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【嫁の笑顔と】東方キャラとイチャつくスレ35【青い空】

273名前が無い程度の能力:2014/12/17(水) 00:41:57 ID:H0//gsog0
初めてネットに小説書き込んでみる、出来れば批評は堪えてくれ。



冬の日は嫌いだ、雪が積もっていくのが嫌いだ。

寒いのが嫌いだ、雪かきしなければいけないのが嫌いだ。

兎にも角にも嫌い嫌いの大嫌いだ、だから…。

「ねえ、私の代わりに掃除して。」
「…は?」

ここは雪積もる博麗神社の中の一室、時は昼を過ぎて夕刻時、今日は珍しく魔理沙やレミリアが訪れておらず、
偶然にも気まぐれに神社に赴いた【貴方】だけが、部屋の炬燵にて互いに対面する形で座っている。

「聞こえなかったの?」
「いや、そういうわけじゃないんだが…」
「じゃあ何よ」
「お前、外の状況わかってて言ってるのか?」

と、言われて霊夢は少しでも炬燵から出ないよう、少しだけ身体を炬燵から出し、寝っ転がってちょいちょいと指先で襖を(僅かミリ単位で)開け、外を見てみる。
豪雪…とはいかないまでも雪が降り、そして地面がまるで盛り上がったかと思わんほどに深々と積もっている、
因みに深い足あとのような物も見えるが、多分【貴方】の物だろう。
それらを目視する合間僅か一秒にも足らず、寒風に一瞬でも当たるまいと直ぐに霊夢は襖を閉じ、もそもそと炬燵に戻りつつ一つ言う。

「ええ、わかってて言っt」
「馬鹿野郎かお前!?死んじまうだろ!」

言い切られる前に天板を叩く音と共に突っ込まれた、それ程嫌なのかと(実際そうだが)霊夢はしかめっ面になる。

「別に凍え死にそうならここに戻ればいいでしょ?」
「時間が掛かり過ぎるから嫌だ」

反論が返ってくる、霊夢は更にしかめっ面を強めて言い返す。

「だったら時間掛ければいいじゃない」
「帰さないつもりかっての…数日かかるぞ」
「だったら泊めてあげるわよ」
「ブッ!?」

突如、【貴方】は固まったまま動かなくなる。

「…どうしたの?」
「こ、こここ、断る、俺はとっとと家に帰r」
「ふ〜ん…」

いかにもあからさまな態度だ、ここで霊夢は思う。
(貴方だって本当は一緒にいたいくせに…正直じゃないのね)…と。

「…な、なんだよ、止めねえのか」
「い〜や?ただこの雪の中じゃ帰り道は酷い事になってるかもって思っただけ」
「…あっ」

彼が来たのはまだ雪の積りが浅かった頃であった、大方そこまで積もらないのだろうと思っていたのだろう。
それは霊夢も一緒であった、故に、これは思いがけない《チャンス》であった。

「どうするの?言っとくけど何もしないなら追い出すわよ?」
「…ぐっ、意地でもさせるつもりか」
「ええ」

逃げ場は塞いだ、後は了承の一言を告げるしかない。

「…わかった、仕方ないからやってやr」
「そんな事言うなら…」
「やらせて下さいお願いします」
「宜しい」

この時内心、霊夢は勝ち誇った気分であった。






その後、神社前の雪かき作業にふける【貴方】は1人呟いた。

「全く…お互い素直じゃねえよなぁ…」




それと同時に、霊夢もまた呟いた。

「…よく来る彼もだけど、私も素直じゃないなぁ…」


彼らが素直になり合う日は、まだまだ遠い。


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