したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

感動文執筆部屋(プロト)

95KK-雪花びらの乱れ咲 ◆brKK4Ejq0Y:2010/04/01(木) 17:58:53 ID:Z4mDe0/I


232 :安芸 ◆kS2o2Z185Q:2009/12/18(金) 23:01:19 ID:A8N8eto.0
寒い
寒い!
寒い!!
「なんでこんなにふぶいてるの?!」
学校の玄関で、私は周りの眼も気にせず叫んだ
午後4:30。受験を間近に控えた三年生の下校時間。
外は猛烈に雪がふり、突風が吹き荒れている
俗に言う「吹雪」ってやつだ
それだけでもひどいのに…まさか…まさか…

まさか、持ってきてた私の傘がパクられちゃうなんて……

「ああもうっ!誰よ、私の傘勝手に持ってった奴ーー!!」
私はイライラを声に変換してまた叫んだ
ごおぉぉぉ、と外は唸り声を上げて、雪は更に勢いを増していった。
まるで自分の心とシンクロしているみたいだなと、私は思った。だったらさっさと止んで欲しいんだけどなあ…
止むわけ無いけど、願いたくなってきちゃうよ……。一つ、ため息をついた。
どうにか帰る方法はないかな……。
腕も組み、眉をよせ必死に考えたーーーけど
「無理っぽいなぁ…」
考えたけど、難しいなー、と思った。
友達はもう車で帰っちゃったし、誰かから傘を借りることも出来なさそうだし…
正に絶体絶命だった。
又は四面楚歌かな?
どっちでもいいや。
味方がいないのはどっちも同じだし。
そう、味方は、いないんだよね

次へ


233 :安芸 ◆kS2o2Z185Q:2009/12/19(土) 20:59:14 ID:A8N8eto.0
>>232

もし味方がいるとすれば、それでも今着てる茶のコートとブーツくらいしか……
…………………。
…え?まさかこれだけの装備で突破しろと?この吹雪を?こんなマフモフシリーズ以下の装備で?
「いやいや、さすがにそれは死んじゃうって」
あわてて首をブンブン振り自分の考えを否定する。目が回ったのか、少しバランスが崩れたけど、すぐに持ち直す
けど、ホントにそのとおりなんだよね。この吹雪を突破するには、傘などがない場合、最低でも全身をブランゴ装備で固める必要が……

(大丈夫ですっ!)

「!」
突然に声が響いた。
生徒玄関に、ではない。
直接、頭の中に。
「(え!?なに?なに!!?)」
慌てて周りをグルリと見る
親の車待ちなのか、何人か生徒がいたけど、誰も私のほうを見ていなかった。いや、気にしてすらいなかった
…幻聴? そう思ったら
(幻聴じゃありません!)
「っ!!」
またあの声が頭に響いた。少し頭がズキズキしてくる。
再度、あの声
(自分の体を見てください!)
「ん…?」
少し疑問に思ったが、そこまで思考を回す余裕がなかったので、素直に私自信の体を見る。
視界にあるのは、今私が着ている茶のコート

次!


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板