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リレーSS 〜きっと萌えは繋がる〜

19(〓^・∀・^〓)</b><font color=#FF0000>(//J8pwEs)</font><b>:2003/01/16(木) 20:44
スレストw

20一書き手:2003/01/22(水) 05:06
 中空を漂っていた。
 大気は凍てつく風に揺れている。
 吐息さえ氷晶に変えてしまいそうな冷気が、容赦なく吹き付けていた。
 街を行き交う人の姿は普段よりも少ない。
 誰もこんな日に好んで外に出ようとは思わないのだ。

 その光景を、俺は公園の時計、その上から見下ろしていた。

「さて…あっさりと殺されてしまった訳だが(ノД`)」

 これからどうしようかと、思考を巡らせる。
 割と突然に命を絶たれたにしては、意外と落ち着いていた。
 他人の命に関してはあれだけうろたえたのに、自分の事となるとこれだった。
 我ながら、自分というものがよく理解できない。

「まあ、それは置いておくとしてだ」

 思考を元に戻す。考えるべきは、今後の身の振り方だ。
 里村女史の盗撮について調査を進めていた訳だが…。
 …いや、待て。俺って死んだんだよな。
 普通の奴には見えないんだから、つまるところ、これって…。



「いつでもどこでもなんでも調べちゃって(゚∀゚)イイ??」



 とんでもない特典だった。命の代価に見合うのかは別として。

21一書き手:2003/01/22(水) 05:06
 そうと判れば、さっそく行動を開始しよう。
 まずは犯行現場に戻る事だろうか。
 さっきは女性陣に叩き出されてしまったが、人目につかないこの状態なら…。

「あ。こんにちは、祐一さん」

「Σ(゚Д゚;)思いっきり見えてるしっ!」

 がくりとずっこけた。
 その拍子に時計の上から落下してしまう。
 ――が、そこは死んだ者の強み。
 空中でふわりと静止して声を掛けてきた者の姿を確認する。

「…ああ、栞か」

 中空に浮かぶ彼女は、いつものように笑顔だった。
 胸の前でストールを握り、空いた方の手をこちらへ向けて振っている。
 何の事はない、普段どおりの栞だ。
 ただ、死んだ人間を見る事が出来るというのは、俺も知らなかった――

「――というか、何で”中空に浮かぶ彼女”なんて描写を用いねばならんのだ…」

 あまりにも自然にそこにいたので、危うく流すところだった。
 普通の人間が宙に浮くはずがない。

「私も死にましたからヽ(´▽`)ノ」

「身も蓋もない理由だな、オイ」

「祐一さん一人じゃネタが続かないだろうって、さっき作者の人に頃さ――」

「皆まで言うな…(;´Д`)」





 女性陣による第一の捜査線、男性人による第二の捜査線、柳川刑事・長瀬少年による第三の捜査線。
 そして今、第4の捜査線が祐一・栞によって構築された。
 それぞれがほつれた糸を解きに掛かる。
 最後に真実の糸を手繰り寄せるのは、果たして誰なのだろうか…。

 彼らの戦いは、まだ始まったばかりだ。

22名無しさんだよもん:2003/01/23(木) 12:24
ヽ(´▽`)ノ


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