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リレーSS 〜きっと萌えは繋がる〜
20
:
一書き手
:2003/01/22(水) 05:06
中空を漂っていた。
大気は凍てつく風に揺れている。
吐息さえ氷晶に変えてしまいそうな冷気が、容赦なく吹き付けていた。
街を行き交う人の姿は普段よりも少ない。
誰もこんな日に好んで外に出ようとは思わないのだ。
その光景を、俺は公園の時計、その上から見下ろしていた。
「さて…あっさりと殺されてしまった訳だが(ノД`)」
これからどうしようかと、思考を巡らせる。
割と突然に命を絶たれたにしては、意外と落ち着いていた。
他人の命に関してはあれだけうろたえたのに、自分の事となるとこれだった。
我ながら、自分というものがよく理解できない。
「まあ、それは置いておくとしてだ」
思考を元に戻す。考えるべきは、今後の身の振り方だ。
里村女史の盗撮について調査を進めていた訳だが…。
…いや、待て。俺って死んだんだよな。
普通の奴には見えないんだから、つまるところ、これって…。
「いつでもどこでもなんでも調べちゃって(゚∀゚)イイ??」
とんでもない特典だった。命の代価に見合うのかは別として。
21
:
一書き手
:2003/01/22(水) 05:06
そうと判れば、さっそく行動を開始しよう。
まずは犯行現場に戻る事だろうか。
さっきは女性陣に叩き出されてしまったが、人目につかないこの状態なら…。
「あ。こんにちは、祐一さん」
「Σ(゚Д゚;)思いっきり見えてるしっ!」
がくりとずっこけた。
その拍子に時計の上から落下してしまう。
――が、そこは死んだ者の強み。
空中でふわりと静止して声を掛けてきた者の姿を確認する。
「…ああ、栞か」
中空に浮かぶ彼女は、いつものように笑顔だった。
胸の前でストールを握り、空いた方の手をこちらへ向けて振っている。
何の事はない、普段どおりの栞だ。
ただ、死んだ人間を見る事が出来るというのは、俺も知らなかった――
「――というか、何で”中空に浮かぶ彼女”なんて描写を用いねばならんのだ…」
あまりにも自然にそこにいたので、危うく流すところだった。
普通の人間が宙に浮くはずがない。
「私も死にましたからヽ(´▽`)ノ」
「身も蓋もない理由だな、オイ」
「祐一さん一人じゃネタが続かないだろうって、さっき作者の人に頃さ――」
「皆まで言うな…(;´Д`)」
女性陣による第一の捜査線、男性人による第二の捜査線、柳川刑事・長瀬少年による第三の捜査線。
そして今、第4の捜査線が祐一・栞によって構築された。
それぞれがほつれた糸を解きに掛かる。
最後に真実の糸を手繰り寄せるのは、果たして誰なのだろうか…。
彼らの戦いは、まだ始まったばかりだ。
22
:
名無しさんだよもん
:2003/01/23(木) 12:24
ヽ(´▽`)ノ
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