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【嫁の笑顔と】東方キャラとイチャつくスレ35【青い空】

209名前が無い程度の能力:2014/11/01(土) 11:00:34 ID:YRf3IeUU0
「ねえ○○さん」
「何だい鈴仙くん、いま私は忙しいんだが」
「忙しいって...本読んでるだけじゃないですか!あとその呼び方も何とかしてください!」
 まあおっしゃる通りなのだが、今いい場面だから忙しいことに変わりはないのだが...
しかしこれ以上無駄に返事をするのもめんどくさいからな...
「はいはい分かったよ...で、何だい、今晩のおかずのリクエストとかかな?」
「いえ、昨日の“はろうぃん”......でしたっけ。あれって本当は何する日だったんですか?」
 ああ、そういうことか。まあ確かに昨日のはハロウィンと呼べたものではないな。
かぼちゃは煮つけにして食べて(しかも緑の硬いやつ)、トリックオアトリートなんて言葉もなく、
お菓子は戸棚にあったかりんとうって.........おばあちゃんの平和な一日と変わんなかったな。
「もともとは収穫祭か何かだったはずだな。あと詳しく言うと、その日は死んだ人や魔族とかが
 現世をうろうろするから、ちょっかいを出されないようにするために仮装をするらしいよ」
「そうなんですか...あ、あと“とりっくおあとりぃと”というのは何でしょうか?」
「ああ、“お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ”って意味かな。
 まあ決まり文句みたいなものか」
「へ、へぇ...そうなんですか...」
 なぜか鈴仙の顔が赤い。
「じゃあ、“とりっくおあとりぃと!”」
「おいおい、ハロウィンは終わっちまったぞ。
 それにお菓子もないからいたずら一択じゃないか」
「だったら、お菓子の代わりにあなたをください。いいですか!いいですよね!」
 鈴仙くんは、顔を真っ赤にしながら、頑張って恥ずかしそうなセリフを口にした。
何だ、このためにわざわざ聞いてきたのか。
「ハロウィンは過ぎていますよ?」
「関係ないです」
「貰うのはお菓子ですよ?」
「お菓子じゃなくてあなたが欲しいんです!」
「いたずらのほうを選んだら?」
「そっちは何としてでも選ばせません!」
「じゃ、こうするしかないな!」
 私はいきなり鈴仙の後頭部に手を回し、顔を近づけた。
「ちょ、ちょっといきなり...!」
「鈴仙が言ってきたんだろっ!」
 鈴仙の言葉に軽く返し、問答無用で口づけをかわす。
いきなりやられたら戸惑うだろうが、お構いなしだ。少し乱暴になってしまったが、心地よかった。
「ぷはっ......ちょ、ちょっといきなりすぎます!
 それに、そんなときだけ呼び捨てなんて、ずるいです...」
「それはすまなかったな。で、満足か?」
「そ、そんなわけありません!それに...キスは、やさしい方がいいです......」
 悲しそうな顔をする鈴仙おみて、私は微笑んで
「確かにそうだな、鈴仙くんとのキスは、そっちのほうが、やさしい方がいい」
「またその呼び方...でも、その呼び方も、嫌いじゃないです...」
 ようやく笑ってくれた鈴仙に、私も笑い返した。

そして、今度は優しく、抱きしめながら、キスをした.........

 ハロウィンの幽霊も、“良いいたずら”はできるようだ。


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