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リレーSS 〜きっと萌えは繋がる〜

21一書き手:2003/01/22(水) 05:06
 そうと判れば、さっそく行動を開始しよう。
 まずは犯行現場に戻る事だろうか。
 さっきは女性陣に叩き出されてしまったが、人目につかないこの状態なら…。

「あ。こんにちは、祐一さん」

「Σ(゚Д゚;)思いっきり見えてるしっ!」

 がくりとずっこけた。
 その拍子に時計の上から落下してしまう。
 ――が、そこは死んだ者の強み。
 空中でふわりと静止して声を掛けてきた者の姿を確認する。

「…ああ、栞か」

 中空に浮かぶ彼女は、いつものように笑顔だった。
 胸の前でストールを握り、空いた方の手をこちらへ向けて振っている。
 何の事はない、普段どおりの栞だ。
 ただ、死んだ人間を見る事が出来るというのは、俺も知らなかった――

「――というか、何で”中空に浮かぶ彼女”なんて描写を用いねばならんのだ…」

 あまりにも自然にそこにいたので、危うく流すところだった。
 普通の人間が宙に浮くはずがない。

「私も死にましたからヽ(´▽`)ノ」

「身も蓋もない理由だな、オイ」

「祐一さん一人じゃネタが続かないだろうって、さっき作者の人に頃さ――」

「皆まで言うな…(;´Д`)」





 女性陣による第一の捜査線、男性人による第二の捜査線、柳川刑事・長瀬少年による第三の捜査線。
 そして今、第4の捜査線が祐一・栞によって構築された。
 それぞれがほつれた糸を解きに掛かる。
 最後に真実の糸を手繰り寄せるのは、果たして誰なのだろうか…。

 彼らの戦いは、まだ始まったばかりだ。


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