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【星ちゃんは】寅丸星のスレ その28【私の式】

556名前が無い程度の能力:2015/01/19(月) 00:51:14 ID:5Gsbw51s0
喫茶店の虎と九尾の狐
ケーキの準備が終わるまでと、私は店内を見回す。そしてウェイトレス達の衣装に目が止まった。
虎の衣装を含めて、生地は和服を素材にした様だが、西洋風のデザインをしている。それは紅魔館のメイド達の衣装に似ていた。
アンダーバストの位置で胸を強調する様な白いエプロン。そして視線を下に動かすと、太ももの中間位のミニスカートがひらりとしている。
いかん、いかんぞー。自称幻想郷の風紀委員長の私としては、この様な風紀の乱れは、見逃す事は出来ない。断じていかん。
私が意見しようとした時、虎がホイップクリームで何やら描きはじめた。
「わたしは藍さまが大好きですーって。はいお待たせしました」
虎が私の前にケーキを置く。そこには笑顔を浮かべた橙の似顔絵が描かれていた。
「これは、一体……」
虎が答える。
「お客様に幸せな気持ちを与えるためのサービスですよー。この店は元々、聖が人間と妖怪が仲良くできる場所として提供してくれたんです。最近はナズーが見つけてきた外界の本を参考にしてるんですがね」
私は虎の言葉を半分聞きながら、ケーキにパクついた。旨い、これは私が食べてきた物の中でかなり上位に入る。
そして橙の似顔絵。ああ、ケーキじゃなくて、お前も食べれたらなー。などと妄想してしまう。
気が付くと、私は一心不乱にケーキを食べ続けていた様だ。皿の上には綺麗さっぱり何も無い。
「ふー、予想に反して意外と旨かった。礼を言うぞ虎」
「そうですか、満足していただければ幸いです。では、お代を」
虎の言葉に私は懐をまさぐった。ん?あれ?あれあれ?
「どうかしましたか?」
「財布が……、無い」




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