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【フラン藍紫妹紅諏訪子】10次EXボス結社【こいしぬえマミゾウ雷鼓】

412名前が無い程度の能力:2014/10/30(木) 23:08:50 ID:uS7Kqqrs0
私の名は雷鼓。
嘗ては幻想郷に住まう平凡な一付喪神であり、退屈な日常と戦う太鼓打ちの音楽家であった。
だがあの夜カラオケボックスの上空から目撃したあの衝撃の光景が、私の運命を大きく変えてしまった。
謎の少女蓮子を伴ってカラオケボックスに帰還したその翌日から、幻想郷はまるで開き直ったかのごとくその装いを変えてしまったのだ。
いつもと同じ里、いつもと同じ角の蕎麦屋、いつもと同じ寺子屋……だが、何かが違う。
路上からは行き来する荷車の影が消え。どぶ板長屋の庭先から子供の声が途絶え。屋台の張り出し席で慌ただしく食事をする人の姿もない。
この里に、いやこの幻想郷に、我々だけを残し、あの懐かしい人々は突然姿を消してしまったのだ。
数日を経ずして、荒廃という名の時が駆け抜けていった。
かくも静かな……かくもあっけない終末を誰が予想しえたであろうか?
人間と妖怪が過去数百年に渡り営々として築いてきた社会と共に、幻想は終わった。
しかし、残された我々にとって終末は新たなる始まりに過ぎない。
世界が終わりを告げたその日から、我々の生き延びるための戦いの日々が始まったのである。
奇妙なことに、香霖堂・鈴奈案・そしてカラオケボックスのキッチン施設は押し寄せる荒廃をものともせずにその雄姿をとどめ、
食料品日用雑貨等の豊富なストックを誇っていた。
そしてさらに奇妙なことに、カラオケボックスには電気も、ガスも水道も依然として供給され続け、驚くべきことに文々。新聞すら配達されてくるのである。
当然我々は幻想郷社会の存続の為という大義名分の下にカラオケボックスをその生活の拠点に定めた。
しかしなぜか藤原妹紅は、早々と焼き鳥屋ふじやまをオープンして自活を宣言。
続いて二ツ岩マミゾウ・封獣ぬえ両人が命蓮寺跡に喫茶店をオープン。
そして八雲藍は……日がな一日幻想郷中を飛び回り、おそらく欲求不満の解消であろう、時折、スぺカ弾幕を繰り返している。
何が不満なのか知らんが実に可愛くない。
あの運命の夜からどれほどの歳月が流れたのか。しかし今、我々が築きつつあるこの世界に時計もカレンダーも無用だ。
我々は衣食住を保証されたサヴァイヴァルを生き抜き、嘗ていかなる先達たちも成しえなかった地上の楽園を、あの永遠のシャングリ・ラを実現するだろう。
ああ、選ばれし者の恍惚と不安共に我にあり。
人妖の未来がひとえに我々の双肩にかかってあることを認識する時、眩暈にも似た感動を禁じ得ない。

雷鼓 著 幻想郷全史第一巻 終末を超えて 序説第三章より抜粋


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