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感動文執筆部屋(プロト)

97KK-雪花びらの乱れ咲 ◆brKK4Ejq0Y:2010/04/01(木) 17:59:56 ID:Z4mDe0/I


236 :安芸 ◆kS2o2Z185Q:2009/12/20(日) 23:28:00 ID:A8N8eto.0
>>232 >>233

…キュピーン! 頭の中で何かが光った
……そうか!そうだったんだね!
(君が私に話しかけてきてたのね!私のコート君!)
まともに考えるとそんなことあり得ないんだけど、私はなぜかそう思ってしまって、しかもそれを信じて疑わなかった
(はい!僕はあなたが着ているコートです)
やっぱり!私は強く拳を握った
(けど大丈夫って、何が?まさか君、自分がいればこの吹雪を突破できる……なんて思ってるの?)
答えは一秒待たずに帰ってきた
(はい!僕ならいけます!)
(さすがにそれは無理じゃあ…)
(大丈夫です!僕を信じてください!必ず踏破さてみます!)
早くも私はその強い語気にのまれてしまった
(な、なんて自信!なんて気迫!なにが君をそこまでさせてるの!?)
(あなたの持ち物だからです!)
少し、間が、空き
(……持ち物ですから、主人を守るのは、当然の義務ですから!!)
(ッ!!)
目頭が熱くなるのを感じる
そうか…そうだね!君は自分を信じてと言った。それはつまり、君はもう私を信じてるってことなんだね!
もう君は覚悟しているんだね!たとえ雪にまみれても!水が湿ってきても!主人を…私を守るって!

次!


237 :安芸 ◆kS2o2Z185Q:2009/12/21(月) 02:12:44 ID:A8N8eto.0
>>232 >>233 >>236

だったら、私も君を信じなきゃ!覚悟を決めなきゃ!決心しなきゃ!この吹雪を突破することを!
キッ! っと、容赦なく猛威をふるっている吹雪を睨みつける
なんでかわからないけど、準備運動もしてないのに既に体は暖まっていた
(……よし!)
コートのボタンを全部止め、スクールバックから帽子とマフラー、手袋を取り出し装着
眼を閉じて、軽く深呼吸をする
これで準備は全て整った。
「…よし!」
帽子の上から、更にフードをかぶる
そして生涯唯一の相棒に
(いくよ!いっしょに!)
頭の中で強く声をかけた
(はいっ!!)
元気な声が聞こえたのを確認して、眼を開けた。
眼前の吹雪を見据えながら、「すう〜〜〜〜……」
大きく息を吸って
「いっっっっっっっくわよーーーー!!」
叫びと共に、私は相棒といっしょ荒れ狂う吹雪へ突貫した!



次。がラストかな?


238 :安芸 ◆kS2o2Z185Q:2009/12/22(火) 00:03:35 ID:A8N8eto.0
>>232

どれくらい走ったんだろう
ひたすらガムシャラに吹雪の中を駆け抜けた
途中で風向きが変わって、横から強く吹雪に叩きつけられた
時折、車が隣を通る度にその車を恨めしく思った
殺人級の威力を有する一撃を、何発も容赦無く放ってくる空を呪いたくなかった
それでも私は転ばずに
天国への道を走り続けた
そして…
「やっと……やっと……着いたんだ…!」
ふと、気づいたら

私は自宅の玄関の前に立っていた

「やった…!やったんだ…!」
私は……勝ったんだ…!荒れ狂う吹雪に…!計り知れない大自然に!
(やりましたね!僕たちの勝利です!)
コートは既にびしょびしょのぐしょぐしょだった、が
中までは、染みていなかった…
「君も…よく頑張ってくれたよ…!ホントに、ありがとう…!」
コート君は誇らしげに
(お礼なんかいりません。あなたを守ること……。それが僕の義務ですから)
…ホント、このこはいい子だよ…
(さあ、それよりも。早く目の前のドアをあけましょう!)
「うん!そうだね!」
寒さを吹っ飛ばすくらいの笑顔で私は!
天国へのドアを開けた!
「ただいーー」
と、その時
「……え?」
視界が、歪んだ

終わらなかった!


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