う兵士達の光景は、イオードの脳裏に昔を思い出させていた。
 竜騎士との戦い、エルフとの戦い、大いなる力との戦い、みな同じだ。剣を手に、ただがむしゃらに接近戦を試みる。
後に残るのは、いつも大量に転がる同胞達の屍。
 ――穹廬奴の歴史は血で綴られている。
 まさにその通りだと思った。
 何故。という考えが、心の奥底から湧きあがる。
 ――何故、何故にそうまでして死にたがる。
 穹廬奴だからなのか、リザードマンだからなのか。
 竜騎士と聞いて、自身に流れる血がたぎるように、かっと熱くなったのは事実であった。
好戦的な性格を否定はしない。種族の血がそうさせるのであろう。だが、進んで死にたいとは思わない。
長弓を手に戦うのは、その方が楽であるからだった。遠くから狙い済まして放てばいい。わざわざ近づく事もなく相手を斃す事が出来る。
 ――我々は不器用な種族なのだろうか。いや、違う。弓や魔法も扱える。
 確かに、傍目に見れば粗暴で獰猛とされるリザードマン族ではあったが、全てがそうというわけでもなかった。
土門ジェイクは見識に優れた名将であったし、剣豪ソルソーンは一心に高みを目指す人物である。チョルチョやスーフェンは魔法に造詣深い。
他にも、数多くの心優しい者がリザードマン族の中にいる。
 その時、イオードの心に一つの言葉が浮かびあがった。
 ――穹廬奴の歴史。
 脈々と受け継がれてきた事柄であり、リザードマン族としての生き方ともいえる存在。
 死に急いでいるわけではない。同胞達にとって、ただ、それが当り前なだけなのである。
先人達が戦場で剣を手にし、前へ前へと進む事によって、穹廬奴の歴史は紡がれてきた。
 ――オレが変わり者なだけかもしれん。
 手にした長弓を撫でる。
 感慨にふけるイオードの意識を現実へと引き戻したのは、突然あげられた部下の大声であった。
 遠く山間に霞むリュッセル城の付近から、黒い影がこちらへと向かってきているのが見てとれる。
 新たな竜騎士の一団であった。

619名無しさん:2011/02/05(土) 00:41:30 ID:???

 遠くの敵を見定める事に長けたイオードの眼が、その中にスーフェンが紛れているのを確認した。
新たな竜騎士の一団は、明らかにこちらに戦意を持って接近してくる。僅かに生き残った同胞達の、穹廬奴の息の根を完全に止める為であった。
 踏み止まって戦う姿勢をみせる部下達に、イオードは早く退けと怒号を上げた。
生き残った同胞達が、ゲルニードを伴い木々の深い後方へと急いで退いていく。それを見届けると、イオードは竜騎士の一団へと向き直る。
 徐々にその距離が縮まっていく。
 イオードは地を蹴った。
 駆けながら、手にした長弓で矢を立て続けに射る。ぱらぱらと、不運にも彼に狙いをつけられた竜騎士と飛竜が地に落ちていく。
竜騎士達も、相手がイオードただ一人とみて、数に物をいわせるかのように一斉に群がる。
 幾度かの射撃の末に、ついに矢が尽きた。
 いままでの彼ならば、数で不利な状況であれば、矢が尽きる前に安全な場所へと退避していただろう。しかし、今度ばかりは違っていた。
右に左にと、竜騎士達の攻撃を俊敏にかわし、その距離をさらに縮める。
 飛竜に同乗していたスーフェンと目が合った。
 互いの視線が一瞬、交錯する。
 イオードは愛用の長弓を投げ捨てると、足元に斃れている同胞の刀を拾い上げ、群がる敵中へと飛び掛っていった。


相変わらず長文で申し訳ない。
背景としては最終決戦の穹廬奴壊滅です。
ゲルニードが残念なのは設定なのでご勘弁ください。
ジェイク先生とソルソーンとイオードは、穹廬奴の良心だと思う。

620名無しさん:2011/02/05(土) 05:09:56 ID:???
ゲロゲロ…

621名無しさん:2011/02/05(土) 20:10:18 ID:???
ゲロゲロはS6ゲルニードOPで出てくるから大丈夫だろ

622名無しさん:2011/02/05(土) 21:05:40 ID:Ru.zdTZQ
周囲のレベルが高すぎて出すのちと恥ずかしいけど。

>>356
僕の解釈のリュッセルオーダー誕生

スーフェン「今戻ったぞ」
リジャーズド「どうだった?今しがたサーザイトから使者が来て、指揮下に入れと言って来た」
ス「うむ。サーザイトが国軍と魔術師団の支持を取り付けておる。間違いあるまい」
リ「ルートガルトは広いと聞いていたが、大した人材は居ないもんだな」
ス「優秀過ぎるトップが全てを取り仕切る組織ではよくある事だな。お前はサーザイトをどう見る?」
リ「奴は只のインテリ善人だ。ムクガイヤに比較して、全ての面で劣る。ま、俺に聞くより、兵に聞く方が早いな」
ス「さすがによく見ておる。奴はまだ、我々はもちろん、ロイタスの生き残り連中も掌握出来ておらん。オステア人達も何やら企んでおる」
リ「ハッハッハ、それでは軍の3分の1も掌握出来ていないではないか」
ス「出足が遅過ぎる。乱世に生きる者ではない。そっちはどうだ」
リ「ネルザーン砦には兵の1人も居なかったそうだ。もちろん抑えたぜ」
ス「上出来だ。ネルザーン砦に集積された軍需物資があれば、篭るだけでも数年は戦える」
リ「ああ。これを元手に、先ずはロイタスだ。そしてサーザイトか」
ス「その件だが、もっと良い話を持って来たぞ。お前の故郷だ」
リ「?」
ス「さすがに勘の良いお前でも分からんか。リューネ騎士団を攻めよと言っておる」
リ「おいおい、俺が無茶をすると言っても、リューネの竜騎士どもを相手にするのは楽じゃない。もっと実力をつけてからも遅くないんじゃないか?」
ス「穹廬奴経由で得た情報だが、アルティナが死んだそうだ」
リ「ほう」
ス「お調子者共が復讐の機会だと沸き立っておる。奴らの脳には制御の文字は無い。必ず蜂起するだろう」
リ「なるほど。リューネの主力はパーサ。沼地で奴らが暴れるなら、リュッセルに戻るには手間が掛かるな」
ス「他の者であったらこの様な献策はせぬ。だが、お前の機敏さには賭ける価値が十分にある」
リ「ハッハッハ、そうだな、電光石火こそ俺に相応しいか」

リ「俺の戦友達よ!ムクガイヤ様が亡くなられたのは、残念ながら事実であった」
リ「賢者サーザイトが遺志を継いで、軍を率いるそうだ。賛成の者は、イオナへ行け!」
兵士達「ブーブー」
ルググナム「あんな奴に仕えるなんて真っ平ご免だ!」
ニューマック「弱者の下に集うか。人間とは不思議な生物だな。ククク、そう言えばエルフどもも似てるな」
ダイナイム「彼の者には強き弓引けぬ。王が務まるはずが無かろう」
リ「そうだ。強い者が王になるべきだ。ムクガイヤ様亡き後、王になれる人間は1人しか居ない。それは俺だ!」
兵士達「そうだ!Yeah! Yeah! 」
リ「私腹を肥やせ、権力を笠に着ろ。お前達が役に立つ限りは、何をやっても文句は言わん。だが、クズはクズなりの扱いをするぞ。俺についてくるなら、覚悟しておけ!」
ガンター「んふふふ。面白そうね」
リ「リジャーズド・イレギュラーズ、出撃だ!行くぞォ!」

623名無しさん:2011/02/05(土) 21:25:25 ID:???
お・れ・た・ちっ・イッレギュラーズはいいよな
ワルな感じがいい
タレ目「リュッセル取っちゃおうか」
兵士ず「 Yeah! 」

624名無しさん:2011/02/06(日) 01:10:44 ID:???

オートム  「なあ、ガルサダス……ひとつ訊いていいか?」
ガルサダス「なんだ?」
オートム  「あのな、だいぶ前から気になってたんだがな、なんで、おら達ドワーフには女の戦士がいないんだ?」
ガルサダス「……んな事、オレが知るわけないだろう」
オートム  「おら達いれて、有名な戦士は九人だ。みんな男だ。兵士も男だけだ。男だらけだ」
ガルサダス「まあ、そうだな。オレも女が戦ってる所は見たことがねえな」
オートム  「そだろ? ニンゲンどもやエルフどもには、たくさんの女戦士がいるだろ?」
ガルサダス「人間の女は……悪くなかったな。機会があればエルフの女も抱いてみたい」
オートム  「おまえはいいよ。女のほうから寄ってくるからさ。おらなんかじゃ、まともに話しもしてくれない」
ガルサダス「そういや、魔族の連中には大層な綺麗どころがいるって噂じゃねえか。犬っころのところにも、トカゲ野郎のところにもな」
オートム  「じゃあ、なんでおら達ドワーフにはいないんだ?」
ガルサダス「大方、人間どもに似ている筋肉だるまのいかつい女を拝んで、それで楽しいのか? ってことなんだろ」
オートム  「けど、ガルガンダの里にはかわいい子いたぞ」
ガルサダス「ありゃ駄目だ。容姿がいいのは戦える身体じゃねえ。斧なんて持ったら腕が折れちまう。まあ、そういうこった」
オートム  「だども、一人くらいは、戦える子がいてもいいじゃないか。そうだろ?」
ガルサダス「まあ、九人ってのもキリが悪いしな。異論はないな」
デデンデ  「デデンデンデデン〜デデンデンデデン〜」
ガルサダス「……おまえなにやってんだ」
デデンデ  「ん? ちょっと立ちポーズをな……どうだ、このむっちりとした尻のライン。惚れ惚れするだろ」
ガルサダス「あ、ああ。そうだな」
ウォーラック「俺は英雄土王になる!! 俺は英雄土王になる!! 俺は英雄土王になる!!」
ゼグス   「いいぞウォーラック!! いいぞウォーラック!! いいぞウォーラック!!」
オートム  「あ、あのお……」
ガルサダス「よせ。いまは構うな」

オートム  「はあ……かわいい子ほしい……」
ガルサダス「だな」

625名無しさん:2011/02/06(日) 03:34:50 ID:???
需要あるかわからんが前スレまででwikiに掲載されてないぶんのSSまとめを小物入れにぶち込んどいた
抜けてるものや重複になるものがあるかもしれんがその辺は多めに見てくれ
wiki編集できる人がいたら編集してくれるとありがたいかも 自分は出来ないので後は任せた
あと無断転載だから問題があったらすぐ削除します 気を悪くした作者さんがいたらごめんなさい

626名無しさん:2011/02/06(日) 11:11:18 ID:???
>>625
題名ついてないSS多いけどミスと思しき題名があったので、
>・セレンとアルジュナ→・セレンとアルティナ
>・アルジュナの悩み→アルティナの悩み
>・度王の守り→土王の守り
かと

627名無しさん:2011/02/06(日) 15:51:43 ID:???
セレン「アルテナさま、どうして死んでしまったの?アルテナさま・・」
悶々悶々・・
セレン「アルテナさまにお会いしたい。会ってギュッと抱きしめてほしい!!」
悶々悶々・・
セレン「あぁ!アルテナさま!!」

メーヤ「キュウリはいかが?」

628名無しさん:2011/02/06(日) 16:28:42 ID:???
>>625
ああすまん 寝ぼけ眼でまとめたから色々とミスってた
作品のほとんどが無題だったから、題名はつけてない
区切り代わりに登場人物や出来事を簡素に文頭に持ってきているだけ

629名無しさん:2011/02/06(日) 17:32:55 ID:???
題名「王都攻略戦できない」
ゴート「よし、全軍、配置についたな。いよいよムクガイヤと雌雄を決しt」
イオナ「ゴートさま、フェリル○ロウが参りました。」
ゴート「フェリル……タ……だれ?」
その男はテステヌの顔をしていた。だが、背格好が彼のものではなかった。
脚をがに股にしたままクロスし、二本の細剣を下向きでクロスさせ、正面でなく
真横を向いてその方向にデゲデゲデゲと怪音を立てて歩いてくる。
??1「どうも、フェリルタロ○です。」
ゴート「だ、誰?テステヌ……なのか?いや、違うようだが。」
テステヌ?「いいえ、私はフェリルタ○ウです。あ、これはここに来る途中で
作ったNATOWというものです、お口に合えばよいのですが……@ごめんなさい。」
フィザレス「臭っ!臭い!!なんだというのだ、このメッセージウィンドウが腐ったような匂いは!」
イオナ「翼爪をザクザクやるだけで勝つる、とかないでしょう。えーそん(ry」
ゴート「何を言ってるんだイオナまで!?ううむ……頭痛がしてきた。
それでフェリ○タロウとやら、この私に何用か。」
テステヌ?「モー乳さま!(ガバッ)今すぐ、我らを野にお放ちください!」
ゴート「いや僕の配下に君みたいなのいないから、勝手に下野していいよ。」
??2「バァーっ!」
ゴート「うわっ!?・・今度は誰だ!??」
バルバタ?「バルバッタだよぉ〜♪」
ゴート「なに、バルバッタだと!?…って、君そんな見てくれだったっけ?」
バルバタ?「ふふふ、見たか、これが俺様の真の姿。あのね、マッチョはお塩と間違えて毒手裏剣と
煮込むのよえっへん!なりチャがセク質で埋まってるからっていい気になるんじゃねーぞ。HA?」
ゴート「You See?しかし、私の人気のなさは泣けて来る。死にたい。」
イオナ「まぁなんてことでしょうゴートさま冥王の幻術にかかって・・・・・・・・・・・・・・」
ゴート「いやまだリチムク出現してないから」
フィザレス「ひどいネタバレを見ましたぞ」
バルバタ?「HEY?俺を殺しに来たんじゃなかったのか!?わんわんお!」
イオナ「イオナびぃ〜む」ダルカン「ゲッタァー○ィィイイイーーーム!!」
バルバタ?「聖書によると世界ではじめて妹萌えをしたのはゴブリンだそうです。」(バルバッタが死んだ!)
ゴート「あーまったく決戦を前に余計な体力使ったーよし気を取り直してみんな行くぞ!」
一同「オオーッ!」テステヌ?「オオーッ!」
ゴート「君は来なくていい」

630名無しさん:2011/02/06(日) 17:34:16 ID:???
「王都攻略戦できない」つづき
///////魔王ルーゼルさん家にて///////
胸無奴「魔王陛下。全軍配置につきましたわ。クロウボール隊の斉射の力お見せしましょう。」
少彼女奴「んふふ〜腕がなるゥ〜あたしのLSツンナールバルデンガウムルペルStGで蜂の巣にしたげる!」
おい、「ヒュウ♪風向きもばっちし、いつでも殺れますぜ!」
ルーゼル様「よし我もいつでも自爆できるぞ」                  
パルースザーン「やめてぇええええ〜〜〜〜っ自爆はらめぇえええ〜〜〜っ」
ごめんなさい「ごめんなさい、うちの主人がくだらないネタのために三行も使ってごめんなさい。」
ナミエルス「それでだな、私のルーム火薬とかメテオにattributeでmao = 魔王とかつけてだな」
ニダハラス「なるほど、魔族はconsti = mao*3にするわけですな。そして、魔王に近しい我らはconst = mao*4とかにして」
キオス「誰ですの?」ラングドス「俺は知らないんだZE☆ミ」
ルーゼル様「おい、フーリン。我が知らない悪魔がいるぞ、説明しろ」
そのとき!閃光のごとき速度で大質量の青にび色の影が悪魔たちの群れの中に突入したっ!!
キュアアアアアアアア…・・・ドムガラガッシャァアーーーーン!!
リンドブルム「飛竜リンドブルムッッッッ!!!ただいまままままっまかりこしししこしこししまししたっ!
魔王へいかぃおかおかれおかひれひふぶぶっふぶっふ……水頂戴。」
ファウ「水って綺麗だけど、怖いのよ。」リンドブルム「ひでぶっ」(リンドブルムが死んだ!)
フーリン「なに?なんなの一体?君らというか君だれ??」
ファウ「ルエットを探してるの」
ナミエルス「ルエット…だと」talk(srba,知っているのか?雷電。)
ナミエルス「奴は化け物だ。」
ルーゼル様「びびるなよハンサム野郎」
ナミエルス「奴は惚れた女は必ず自分のものにする。惚れた男は永遠に自分のものにする。」
ごめんなさい「つまり、殺されるってことですね>永遠に自分のもの@ごめんなさい」
マッスル「すいませ〜ん」
ごめんなさい「はい、なんでしょうか。」
マッスル「そろそろ出陣らしいです〜みなさんよろしくお願いしま〜す」
ナミエルス「む、そうか。では逝くぞ悪魔たちよ。大砲も運び込んだことだしこの兵力で落とせんこともないだろう」
パルースザーン「ひどいひどすぎる」

631名無しさん:2011/02/06(日) 17:35:42 ID:???
///////ムクガイヤさん家にて//////
フェデリコ「革命の貴公子フェデリコです♪」
アルカ「魅惑の魔女アルカよ。」
フェデリコ「どっかの捨てられた(っぽい)王子+魔女ってよくある構図だよね。」
アルカ「あたしの世界だと魔女じゃなくて魔王扱いだったけどね。女魔王でも魔女王でもなく普通に魔王。」
talk(mukugaiya,ふむ貴殿らの世界ではそれほどに男女平等が進んでいるのかっ!?)
アルカ「既にもう男女平等って言葉自体死語だけどね。」
フェデリコ「世界同時革命はもはや死語だ。鉛の弾よりもキャッシュだよ。」
talk(saruchan,???)
超魔法使い「深く考えちゃだめよ!めんどーな話はこいつらの仕事よ。てゆーか趣味よ!」
ニースルーさま「そろそろ我が軍も発ちましょう。スルト殿、投擲は覚えましたね。」
スルト「はい。ニースルーさま」
ヒューマック「cut off イベント関数が不正です」
//////アルティナさん家にて//////
セイレレートヴィッヒ「「「アアアアルティナさまの美しさは世界一でででですすすす」」」
邪神アルゴス「「((ギュルギュルギュルギュル!!首回転首回転!!))忘れ去れれれ わたししののことももも
さささようならら わたししの恋人とととと こんにちわわわ わたししのロロロ((ギュルギュルギュルギュル!!首回転首回転!!))」
アンセルム「フ・・・魔道に身をやつして得たこの最強の力。これだけはマネするなよ・・・フ・・・・」
フラフィー「がーらどっ!」
ガラド「なんですかフラフィーさん。」
フラフィー「あたしたちがVT化される際のアイデアを考えたわよ!」
ガラド「現実を見ましょうよー。僕たちってVT化しにくいシナリオのキャラなんですから。」
フラフィー「まずはね、あたしは能力はセレンの上位互換な感じにしてlight3つけて
ドラゴンブレスは減速なしのバーナーブレスの上位互換にするの!処理落ちヤバスな厨二技にするのよ、うん!」
パエル「ふらふぃ〜さまぁ〜」レウスナ「もう、しょうがないわね。」
t_elf3「素晴らしい。私は奇跡を目の当たりに!」
竜騎士アルティナ「あのー」

それでは、いよいよ決戦ですあなたの采配に期待します。


632名無しさん:2011/02/06(日) 17:37:51 ID:???
<視点をゴート軍へ>
talk(goto,ふむ・・・ムクガイヤ自ら出てきたか。今こそ逆賊の誅罰と王権奪還を!)
アレン「カリューシャ聖王国!僕につづけ!」
レイク「みんな@俺に命を預けてくれ!」
ジェームズ「フハハハハ!どこからでも来い!」
<視点をムクガイヤ軍へ>
talk(fevt1_mvice, 我が君。敵が動き出しております。ご指示お)
トークムクガイヤ「噛むなよ。全く、あちこちからぞろぞろ集まってきて。
@そんなに私を理性爆発発狂美人 めい☆お〜 させたいのか。生憎、リチムクとかラスボス()呼ばわり
されてるものに用はないのでね。悪いがここいらで退出させてもらう。」
サルステーネ「ちょ、ちょっとぉーーー!」
フェデリコ「連隊、総員整列、三列横陣、構え」
カール「横陣展開の必要なし$密集隊形を維持し突撃せよ」
ダウン「全軍塹壕にて待機せよ、敵の黒目が見えるまで発砲を禁じる」
コズエ「おまいらちょっとまりょくぞうふくしろおら」
<視点をゴート軍へ>
ブレッド顔の人「よし砲兵隊、曲射にて仰角を調整せよ
・・・狙いは敵軍中央いや、<<<フェデリコ>>>を狙って放て!」
人気のある参謀「大公。シャルンホルスト元帥の新式砲兵隊も到着しました。」
ヒゲ砲、もーでる、フリードリヒ「「「ポツダムの科学力はぁ世界一ぃ!!」」」
ドガドギャドギャドギャ!ボゴォオ!タリモアッサーナ!
<視点をムクガイヤ軍(?)へ>
緑「わ、わ、わ」
眼鏡さん「出落ちですかセディエルクさま。仕方ない。忌むべきタルタロスの秩序よ$地獄への門よ開け!
さぁ、眼鏡っ子の素晴らしさを思い知らせてさしあげます。あ、あと剣の業にて霊を喚起せしめん」
ウインクさん「あれ?なんか豆の数少なくね?剣の業にて霊を喚起せしめん」
ないと「そういえば節分ネタがスレに投下されませんでしたね。残念。絵本の扉開いて$アストラルゲート、ワンダーランド」
S6でいない人「私などはハーレムの主役から一転、死人だ。ヘブン状態!簡易型アストラルゲート開きますたっ!」
<視点をアルティナ軍へ>
フラフィー「うっわ〜たいへんなことになってるねぇー」
ガラド「こんなの見過ごせないよ、僕、先に行きます!うおおっ@べーす攻撃力200地烈斬(射程1200)!」
レッジ「へっ、こんだけ敵がいるんだ。ちょっとぐらい殺したってバレねーだろ?
死にやがれぇええ@クロスバーニング!(相手は死ぬ)」
セイレレートヴィッヒ「「「きき狂気は終わったたた、そそそ葬送行進んんn曲を奏でよう!」」」
ラクタイナ「私を空気呼ばわりしおって、許さんぞ。地味にPCに負担のかかるハイネクロマンシー!」
リアムス&ナイナハリ「「さぁ目覚めよ、旧支配者よ……」」
ルオンナル「左舷、弾幕薄いよーっ。ソウルカノン!フォーリングスター!ヒステ・リ・アロー!
あ、そろそろ自殺しますんでよろしく。」

633名無しさん:2011/02/06(日) 17:39:39 ID:???
アルティナ「やめてぇーーーっ!」
赤髪の竜騎士は悲痛な叫びを上げる。戦ってはいけない。
死ぬ覚悟のある者にもない者にも彼女は傷ついて欲しくはn
(トゥルルルルル・・・トゥルルルルル・・・トゥル・・・ピッ。)
アルティナ「あ、もしもしお姉さま?あー、はいはい大丈夫大丈夫ですって。順調に原住民どもは
駆除していってます。本国へご帰還ですか。大丈夫大丈夫です。あ、はい。どうも、はーい。」
(ピッ)
アルティナ「やめてぇーーっ!みんな、戦っちゃだめぇええーーーっ!」
エカチェリーナ「そうよ。戦っちゃいけない。戦っちゃだめなの。」
エルラム「なのなの。」キニー&ニーナ「なのー。」
<視点をルーゼル軍へ>
ナミエルス「もうパーティーははじまってるようだな。イェニチェリ隊、前へ。魔軍の力見せつけよ!」
ルーゼル&ナミエルス「「ヽ(゚∀゚)ノ( ゚∀)ノ(  ゚)回せ!回せ!罪ある者よ、火の精錬によって昇華せよ!
全ての者に等しくケルビムの死の御手を!ヽ(  )ノヽ(゚  )ヽ(∀゚ )ノヽ(゚∀゚)ノ
鼠よ回せ感情をさかしまに良(゚∀゚)心をさかしまに世界をさかしまに廻せ廻せ廻せ廻せぇぇぇぇヽ(゚∀゚)ノ( ゚∀)ノ(  ゚)ノ!!」」
デレック「ククク・・・アハハハハ・・・!」
佐々木さん「ざーこざーこ」
カレン「ブボァー!私は怖いぞ!ブボァー!」
画面を何度埋め尽くしても足りないほどの量の召喚獣と攻撃エフェクトがその戦場に出現する。
怒号、轟音、爆音、剣戟、怪奇、荘厳、犬死、輪廻、
落日、破滅、狂喜、独善、童○、○漏、ときめき、すてき、だいすっき
すべてすべてない混ぜになり カ オ ス を織り上げる!

・・・・・・。
一般兵1「ど、どうなったんだ?」
一般兵2「見ろ、ブラックホールだ。一度に現出した情報やエネルギーが大きすぎて
空間に穴が開いてしまったんだ。英雄たちはこの向こうへ・・・」
一般兵3「なんということだ。まさに歴史に残る戦いであった。あーアホらし。帰って寝んべ寝んべ」
一般兵一同「帰ろ帰ろ〜」
(オルジンさんの足音が聞こえてくる。)
オルジン「空間に穴が・・・これも奴の仕業かっ。くそっ、間に合わなかったというのか。
きっと多くの人が犠牲に・・・。私は聖騎士失格か。」
ウィブリー「・・・。へっくちん。」
ウィブリーちゃんの魔力により、ナミエルス&テトグラ&佐々木さん&よしぶん&ムクガイヤ&アルティナ&ディアヴォロ&蘭地&キアン
&ジェームズ&ヒエロニムス&リュウな主人公&欝な人たち&カタストロフィとかいろんな人たちが再召喚されました。
*かみ*「ついでにSUMMONされた全人材のLVを+20してやるWRYYYYY!」
オルジン「やめてぇーーーっ!」
パジェット「もうどーにでもなれってかんじー」
キャスリン「台詞とんな猫耳」
 −end −

634名無しさん:2011/02/06(日) 21:47:43 ID:???
ラスボス連合とその他寄せ集め連合で戦ったら普通に後者が勝ちそうで困る
光の目勢の実質無限射程遠隔大量召喚がクソ技すぎる
あれでボスの壊れ必殺技もあらかた無駄撃ちさせられてしまうという

635名無しさん:2011/02/06(日) 23:22:01 ID:???
はいはいカオスカオス。いやかなり面白かったよ
なんだこの気分

636名無しさん:2011/02/07(月) 00:29:47 ID:???
このスレはどこへ向かってるんだw

637名無しさん:2011/02/07(月) 02:35:24 ID:???
未来、かな?

638名無しさん:2011/02/07(月) 02:49:09 ID:???
明日って今さ

639名無しさん:2011/02/07(月) 02:57:55 ID:???
t_elf3やルーネンのレスが大半だった頃からは考えられない変わり様だよなw


ゾーマ「最近めっきり客足が退いたな…」(シャカシャカ)

640名無しさん:2011/02/07(月) 03:06:05 ID:???

サルステーネ「マスター、濃い目の一杯頼むわ…」

641名無しさん:2011/02/07(月) 04:19:16 ID:???
wiki更新職人さんへ
「王都攻略戦できない」を書いた者ですが
wikiへの掲載はしないでください
というかこんなの投下してごめんなさい、みんな忘れてください

642名無しさん:2011/02/07(月) 04:27:25 ID:???
t_elf3「このスレは自重禁止ですよ」

643名無しさん:2011/02/07(月) 05:35:03 ID:???
最初なんて>>1の時点で「いわゆるクソスレだね!」なんて言われ、
キャラにあひんあひん言わせたりハァハァスコスコさせては「どーすんだよこのクソスレ…?」
と言われていたんだぜ?


元を正せば本スレでは怒られる内容(キャラ喋らせるオナニー)をやる為に作られたスレだ。
不真面目な内容ぐらいで自重したりする必要はないだろ常識的に考えて…


バルバッタ「…ってアスターゼの爺さんが言ってたぜヒャッハー!
アスターゼ「お前クロウボールでボコるわ…」

644名無しさん:2011/02/07(月) 06:19:23 ID:???
>>641
まーどうしても嫌なら削除した方がいいかもだけど、基本的に何でも有りだと思うよ

645名無しさん:2011/02/07(月) 06:25:05 ID:???
641だが>>642-644あんたらの気持ち受け取った、自重するのをやめるぜ!

Gathering of Dragons

赤竜ラスタス「ブボァー!(訳:本スレでさぁ、私たち名竜たちがS7以降でも
(たぶん)全員生き残ってて再登場するとかそういう話が出てるわね)」
青竜ライム「ジャシー!(訳:セレンはまだ死ぬとは決まってないんだけどね)」
雷竜イヴァン「ぴゅうー!(訳:そうだ!そうだ!)」
黒竜ネルガル「グガー!(訳:うっせーばーか。百合は巣にカエレ。
そんなことより、俺らのキャラ案自重しないで考えようぜ!
当然、俺は黒竜砲LSで付与して、スカイドラゴン、dk雇用。
闇魔法はSSまで全部持ってることにしようぜ!暗黒竜は漆黒の業火で全てを焼き尽くす!」
白竜ヴァオー「ヴァオー!(訳:ちょっとは自重しようよ。人材列伝でも君は『暗黒竜』じゃなくて
『黒竜』って明記されてるじゃないか。僕が守り一辺倒の地味キャラやったげるから、君は
攻撃偏重ステで”光に弱い”とかで悲しみを背負ってね)」
黒竜ネルガル「グガガー!!(訳:てんめぇ!S7では外道キャラの乗り物になる
クセしてなに優等生ぶってんだ。しかもさらりとなにry )」
飛竜メルツェル「バサッバサッ(訳:俺はジャンクシャンには死んで欲しくないなぁ。
あいつ死んだら俺ただの飛竜だもん。ヘタすりゃ他の名竜たちだけ人材化してるのに俺だけ
一般ユニット扱いになりかねん。死ぬな、ジャンクシャン)」
凱竜デュランダル「グルルル……(訳:大陸から正義が失われて久しい。我を従えるにふさわしき、
正義の騎士はもういないのか)」
魔竜クリム「クオー…・・・ン(訳:ああ、オーティ。あなたが生きていれば。)」
赤竜ラスタス「プス…プス・・・(訳:アルティナ・・・・・・。)」
青竜ライム「ジャシー!(訳:大丈夫!あたしたちにはセレンいるよ!)」
雷竜イヴァン「ぴゅうー!(訳:そうだ!そうだ!)」
赤・白・黒・凱・魔竜「「「ギャース!(訳:セレンじゃ無理だよ!)」」」

646名無しさん:2011/02/07(月) 10:44:46 ID:???
イヴァン鳴き声可愛いなw

647名無しさん:2011/02/07(月) 11:00:58 ID:???
ギャース!
メルツェルはLS弓耐性くらいしか思いつかんな

648名無しさん:2011/02/07(月) 11:40:38 ID:???
悪魔某「シャルロットぉ〜。おまえのその髪の気の紫イロの部分が気になってしょうがネェ〜。
ひっぱらセロ〜。ひっぱらセロ〜。」
シャルロット「きゃっ、痛いです・・・ごめんなさい、ごめんなさい、やめてくだ・・。」
???「シャルロットを」
??B「いじめるな〜!」
悪魔某「うぎゃー!」
シャルロット「あ、あなたたちは?」
髪の毛の紫色の部分(左)「ボクたちはシャルロットの護衛体(ファン○ル)だ」
髪の毛の紫色の部分(右)「右に同じ」
シャルロットがオールマジックリカバー、オールリカバー、シャルロットファ○ネルを習得しました。

シャルロット「あの・・・オールMリカバーとオールリカバーです。・・・ごめんなさい」
シャルロットファン○ル(左)「みんな、魔法を使おう!」
シャルロットファン○ル(右)「みんな、元気になれ!」
パルスザン「ご苦労、シャルロット。さて、人間どもへ闇魔法を浴びせにいくか。」
フーリン「よし、これでどこまでもいけるんだな。」
シャルロット「あの・・・ファン○ルで攻撃します。・・・ごめんなさい」
シャルファン○ル(左)「うっしゃー」
シャルファン○ル(右)「おっしゃー」
ポポーイ「ポポといっしょにファン○ルしましょ♪」
竜騎士たちが102機+αのファン○ルに囲まれてフルボッコにされる。
アルティナ「また多くの血が流されたのですね。」
スベスベ「おのれ悪魔め、ファン○ルとは卑怯な」
セレン「だめ、私じゃあファン○ルに対応しきれない!」
ジャンクシャン「メルツェル、高度を落とすな。俺が奴らの本体を狙撃しないと仲間が・・・」

649名無しさん:2011/02/08(火) 09:43:20 ID:???
ゲルニード「最近俺をニート扱いする奴が増えているようだが、
        マスターに必要なのは個人的な武勇ではなくて全」
カルラ「ニートはすっこんでろですぅ。一流マスターには勇・仁・智が必要ですぅ。
     敵が来ても逃げ出さず、即ちその勇ですぅ。
     敵と争って殺さず、即ちその仁ですぅ。
     何もしなくても誰かが何とかしてくれると知っている、即ちその智ですぅ。
     s1〜s6まで勢力を保ったヤツが他にいないことからもカルラの一流ぶりは証明されるですぅ」
ポートニック「あんたのほうがよっぽどニートだわさ」

650名無しさん:2011/02/08(火) 10:50:13 ID:???
もしもセレンが俗物だったら

セレンという娘は一説には復讐のためにリューネに入ったと言われています。
復讐の対象はもちろんアルティナ。まず、彼女はターゲット・アルティナの好きなタイプ
の人間の情報を調べ上げました。赤い髪、赤竜と対となる青竜に乗る人間、10〜14歳、女限定etc...
調べてみると、青竜以外の条件はクリアしていた。なので、「ちょっくら青竜とってくる」とかって
青竜をとってきて見せたのだから、セレンは間違いなく天才なのでしょう。
さて、没落貴族の彼女が雲の上の人のアルティナに会うのは容易なことではありませんでした。。
なのでまずはアルティナの譜代で、プライベートでもそういう関係になってたルオンナルに目をつけます。
ルオンナルの性格も調査。ルオンナルはお節介焼な人でした。
また、妹みたいな感じの恋人を欲しがっていることが判明。
なので、セレンは「放っておけない」感じの妹みたいな少女を演じました。
そのままルオンナルをたらしこんでアルティナに接近します。
1回の入団試験でアルティナはセレンを即採用。ついでに郷士と直参の壁を壊すとかふやけた
ことをのたまって、セレンにいろいろと権利もプレゼントしちゃいます。

特待生として入団したセレンはめきめき頭角を現していきます。
登場からして派手派手なのに、セレンは若手の竜騎士たちの中でダントツトップの成績でした。
先輩のスヴェステェンには剣の稽古で、オーティには魔法の演習で渡り合い、対戦した先輩を
冷やっとさせ、観戦した先輩をうならせました。見ていた若手たちはセレンの才能に嫉妬したり恐怖しました。
そんな優等生のセレンですが、リュッセルの外で戦った経験は実はあまりなかったといいます。
彼女は初陣で派手に下位悪魔らを血祭りに上げましたが、フーリンやルーゼルといった強大な悪魔が
出てくると真っ向勝負でも負けてしまいます。さらにパルスザンにハメられ、どこかから飛んできた
矢に撃ち落され、味方の騎士に追突されて被撃墜ラッシュを記録しました。
記録の時期によっては、出撃した回数より撃墜された回数が多いという意味不明な記録まであります。
生まれて初めて屈辱を味わった彼女は、落ち込みます。そして、アルティナに相談すると、
彼女はよい方法を朝まで時間をかけて教えてくれました。
「それからというもの、セレンは八面六臂の大活躍をしたと記録されています。セレンは復讐の
ことなどすっかり忘れてアルティナを信奉するようになりました。アルティナもセレンを寵愛します。
二人の主従は君臣の鑑とまでいわれるほどに美しいものでありました。」
と、そんな記録がエルフ文字で残されています。記録者の主観による誇張はあれど、
大筋はあっています。セレンは復讐を忘れてアルティナに忠誠を誓い、アルティナもセレンを
重用しました。

651名無しさん:2011/02/08(火) 10:51:32 ID:???
セレンは活躍しました。ですが、負けなかったわけではありません。彼女は「負けを負けにしない」
ことの天才でした。鈍感力の権化で、敗戦の厭な空気をたちまち払拭することはアルティナの十八番
でしたが、セレンはこの臣下版を考えたのです。
あるとき、彼女は、自分が敵の誘引策に落ちて死にそうになった際、配下の兵を捨て駒にして
自分が逃げる時間稼ぎをしました。
シチュエーションは違えど、そんな感じで彼女は何回も失敗しました。功績を得るための博打を何回も打って、
博打に負けても金は他人に払わせる。そんなこと繰り返して彼女は出世していきました。
捨て駒にされた兵はもちろんの助かりません。彼女は、自分の失策が明るみに出てアルティナが
にこにこ見守る中、オーティとかガルダームに叱責されると、それを真摯に受け止めるフリを受け流し
(magdef = 80)つつ、巧みな弁舌(magic = 100)で「それなら仕方ない」
と無理矢理納得させてしまいます。それでも言い逃れできない場合は、
(speed = 100)責任の在り処を他人になすりつけました。この際に主にいけにえにされたのが、
ミシディシをはじめとする直参騎士たちでした。彼ら直参の多くは今まで無能なクセに利権を貪ってきて、
戦場でも偉そうにしてアルティナの華麗な戦略・戦術の足を引っ張ってきました。自業自得ではあり、
アルティナもセレンが責任のなすりつけをしているとわかっていても、犠牲になるのがミシディシ
とかいない方がいい人間なのなら願ったりかなったりということで、それを見過ごしました。
彼女は他人の功績を(move = 220)盗み取ることにも長けていました。浪人時代には竜を盗んでは捨て、
盗んでは捨ての盗賊生活をしてリュッセルの過酷な環境を単身生き延びてきた彼女です。
温室育ちのお坊ちゃんやお嬢様らから功績という宝物を盗むのなどわけないことでした。
最速の竜騎士ルオンナルもそれに加担しました。彼女は他人から盗んできたカネや功績を惜しみなく
セレンに寄付しました。他者にはいかにも、「妹思いのよき姉」「美しき友情」と映るように取り繕って。
ただ、セレンはカネの使い方をよくわかっていなかったので、彼女の発言権を得るための政治工作に
使うカネはルオンナルが管理していました。ルオンナルは全てをセレンに捧げました。
彼女にとって、未来の騎士団総長・セレンに貢献しておくことは彼女自身のためであったからです。
次々に同僚を失脚させられ、また彼女の私利私欲のために利用されて、ミシディシは憤慨します。
ミシディシは無能ではありませんでしたが、同世代の名のある騎士と
比べるとどうしても見劣りする人物でした。
しかし、名門の出ではあったので、なんとか親のカネをばら撒き、親に泣き付いてどうにか自分は
失脚を逃れました。それどころか、ミシディシ派と呼ばれる彼と彼を取り巻く人間たち
の影響力はセレン派のそれを上回っていたといいます。名門の力は伊達ではありませんでした。
セレンとミシディシ、二人の騎士の対立はしだいに深まり、後に騎士団分裂の惨状を招くのですが、
その話はこの場では置いておきましょう。
とにかくセレンは処世術の天才でもあったのです。歴史の記録を調べてみれば、
彼女が責任転嫁などによって難局を切り抜けたと思しきことは数多いです。
我々凡人もせいぜい、英雄さまのいけにえにされる位置には立たないように気をつけたいもの。
もし運悪く彼女のようなモノが空から飛んできたのなら、それは天災に遭ったと諦めましょう。

652名無しさん:2011/02/08(火) 13:58:58 ID:???
ゴブリンやリザードマンにはメスがいるのにドワーフやナイトにいないのは何故だ

653名無しさん:2011/02/08(火) 14:36:25 ID:???
モンスターにもメスはいない。
もしかすると騎士とドワーフはケダモノなのかもしれないな。

654名無しさん:2011/02/08(火) 16:34:20 ID:???
>>653
ナイト<スフィンクスが証明された瞬間であった

655名無しさん:2011/02/08(火) 16:45:19 ID:???
サルステーネは古王朝最後の時代(魔王召喚から2600年ほど前)に赤毛の民の長の子として生まれた。
幼少期にどう育てられたかは伝えられておらず、知る彼の姿は人質として王都に来た後
のことのみである。
古王朝において属国の王子を皇太子と共に育て貴族としての教育を施し、これを戦友組
と称したが、サルステーネはまさに戦友であり、無二の忠臣として三代の王を支えた。
武芸に優れ、剣の技と馬を御する術に秀でていた。
彼と戦うには、剣を通さぬ盾と馬の脚を縛る鎖が必要だったと伝えられている。
魔術の技は知らず、終生学ぶ事はなかった。

彼は謹厳な気質で同時代人に知られた。たとえば都の門をしきたりが定めた刻限どおりに
開閉することにこだわり、日暮れまでに市内に戻れなかった時には、門の前で一夜を過ごした。
彼は裁きの厳しさで恐れられた。謀反人や追い剥ぎ、不正を行う徴税人や商人、不品行を行った
男女、主人に口答えした奴隷の少女に至るまで、全ての罪人の首を落として街道脇に晒した。

赤毛の民が叛乱を起こした時にも、王国の将軍として軍団を率いて戦い、
自らの父母の首を抱えて凱旋した。
彼を蛮族の出自と蔑んでいた者たちはこれ以後さらに彼を恐れた。
その性格のため、王が乱心した時には王の命令に忠実に従って領民を殺戮した。
現在にまで轟く当時の王の悪名の何割かはサルステーネの責任とすべきであろう。
彼は不死であったという。歴史の記録に「サルステーネが死んだ」
と記録されることがあっても、その後に彼は復活し王都の主と都の守護の役目を担っていた。


リッチームクガイヤ「…・・・・・・・・・」
デスナイトサルステーネ「・・・・・・はい。陛下、しかと承りました。」

以上、サルステーネさん復活イベ(嘘)をお送りしました。
ちなみにこの文章は8割方コピペです。

656名無しさん:2011/02/08(火) 20:23:42 ID:???
魔将サルステーネか・・・鉄串がおぞましくなるな

657名無しさん:2011/02/08(火) 20:26:46 ID:???
>>655
某オリシナの半人半魔ヴァンパイアを思い浮かべてしまった

658名無しさん:2011/02/09(水) 00:16:06 ID:???
>>648
シャルロットがかわいい‥

659名無しさん:2011/02/09(水) 00:58:12 ID:???
パルスザン「…はっ!?…なんだ、夢か…」
シャルロット「どうしたんですか、パルスザン様?」
パルスザン「いや、奇妙な夢を見てな…君と同じ名前の怪物に、頭をかじり取られる夢だ」
シャルロット「…酷いです…パルスザン様」
パルスザン「いや、その、私でも悪夢を見ることはあるさ」

シャルロット「感づかれたからには仕方ありませんね…」
パルスザン「…何っ?」
シャルロット「あなたの魔力を我が物として、私を辱めた悪魔たちに復讐する…」
シャルロット「そのために素性を隠してあなたに近づいたのに、ばれてしまってはこれまでね」

パルスザン「…いきなり何を言うんだ。私を羽交い絞めにして、何をする気だ!」
シャルロット「あなたの首をかじりとって、魔力を吸い取ってあげる」
パルスザン「ま、待ってくれシャルロット!」

…ちゅっ

パルスザン「え?」
シャルロット「…ふふっ、早くしないと会議に遅れますよ♪」

660名無しさん:2011/02/09(水) 01:38:39 ID:???
>>659
もう同衾以外に考えられんだろこのシチュ

661名無しさん:2011/02/09(水) 03:42:23 ID:???
グウェン「力は正義。力は愛。愛と騎士道を後世に託そう」

662名無しさん:2011/02/09(水) 05:27:00 ID:???
>>655
ちょうどRuinaやってるのでタイムリーだった
吸血魔道を追い求めて悪魔まで手にかけた末に悪魔と同じものになった魔将ゾォマとかいるわけだな

663名無しさん:2011/02/09(水) 07:16:47 ID:???
ダール・カーン・ディーム
ダール・カーン・ディーム
七つの命のダール・カーン・ディーム
一人で旅立つダール・カーン・ディーム
二又道で迷っていたら
三つの国の 王様が来て
四ツ目の竜を 倒せを言った
五つの門をくぐり抜け
六年がかりで探し出し
七度死んで 竜を倒した
ダール・カーン・ディーム
ダール・カーン・ディーム
七つの命のダール・カーン・ディーム

魔将ダ・ルカーン「――銅貨6枚・・・・・」
魔将ダ・ルカーン「来たか、今こそ御身の力試さん!」
魔将ダ・ルカーン「この身を七度(ななたび)滅ぼそうとは・・・」

664名無しさん:2011/02/09(水) 13:59:55 ID:???
RPGでダルカン出てきたらすごいやりやすそうだよな、RTSじゃオソロスィのに
超耐久と単純高威力の数回攻撃…シンプルがゆえに対策が楽みたいな

665名無しさん:2011/02/09(水) 16:12:04 ID:???
「ポポイロイトが二人・・・。分身か?それともはじめから二人いたのか」
「ぶんしん?二人?よくみて。ポポたちふたりはおなじじゃないよ」
「ポポはポポイロイト01」
「ポポはポポイロイト06」
「!?」
「ポポはポポイロイト08」「ポポイロイト03」「04」「14」「32」「78」・・・・・・
「ぜんぶで101にん。さ、ポポといっしょにおあそびしましょ」
「1体ずつ倒せば済むことだ。粉砕・ダルカンラッシュ!」
「ポポッ!」「ポポポッ!」「ねーねー」「ポッポポ!」「あそぼ」「ポッ!」
「かかって・・・来い!」
「「「あああそそそびましょましょましょしょしょしょしょ」」」
どがどがどがごーん。
「おうてー」
「なにが王手か。貴様とて残りは1体だろう!」
「さっきいたポポたちはぜんぶほんもの。ひとりでものこすと・・・」
「あそびましょ」「ポポといっしょに」「ねーねー」「ポポーイ」「あそぼ」「あそぼ」
101体のポポイロイトが現れた。
「ふむ。ならば私も使わせてもらおう・・・」
ダルカンは闘気に満ちている。
「ぬぅうううん!!」
「「「ポポーイ」」」
一撃で100体のポポイロイトが消滅した。
「うぎゃー」
ついでに近くの雑魚悪魔たちが300体ほど消滅した。
「てへっ」
残った1匹のポポイロイトは逃げ出した。

666名無しさん:2011/02/10(木) 03:47:58 ID:???
ダルカンの召喚技!
「カモォォォンゲッタァァァ!」



とかやっても不思議では無い

667名無しさん:2011/02/10(木) 03:59:50 ID:???
クウォード「ハンカチ、ティッシュ良し、お弁当も持ちましたね?」
ヤヌーク「かっかっかー、問題無いのだかっかっかー。」
クウォード「あぁもう襟が曲がってるじゃ無いですかっ!もう私を雇用出来ないんだからしっかりしてよね!」ヤヌーク「かっかっかー、そう言いつつも世話してくれるクウォードは優しいのだかっかっかー。」
クウォード「ちょ…もう!知らないんだから!」
ヤヌーク「かっかっかー」


喪ナード「あいつら雇用関係なくなってからどれだけ経ってると思ってるんだよ…」
ショハード「ツンデレ若妻と駄目夫って感じだよね。」

668名無しさん:2011/02/10(木) 08:39:44 ID:???
時は30年ほど前
若かりし日のジェイク「よぉし!うまくいった!中原の阿呆どもが、穹廬奴の兵法に敵うはずもなし。
今こそ好機。突撃するぞ、俺に続け!!」
若かりし日のスーフェン「ジェイク殿、お一人で防護壁から出られては・・・!」
若ジェイク「気にするな!俺は不死身だ!穹廬奴軍は地上最強ォォオオォォ!!」
モブネルザーン守備兵「な、なんて強さだ!ぐはっ!」
若ジェイク「なんたる弱敵!我が剣も泣いておるわ!
まぁ俺とスーフェンが組んでいたんだ、勝てなくとも無理はないがな!」
若スーフェン「・・・我が軍も半数ほどやられました。一度退いて立て直すべきかと」
若ジェイク「弱い者は死ぬ。それだけだ!臆病者はついてこなくていい!
俺一人でいく!オラオラァーーー!!」
若スーフェン「待たれよ!ジェイク殿!」
モズ穹廬奴兵「ウオオオーー!ジェイク殿に続けぇーーー!」
若スーフェン「ふっ・・・馬鹿どもが・・・仕方あるまい。死なば諸共よ。ウオオー!」
当時穹廬奴には二人の勇士がいた。一人はジェイク、穹廬奴最強の武を持ち、兵法三十六編を極めた
知勇兼備の名将である。もう一人はスーフェン、異端と蔑まれつつもジェイクの不敗の軍略を支えた男だ。


スーフェン「・・・。夢か。ずいぶんと懐かしい夢であった。」
リジャースド「スーフェン、軍備について話が・・・どうしんだ?」
スーフェン「いや、昔を思い出していた」
リジャースド「昔・・・ねぇ。俺には思い出したい過去なんてないがな」
スーフェン「例えそれが甘き記憶であろうとも、華やかかりし過去に思いを馳せるなど
愚か者のすることだ。穹廬奴は、愚か者の巣窟となり・・・滅んだ。いや、今、私が滅ぼす」
リジャースド「お互い、故郷に馬鹿げた因縁を持つと苦労しますなあ。軍師殿」
スーフェン「ふん」

669名無しさん:2011/02/10(木) 15:27:33 ID:???
ルぐぬぬム「…なあヒュンター」
ヒュンター「なんですか」
ルぐぬぬム「なんつうかこう…入りにくいよな、今の俺達は、このスレに」
ヒュンター「…まあいいんじゃないんですか?」

ルオンナル「許せん、百合はどこだ…百合を出せ!ええい、百合を出せといっておるだろう!」
ゾーマ「最近は客の入りが減ったな…」

670名無しさん:2011/02/10(木) 15:42:56 ID:???
>投稿日:2010/07/02(金) 17:14:12
>兵士A「おい、今のゾーマ様を見たか?幽霊みたいだったぞ」
>兵士B「ああ、なにやら会議でも気付かれなかったみたいだぜ」
>兵士C「それはひどい。まぁあの人の部下も新兵ばっかだし、本人も突撃食らえば消し飛ぶしな」
>兵士A「特徴も上位もネタも無いなんてゾーマ様くらいだよね」
>兵士B&C「えーまじきもーい。ありえなーい(AA略)」

>投稿日:2010/07/16(金) 15:04:40
>S5OPの出番を奪われたルグナナムの更なる強化にお怒りのゾーマ。

>ゾーマ「対抗して凍てつく波動でも覚えようか・・。」

こんな時代もあったんだよなあ
今じゃあほぼ一人で騎士団も魔王軍も蹂躙してるイメージだけど

671名無しさん:2011/02/10(木) 16:39:06 ID:???
サルやヨネアみたいな技の派手さは無いけど、戦士ユニットと普通に殴り合いするしな。
不憫といえば何処ぞの空腹戦士のが…

672名無しさん:2011/02/10(木) 19:25:05 ID:???
>>669
ババラッカス「まああまり気にするなよ。ノンケばかりのところでも尻を丸出しにする
       そういう心意気が大事だと俺は思うぞ」

673名無しさん:2011/02/10(木) 19:41:50 ID:???
ノーアが強化されていよいよレオナールさんがダントツで可哀想になっちゃったぜ・・・
ロニトはエルフってだけでまだ使い道はあるんだが

674名無しさん:2011/02/10(木) 20:00:35 ID:???
レオナールは故郷壊滅で絶望からベルセルクにでもなるしか無いな
装備は範囲攻撃の剣とボウガンと必殺技で火砲撃てるようにして
死霊共を狩りながら、ロイタス・ブリガードの残党を殺して回るみたいなキャラになれば
もう可哀相なんて言われないはず・・・!

675名無しさん:2011/02/10(木) 20:42:46 ID:???
>>674そして亜人勢力は何故かレオナールを殺したくなる呪いがかかって、妻をリンカーンした盗賊がルートガルトの新たな王になるんですね

676名無しさん:2011/02/10(木) 21:03:19 ID:???
S2でヒューマックの指揮下のルグナナムが強かったので書いた
ルグナナム「ヒューマックさんよぉ。あんたの部隊に入れば騎士団の後方を攪乱する仕事につく
って聞いたんだが・・・・・・。なんでこんな最前線にいるんだ、俺ら?」
ヒューマック「仕方あるまい。ムクガイヤ様は俺たちに前線で騎士どもを
食い止める働きを期待しておいでだ。本来戦術屋の仕事じゃあないが、定められし有様にはってヤツよ。」
ルグナナム「ハン・・・そういうことなら、いやその方がわかりやすくていい。」
敵軍が迫ってきた。
ルグナナム「ブレアの騎兵はでかくて強そうだな。アルナスの痩せっぽちどもとは違う。」
騎士たちが速度を上げる。ルグナナムは標的にされた。剣を構え、ルグナナムは迎えうつ。
ルグナナム「食らいやがれ!火竜剣!」
しかし、騎兵突撃の前に剣を弾き飛ばされる。ルグナナムは手ひどくやられた。
ルグナナム「ぐはっ!」

その後、後方の陣にて
ヒューマック「死にぞこなったか、ルグナナム。」
ルグナナム「あんた、碌に戦いもしねぇで逃げやがったな。見てたぞ。」
ヒューマック「ふっ、俺は給料分の働きはしてから退いた。退くもまた勇気であろう。
今回の短い戦闘の間にかなりの数の兵が死んだが、あいつらはそういう意味じゃあ
「退く勇気がなかった」と言える。」
ルグナナム「チ・・・いけ好かねぇ野郎だ。ま、悔しいが、あんたの方が正しいようだな。」
ヒューマック「・・・・・・ふむ。おまえは阿呆だが、それなりに場数は踏んでるようだな。
その悪運と度胸や良し。あとはちょっとばかし技が備われば使えるようになるかもな。」
ルグナナム「なにぃ?・・・・・・なるほど。こんな簡単なことで良かったのか。」
ヒューマック「ちょっとしたことに気づけば戦場でできる仕事の数はまるで変わってくる。
ほとんどの奴はそれにすら気づかずに死ぬんだがな。」
ルグナナム「へっ。感謝はする。だが恩に着たりはしないぜ。」

677名無しさん:2011/02/10(木) 21:03:36 ID:???
次の戦場にて
ルグナナム「後退!後退!浅瀬の地形に誘い込め!」
モブ騎士A「逃げるな臆病者ども!追え!追え!」
モブ騎士B「浅瀬に逃げたとて、貴様らに何ができる!」
剣を抜き放ち、火の神の加護を求める。徒歩火竜剣。だが、悪地形であってもこの武器では騎士に太刀打ち
できはしない。そう思われたが――。
高熱を帯びた幅広の刀身を振り上げる。剣に水滴がつくと即座に蒸発し、その熱さを物語る。
灰色髪の剣士は全力で火竜剣を水面に打ち付けた。大量の水蒸気が発生し、敵と味方の視界を覆う。
モブ騎士A「おのれ、ちょこざいな!」
ルグナナム「仕掛けるぞ!」
少数の兵とともにルグナナムは転進する。視界はゼロ、しかし敵の気配で距離はわかる。
彼らは特殊な作りのナイフを取り出し、ギリギリの間合いで放つ。
モブ騎士B「ぐっ。姑息な。こんなもので・・・。」
ルグナナム「今だ!」
彼の剣が再び炎を纏う。複数の短剣により勢いと守りを弱められた騎士たち。
今なら勝てる。かつての彼は己の剣のみで戦うことに固執していた。しかし、幾多の死線を越える中、
剣のみでなく肉体と技、知力の限りを尽くして戦うことこそが肝要と知った。
ルグナナム「うおおっ!」
モブ騎士A「ぐああ!」
大身の赤い剣が馬ごと騎士を焼き切る。速度はないが、威力は十二分である。

意気揚々と本陣に凱旋するルグナナム。
しかし、彼に知と技を授けた男は彼の数倍の働きをしてなお涼しい顔をしていた。

678名無しさん:2011/02/11(金) 02:49:56 ID:???
掲示板読んで時間経つのを忘れたの久しぶりだわ

679名無しさん:2011/02/11(金) 12:45:46 ID:???
最近のこのスレは熱いな
俺も感化されてちょっと書いてみたけどあまりに酷い出来で泣けてきたw

680名無しさん:2011/02/11(金) 13:24:36 ID:???
俺の中でヒューマック株がじわじわ上がってる
最初はただの小悪党だと思ってたんだけど

681名無しさん:2011/02/11(金) 13:45:56 ID:???
ロイタスの壊滅後、暗殺者達はアルナス、リュッセルに潜伏
この時点ではヒューマック自身は何処にも所属していない
そしてS7でのリジャースド謀殺…謀殺といえば暗殺者…

ヒューマックが再度、表舞台に立つ展開もあるかもしれんね

682名無しさん:2011/02/11(金) 14:03:29 ID:???
忍者二人はヒューマックのスパイだったりして・・・

683名無しさん:2011/02/11(金) 14:23:43 ID:???
忍者二人はヒューマックのスパイだったりして・・・

684名無しさん:2011/02/11(金) 18:22:27 ID:???
>>680
小悪党な傭兵オッサンな顔から奸計巡らすイケメン化

685名無しさん:2011/02/11(金) 18:31:57 ID:???
ヒュ(頭を使え俺、ニースルーの下着を盗むには徹底した情報管理が必要だ)
ヒュ(最悪使用用の確保は絶対としても販売用も必要だ)
ヒュ(クソッ、ヒオットの糞じじいめ、賭けで散々とりやがって)
ヒュ(初歩的な睡眠中だが…ヨネアがいるから無理だな)
ヒュ(外出中を狙うか?給仕がいるか…いや、給仕程度なら睡眠薬で…)
ヒュ(そうこうしてるうちに本人g…)

サルステーネ「失礼、ニースルー殿」
ニースルー「なんでしょう?」
サルステーネ「最近、貴方を付けている影を見たとの報告が3件も入っています」
サルステーネ「なんでもファルシスに有能な諜報部隊があるとか」
サルステーネ「ラザム系列の僧侶の協力が得られない今、貴殿は非常に貴重な方ですので」
ニースルー「…それでどうすれば?」
サルステーネ「給仕の経歴を徹底的に洗っています。それまで給仕代理として私が派遣されました」
サルステーネ「洗濯用の下着を渡していただきたい」
ニースルー「部屋にあります、もっていってください」



サルステーネ「ふふふ」
ヒューマック「!?」

686名無しさん:2011/02/11(金) 18:47:48 ID:???
サル「それにしても、ニースルー殿は意外と子供っぽい下着を愛用なさるのですな」
ニー「それは全てヨネアのです。私のは一着もありません」
サル「なんと…では貴方の下着は?」


ニー「私は穿かない主義ですので」


サル「なん…」
ヒュ「だと…」

687名無しさん:2011/02/11(金) 18:54:54 ID:???
サルステーネはその性格のため、王の命令に忠実に従って女魔術師の給仕をした。

サルステーネ「おかえりなさいませ。ニースルー殿。」
ニースルー「ただいま。貴方が留守番と給仕をしてくれると安心できますわ。」
サルステーネ「ただ私は命に従ったのみです。」
ニースルー「ふふふ。どこまでも誠実な方。」

ヨネア「・・・・・・じー。」
アーシャ「やはり人は男と女の純愛こそが正しい。そう思いませんか?」
ヨネア「(ぷいっ!)」

688名無しさん:2011/02/11(金) 20:04:41 ID:???
ルーネン「ぷいっ」

689名無しさん:2011/02/11(金) 20:06:41 ID:???
>>685-686は全く純には見えない。

690名無しさん:2011/02/11(金) 20:43:45 ID:???
ムナード「そうだよな!男女恋愛こそ素晴らしい!人間の癖に良く分かってるな!!!
      というわけで俺と付き合え!!!!!!」

691名無しさん:2011/02/11(金) 20:49:41 ID:???
メーヤ「喜んで!」

692名無しさん:2011/02/11(金) 21:25:35 ID:???
クロウボール(♀)がムナードを見ています

693名無しさん:2011/02/11(金) 21:53:26 ID:???
ラクタイナ「お望みならハーレムにしようか。」

694名無しさん:2011/02/11(金) 22:18:44 ID:???
今回の演習の目的は火竜ヴァルカンを騎乗獣として
利用できるか否かを見極めることにあった。。
嘗て我らリュッセル人に対し、その脅威の力を振るった竜・・・。
信じ難い事に、唯の騎乗試験に前線要員を割く事はまからぬ、
と、私が騎手を務めることとなった。
だが、驚くべきことに、竜の背に乗った私への負荷は存外に微細。
加速こそ苛烈ではあったものの、騎馬とは比較にならず、
全天歪殻鞍は概ね快適であった。
それも束の間、グリーン兵の巡回部隊と接触、悲運にも遭遇戦と相成り、実戦試験へと移行。
そこで目撃したものに、私は二つの感情を抱いた。
一つは「高揚」。
ヴァルカンはその圧倒的質量・機動力・防御力を存分に発揮し、
数で遥かに勝るグリーン兵の群れを圧倒・・・・・・いや『根絶』していった。
それは最早、戦闘と呼べる展開では無かった。兎を追うかのごとく、
百戦錬磨の蛮族兵を、ヴァルカンは駆り出し、喰らう。

その冗談のような快進撃に、不謹慎ながらも、胸が高鳴る高揚を覚えてしまった。
そしてその後に来るのは、かつてない「恐怖」であった。
考えて見れば妙であったのだ。実戦経験こそあれ、技術屋無勢に、
竜騎士リューネの真似事など、出来る筈がないのだ。
・・・・・・その理由はすぐに判明することとなる。
強烈な機動、巻き起こる暴風に耐えかね、手綱を手放した時の事だ。
動きを止めた竜に、好機とばかりに敵軍は矢と魔法を浴びせてくる。
私は、鐙に力を込めて振り落とされぬようにするだけで精一杯だった。
ヴァルカンは吼え、敵兵を消し炭にしていく。
その炎弾はラスタスのような業火ではないが、正確無比に敵を捉え、決して逃がさない。
あまつさえ、死に物狂いの敵兵が魔法を乱射しても竜には当たらない。
・・・・・・私が、横腹をうつでもなく、手綱を打ち鳴らすでもないのに当たらないのだ。
私が意識するより早くヴァルカンは最良の選択を行い、その選択は全て正しい。
だからと言って、私がただ竜の背に張り付いていたというわけではなかった。
彼が敵を屠るとき、敵の攻撃を避けて地上を睥睨するとき。
私はその戦果が自分の力である、とそう感じてしまう。
その心を燃料としてヴァルカンは火球を放ち、風を切って敵陣を突き破る。
「高揚」と「恐怖」の狭間で私は声にならぬ悲鳴を上げた。
恐らく私は幸運だったのだろう。運が悪ければ、この竜に誘惑され、
理性を失っていた筈だ。
その時私が戦っていたのはグリーンの兵たちでも、この恐ろしい竜でもなく
自分自身である。
やはり竜を駆って戦うなど常人には不可能だ。
願わくば、この力が然るべき処に留まり、しかし、振るわれずに済む事を・・・。

リューネ騎士団・王都派遣技術仕官・アレハンドロ=バクスター
またもコピペネタでお送りしますた。

695名無しさん:2011/02/12(土) 00:49:40 ID:???
リューネ騎士団に対する各有識者の見解
ゴート「平和を望む姿勢が素晴しい。あのような騎士団に忠義を誓ってもらえるのは、大変ありがたいことである。」
ムクガイヤ「東方最大の敵と言ってよい。部隊はよく訓練され、その実力は侮りがたいものがある。」
ナルディア「ふむ、大変厄介なものじゃが、平和平和と甘いことを言っている限り、わらわの敵ではなかろう。」
ラムソン「共にレオーム家へ忠誠を誓った騎士の仲間であり、互いに腕を競ったライバルである。」
エルフォード「理想を共有でき、その実現へ向けて邁進するかけがえのない同盟国です。」


セレン「アルティナ様は正義です!絶対です!この世の真理です!」
アーシャ「アルティナ×スヴェステェンは正義。異論は認めない。」
ルーネン「ミシディシ×ジャンクシャンが王道・・・親友シチュは浪漫・・・」
t_elf3「セレン×ルオンナルこそ至高といえるでしょう。」

696名無しさん:2011/02/12(土) 08:49:13 ID:???
スベスベ「>>t_elf3がセレン×ルオンナルとするならばアルティ・・・じゃなくて御館様は
私がいただいていきますね。アーシャも正義と言ってるし。」

ミシディシ「ジャンクシャン!」
ジャンクシャン「ミシディシ!」
ミシ&ジャン「「俺たちの友情は不滅サ!」」

697名無しさん:2011/02/12(土) 09:16:45 ID:???
セレン「アルティマイトなら持っていっていいですよ!」

698名無しさん:2011/02/12(土) 09:31:34 ID:???
ここのt_elf3はアルティマイトが少女型だったら裏切りそうだなw

699名無しさん:2011/02/12(土) 10:32:32 ID:???
少女型のアルティマイトだと……?
だいぶ前にオリジナルキャラとして作ったなw
確か「潜在的な魔力が高い少女を云々」とかいう十三体目の人型設定。
ええ、一撃で敵が壊滅しましたよ。

700名無しさん:2011/02/12(土) 10:35:59 ID:???
グリンシャスの封印を解いたのがラクタイナだったから、
アルティマイトはあのような恐ろしい姿で現界した
グリンシャスの封印を解いたのがt_elf3だったら・・・?

701名無しさん:2011/02/12(土) 10:37:56 ID:???
ムナード「なん…」
セレン「だと…」

702名無しさん:2011/02/12(土) 10:48:18 ID:???
10体のt_elf3がシコウノユリ!シコウノユリ!と叫びながら襲ってくるのか

703名無しさん:2011/02/12(土) 10:49:07 ID:???
セレン「ここが、聖地グリンシャス・・・・・・。ここには恐ろしい古代の力が眠っているって
あの外人さんは言ってたけど・・・・・・。」
???「よく来た。現世に生きる者よ。汝の願いを言え。」
セレン「だ、誰!? 願い・・・・・・ですか。私の願いは、大陸のへい・・・わ・・・・・・。」
???「それは汝の本当の願い出はあるまい。いま一度問う。汝の願いを言え。」
セレン「わ、私は・・・私はッ! アルティナ様が欲しい! アルティナ様に抱きしめて欲しい!
アルティナ様にほめて欲しい! アルティナ様と一緒にご飯をたべて! アルティナ様と一緒に寝て!
ああっ! アルティナ様!アルティナ様!あああアルティナさまああああーーー!!!!」
???「願いは聞き届けた。・・・・・・これでいいですか?セレン。」
セレン「アルティナ・・・様?」
アルティナイト1「私はアルティナです。」
アルティナイト2「セレン。一緒に行きましょう。」
アルティナイト3「この大陸に平和を・・・。」
アルティナイト4〜12「「「セレンセレンセレンセレンセレン・・・・・・」」」
セレン「・・・・・・はい。アルティナさま。」

スヴェステェン「御館様、大変です。グリンシャスで異常が!」
ミシディシ「あ、あれはなんだ!?」
アルティナ「わ、私・・・・・・なのですか?」
アルティナイト1〜12「「「まままた多くの血が流されるのですねねね」」」
アルティナの姿をした12体の人形が破壊の光を放つ。
竜騎士某「うぎゃー」エルフ某「ぎゃー」
セレン「アアアルティナ様の美しさは世界一ですすす。」
ルオンナル「セレン! 目を醒ましてっ! セレンーーっ!」
リューネ騎士団-BAD END-

704名無しさん:2011/02/12(土) 10:49:52 ID:???
セレンが解いたらアルティナイトになるのか。

705名無しさん:2011/02/12(土) 15:01:33 ID:???
まままた多くの、で不覚にもくすっとしてしまった

706名無しさん:2011/02/12(土) 16:23:32 ID:???
ラクタイナって真面目な奴なんだなと改めて思った。

707名無しさん:2011/02/12(土) 17:45:57 ID:???
ラクタイナ「お前達、数の確認をするから集合してくれ」
スケルトン「あいあいさー」
ラクタイナ「…一班の生き残りはスケルトン一名…」
ラクタイナ「二班は…全滅だな。三班はスカルドラゴンが3名無事…」
ラクタイナ「〜うむ。今回は3万4千のうち消えたのは39100か…」
ゾンビ「あのラクタイナ様、俺達は消えたらどうなるんですか?」
ラクタイナ「お前達は弔われなかった霊…消えても無になるだけだ…天界へは行けぬ」
ヴァンパイア「…天界に娘がいるんだ…」
ラクタイナ「大丈夫だ…消えた友の為に戦うのだ…ッ!貴様らが大陸を征服したら、私が全て成仏させてやる!」
死霊一同「オオオオッ!」

悪イオナ「…」
スケルトン「く…みんないくんだっ、家族のために…!」


みたいなことを妄想して少しきまづくなった

708名無しさん:2011/02/12(土) 17:56:28 ID:???
セレン「オルジンさん。オルジンさんはラクタイナとお知り合いなんですよね。」
オルジン「ああ。奴は、頭のいい男だった。頭が良すぎたのかもしれない。
在りし日のラクタイナはどんなことも一人で解決し、万民に慕われる聖者だった。
いろんなことを一人で背負い込んでしまう。そういうきらいがあったようだが。
ある時、ラクタイナは豹変しこの世の命全てをアンデッドに変えねばならない、などという
狂った考えに取り付かれてしまったのだ。なにが奴を狂人に変えてしまったのかは私は知らない。」
セレン「どんなことも一人で・・・。万民に・・・。一人で背負い込んで・・・・・・ですか。」
アルティナ「・・・・・・。なら、彼を説得する方法もあるのではないのですか?」
オルジン「それは無理だ! 奴は既に自然の摂理を捻じ曲げ、生ある者の声など聞きはしない。」

ラクタイナ「・・・・・・もうすぐだ。あと少しで・・・・・・。」
死霊術師は朽ちた祭壇にて天を仰ぐ。
死者たちの苦悶の叫びの中、彼は理想世界実現の計画を進めていた。

709名無しさん:2011/02/12(土) 19:04:39 ID:???
ラストニ・パクハイト ユニットヘルプ集を作ってみた。

ネクロマンサー・・・・降霊により過去や未来を占う「死占術」を専門とする魔術士。
           実際には占術よりも、死者の魂を弄ぶ邪悪な術法である「死霊術」を扱う者を指す事が多い。

スケルトン・・・死霊術によって蘇生させられた死者の骸。
        自我や知能を持たず、主人である死霊術士の奴隷として使役される。

ゾンビ・・・死霊術によって蘇生させられた生ける屍。
      生前の記憶や理性は無く、ただ己の食欲を満たすためだけに動く。

マミー・・・死霊術によって蘇生させられた古の貴人。
  知能を保っているが、かつての気高さは失われ邪悪な魔物へと成り果てた。

ヴァンパイア・・・自ら進んで死霊術士の眷属となった邪悪な人間。
     その残忍さと狡猾さは悪魔にも引けを取らない。

竜牙兵・・・死霊術士が人間や魔物の骸を組み合わせて造り出した屍獣。
      魔力に対して強い耐性を持ち、魔術師にとっては天敵とも言える存在。

アルティマイト・・・古の文明を滅亡に追いやった「大いなる力」と呼ばれる究極の魔導兵器。
  その大口から放つ閃光は全てを焼き尽くす。

シェード・・・不死の王に使役される冥界の影。
       その悲鳴は聞いた者の精神を切り刻む。

ノスフェラトゥ・・・強力な魔術士が死霊秘法によって転生を成し遂げた姿。
          古の冥術を自在に行使するその力は「不死の王」と呼ぶに相応しい。

710名無しさん:2011/02/12(土) 19:40:25 ID:???
妄想

名も無き大陸、古の人間は文明を持ち、想像主である神々との共生を図っていた。
気まぐれに天界からやってきた神々は、たまたま見かけた動物に、自らの秘宝を用いて自我と進化を与えた。
神々と生み出された人の共生は、人間の文明…そして魔法への理解を深めることとなる。

長い時間がたった… 人々は国を作り、神は少数を残し、また天界へと戻っていった。
そんなとき、ある事件が起こる。
大陸中心部を中心にして栄えた大国と、最西の大国が些細な事から争いを始めたのだ。
残った神々は彼らを説得しようと試みるが、心の内に野望を秘めた人間を止めることは出来なかった。
やがてそれぞれの友邦や、新たな野望を抱いた各国が戦争に介入するに至り、ついに神は人間は失敗作だと理解する。
南東の森、唯一大乱に参加しなかった国に住む女神は、人間を滅ぼそうとする他の神へ救済を懇願する。
必死の懇願で、神は力を封印させた。しかし、その代わりとして女神を封印の守護者とし、彼女を哀れみながら天界へと帰っていった

神は去った…大乱を嫌悪していた人々は、神々が去ったことに絶望、そして絶望は各国の主、そして自らを捨てた神への怒りに変わった。
大乱の元凶は静粛され、再びこの大陸に平和が取り戻された。
残った女神は南東の国に保護され、やがて一人の青年との間に子孫を残す。
神族の秩序を破り、人との間に子孫を残した女神は年を取り、そして亡くなった。
ここから、南東の国は女神の息子を王とし、封印の地を代々守ることとなっていくのだった。

そんな時、南西の島にある遺跡…古の神の住処だった土地に、一匹の捨て犬と蜥蜴が迷い込む。
その犬が見つけた光る珠…それこそが人を生み出した秘宝、マクラヌスであった…

711名無しさん:2011/02/12(土) 21:09:40 ID:???
>>710
捨て犬「ボクに力を・・・くれるの? ボクは力が欲しい。
誰もボクをいじめなくなるような。力が・・・!」
蜥蜴「オレは知恵が欲しい。知恵があれば、あいつの考えをオレもリカイできるはずだ。」
マクラヌス「いいでしょう。非力なる者よ。汝に力を。愚かなる者よ。汝に智を。」

始祖ゴールドゴブリン「すごい・・・5倍以上。身体能力(エネルギーゲイン)がある!」
始祖ルーンリザード「これは、すげぇ力だ。力だけじゃない。何千、何万年・・・いやそれ以上の
時の流れの中で蓄積されてきた知識がオレの中に・・・!」
マクラヌス「ふぅ・・・。じゃあ、また5000年くらいしたら起こしてね。おやすみー。」

712彼についてのちょっとした回想:2011/02/13(日) 03:39:28 ID:???
――お父さん、見てくださいです。

――おお、お前は動物に好かれるんだなあ。
  犬でも猫でも魔物でも、みんなお前に集まってくる。

――お父さんも、ほら!

――あ、いや、父さんはいいよ。
  ……ほら、動物たちも嫌がっているみたいだし。

――お父さんは、どうぶつは嫌いなのですか?

――いや、そうじゃないんだ、そうじゃないけど……



――。

713彼についてのちょっとした回想:2011/02/13(日) 03:40:41 ID:???
「……それで、私の所に来たわけですか」
 事情の説明を聞き終えたギストーは、手に持っていた羽毛製の柔らかい鞭を軽く振った。
 周囲を取り巻いていた幼いマンティコアの群れが、それに従って草原へと散らばっていく。
 先ほどから彼らにこぞって威嚇の唸り声を上げられ続け、すっかり青くなっていた男が
 そこでようやく人心地付いたと言う風に緊張を解き、詰めていた息を大きく吐く。
「動物に好かれる娘のために、自分も動物を好きになりたい……と。そういう事でいいのですね」
「は、はい」
 額に浮かんだ汗を拭いながら男が答える。
 その間にも周囲に散らばったマンティコアが楽しげに鳴くのを聞いて、驚きに肩がびくりと震える。
 鰓の張った顔面は魁偉と言えないこともないのだが、どうにも気の小さい男のようであった。
「ぎ、ギストーさんは高名なビーストテイマーだと聞きました。是非ともその心得を」
「ビーストテイマーねえ」
 その評価は、ギストーとしては甚だ心外であった。
 そもそもギストーは自らビーストテイマーを名乗ったことなど無い。
 魔物は使役するものではなく、心を通わせ共生する友人であると考えている彼にとって、
 魔物使いなどと言う称号はむしろ侮辱とすら思える。
「この通り、お願いします!」
 とはいえ、それは今は関係のない話。
 目の前で頭を下げる男のつむじを眺めながら、ギストーは腕を組んだ。
 自分に会いに北の雪国からフェリル島までやって来るような男を無下にはあしらえない。
 ギストーと言う男は、生来そうした人のいい性分で損をする性質であった。
「……私はビーストテイマーなどと言うものではありませんが、まあ」
 男が語った事情に嘘はないようであるし、そうならギストーにとっては意義のある話だ。
 魔物や動物に好かれたい。誰もがこう考え、彼らに歩み寄ってくれたならば
 魔物も人間も争い傷つくことなく、平和な関係を築くことが出来るだろう。
「いいでしょう。あなたのお手伝いをさせていただきます」
「では!」
 頭を上げた男の表情がぱっと明るくなった。
 これはこれで愛嬌のある顔と言えないこともない。
「ええ、教えて差し上げましょう。人間は動物とどう接するべきなのか」
「あ、ありがとうございます!」
 男が再び、深々と頭を下げた。

「その前に。私はまだあなたの名前も聞いていないのですが」

「あ、ああ、そうでした。私の名前は――」

714彼についてのちょっとした回想:2011/02/13(日) 03:41:41 ID:???
 こうして転がり込んできた男を弟子に取り、魔物と接する術を教える事になったギストーであったが、
 男の修行は遅々として進まなかった。
「ひゃあ!」
 牙もまだ生え揃わない、幼いマンティコアに吠えられただけで飛びあがって驚く。
 男は兎にも角にも気が小さく、魔物と接する時も及び腰でびくびくしており落ち着かない。
 その過剰な警戒を魔物も察しているから、逆に警戒されてしまい敵意を向けられてしまう。
 それに怯えた男はさらに警戒心を強め、それが魔物たちをさらに警戒させる悪循環であった。
「こちらが敵対的にならなければ大丈夫ですよ。警戒することはありません」
 そう教えるギストーの膝には今もマンティコアが乗ってごろごろと喉を鳴らしている。
 ギストーもマンティコアも、お互いまったく警戒していない。彼にとってはごく当たり前のことである。
 だが、それが彼にとっては難しい。今も飛びかかって来たマンティコアから脱兎のごとく逃げ出し、
 目にも止まらぬ素早さで木の上によじ登って彼らの攻撃を避けるのに必死になっているところだった。
「そそそ、そうは言われましてもですね!!」
 枝振りのいい木の太い幹にしっかと掴まって足元で飛び跳ねるマンティコアから逃げる姿は、
 どことなく猿に似ている。
 やれやれ、と首を振って鞭を軽く振り、その風切り音だけで樹下のマンティコアを引き離したギストーは
 尻から草原に落っこちてきた男を見降ろしてすっかり癖になった溜め息を吐いた。
「動物に好かれると言う事は、彼らを受け入れると言う事です。逃げていてはどうしようもない」
「しかしですね、噛まれたら痛い」
 痛む尻を撫でながら立ち上がった男は、つばの広い帽子をかぶり直しながらそう答える。
 ビーストテイマーにとっての正装であるそうだが、ギストーはそんな事は知らない。
「そもそもあなたには笑顔と言うものが足りないのです。相手の警戒を解くにはまず笑顔からですよ」
「笑顔ですか」
 そう語るギストーだが、当の本人はあまり笑顔を見せると言う事はしない性格である。
 男もそう思ったから彼の言葉には首を傾げたが、ともかくそれが大事と言われたからには実践するよりない。
 足元に付いてきた幼いマンティコアを抱き上げると、ギストーは男の目の前にそれを突き出した。
「ほら、笑顔を見せてあげなさい。それが第一歩です」
「ひゃ」
「怖がらないんですよ。抑えていてあげますから」
「は」
 そう言われても怖いものは怖い。笑顔を見せろ、と言われても簡単ではなくて、
 結局、男が絞り出したのはいかにもわざとらしい、ひきつった笑顔だけだった。

「か……」


「かっかっかー」

715彼についてのちょっとした回想:2011/02/13(日) 03:42:55 ID:???
 フェリルの夕暮れはゴブリンの遠吠えとともにやってくる。
 彼らが住まう西の山岳地帯へと橙色の日が降りていくのを背に、ギストーは難しい顔をしていた。
「……戻ってきませんね」
 先ほど、男の尻を追いかけ回していたマンティコアの事である。
 ギストーが鞭の一振りで追い払ったあと、すでにかなりの時間が経っているのに戻ってくる気配がない。
「どうしたんでしょう」
 追いかけ回された事に恐怖こそすれ、恨みに思うような事が無いのは男の美点であろう。
 ギストーと同じく、かのマンティコアを心底から心配している様子で周囲をしきりに眺めまわしている。
「……もしかしたら、遺跡の方に行ってしまったのかもしれません」
「いせき?」
「遺跡です。南にはシャルパイラと呼ばれる旧時代の遺跡がありましてね」
 男にとっては初耳の事であった。と言うのも、ギストーはその場所の事を彼には教えずにいたからだ。
「亡者が出ると言う噂があるのです。行かないように言っておいたのですが」
「危険じゃあないですか!」
 ギストーの言葉に、驚きに満ちた男の声が飛ぶ。
 そればかりでなく、言うが早いか草を蹴ってその体が翻り、南へ向けて駆けだしていた。
「ちょ、ちょっと!」
 これには落ち付きのあるギストーも流石に慌てて、男の背中に手を伸ばしたが届かない。
「行ったかどうかは解りません!もう少し待っても……」
「確かめてきます!」
 代わりに言葉で引き留めようとするが、あっさりと否定された。
 男は気が小さい割に行動の思い切りはやたらと良い。娘のために北の果てからフェリルくんだりまで
 ギストーに教えを請いに来たことと言い、一念発起してしまうと周りが見えなくなる性格のようだった。
「無理はしないで、危険だと思ったらすぐに戻ってくるんですよ!!」
 そうした性格を理解しているから、ギストーもそれ以上は止めることが出来なかった。
 せめてもの忠告を背中に飛ばし、あとは猛烈な勢いで走っていく弟子を心配そうに見送るのみである。
「だ、大丈夫でしょうか」
 右腕に飛びついて来たマンティコアに向けて思わず問いかけてしまったが、もちろん返事はない。
 夜に近づいてきたフェリルの冷え始めた風が背中を撫でて、老いの迫った肌が小さく震えた。

716彼についてのちょっとした回想:2011/02/13(日) 03:45:15 ID:???
 これは試練だ。

 少しずつ暗くなり始めてきた草原を駆けながら、男はそんな風に考えていた。

 自分がなぜ動物に好かれないのか、嫌いなわけではない動物とまともに接することができずにいるのか。
 その原因が自分の小心にある事を、彼自身も解りすぎるほどに理解していた。
 だが、これは生まれ持った気質だから一朝一夕でどうにかなるものでもない。
 気の小ささを克服する劇的な切っ掛けが無ければ、そう簡単には治らないだろう。
 それでは動物たちと対等に接することなど出来ない。娘のように忌憚なく彼らと触れ合うなど無理な話だ。
 娘のためにも、自分自身のためにも、自分はどこかで小心な自分と決別せねばならない。

 これはその機会なのだと、男は直感的に理解していた。
 夜が近づいてきた遺跡には亡者が彷徨うのだという。真偽はどうあれ、その情報は十分すぎるほどに怖い。
 だが、その怖さに負けてはいけない。
 もし本当にマンティコアが迷い込んだのなら、自分よりもっと怖い思いをしているはずだ。
 彼を助けなくてはならない。恐れ震えている彼を、自分の手で救い出さなくてはならない。
 それが出来れば、自分はきっと彼らと正面から向き合うこともできるようになる。
 無根拠にではあるが、男はそう確信していた。
 だから、少しずつ緑を失ってごつごつした岩場へと変じてきた大地を掛ける足に迷いはない。
 どうやら道は合っていたようで、ほどなくして視界の先に崩れた建造物の残骸のようなものが見えてきた。
「……あれかな?」
 まだ日は落ち切っておらず、ぼんやりとではあるが周囲の様子が見て取れる。
 わずかに文明の臭いを残しながら、しかし完全に朽ち果ててしまった廃墟である。
 完全に人の手が入っていない場所より、一度は栄え、今は滅んでしまったこの場所は一層の寂寞があり、
 盆地となっているこの場所へ吹きこんでくる風は周辺よりも一回り冷えて感じられる。
 寒さばかりの理由ではなく、小さく震えた男はきょろきょろと周囲を見回した。
「いない、な」
 目当てのマンティコアだけでなく、亡者の姿も見当たらない。
 喜んでいいのか、残念に思うべきなのか。両方の感情を綯い交ぜにした溜め息を吐きながら、少し進む。
 亡者の姿はないが、いつどこから出てきてもおかしくない雰囲気である。
 しぜん、足の運びもおっかなびっくりになり、風に吹かれて石ころが落ちた音にもびくりと肩が揺れた。

717彼についてのちょっとした回想:2011/02/13(日) 03:45:51 ID:???
「う、うう」
 怖いものはどうしたって怖い。
 だが、その怖さに負けて帰ってしまったら、それは完全な敗北である。
 そうなれば、自分はもう一生この性格を治すことはできないだろう、という確信があった。
 だから背を向ける事はしない。ほとんど意地のようなものだが、男はそれでも足を止めなかった。

 それが功を奏したか。

「――?」
 風に乗って、鳴き声が聞こえたような気がした。
 最近はすっかり耳に馴染んだ、よく知る動物の鳴き声である。
「こっちか!」
 鳴き声の方向へ駆け出してみれば、今度ははっきりと甲高いマンティコアの声が耳に届いた。
 どうやらギストーの懸念は正しかったようである。彼はこの遺跡に迷い込んで、帰れなくなっていたのだ。
 それならば、自分が助け出してやらねば。

 その決意を胸に駆けた先にあったのは、もとは神殿だったらしい大きな建造物の残骸。
 そして、その奥の床が崩れた後に出来たとおぼしき、底の見えない穴であった。
「ここ……か?」
 立ち止まり見下ろした暗い穴の底から、確かに鳴き声が聞こえてくる。
 もとから開いていたのか、何かの拍子に床が崩れたのか。
 マンティコアはこの穴に嵌まって地下に落ち、戻れなくなったものと思われた。
「入るしか……ない、か」
 その決意を固めるにはさすがに少々の逡巡を必要としたが、どちらにせよ入らねば彼を救えない。
 ここまで来て、助けることなく背を向けて帰るなどと言う選択肢は最初からなかった。
 あとは覚悟を決めるだけで、それにもさほどの時間は必要としなかった。
 ここでやらねば。
「――いくぞ!」
 気合一声、男の体は暗い穴へと飛び込み、落ちて行った。

718彼についてのちょっとした回想:2011/02/13(日) 03:46:40 ID:???
「いたたた、た……」
 その穴は、思ったよりも深かった。
 準備もなくそこに飛び込んだ男は、したたかに尻を打ってしばしの間悶絶する羽目になったが、
 とにかく大した怪我もなく着地することには成功したようであった。

 上から見た時は漆黒の暗闇であったが、降りてみればなぜか仄かに明るい。
 周囲の地形を何となく把握する程度の光はあって、理由は解らないが好都合であった。
 尻を抑えながら立ち上がると、あたりをきょろきょろと見回して声を出す。
「おおい、どこだ!」
 自分の声が思った以上に反響するのに自分で驚いたが、彼以上に迷子のマンティコアも驚いたようで
 甲高い鳴き声がすぐに戻って来た。
 それも反響して正確な位置は解りづらいが、すぐ近くにいるようだ。
 手探りで壁を伝いながら角を曲がると、さらに明るい場所に出た。
「ここは……」
 祭壇、のような場所である。
 何が光っているのか、その中央で何かが輝き、それが部屋全体を照らしている。
 まぶしくてよく見えないが、とにかく明かりがあるのは有り難かった。
 再び周りを見渡すと、今度はすぐにマンティコアの見慣れた尻尾が目に入った。
「いたか!」
 喜びを声に出してそちらに駆け寄ると、マンティコアも男に気づいて振り返った。
 いつもなら警戒心も露わに男へ爪を立てるきかん気の強い幼獣も、今ばかりは吠えかかりはしない。
 それは心細さもあったのだろうが、この状況ゆえに男がマンティコアを警戒したりせず、
 また彼を見つけた喜びから満面に笑みを浮かべていたのも理由の一つであったが、男は知らない。
 ただ、彼が素直に自分へと歩みよって足元に擦りついてくれたことが無性に嬉しかった。
「よしよし、もう大丈夫だからな……」
 その頭を撫でる手にも抵抗はない。
 まるでギストーがいつも彼らにしているような具合で、それも嬉しかった。
「さて、あとはどう戻るかだが……」
 飛び降りてきた穴は深く、とてもよじ登って戻れる高さではない。
 となれば他に出口を探すよりなく、男は周囲をきょろきょろと見回した。

 声が降って来たのは、その時である。

「――誰だ」

「と、我々は質問する」

719彼についてのちょっとした回想:2011/02/13(日) 03:48:34 ID:???
 奇妙な声であった。
 幼い少女のような線の細い声と、骨太な男性の低く太い声。
 それ以外にも、いくつもの老若男女が同時に同じ言葉を発したような音。
 赤子の泣き声や犬猫の吠え声までもがそこに加わって、ほとんど雑音に近い異様な音が成立している。
 まったくの不意打ちに飛びあがるほど驚いた男は、反射的にそちらを振り向いていた。
「だっ――誰だぁ!?」
 質問する声も甲高く震えて実に情けない具合である。
 まさか自分たちの他に何者かが存在しているなどとは露ほどにも思わなかった所への不意打ちであるから、
 ほとんど魂が消えるほどに驚いた男であった。まともな返事が出来ただけでも奇跡に近い。
 しかし、振り返った男の目の前にあるのは奇妙な光源だけであった。
 声はそこから響いている。

「――おまえはしっているぞ」
「ひと、と言う生命であろう」
「と、我々は推察する」

 幾種類もの声が、鳴き声が、騒音が、無軌道に混じり合った奇態な音。
 しかし、実に聞き取りづらい音であるにも関わらず、発している声は男にははっきりと理解できた。
 とはいえ、理解できたところで男が混乱の極みにある事は変わりない。
 それには一切構わず、声はさらに続いた。

「――何故、此処に来た」
「我々を求めるものか」
「と、我々は確認する」

 とりあえず、亡者の類ではないようだ。
 今すぐに自分たちを取って食うと言うことも無いらしい。
 それだけ解って、ほんの僅かに平静を取り戻した男はそれでも十分に混乱した頭で光を見上げた。
「い、いや、お前たちの事なんて知らない」
 彼を助けに来たのだ、と、足下にうずくまるマンティコアを指さして男は答えた。
 その返答に、光は水が揺れるように緩く蠢く。その有機的な動きが気味悪く、男の肩がまた震える。

「――知らぬ、か」
「もうそんなに、ときがたったか」
「と、我々は驚愕する」

 光の奥には、何か姿があるようだ。
 眩しくてはっきりと直視できないが、男にもそれは薄っすらと見る事が出来た。
「お、お前は何なんだ」
 その姿が、ゆらゆらと揺らめき変化する。
 球体のようであり、二次元的な平面のようであり、その形もまるで定まる様子が無い。
 あまりにも非現実的なその光景は、逆に男の思考を少し冷静に引き戻したようであった。

「――われわれは」

「我々はマクラヌス」

720彼についてのちょっとした回想:2011/02/13(日) 03:49:26 ID:???
「マクラヌスと呼ばれた者たち」

「と、我々は回答する」

 複数の声がいくつも重なりあって、ほぼ同時に一つの回答を飛ばしてくる。
 猛獣の鳴き声らしき声までが絡まり合ったその音は非常に聞き取りづらいが、
 しかしその意味するところは脳内にすんなりと入り込んでくる。それもまた奇妙な感覚を与えてくる。
「意味が解らない」
 男としてはそう答えるよりない。
 その言葉に、いっそう大きく光が揺らめいた。その様はどこか怒っているようにも思える。
 不定形だった形は、少しずつ具体的な形を手に入れつつあるようだ。

「――我々は意志」
「われわれはちから」
「我々は千の命を殺すもの」
「我々は万の命を生み出すもの」

 ゆっくりとその形が定まり、逆にそこから発される光は薄らいでいく。
 全身が帯びている光が周囲を明るく照らしてはいるが、その眩しさはずいぶんと落ち着いて
 目を向けていられないほどの光はすでに発してはいない。

「我々は幾千の呪言」

「我々は幾万の真言」

 その姿は。

「われわれは」

「う――」

 それを視界に入れた瞬間、

「――!!」


 男の脳は、全ての思考を放棄した。

721彼についてのちょっとした回想:2011/02/13(日) 03:50:32 ID:???
「――意識が消えた」
「彼の魂は、砕けてしまった」
「われわれのすがたが」
「彼を恐怖させてしまった」
「彼は限界を超えてしまった」
「と、我々は理解する」

「――治してやろう」
「そうするのがいい」
「と、我々は賛成する」

「――恐怖によって壊れたのならば」
「これからは、喜びだけを感じればよい」
「そのようにしてやろう」
「と、我々は提案する」

「――われわれは」
「我々は、おそろしいものであるようだ」
「恐ろしくない形をとろう」
「それがよいだろう」
「と、我々は賛成する」

722彼についてのちょっとした回想:2011/02/13(日) 03:51:07 ID:???
 ギストーが遺跡のそばで地に倒れ伏した男を見つけたのは、次の日の朝早くであった。
 暗くなっても日付が変わっても戻ってこない弟子を心配して、日が昇ると同時に南へ向かい、
 そして赤茶けた大地に腹ばいになって倒れている彼を発見したのだ。
 すぐ傍には件のマンティコアがおとなしく座っている。
「大丈夫ですか!」
 ギストーはすぐさま駆け寄ると、男の体を抱き起こして体を確認した。
 目立った外傷はない。心臓も動いているし呼吸もある。気絶しているだけのようだ。
 それを確認してとりあえず安堵の息を吐くと、頬を軽く叩いて体を揺らした。
「……起きてください。何があったのです」
 男が目を覚ますのに、さほどの時間はかからなかった。
 目覚めた男はギストーの顔を見上げ、横に居るマンティコアを見ると、数度瞬きをして、



「かっかっかー」



 笑った。

723名無しさん:2011/02/13(日) 08:54:01 ID:???
ドレインに無敵:ラクタイナ、エルアート
ドレインに強い:悪魔系、デッドライト、ルーネン、ゴートとそのお付二人、オーティ、名門、だわさ、
土王、ガルサダス、イオナ(悪)、ホルス、ダルカン、テステヌ、ババラッカス、ナシュカ、
!!ヨネア!!、
ドレインに普通:ニューマック、エルラム←二人の関係はウブ
ドレインに微弱:ヘオトン、アルティナ、スベスベ、ジャンクシャン、セレン、ルオンナル、善イオナ、
マクセン、ネアトン、ロザイナ、ナオーン、ルグ太、ニースルー
ドレインに弱い:カルラ、ロニトク

エルアートは最初どんな女もその毒牙にかけるキャラかと思ったら、最近は
誰からも相手してもらえない=無敵なイメージ。ラクタイナも同じ。
ルーネン×ニーナナスはルーネンが攻めだな。耐性的な意味で。ニースルー×ヨネアも同上。
ニューマック×エルラムは互いにdrain*5、だから以前性的な意味で苦い経験をした者同士
傷を舐めあうように、ちょっとダークな愛。
アルティナ×スベスベは微弱同士ウブな純愛。セレン×アルティナ、セレン×ルオンナルは
お互い未経験同士のニヤニヤな展開? でもアルティナさまの微弱は詐称という疑いも・・おや、
こんな時間に誰か来t。

724名無しさん:2011/02/13(日) 12:25:50 ID:???
>>712
夜遅くに乙です
これは良いかっかっかー

725名無しさん:2011/02/13(日) 22:21:17 ID:???
S7の下書き公開でますます空気になったリチムクさん

リチムク「GYAAAAAAA」
悪魔たち「うっせー!こっちは内部分裂の危機でお前になんざ構ってる暇ないんだよ」
リチムク「GYAAAAAAA」
トカゲ「今竜騎士と雌雄決してる最中なんだ。砦跨いで入ってくんな」
リチムク「GYAAAAAAA」
パーサの人々「お呼びじゃねぇんだよ!」
リチムク「GYAAAAAAA」
フェリル勢力「今人とゴブリンどっちがこの島を治めるか決めてるんだ。後にしてくれ」
リチムク「GYAAAAAAA」
ラザム連合「相手にしてあげたいのは山々なんだけど、砂漠がヤヴァイことになってるから構ってあげられないの、ゴメンネ」
リチムク「GYAAA・・・・」

リチムク「・・・俺、一応ラスボスなのに・・・」
ゾーマ「俺も気持ちはわかるが、飲みすぎは体によくないぞ・・・」(シャカシャカシャカ)

726名無しさん:2011/02/13(日) 22:38:25 ID:???
ゾーマは勢力のマスターになるみたいよ
バーテンダーじゃなくて

727名無しさん:2011/02/13(日) 23:02:50 ID:???
第一章
都尉のミシディシは今日も巡回の任務に当たっていた。
ミシディシ「寒いな・・・」
ジャンクシャン「ああ…」
リュッセル直参の2人は幼い頃より、2人一緒であった。それは騎士団に入ってからも
かわらなかった。
ミシディシ「昔はよく、2人でふざけあっていたなぁ・・・。お医者さんごっこといってお前の
       あそこをよくいじっていたな。」
ジャンクシャン「赤くなることをいわないでくれ・・・」

第二章
そんなおぞましい会話をなしていた2人だったが、どこからともなく飛んできた
砲弾によってあっけなく死んだ。
その頃、
ルオンナル「今日も・・・ぶつよ。いいわね。」
セレン「うん・・・いいえ、おねがい、ルオンナル。いけない私を・・・罰してください・・・」
都督代、その重圧は日々、少女といって差し支えない年齢のセレンを責めさいなんでいた。
それを察したルオンナルは、あえて罰を与えることで彼女の重圧を取り除いていたのだ。
・・・部屋に尻をぶつ音が広がる。
セレン「ルオンナル・・・だめ、だめなの・・・きもちいいの・・・気持ちよかったら・・・罰に・・・ならない!」
ルオンナル「セレン・・・」

728名無しさん:2011/02/13(日) 23:06:17 ID:???
第三章
と、セレンがしょーもない夢見ている頃、ホーリートーンはヒュンターと共に
紅茶を飲んでいた。
ホーリートーン「またいつものくだらない創作か?」
ヒュンター「く、くだらないとはなんですか!私はタダ・・・」
ホーリートーン「ああそうだな。・・・私にしてほしい事を書き記しているのだったな。」
ヒュンター「…ッ」
ホーリートーン「どれ・・・今日はおしおきか…いいだろう。望みどおりにしてやろう。・・・尻を出すんだ。」
ヒュンター「ま、まだ日が高いですよ・・・ホーリートーン・・・」
ホーリートーン「口答えか、これは躾直しだな、ヒュンター。」

第四章
ちょっとルーネンさん!なに勝手に人をキモイ妄想に出しているんですか!!!

第五章
うっさい、へんたい。

第六章
変態はそっちでしょう!この変態!!!

アルティナ先生 どちらも自重しましょう。 0点

729名無しさん:2011/02/13(日) 23:21:30 ID:???
便乗して書いてみた。ちょっと趣旨違う。
第一章 (セレン作)
青の少女は神を仰ぎ見る。そう、彼女こそが大陸の救い主。
私の主、私の母、私の王、世界にあまねく恒久平和をもたらす方だ!
その日、剣で肩に触れられ、少女は騎士となった。

第二章 (ミシディシ作)
初陣はひどいものだった。ひとりで訳のわからんことを喚きながら特攻する
小娘のために、多くの騎士たちが犠牲となった。すべてあの赤髪の女のせいだ。

第三章 (セレン作)
沼地の攻防は熾烈を極めた。少女は剣のみでは血に飢えた蜥蜴族を倒せぬと判断し、
精神を落ち着け、魔術を織り上げる。少女の決意の具現たる正義の炎が野蛮なる蜥蜴を一掃した!

第四章 (ミシディシ作)
あの小娘はたしかに有能だ。だが、危険人物だ。こともあろうに、軍師殿や両宿将までもが
あの青い娘に傾頭している。このままでは我がリュッセルは・・・。

第五章 (セレン作)
出現する大いなる力。少女をかばって、彼女は偉大なる最期を遂げた。
だが、泣いている場合じゃない。悲しみを糧に、少女は理想を受け継ぐことを宣言する。

第六章 (ミシディシ作)
最悪だ。もう、リューネ騎士団は終わりだ。仕方あるまい、どうにか神官どもと
ほとんどの騎士たちを調略するのに成功した。パーサはあの阿呆どもに任せて、私は
北を目指す。真の正義の在り処を問うのだ

第七章 (???作)
to be continued to scienario7...

730名無しさん:2011/02/14(月) 01:16:59 ID:???
>>727
元ネタだしてから投稿まで早すぎるだろw
しかもおもしろいwwよくやったwww

>>729
続きが気になる・・・早くS7出て欲しいね

731名無しさん:2011/02/14(月) 03:05:26 ID:???
>>725
リチムクが健気でかわいいですw

732名無しさん:2011/02/14(月) 03:42:06 ID:???
ゾーマさんついにマスターor宿将か…胸が熱くなるな…
支援しまくった甲斐があったってもんだぜ。
いまんとこs1でOP無いの誰だろ?
物によってはまた皆で書いていって作るってのも出来るだろうし。
…しかし俺が支援してるの見事にオッサンばっかだな…

733名無しさん:2011/02/14(月) 07:37:20 ID:???
フーリン「パルスザンちょっとこれ読んで」
パルスザン「貴様の命脈此処に絶つ!奥義、パルス斬!」
フーリン「いやーそのネーミングセンスはないわー」
パルスザン「何をやらすねん。俺恥ずかしいヤツみたいになっとるやんか」
フーリン「ないわー。必殺技で自分の名前とかないわー。ありえへんわー」

ムームー「」

734名無しさん:2011/02/14(月) 08:52:05 ID:???
>>732
wiki見るしかないんじゃないか?

735名無しさん:2011/02/14(月) 10:07:38 ID:???
リチスネ「俺たち」

リチムク「揃って」

リチミシ「死霊トリオ!・・あれ?」

736名無しさん:2011/02/14(月) 18:09:44 ID:???
           \__,>    /
            _>   >'^: :
      _ -=ニ三三三>'^\\:
--‐=ニ三 三三ニ=‐ ̄ _>: : : :\
三三二ニ=‐ ̄\ : :|>'´: :」: : {: : :   星幽界の光を知覚しよう。
 ̄: : : :{ニ弌\\\{ _ィ示〒: :j\:
: : ん: :v示ニ'V\ヽ   ゙^)ツ|: :〃|: :   全ての男女は星なんだ。
: / ∧: :\^)ソ       , ,, j/「: :|: :
∧ \\{ ,,,   ,      从∨: :
. ∧: .: :込,   .__  -'  .∠⊥ニ⊇
  ∨\{\h。,.. -‐=ニ三  / 「
   /  /  /  三=彡

737名無しさん:2011/02/14(月) 18:33:40 ID:???
>>736
おっすごい
可愛くできてます
今まで貼られたAAってピヨンとガウエンだけだっけ?

738名無しさん:2011/02/14(月) 19:00:57 ID:EPGAgh7k
イオナ「今日は聖ワァレンティヌスの殉教記念日です。聖ワァレンティヌスとは、聖シドゥテオスの国教化以前、皇帝に結婚を禁じられた男女の・・・」
ホルス「あんがと(パクっ)」
イオナ「あっ、ちょっとホルス様、聞きなさい!・・・・もう!」

739名無しさん:2011/02/14(月) 21:29:19 ID:???
>>736
おーこれはいい

740名無しさん:2011/02/14(月) 21:42:23 ID:???
>>738
一瞬なんのネタかわからなかったぜorz

741もしVTの世界にバレンタインがあったら・・・ ラザム同盟編:2011/02/14(月) 23:19:05 ID:???
ホルスは珍しく、長い間、鏡の前に居座っていた。
普段は大陸の平和がイの一番にくる愚直な少年だが、今日ばかりは違うようだ。
「・・・ここはもう少し襟を立たせたほうが・・・髪は・・・うん・・・よし・・・」
普段はあまり気にすることのない体裁に関心を持っているようだった。
なぜか?それは今日という日付を知れば合点がいく。
2月14日・・・本来は名高い神官の弔いの日なのだが、世間では女性が好意を持つ男性にチョコレートを渡す日となっていた。
「いや、神に使える身として、やましい思いは決してないんだ。
 そもそも今日は先教の喪に服す日。神官として俗世の出来事に惑わされることがあってはならない
 ・・・ただ、万が一貰うことになったら、受け取る側としても礼儀を尽くさねば・・・」
周りには誰もいないのだが、ホルスは口に出してつぶやいた。言い訳にしか聞こえないが、実際言い訳である。
「髪形良し!服装良し!身嗜み良し!では、行くとするか!」
そういうとラザムの勇者様は、特に用もないのに、ラザム同盟軍の天幕に向け元気に足を向けた。

まずホルスが足を向けたのは前衛部隊の天幕だった。ここの指揮官は勝気なウェントルと大人びたキュラサイトである。
だがウェントルは姉さん肌な分、面倒見もいいことで有名だ。キュラサイトも、その律儀な性格から、チョコくらい用意してくれていると思っていた。
そんな期待をこめて、ホルスは陣の中に入っていった。
「失礼する。ウェントル、キュラサイト、いるか・・・ぃ・・・」
気軽に挨拶をしながら幕の中に入ろうとしたホルスであったが、その言葉は尻すぼみとなり、言い切れなかった。
それもそうだ。天幕の中はある意味では花園、ある意味では修羅場と化していたからだ。
「ウェントル隊長!これ、受け取ってください!」
「うん・・・?ああ、ありがとう・・・」
「ウェントルさん、わたしのも・・・」
「あ、ああ、ありがとう・・・うれしいよ・・・あはははは」
ウェントルが女性弓兵からの大量のチョコの山を見て、引きつった笑みを浮かべている。
普段はキリリと引き締まった口元も妙にひくつき、広いおでこには汗が滲んでいた。
その横では、同じくキュラサイトが女性剣士から大量のチョコレートを貰っていた。
「キュラサイト将軍、あの、これ・・・」
「ああ、ありがとう。」
「将軍・・・わたしのも、受け取ってもらえますか・・・?」
「みんな、いつもすまないな。恩に着るぞ」
「そ・・・そんな///将軍のお気に召していただけたら、わたし達・・・」
ウェントルとは対照的に、彼女は涼しい顔でチョコを受け取っている。
だが、その変わらない様な表情も、よく見るとどことなく嬉しそうだった。彼女はこう見えて甘党なのだ。
(まいったな・・・先週去年貰った分のチョコを食べ終えたばかりなのに・・・)
(随分と時間をかけて食べるのだな。私は月内で食べきってしまったぞ。)
(あんたと一緒にするな!てか何でそれだけ食べて太らないのよ。)
両隊長に夢中な兵はもちろん、ヒソヒソと話し合う二人もホルスには気付いてないらしい。
意気揚々と乗り込んだ勇者様は、気付かれぬようにそっと、その場を後にした。

742名無しさん:2011/02/14(月) 23:19:47 ID:???
「うーむ、まさか女性同士でチョコをやり取りしているとは・・・不覚だった・・・」
出鼻をくじかれたホルスが次に向かったのは、後衛部隊の天幕だった。ここにはムームーとメルトアが駐在している。
オステア国軍ではホルスにとって最も不思議な二人だが、とりあえずさっきみたいなことにはならないだろう。
そう思いホルスは天幕をめくった。
「失礼すr・・・」
だがホルスはまたも言葉を言い切れなかった。天幕の中は先ほどとは又違った空間となっていた。
「むー、このチョコもおいしーい。みんなすごいねー」
「む・・・ムームーさんにそう言って貰えるなんて、わたし、幸せです!」
「うん・・・おいしいの・・・(ニコッ)」
「はぅ!メルトアさん、その笑顔は反則です・・・!」
そこにあったのは、チョコの山に囲まれ、たくさんのチョコを一心不乱に食べるムームーとメルトアの姿だった。
配下の兵たちが、二人の周りに次々とチョコレートを運んでくる。
そして二人がチョコを食べて顔をほころばすたびに、周囲から黄色い歓声が上がる。
先ほどの天幕とは違い、ここでは憧れよりも庇護欲から彼女達にチョコを渡しているようだった。
もちろん、二人の士官はチョコを食べるのに、兵はそんな士官の観察に夢中でホルスのことなんか気付いていない。
居た堪れなくなった勇者様は、周りにばれないよう背中を丸めて天幕を出て行った。

ホルスがめげずに次に向かった先は、後方支援部隊の天幕だった。ここはクレア、エルティア両神官がいる場所である。
彼にとってはオステア国軍の中でもっとも近い存在であるこの二人なら、チョコくらい当然にくれる・・・てかくれなきゃ困るとホルスは思った。
そーっと天幕の隙間から中を覗くと、なにやら楽しげに談笑する神官たちが見て取れた。
「クレアさま、本当によろしいんですか?」
「ええ、普段からあなた方にはお世話になっていますし・・・受け取ってください。」
「わたしみたいな末端の神官にまでお恵み下さるなんて・・・エルティアさん、わたし、感激です!」
「ふふっ、大げさですよ。皆さんに普段苦労かけてるんですから、これくらい当然です。」
天幕の中では、両神官が直属の配下の神官達にチョコを配っているところだった。
ホルスは感激した。やはり神官は違った。流石は神に仕える身だ。俗世の人々とはわけが違う。とホルスは思った。
本来神官だからこそ、チョコなど関係ないのではないか?等という至極当然の理論は、彼の頭から抜け落ちていた。
しかし、彼が満を持して天幕に入ろうとしたそのときである。中からクレアのこんな言葉が聞こえてきた。
「でも、いいですか皆さん、このことはわたし達だけの秘密ですよ。神官という立場であまり世俗的なことをするのは、ほめられたことではないですからね。」
ホルスの手がピタリと止まる。中からは「当然ですよ〜」というエルティアの声とともに神官たちの笑い声がする。
(いや、当然じゃないぞ!神官だからってチョコの受け渡しがないとか、そんなことは全然ない!いいじゃないか、世俗的だって!)
心の中で絶句するが、そういわれてはどうしようもない。というか良いわけないだろう。神官なんだから。
しばらく絶望にうちひされていた勇者様だが、諦めたように手にかけた天幕を離すと、コソコソとその場を離れた。

743名無しさん:2011/02/14(月) 23:20:02 ID:???
ホルスが懲りずに訪れたのは、グリーン・ウルスの天幕だった。ここではカルラ、ポートニック、ピヨン、オワンらが生活している。
人見知りなカルラとはあまり話したことはないし、ピヨン、オワンらはモンスターだ。
ポートニックとは面識があるが、ドケチで有名な彼女が、自分のためにチョコを用意してくれている可能性は低い。
だが、それでも僅かな望みにすがり、ホルスは天幕へと歩むのであった。
今までのとは少し違った作りの天幕にたどり着いたホルスは、その天幕にそっと耳を傾けてみた。
「ホイッ!ピヨンにオワン、二人へのプレゼントだわさ。」
「いつも優しくしてくれる二人に、カルラからのお礼ですぅ」
「ボクピヨン、ヨロシクネ(これは光栄。ありがとうございます。)」
「ボクオワン、ヨロシクネ(我らのような者にお気遣いいただけるとは、感謝の言葉もありませぬ。)」
これはもしや・・・とホルスは思った。素朴な彼女達だからこそ、こういうことには熱心なのかもしれない。そういう希望が胸にわいた。
だが、その希望は無残にもすぐに打ち砕かれた。
「わたし達が個人であげるのはあんたら二人だけだわさ。価値あるチョコなんだから、ありがたく食べるだわさ?」
「ボクピヨン、ヨロシクネ?(はて、他の国の人々にはよろしいので?)」
「ホントは皆さん全員に渡そうと思ったんですぅ。でも材料費が足りなくて・・・グリーンの財政は苦しいのですぅ」
「ボクオワン、ヨロシクネ(いえ、そのような中で我らのために費を割いてくださるとは、この上ない喜びでございます。)」
期待に満ちた表情のまま、ホルスの顔が凍る。大陸を救うはずの勇者様は、とても悲しそうな表情を浮かべながら、天幕から去っていった。

ホルスが最後に行き着いた先は、オステアの執政室であった。ここにはアルジュナが詰めている。
だが、ホルスは、もう執政室に入ろうとしなかった。入るまでもなかった。
そこはアルジュナにチョコを渡すべく、あふれんばかりの人が集まっていたのだった。
「キャー!アルジュナ様ー!」
「アルジュナさん・・・今日もカッコイイ・・・」
「アルジュナ君、こっち向いてー!」
「アルジュナー!俺だー!婿になってくれー!」
「みんな、待って待って!それにボクはおn・・・」
「アルジュナくーん、あたしのチョコ受け取ってー!」
「あたしのも〜」「わたしのも!」「わ、わたくしのも・・・」
「ちょっ・・・押さないで・・・ってうわぁ!?」
色々と涙目になっているアルジュナを遠目に見ながら、ホルスは涙をこらえて立ち去った。

「はぁ・・・うまくいかないもんだなぁ・・・」
ラザムの天幕に戻ってきたホルスは、机に突っ伏してつぶやいた。
確かに、傍から見ても普段死霊との戦いでただ一人前に飛び出していく彼は、もう少し感謝されてもいいはずに思えた。
だが、実際には本命はおろか、普段の功労をねぎらう義理チョコすらもらえない。
これには流石のホルスもショックを受けていた。
「みんな、わたしのことなんてどうでもいいんだろうか・・・」
どんどんと思考がマイナスに働いていく。いくら周りに勇者といわれても、その実態はまだあどけなさを残す青年である。
なんだか悲しくなってきて、そんなことで落ち込んでいる自分が情けなくて、ホルスは沈みきっていた。

744名無しさん:2011/02/14(月) 23:21:30 ID:???
と、聞きなれた足音がホルスの耳に届いた。そしてその足音は彼のいる天幕の前でとまる。
「ホルス様、ホルス様、いらっしゃいますか?」
ローニトークだ。まだ幼い容姿をしたエルフの少女は、なぜかラザムの勇者に懐いていた。
「ああ、いるよ。なんだい?」
天幕を開けて招き入れると、彼女は嬉しそうに入ってきた。その笑顔を見ているだけで、ホルスも沈んだ気持ちが盛り返したような気がした。
「ホルス様、今日は何の日だか知ってますか?」
「ん?今日は名高い神官の命日だよ。その神官に感謝の意をこめてお祈りをする日だ。」
ホルスは不思議に思った。なぜ、エルフが人間の祭事などに興味を持つのだろうか?と
「あ、あのですね、ホルス様・・・」
ローニトークはモジモジとしながら言葉を紡いだ。その顔は、どことなく赤くなっているように見える。
「きょ、今日はお世話になっている人にチョコをあげる日だと聞きました!で、ですから、これ、ホルス様に・・・」
そういってローニトークは、可愛い包装紙に包まれたチョコレートをホルスに差し出した。
「わ・・・わたしに・・・?」
驚いたのはホルスだ。人間の祭日とは無関係ないはずのエルフの女の子が、自分にチョコをくれるとは、思ってもみなかったのだ。
「ははははい!わたしは普段、ホルス様にいっぱいいっぱいお世話になっていて、それでその気持ちに・・・ってはわわわわ?」
ローニトークの言葉は途中でさえぎられた。ホルスが彼女の手を握り、上下に振り出したからだ。
「ありがとう・・・ありがとうローニトーク・・・!わたしの気持ちをわかってくれるのは君だけだ。」
ホルスは目頭が熱くなるのを感じていた。さながらそれは全く報われないと思っていたところで、天使からの施しを受けた気分だった。
「そんなホルス様・・・嬉しいです・・・」
ローニトークが頬を上気させながら、照れるように笑う。だが、有頂天なホルスはそんな彼女の様子に気付いていないようだった。
「いやぁ、ローニトーク、君がいてくれてホントによかった。危うく今日は最悪な一日に・・・」
「なにが危ういんですか?ホルス様。」
ギクッ!っとホルスとローニトークの背筋が凍る。恐る恐る声のしたほうに顔を向ける。
そこには、いつの間にか開かれた天幕からこちらを見下ろす、一人の女性神官がいた。
「げぇ!イオナ!」
ホルスが叫ぶ。名前を呼ばれたイオナは、なおも冷たい眼差しで、自分の上官を見つめていた。
「なにが危ういんですか?ホルス様」
同じ質問を繰り返す。こういうときのイオナは大体怒っている。事実、今も顔には出ていないが、目の奥が静かに燃えていた。
「い・・・いや、ちょっとローニトークから、チョコを貰ってだな・・・ほら、今日は2月14日だろ?
 神官といえど気持ちを無碍にするわけにはいかないし・・・だ、だからそんなに怒らないでくれ」
「別にそれくらいじゃ怒りませんよ?ホルス様は、私の何処に脅えているんですか?」
ならその黒いオーラはなんなんだ!という言葉を飲み込んでホルスは答える。
「い・・・いや、脅えているわけじゃないんだ。ただ、イオナにはあまり縁がないことだし・・・」
「私には縁がない?」
イオナの眉が怪訝そうにピクリと動いた。だが、ホルスはそのことに気付かず弁解を続ける。
「だってそうだろう?チョコの受け渡しなんて 君 に は 関 係 な い じ ゃ な い か 」
「っ〜!」
ホルスがそういうと、イオナは顔を真っ赤に染め上げ、手に持っていた「なにか」をホルスの顔面目掛けて投げつけた。
イオナの手を離れた「なにか」はホルスの鼻柱に見事にぶち当たる。ホルスはその衝撃に思わずしりもちをついた。
「ホルス様なんか知りません!」
言うが早いか、イオナは天幕を出て行った。誰も気付かなかったが、普段は冷静な彼女の目に、薄っすらと涙が滲んでいた。
「イタッ!なんだこれは?」
ホルスが顔にぶつかった物を拾う。それはシンプルながらも丁寧にラッピングされた、四角いチョコレートだった。
(まさか!)
ホルスは慌ててイオナが出て行った後を目で追いかけたが、すでにそこには彼女の姿は無かった。
「スマン、ローニトーク、そこで待っていてくれ!」
そう叫ぶとホルスはイオナの通ったであろう道を走り出した。
「ホルス様、待ってください!」
ローニトークが止めたが、すでに走り出していたホルスの耳には届かなかった。
天幕の中には、エルフの少女だけが取り残される形になった。

745名無しさん:2011/02/14(月) 23:21:58 ID:???
イオナは陣地全体が見下ろせる、小高い丘の上にいた。もう夜も大分更けてきて、そろそろ日付が変わる頃だ。
「イオナ!」
聞きなれた、自分を呼ぶ声がした。だが、彼女は声の方には見向きもせずに、生返事を返す。
「なにか用ですか?ホルス様。」
あちこち探し回ったんだろう。イオナの傍にまで来た少年は、息を切らし肩を上下させていた。
「あ・・・あの、さっきはすまなかった。」
ホルスが頭を下げる。それはとても神剣を抜いた勇者とは思えないほど、素直な謝罪だった。
「いいんです。気にしてませんから。どうせ私はチョコの受け渡しなんて世俗的なものには関係ない、冷血神官です。」
「いや・・・そんなことは・・・」
思ってもいない言葉が、自分の意思とは関係なく、声として発せられる。
ホルスが困っていることも、もう自分がホルスに対して怒っていないことも知っているはずなのに・・・
「もういいです。ホルス様は、わたしのことなんてどうでもいいんですよね。」
思わず憎まれ口がでてしまう。こんな事ばかり言っていたら、本当に嫌われるんじゃないか。そんな心配がイオナの胸をかすめた。
「それは違う!」
だが、ホルスは顔を上げると、はっきりと否定した。イオナはその声に驚いて、思わずホルスの方に振り返る。
「私は君にとても感謝している。君がいなければ、私は今頃神殿軍を壊滅させた戦犯として神判を受けていただろう。
 いや、そもそも神殿軍を率いることすらなかったかもしれない。どうでもいいなんて、思っているわけないだろう。」
その言葉に、イオナは思わず頬を赤らめた。今が夜で本当に良かった。明るかったら、流石にバレていただろう。
ずるい人だ・・・イオナは心の中でつぶやいた。普段は全く鈍感なくせに、こういうときだけ心に響くことを言う。
その愚直さとも、誠実さとも、天然ともつかないホルスの性格こそが、イオナにとってある意味最大の弱点だった。
「ホルス様のお気持ちはわかりました。で、なぜホルス様は私がチョコを渡さないと思ったのですか?」
「えっえと・・・それはその・・・」
先ほどまでの威勢はどこへやら。ホルスはしどろもどろになる。そんなホルスの様子を見て、イオナは思わず力が抜けるのを感じた。
「ほら、やっぱり。もう知りません!」
イオナが顔を背ける。でも、その表情に先ほどの悲しみの様子はなかった。むしろ照れ隠しにも見えた。
しかし、その顔が見えないホルスは、困ったようにイオナへ何度も謝罪の言葉を口にした。
これでいいのだ・・・イオナは思った。あまり近くになりすぎると、神に使える身としてよからぬ結果に繋がるかもしれない。
せめて戦乱が終わるまでは、遠くないけど近くない、今の距離を保っていよう。と・・・

そんな二人を、物陰から見ている者達がいた
「雨降って土固まる、だね。」
「イオナ様も変わりましたね。わたしがラザムにいた頃とは別人のようです。」
「正義と平和を象徴するお二人の関係、しかと拝見させていただきました。」
「しっかしみんながホルス様にチョコを用意してるとはね〜。キュラサイト、あんた若干残念なんじゃないの?」
「な・・・わ、わたしは・・・そういうウェントルだって・・・」
「む〜、このチョコどうしよう・・・食べちゃおっか?」
「好きにするの・・・ってわたしのチョコまで食べるな・・・なの・・・」
「やっぱりわたしはいらない子なんですね・・・」
「拗ねるんじゃないだわさ。あたしは応援するだわさ。」
「そうなのですぅ。それにホルス様ならきっと二人とも大事にしてくれるはずですぅ。だからカルラたちも、二人で一つのチョコをあげようとしたのですぅ」
「ボクオワン、ヨロシクネ(マスター、この方は一番になりたいから、ふてくされているのでは?)」
「ボクピヨン、ヨロシクネ(よせオワン、お嬢にはまだわからんのさ)」

空の月は優しく光り、辺りを優しく照らす。
丘の上に立つ二人も、そんな二人を見守る人たちもまとめて。
大陸の平和はまだ取り戻せないが、確かにその時、平和な時間は其処を流れていた。

746名無しさん:2011/02/14(月) 23:22:39 ID:???
以上です。長文で失礼。指摘ダメだし大歓迎。
色々とキャラ崩壊、世界観が崩れてる気がするけど気にしない。
リューネ編とか魔王軍編も作ろうかと思ったけど、力尽きたからやめた。バレンタイン爆発しろ

747名無しさん:2011/02/14(月) 23:46:02 ID:???
魔王軍編頑張ってくれ
バレンタインマジで爆発しろ

748名無しさん:2011/02/15(火) 00:13:09 ID:???
まさか悪イオナにキュンとする日がくるとは…
バレンタイン爆発しろ

749名無しさん:2011/02/15(火) 00:51:48 ID:???
悪「倍返しだーーっ!」

750名無しさん:2011/02/15(火) 01:12:24 ID:???
やっぱり「げぇ!イオナ!」は書きたいよねw

751名無しさん:2011/02/15(火) 05:07:29 ID:???
S6〜7幕間
時間はリジャースド暗殺後
やっぱこの書き方はOPには向かないか。

リュッセル城執務室

スーフェン「く…見栄ばかりで実力で地位を見込めん俗物どもがっ…!
選りにもよってこの大事な時期に謀殺を計るとはなんと愚かな…っ!」
ゾーマ「落ち着かれよスーフェン丞相。過ぎた事をどうこう言った所でどうにもならん。
…それより、これからどうするつもりか。」
スーフェン「…軍が割れた以上、部隊の再編にも時間が掛かる。
早く纏め上げる為にもリジャースドの代わりの人材を担ぎ上げる必要がある。」
ゾーマ「丞相では無理なのか。」
スーフェン「ふん、軍のほとんどが人間な以上リザードマンである私が上に立てば反感は必至。
出来れば人間の方が良いが知識無くして政にあれこれと口を出されても混乱は必至。
頭の痛い事だ。」
ゾーマ「気は進まんが私が立とうか。」
スーフェン「…良いのか。」
ゾーマ「元より政治に興味など無い。公的な場所に於いて丞相の傀儡として我が名を好きに使え。
私としても戦場という吸血魔導の実験場にさっさと復帰したいのでな。
何、既に現在の軍内部に我が吸血魔導に勝てる者はおらぬ。
反感があるならば見せしめに一人二人干物にでもしてしまえばいいだけの話だろう?」
スーフェン「背に腹は代えられぬか…恩に着よう。礼は捕虜を貴公の実験室にで良いか。
私には人間の美醜は解らぬが、美女とやらでも構わんぞ?」
ゾーマ「女なんぞに興味は無い。それよりも種族問わず頑丈な肉体を持った者が良い。
最近の実験体は貧弱でな…。触れただけで干からびてしまって実験にならんのだよ。」
スーフェン(貧弱なのではなく力が強くなり過ぎているだけかと思うが…)
スーフェン「見つけ次第送るとしよう。」

752名無しさん:2011/02/15(火) 07:19:53 ID:???
S7オープニングは実装されるまで投稿控えた方がいいような
ななあしさんがちょっとやりづらくなっちゃう気もする
あとセリフだけのOPはよくあるし良いと思う。

753名無しさん:2011/02/15(火) 12:48:52 ID:???
時は大陸暦××○○年2月14日のことである。
ムナード党の本陣にて。
喪「グァアアアア!!」
弟「ど、どうしたんだよ兄貴!?」
喪「どうしたもこうしたもあるか!今日は何の日?ヴァーレンタイン・デイだ!」
教授「ふむ。ヴァーレンタインか。」
ムーアさん「知っているのか、ナーム。」
教授「私が人間だった頃の話であるが、聖人・ワレンティアヌスの
命日を偲ぶ日であったと記憶している。だが、いつしか女が好きな男にチョコレートを渡すという日
になってしまっていた。ん?私か?愚問だな、今までにもらったチョコレートの数など・・・・・・。」
筋肉「ようするに、パルスザンの野郎が女どもからチョコを貰いまくる日なんだな。よし、今すぐ
行ってやつを殺して来る。俺一人でいい。あの野郎、いろんな意味で許せねぇ。」
喪「待て、ゼオン。あの男のことだ、俺たちが襲撃するのを見越して罠を張り巡らしているに違いない。」
弟「じゃあ、どうするんだよ。早くしないと、2月14日が終わっちまうぜ。」
喪「なあに、俺が奴以上の頭脳の持ち主だってのを見せてやんよ。」

だれかこの続き考えて

754名無しさん:2011/02/15(火) 17:32:31 ID:???
ななあ氏もこんなところまじめに読んでないだろw
よさげなのがあれば参考にするぐらいでしょ

755名無しさん:2011/02/15(火) 18:39:16 ID:???
>>754
今採用されてるOPはこのスレ発祥のモノが多いよ。

756753の続き:2011/02/15(火) 19:42:57 ID:???
喪「ククク閃いたぞ‥これぞ妙案‥この策謀ならいける!」
弟「流石兄貴!で、その策とは?」
喪「これを見るがいい!」
筋肉「何だこの変な人形は」
喪「これは呪いのワラ人形と言ってだな。ここにパルスザンの名前を書き」
喪「こうやって五寸釘を打ち込むんだ!」
喪「戦わずして勝つ。これぞ兵法の上策。さあみんなワラ人形を用意して五寸釘を打ち込めい!」
弟「ア、アニキ‥」

〜その頃、ハルト国〜
ラ「今日はヴァレンタインなんだZE。オレのチョコレートをあげるんだってヴぁ」
シャ「あの‥パルス様の為に一生懸命作りました‥拙いチョコですが受け取ってください‥ごめんなさい」
ド「別にアナタの為に作った訳じゃないんだどね。せっかくだからあげるのだわ。感謝するのだわ」
マ「マビドレは嬉しくなるとついチョコをあげちゃうんだヨ!」
ポ「ねーねー。ポポの作ったチョコレート食べてー」
レ「甘くて美味しいの。パルス兄様に食べて欲しいの」
パルス「みんなすまないな。ありがたく頂くとしよう」

〜ムナード党本陣〜
(ガツン、ガツン)
喪「ヒャハハハ死ねパルスザン死ねキサマはもう終わりだーヒャハハハ」
(ガツン、ガツン)
弟「ア、アニキ‥(涙)」

757名無しさん:2011/02/15(火) 21:01:01 ID:???
>>756のさらに続き
パルスザン「ではまずはドラスティーナさまのを・・・ごべばぁッ!!!」
ドラスティーナ「ちょっと、パルスザン。今の反応は何?まさか私のチョコがまずいとか・・・」
パルスザン「い、いえ…今までに味わったことのない美味でして・・・」
ドラスティーナ「そう、よかった…ッ!!べ、べつにうれしくないんだからね!
         美味しいなら今全部食べなさいよ!」
パルスザン「も、もちろんです・・・うう・・・つ、次はポポロイトさんとレドサイトさんのを・・・げぼべぁッ!!」
レド&ポポーイ『どう?隠し味のタバスコは?」
パルスザン「つ、つぎはらんぐd・・・げぶぁッ!!!」
ラングドス「パンクな味だろ!?DSCチックな最高にハイなドラッグ入りまくりの大人の味だってヴぁ!」

758名無しさん:2011/02/15(火) 21:07:48 ID:???
このままではパルスザンが死んでしまう

759名無しさん:2011/02/15(火) 21:15:04 ID:???
パルスさん あなたは紳士だ

760名無しさん:2011/02/15(火) 21:16:14 ID:???
ポポイロイトファンネル1「なにかんちがいいしてるの?」
ポポイロイトファンネル2「まだ」
ポポイロイトファンネル3「ポポたちの」
ポポイロイトファンネル4「ターンは」
ポポイロイトファンネル5「しゅうりょう」
ポポイロイトファンネル6「してない」
ポポイロイトファンネル1〜100「よ?」

761名無しさん:2011/02/15(火) 21:22:30 ID:???
アルカ「ふふふ、フェデリコ、ほらっ、あーん」
フェデリコ「お前…魔族がしていいのか?」
アルカ「え?まあこれ市販だしさ」
フェデリコ「市販かよ!」
アルカ「大丈夫よ、手作りもあるから」
フェデリコ「ほ、ほんとか!?」
アルカ「ええ、セディエルクが作った謎の塊とか、アナファルラタルが作った味のしないチョコとか」
アルカ「あ、後は毒物の臭いがするドラベスクスのチョコとか、洗脳魔法のかかったオータンのチュコレートとか、愛されてるわね」
フェデリコ「…うちはろくなのがいないな、フリードリヒが羨ましい……ハッ、そうかっ!」

フリードリヒ「よく考えたら我が公国はまともな女性が多いな。素晴らしいことだ」
シャルンホルスト「私も若いころはよくもらったものですわい」
フリードリヒ「上層部が友好を深めようと言うのならば断るわけにもいかん」
ヘッツェンドルフ「そういえばチョコに火薬入れると戦に勝つって噂が出てましたね」
フリードリヒ「まて、その噂は誰が話していたんだ?」
ヘッツェンドルフ「え?ベルンダから着たとかいう反皇帝貴族?とかいうやつですけど」
フリードリヒ「…まずい!フェデリコの罠だ!」
モーデル「あの…フリードリヒ様…お話が」
フリードリヒ「…あ、ああ、そのだな…ちょっと今は…」
モーデル「ぇ…」
フリードリヒ「任せたまえ、有り難くチョウダイシヨウ」

762名無しさん:2011/02/15(火) 22:08:32 ID:???
>>757の更に続き
パルス「ま・・・マヒドレさんのは・・・なかなか美味しいですね(ちょっと変な匂いがしますが、前の人たちに比べれば・・・)」
マヒ「そんなこといわれるとマヒドレは嬉しくなっちゃうんだヨ。隠し味に気合を入れた甲斐があったんだヨ」
パルス「ほう、隠し味ですk(ゴリッ!モサモサ)」
パルス「ん?なにやら妙に固い物と長い繊維みたいなモノが・・・ナッツかな?」
マヒ「マヒドレは嬉しくなると、ついチョコの中に人間の髪の毛と爪をいれちゃうんだヨ!」
パルス「ガ、ガハッ!」
シャル「だ・・・大丈夫ですか?バルスザン様・・・」
パルス「大丈夫・・・だ・・・!さ、さて、君のチョコが最後だな」
シャル「は・・・はい・・・一生懸命作りました・・・」
パルス(パクッ)「こ・・・これは・・・!」
シャル「も・・・もしかして、お口に会いませんでしたか?ごめんなさい!」(ダッ!)
パルス「ああ!待ちなさいシャルロット!そうじゃなくて初めてまともなチョコだったから・・・」
ラ「は?」ド「どういうことなのかしら?」レ、ポ「私たちの、おいしくなかった・・・?」マ「マヒドレは、頭にくるとついヤッちゃうんだ」
パルス「え、いえ、皆さん、これは・・・グハァ!」

喪「ハッハーパルスザン!昨日はお楽しみだったようだなぁ!俺達の恨み、思いし・・・れ?」
パ「貴様・・・なぜ昨日居なかった・・・」
弟「あ、兄者・・・なんかコイツものすごい怒ってるぜ?」

763名無しさん:2011/02/15(火) 22:15:55 ID:???
>>762
グウェン「おおっ!パルスザン殿、なんという気迫。我らも負けてはおれぬ!」
リリック「うむ、今こそ我らの真価試す時なり!」
キオスドール「あなたたちはいつも通りなのですね・・・・・・。」

764名無しさん:2011/02/15(火) 23:06:42 ID:???
ハイトローム「私の髪型をエロゲと呼ぶ輩がいるようだが、それを言うならラクタイナは公然猥褻じゃないか!」

765名無しさん:2011/02/15(火) 23:10:36 ID:???
ラクタイナ「それは、うにゅーとか言ってる奴だ!」

766名無しさん:2011/02/15(火) 23:21:47 ID:???
>>763
ヨネア「で、あんたは昨日何をしてたわけ?」
キオス「チョコを貰えず落ち込んでいる人間から、ホワイトチョコを頂いてきましたわ。
    えぇ、とっても美味しかったですわよ…ウフフフフ…」

767名無しさん:2011/02/15(火) 23:46:57 ID:???
ヴァーレン小物入れ1に一本投下。
注意書きの通りのナルディア様SSです。
苦情など聞かぬ。

768名無しさん:2011/02/16(水) 00:27:51 ID:???
乙!!!地雷かとおもったら正統派エロでした

769名無しさん:2011/02/16(水) 00:50:36 ID:???
本気すぎるだろ・・・この文章。
wikiにも保存できないのが勿体無い。

770名無しさん:2011/02/16(水) 01:28:42 ID:???
これはすばらしいナルディア様
これもwikiに載せるしか‥

771名無しさん:2011/02/16(水) 02:05:50 ID:???
真面目な内容だし、注意書きしとけば問題ないように思える。
まぁ、載せないほうが無難っちゃ無難だろうけど。

772名無しさん:2011/02/16(水) 02:39:30 ID:???
工口ネタは荒れることがあるからね
前もこのスレで話題になったし、確かに載せないほうが無難かも
にしてもホントに(純粋に)いい作品だった 作者さんGJ

773名無しさん:2011/02/16(水) 02:45:39 ID:???
GJ!昨日から待機してた甲斐があったw
てかエロ有りなのに全然やらしさがない、真面目なSSでびびったw
こんな文章、自分も書けるようになりたいわ〜

774名無しさん:2011/02/16(水) 06:10:06 ID:???
光の目より

フェデリコ「く、バレンタインデーになってしまったか…
最後の頼みは俺の胃袋か…みんな、胃薬を頼む!」
アルカ「あなたに上げる人なんていないでしょ」
フェデリコ「…………えっ」
アルカ「………………えっ?」
フェデリコ「ほんと、お前のそういうとこ、俺、嫌い」
アルカ「なになになになに」
フェデリコ「もういいわ!」

775名無しさん:2011/02/16(水) 07:41:35 ID:???
>>766
わたくしも差し上げたいのですが

776名無しさん:2011/02/16(水) 10:28:59 ID:qeKunfXk
>>767
死んでわびろ

777名無しさん:2011/02/16(水) 10:33:19 ID:???
ゲーム的には「砂漠なんか捨ててみんなでブレアに移住すればいいじゃない」
なんだが真面目な話砂漠は汗国の人らにとって故郷なんだしなぁ

778名無しさん:2011/02/16(水) 13:12:48 ID:???
名竜たちの俺設定
赤竜ラスタス:初代リューネ騎士団総長に討伐され、従えられて以来
リューネを支えている最長老のエルダードラゴン。その吐息は眼下にあるもの
を一瞬で蒸発させるが、アルティナは力をセーブして使っている。

凱竜デュランダル:ラスタスに次ぐ古参の竜。ラスタスとは戦友にして無二の親友。
人間の正義の心に共振し、正義の心ある者と共に戦う。最も豪胆で屈強なる竜。

魔竜クリム:心優しくしなやかな体をした竜。膨大な魔力と知識を持つが、
それを正しいことに使う人間にのみ力を貸す。草食であり、鳴き声は美しい。

青竜ライム:気性が荒い、若き竜。セレン以外の者には乗りこなせなかった。
名竜の中では軽率な行動が目立つものの、魔力と膂力ともに優れる。
奥義・青竜剣をセレンと共に編み出した。

雷竜イヴァン:最速の竜。人見知りが激しい。ライムとはマブダチ。
啼き方が斬新。風ブレスを吐く。

白竜ヴァオー:常識的な性格の竜。メルツェルと友達。
人間の文化と社会構造への理解が深い。何体かの飛竜たちを従え、
軍隊の一部に組み込んだりできる。

黒竜ネルガル:最強を自負する竜。世界の混乱も安定も彼の気分次第なのだと
いう(本人談)。瘴気を放つ。ただの体臭とも。

飛竜メルツェル:ジャンクシャンが乗ってる竜。

779名無しさん:2011/02/16(水) 17:10:30 ID:???
>>777
その辺りが、ナルディア周辺と保守派の溝じゃなかろうか。

780名無しさん:2011/02/16(水) 19:35:38 ID:???
しゃべらせるスレ(?)9vs9チームバトルをメンバーのみ考えてみた
Aチーム
先鋒「アルティナ様のために私はたたk」
リューネ騎士団(セ)・セレン選手!
次鋒「人類にッ!新たな時代が訪れるのだッ!」
ルートガルト国・ムクガイヤ選手!
七将「退くもまた勇気だろ?」
ロイタスブリガード・ヒューマック選手!
六将「まさk」
アルナス汗国クルトーム選手!
中堅「喜べ兵たちよ!この私の指揮によって何者にも負けぬパーァフェクトな
精鋭部隊が誕生するのだァ!ぶるるるぁあああああ!!」
大フェリル・ルルニーガ選手!
四将「それは毒ブレスを吐くためだよ」
ゲルド軍・ゲロゲロ選手!
三将「こんなことが・・・いつまで続くんだ?」
ファルシス騎士団・クックリー選手!
副将「邪魔をするな!記録が滞る!」
クリンク水軍・シャルクールーネン選手
大将「わかりました。わたしがふくぐんしをやります」
リューネ騎士団(ミ)・ふくぐんし(E:マクラチルク)選手!

Bチーム
先鋒「また多くの血が流されるのですね」
リューネ騎士団・アルティナ選手!
次鋒「・・・・・・はい、陛下。しかと承りました」
ルートガルト国・魔将サールステーネ選手
七将「理不尽だよな。だがやるしかねぇ」
無所属・ルグナナム選手!
六将「あいつn」
アルウル・フリンク選手!
中堅「俺はアスターゼ。おまえより優れた存在だ。」
フェリル地方出身・若アスターゼ選手!
四将「働きたくない」
無職・ゲルニート選手!
三将「ゴブリンの群れが相手なら、必殺機動戦術を使わざるを得ない!」
フェリル連合・クックリー選手!
副将「やはりおまえかおまえのきろくをせかいのはてにすててあげよう」
出身地不明・イオナ?選手!
大将「ヨネア・・・ヨネア・・・ヨネアヨネアヨネア・・・」
冥界・ファントムニースルー選手!

781名無しさん:2011/02/16(水) 20:26:16 ID:???

 オステアの街から北側の郊外にある小高い丘に、蒼いローブを纏った一人の女性が佇んでいた。
 眼下には太陽に照らされ眩しく輝く海原が、復興の兆しを見せるオステアの街並みを優しく包み込むように湛えている。街並みからは、崩れた民家を建て直す職人が振るう槌の音色が遠く風に運ばれて心地よい響きを伝え、燦燦と輝く太陽の眩しさに手をかざして空を見上げれば、澄み渡った雲ひとつない青空を真っ白な鳥が弧を描いて飛んでいる。蒼いローブを身に纏う女性の目に映る景色は、彼女が長い間待ち望み、ようやっとの事で訪れた平穏な風景であった。
「先生。あれから随分と経ってしまいましたが……やっとご報告が出来ます」
 小高い丘に設けられた石碑の前に立ち碑に手をつくと、ひんやりとした冷たさが石から伝わってくる。アルジュナは石碑に彫られた文字を細い指で上からなぞった。
 この石碑は、先の戦乱で死亡した数多の人々が奉られたオステアの戦没者慰霊碑であった。兵士や民を問わず奉られ、台座には常に何かしらの花が添えられている。そのひとつがアルジュナが供えたストックの花で、茎先に重なり合う白い可憐な花弁が黒色の石碑によく映えていた。やや年月を経て苔に覆われだした台座の周りに、花の香りに誘われた蝶がひらひらと舞う。その何気ない動きに心の安らぎを覚え、以前は目深に被るほどにぶかぶかであった師から譲り受けた帽子を脱ぐと、それを石碑の前へと静かに置いた。長く伸びた金色の髪が風に吹かれてなびく。
「あの日、先生達が突然いなくなって、ボク大変だったんですよ。
でも、頑張りました……最初は辛かったけど、頑張って、頑張って」
 ルートガルト二区でオステア国は二人の執政を同時に失った。第一執政ラファエルと、アルジュナの師でもあった第三執政ピコックの両名は、死霊に襲われたルートガルトの難民を救済するために異国の地でその命を儚く散らし、国を率いる三執政の内で最後に残されたのが第二執政のアルジュナただ一人。まだ幼さの残る年端のいかない少女が、一国の将兵を纏め上げ民を導くのにどれだけ心を砕いた事か。肩に掛かる重圧に幾度となく杖を投げそうになっては思い留まりながら、懸命に執政として駆けまわった。
「ラザムの使途と同盟を結んだんです……イオナって人がちょっと怖かったけど。
それとグリーン・ウルスとも手を結びました。ここは可笑しな人達で怖くはなかったけど、大丈夫かなって心配が」
 当時の事を思い出して、手で覆った口元からくすりと笑みが漏れる。

782名無しさん:2011/02/16(水) 20:27:33 ID:???
クックリー同キャラ対戦か

783名無しさん:2011/02/16(水) 20:29:10 ID:???
 少女然としていた以前と違い、アルジュナはどこか大人びた風貌をみせていた。年月が流れ大人へと成長したのもあるが、多感な時期に起きた様々な経験が一層それを促がしたのかもしれない。胸の蕾は僅かではあるが膨らみを見せ、身体全体もやや丸みを帯びて開花する日を待っている。大きかった帽子はちょうどよい具合で、手足がすっぽりと隠れてしまっていたローブも格好がつき、肩口で揃えられていた髪は、いつ頃からか腰のあたりまで届くくらいに伸ばされて蒼いローブの上で踊っていた。
「魔王軍と戦って、何時の間にか魔王がいなくなって……ボク、ちゃんと死霊とも戦ったんですよ。
それから……結局、人間はいつまでもいがみ合ったままだったけれど……」
 大陸は様々に入り乱れ、種族の壁や思想の壁という分ち合えない課題を残したまま、ラザムの使途がその全域を手中に収める容となって戦乱は終息を見せた。各地の復興はラザムの使途を盟主とした三国同盟の監視下に行われ、荒れ果てた国や街はかつての姿を取り戻しつつある。
 ムクガイヤの謀叛から端を発したこの戦乱は、実に多くの種族が平等に犠牲を払う結果となり、様々な命題を含んで生き残った各々に語りかけていた。
「先生、これでよかったんですよね。
平和になったんですよね……ボク、頑張りましたよね」
 杖を握る手に僅かに力が篭る。
「褒めてくれますよね……先生。
逢いたいです……先生に……逢いたい」
 石碑に崩れるように身体を預けた。最期の別れの時、老いた手で優しく抱きしめ頭を撫でてくれた師の姿が目蓋の裏に甦る。
 暫しそのまま石碑にもたれる様に目を閉じていたアルジュナが徐に姿勢を正した。遠くから時刻を告げる時計台の鐘の音が響いてくる。
「もう、いきますね」
 頭に帽子を載せると、石碑に背を向けてゆっくりと歩き出す。風が優しくその頬を撫でた。
 ふと、誰かに呼ばれた気がして後ろを振り返る。
 石碑の前でピコックがアルジュナに向かい微笑みかけていた――ように感じた。
 アルジュナは小さく頷くと、長く伸びた髪をなびかせて碑の建つ丘を後にした。


S6オステアを下地にアルジュナEDを想像です。
語るスレでEDの話があがったのを思い出して書いてみましたが、お粗末で申し訳ありません。
以前に書いたオステア関連の物と多少繋がりを持たせてあります。

784名無しさん:2011/02/16(水) 20:29:10 ID:???
>>777
まぁ自分の生まれ育った土地っていうのは、意外と情も湧くしねぇ
若いナルディアにはその辺の思慮が足りなかったんだろう

785名無しさん:2011/02/16(水) 23:25:34 ID:???
全人材入場!!

山羊殺しは生きていた!! 更なる呪法を試み人間凶器が甦った!!!
魔神!! リッチームクガイヤだァ――――!!!

吸血魔道はすでに我々が完成している!!
ムナード党 ナームだァ――――!!!

突っ込みしだい死にまくってやる!!
魔王軍代表 フーリンだァッ!!!

素手の殴り合いなら我々の火力がものを言う!!
沼地のファイター エルフキラー モーゼン!!!

真の保身を知らしめたい!! 渡り鳥 コーネリーだァ!!!

ムナードは男悪魔制覇だが女悪魔なら全人材オレのものだ!!
ハルトの女衒 パルスザンだ!!!

打撃対策は完璧だ!! 吸血魔道 ゾーマ!!!!

全人材のベスト・ディフェンスは私の中にある!!
オステアの神様が来たッ ノーア!!!

タイマンなら絶対に敗けん!!
島(シマ)の秘宝見せたる 特攻隊長 バルバッタだ!!!

ボーイズ・ラブ(びゅーてぃふるがい)ならこいつが怖い!!
ナース水軍のピュア・ウィザード ルーネンだ!!!

オステア港から主人公が上陸だ!! 聖戦士 オルジン!!!

786名無しさん:2011/02/16(水) 23:25:52 ID:???
ルールの無い生き方がしたいからバガボンド(流れ者)になったのだ!!
プロの風車を見せてやる!!レグリス!!!

めい土の土産に大噴火とはよく言ったもの!!
達人の奥義が今 リグナム火山でバクハツする!! 沼地の賢者 ガルダーム先生だ―――!!!

フェリルの竜王こそが地上最強の代名詞だ!!
まさかこの男がきてくれるとはッッ ルルニーガ!!!

闘いたくないのにここまできたッ スキル一切不明!!!!
グリーンのビースト(風使い)テイマー カルラだ!!!

オレたちは沼地最強ではない大陸で最強なのだ!!
御存知リザードマン ゲルニード!!!

魔術の本場は今やリュッセルにある!! オレを雇用できる奴はいないのか!!
スーフェンだ!!!

弱ァァァァァいッ説明不要!! 攻撃力10!!! 戦力値−150!!!
ローニトークだ!!!

LSは実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦魔術!!
本家魔界から魔王ルーゼルの登場だ!!!

アルティナはオレのもの 邪魔するやつは思いきり殴り思いきり蹴るだけ!!
ヴァーレンADV主人公 スヴェステェン

恋人を探しに大陸へきたッ!!
月光樹の森の民 ファウ!!!

死霊術に更なる磨きをかけ ”裏切り”ラクタイナが帰ってきたァ!!!

787名無しさん:2011/02/16(水) 23:26:20 ID:???
今の自分に出番はないッッ!! ガルガンダの土王ウォーラック!!!

レオーム四千年の剣技が今ベールを脱ぐ!! ルーニック島から フィーザレスだ!!!

アルティナ様の前でなら私はいつでも全盛期だ!!
リューネ騎士団都督代 セレン S5仕様で登場だ!!!

教師の仕事はどーしたッ 至高の百合 未だ枯れずッ!!
掛けるも腐るも思いのまま!! ヒュンター先生だ!!!

特に理由はないッ 勇者が強いのは当たりまえ!!
教会にはないしょだ!!! 大陸の平和は私が守る!
ホルスがきてくれた―――!!!

暗黒道で磨いた実戦騎士道!!
イオナ国のデンジャラス・ナイト ハイトロームだ!!!

実戦だったらこの人を外せない!! 超A級喧嘩師 ゼオンだ!!!

超一流ソルジャーの超一流のダッシュだ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
フェリルの鋼鉄人!! ダルカン!!!

秘宝マクラヌスはこの男が完成させた!!
大フェリルの切り札!! チルクだ!!!

若き王者が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ 王子様ッッ
俺達は君を待っていたッッッゴートⅢ世の登場だ――――――――ッ

788名無しさん:2011/02/16(水) 23:26:39 ID:???
加えて戦死者発生に備え超豪華な陪臣を4名御用意致しました!
ビーストテイマー ヤヌーク!!
ソルジャー レオナール!!
魔界の巨人!ムーア!

……ッッ  どーやらもう一名は訓練が遅れている様ですが
完全体になり次第ッ皆様にご紹介致しますッッ

789名無しさん:2011/02/16(水) 23:31:45 ID:???
>>781
相変わらずじんわりあったかいような穏やかさを感じる文章ですね。

790名無しさん:2011/02/16(水) 23:35:21 ID:???
>>785
これと同じネタ、前に女性人材であったよねw
て言うか予備4人の実力差がww

791名無しさん:2011/02/16(水) 23:45:16 ID:???
リザーバーが(1体だけ)豪華すぎる。

792名無しさん:2011/02/17(木) 00:17:24 ID:???
>>781
乙、長いかもしれんがEDにこういうの入れてほしいな

793名無しさん:2011/02/17(木) 01:11:02 ID:???
>>778
案外竜同士の相性が騎乗する人間たちの相性を左右するのかもしれないな

794名無しさん:2011/02/17(木) 08:45:45 ID:???
ヴァーレンセツハラ訴訟問題第1審をOPのみ考えてみた
時は大陸暦○○××年2月3日に遡る。オステアでは毎年の恒例行事である
セツブンが行われていた。その時に
クレアさん「あれ?なんか豆の数少なくね?」
ピコック先生「歳の数に気を使ったのが裏目にでたか!」
ということで、クレアさんが激怒。ピコック先生は星幽界へと旅立たれた。
この事件にショックなアルジュナくんはクレアさんに対して裁判を仕掛けるも
クレアさん「私はピコック卿の女性を蔑視した行いに報復したまでです!」
アルジュナくん「だからって殺すことないじゃないか!」
クレアさん「やはりあなたも男なのですね」
アルジュナくん「ちょ、ちょっとボクはおんなn(ry」
クレアさん「いいでしょう!なら、どちらが正しいか。男と女に分かれて勝負しましょう!」
ルールは簡単!男チーム9部隊VS女チーム9部隊が勝負して敵を全滅させたほうが勝ち!
ヴァーレンらしく戦場には9部隊+9部隊のメンバーが一度に出るぞ!
もちろん、手勢に誰を連れてきてもOK!
この檄文は大陸中を駆け巡る。
ムクガイヤ「フ・・・オステアの地元防衛軍どもが、男女平等など既に我が国は(ry」
ヨネア「おっもしろそう!やろうやろう!」
ムクガイヤ「おい!」

チルク「人間たちがまた内輪もめしてるようだね」
ルルニーガ「ああ、この機を逃す手はない」
ムッテンベル「よし!あたしもさいばんに参加する!
あたしがルルニーガさまに負けないってのを見せてやるんだ!」
チルク&ルルニーガ「「おい!」」

ルーゼル「人間どもがまた愚かな争いをしているようだな」
パルスザン「はい、ですか我らに悪魔からしてみれば取るに足らぬこと」
ムナード「いいだろう!男の優位性を知らしてやる!」
キオス「おもしろそうですわね〜。きっと大陸中から強い男の方が集まるのでしょう?」

スヴェステェン「御館様」
アルティナ「ええ、魔王ルーゼルが雪原に侵攻しているようですね」
スヴェス「その件はなく、この檄文をご覧ください」
アルティナ「・・・・・・。なるほど、この愚かな争いをやめさせなくては」
スヴェス「男女の間に優劣などあり申しませぬ」
アルティナ「ええ。人は一人では生きていけない。皆が手を取り合って生きていかなくては」

イーサリー「私には勝利の女神がついていますから」
テステヌ「ふむ、なにやら事の発端から主題がズレているようですが。
男女各々9部隊のチームというか軍団?に分かれて勝負をするという大会のようですな」
ドルス「若。ここは静観なさるのがよろしいかと」
ゴート「うむ。我が王道は男女平等だからこの大会に出る必要などない」
善イオナ「・・・・・・」

795名無しさん:2011/02/17(木) 10:28:13 ID:???
>>794
完全体がどちらに付くのか…

796名無しさん:2011/02/17(木) 15:25:46 ID:???
>>795
むしろアルジュナはどちらにつくのか。
そしてルーネンはどちらを指示するのか
あとオーティは(ry

797名無しさん:2011/02/17(木) 15:26:37 ID:???
日本語ミスった
指示→支持

798名無しさん:2011/02/17(木) 17:28:43 ID:???
リチムク「GOGOGO…」
ドラスティーナ「…屍姫軍がもうそこまで…!」
ポポ「あ、お母さん」
シャルロット「!?」
ラングドス「!?」
ドラスティーナ「!?」
リチムク「あらあら、こんなとこで遊んでたのね!ほんと心配したのよ!」
ポポ「えへへ、レドちゃんもいるよ」
リチスネ「うちの子も一緒にきてたのね!どうりでいないはずだわ!」
デッドライト「すいませんママさん、お子さん達中々見つけられなくて…」
クォード「お嬢様、そろそろお屋敷に戻りましょう」

こうして大陸に平和が戻った 残された人々は一致団結し、末永い平和が大陸に訪れたのであった
ドラスティーナ「えっ」

799名無しさん:2011/02/17(木) 17:39:40 ID:???
お母さんと呼ばれて反応した人(悪魔)は、お母さんと呼ばれる心当たりがあるという事か。
さて、お父さんは誰d(文字は此処で途切れている。)

800名無しさん:2011/02/17(木) 17:42:29 ID:???
神は単独で生命を創造できると申します

801名無しさん:2011/02/17(木) 18:12:34 ID:???
ノスラクのグラがSIREN的な何かに見える
やっぱりあいつビジョンだと屍体がみんな美男美女に見えるんだろうか

802名無しさん:2011/02/17(木) 19:06:33 ID:???
某SRPG風エンディング
ファルシス騎士団編

ファルシス騎士団総長:ラムソン
大陸平定後も騎士団の総長を務めた。
アルナスを視察中、病に斃れる。
毒殺の噂が広まるが真意は謎。

ファルシス騎士団大司馬:ユネーファ
ラムソン亡き後、総長の座に就く。
終生を騎士団のために捧げた。

ファルシス騎士団軍師:ワットサルト
終戦後、ガルガンダで元の隠遁生活を送る。
軍師としての才能を評価され、
彼の記した兵法書は後世の模範となった。

ファルシス騎士団先鋒都尉:ロイタール
ラムソンとの関係が悪化。
騎士団を追放された。
その後の行方は知られていない。

ファルシス騎士団遊撃都尉:ホーニング
総長ユネーファから大司馬に任ぜられる。
ルートガルト領で善政を布き、民から慕われた。

ファルシス騎士団司馬:クックリー
終戦後、騎士団を抜けた。
後にルートガルトの大劇場に立つ。
その姿に、都の女人は皆恋をしたらしい。

ファルシス騎士団都尉:ネアトン
うだつのあがらない日々を送ったようだ。
妻子に恵まれ幸せそうな姿が目撃されている。

ファルシス騎士団諜報隊長:ルック
ワットサルトが去った後も騎士団に残る。
諜報活動に従事し、騎士団を陰ながら支え続けた。

803名無しさん:2011/02/17(木) 19:25:50 ID:???
おお、こういうEDもいいんじゃないか?

804名無しさん:2011/02/17(木) 21:40:29 ID:???
 大陸に翻る穹廬奴の旗印。それはリザードマン族の国家が誕生した事を示す日であった。
 穹廬奴は二度の崩壊を受け、それでも大陸に覇を唱えた崇高なる志を、空高く掲げられた旗に籠める。
 長き戦乱の世は、単于ゲルニード率いるリザードマン勢「穹廬奴」の大陸平定によってその幕を閉じた。

 うっそうと茂る草木に囲まれたとある庵。長年放置されていたのか雨風に曝されるままに傷み荒廃している。
 その庵のさほど広くもない部屋に、リザードマン族の男女が肩を寄せ合い座していた。
 穹廬奴の単于ゲルニードと従者チョルチョである。
「まだ、傷は痛みますか」
 肌を露にした男の背に深々と刻まれた刀傷から滴る血が、チョルチョの心をとめどなく揺さぶり続けていた。
 大陸平定の悲願も間近という最期の決戦。ゲルニードとチョルチョは敵の謀った伏兵に命を狙われた。
 刹那の出来事だった。
 閃く凶刃からチョルチョが逃れられたのは、ひとえに男が身を挺し庇ってくれたからである。その時に負った深手の傷は、男が最も恥ずべき背にあった。
「案ずるな。この程度、大した事ではない」
 チョルチョの問いに毅然と答える声が、堪える様に僅かに震えていた。
 男の背に手を這わせ、流れる血を舌で丹念に舐め取る。
 ゲルニードは傷ついた身体を押し、穹廬奴の旗が翻るのを見届けてから一言「故郷へ」と呟いた。
 供は付けず、二人は肩を寄せ合いリザードマン族の故郷である湿地帯へと帰り着く。
 男が若き日を暮らした庵に。
「チョルチョよ……儂は立派な単于であっただろうか」
 ふいに男が口にした。その目はどこか遠くを見つめる風であった。
「ええ。ご立派でした」
「多くの同胞を死に追いやった。それでも儂は……」
「ゲルニード様は、穹廬奴の悲願を達せられたのです」
「悲願か……我等に刃を向ける相手は尽きぬ」
「リザードマン族の、種族の運命だと。
大陸を平定させねば、もっと多くの血が流されます」
 男の背に肌を合わせる。刀傷からとどまる事なく滴る血がチョルチョの胸に流れ伝っていく。
 身体が熱を失いつつあった。
「もう陽が暮れたのか……やけに暗い」
「ゲルニード様……」
「チョルチョ、傍に居てくれ」
「はい……」
 束の間の逢瀬を交わした男と女が求めるものは、互いの温もり。
 庵に訪れた静寂は、最期の薄暮のものか。
「今宵は冷えるな……」
「私が温めてさしあげます」
「何故だかとても疲れた……暫し眠らせてくれ……」
 ゲルニードはチョルチョの手を握ると膝の上に頭を乗せ、光を失った目を静かに閉じた。
 その手を優しく握り返し、頬を撫でる。
 男の顔は安らかであった。

 乱世に生き、乱世に死す。

 血で綴られた穹廬奴の歴史は、生まれ来る子の世代が平和である事を認めはしないだろう。
 しかし、それでも切に願う。
 この平和が少しでも長く続く事を。

805名無しさん:2011/02/17(木) 23:23:23 ID:???
訓練スキルアンケート結果
訓練2:フォルサーム、マクセン、ウェントル、クックリー、ゾーマ、ハイトローム、
イオード、ソルソーン、エルティアなど
訓練3:テステヌ、ピコック、陥、ヒューマック、ミルフォース、スネア、ギストー、
ババラッカス、シャイトック、ナルディア、ドルナード、パルスザン、スヴェステェン、ミシディシ、
ルオンナル、ニート、ヒュンター、バルバッタ、キャラサイト、アルジュナ、クレア、ルグナナムなど
訓練4:エフォード、ルウェンダー、ルールーニ、ドルス、ムクガイヤ、サルステーネ、ムナード、
サーザイト、オーティ、アルティナ、エルフォード、ラファエル、ユネーファなど
訓練5:フィーザレス、ルーゼル、ウォーラック、デッドライト、クルトーム、ジェイク、ラムソン、
エルカなど

訓練2には若手・戦術屋・変わり者の方が多かったようです。
訓練3には訓練の大事さを唱えている方が多かったようです。
また、若手・新規勢力マスターが多かったようです。
マスター格のアルジュナくんはさておき、キュラサイト殿も持っていることが印象的です。
彼女の性格のせいでしょうか。ルグナナムさんも訓練3ですね。
訓練2と3で世代の違いを感じられますね、エルティアさんとクレアさんは共に同時代に
オステアで活躍なさった方たちですが、年齢の差が訓練スキルへの考え方からも感じられます。
ゲルニート氏にとっては一番重要なスキルですね訓練3。
訓練4は訓練の専門家なルールーニ氏とムナード氏が目立ちますね。ドルス先生は
フィーザレス将軍ほど訓練を重要に思っていないのでしょうか。ラファエル卿は世間知らずではない
でしょうが、ちょっと浮世離れしているせいで惜しくも訓練4。アルティナさまとオーティ殿が
最近の更新により3→4となり、年寄り衆的な色合いを強めました。スヴェステェン氏は実戦派でしょうか。
訓練5は頼れる年寄りの方やいかにも将軍・将帥って感じの方が多かったですね。デッドライトさんと
ルーゼルさまは他のLSもあるんだし、ということでしょうか。私的には訓練5と言えばウォーラック
さんなのですが、この人の訓練スキルってなんか使いづらい印象がありますねー。

806名無しさん:2011/02/17(木) 23:28:39 ID:???
ルウェンダーやるじゃん。

807名無しさん:2011/02/17(木) 23:57:55 ID:???
フーリン「ルーゼル様、ルーゼル様。ムクガイヤがこのスレに書き込んでいるようですよ」
ルーゼル「なに!あのやろう、許せん・・・俺をわなにはめておきながら!おい、フーリン、自演してムクガイヤの評判を落として来い」

808名無しさん:2011/02/18(金) 00:01:06 ID:???
ルーゼル様はいかにも訓練なんてどうでもいいと思ってそうだけどな
虎はなぜ強いと思う?もともと強いからよ!みたいな

それともそばにいるだけで何か変なドーピング効果発するフェロモンでも漂ってるんだろうか

809名無しさん:2011/02/18(金) 01:41:39 ID:???
魔王軍は「おい、フーリン」が取り沙汰されがちだが、原作EDのフーリンの台詞「それもつらいな・・・・」も評価されるべきである。

810名無しさん:2011/02/18(金) 02:06:07 ID:???
>>804
これは格好良すぎるSS。

811名無しさん:2011/02/18(金) 08:33:52 ID:???
パルスザン「ぐああああっ!」
シャル「パ、パルスザンさま?!」
パルス「る、ルーゼルさまに会いたい・・・・・・」
ドラス「まったく、こんな美女たちを前にして不満だとか身の程を知るのだわ」
キオス「パルスザンさまわかりますわ〜。わたくしも主さまのこと(ルーゼルのことではない)
を思うとこの胸が張り裂けてしまいそう(自分の体を抱いて、くるくるくる、と回る)」
ラング「魔王はマジでカリスマだったんだってヴぁ」
リリック「パルスザン殿。しっかりなされよ。今は貴殿が我らの君主なのですぞ」
パルスザン「もうやだ働きたくない。あールーゼルさまがいればールーゼルさまがいればなー」
クォード(非完全体)「・・・・・・」

812名無しさん:2011/02/18(金) 15:31:45 ID:???
ドラス「もしかしてパルスザンって…」
ラング「ひょっとしなくともホモかもしれないってヴァ」


ルーネン「ホモと聞いて!」

813名無しさん:2011/02/18(金) 16:56:47 ID:???
 北方の地に古くから建つグリーン古城に、彩り鮮やかな五彩の旗が掲げられた。
 公国の成立を祝う群衆が、積もる雪を黒く染め、英雄の登場を今か今かと待ち望んでいる。
 古城のバルコニーにひとりの影が立つ。群衆は次々に歓声を上げた。
「グリーン公国万歳! カルラ様万歳!」
 手に振られた旗が陽に閃き、打ち上げられた花火が高々と弾けた。
 戦乱の大陸を平定し、首都ルートガルトにて公国の樹立を宣言したカルラは、故郷であるグリーン古城に凱旋を果たした。
 雪原に住まう民はカルラを真の英雄として歓迎し、こぞって彼女を讃える式典に参列したのである。
 バルコニーから姿をみせたカルラに、人々は惜しみない賞賛の声を送った。
「な、なんか恥ずかしいですぅ」
 眼下に広がる人波にカルラは戸惑い後ずさる。
「なに言ってるだわよ。あんたが出ないでどうするだわさ」
 背中を押され元の場所に送り返された。この日の為に、魔法で特別に造られた拡声器の前に飛び出る。
 極度の緊張で喉がからからに渇いていた。
「え、ええと、カルラですぅ」
 上擦った声が響いた。群衆はカルラの声を僅かでも聞き逃さぬように、急にしいんと押し黙る。静寂が古城を包み込んだ。
「き、今日は、カルラのために……集まってくれて、
あの……その……あ、ありがとうですぅ」
 たどたどしい挨拶の言葉が拡声器から響き渡る。
 カルラは言葉に詰り、長い沈黙が訪れた。
 恥ずかしさと緊張で、頭が真っ白になっていた。それでも、何かを言わなくては、伝えなくてはと思う心は強くある。
 以前のカルラであれば間違いなくこの場から逃げ出していただろう。だが、英雄として成長した彼女には何かが芽生えていた。
「なにをいえばいいか、カルラわからないですけど……
これだけは……これだけは、云えると思うですぅ」
 一度、言葉を区切る。そして、力強く前を向くと大きく息を吸い群衆に語りかけた。
「戦乱はおわりました。もう、誰も傷つかないですぅ。
だから……だから、憎しみを捨てて、手を携えて欲しいですぅ」
 多くの種族が争い、血を流し、憎しみあった。
 この傷痕は、たとえ争いが終結しても、互いの溝として深く、長く、両者の間に残る事であろう。
 忘れろというには余りにも都合のいい話だった。それでも、前に進む為には必要なのだとカルラは思う。カルラは残された生涯を平和の為に捧げようとしていた。
 城下に集った群衆は皆押し黙り、静けさが辺りを支配する。カルラの言葉は、いずれは大陸中へと流布される。年端のいかぬ若い主にどこまでの器があるのか。
 大陸平定の後、さらに困難な道を自ら選択した少女に、人々はかける言葉を見失っているようであった。
 カルラは静かにバルコニーを後にする。

814名無しさん:2011/02/18(金) 16:57:55 ID:???
 ――やっぱり無理なのですぅ。
 自室に引篭もろうと廊下を歩くカルラの前に、ポートニックが珍しい客人を伴い待ち伏せていた。
 客人はもはや敵意もないのか、カルラの真正面に立つと淡々と口を開く。
「還るに還れんのだ……嫌われ者は辛いものだな。
……貴殿の望みに手を貸してもよい。まあ、魔族の力を必要とするのならば、だが」
「フン、私は別にどっちでもいいのだわ。勘違いされても困るのだわ」
「わたしは……その……」
 魔族の雄、パルスザン、ドラスティーナ、シャルロットは、三者三様にカルラへと言葉を投げかけた。
 魔王ルーゼルの死後、人間に対する意識の違いから同族間で激しい争いを繰り広げた彼らは、カルラの姿勢に思う処があるのだろうか。
 カルラは彼らを嫌いになれなかった。魔族は苦手だが、どこかその瞳に哀しい色を常に湛えている彼らの姿は、下手な人間よりもよほど心を許せる気がしていた。
 申し出に嬉しく思いながらも、何と返答すればよいか困っていると、廊下の先から素っ頓狂な声が上がった。
「魔族め! 大陸の平和は私が守る!」
 叫ぶが早いか、声の主は腰に差した剣を勢いよく引き抜くと、正眼に構えてじりじりと距離を詰めてくる。
 その後ろを小走りに駆け寄ってきた女性の神官が、剣を構える男とカルラ達を見比べると、呆れたような顔をして男に言った。
「ホルス様、何をしているのですか」
「性懲りもなく魔族が現れた。私が責任をもって退治する!」
 ラザムの使徒を率いたホルスとイオナは、魔族を相手に一進一退の攻防を続け両者は宿敵といった間柄だったが、それも既に過去の話である。
 しかし、血気盛んな若者は気が逸っているようで、仕方なしという風な表情をみせたイオナが目を瞑ると、手にした杖でホルスの後頭部をしたたかに強打した。
 廊下に鈍い音が響く。白目を剥いたホルスが床に崩れ落ち、その背後でイオナは口元に手を当て乾いた笑いをあげていた。
「おほほ……カルラ様、はしたない所を御見せいたしました。
ラザムもカルラ様のお手伝いを、可能な限りさせていただきますわ。では、失礼」
 気を失うホルスの襟元を掴み、ずるずると引き摺りながら廊下を辞していく。
 その一連の事に、魔族の三者は互いに顔を見合い唖然とした表情を浮かべていた。
 カルラはポートニックに促がされる容で、唖然としているパルスザンに恐る恐る近づくと、震えながらその手を握った。
「あの、み、皆さんの力も、か、か、貸してくださいですぅ」
 嫌いではないが、魔族は怖い。臆病で内気な性格は、英雄と称される今でも見事に健在であった。
 パルスザンは手を重ねると、双瞳を優しく細めて微笑む。魔族であっても、その感情は人と似通っているのであろうか。
 徐にドラスティーナが手を差し出し、二人の上へと重ねてから、正気づいたかのように顔を真っ赤に染めて言い訳を述べる。
「べ、別に、暇だから手伝うのですわ。そう、光栄に思うといいのですわ」
 ゆっくりとシャルロットが手を重ね、最期にポートニックがそれを包むように手を添える。
「商談成立だわさ」
 損得勘定の好きな彼女らしい喩えであった。
 魔族達の帰り際、パルスザンの傍らを付従うシャルロットがカルラを振り向いた。その鋭い眼光が背筋も凍るような冷たさで突き刺さる。
 ――ま、魔族は怖いですぅ。
 何故か例えようのない恐怖を刷り込まれた気がした。
 魔族が去った後、自室に向かおうと歩き始めたカルラの歩を、廊下に響く賑やかな一団の声が遮った。
「なんだと、このトカゲ男」
「抜くか、犬」
「上等だ、フェリルの竜王の名は飾りでない事を教えてやろう」
「ほざけ。リザードマン族が単于、ゲルニード様が直々に相手をしてやる」
 二匹の筋骨逞しい化け物が、隆々と波打つ肉体を激しくぶつけ合いながら荒々しく廊下を歩いてくる。その足先は、どうやらカルラの方を向いているようであった。
「ひっ……」
 思わず引き攣った声が口から漏れた。急いでポートニックの姿を探すが、どこへ行ったのか影も形もない。
 膝が震え、腰が砕けたようにがくりと支えを失ったカルラの身体は、惨めにも床へと崩れ落ちてしまう。座り込んだカルラの眼前に二匹の化け物が立ち並ぶ。
 下から仰ぎ見るカルラの表情は傍目にみれば、恐らく今にも泣き出しそうで、口元をひくひくと歪めた実にみっともないものであっただろう。
 そのカルラをじろりと二匹の獣の目が同時に捉えては、口を吊り上げて涎を引きながら牙を覗かせた。

815名無しさん:2011/02/18(金) 16:58:25 ID:???
「た、た、た、たすけ、たすけてですぅ。命だけはとらないでですぅ」
 あまりの恐怖に、見栄も何もかもをかなぐり捨て、床に這い蹲り目を閉じ一心に懇願した。
「美味そうな小娘だ。どれ、ひとまず休戦といくか」
「そうだな。腹も減った事だ、半分に斬って喰らうか」
「か、カルラを食べても美味しくないですぅ」
「それは喰わねばわからぬ」
 硬い毛に覆われた大きな手が、カルラの腕を掴む。そのまま力任せに立ち上がらされた。きっと頭から齧られてしまうのだろう。カルラの脳裏に凄惨な自分の姿が浮かび上がる。
 ――ああ、カルラは不幸の星の下に生まれてるのですぅ。
 しかし、一向に待っても食べられる気配はない。恐る恐る目を開けてみると、二匹の化け物は可笑しそうに腹を抱え低い声で笑っていた。隆起する筋肉がそれに合わせて大きくうねる。
 こうしてみると、怖ろしいと思った二匹の化け物はどこか愛嬌のある顔をしていて、鋭い目を細めて牙を剥き出しに高らかに笑う様は、先ほどの印象からは幾分ましに思えるのである。それでも、カルラにしてみれば畏怖の存在には変わりない。
「何が可笑しいのですか、ゲルニード様」
 巨体の影に潜んでいたチョルチョが、尻尾を揺らしながら問う。
「なに、小娘をからかって遊んでいたまでよ。のお、竜王」
「ハッハッハ。この娘がグリーン公国の主とはな。実に面白い」
 未だに笑い続けるフェリルの竜王に、背後から現れたチルクが茶々を入れた。
「ルルニーガさんも、案外に人が悪いですね」
 カルラの眼前に居並ぶのは穹廬奴がリザードマン族、ゲルニードとチョルチョ。そして、フェリルがゴブリン族、チルクとルルニーガであった。
 状況を飲み込むのに暫しの時間がかかったが、ようやっと自分が遊ばれていた事に気付くと、カルラは急に恥ずかしくなって顔を背ける。
「悪ふざけが過ぎたようで申し訳ありません。
今日ここに参りましたのは、グリーン公国の、貴方の意思に賛同した故です」
 チルクが丁寧な口調でカルラに述べ、ゲルニードを促がした。
「儂は気が短い。嫌なら首を横に触れ。即座に刎ね飛ばす」
 カルラは首がとれるのではないかと思う程に、勢いよく縦に振った。
 それを見て、満足気にゲルニードが口元を緩める。脇で一部始終を見守っていたルルニーガが徐に口を挟んだ。
「それは脅迫というのではないか、トカゲ男」
「なんだと。犬の分際で儂に盾突くか」
「その一言、聞き捨てならんな」
 二匹の化け物は、互いに肩を怒らせぶつけ合いながら、来たときと同じように荒々しく去っていく。その後をチョルチョが長い尻尾を揺らしながら健気に付き従う。
 後姿を見送るカルラの表情を汲み取ったのか、チルクが小声で囁いた。
「あの二人、ああ見えて、実は仲が良いのです。
最近、そう思うようになりました。種族の壁は、我々が考える以上に薄いのかも知れません」
 チルクの言葉に耳を傾ける。ゴブリン族のこの男もまた、カルラと同じ平和を願う一人なのだろうか。別れの言葉を告げて辞する背中を、カルラは見つめていた。
 人間族、魔族、リザードマン族、ゴブリン族、ドワーフ族、エルフ族。
 戦乱で互いに傷つけあった種族間の壁は、目にこそ見えないが、確かにそこに存在していた。その壁はどれ程に高く厚いのか、カルラには想像もつかない。それでも、確かな一歩を感じる。
 分厚く聳え立つ壁に、小さなひびを入れることが出来た気がした。
「カルラも君主らしくなっただわよ」
 何時の間にかポートニックが横に居る。
 長年の親友であり、苦楽を共にした戦友であり、そして大事な家族である。
「もっと褒めるですぅ」
 カルラは嬉しくて、ついそんな事を口にした。
「偉いだわさ。カルラは英雄だわさ」
 ポートニックが微笑んだ。
 グリーン公国君主カルラの夢は、願いは、白い雪のように純粋だった。

816名無しさん:2011/02/18(金) 17:00:14 ID:???
 雪の街。
 宵の寒空の下、寝静まった民家の一室。僅かに開いた扉から漏れる一筋の灯りに足をとめた。
 明々と灯る暖炉の炎に照らされて、薄暗い部屋に椅子がひとつ浮かび上がる。その椅子に身体を預けた少女の呼吸が、上から被る毛布を穏やかに揺らしている。
 柔らかな羽毛が詰められた枕に半ば顔を埋め、口から垂れた涎が白い生地に染みをつくる。少女は、幸せそうな寝顔をしていた。
「照れるですぅ……えへへ」
 身じろぎをしながらそんな寝言を呟く。その拍子に毛布が床に滑り落ちた。
「まったく、なんの夢をみているのだわさ」
 物音を立てないように、落ちた毛布を拾い上げ少女の肩までかけ直す。
 暖炉に照らされた少女の寝顔は、清廉な白い肌の美しさがひときわ際立っていた。
 その頬に軽く口付けをする。唇に触れる柔らかな感触。
「寝ているときだけは、素直だわさ」
 唇を離し、少女の淡い金色の髪を指で梳いた。指の合間を金色の川となって流れる。
 幸せそうに眠る少女が夢見る光景を想い描きながら、扉を静かに閉めて部屋を後にする。
 北方の地に今宵も止まぬ雪が降り積もる。



駄文長文でお目汚し申し訳ない。
∩( ・ω・)∩カルラ様ばんじゃーい

817名無しさん:2011/02/18(金) 18:54:28 ID:???
演説:コマンドを使うと配下の忠誠がUPして、
デスペナ減少分の経験値をある程度回復する・・・かもしんない

演説の例
ムクガイヤ「旧王朝は滅んだ。血筋、領土、宗教によって縛られ停滞腐敗した者たちには
当然の末路と言ってよい。これより先は我ら才ある者たちの時代である。」
「おおーっ!」
「絵師たちよ、もう過去の偉人たちの肖像のみを描くことはない。魔術師たちよ、もう愚鈍な権力者の
尻拭いをする必要はない。女性たちよ、もう家の中に押し込められ一日を針仕事に終始することはない。
人類に新たな時代が訪れるのだ!」
「ムクガイヤ!ムクガイヤ!」

ルルニーガ「予ねてより我らゴブリンは人間をはじめ全ての種族から軽蔑され迫害されてきた。
ゴブリンだから、というそれだけの理由で多くの同朋が殺されてきた。
かつて我は心あるゴブリンらを率いて人間に反抗した。だが、その蜂起もゴブリンの死者を増やす
だけの結果となってしまった。我は将であっても王ではなかったのだ。
我が種族は洞窟に隠れ住み、人間たちに怯える生活を強いられた。
だが、それも過去のこと。今の我らには『王』がいる。
そう、ここにおわすチルクこそ、我らが待ち望んできたもの。
我らを導き、勝利を約束し、ゴブリンに平安をもたらすものなり!」
「チルクー!」「大首長ーー!」「チルク様ー!」
チルク「皆、ボクの勝手にここまで付き合ってくれてありがとう。
フェリルの大部分は大フェリルの勢力下にあり、フェリルの人間たちは虫の息だ。
でも、ここまで来るのに多くの仲間を死なせてしまった。この場を借りて、彼らの霊と
残された者たちに感謝と謝罪の意志を述べたい」
「俺たちはあんたのためになら戦える!」「チルク!あたしたちのリーダーはあんたしかいない!」
チルク「ありがとう。これから先も人間たちとの戦いは続くだろう。
でもボクたちは立ち止まるわけには・・・・・・いかない。人間たちの足音に怯え、逃げ惑う日が
もう来ないように。ゴブリンがゴブリンであることに誇りを持てる世界を作りたい。みんな、力を貸してくれ!」
「「「おおおおおおおーーーっ!」」」

818名無しさん:2011/02/19(土) 03:02:48 ID:???
>>813
ちょっと弄ればそのままグリーンウルスのEDに使えそうだな

819名無しさん:2011/02/19(土) 03:09:04 ID:???
部下のINOFFフラグでいけそうだな。ニートと竜王のやり取りがいいな
そういや初期ヴァーレン、カルラがやたらと雇用範囲広かったっけ?
たしか悪魔雇用もついてたよな・・・

820名無しさん:2011/02/19(土) 03:39:47 ID:???
あったねー、マスターの雇用範囲が種族orクラスの一致になってたとき
雇用ボタン連打とかずいぶん懐かしい気がする

821名無しさん:2011/02/19(土) 07:58:11 ID:???
白馬騎士団:白馬に乗ってこない騎士は不採用
豊穣十字軍:貧乳は不採用
暗黒奉仕団:闇耐性+回復魔法を持ってないと不採用

822名無しさん:2011/02/19(土) 13:19:48 ID:???

 黄昏の都ハルト。
 かつて栄華を極めた壮大な都は、いつしか人々に棄てられ荒廃し、ついには戦乱の世に魔族達の居城と成り果てていた。
 ただ過ぎ去る刻の中で、棄てられた恨みの念が宿るのか、闇に潜む者達は誰彼となくこの都を好み、安息の地とした。
 月のない夜、深淵の闇に抱かれた廃都にひっそりと佇む城の一室。
 所々に年月を感じさせる染みを広げた石造りの床に、一面、真っ赤な血で鮮やかに魔方陣が描かれている。
 その魔方陣の中央に人形を模った像が祭られ、室内を照らす淡い蝋燭の灯火に浮き上がる影が揺らいでいた。
 黒色の先が奇妙な帽子を被り、これも黒色のローブを身に纏った一人の少女が、手にした古びた本を開いて何やら一心に言葉を紡ぐ。
 少女の背後、部屋の片隅には事の成り行きを見守る影があった。
「我が声に応えよ、汝の名は魔族が王ルーゼル。
死を超ゆる者よ、束縛されし永久の闇より目覚めたまえ……」
 少女がはっきりとした言葉を紡いだ。蝋燭の灯火が微かに爆ぜる。
 室内に少女の凛とした声が最期に響いてから幾許かの刻が過ぎた頃、静寂に耐えれなくなったのか男が堪らずに口を開いた。
「本当にこれでよいのか、ヨネア殿」
「その、はず、なんだけどね。間違えちゃったかも、えへ☆」
「ヨネア殿……これは遊びではないのだぞ」
「わかってますよ〜だ。おじちゃんはちょっと黙っててよ」
 苦言を呈された事に腹を立てたのか、少女は頬を膨らませる。
 年寄り呼ばわりされたパルスザンは怒る気にもなれず、傍らに控える召使いに視線をやった。彼の召使い女魔族シャルロットもまた、困ったという風な上目遣いでそれに返す。
 魔族が王ルーゼルが、冥王との勝負に敗れその姿を消してから歳月は瞬く間に過ぎた。パルスザンはルーゼルの亡き後、人界から身を引くつもりであったが、他の魔族達に説得され勢力を保とうと骨身を削る。しかし、その過程で仲違いを起こし、反目する同族との戦いに明け暮れる日々を送っていた。そんな彼に、主君の復活を仄めかした一人の少女が居た。
「おっかしいなぁ〜」
 手にした本をぱらぱらと捲り、首を捻る。手順に間違いがない事を確認したのか、本を閉じると無遠慮に魔方陣へと入り込み、中央に置かれた像を杖でやたらに叩きだした。
 魔王ルーゼルの四散した身体は、一片の血肉すらその場に残さなかった。だが、彼の強大な魔力は、肉体を失っても僅かながらにその思念を残している。パルスザンはそれを必死にかき集め、彼を模した像へと封したのであった。残された魔力から肉体を再生させる。魔王を現界させたヨネアならばもしや、と、彼は考えた。
 ヨネアは執拗なまでにルーゼルの化身ともいえる像を杖で叩き続けている。そのあまりに遠慮のない様に、さしもの温厚なパルスザンもとうとう怒りを露にした。
「ルーゼル様に対してなんと無礼な振る舞い……もう我慢ならん」
 一歩を踏み出したとき、唐突に室内に変化がおきた。
 血で描かれた魔方陣が煌々と輝きを放ちながら、その血が徐々に像へと流れ染み込んでいく。それはまるで生血を啜るかのようで、その光景に目を奪われていると、閉め切られた室内に怒涛のごとく風が巻き上がり、渦を巻いた。蝋燭の灯火はかき消され暗闇が辺りを支配する。頭に幾重にも響く凄まじいまでの唸りが室内を満たし荒れ狂う。あまりの事にヨネアは驚き、急いでパルスザンの背に隠れる。その横には、彼の手をひしと握り締めるシャルロットの姿があった。
「おお……感じるぞ……ルーゼル様のお力だ」
 パルスザンの目に、室内を縦横無尽に奔る全ての力が、一点に、像に収束をはじめたのが見て取れていた。凝縮された力が像へと取り込まれていく。
 魔王ルーゼルの復活は間近であった。
 像に無数のひびが生じ、内から夥しい闇の波動が漏れ、禍々しい輝きを放つ。
「ルーゼル様……!」
 パルスザンが震える声で叫ぶ。その叫びに呼応するかのように、像が大きく鳴動し、爆散した。

823名無しさん:2011/02/19(土) 13:20:29 ID:???
 暗闇に支配されていた室内を、蝋燭の灯火が蒼白く輝き辺りを明るく照らす。まるで主の復活を歓迎するかのように、自然と独りでに灯ったようである。否、正しくは、目覚めた自身の姿を配下達に見せようというルーゼルの配慮であった。
 永い眠り。そう、ただ無に呑まれた彼は、眠っていた。何も感じず、何も考えず、真の闇にたゆたい眠り続けていた。
 何時からそうしていたのかも解らぬ彼の耳に、ひとつの声が響いた。
 ――。
 なんだ、我は眠いのだ。邪魔をするな。
 ――ゼル様。
 うるさい。眠らせてくれ。

 ――ルーゼル様。
 ルーゼル? なんの事だ。
 ――ルーゼル様!
 そうか……我の名であったな。その声はパルスザンか。わかった、今、起きよう。
 永い眠りから目覚めた彼の目に、心配そうな表情を浮かべるパルスザンが映る。その顔は、何故かやけに高い所にあった。

824名無しさん:2011/02/19(土) 13:21:13 ID:???
「な、なんだこれは」
 城の一室、ルーゼルが使用していた部屋はそのままに残され、復活を果たした主を迎え入れていた。
 部屋の壁に掛けられた鏡を前に、ルーゼルは戸惑いの声をあげる。そこに映る自身の姿が信じられないという風に、手足を動かしては、つぶさに確認するように目を見開く。
 鏡に映るのは、背の低い小柄な男がひとり。
「やあん、かわいいのだわ!!」
 魔族の雄ドラスティーナが、そんなルーゼルの一挙手一投足に艶やかな歓声で反応している。
 二人のやり取りを背後で見守るパルスザンの口から、自然と溜息が漏れた。
 魔王ルーゼルの復活は成った。儀式は成功した。
 しかし、どこをどう間違ったのか、姿を現したルーゼルは元の彼に比べ極端に背が低かった。他者を圧倒する威厳を湛えた声色は鳴りを潜め、背格好に合った物となっている。まさに子供であり、その表現が一番適切である事は誰の目に見ても明らかであった。復活の際、ルーゼル様の身に何が起きたのか、事の仔細をヨネアに問おうとしたものの、当の彼女は一目散に消えてしまい訊きそびれている。慕い続けている主君に今一度逢えた事は、パルスザンにとって何事にも換えられない嬉しさがあったが、その心中は複雑である。
「ルーゼル、ちょっと波動を試してみるのだわ」
 ドラスティーナが笑みを浮かべて催促していた。
「う、うむ」
 ルーゼルが小さな両手を開いて前に突き出す。彼の得意としていた魔の波動を、その手の平から放とうとする。一声、唸った。
 ポンッという乾いた音が鳴り、煙がもくもくと昇る。
 波動は、魔族であれば大抵の者が容易に扱える力である。以前の彼からは想像もつかない余りの事に、ドラスティーナは堪えられなくなったのか、
「あはははははは」
 と、目の端に涙を浮かべて笑い出した。
 ルーゼルは小ぶりで愛嬌のある顔を真っ赤に染める。
「わ、笑うな!」
「お、怒らないで……ふふ……ほ、ほ、欲しいのだわ。そう、ナイトメアはどうなのだわ」
 ナイトメアは魔王ルーゼルの奥義にして、彼の力の象徴ともいうべきものである。
 ルーゼルもそれならばと、自らを奮い立たせるように、先程と同じように構えをとった。
 結果は前より悲惨だった。プスッという何かが明らかに不発した音が僅かに室内に響いただけで、今度は煙すらも昇らない。ルーゼルは愕然とした表情を浮かべ、両手を床について崩れた。その背にドラスティーナの容赦ない笑い声が降りかかる。
 パルスザンの口から漏れた溜息の原因はこれであった。復活を果たしても、その力は失われたまま。これでは誇り高いルーゼル様に申し訳が立たない。今一度、主君として魔族を率いて欲しいのだが、この状態では到底、他の者に対して示しがつかない。パルスザンは自責の念に苛まれていた。手をついて項垂れる小さな主君に、何か言葉をかけようと考えるも、それはただの慰みにしかならないと思い留まる。復活したルーゼルは、事の顛末をパルスザンから聞かされても、決して彼を責めようとはしなかった。それがまた、パルスザンの心をきりきりと締め上げる。
 その事を知ってか知らずか、ひとり目に涙を浮かべて大笑いをしていたドラスティーナが、ふと黙り込むと、背に生えた美しい翼を羽ばたかせて床に崩れるルーゼルの下へと詰め寄った。
 豊満な胸にルーゼルの小さな顔を押し付けるようにして強く抱きしめる。急に抱き寄せられたルーゼルが、手足をばたばたと動かして抵抗するが、彼女は一向に離そうとしない。その頭を撫でる彼女の表情は、目許に優しさを湛え、愛しむように柔らかい。ルーゼルも抵抗を諦めたのか、なすがままにされていた。
 室内に、ただ、静かな刻が流れる。
 何時までもルーゼルを抱くドラスティーナに、パルスザンがいい加減に声を掛けようと口を開きかけたとき、それを察したのか、彼女が口元に人差し指を添えた。
 不思議に思う彼の耳に、微かな寝息が聞こえてくる。どうやら、胸に抱かれたまま寝てしまったようだった。小さな身体で無理に力を行使して疲れたのだろうか。
 パルスザンは扉を静かに閉め、部屋を後にした。
 静寂に包まれた長い廊下に足音が響く。
 魔王ルーゼルの復活は成った。しかし、その力は完全ではない。
 パルスザンの心に新たな使命が生まれていた。
 ――ルーゼル様を、いつか必ず元のお姿に。
 成すべき事は実に多い。自分に果たして、それだけの力があるのか。
 自問する彼の手を、包むように何かが触れる。
 意志を表すかのように、その手を強く握り返す。
 長い廊下に響く彼の足音に、寄り添うようにもうひとつの足音が響いていた。



 ルーゼルたんのクラスはまおうなんだよ。

825名無しさん:2011/02/19(土) 13:41:16 ID:???
波動すら使えないとなるとどうやってlv上げるんだ
袁術さまみたいに応援でもするのか

826名無しさん:2011/02/19(土) 13:47:01 ID:???
ナチガリアのデレックみたいにイベント強化で

827名無しさん:2011/02/19(土) 15:42:55 ID:???
ルーゼルさま強化イベを考えてみた
蘇った「まおう」はよだれかけをしてナイフとフォークを持ち、上座に座していた。
蘇ったばかりの彼には蘇った「まおう」はよだれかけをしてナイフとフォークを持ち、上座に座していた。
蘇ったばかりの彼に王の食卓は高すぎる。仕方なくドラスティーナの腿の上に腰掛けることで
なんとか食事ができる体制になった。
まおう「パルスザン!はやく いけにえをよこせ!まだか!(だんっ)まだか!(だんっ)」
パルスザン「只今お食事の用意を整えました。入れ(ぱんぱんっ)」
ダイナイム「悪魔め、俺は貴様らのいいなりになどならん。殺せ!」←魔力=142
まおう「たいした まりょく は ないようだが しかたあるまい(がぢっ!) かたっ!」
ダイナイムの耐性←吸血に強い
まおう「いひゃい・・・これかたい・・・・・・はがいたい」
パルス「なんと、ああ・・・ルーゼルさまおいたわしや」
シャル「ごめんなさい。ごめんなさい。今ネクロヒールしますので」
ラング「誰だよこんな燃えないゴミもってきたの。ロスウェムの海に捨ててくるんだZE!」
ダイナイム「なにをするきさまらーHANASE!」
利用価値がない捕虜をロスウェムの海に捨てました。

パルスザン「ルーゼルさま、今度は大丈夫です。ちゃんと吸血に弱い生贄を連れて来ました」
エルフ♀「あなたたちのような悪魔に私、絶対屈しませんから!」
まおう「だまれえるふ おれさまの ふっかつのために くわれろ(がぶっ) ・・・にがい」
ドラス「エルフの血肉はパーセロス(青汁みたいな)味だって聞いたけど噂は本当だったのだわ」
まおう「ぱ〜る〜すぅ〜ざ〜ん〜〜〜〜っ!」
パルス「も、申し訳ありません!次こそは必ず!おい、この野菜を捨てて来い!」
ラング「わかったZE!」
エルフ♀「元より定められしエグ味には逆らえないということですね」
利用価値のない捕虜を雪原に捨てました。は高すぎる。仕方なくドラスティーナの腿の上に腰掛けることで

828名無しさん:2011/02/19(土) 15:46:32 ID:???
わっふるわっふる

829名無しさん:2011/02/19(土) 18:51:15 ID:???
2行目と最後がシュールすぎるわ。

830名無しさん:2011/02/19(土) 19:36:45 ID:???

t_elf3「ええい、百合は、百合はまだか!?」

t_elf3がダークエルフになりかけています。

831名無しさん:2011/02/19(土) 19:53:17 ID:???
>>830
「あんっ、あん…らめぇ…そこ、いいのぉ!」
「うふふ、ここが弱いのね、」
「あああっ!あぁああっ!もおぉおやめてえええ!」
「いきたいならいっていいのよ!ほら!」





メーヤ「もらめぇ」
カリン「ほらほら」

832名無しさん:2011/02/19(土) 19:59:23 ID:???
フォルゴット「惜しい。逆なら良かったんだが」

833名無しさん:2011/02/19(土) 20:02:57 ID:???
t_elf3「ざんねん。わたしはダークエルフになってしまった」

グリンジャ「私達というものが」
チックニア「ありながら!!」

834名無しさん:2011/02/19(土) 20:04:03 ID:???
死組
???「ここは生と死の狭間の世界。志半ばで死んだ英霊たちよ。今一度成すべきこと成さんという
気概あらば、死組に参加せよ」
故ルーゼル「死組だと?」
???「そう。死組です。4人1組のチームに分かれてこの場にいる全ての英霊たちが戦います。
優勝した1チームだけ、私の力で生き返らせてあげましょう」
故エルフォード「そういうことなら。えーっとキオー、私のチームに入りなさい。
あとはアルティナ殿、私のチームに・・・」
故アルティナ「ごめんなさい。私のチームはもうスヴェステェン、オーティ、ガルダームで満員なのです」
???「エルフォードさん、もうチームに誘える人はいませんか?でしたら人数不足により失格となります」
故エルフォード「ぐはっ!」故キオー「かしらー!」(エルフォードとキオーが「本当に」死んだ!)
故ルーゼル「フ・・・愚かなエルフめ。おい、フーリン。俺様のチームに入れ」
故フーリン「わかりやした。でもルーゼルさま。俺たちももうメンバー組める奴がいないようですぜ」
故ルーゼル「俺様を誰だと思ってる?おい、そこのウスノロと虫けら。そう、おまえらだ」
故ウォーラック「げぇっ!魔王!」故バルバッタ「ヒャァー!なんなんだ!?」
故ルーゼル「イリュージョンミスト」
故ウォーラック「おわっ・・・ナンナリトゴメイレイヲ」(ウォーラックはデビルドワーフになった)
故バルバッタ「ひでぶ・・・ヒャッハー!マオウヘイカーマンセー!」(バルバッタはデビルゴブリンになった)
故ルーゼル「よし、これで4人(4体?)揃った」

大魔王チーム:ルーゼル、フーリン、ウォーラック、バルバッタ
愛の御旗チーム:アルティナ、スベスベ、オーティ、ガルダーム
地元主義チーム:ラファエル、ピコック、アイアン、テステヌ
死狂いチーム:ロイタール、ラムソン、ネアトン、ユネーファ
逃げ遅れチーム:サーザイト、ニースルー、フォルゴット、ワトサル
呉越同舟チーム:ムクガイヤ、ゴート、フィーザレス、サルステーネ
ジジイチーム:ジェイク、クルトーム、ドルス、ゼグス
海賊王と在庫チーム:ブレッド、ババラッカス、ダルカン、ノーア

???「これで全員でしたっけ?まぁいいか。それでは皆さん、思う存分殺しあってください」
英霊ず「「「うおおーっ!」」」

835名無しさん:2011/02/19(土) 22:01:23 ID:???
やっぱ男多いな
てかこんなに死んでるとは

836名無しさん:2011/02/19(土) 22:07:27 ID:???
ゴート・フィーザレス・ドルス・ダルカンでよくねえ!?

837名無しさん:2011/02/19(土) 22:30:42 ID:???
ムクガイヤ、サルステーネ、サーザイト、ニースルーでよくね

838名無しさん:2011/02/19(土) 22:46:25 ID:???
>>836VS>>837だと>>837が勝つだろうなぁ
ニースルーはでかい

839名無しさん:2011/02/20(日) 03:02:24 ID:???
その前にダルカンは死んだとは明言されてない罠

840名無しさん:2011/02/20(日) 03:07:30 ID:???
FTだとナルディア軍の罠に掛かって死んだとなっているけど
VTだとゴート軍はアルナスと一度もまともに戦っていないっぽいからね
まあS5にいない以上王都攻略戦で戦死したと見るのが妥当だろうが

841名無しさん:2011/02/20(日) 09:55:46 ID:???
t_elf3_d「クソ! BLはどこだッ!?」

t_elf3_dがスレを徘徊しています。

842名無しさん:2011/02/20(日) 09:59:43 ID:???
パルスザン「お待たせしましたルーゼルさま。たった今私が吸血・ドレインしてきたばかりの精気です
僭越ながら口移しにて・・・」
まおう「うわ なにをする やめ(はむっ) (ごきゅごきゅごきゅ)」
ドラス「うわぁー」

843名無しさん:2011/02/20(日) 12:33:12 ID:???
ゾーマ「遠慮する事はないですよ……」(シャカシャカ)

844名無しさん:2011/02/20(日) 15:09:56 ID:???
本編に絶対登場できないキャラ案
ルーネン:クリンク島にあるニーナナス邸の門番。氷を使う。
クリンク島に襲来した大いなる力5体全てを撃破した。ロックオンした相手の四方に分身が出現して
ブリザードを放つ「ペットショップ」という技(非必殺技)を使う。ペットショップの射程3000。
本人も素早さ120、ベース魔力120という壊れ性能。ついでに開幕ウンディーネ100体召喚(画面の四隅に)する。
ビームとかビッグ○ーサで暗殺しようとしてもそのくらいじゃ死なない。
水属性偏重に見えるがペットショップの中には無属性も混じってるので
水に無敵でもダメージ半減程度。苦しみが長続きするだけというオチ。
放浪するとプレイヤーの手では雇えない。CPU限定キャラと化す。
以前は一人だけBLがどうのとウザがられていたが最近はそんなのも過去の話となった。
「存在自体がバグ」
「戦争がはじまったかと思ったら終わっていた」
「このゲームの死因の半分は氷」
「いい加減にしろよキチガイ女くたばれバカが」
などと評される。
「一度ロックオンされるとほとんどのキャラは即死。強キャラもZOCで身動き取れないままなぶり殺し」
「出てくるゲームを間違えたキャラ。光の目の緑よかひどい」
とも。

845名無しさん:2011/02/20(日) 15:39:26 ID:???
ダルカンさん:HP回復2500
スキルは全画面近接攻撃のみ

846名無しさん:2011/02/20(日) 16:06:47 ID:???
>>841
t_pirate2「・・・(ニヤ)」
t_pirate1「この子ったら、宿敵を洗脳して手駒にするなんて・・・」

847名無しさん:2011/02/20(日) 16:46:09 ID:???
>>842
t_pirate2「素晴らしい」
パルスザン「…折角なのでこれもどうぞー」ズキュウウウウウウウン!
まおう「ちょおまやめ・・・・・・・・・・シャルロット×ドラスティーナの下克上の百合はまだか?」

848名無しさん:2011/02/20(日) 17:31:20 ID:???
フォルゴット:スキル メテオ
メテオストライクの一発一発がサイズ320×320・範囲攻撃・magic*1000
降り注ぐ範囲も10倍×10倍

849名無しさん:2011/02/20(日) 18:29:01 ID:???
一般ナイトにデリュージ付けると世界は悲しみに包まれる

850名無しさん:2011/02/20(日) 19:24:39 ID:???
全ての弓を銃に置き換えると世界は弾幕に包まれる

851名無しさん:2011/02/20(日) 19:38:07 ID:???
全てのユニットにヒールを付けると世界は愛に包まれる。

852名無しさん:2011/02/20(日) 19:40:34 ID:???
全てのユニットにプロトンビームを付けると世界は炎に包まれる

853名無しさん:2011/02/20(日) 19:44:53 ID:???
                         __
                         ,.:'三う,`ヽ、
                    ,.--、____ ,ィ彡三三三ム:._,:\_
      />¬-、_,x-<´       /勿彡ニf'⌒Yぅ:` : !:.辷i、
   __/ イ,_,(_(⌒_,イ__f'⌒ヽ,ィ⌒ヽ《/イん/廴ノ 〃': :.j:.i⌒Y
  (≦彡三三≡|  |¨Y了<_   .}|:///勿少ーチr--仆=ィヘ
ィ彡三三二ニ:.:.:.:.し、J,;,;≧-x:.\   寸彡ァx-<:彡7ぅこ>〔___
彡=‐'¨'⌒ヽ:.:.¨`:.:.:.:,__;;_;,;:\ Ⅵ:.:\  }.:.:.:}少冖rー、ヽ三ニニ〔二)、_
        `⌒ヽ.:.:.:.:.廴ム V=、:{ 代刋  ノ三;;} }三ィ:7T¬ー \
ヽ.          勹・゙:.:.:.:.:.:|ト、マ,; :\!llⅣ  ん三ノノ,イ];!:.:.jー-='=<ヽ、     げえっ!ダルカン!!>
三ミxェxィ'^7Tート-r-、└、:.:.:.:.:||:∧寸ミ:.,ィ仆 .| } ̄>f;」!.:.:ヒ〜⌒Y了ヽ}┐
-‐¬ー-、//:.:.:|};才:.:.:`ーミト、jj:ハヘY⌒ヽヽ  | |三| |;;]!:.:.:{竺ヵ:.//⌒\___
      }/:.:.:./:.:.}}:.:,ィ==、、:.:.:.:.:|;/;:ノ    rく:| |≧| |;,」!:.:圦彡' /{: : : r=-\ `ヽ
     ):.:.:.:.:.;.气:.:.:.:.:||:.:.:.r宀'     .}\| |辷| |/仏斗'  /:.∧ : : |: :.r-、\
      {:.:.:,ィ'´   ヽ:. ||:.|!:{         ノヽ | | ̄| 匚r-‐ァ |l: :} ) :∧:.:|: : } ||\
       Y      廴レ'´¨      〔:.:.:}. | |    |寸¬}  i:ノ 〈_し': :し': : :`¨|!: : :
                          }:./ | |    |寸マ/ /:{   }: : : : : : : : : : : :

854名無しさん:2011/02/20(日) 19:59:13 ID:???
ダルカン死んじゃった……

855名無しさん:2011/02/20(日) 21:00:10 ID:???
ところでなんでイーサリーはこんなに人気あるキャラなのに
死亡時の台詞がないんだ

856名無しさん:2011/02/20(日) 21:14:57 ID:???
>>855
彼には「幸運の女神」補正があるからね。
本来は戦場では死なんのでしょう。
魔王やリチムク、アルティマイトに鼻をあわせても生き残る事が出来る人。

857名無しさん:2011/02/20(日) 21:23:16 ID:???
>>852
火の7日間か

858名無しさん:2011/02/20(日) 21:37:06 ID:???
投稿コンテスト

お題:イーサリーの死に台詞を考えよう

859名無しさん:2011/02/20(日) 21:50:45 ID:???
イーサリー「俺の悪運もこれまでか・・・」
イーサリー「刀折れ矢尽きるとはこのことか$これが私の限界か」
イーサリー「これで家族のもとへ逝ける・・・」
イーサリー「俺も長らく戦ってきたが死んだことはなかったな」
イーサリー「打つ手なしか$面目次第もない」
イーサリー「私も長く生き過ぎた・・・」
イーサリー「私の名が忘れ去られようとも$この志を継ぐ者はあるだろう」
イーサリー「さすがに無理か撤退する」
イーサリー「元来『なにがあっても踏みとどまる』ことなど柄じゃないんだがな・・・」
イーサリー「充分に時間は稼げたか?」
イーサリー「これほどの相手にめぐり合えて、私は幸運だ」

860名無しさん:2011/02/20(日) 21:54:22 ID:???
イーサリーって幸運の女神がついてるっていうより、悪運が強い気がす
生き残ってはいるけど、勝ったって感じじゃないし
っていまさらかな

861名無しさん:2011/02/20(日) 22:00:58 ID:???
面白いお題だね。そして仕事早いw

幸運の女神は前髪しかないって言葉があるけど
「女神の前髪、掴み損ねたか・・・」とか言わせるとどうも乱暴なイメージが。

今の列伝を尊重するなら女神はイーサリーの母親らしいから
それに沿った台詞だと良さそうかな。

862名無しさん:2011/02/20(日) 22:01:24 ID:???
イーサリー「女神が迎えにきちまったぜ……」
イーサリー「まだ……まだ、そっちには逝けねえってのに」
イーサリー「あばよ!」
イーサリー「誰か。私をハルトに連れて行ってくれ」
イーサリー「こんなはずじゃ……ないんだがな……」
イーサリー「またな!」
イーサリー「故郷の空が……みえる」

863名無しさん:2011/02/20(日) 22:21:44 ID:???
レオナール「自分と互角に戦える相手がいない事が不満で、引退を考えるほどに悩んだ」

864名無しさん:2011/02/20(日) 23:10:00 ID:???
むしろイーサリーだけはルナでも死なないという特別措置をですね

865名無しさん:2011/02/20(日) 23:54:24 ID:???
レオナール「腹が減ったぜ」
レオナール「あばよ!」
レオナール「またな!」
レオナール「すまない、妻と息子を・・・」

866名無しさん:2011/02/21(月) 00:00:29 ID:???
イーサリー「神は死んだ・・・」
イーサリー「もっと・・・光を・・・!」
イーサリー「涼しい風が吹いてくる・・・」
イーサリー「女神よ・・・全てを委ねます」
イーサリー「ハルトに行きたい」
イーサリー「皆と戦えて本当に良かった」

適当に最期の言葉をピックアップしてみた。

867名無しさん:2011/02/21(月) 01:05:29 ID:???
>>859
>イーサリー「刀折れ矢尽きるとはこのことか$これが私の限界か」
これが一番イイ!
百烈斬と連射弓のイーサリーによく合う

>イーサリー「さすがに無理か撤退する」
>イーサリー「充分に時間は稼げたか?」
これの2つもイーサリーの雰囲気に合ってる

868名無しさん:2011/02/21(月) 02:25:29 ID:???
打つ手無しか$面目次第もない
個人的にはこれが好き
たた>>867があげてるのも凄くいいと思うな

869名無しさん:2011/02/21(月) 03:55:01 ID:???
「……待たせたね、母さん」
「幸運の女神は、子守唄がうまいんだな……」
「この道は、いつか来た道――」

マザコン分濃い目に。

870名無しさん:2011/02/21(月) 07:23:38 ID:???

 ルートガルト港の波止場に面した大通りに、軒の造りは古いが、なかなかに趣のある一軒の酒場が店を開いていた。
 港に停泊した船から、陽に焼けた浅黒い肌をした男達が肩を並べ、足下も賑やかに次々に扉へと吸い込まれる。
 船乗りご用達のこの酒場は、夕暮れ時のこれから最も多忙となる時刻を迎えていた。
 さして広くもない店内に所狭しと置かれたテーブルに、船乗り達は思い思いに陣取っては、陽気に杯を傾けている。その合間を縫うように、若く美しい給仕達が接客に追われ盆を手に元気に跳ねていた。
 その尻を、脇を通りかかった際にひと撫でする。
 結わえられて尻尾のように揺れる金色の髪を翻し、尻を撫でられた給仕は慣れているのか、振り向き様に片目を瞑ってそれに応えた。
 去っていく給仕の尻を眺めながら、手に持つジョッキに並々と注がれたエールを喉の奥へ流し込む。そして、空になった杯を勢いよくカウンターへと置いた。
「おう、シャイトック。もう一杯いくだろう」
 頭に白髪の混じった壮年の男が、酒瓶を手に尋ねてくる。この店の主であった。
 シャイトックは気だるそうに手を振った。
「そうしたいのは山々なんだが、先立つものがねえのよ」
「珍しいじゃないか。まだ、それ程飲んじゃいないだろ」
「どうも最近、景気が悪くて仕様がねえ」
「役人のあんたがいう言葉かね」
 店主は呆れたような顔をすると、それっきりシャイトックを放って、他の客に愛想を振り撒きだした。
 レオーム王朝の水軍将校であるシャイトックはルートガルト港で軍務に就き、政府から一定の給金を受けている。それは普通に暮らす市民から比べれば高額な方で、生活をする上では十分過ぎるほどの金額であった。それでも、強欲で浪費家の彼にとっては、まだまだ不満ばかりが募る。何より、自分は武芸の達人であると自負しているから、一介の将校扱いにも我慢ならない。そこで彼は、欲とうさ晴らしを兼ねた、役職を利用した裏の商売に手を染めていたのであった。
 彼のいう景気が悪いとはこの事で、最近、結託して事を起こしていたロイタス近海を拠点にする海賊達からの連絡が滞り、返事をよこしたかと思えば妙に歯切れが悪く乗り気でない。物資の横流しや交易船を狙った海賊行為で莫大な利益を得ていたシャイトックも、ついには豪遊の果てに財布が干からびてしまっていたのだった。
 萎れる彼の隣へと、新たに店を訪れた二人連れの船乗りが潮の香りを漂わせて席に着く。
 まだ港に到着したばかりという格好をした船乗り達は、大声で給仕を呼ぶと、好き好きに注文してから会話に華を咲かせはじめた。
 内容は航海中のどうでも良いような話が殆どであったが、暫くして徐に話題が変わった。
「なあ、さっきの話は本当だと思うか」
「赤髭の事だろ。あの男がそう簡単に降るとは思えないがな」
「でもよ、あいつ等シャンタルから来たって言ってたぜ。ヤツの拠点じゃねえか」
「どうだかなあ。俺は、赤髭が白旗を降るなんて考えられないがな」
 そこまで話したところで給仕が料理を持って現れる。目の前に並べられた料理とエールのジョッキに、船乗り達は会話を切り上げて夢中になった。

871名無しさん:2011/02/21(月) 07:24:09 ID:???
 シャイトックは何の気なしに二人の会話を耳にしていたが、赤髭と聞いて思案を巡らせた。
 ――赤髭ったら、シャンタル海賊の頭領ババラッカスじゃねえか。
 レオーム王朝の水軍将校として、ローイス海に跋扈する海賊達と幾度となく海戦を経験してきた彼の脳裏に、赤い顎鬚を蓄えた不遜な男の姿が浮かび上がった。シャンタル島を拠点に周辺を荒らしまわり、王朝軍と小競り合いを続けながらも、しぶとく海賊行為を続けていた海の男。その男が降りたという。彼を捕らえたという話は未だ聞いていない。王朝軍が絡んでいるのなら、先ず水軍将校であるシャイトックの耳にも届く筈であった。降りたとは何の事であろうか。
「おい、その話、詳しく聞かせてくれ」
 シャイトックは赤髭の顛末に興味を惹かれ、料理を平らげる事に夢中になっていた二人に声をかけた。船乗り達は揃って顔を上げると、いぶかしむ様な表情をする。
「なんの事だい」
「さっき話してただろう。ほら、赤髭のだよ」
「ああ、あれか。で、あんたそれを聞いてどうするんだい」
「王朝の将官が海賊の噂を調べちゃ悪いってのか」
「あんた役人さんか。まあ、悪くはねえがな」
 船乗りの一人が空になったジョッキをこれ見よがしにシャイトックへと見せ付けた。話を聞きたかったら酒を奢れという事だろう。
「ちっ、しっかりしてやがる」
 財布の中身を確認してから、先程、尻を撫でた給仕が通りかかるのを呼び止めてエールを二つ注文する。そして、その尻を撫でておくのも忘れない。
「これでいいだろう。知ってる事をさっさと話しやがれ」
「あんたも役人なら、シャンタル海賊の赤髭、ババラッカスの事は知っているだろう。
あの赤髭がナース海賊に降りたんだとよ。信じられるかい」
「ナース島のか? 馬鹿いえ、あそこはろくな海賊がいねえはずだ」
「シャンタルから来た奴等が言ってたんだよ。俺達が直接みたわけじゃねえよ。なあ」
 隣にいる仲間へと同意を求め、仲間は頷き返す。
 ナース島は、ローイス海に点在する島の中ではもっとも大きく、交易の重要な拠点として栄えていた場所である。古くから数多の海賊達がナース島を拠点として暗躍し、王朝も長年の間、討伐に力を入れていた。近年は、これといった名のある海賊はあらかた討伐され、この地を拠点とする海賊達の殆どは鳴りを潜めている。シャンタルから赤髭が出張る程に、その勢力は衰えていたはずであったのだが、一体どういう風の吹き回しなのか。
「で、奴は誰に降りたっていうんだ」
 皆目、見当のつかないシャイトックは答えを急いた。
 船乗り達は記憶を探るように、暫しの間宙を眺めて思案顔をしていたが、思い出したという風にその名をシャイトックに告げた。

872名無しさん:2011/02/21(月) 07:24:42 ID:???

 薄暗い小さな室内にベッドの軋む音が響く。
 肌も露に、一組の男女が行為に勤しんでいたが、目的を達したのか男は毛布の上に倒れこむと煙草に火を点け紫煙を燻らせた。
「ねえ、貴方ずっと考え事をしてたでしょ」
 金色の長い髪を汗の浮き上がる額につけながら、男の腕を枕に女が呟いた。
「馬鹿いえよ」
 紫煙を吐き出しながらぶっきら棒に応える。女の勘というのは実に鋭い。それが行為の最中であれば尚の事なのだろうか。
 女が唇を押し付けてきた。
「他の子の事じゃないの」
「近からずとも遠からず、だな」
「まあ、憎い人」
 唇に軽く噛み付かれる。
 シャイトックは酒場で誘った給仕の女を伴い、港街の歓楽街へと足を運んでいた。女は簡単に誘いに乗ってきた。男も女も好き物同士である。
 手頃な宿を取り、部屋に入るやすぐに互いを求めた。だが、シャイトックは女を抱きながらも、半ば別の事に意識を捉われていた。
 ――ブレッド……か。
 酒場で船乗り達が口にした名前が頭の中を離れずにいた。幾度となく、顔も知らぬ男の名が浮かび上がってくる。
 ――聞かねえ名だが、あの赤髭を抑えたんだ。こいつは只者じゃねえな。
 ナース島とロイタスは比較的近い。ロイタス近海の海賊達が妙に静かなのも、こういう理由であれば納得できる。しかし、今までついぞ名を聞くこともなかった男が、自分の商売の邪魔をしている可能性があるとなれば、これは見す見す黙ってもいられない。赤髭を降すほどの相手にどう対処したものか。
「ねえ、また考え事してる」
 女はシャイトックの身体に刻まれた無数の傷痕を指で撫でては、上目遣いに艶やかな視線を投げかけていた。
「なあ。お前、ブレッドって野郎の話を聞いたことあるか」
「ブレッド? さあ、どうだったかしら」
「ナース島の奴らしい。どんな事でもいい」
 暫し、ううんと頭を捻っていた女が、表情も明るく思い出したように口を開いた。
「そういえば……ナース島から来たお客さんが話してたわ。
確か、若い男があの辺の海賊を纏め上げて水軍を名乗ってるんですって」
「……水軍ねえ。他には何かないのか」
「変な技を使うみたいよ。たぶん、魔法とかじゃないかしら」
「おいおい、まじかよそりゃ」
 どうやら相手はとんでもない若造のようであった。ナース島に跋扈する海賊達を一つに纏め上げるのも、相当な実力が伴わなければ成せぬ事である。そして、あの赤髭をも降す程の技。
 ――強敵だなこいつは。
 煙草を燻らせながら思案に浸っていると、太股に鋭い痛みが奔った。
 女がシャイトックの股を抓りながら、訴えるような眼差しを向けている。
「怒るなよ。たっぷり時間はあるんだ。可愛がってやるよ」
 煙草を揉み消すと、シャイトックは再び女の上に覆いかぶさった。

873名無しさん:2011/02/21(月) 07:25:15 ID:???

 朝焼けの街並を、シャイトックはのんびりとした歩調で宿舎に向かい歩いていた。
 朝陽に照らされて、通りに立ち並ぶ家々の壁が紅く染まっている。屋根に設けられた煙突からは、釜戸で焚かれた朝餉の火が煙となり空に昇っていき、窓の隙間から食卓に出されるであろう料理の香りが漂ってはシャイトックの鼻を執拗にくすぐる。
 腹の虫がひとつ大きく鳴った。
 女を抱いた後で仮眠を取り、まだ暗い内に宿を抜け出してきたシャイトックは、レオーム王朝の宿舎に帰り飯を喰らって一眠りする心算であったが、宿舎の門前に辿り着くと、そこはどうも普段とは違う気配に包まれている事に気が付いた。詰所にいつもの軽口を叩きあう見張りの姿はなく、門は開かれたままになっていて、宿舎の玄関である両開きの扉も開け放たれたままである。
 何事かと辺りを窺っていると、宿舎の中から兵士が青い顔で飛び出してきた。ちょうど良いとばかりに、これを捉まえて仔細を問い質す。
「おい、何か起きたのか」
 急に腕を掴まれた兵士はシャイトックの前に立ち止まると、時間がないとでもいう風に大声で喚いた。
「謀叛! ムクガイヤの謀叛です!」
 それだけ叫ぶと、掴まれた腕を振り切り、物凄い勢いで駆けていく。兵士が籠を抱えた通行人とぶつかり、籠の中身が派手に宙を舞った。それでも兵士は止まろうとせず、そのままの勢いで通りの雑踏に消えてしまった。
「ムクガイヤって誰だよ」
 後姿を見送りながら、自然とそんな言葉が口を吐いた。
 レオーム王朝、宮廷魔術師ムクガイヤ。王国の同じ将官でありながら、まったくの面識もなく接点のない二人であった。ただ、シャイトックの記憶からその存在が抜けていただけなのかもしれない。何にせよ、重臣ムクガイヤが謀叛を起こしたのであった。現実味を一切感じない唐突な出来事に、シャイトックはその場で信じようとはしなかったが、宿舎で上官に事の顛末を伝えられて事態の重さを認識した。謀叛によってトライド王は戦死し、その嫡子も国を追われる事になっている。今やレオーム王朝は完全に崩壊し、ムクガイヤ率いる軍団は新たにルートガルト国として周囲に侵攻を開始せんと準備を進めていた。ルートガルト港に駐留していた王朝水軍は、ムクガイヤと戦うか、従うか、どちらかの道を選ばなければならない。まさに宿舎は上から下へとクラーケンの卵を突付いたような有様であった。
 ――洒落になってねえだろ。
 唐突に火蓋が切られた戦乱に、シャイトックは心の中で低く唸った。
 王朝が事実上滅んだ今となっては、最早、裏家業どころの問題ではない。自室へと続く廊下を歩きながら、頻りに今後の事を考えては頭を痛めていた。一介の水軍将校であるシャイトックは、上官から命令があればそれに従うしかない。自身の意見など有ってないようなもので、このまま水軍に居続ければ下手をすれば命を捨てる事になるやも知れぬ。諸般の武芸に長けた彼であれば、そう簡単には死ぬ事もないだろうが、気になる点が一つ。給金は果たして出るのか、そこが不明であった。ただ働きだけは御免被りたい。
 ――見限るか。
 意外にも後ろめたさは感じなかった。今の王朝水軍に命をかける価値があるのかと問われれば、無いと言い切れるだろう。
 さりとて、水軍を辞めたとして、今後の見通しが一切つかないのも事実である。
 シャイトックは自室へと篭り、どうしたものかと思案を続けた。
 翌朝。兵士が何時まで経っても姿を現さないシャイトックを不思議に思い部屋を訪れると、そこは既にもぬけの殻となっていたのであった。

874名無しさん:2011/02/21(月) 07:25:55 ID:???

 ルートガルト港からロイタスの街へと、沿岸線を暫く歩いた処に周囲を崖で囲まれた小さな入り江が存在していた。
 ロイタス湾と称される湾内には無数の入り江があるが、ここはその一つで、ロイタス近海を荒していた海賊達の拠点となっている場所である。
 その入り江に一人の男の姿があった。
「こ、こりゃ旦那……へへ、珍しいですねえ。ささ、どうぞ中へ」
 出迎えてきた小柄なすきっ歯の男が、手を摺り寄せながら男を促がす。
 海岸から少し奥まった崖の隙間に、木造の見るからに朽ちかけた民家が肩を寄せ合うように建ち並んでいる。出迎えた男がその一つ、中でも一番大きな民家へと男を誘った。
 部屋の中で、だらしなく椅子に腰掛け足をテーブルへと投げ出し、エールが注がれたと思しきジョッキを傾ける大柄な男が、珍しい客人を見て素っ頓狂な声を上げた。
「シャイトックの旦那じゃねえかっ」
 ロイタスの海賊を訪れたのは、水軍将校のシャイトックその人であった。
 宿舎の自室で考えた結果、彼の足はこの地へと向かっていたのである。
「よお頭。ずいぶん暇そうにしてるじゃねえか」
「な、なんの用でえ」
「なに、近くに寄ったんでな、様子を見に来たのよ」
 シャイトックが空いている椅子に腰を下ろすと、先程の男がジョッキを片手に現れた。目の前のテーブルに、ゴミの浮いたさして高くもなさそうな酒が置かれる。
 室内には調度品といった類の物は殆どなく、海賊達が着ている服も汚れたり破れたりしたみずぼらしい物であった。彼らは、なんとか喰う分だけは凌いでいるといった感じである。
「儲かってなさそうだな、頭」
「ど、どうだっていいだろう。それより何しに来たんでえ。
陸じゃ大騒ぎらしいじゃねえか。旦那がこんな所に居ていいのかい」
 ロイタス海賊の頭は早口でまくし立てた。どうやら謀叛の事は既に耳にしているようだった。そこは流石に海賊家業といったところか。大敵である王朝の動向には常に気を配っているらしい。
 一緒に仕事をするようになってからは、彼らの事は何かと目にかけては庇護してやっている。今まで対極に位置していた両者が手を携えてこれたのも、之による所が大きい。しかし、最近のロイタス海賊は歯切れが悪かった。
 シャイトックは例の名前を出してみる事にした。
「ナース海賊の頭領ブレッドを知ってるか」
 その名を聞いて、海賊の頭は眼帯で覆われて片目となっていた目をぎょろりと動かす。その肩は僅かながらに震えている。
 ――やはりそうか。
 どうやら原因は、勢力を増しつつあるナース海賊にあるのは間違いないようだった。もう少し、掘り下げて突っ込んだ問いを投げてみる。
「好き放題にやられてるって話じゃねえか。
何時からロイタスの海賊共は腰抜けになったんだ」
「な、なんだと!!」
 腰抜け呼ばわりされた男が、声を荒げ、椅子を大きく鳴らして席を立つ。その目には怒りの色が露になり眼光は極めて鋭い。握り締めた拳がテーブルの上で震えていた。
 単純な海の男であった。感情の起伏が手に取るようにわかる。
「赤髭も靡いたってな。ここも尻尾まるめて降参か。ああ、情けねえ」
 シャイトックは煽るように言葉を選んでは、話を続けた。
「あんたに何がわかるってんだ。こちとら何人も殺られてんだよ。
船が何隻も沈められた。俺たちじゃ奴等にゃ勝ってこねえんだよ!!」
 ロイタス海賊の頭はついに心情を発露した。叫び終わると、力なく椅子に腰を下ろして項垂れた。その表情は、自身の非力さを悔やむように見て取れたし、刻み込まれた恐怖に怯えているようにも見て取れた。何れにしても、ブレッド率いるナース海賊を相手に、彼らは散々な目に遭わされたのであろう。
「陸に上がって泣き寝入りか。
しみったれたもんだな……それでも海の男かよ」
 有無も言わずただ押し黙る海賊の頭に、シャイトックはそう告げると大声で笑った。
 海賊の頭は笑われた事によほどの屈辱を覚えたのか、片目ながらに凄まじいまでの殺気が篭った視線を投げかけてくる。そして、その手は腰の刀へと伸び、柄を握る手が怒りを必死に抑えているのが見て判る。
「そんなに悔しかったら、俺様に力を貸しやがれ。
ナース海賊の首を取ってやろうじゃねえか」
 シャイトックはジョッキの中身を一気に飲み干すと、空になった杯をテーブルへと叩きつけた。

875名無しさん:2011/02/21(月) 07:27:40 ID:???

 それから暫くの後、ローイスの大海原に無数の船団が姿を現した。
 そのマストに掲げられた旗印はロイタスの海賊旗。
 且つてこの近辺を荒らしまわり、海を往く者に畏怖された海賊達である。
 その船団の舳先に立つ一人の男が、剣を抜き高らかに叫んだ。
「さあ、野郎共!! 失った全てを取り戻せ!!」
 突如として訪れた戦乱の世に、シャイトックは海賊として名乗りを上げたのであった。




今回も駄文長文で失礼を。
シャイトックさんのナース水軍合流前のお話です。

876名無しさん:2011/02/21(月) 08:33:23 ID:???
だが、ほどなくしてシャイトックさんもブレッドに降るんですよね

877名無しさん:2011/02/21(月) 10:39:00 ID:???
そしてその日、魔王が召喚され、さらに数日の後、聖王が死んだ。

ヨネア「あれだけ自信満々に召喚しといて再送還できないとか、どういうことよ!?」
ムクガイヤ「ふむ。これはやはり私のミスか。喜べ、この天才の数少ない失敗の例が歴史に記されるぞ」
ニースルー「喜んでいる場合ですか」
ヨネア(こいつ、ワザと再送還しなかったんじゃ・・・・・・?)

ラムソン「逆賊ムクガイヤ、覚悟せよ!」
ムクガイヤ「ふむ、ラムソンか。私の作る新秩序に貴様のような旧世代の遺物は必要ない。
せいぜい見せしめとして惨めな最期をくれてやろう」
ラムソン「ほざけ!我が正義の槍が貴様ごときに敗れる道理はない」
ヒューマック「ムクガイヤさんよ、例の仕事は終わったぜ」
ムクガイヤ「ご苦労であった。聞いたか、兵士諸君。
この一戦で奴らを退ければファルシス騎士団は瓦解するぞ」
ムクガイヤがヒューマックに授けた策によって兵站に過剰負荷の掛かったファルシス騎士団は満身創痍
の状態で汗国と戦うこととなり崩壊する。

ムクガイヤ「だめだな。このまま大陸を制覇したところで、私の命が尽きれば我が理想は
露と消える。人の身では新秩序は成せぬ。ならば・・・・・・」

サーザイト(このところのムクガイヤ殿の失策の連続は妙だ。あえて敵を誘い込み、あえて包囲させるに
しても、挽回しようがない状況へと向かっている。これはまさか?)

ルートガルト国将官「なに!?ムクガイヤ様が退いただと!」
ルートガルト国兵「俺たちは見捨てられたのか!」
ルートガルト国伝令「報告、レオームの軍勢が・・・ぐああっ!」

ルートガルト王宮にて
サルステーネ「陛下。『儀式』は順調のようです」
ムクガイヤ「うむ。大陸全体で流された血を供物として儀式は成就する。私はこの脆弱な肉体を捨て、完全なる
存在となる。私のこの頭脳が時と共に消えうせてしまうのは世界にとっての最大の損失であるからな。
では、はじめるぞ」
サルステーネ「はっ。(ドスッ)」(サルステーネが死んだ)
ムクガイヤ「『魂は光を投げかけ、死はその影となる。光がかすれていくとき、生と死は一つとなる。』」

878名無しさん:2011/02/21(月) 10:40:02 ID:???
フィーザレス「逆賊ムクガイヤ!どこに隠れた!?」
リッチームクガイヤ「隠れる?ふむ、人間・ムクガイヤが『隠れる』という意味では間違っていないかな。
くだらん言葉遊びだ。それと、戦争などというくだらん遊びももうすぐ終わる。私という絶対の存在が君臨することでな」
フィーザレス「こ、これは・・・ぐはっ!」(フィーザレスが死んだ!)

ゴート「王宮で一体なにが?なんだ、あの黒い影は?」
リッチームクガイヤ「道化よ。任を解く。おまえにもう利用価値はない。消えろ」
ゴート「な・・・に・・・」(ゴート三世が死んだ!)

ヨネア「ムクガイヤ!その姿、あなたまさか死霊術に・・・」
サーザイト「なんということだ。ムクガイヤ殿!」
リッチームクガイヤ「そうだ。永遠不滅の肉体、用量無制限の頭脳。これこそが私の求めていたもの。
魔王を召喚し、それをワザと再送還失敗のフリをして泳がせ、大陸全体の死者の数を増やした。
知識層による支配だなどとその気になっていたおまえたちの姿はお笑いだったよ」
ニースルー「皆さん、逃げてください。ここは・・・かはっ・・・!」(ニースルーが死んだ!)
サーザイト「ヨネア殿、お気を確かに。誰か、ヨネア殿を・・・!」(サーザイトが死んだ!)

ルーゼル「ムクガイヤ、人間の頃の貴様を殺したかったが。まぁいい。死ね」
リッチームクガイヤ「そういえばそなたを送還するのを失念していたよ。いや失敬」
ルーゼル「くっ・・・パルスザン、フーリン・・・逃げろ!こいつは・・・!」(ルーゼルが死んだ!)

アルティナ「これが、古の禁術の力?あれを野放しにはできません。騎士たちよ、私に続くのです!」
リッチームクガイヤ「飛んで火に入るか羽虫め。燃え尽きろ」
アルティナ「これ・・では・・・!」(アルティナが死んだ!)

ノスフェラトゥラクタイナ「馬鹿な。いくら禁術を用いたとて、これほどの力が手に入る筈はない・・・貴様は一体!?」
リッチームクガイヤ「下衆に言っても理解できんだろう。消え失せよ」
ノスフェラトゥラクタイナ「私が・・・この私が・・・!」(ノスフェラトゥラクタイナが死んだ!)

リッチームクガイヤに敵う者はいなかった。全ての生命は永遠に死なない彼に永遠に隷属することとなった。
-BAD END-
以上ラスボスなムクガイヤでお送りしました

879名無しさん:2011/02/21(月) 12:54:36 ID:???
なんかFTのノリを思い出したw

880名無しさん:2011/02/21(月) 12:56:54 ID:???
リジャースド「あンた背中が煤けてるぜ……(黒竜ブレス的な意味で)」

881名無しさん:2011/02/21(月) 13:09:20 ID:???
実際、ムクガイヤのキャラが「不屈の改革者」なのか「権力に飢えた扇動家」なのか、公式見解は気になるところ。

882名無しさん:2011/02/21(月) 14:16:59 ID:???
>>881
FTじゃ前者だったな
VTは良くも悪くもユーザーがキャラ付けしてるから一概に言えなくなってるのよね
ユーザーによって考えが違うから、人材の性格もその時々で変わる

883名無しさん:2011/02/21(月) 15:02:38 ID:???
ラザムの使徒には、絶対に開けてはいけない禁断の間があった。
『何人たりとも開けてはならぬ』
教団の実質的な権力者であった高位神官イオナが、教団の関係者達へと強く念を押す。
どの地域に移っても、その禁断の間はイオナによって定められた。
しかし、つい最近、転がり込むように教団の下へとやってきた一人のエルフの少女、ローニトークはその事を知る由もない。
おっちょこちょいでドジで間抜けで臆病で、大よそエルフ族とは思えない彼女は、さっそくラザムの使徒が駐留する屋敷で迷子になっていた。
「はわわわっ。ここどこですか」
屋敷内を一通り案内してもらったにも関らず、盛大に迷う。手当たり次第に扉を開け、部屋の中を確認しては廊下を進んでいた。
そして、彼女はイオナが定めた禁断の間へと、ついに辿り着いてしまうのであった。
ひっそりと静まり返った廊下の端に、カンテラの灯火に照らされた漆喰の扉が鈍く黒光りをしていた。
柄を握る。その時、ローニトークの耳に室内から何やらくぐもった声が聞こえたような気がした。
背筋をビクッと震わせる。それでも、迷子になり焦燥感に囚われていた彼女にとって、中に誰かいるのではという安堵の気持ちの方が強かった。
手にした柄に力を込め、なるべく音を立てないように静かに扉を引く。僅かな金属が響き、隙間が出来上がった。そして、はっきりとした声が聞こえた。
「おほほ。ホルスはとんだ変態でございますわね」
「ああ……イオナ、もっとだ……もっと」
「様をつけなさい!」(ヒュン!ピシッ!!)
空を切る音に続いて、何かが弾けたような音が響いた。
音が鳴る度に男のうめき声がする。それは苦痛に耐えているという風ではなく、むしろ歓喜のような声であった。
ローニトークはホルスという言葉に耳を奪われた。ラザムの使徒で慕う男の名である。傍にはあの優しい神官イオナも居るらしい。
安心して彼女は扉を力一杯に開いた。それが彼女の禁断の扉になるとも知らずに。

突然、室内に姿を現した乱入者にイオナとホルスの表情が凍りつく。二人の視線を浴びたローニトークもまた凍りついていた。
両者に長い沈黙が訪れてからどれだけの刻が経ったのか、互いに目を瞬きさせていたローニトークが我に返ると、慌てて外へと飛び出そうとした。
「はわわわわ……おおお、おじゃましましたっ」
詳しくは知らないが、何となく二人の状況は彼女にも理解できている。自分がとんだ場面に出くわしてしまった事だけは確かだった。
顔が熱くなるのを感じながら、踵を返して足早に立ち去ろうと一歩を踏み出した時、鋭い音と共に足に何かが纏わり付くのを感じた。
体勢を崩し、宙を掴むように手を振り回しながら顔面から床に倒れこむ。
「むぎゃ!!」
思い切りに軸足を払われたローニトークは、咄嗟の事で受身を取りそこね鼻をしたたかに打ちつけた。
「いたたたた……」
鼻をさする。幸いにも鼻血は出ていないようであった。それでも、鼻腔がつーんと沁みている。足に纏わり付いた感触はなんだろうと、目頭に涙を浮かべながら視線をやった。
「わきゃあっ!?」
ローニトークの足に蛇が這っていた。少なくとも、彼女にはそう見えた。だが、実際は皮製のただの長い紐である。そうとは知らず、振り払おうと手を伸ばすしては何度も引っ込めた。
何回か格闘してからそれを払う事に諦めたのか、足をばたばたと振りながら這うように扉へと向かう。だが一向に前に進まない。ずるずるとその場で滑っているだけで、まるで前に進めなかった。
背後で薄笑いを浮かべて鞭をいなし、彼女を操っているイオナの姿があろうとは、ローニトークは露とも知らないのである。
ずる、ずる、と引っ張られる。懸命に窮地を脱しようとローニトークは頑張った。床に手を伸ばしては、その指に力を込め少しでも前へ前へともがく。
頭の中に「ファイト、一発!」という謎の言葉が浮かんできた。
しかし、現実というのは実に残酷である。必死に頑張る彼女を嘲笑うかのように、視界の先に広がる漆喰の扉が音を立ててゆっくりと閉まり始める。驚いて顔を見上げた。
そこには、口元に不敵な笑みを湛え、扉を閉めるホルスの姿があった。

その後、エルフの少女の姿を見た者は誰もいなかった。
ざんねん!!ローニトークのじんせいはおわってしまった!!

 タイトルへ
 ゲームを終了する
|>闇に堕ちる

884名無しさん:2011/02/21(月) 17:09:54 ID:???
l>タイトルへ
  I>シナリオ選択
    l>シナリオ15 レオナールVSルーゼル 復讐の鎮魂歌

885名無しさん:2011/02/21(月) 22:08:05 ID:???
最近のSSをチェックしきれない。ゆっくり読みたい・・・
あぁ、準備しなきゃ・・・

886名無しさん:2011/02/22(火) 00:57:25 ID:???
シャイトックかっけえ

887名無しさん:2011/02/22(火) 10:09:46 ID:???
>>882
普通に後者だったろ

888名無しさん:2011/02/22(火) 10:38:26 ID:???
イメージが違うと顰蹙を買いそうなシリーズ
軍師なヨネア
ヨネア「魔王再送還失敗だって?なにやってんのよ。」
ムクガイヤ「むう、しかもルートガルト諸都市が私に従っていない。我ながら人望がないな」
ヨネア「仕方ないでしょ。とりあえず1区を動ける人だけでさっさと制圧して、そこから
兵を2分、いえ5分して迅速に諸都市を制圧しましょう」
ムク「兵を分けるのは兵法では下作ではないのか?」
ヨネア「なに言ってんのっ!ムクガイヤとゾーマ、ハイトロームとニースルー、ヒューマックと弓の人、
私、サルステーネ。はい、これで5つの軍団ができあがり。さっさとやるわよ!」
軍師ヨネアの戦略の通り、ルートガルト国は驚くべき速度で諸都市を制圧した。

ムクガイヤ「ファルシス騎士団が迫ってきているな」
ヨネア「三区は陥ちるわね。我が国に従う意志のある人たちには避難勧告を出しておきましょう。
既に、オステアに影たちを送りこんだわ。遅滞戦術で侵攻を遅らせればこっちの策が効いてくるでしょ」
軍師ヨネアは隠密を操り外交を遊ばせる。ファルシス騎士団は前後をヨネアの智謀によって踊らされ、
弱体化し、凄惨な最期を迎えることとなる。

ムクガイヤ「むう、魔王が迫ってきたな。やはり魔王は強大だ。なにか策はないかヨネアよ」
ヨネア「サーザイトを南へ、オステア人を東へ。これで将兵を水のように動かせるようになるわ。
魔軍は私とゾーマがいれば食い止められる。ムクガイヤは内政でもしてなさい」
ムクガイヤ「ヨネア。そなたの闇魔法では魔王軍に太刀打ちできんのではないか?」
ヨネア「大丈夫。悪魔のことなら私が一番よく知ってるわ」
闇の賢者はそう言うと円卓の上に金塊を積み上げはじめる。この金はオステアの復興にあてられた。
露骨なえこひいきであるが、オステアは瞬く間にかつての活気を取り戻した。サーザイトはこのことに
眉をひそめる。

889名無しさん:2011/02/22(火) 10:39:46 ID:???
ニースルー「ヨネア、呼んだ?」
ヨネア「ニースルー。ムクガイヤとピコックとあと適当にメンバーを見繕ってこの仕事をやってもらいたいの」
ニースルー「これは・・・なるほど。必ず味方に引き入れてご覧にいれますわ」
ムクガイヤ、ニースルーをはじめ多くの名だたる人物がその者を訪ねた。案外にもあっさりと
眠れる獅子は目覚めた。ラファエル卿がルートガルト国に仕官した。キュラサイトが校尉に取り立てられた。
ヨネア「ラファエル、キュラサイト、来たわね。早速だけど北へ飛んで頂戴。ムクガイヤは既に北に行ってる」
ラファエル「承知」キュラサイト「はい」
闇の賢者は離間策によって魔王軍内部に空洞状態の部分を作り上げた。空洞ができている時間はわずか。
そこへ強襲を仕掛ける。強襲部隊はムクガイヤ自らが率いる。怨敵を餌にして魔王を釣る。
ラファエルは寄ってくる悪魔を蹴散らす役目。魔王はキャラサイトが殺る。という作戦であった。
作戦は概ね成功。ラファエルが途中で戦死したが、魔王はキャラサイトの聖剣で討たれ、魔王軍の支柱は
崩れた。
ヨネアは予てから用意していた悪魔懐柔策と悪魔離間策を発動。魔軍はムナード派とパルスザン派に分裂し、
パルスザン派を懐柔することに成功。程なくしてヨネアに恨みを抱くパルスザンは謀殺される。

闇の賢者は次に南に目向けた。悪魔たちを好き勝手に暴れさせられるのはローイス海のみであった。
各島々の住民をも巻き込んで水軍が虐殺されていく。ちょうどその頃、大いなる力が西進してきていた
ので、住民虐殺は全部それのせいにした。
レオーム軍は住民救済に手間取り、予定よりも北上の時期が遅れる。その途中でドルスが病没。
ヨネア「レオーム軍がやっとルートガルトの沖まで来たわね」
王都攻略戦は行われず、レオームは海上にてヨネアと悪魔らに襲われる。
レオームに従う者は悉く海の藻屑となった。
この戦いの後に用済みとなった悪魔たちはヨネアの手で再送還され、大陸から消える。

ヨネア「楽勝だったわね!」
ムクガイヤ「うむ。ヨネアこそ地上最高の軍師である」
ルートガルト国は戦乱に勝利した。知識層による支配は実現し、人類に新たな時代が訪れる。
君主であるムクガイヤが天寿をまっとうした後も、老いることも衰えも知らぬヨネアは
大陸の秩序の番人となった。
それから数百年の後、ムクガイヤが作り上げた王国は滅び、ヨネアも姿を消した。
その後も人類は幾度も醜い争いをしたが、その中で闇の力と恐るべき智謀を持った空飛ぶ少女の姿があった。
戦乱の勝利者の傍らには常に彼女の姿があったという。
世界はヨネアの遊び場・・・・・・なのかもしれない。

890名無しさん:2011/02/22(火) 11:26:42 ID:???
ゾーマ(シャカシャカ)
ヨネア「次は何しよっかな」

891名無しさん:2011/02/22(火) 12:32:43 ID:???
>>887
おぉう…普通に前後間違えてたわ…

892名無しさん:2011/02/22(火) 17:06:02 ID:???
名門「死ぬ思いをしながらなんとかアルティマイトにブレスを何発か当てたのに御館様が
「もっと働け」と言って来ました。もうやだこの平和主義者。僕だって僕なりに頑張ってるのに」

893名無しさん:2011/02/22(火) 17:39:03 ID:???
なんか萌え軍師を思いだした。

894名無しさん:2011/02/22(火) 18:19:30 ID:???
イーサリーに死に台詞が追加されてるね。

しかし、小者界の巨人コーネリーにはまだ死に台詞がない・・・・。
というわけで、次のお題はコーネリーの死に台詞。
思わず殺したくなる台詞を求む。

895名無しさん:2011/02/22(火) 18:22:16 ID:???
>>892
小作人「それくらいで弱音を吐くなんて、血筋()が泣きますよw」

896名無しさん:2011/02/22(火) 18:42:10 ID:???
「旗色が悪くなってきたな$逃げるが勝ちか」
「こいつはまずいな…あとよろしく」
「やってられるか$もう知らねーよ」
「生き残ったモン勝ち…ってね」
「俺は逃げるぜ、あばよ!」
「死んだら元も子もないのさ」
「忠義なんて所詮は絵空事さ」
「みんなよくやるね…$俺はさっさとずらかるよ」
「ムキになるなよ$どうせ他人事だろ?」
「ここに尽くす義理もないしな」
「ま、まて!$知ってることは全部しゃべる!」
「取引しないか?$損はないぜ」
「鳥も最後は土に帰る…か」
「ここが俺の止まり木か」

自身が小物故にポンポンでてくる

897名無しさん:2011/02/22(火) 19:05:30 ID:???
何かしらプレイヤーの悪口を言う
その際草を生やせばなお良し

898名無しさん:2011/02/22(火) 19:29:16 ID:???
「チッ、指揮官がダメなら勝てる戦も勝てやしない」

899名無しさん:2011/02/22(火) 19:33:29 ID:???
「うはwww飲み込んでwww俺様のラグランドゥーwww」

900名無しさん:2011/02/22(火) 19:38:37 ID:???
お前の毒ダガーがどうかしたって?

901名無しさん:2011/02/22(火) 19:39:01 ID:???
折れた止まり木に用はねーよ
そろそろ渡り時かね?
命を懸けるなんざ$バカのすることさ

コーネリー人材プレイで勢力を転々とするプレイしてみたけど上士になれないまま終わった

902名無しさん:2011/02/22(火) 20:11:58 ID:???
     /: : /:: : :./: : : :.!:: : : !: : : !: : : ヽ:: : : : : ',
   /: : /: : : : |: : : : :|: : : :|: : : | ,: : : ',: : ::ヽ : !
   |: : |: : : : : ,,=''".\: : /|"''=:;,ヽ: : :.|.: : : ト、:|
   |: : |: : : : /" _,=、 | :/ |:./,=、 V: ..|:.: : : | V
  < : _: : : /  ((;・.,;)|/  レ((・.,;) |:./ ヽ: : |
  <:: |. 小{     ̄      ̄  レ{: :.|ヽ:|    うはwww飲み込んでwww
   厶ヘ ハ          、     {ハ/  /⌒ヽ_ノ) ) )   俺様のラグラントゥーwww
      \_!      _ '     !!   ,' ;'⌒'ー''´
        ヽ  \ーェェェェァt   /   | i|     (⌒)
      ___,r| \  、\_ `ヽ /    ノ ,'.!    ノ ~.レ-r┐、
    /:/::::| \ ::::: \_`\ \'、 ./ //、  ノ__  | .| | |
  /::::::/::::::|  \   ´ ∧.\、_>'´ ノ'´ 〈 ̄   `-Lλ_レレ
/:::::::::::/::::::::|    \  /"''-  `ー一''´      ̄`ー‐---‐‐´

               傭兵 コーネリー

903名無しさん:2011/02/22(火) 20:29:43 ID:???
渡り鳥「ゲームばっかやってないで外出ろよwww」

904名無しさん:2011/02/22(火) 20:30:13 ID:???
コーネリー「ヒャハハハ!今更俺を殺したところで意味はねぇ!$あの情報はもうあちらさんに渡った$
てめぇらはもうおしまいだ!$ヒャハハハ!ゲフッゲフッ!悔しいかぁ?えェ!?$てめぇ俺の名を言ってみろ
$俺は神をも騙す男とコネネネネネリギャアアアア!!$(ぐちゃっ)」

905名無しさん:2011/02/22(火) 20:40:54 ID:???
コーネリーがバニシングエージの3人並に嫌われてる事がよくわかった

906名無しさん:2011/02/22(火) 20:45:04 ID:???
コーネリー「チッうるせーな、反省してまーす」

907名無しさん:2011/02/22(火) 20:46:19 ID:???
コーネリー「欝は甘え(キリッ
エルラム「・・・」
ハイトローム「・・・」

908名無しさん:2011/02/22(火) 21:06:06 ID:???
げ、原作仕様になりさえすれば…

909名無しさん:2011/02/22(火) 21:39:34 ID:???
コーネリー「はいはいすごーい」

910名無しさん:2011/02/22(火) 21:59:45 ID:???
コーネリー隊の一般A「ヒャハハハ!隊長の連射長弓付与で戦功がっぽりだぜー!」
同一般B「その綺麗な顔を狙撃してやるぜ!ん?なんだぁ、うぎゃー!」
同一般C「やばい、やばいぜあの女!隊長はどこだ!って逃げたー!」
コーネリー「あとよろしく」

911名無しさん:2011/02/22(火) 22:24:25 ID:???
コーネリー「オイ、はたらけよ」

912名無しさん:2011/02/23(水) 04:14:23 ID:???
コーネリー「あ〜ウゼーウゼ〜、死ねよクズ共」

913名無しさん:2011/02/23(水) 06:52:12 ID:q5U3iPAU
ナオーンちゃんの死に台詞がないとかヤダー

いつのまにかナオーン列伝変わっていてマクセンとフラグたっていたんだな

914名無しさん:2011/02/23(水) 08:26:42 ID:???
ナオーンさんの死亡台詞リスト
「私の刃では奴に届かないか・・・・・・」
「これは戦術屋の仕事じゃないわね」
「地形はよかったんだけどタイミングが悪かったようね」
「もう私もただの義賊じゃない・・・・・・$負けるわけには・・・・・・」
「後退!$マクセン殿と合流する!」
「衆寡敵せずか$これ以上は無理ね」
「奇襲は対応されれば死ぬ$そのいい例になってしまうなんてね」
「背後を衝いた筈が・・・・・・$戦力差がありすぎたというの?」
「マクセン殿、鯉を取りましたよ!」
「戦果は充分ね$私たちが生還する必要もない・・・・・・」

915名無しさん:2011/02/23(水) 08:42:20 ID:???
初期は放浪人材だし台詞にマクセンとの繋がりは考慮しないほうがいいかと

916名無しさん:2011/02/23(水) 08:48:19 ID:???
もうちっと状況に左右されないほうが…
死に際に電波なセリフばかり言うキャラになっちゃう

917名無しさん:2011/02/23(水) 10:00:22 ID:???
「これは突破しにくいですね…」
とかでいいんじゃないの

918名無しさん:2011/02/23(水) 10:56:06 ID:???
コーネリーが渡り鳥になった理由だとか、ナオーンとマクセンの馴れ初めだとか
SSにするには悪くない題材だな、誰か頼んだ

919916:2011/02/23(水) 11:32:16 ID:???
言葉たらずで批判だけで悪い
状況に左右されない案はいいと思う

920名無しさん:2011/02/23(水) 13:13:42 ID:???
ナオーンに限らず、所属勢力に左右されるセリフは気になるな
該当する味方の有無でセリフが変わるようにできないだろうか

921名無しさん:2011/02/23(水) 13:28:22 ID:???
死亡時のセリフにそこまで処理かけるよりセリフを調整するほうが現実的だしな。
でもルナかどうかは判定したいなぁ。
「三十六計逃げるにしかず」とか同じセリフで全然意味変わるのも面白いが

922名無しさん:2011/02/23(水) 13:44:20 ID:???
デッドライト「きゅ〜〜しん。きゅ〜しん」

923名無しさん:2011/02/23(水) 14:18:15 ID:???
題名『守られるのも悪くない』
時はレオーム軍によるフェリル統一よりも前。まだレオーム軍の保護下とならない頃のホアタの地にて。人々は山野を埋め尽くす飢えたゴブリンの群れに怯え、逃げ惑うばかりであった。
「ヒャッハー!皆殺しだァー!」
「ご、ゴブリンだ!逃げろー!」
丘の上に数十の影があった。彼女たちは義賊。彼女たちのリーダーはナオーンという。
ナオーンが手を振り下ろし、合図をすると、義賊たちは丘を駆け下り、眼下のゴブリンの群れに襲い掛かった。
完全に虚を衝いた形となった。敵の一群に斬り込んだかと思えば縦横無尽に軌道を変えて、速度と技で相手を翻弄する。浅く斬り込んでは離脱し、予想もつかぬ位置に現れる。周りからゴブリンたちが集まってくるが、対応する隙を与えない。バターをナイフで抉るようにナオーンの義賊団はゴブリンの命を狩りとっていった。
「ふう。全員いる? 今回もどうにかなったわね」
ナオーンの戦術の冴えは目を見張るものであった。あれだけの大立ち回りをして彼女の一団からは死者どころか傷らしい傷を負った者も出ない。しかし、彼女の表情は勝れない。いくら腕が立つといえど自分たちは所詮盗賊だ。ゴブリンたちを殲滅するのに成功しはしたが、時間がかかりすぎた。その間に多くの民が死んだ。ルーニックからフェリルへ渡ったレオームの軍勢のようにはいかない。今や彼の軍勢はその名が聞こえるのみでゴブリンたちは一目散に逃げ出すほどである。やはり、このままでは・・・・・・。ナオーンにも理念があった。今は亡きフェリルの代官は自城の防衛のみに専念し、ホアタや辺境の山村への救援はほとんど行わなかった。自分たちのような国家権力とは関係のない勢力は必要である。民を助け、義を成すために。

レオームがホアタおよびフェリル全土を制圧するとナオーンもまたレオームの軍門に降った。軍師ドルスの耳目、手足としてその技を発揮するナオーン。その活躍に報いられ、ナオーンは多くの褒賞を得るが彼女はそれを喜べなかった。
(レオームが大陸を平定すれば確かにゴブリンやならず者たちが民を苦しめることは少なくなる。でも、あの人たちは古い時代の考えしか持たない。民は権力者の所有物だとか、民をその程度にしか考えてない。彼らが本当に民を虐げないと言い切れるの?)
そんな彼女の疑念や不満をよそに、時代は大きな転機を迎える。冥王出現、レオーム軍崩壊、フェリル党再興・・・・・・。
世界がどう変わろうと彼女のやることは同じである。ただ義を成す。民を守る。ホアタの地にてナオーンは再びゴブリンの脅威に晒される人々を救い続けた。

今回の敵はゴブリンのみではなかった。南下してきたファルシス騎士団の残党も敵だ。彼らは祖国・ブレアの民に対しては騎士道精神を貫いてきたようであった。しかし、自分たちが窮している今、他所の国の民であるフェリル人に狼藉を働くことに何のためらいもないようだった。生き残りとはいえ、百戦錬磨の騎士たちは強い。ナオーンの仲間も何人もがその槍によって命を落とした。

「それに引き替え、ゴブリンとの戦は楽なものね」
ある日、いつものようにゴブリンたちを駆逐した後、ナオーンの口からそんな言葉が零れた。
「増長もそこまでだ。人間」
周囲に四属性の精霊たちが大量に出現しナオーンたちを取り囲んだ。今回の戦いでナオーンは少なからず油断していた。ゴブリンたちを深追いしてフェリル東の山中まで追い立ててきたのがあだとなった。
背に冷たいものを感じた。精霊たちの奥にいるゴブリンの魔術師たち、さらにその奥に控える年老いたゴブリンのことは聞いたことがあった。フェリルの大賢人・アスターゼ。あの魔王召喚の基礎理論を構築したという地上最高の召喚魔法使い。彼の者の放つ邪気がその場のゴブリンたちにも乗り移っているかのようであった。
――ここは死地だ。

924名無しさん:2011/02/23(水) 14:19:24 ID:???
ナオーンは死を覚悟した。この場からより多くの仲間を逃がすためには、自分が突貫してアスターゼを斬りつけるより他ない。彼女の仲間たちもその気持ちを汲んでか、じり・・・・・・と次の動作のために動き始める。
ナオーンは疾駆する。フェニックスの喉笛を掻き切り、ベヒーモスを飛び越え、ジンの下を潜り抜けて前へ進む。ナオーンの仲間たちもアシッドクラウドを使いつつ、散開し、脱出のために動き始める。しかし、斬ってもかわしても召喚獣の群れは減るどころか増え続けており、目指すアスターゼは離れていくかのようであった。このままでは――。
弱気になるナオーンの元へ散開して逃げる筈の仲間たちが集まってきた。
「なんで戻ってきたの!?」
「リーダー。一人だけで格好つけないで」「逃げようにも逃げられないかんじだし」
「ナオーンがいなかったらあたしたち行くところないしね」「仕方ないからこの命やるよ」
これには勇気付けられた。今思えば自分だけ死んで、みんな生きてというのは身勝手だったかもしれない。ならば、全員生き延びるために。

そんな淡い希望を打ち砕く者が現れた。女盗賊の一人が地を貫いて現れた巨腕に掴まれ、命を落とした。断末魔の声もなく、虫けらの様に。小柄な彼女たちから見てもゴブリンとは小さな生き物だったが、今、目の前にいるそれはゴブリンの大きさ、ゴブリンの恐ろしさではなかった。フェリルの竜王・ルルニーガ。もう出し惜しみをしている場合ではない。ナオーンは考えるより先に動く。その速度ゆえ彼女の姿が10・20・いやそれ以上の数見える奥義。竜王は片手でその連撃を受け止める。何十ものナイフが突き刺さるが、腕を一振りしたのみでそれらはカラァンと無情な音をたてて岩肌に転がる。
「それで終わりか?」
「くっ・・・!」
万策尽きた。竜王がナオーンの細い首を掴み、持ち上げる。彼女の瞳から戦意が喪失した。

その時だ。飛来した矢がアスターゼ隊の魔術師たちを射抜いた。矢のうちの何本かはアスターゼへの直撃コースであったが、大賢人はこれを風の魔法で受け流した。
「行くぞ!ナオーンたちを死なせるな!」
救援に駆けつけたのはフェリル国を名乗る組織の者たちだった。率いているのはテステヌとマクセン。さらにはフェリル出身の名だたる英雄や流浪の神官までいる。
「「ナオーンを放せ!」」
速くかつ正確な射撃で竜王の腕を狙うはヘオトン。その者捉えることあたわずと言われる疾風の狩人なり。さらに、名うての傭兵イーサリーが二刀にて斬りかかる。竜王はナオーンを人質にしたりなどしない。さりとて、その二者を相手をして一歩も引かない。ナオーンを地に放し、片腕のみでイーサリーを圧倒する。その膂力、技量、尋常ならず。一合打ち合えばイーサリーの全身は悲鳴をあげ、二合目にて彼の二刀は粉々に砕かれる。イーサリーの手から血がにじみ出る。予備の刀剣に持ち替える、力量の差は歴然なれど尚もその闘志衰えず。
「立て!」
虚ろな瞳でその打ち合いを見上げていたナオーンに声がかかる。
イーサリーは確実に追い詰められていた。ヘオトンも、他の敵の相手をせねばならずイーサリーを援護できない。
(立たなきゃ。守らなきゃ)
ナオーンが動き出す。接近戦用のやや大身のダガーナイフを両手に持ち、イーサリーと竜王の間に割り込む。打ち下ろされた竜王の豪腕を受け止めんとする。止められるわけはない。そのまま腹に一撃を喰らう。
「か・・・はっ・・・・・・」
視界が暗転する。義に生きたとはいえ、盗賊にすぎない自分にしてはマシな最期かもしれにない。彼女は自嘲じみた笑いを浮かべつつ、目を閉じた。

925名無しさん:2011/02/23(水) 14:19:41 ID:???
それが彼女の最期ではなかった。次に目覚めたとき、ナオーンはマクセンの腕の中であった。後で聞いたことであるが、あの救出戦の最中にファルシス騎士団がフェリル党の領内に攻め入り、それの対応のためにアスターゼ・ルルニーガらは退いていったらしい。不幸中の幸いか。それにしても、ゴブリンの底力とはこれほどのものか。いや、あるいはゴブリンという種族そのものが・・・・・・。考えたくはないことであった。これから嫌というほど戦うだろう相手が想像を超えて強くなっているなどと。いつになく弱気な彼女の表情を察してか、マクセンが口を開く。
「あんたは自分を盗賊に過ぎないと思ってるようだが、ホアタの人間はそうは思わない。あんたに助けられた人間は数知れない。あんたは間違いなくホアタの英雄だ。死なすわけにゃあいかん。・・・・・・に、してもあんた軽いなァ。それのよく見りゃあきれいな顔だ。どうだい、今度一杯。うげっ!」
この男はいつも一言多い。よほどいいところに入ったのか、ナオーンの拳でマクセンは情けない声を上げた。そんな彼のお調子者なところが今の彼女にとっては安らぎであった。それに、この狩人の腕は思ったよりもたくましく頼れるものに思えた。
「守られるのも、悪くない・・・・・・か」
そんなことを小声で呟き、ナオーンは目を閉じた。今は眠ろう。
それからナオーンはテステヌ、マクセンの作った国を見た。その国では民は君主の所有物などではなく、民も国の主も支えあって生きていた。
この鬼哭に際し、人間はつまらないわだかまりを捨て、ひとつになれたのかもしれない。
マクセンはナオーンにこれからの国のあり方を説いた。ナオーンもそれの賛同し、フェリル国の一員となった。
後にテステヌが死ぬとマクセンはその意志を継いだ。ナオーンは軍で最も大きな権限を与えられ、大フェリルと戦う。
その結果は芳しくなかったが、彼女の失策をマクセンが責めることはなく、ナオーンもよくフェリル国とその戦略を支えた。
後にフェリル連合が組まれると軍の総司令にはホーニングが就いた。左遷に近い扱いをされるも、ナオーンは
「戦術屋のやり方に戻れる」
と上機嫌であった。
支えあう人々の明日に光あれ。彼らの戦いは続く。
-end-

926名無しさん:2011/02/23(水) 21:45:18 ID:???
お題に沿ったSSとは、仕事がはやい!

927名無しさん:2011/02/24(木) 18:28:43 ID:???
題名『とある女直参竜騎士』
突然ですが皆さん、故郷は好きですか? 私は好きです。リュッセルの地は厳しい自然と翼竜たちの恐ろしさで知られていますが、私にとってはかけがえのない愛しい故郷です。
厳しくとも自然は美しく、人々はよい方ばかり。守りたい故郷。この命は故郷とその地に住む人々のためにあると心得ております。騎士の家にて、私は女に生まれました。いずれ当家のためによきお相手を見つけてもらい、嫁ぐことが私の役目と心得ておりました。ですが、あのお方が現れた。私をはじめ、それまで戦場に出ることはもちろん、騎士を名乗ることも許されなかった女性たちの中から若く志高き竜騎士たちが誕生しました。今、私はリューネ騎士団の末席を汚させていただいております。
兵を挙げられたというのに、アルティナ様は他の群雄の方々とは少し異なるお方でした。そのお考えは大きく、崇高で、浅学非才な私には思いつくようなものではなく、お恥ずかしながら衆目の前で私は涙を流してしまいました。騎士として取り立てて頂いた上に、アルティナ様のようなかつてない英雄に仕えられることは無上の喜びです。これより先は、リュッセルの地の守り手として誠心誠意尽くすのみです。

初陣は恐怖でした。実戦で翼竜を駆るのはもちろんこれがはじめて。さらに、下は見渡す限りの青一色。目前の敵はこの世のものではありませんでした。人はそれを悪魔と呼びます。繰り返します、私は恐怖しました。つい今朝まで私に剣と翼竜の御し方を教えてくださった方が一瞬にして落命されました。それを見たのみで、私は、自らの翼竜にしがみつき、戦う前から戦意を喪失していたといいます。その後、どのようにしてリュッセルへ帰ったのかははっきりとは覚えておりません。ですが、目を閉じ、意識も遠のく中で、あのお方の高い声が空に響いていたのを聞いたようでした。
「初陣はしくじる者の方が長生きする」
と、宿将のオーティ様から励ましの言葉をいただきました。末端の兵、それも役立たずの私にはなんと過分な。より一層の努力以外に報いるすべはないと知りました。
次なる戦地は沼でした。アルティナ様は同盟国のパーサの民を救援するために、沼地を越えよと仰せです。私もあれから修練を積みました。穹廬奴と呼ばれるその部族と、リュッセルの騎士たちは過去に少なからず衝突を繰り返しており、その獰猛さはこの耳にも届いております。しかしながら、私たちの後方にはアルティナ様がいらっしゃいます。大義を信じ、進むのみです。訓練のとおり、一定の距離を保ちつつ戦い、折を見て急降下して斬りかかる。私は一体のリザードマンをその戦で討ち取りました。

その時の確かな手ごたえ。同僚たちから賞賛を受けるも、私の心はどこか複雑でした。大義のためとはいえ、私はひとつの命を奪った。あのリザードマンは誰かの息子であり、誰かの夫、誰かの兄であったのかもしれない。私の様子を察してか、先輩の騎士様がこう仰いました。
「命を奪うのが戦争だ。だが、おまえが敵を倒したことで確実に味方は救われている」
迷いは自分のみならず味方も殺す。当たり前のことではありましたが、私は覚悟が足りのうございました。その日、神に赦しを請いました。次の日の戦いで私に声をかけてくださった方は旅立たれ、私は二体のリザードマンを討ち取りました。

騎士団がパーサにたどり着く前に、状況は大きく変わりました。東南の果て、聖地と呼ばれる場所から古代の力が這い出てきたといいます。エルフ族、ドリュアス族、それと外海の旅のお方はそれを大いなる力と呼んでおられました。大いなる力は全てを滅ぼす存在とのこと。にわかには信じ難い話。ですが、それが本当ならばそれを野放しにもできない、とアルティナ様は仰せです。私も戦に従軍いたしました。
初陣では悪魔たちを前に意識を失った私ですが、その戦いで私は思考を停止しました。常識の範囲内ではない、いえ、そもそもそれは戦と呼べるものではありませんでした。遠くからでも見えるその宙に浮かぶ巨像はこちらを向くと、強烈な光を発しました。光に包まれた者たちの多くは一瞬にして蒸発。辛うじて生き延びた私も力なく沼地に落下していくしかありませんでした。

928名無しさん:2011/02/24(木) 18:30:48 ID:???
アルティナ様は大いなる力との戦いに最強の竜騎士であらせられるセレン様と聖騎士・オルジン様を起用なさいました。その戦いは後に伝説となるほどのものであったといいます。リューネ騎士団の中にありながら伝説の瞬間に居合わせることができなかったのは残念な次第でありますが、私は別の任を承りました。リュッセルにて悪魔たちを防げと仰せです。これもまた、重要な使命。
悪魔たちと幾たびも戦ううちに、私も対悪魔戦でお役に立つことができました。瘴気を遠くへ打ち出す動作の間に瘴気に耐えつつ斬り込めば悪魔とて倒せない相手ではない。それが、私が実戦で学んだことです。
悪魔との戦い方も覚えてきた頃、その報せは訪れました。リュッセル城、陥落。私をはじめ、その場の全員が絶句しました。ですが、ただの絶句でなくガルダーム様は策を講じられていたようでした。リュッセル城を陥落せしめたのはリジャースドと名乗る流れの竜騎士だといいます。その悪名は聞いたことがありました。悪しき黒竜と結び、闇に落ちた竜騎士。驚いたことに、その悪名高い男の呼びかけになびく騎士たちがあまりにも多かったのです。これは、リュッセルに古くからある郷士と直参の対立を利用した策であることは明白でありました。さらにそこへパーサ方面から伝令でなく、情報が流れてきました。アルティナ様が亡くなられた。それが本当ならばこの事態も頷けてしまいます。ああ、主よ。

ガルダーム様はそのお考えを私たちにお話しくださいました。その策とは、ガルダーム様が一人で囮となり、私たちを逃がす――というものでございました。この状況ではいかにガルダーム様といえど、お一人では生き残れる見込みはありません。ですが、この場の全員で抗戦しても被害は増すばかりなのも事実。騎士たちの中から一人、また一人とガルダーム様と共にここに残ることを志願する者が出ました。私もその中に歩みでようとしたとき、
「そなたらの気持ち、嬉しく思う。その志あらばこそ、ここは生き延びよ。沼地を越えるという任も決して楽なものではない。私を守る剣あらば、それで他の者を守れ」
嗚呼、なんというお方だ。このような方をお守りできぬとはあまりにも無情。そして我が身の非力を呪わざるを得ません。ですが、ガルダーム様のお気持ちは受け取りました。いずれ、天にてお会い致しましょう。

929名無しさん:2011/02/24(木) 18:31:22 ID:???
沼地を越える騎士たちを率いられるのはルウェンダー様であられました。私はルウェンダー様のお側に侍りました。
「あなた、穹廬奴と戦ったことは?」
ふと、ルウェンダー様が私にお声をかけてくださいました。私は答えます。
「過去に6度の戦いに従軍し、11体の穹廬奴を討ち取りました。ここは彼らの庭。私たちは侵入者です。彼らは容赦なく襲ってくるでしょう」
少し気分を害されたのでしょうか。ルウェンダー様はうつむき加減になり、
「そ、そう。私、穹廬奴はもちろん、実戦らしい実戦なんてやったことなくて・・・・・・。でも、あなたすごいわね。私と同じくらいの歳でもうそんなに活躍してるなんて」
と仰いました。私はこう言いました。
「騎士として剣と竜を与えられれば1体の敵を屠るは当然。私の出た戦いで、私の未熟さゆえに亡くなられた英霊は私の知る限りでも20人を越えます。私は一人前の働きすらしてはおりません」
少し尊大な態度でありましたでしょうか? 私の言葉にさらにルウェンダー様は表情を翳らせてしまいます。
「はあ、やっぱり私ってだめね。もういっそ、あなたに指揮を執ってもらった方がいいかも」
「ルウェンダー様はその才知によって今の地位にまで上り詰めたお方。私のような凡百の者とは別格の方であられます」
その時の私の口は勝手に動いていたように思えます。加えて、
「ガルダーム様が指揮権を委ねられたこと、それがなによりの証拠。毅然としておられませ」
などと畏れ多いことを口走ってしまいました。
「そ、そう。ありがとう。えーっと、あなたの名前は――」
その時、敵が来襲した。敵はやはり穹廬奴。しかし、それまでに私が相手にした者とは違う。わずかばかりの時間で何騎もの騎士が討たれました。私と、古くからの顔なじみの騎士たちは無言でうなずき合い、陣形を変えてルウェンダー様を守りながら戦いました。敵は強い。このまま逃げ切るのは不可能。私と何騎かの戦友が、特攻を仕掛けることで、ルウェンダー様と味方の多くを逃がすことに決めました。なぜか、胸がすっきりしました。ああ、きっとあの方も同じような気持ちだったのかもしれません。
「あなたの名前は――」
味方の騎士の竜に乗せられたルウェンダー様が私に向かっていま一度そう聞かれます。
「お逃げください」
名乗らずに私はそう答るのが精一杯でした。
何体かのリザードマンを倒した後に、私の胸は剣で貫かれる。天地が逆転し、自分が落下していくのがわかる。沼に落ちるのは何度目でしょう。できれば地獄には落ちたくないものです。きっと地獄にはアルティナ様もガルダーム様もいらっしゃらないでしょうし。
アルティナ様、お赦しください。私が大義のために剣を振るえるのは、ここまでのようです。そして、主よ、どうか地に生きる人々に幸あらんことを。この流血が最後のものであらんことを。

930名無しさん:2011/02/24(木) 21:23:20 ID:???
アルティナ「私の竜が動かないの・・・」
スベステェン「むむむ?体調不良かな?ブレスは噴きます?」
アルティナ「昨日まではちゃんと動いてたのに。なんでいきなり動かなくなっちゃうんだろう」
スベステェン「トラブルって怖いですよね。で、体調不良かどうか知りたいんだけど息吹は…」
アルティナ「今日はリグナムまで行かなきゃならないから竜が使えないと困るのに」
スベステェン「それは困りましたね。どう?ブレスは噴きます?」
アルティナ「セレンが乗ってた竜はこんな事無かったのに。こんなのに契約しなきゃよかった。」
スベステェン「・・・ブレスは噴きます?噴きません?」
アルティナ「7時に約束だからまだ時間あるけどこのままじゃ困る。」
スベステェン「そうですね。で、ブレスはどうでしょう、噴きます?」
アルティナ「え?ごめんよく聞こえなかった」
スベステェン「あ、えーと、ブレスは噴きますか?」
アルティナ「何で?」
スベステェン「あ、えーと、動かないんですよね?体調不良かもしれないので息吹の確認を」
アルティナ「何の?」
スベステェン「え?」
アルティナ「ん?」
スベステェン「竜の体調が悪くなってるかどうか知りたいので、息吹を噴くように指示してみてくれませんか?」
アルティナ「別にいいけど。でも体調不良だったらブレス噴かないよね?」
スベステェン「いや、ですから。それを知りたいのでブレスを噴かせてみて欲しいんです。」
アルティナ「もしかしてちょっと怒ってる?」
スベステェン「いや別に怒ってはいません」
アルティナ「怒ってるじゃん。何で怒ってるの?」
スベステェン「だから怒ってないです」
アルティナ「何か悪いこと言いました?言ってくれれば謝りますけど?」
スベステェン「大丈夫です。怒ってないですから。大丈夫、大丈夫です」
アルティナ「何が大丈夫なの?」
スベステェン「体調の話でしたよね?」
アルティナ「竜でしょ?」
スベステェン「・・・・・・え、う、うん、そ、そうですね・・・竜の話でした・・・」
アルティナ「オーティとの約束の時間にもう間に合いそうにないわ」
スベステェン「ブレス噴きました?」
アルティナ「なんの?」
スベステェン「竜の」
アルティナ「あっ、ミシディシの竜がブレス噴いた」
スベステェン「ヴァオー?」
アルティナ「聞こえなかった?」
スベステェン「・・・いや、聞こえましたが」
アルティナ「じゃ、どうして聞き返すの?」
スベステェン「・・・申し訳ありません」
アルティナ「ごめんじゃないわよ。急いでいるのに」
スベステェン「えっと、隣の竜ってヴァオーのことですよね?」
アルティナ「ちょっと待って、アーシャと話すから」
スベステェン「あ、はい、わかりました」
アルティナ「おはよ、実はね。竜が動かなくなっちゃってさぁ」

931名無しさん:2011/02/24(木) 21:24:57 ID:???
- 8 分経過 -

アルティナ「うん、そういうわけだから、じゃまた後でね」
スベステェン「終わりました?」
アルティナ「なにが?」
スベステェン「・・・いや、なんでもないです。で、ブレスは・・・」
アルティナ「ちょっと待って、"なんでもないです" ってなに?」
スベステェン「え?」
アルティナ「あのね、確かに私はあなたに助けてもらっているかもしれないよ」
スベステェン「いえ、大したことじゃありませんし・・・」
アルティナ「でもね、困っている主君を助けるのってフツーじゃない?」
アルティナ「助けてやってるみたいな感じで、"なんでもないです" とか馬鹿にしてるの?」
スベステェン「・・・申し訳ございません」
アルティナ「もういい!出てって!」
スベステェン「…はい」


アルティナ「…作戦失敗したみたい」
ガルダーム(あの鈍感野郎…僕が連れていってあげますよぐらい言えコラ)
ガルダーム「次があります、お二人はまだお若いのですから」

932名無しさん:2011/02/24(木) 21:32:10 ID:???
>>923
>>927

凄いな
感嘆するわ

933名無しさん:2011/02/24(木) 21:47:00 ID:???
>>923,>>927
乙!魅せる文章を書けるその才能が羨ましいぜ……

そして>>930-931は有名なコピペの改変版か、アルティナうぜぇww

934名無しさん:2011/02/24(木) 23:03:09 ID:???
なるほど女の子って難しいな。
スベェは根本的に間違ってたんだな。


ムリ!

935名無しさん:2011/02/25(金) 04:56:31 ID:???
>>930
このコピペ何度も見てるけど何度見てもうぜえw

936名無しさん:2011/02/25(金) 10:46:23 ID:???
セレンとライムと青竜剣のきままに冒険者ライフ
注意:このSSには大量に俺設定が登場します。かなりキャラ崩壊もしてます。

セレン「ぷっはー!やっぱりお風呂上りのグリーンウォーターは最高ね!」
ライム「ジャシー!(訳:セレン、こんなとこにいたの? 村長さんから依頼が入ったわよ)」
セレン「ふむ、なになに〜?」
村長の手紙
 アルナス砂漠北西部にて隊商が謎の失踪を遂げましたですじゃ。
 セレン殿、これはもしかすると新種のモンスターの仕業かもしれませぬですじゃ。
 どうか調査に赴かれ、我らの脅威を取り除いてくだされですじゃ。
青竜剣「キィン(訳:マスター。これは一大事です。早速現場へ向かいましょう)」
セレン「そうね。じゃあ、れっつごー!」
青竜剣「キィン(訳:あ、言い忘れていましたが、先日討伐したラフレシアの素材を用いて私のパワーアップを行っておきました。攻撃力が50→70となり、耐久度も上がりました。まだまだなまくらですが、早く強くなって少しでもお役に立ちたいです)」
セレン「よしよし、青竜剣はいい子ね」

アルナス砂漠北西部にて
セレン「あっぢぃ〜〜〜」
ライム「ジャシー(青ブレスで涼しくしたいけど、そんなことでどうにかなる暑さじゃないわね。あぢぃ〜〜)」
青竜剣「キィン(あぢぃ〜と言うと余計に暑くなる気がします。ここは心頭滅却して進みましょう。水分を豆に適量ずつ補給してください)」
セレン「高いところを飛ぶとお日様が近く感じる。ライムぅ〜もっと日陰を行ってぇ〜」
ライム「ギギッ!?(セレン、気をつけて!なにか来るわ!)」
青竜剣「シャキィン!(こちらでも感じました。砂中に動くものが複数。方向は左前方)」
セレン「なにっ!?」
???「「グボァーーー!」」
細長く、だが極めて巨大なそれはウネウネした軟体をし、目などはなく体の前面であろう場所には口のみがついていた。口内には小さいながらも鋭く、おぞましい形の牙が無数に乱立している。口の端からは涎がこぼれ、口腔の内壁は獲物を待ちきれぬように律動していた。サンドワームの新種であろうか。一口でライムごとセレンを丸呑みにするであろう怪物であった。それも一匹や二匹ではない。何十匹もの怪物が体を波打たせながらセレンたちに襲い掛かる。
セレン「グロッ!キモッ!」
青竜剣「キィン!(マスター、ここは『おぞましい』というべきです。レディがそんなはしたない言葉を)」
ライム「ジャシー!(言ってる場合か!来るわよ!)」
青竜は急上昇して巨大ワームたちの攻撃を回避する。
ライム「バサッバサッ(この高さまでは追ってこれないでしょう)」
しかし、こちらを見上げたワームたちの口が光、なにかを溜めている。
青竜剣「カキィン!(ライム、回避!方向は右!)」
セレン「おわっ!?」
怪物たちが放ったのは強力な光線であった。済んでのところで回避したが、あれをまともに受けては助からないことは明白であった。
セレン「よし、こいつらの名前は光線を吐くサンドワームだから、ブラスターワームと命名しよう!発見者、セレン。うん!」
ライム「ジャシー!(言ってる場合か!どうすんのよ、相手のほうが射程も威力も上、このままじゃまずいわよ)」
青竜剣「キィン(戦術変更提案。一時撤退して体勢を立て直しましょう)」
セレン「いや、ここは一匹ずつ群れから引き離して叩きましょう。私の操竜の技見せてやんよ」
ライム「ジャシー!(本当に大丈夫?)」

937名無しさん:2011/02/25(金) 10:48:28 ID:???
なんだかんだでブラスターワームを一匹だけ群れから引き離すことに成功した。
セレン「よっしゃあー!タイマンにしちまえばこっちのもんよぉー。アルティナ様だって、戦場で手柄を立てて出世したんだぁいい。やってやるぅー。いくらリューネ騎士団員じゃないったってぇぇ」
ライム「ジャシー!(悲しいけどこれ、冒険者ライフなのよね)」
青竜剣「カキィン!(この青竜剣が完成の暁には、モンスターなどあっという間に叩いてご覧にいれます!)」
三馬鹿「「「ぶるるるるるぁあああーーー!」」」
ブラスターワーム「グボァーッ!?」
人・竜・剣、三位一体の攻撃によって、怪物は大きなダメージを受ける。
青竜剣「ザシュッ!(敵が反撃をしてきます。回避を!)」
怪物は頭部から下の体半分ほどを振り回し、巨大な鞭のようにして攻撃してくる。
ライム「ヒュアッ!(あっぶなっ!)」セレン「ナイス、ライム」
青竜剣「キュイイイン(敵は追い詰められています。一気にたたみかけましょう)」
セレン「受けなさい!青竜断腎剣!」
神経系を貫かれた怪物はもんどりうって地に倒れ伏した。
セレン「ひゅうー。終わったわね」
ライム「ジャシー!(終わってねーよ。しばらくはこの作業繰り返すしかないっぽいね」
セレン「ちっ、ヘヴィだぜ」

それから、三馬鹿は一匹ずつおびき出す作業をしてブラスターワームの数は半分くらいに減ってきた。
セレン「よし、いいこと思いついた!」
青竜剣「シャリシャリ(ふむふむ、なるほど、さすがマスター。よきお考えかと)」
夜、青竜の騎士はブラスターワームの巣穴に飛び込んだ。巣穴の中には未だ大量の軟体の魔物がうねっていた。
セレン「まずは、フェイズ1、敵を誘い出す。ただし、全部。ヒャッハー!ウスノロどもー!かかってきやがれー!ばかばか!」
ライム「ギャース!(ヒャッハー!」
青竜剣「キ・・・キィン(ヒャ、ヒャッ・・・ハー・・・・・・)」
セレン「恥ずかしいなら無理に言わなくていいよ」
青竜剣「キィン(いえ、すいません)」
セレンは魔物の群れを目標の地点まで誘い出した。そこは、地形の関係で砂虫たちが深くもぐる場所である。ブラスターの射程外、なおかつこちらを追ってくる距離を維持しつつ逃げる。そして、そのセレンが目標地点を通過、その際に小さな樽を落としていく。やや遅れてブラスターワームの群れが目標地点に到達する。
セレン「今だっ!」
セレンが魔力を小樽に送り込む。小樽の中の物質が反応を起こし小規模な爆発を生む。さらに連鎖的に砂中で次々に爆発が巻き起こり、小気味よい快音が砂漠の夜空にこだまする。
セレン「これが私の策。『砂中を進む生き物は砂中にいるときは音に弱い作戦』。見ろ、見事に奴ら眼を回して地上に飛び出してきたぞ。ふははは、虐殺タイムだぜ!」
ライム「ギュアアッ!(急降下!敵をなますにするよ!)」青竜剣「ゴォー(今が好機です)」セレン「いくわよぉっ!青竜観音掌!」
ブラスターワーム「グギャー!」
セレン「うははは!さすが私!もっと殺るわよぉっ!青竜七悶八苦!」
青竜剣「ゴァーゴァー(あ、マスター。そろそろ退避した方が・・・・・・)」
セレン「うぎゃあー!」ライム「グボハッ!」
怪物たちはまたもその巨体を振り回すことでセレンたちを打ち据える。単純な攻撃ゆえに対処はしずらい。
セレン「いてぇ・・・・・・この天才の私を叩きやがったなー!」
ライム「ギューン!(一時撤退よ、セレン。おまえは黙れ)」

その明くる日の戦いはセレン側の常時優勢であった。一対多数で戦わなければ、ブラスターワームはもはやセレンの敵ではない。
セレン「食らいなさいっ!青竜臥薪嘗胆!」ライム「ギャース!(食らえっ!青竜砲!)」青竜剣「ザーン!ザーン!(有効打。効いています)」
ブラワー「グギャー!」
セレンたちは依頼を達成した。
三馬鹿「「やーったー!」」
後日、セレンたちは村長から報酬として、金1400を受け取った。
セレン「砂虫たちと戦ったのにアヴァロン○ヴァとかは習得できなかったわね」
ライム「ジャシー!(なにはともあれ、無事に終わってよかったー)」
青竜剣「キィン!(もらったお金は早速孤児院に寄付しましょう)」

938名無しさん:2011/02/25(金) 16:47:48 ID:???
もしもニューマックが別の方向の中二病?に目覚めたら

ニューマック「俺ってかっこよくって・・・美しいよなぁ〜」
      「控えめに言ってもミケランジェロの彫像のようによぉ〜」
      「この美しさを保つためなら・・・なんだってやるぜ(キリッ)」


ヴァーレンてナルシストキャラが居ない気がする

939名無しさん:2011/02/25(金) 19:12:27 ID:???
こんなスーフェンはありえない
ゲルニード「長城だ!長城を目指すぞ!」
スーフェン「単于、待たれよ。未だ我らが長城を攻める機にあらず」
ゲルニード「黙れ!俺が行くといったらいぐべばあっ!?」
ゲルニードはスーフェンに片手で首根っこをひっ掴まれて足をばたばたする。
スーフェン「単于、いま少し機を見る眼を養われよ」
ゲルニード「わ゛、わ゛がっだ、ぐる゛じい゛」
ジェイク「それで、スーフェンよ。これからの戦略であるが」
スーフェン「竜騎士どもを沼地に誘い込み、これを討つ。全力ではぶつからず地の利を生かし、
一撃離脱を繰り返す。領地の失陥も視野に入れ、兵を減らさぬことに重きを置く。
失った命は取り返せぬが、失った地は後で取り返せばよい」
ジェイク「理に適っているが若い衆が納得するか?」
スーフェン「単于とモーゼン、それ以下低脳どもには理解できぬだろうな。イオードやソルソーンならば
この程度のことはなんでもない」
ジェイク「ふむ、では単于には後方にて不動の構えで兵を督戦してもらうとしよう」
(つまり訓練だけしてろという意味です)
モーゼン「ちっ仕方ねぇ、おいゲロゲロ。毒ブレスのやり方を教えろ!」
ジェイク「イオードとソルソーン、ゲロゲロの序列を軍で上位のものとする。おまえたちの手腕に期待する」
イオード「ご期待に添えるよう」ソルソーン「死力を尽くします」ゲロゲロ「ゲロッ」

チョルチョ「スーフェン!この配置はどういうことだ!?」
スーフェン「魔術師は前衛を支える。この配置に不満か?」
チョルチョ「当たり前だ!私だって誇り高い穹廬奴だ、最前線で戦ってこそ・・・いっ!」
巫女は片手を掴まれてその小さな体を持ち上げられる。足は地から離れ、息がかかるほどの距離に顔を近づけられる。
スーフェン「ほう、この細腕で竜騎士どもを斬り殺すと?」
チョルチョ「くっ・・・放せ!」
スーフェン「補助魔法を教えてやる、巫女は巫女の役目を果たせ」
チョルチョ「くそぉ・・・・・・スーフェン、いつか思い知らせてやるからな!」
(タッタッタッ)

940名無しさん:2011/02/25(金) 19:12:46 ID:???

スベステェン「御館様、前方に敵影、穹廬奴軍と思われます」
アルティナ「そうですか。神よ、騎士たちを守りたまえ」
ジャンクシャン「ようし、自慢の長弓でトカゲどもを射げはっ!」(ジャンクシャンが撃墜された)
ミシディシ「敵に弓を使う者がいる、気をつけろ!」
ソルソーン「ゆくぞ、イッテルミツルギスタイゥゥウウ!」
ガルダーム「ぐはっ!」
セレン「くっ、ならこっちだって、青竜・・・・・・」
穹廬奴「退け、退けぇーっ!」
アルティナ「本格的な衝突もしないうちに、妙ですね。皆、注意して進軍するように」
セレン「アルティナ様の敵は許さない!待てーっ!」

その後、リューネ騎士団は沼地の大部分を制圧する。
ミシディシ「ふん、穹廬奴なぞ我がリューネからしてみれば赤子同然」
ジャンクシャン「奴らは拠点の大半を失いました、一気に踏み潰してしまいましょう」
オーティ「おかしい、妙だ」
伝令「報告!ガルダーム殿が討ち死になされました!」
アルティナ「なんですって!?」
伝令B「報告!アーシャ殿が行方不明になられました!」
アルティナ「な、なんですってぇ!?
伝令C「報告!スヴェステェン殿の隊が穹廬奴の急襲を受けています。現在、戦況はお味方が不利とのこと」
オーティ「いけせぬ、御館様。これは罠です。救援に向かえば我らは罠に嵌ります」
アルティナ「たとえ罠とわかっていても友軍を見過ごすわけにはいきません、私一人でも行きます!」

アルティナ旗下の軍勢はスヴェステェンの救援に駆けつけた。
スヴェス「御館様。申し訳、ぐふっ」(スヴェステェンが死んだ!)
アルティナ「スヴェステェン!ああ、なんてこと・・・・・・」
スーフェン「よし、今だかかれ!」
ゲロゲロ「毒ブレスⅢ!」モーゼン「毒ブレスⅢ」
竜騎士某ず「うぎゃあー!」ルオンナル「うぅん」(ルオンナル戦闘不能)
オーティ「御館様、お逃げください、ここは・・・・・・ああっ!」(オーティが死んだ!)
ソルソーン「敵将討ち取ったり」ゲルニード「みんながんばれー」
セレン「ふざけんなっ!こんな馬鹿なことがあるか!青竜・・・きゃあっ!」(セレン戦闘不能)
ジェイク「素人め、間合いが甘い」
ミシディシ「やっべwwwこりゃあやばいww俺逃げるわww」(ミシディシが逃走した)
ジャンクシャン「待てよミシディげはっ!」(ジャンクシャンが死んだ!)
穹廬奴はリューネ騎士団を壊滅させた。

スーフェン「ふん。2500年もの間研鑽を重ねてきた穹廬奴の兵法が、貴様ら寄せ集めに負ける筈もなし」
ゲルニード「全部俺のおかげだなww」
チョルチョ「くそっ、全部スーフェンの思い通りにいったのか。いつか私はおまえを見返してやるからな!」

941名無しさん:2011/02/25(金) 19:55:35 ID:???
>>938
アゴにP☆Pとか自分のチーム名が書いてあるんですね、わかります

942名無しさん:2011/02/25(金) 20:03:57 ID:???
>>936
固定ハンドルネームがあると嬉しいな。

943名無しさん:2011/02/26(土) 06:45:33 ID:???
戦略画面で新要素が追加されるとしたら
スベスベ「御館様。更新により新たな要素が追加されました」
アルにゃん「新要素“情報力”ですか。情報力?」
スベスベ「はい、情報力が高い勢力ほど先に行動ができるようになります。
情報力が近隣の敵国よりも高い場合、敵国の一般リーダーの部隊の能力が低下します」
アルにゃん「敵を知り、己を知るということですか。でも、どうやって情報力を高めるのです?」
スベスベ「人材の中には情報収集能力に優れた者がおります。ローグ系人材、次いで海賊、
その次にビーストテイマーの人材が情報力を高めるのに秀でているようです」
ふくぐんし「我がリューネ騎士団では私の情報収集能力が最高ですね。えっへん!」

スベスベ「御館様。金40000を投じて街道を整備できます。この街道整備政策をご検討ください」
アルにゃん「街道整備政策ですか。金40000・・・(高いか安いかわからないんですが)」
スベスベ「街道整備政策を行うと、軍の移動がスムーズになります。
具体的にはmovement_num = が+1されます」
アルにゃん「ごめんなさい。横文字はすこしわからなくて・・・・・・」
スベスベ「例えば今、リュッセル地方から沼地まで部隊を移動したいとします。
movement_num = 1のときはリュッセル城の部隊のみしか沼地まで移動できませんが、
movement_num = 2になればリュッセルのどこからでも沼地まで移動できるようになります」
アルにゃん「それはいいですね。軍を速やかに動かせればそれだけ犠牲も減らせます。
早速政策を発動しましょう」

スベスベ「御館様。我が領内にドワーフの亡命者が増えてきております。彼らの助けを得られれば
“装備”を向上させられます」
アルにゃん「装備ですか?ドワーフの鍛冶師たちに私たちの武具を鍛えるよう要請するのですね」
スベスベ「ご明察。できれば彼らを我が軍に迎え入れたいところですが、生憎と我が軍には彼らを
登用できる者がおりません。ですが、領内に彼らがいるうちに、彼らに依頼をすることができます」
msg「リューネ騎士団が領内に滞在するドワーフたちに鍛冶仕事を依頼しました。リューネ騎士団の
装備の水準が上昇します。アルティナはボーナス防御+10のスキルを得ました。
スベスベはボーナス攻撃力+10のスキルを得ました。
仕事を引き受けたベガレスの所持金が+1000されました」

944名無しさん:2011/02/26(土) 21:48:01 ID:???
>>939
>>ゲロゲロ「ゲロッ」
てめーゲロゲロ神をディスってんじゃねえぞ!

945名無しさん:2011/02/26(土) 21:52:13 ID:???
竜たちの年齢予想
ラスタス(16420)、クリム(2228)、デュランダル(7849)、ネルガル(6666)
ヴァオー(4320)、ライム(240)、イヴァン(218)、めるつぇる(8)、ミルフォース(465007)

946名無しさん:2011/02/26(土) 22:52:44 ID:???
サルス「スレの流れが昔に戻ったようだな・・・」
ヨネア「そお?別にどうでもいいんじゃないの」
――かららん
ゾーマ「いらっしゃい」(シャカシャカ)
ニュマ「まいったまいった、セレンの奴キレすぎだろ。マスターいつもの」
ラクタ「あの女は沸点が低すぎだよな。あ、俺マティーニね」
ゾーマ「どうかしたんですか」(シャカシャカ)
ニュマ「暇つぶしに胸の話をしてたんだよ。一番の貧乳ってアイツじゃね?って。
    そしたら、どこで話を耳にしたのか顔真っ赤にしてさ、いきなり青竜剣連発してきた」
ラクタ「なくてもいいと思うけどねぇ。ないものねだりってのは怖いねぇ」
ゾーマ「それは災難でしたね」(シャカシャカ)
ニュマ「そういや、サルさんの所とかはどうなのよ。ルートガルト周辺って」
サルス「うーむ・・・ヨネアはガキだからな・・・小さいといえばニースルーは小ぶりだったような」
ヨネア「ぷー。ヨネア小さくてもいいもん。後でニースルーにいいつけてやるもん」
サルス「あ、いや・・・オレは別に悪いとは・・・」
ラクタ「まぁ、この手の話は男の浪漫だよねぇ」
ゾーマ「そういえば、今日はムクガイヤさんがみえませんね」
ヨネア「なんか城に閉じこもってたよ。どうせ、またフラれでもしたんじゃないの」
ニュマ「あー、マクさんダメだったんだ。今回はやけに気合はいってたからなぁ」
ラクタ「相手ガンターって子だっけ。あれハイトローム君が手つけてるでしょ」
サルス「オレは諦めるように申し上げたのだが・・・」
――かららん
マクガ「もうダメだー・・・死にたい」
ゾーマ「遅かったね。いらっしゃい」(シャカシャカ)
ニュマ「よ!フラれ男!」
マクガ「・・・聞いたのかよ。ああそうさ。俺はフラれたさ。笑いたきゃ笑えよ」
ラクタ「まぁまぁ。今夜は付き合うから嫌な事は忘れて飲もうじゃないか」
ヨネア「女の子は他にもいるって、ね、飲も飲も」
サルス「お付き合いしましょう」
マクガ「みんな・・・よーし、今日はとことん飲むぞ!」
ゾーマ「私もいいですか」(シャカシャカ)
マクガ「女がなんだ、チキショウッーーー!!」

ここはBAR『ブラッディ・マリー』
闇に魅せられし者達が集い騒ぐ場所・・・。

947名無しさん:2011/02/27(日) 02:39:11 ID:???
セレン「…」(ズーン)
エルフィス「な、なんかセレンさん、落ち込んでません?」
ルオンナル「それが…パクパクの連中に胸のことをからかわれたらしくて
      まだ育ち盛りとはいえ、気にしてたみたいですからね…」
エルフィス「へー、セレンさんはそういうのあまり気にしないと思ってたんですが、意外と女の子らしい面もあるんですね。」
ルオンナル「ソコがまたカワイイんじゃないですか♪」
ヒュンター「成る程、バストに対するコンプレックスですか。」
エルフィス「お前どっから出てきた」
ヒュンター「二人とも、ここは私に任せて下さい。セレン、セレン―――」
セレン「…なんでしょう。今は一人で居たいので手短にお願いします…」
ヒュンター「あなたは胸が小さいことを悩んでいるそうですね。」
エルフィス「直球過ぎだバカ―!」
ヒュンター「でも大丈夫。確実に胸が大きくなる方法がありますよ。」
セレン「! 本当ですか!?教えてください!」
ヒュンター「簡単なことです。胸を揉めばよいのです。」
ルオンナル「ヒュンターさん!急に何を言い出すんですか!」
ヒュンター「勘違いしないで下さい。無論私がするわけにはいきません
      かといってセレン自身でやるのも効果がない…となると…」
エルフィス「…まさか」
ヒュンター「そうです!さぁ、エルフィス、ルオンナル、セレンの胸を心行くまで揉んで(バコッ!)ぐはぁ!」
エルフィス「おい変態百合教師、ちょっと黙ってようか。セレンさんごめんなさいね。私ちょっとヒュンターさんと大事なお話が」
(ズルズル)←エルフィスが気絶したヒュンターを引きずっていく音
ルオンナル「…いっちゃった…。ヒュンターさんも相変わらずね…ってどうしたの、セレン?」
セレン「ホントにおっきくなるのかな…」
ルオンナル「え?」
セレン「ホ、ホントにおっきくなるなら、試してみたい…」
ルオンナル「セ、セレン?本気で言ってるの?」
セレン「だ、大丈夫!ルオンナルにやってもらうならイヤじゃないし…」
ルオンナル(イヤジャナイッテドウイウイミアアセレンカワイイワセレン)「そこまでいうなら…。じゃあ…いくわよ(ハァハァ)」
セレン「お、お願いしまs…ンッ…!」

=省略されました。続きは皆様の脳内でお楽しみ下さい=

948名無しさん:2011/02/27(日) 05:14:55 ID:???
セレン「ルオンナルに手伝ってもらったけど・・・やっぱり、すぐには無理なのかなぁ」
ルオン「ん、どうしたの難しい顔して」
セレン「ヒュンターさんに教わった方法・・・おっきくならなかった・・・」
ルオン「あ、あまり効果はなかったみたいね。まあ、その内に自然と大きくもなるわよ」
セレン「ルオンナルが羨ましいな・・・。
    うーん・・・鎧着てるのがいけないのかなぁ・・・あ、そうだ!」
ルオン「ちょ、ちょっとどこ行くのよセレン」

ニュマ「ラクさん、なんか今日は物凄い違和感を感じないかな」
ラクタ「奇遇だねぇ。私もそう思ってた所なんだよ」
ニュマ「やっぱりオカシイよね」
ラクタ「やりすぎだよねぇ」
ニュマ「やればいいってもんじゃないよね。アレ、中に何入れてるの?」
ラクタ「ニューマック君・・・世の中には知らないでいた方が良い事もあるんだよ。
    好奇心は、時に身を滅ぼすという事を覚えておくといいねぇ」
マビド「え、ただのパッドじゃね」
アヒャ「アヒャヒャヒャ!見苦しい女子ぞ!」
エルラ「死んじゃえ」
セレン「・・・・・・(カッー)」
ニュマ「あ、やべ」
セレン「せ、せ、せ、青竜剣!青竜剣!青竜剣!青竜剣!青竜剣!青竜・・・!」
ライム「キ、キシャー!?」
ルオン「お、落ち着いてセレン!!」
セレン「バカバカバカバカバカ・・・ッ!!・・・ひぐっ、ぐすっ、うわああんッ!!」

――かららん
ゾーマ「いらっしゃ・・・今日はまた随分とひどい格好ですね」(シャカシャカ)
ニュマ「ちょ、ちょっとね」
ラクタ「女って・・・怖いねぇ」
ゾーマ「はあ・・・?」(シャカシャカ)

今宵もBAR『ブラッディ・マリー』の夜は更ける・・・。

949名無しさん:2011/02/27(日) 10:27:16 ID:???
ナイルリア「ねぇ、そこのあなた。新兵かしら?」
砂人国新兵「はっ、はい!先月入隊した、第三騎乗隊のものであります!」
ナイルリア「そう・・・緊張してるの?」
新兵「せ、戦場は、これが、は、初めてになりますすすののでっ・・・」
ナイルリア「それならいいおまじないがあるわよ。こっちにきて、まず手を出して。
ここを、こうして、こうして・・・こう縛るのよ。はい、これで貴方は両手が使えないわ」
新兵「こ、これはまさかっ!」
ナイルリア「そのまま敵陣に突撃しなさい。そうして必死で戦ってくるのよ。
そうすれば、きっと楽しい見世物になるわ!」
新兵「いいんですかぁあああーっ!自分、姫様のために逝ってきまっす!!」
砂人国兵士B「おい、新入り、てめぇだけずるいぞ!くそっ、俺も自分の腕を縛る!」
兵士C「俺は脚を縛る!」D「俺は亀甲縛りだ!」E「俺は蟲にまみれる!」F「俺は火達磨になる!」
突進する砂人国の兵たちが帝国軍の猛攻に曝される。
兵士ず「「ヒャッハーー!!気持ちEEEEぃいいいいーーーーっ!!」」
ジャノン「気持ちEEEEぃいいいいいーーっ!!」
シレーヌ「こんなことしてたら軍が崩壊しますよ?」
ダーマ「だが見ろ、敵軍は圧倒されているようだぞ」
ナイルリア「溢れ流れる平原の血に・・・乾杯!」
ポマード「くそっ、砂人ごときにっ!」

NGT砂人国をクリアしたらこんな電波が走った。

950名無しさん:2011/02/27(日) 11:22:17 ID:???
>>949
誰かやると思ったw
ジャノン混ぜんなwww

951名無しさん:2011/02/27(日) 11:44:13 ID:???
ジャノンとばっちりじゃねーかw

952<あぼーん>:<あぼーん>
<あぼーん>

953名無しさん:2011/02/27(日) 14:42:02 ID:???
スパムも3Dの時代か…

954名無しさん:2011/02/27(日) 14:42:38 ID:???
ちょww糞リッチーから飛び出したヴァンパイアの脳髄がだだ漏れしてるww

955954:2011/02/27(日) 14:44:39 ID:???
おい、対応迅速すぎだろ。

956名無しさん:2011/02/27(日) 14:48:32 ID:???
運のない奴だ

957名無しさん:2011/02/27(日) 19:10:20 ID:???
レオナール「すまない、妻と息子を・・・」
が実装されてる

958名無しさん:2011/02/27(日) 19:31:01 ID:???
>>957
??
OPなら前からあるけど・・・

959名無しさん:2011/02/27(日) 20:03:09 ID:???
確認してないけど死亡台詞とかは?

960名無しさん:2011/02/27(日) 20:45:38 ID:???
レオナールさんの死亡台詞が
「すまない、妻と息子を・・・」になってたぜ

961名無しさん:2011/02/27(日) 20:54:02 ID:???
なるほど

962名無しさん:2011/02/27(日) 22:01:59 ID:???
コーネリーセリフ集

開戦時
仕事なんて適当にやってりゃいーんだよ
前払い金もっとよこせよ


前進時
進みすぎるなよ$死んじまうからな,
前進ね$はいはい,
あー、お前ら先に進めよ

戦闘時
ちっ、うっぜーな,
勝ちそうになったら本気出すかな,
俺の獲物を横取りすんじゃねーぞ!,
毒針をお見舞いしてやるよ,

優勢時
へへへっ$たっぷり稼がせてもらうぜ!,
敵をハリネズミにしてやれ!,
ヒャハハ!$嬲り殺しだ!,
ホント、戦争は地獄だぜ!$ハハハッ!!,

苦戦時
負け犬につくとロクなことがねぇ,
あ〜あ〜、なんとかなんねーのか!,
そろそろここも渡り時かねぇ・・・,
ヘタクソが!$使えねー奴らだな!

retreat = やってられるか!$もう知らねーよ!
dead = 痛ぇよぉ・・・ぐふ

963名無しさん:2011/02/27(日) 22:46:00 ID:???
ムクガ「さて……本日、皆に集まってもらったのは他でもない。
    残り僅かとなったスレの流れを、諸君達に決めて貰う為である」
サルス「恐れながら陛下。その件は我々が手を下す範疇に有らずと思いまするが……」
ムクガ「そうか。では、サルステーネはなし、と」
サルス「あ……」(サルステーネはボッシュートされた)
ムクガ「では、次、ニースルー」
ニスル「あ、いえ、私は、その……ヨネアちゃんとの話がありますし……。
    冒頭や過去の話とかも、もう話しましたし……」
ムクガ「……」(ムクガイヤは嫉妬した)
ニスル「え?え??」(ニースルーはボッシュートされた)
ムクガ「はい、次、ヨネア」
ヨネア「ヨネアめんどうなのキライなの。じゃあね」(ヨネアは窓から逃げ出した)
ムクガ「ちっ……次、ゾーマ」
ゾーマ「最近、趣味で始めたバーが忙しいんですよ」(シャカシャカ)
ムクガ「ほう。その話を膨らませてみる気はないのか」
ゾーマ「寡黙なマスター役なので。申し訳ありません」(ゾーマはシャカシャカしながら退出した)
ハイト「……」
ムクガ「……」
ハイト「…………」
ムクガ「…………」
ハイト「…………」
ムクガ「……なんか喋れよ、お前!」(ハイトロームをボッシュートした)
ヒュマ「俺の話なんてどうですか? ロイタスブリガード、いま旬ですよ」
ムクガ「ふむ……悪くはないな」(ムクガイヤは興味を惹かれた)
ヒュマ「そうでしょう? バカな君主が自滅して化け物になって、混沌とした世界で一旗揚げる。
    女々しい奴なんていませんよ。まさに、これぞ悪の華といったところです。お勧めですね」(ヒューマックは調子にのった)
ムクガ「……そのバカな君主というのは、いったい誰の事かな……?」
ヒュマ「そりゃ、ムク……」(ヒューマック一同はボッシュートされた)
ムクガ「次、サーザイト!」
ザイト「イオナ国の話は語られてますからな……私がルートガルトに仕官した話などはどうでしょうな」
ムクガ「賢者の決意か。魔道を極めた者として、国を憂いた同志として、実に興味深い」(ムクガイヤはサーザイトをキープした)
ザイト「同志というのは、些か引っかかる言ではありますがな」
ムクガ「まあ、いいではないか。よし、次、ピコック」
ガンタ「オステア勢は欠席だって」
ムクガ「む、そうなのか……仕方ないな。じゃあ、ガンターお前だ」
ガンタ「えー、私の話はなんかやだなぁー。だってさ、暗い話ばっかりだもん。人魔とかパサパクとか、ね。
    もっと明るい話のがいいと思うよぉ」
ムクガ「端役が多いようだな。この機会に主役にしてもらうのもよい。俺との恋愛話しとかどうだ」(ムクガイヤはガンターに目をつけた)
ガンタ「ごめん、無理」(ガンターは自らをボッシュートした)
ムクガ「……次、ムームー」
ムーム「かむわよ」
ムクガ「い、いたたたたたっ。ちょ、ちょっとまった!タイム!タイム!」(ムクガイヤは噛まれた)
ムーム「がぶがぶ」
ムクガ「わかった!わかったから!次はムームーを主役にするから!」
ムーム「がぶがぶ」(ムームーはただ噛みたいだけだった)
ムクガ「もういいよ……気が済むまで噛めよ……」(ムクガイヤは諦めた)

964名無しさん:2011/02/27(日) 22:51:23 ID:???
にやりとした

965名無しさん:2011/02/27(日) 23:02:11 ID:???
ムームーに噛まれたら感染するんじゃないのか?

966名無しさん:2011/02/27(日) 23:23:53 ID:???
そういえば感染したと思わしき戦士がおったな
ムームー「かむわよ」
グラウザー「かむぞ」
ムクガイヤ「かむぞ」

967名無しさん:2011/02/27(日) 23:23:58 ID:???
ゾーマ「特技は青竜剣とありますが?」
セレン「はい。青竜剣です。」
ゾーマ「青竜剣とは何のことですか?」
セレン「必殺技です。」
ゾーマ「え、必殺技?」
セレン「はい。必殺技です。敵全員に大ダメージを与えます。」
ゾーマ「・・・で、その青竜剣はこのバーにおいて働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
セレン「はい。敵が襲って来ても守れます。」
ゾーマ「いや、ここには襲ってくるような輩はいません。それにダルカンさんが常連の店に敵が来るわけないですよね。」
セレン「でも、ダルカンにも勝てますよ。」
ゾーマ「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
セレン「敵全員に100以上与えるんですよ。」
ゾーマ「ふざけないでください。それに100って何ですか。だいたい・・・」
セレン「100ヒットポイントです。HPとも書きます。ヒットポイントというのは・・・」
ゾーマ「聞いてません。帰って下さい。」
セレン「あれあれ?怒らせていいんですか?使いますよ。青竜剣。」
ゾーマ「いいですよ。使って下さい。青竜剣とやらを。それで満足したら帰って下さい。」
セレン「運が良かったな。今日はさっき使ったばかりだ。」
ゾーマ「帰れよ。」

968名無しさん:2011/02/27(日) 23:52:52 ID:???
>>967
ワロタwww



あああああああああああああああああああ
就活ヤダアアアアアアアアアアアアアアア

969名無しさん:2011/02/28(月) 00:38:20 ID:???
セレンじゃダルカンには勝てないだろうwww

970名無しさん:2011/02/28(月) 00:47:17 ID:???
自己ブーストして火竜剣Ⅱで斬りかかるとと勝てる、と思う。
青竜剣じゃ100ダメージ通るのか怪しいけどw

971名無しさん:2011/02/28(月) 01:44:05 ID:???
ダルカンの強さは殴る強さじゃなく
HPと耐性、HP回復で派手な戦いができるわけじゃないからな。

972名無しさん:2011/02/28(月) 08:24:36 ID:???
>>963
面白い。

973名無しさん:2011/02/28(月) 12:39:32 ID:???
NGT森緑の守にありがちなこと
ディマディオ「我らには精霊の加護がある。そして死は大地へと還る。自然の前には如何な力も無力と知れ」
チャック「ここで負けたら、どうなるか分かるかい?
仲間は殺され、逃れた者も飢えて死ぬ・・・そんなことを君達は認めるというのか!」
ダイナモ「我が兵の者よ。諸君にダルダラッドの加護が(ry」
エルミー「あ、もう強化終わってます」
ダイナモ「えー」

974名無しさん:2011/02/28(月) 15:02:15 ID:???
しばらく来ない間にドラルグの流れが消えていた

975名無しさん:2011/02/28(月) 16:12:48 ID:???
本スレ>>194であったと思われる事態に台詞をつけてみた
ないと!「いけない、いけないよ、クレアさん!このままじゃオステアが滅亡するっ!」
さんじゅうなな「どうしたんですか?アルジュナ君」
ないと!「今月も、もう今日で終わり。なのに、ボクたちは今月の目標を達成してないじゃないか!」
かむわよ「むー?なんかあったぁー?」
めがね「2月の1日に定例会議で決まったことは、『同盟結界の構築』でしたわね。同盟結界?」
しゅりけん「なの?」
まじめ「そうでした。私としたことが不覚っ!ここは我が命にかえてでも目標を果たさねば!」
おでこ「待ちなよキュラサイト。あんた一人じゃ無理だって。あたしもいくよ
故ピコック先生「説明しよう!アルジュナの言う『同盟結界』とは、周辺国と同盟しまくって
戦争しない、まさに不戦平和な政策である!」
ないと!「急いで今日中に同盟結界つくらないと!」
めがね「今、我が国はラザム、ハルト国、パーサパクハイトに囲まれてますね。この三国のうち、
ラザムとのみ同盟しています」
さんじゅう「このままだとラザムに共闘申し込まれるわね。早く同盟しないと!」
まじめ「では、私はハルト国へ!」
おでこ「あたしはパサパクへ!」
ぴゅぅーっ!
まじめ&おでこ「「同盟締結してきました!!」」
かむわよ「おつかれー」
パルスザン「同盟締結のご挨拶に参りました。なるほど、オステアには美しい女性が多いようですね。
ラザムの女性たちを勇者を僭称する愚か者からお救いした後に、迎えにきますよ」
ガンター「ニューマックはこういうとこに顔出すの苦手だから私が来たわぁ〜。うふふ〜同盟は歓迎よぉ〜」
しゅりけん「これで、同盟結界完成・・・なの」
ないと!「やたー!」

その日、ラザムの使徒にこのことが知らされる。
悪イオナ「・・・・・・(ぴくぴく、と表情筋のみが動く)」
ホルス「さ、さぁーて。悪魔とでも戦って来るかー(滝汗)」
はわわ「はわわわ!ホルスさまー待ってくださいー!」

976名無しさん:2011/02/28(月) 16:19:15 ID:???
王道 ルーゼル×ドラスティーナ
正道 フーリン×ドラスティーナ
中道 ルグナナム×ドラスティーナ
外道 パルスザン×ドラスティーナ
邪道 ムナード&ショハード×ドラスティーナ&シャルロット

977名無しさん:2011/02/28(月) 16:28:32 ID:???
右と左が逆でもあまり違和感ないな
特に真ん中

978名無しさん:2011/02/28(月) 16:51:09 ID:???
>>975
声出して笑ったわw
てかクレアさんの台詞名www

979名無しさん:2011/02/28(月) 17:01:40 ID:???
■王道ルート
ツンデレな二人。すれ違いながらも互いが気になる存在で、素直な気持ちを未だ云えず。
■正道ルート
我が儘な姫君に振り回される優男。姫君の犠牲となるも、それは姫君の照れ隠し故だった。
■中道ルート
旅の途中で出逢った奇妙な男女。最初の印象は最悪? でも、次第に相手が気になる二人。
■外道ルート
傷心な姫君に惹かれた寡黙な男。だが、その男を慕い続けるもう一人の女の影。これは刺される運命か?
■邪道ルート
捕らわれの姫君。その末路は……。

980名無しさん:2011/02/28(月) 17:16:57 ID:???
>>974
まあどっちかっていうとミルフォースに調教されるドラスティーナのくやしいビクンビクンの方が興奮するし

981名無しさん:2011/02/28(月) 18:04:28 ID:???
【ルーゼル×ドラスティーナ】
・相手の心を理解できない二人が、喧嘩しながらも惹かれあっていく王道純愛物語。
正常な脳味噌をしています。これからも妄想ライフをお楽しみください。
【フーリン×ドラスティーナ】
・お調子者の優男とプライドの高いお嬢様が始めて恋を知り、少しずつ近づいていく恋愛物語。
着眼点が素晴らしいです。これからも幸せなカップルを量産していってください。
【ルグナナム×ドラスティーナ】
・同じ能力を持ちながら、種族が違うだけで人生が全く変わってしまった二人。
無能さに落ち込む男が、全く別の活躍を見せる女悪魔に出会い、励まされ怒られながらも戦乱を生き抜く波乱万丈物語。
あなたは少々マゾッ気があるようです。
【パルスザン×ドラスティーナ】
主として、ライバルとして尊敬していた物がいなくなり、互いの溝を埋めあうように惹かれていく禁断の物語。
そんな二人を寂しそうに見つける女性…悲しみと絶望に満たされた心は、いつしか殺意に変わっていく。
少々アブノーマルな性癖です。スクールデイズを購入することをオススメします。
【喪ナード兄弟×ドラスティーナ】
監禁調教暴行etc
そんなだからあなたは童貞なんです。
【ミルフォース×ドラスティーナ】
突然捕縛されたドラスティーナをミルフォースが優しく×奴隷に変えていく調教師編。
最初は抵抗を続ける彼女だったが…
あなたも童貞ですね。
【ネルガル×ドラスティーナ】
人間連合に押され、リグナムの竜に助けを求めに行った彼女だったが、そこで出会った物は…
精神病院に行きましょう。

982名無しさん:2011/02/28(月) 18:36:34 ID:???
信じて送り出した第二執政(ピコック)がデッドライトの変態調教にどはまりして
アヘ顔リッチーになるなんて・・・というのが浮かんで仕方なくなった

983名無しさん:2011/02/28(月) 18:43:28 ID:???
そこはアルジュナだろうw

984名無しさん:2011/02/28(月) 18:48:23 ID:???
リッチーになったらアヘるための表情筋なくなっちゃうじゃないですかやだー

985名無しさん:2011/02/28(月) 19:00:51 ID:???
t_elf3「腐っても百合は百合なのです」

986名無しさん:2011/02/28(月) 19:01:36 ID:???
本スレでオステアに王はいないという話があったので
グラサン「貴公が、オステアポートの王か。余こそはドラクルⅢ世。現世における死神の代理人である」
アルジュナ「ボクは第三執政のアルジュナ。それと、オステアに王は居ないよ。
それで、ダキアの人たちがオステアに何の用?」
グラサン「決まっておろう?わが国には豊かな土地は無く、貴公の国にはある。……だからこそ、
ダキアがそれを接収し死神の教えをその豊かな土地に広めねばならぬのだ」
アルジュナ「やれやれだね……、話に聞くところじゃあなたはもう少しマトモな人間だって
聞いたけど、そういうことだったらキミたちにオステア国の土を踏ませるわけにはいかない!」
グラサン「 腐敗した拝金主義者どもと信教の念を失った愚民どもがどれだけ集まろうと、我が神官軍には勝てぬ……。
余とて悪戯に死を撒き散らすのを欲するのではない。降伏せよ」
アルジュナ「やだよ、べーっだ。それと一つ訂正。不心得者でかつ拝金主義者なオステア市民を
舐めちゃやだよ。オステアはその市民の力で独立を勝ち取ったんだ!
オステアはもう、誰からも支配されない。わかったかな?悪魔の傀儡の(くぐつ)のグラサン似合ってる人!」
グラサン「ぬぬぬ・・・・・・ならばその選択を冥府で悔いるがいい!やっぱ俺グラサン似合うよな!」

987名無しさん:2011/02/28(月) 20:02:15 ID:???
グリンシャスの地でラクタイナと決戦に及んだセレンとルオンナル
だがラクタイナの秘術によって追い詰められる!その時
セレン「ラスタス!!!」
2人の前を、
『やめい!』
の大声と共にアルティナの死後、何処となく飛び去った赤竜ラスタスがさえぎった!
ラスタス『やめいラクタイナ!ここはアルティナ様が愛した神聖なるグリンシャスの内である!』
ラクタイナ「アルティナだと? お前の飼い主は玉砕した!お前も早く後を追えい!」
ラスタス『アルティナさまのお美魂(みたま)はこのラスタスの中にお宿りあそばされた!』
ラクタイナ「ハハハ! それは仲の良いことだな!」
ラスタス『おのれ、散さまを笑うか!』
ラクタイナ「参れ! 400kgを超えていたであろうお前の体重も、脱水鱗粉でもはや60kgにも満たぬ体たらく!
 それで何ができるか!」
ラスタス「アルティナさまの御体重は54kgなり!」
ラクタイナ( !? どういう意味だ?)
ラスタス『不退転戦竜 最後の大大忠義! 刮目して見よ!』

ラスタスの身体がどろどろに溶け、そこから現れたのは・・・!

セレン「嘘…アルティナ様…!」

というアルティナ復活イベントが(ry

988名無しさん:2011/02/28(月) 21:28:50 ID:???
>腐った拝金主義者ども

ファウエル「お前ら」
エリザベス「新兵器と」
ヴァレンシュタイン「傭兵人海戦術で」 

NGTの小太り「ぼこるは」

989名無しさん:2011/02/28(月) 21:57:41 ID:???
エリザベス「ちょっと本気で大陸制覇する」
コーンウォリス「突然どうしたのですか?」
エリザベス「この世界は腐敗している…世襲や無能が上に立つ世界は終わりました」
エリザベス「今こそこの世界は実力主義、賢い者が上に立つべきなのです」
グロスター「流石お姉さまです!お姉さまこそ世界の頂点に相応しい!」
コーンウォリス「プランはあるのですか?西方最強を誇る我が軍でも大陸制覇となると…」

エリザベス「莫大な資金を使って傭兵を雇いました。ここにリストがあります」
エリザベス「ヴァレンシュタイン、スピノラ、アルニム、ルドヴィーゴ、フランチェスコ、ジョバンニ
グリエルモ、ウルバン、佐臣、ベルンハルト、ザイドリッツ、ヌドラーク、ドロモン…」
リデル「著名な傭兵を全てですか…コストパフォーマンスを考えると…」
エリザベス「軍課税の導入で維持費は問題ありません、問題は戦略的な領土拡大です」
エリザベス「ETPCの主力とアルビオン軍は東方制圧へ向かいます」
エリザベス「反抗的な軍部の将軍には傭兵を率いて西の制圧です、これで彼らの東方制圧への反発は軽減できます」
エリザベス「金は後払いですので傭兵の反乱は問題ありません、それにドーフィネはこちらへ防備を整えていない」
エリザベス「コーンウォリス、貴方はジパングへ向かいなさい、信が拡大すると厄介です」
エリザベス「エルビラは魔族の圧政に苦しんでいる…エルビラを占領後は魔族へ温情処置を取ります」
エリザベス「ベルンダの目的が人魔平等な以上魔領と接触する可能性が高い…ポツダムへ資金を援助しましょう…」
エリザベス「コンドッティエーレにも世俗的な共和国の設立で手を組みました。教皇は味方が少ない、敵に回しても怖くありません」
エリザベス「ふふふ…私、私こそが世界の主たるものなのです!」

プリムラ「一ついい?」
エリザベス「なんです?」
プリムラ「流石にそこまで莫大な計画を維持するお金ないんだけど」
エリザベス「えっ」

990名無しさん:2011/02/28(月) 21:58:58 ID:???
王道 ヨネア×ドラスティーナ
正道 シャルロット×ドラスティーナ
中道 ラングドス×ドラスティーナ
外道 キオスドール×ドラスティーナ
邪道 マビドレ×ダレスタラム(♀)×ドラスティーナ

991名無しさん:2011/02/28(月) 22:12:25 ID:???
>>987
散さま残ってるぞw

990超えたし次スレ立ててしまおうかな

992名無しさん:2011/02/28(月) 22:16:21 ID:???
デフォシナ&オリシナキャラを喋らせて遊ぶスレ6
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/42292/1298898843/

立てました

993名無しさん:2011/02/28(月) 22:19:28 ID:???
王道 ムナード×パルスザン
正道 ムナード×ショハード
中道 ムナード×ルーゼル
外道 ムナード×ビッテトール
邪道 ムナード×ダレスタラム(♂)×ムーア

994名無しさん:2011/02/28(月) 22:19:45 ID:???
>>992


995名無しさん:2011/02/28(月) 22:24:04 ID:???
>>992
乙なんだZE

996名無しさん:2011/02/28(月) 23:24:53 ID:???
>>993
ルーネンさん自重なさってはいかがですか?

997名無しさん:2011/03/01(火) 00:00:51 ID:???
>>927
亀で悪いが、いいねこういうの。

998名無しさん:2011/03/01(火) 00:14:57 ID:???
>>996
このスレの辞書に「自重」の二文字はないんだぜ

999名無しさん:2011/03/01(火) 00:17:49 ID:???
シャルロット「モグモグゴニョモグモグゴニョ」

1000名無しさん:2011/03/01(火) 00:28:16 ID:???
1000だったらアルティナ様とセレンがにゃンにゃン

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