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【嫁の笑顔と】東方キャラとイチャつくスレ35【青い空】
107
:
名前が無い程度の能力
:2014/08/21(木) 23:13:54 ID:AFuabqvY0
○○「えっ…?」
霊夢「お祭り。行くでしょ?一緒にまわりましょうよ」
風鈴が鳴る
夏の蒸暑さは今夜はなりを潜め吹き抜けの居間を涼しい風が通り抜けていく
頬杖をつきテレビを見ながら気怠げに霊夢さんは言葉を投げかけた
テレビに映る今ブレイク中の地底アイドル黒谷ヤマメのビールのCMが静かに木霊する
○○「…ごめん、なんだって?」
霊夢「だから、来週のお祭りだってば。二人で行きましょ?」
縁側で爪を切っていた俺に、霊夢さんは何と言った?
聞き間違いでなければお祭りに一緒にいこうと俺を誘っているように思えた
霊夢「それとも、誰か別に先約があったりするの?」
○○「ないけど…」
相変わらず霊夢さんはテレビを見ている
その隣では3DSを片手に腹を出したまま寝落ちした萃香ちゃんがすやすやと寝息をたて
針ちゃんがその萃香の腹の上に寝転がっていた
霊夢「じゃあいいじゃない。行きましょうよ」
○○「はぁ…」
鈴虫の鳴き声にもかき消されそうな気の抜けた返事は、発した俺も誰に向けてのものなのかわからなかった
○○「…俺は別にいいんだけどさぁ、霊夢さんはほら…いいのこんな早くに予定埋めちゃって?白黒とかさぁ吸血鬼のお嬢様とかさぁ誘われるんじゃないの?」
霊夢「だって○○さんとまわりたいんだもの」
爪と一緒に肉を挟んでしまった
そんな俺を笑うかのようにテレビではドッっと笑いが起こる
霊夢「…w」
テレビの内容が面白かったのか小さく揺れる少女の後ろ姿を見ながら
俺はその言葉の真意を計れずにいた
いや、答えはひとつ用意してある、もしかしてそうなのかって答えがひとつだけ
○○(『一緒にまわりたい』ってそりゃ…)
でもそれだと間違いだと思う、正解じゃない
何故なら、そんな素振り今まで一度だってなかったからだ
俺を見てはにかんだり、赤くなったり、モジモジしたこともない
そういった淡い青春っぽい感情を見た試しがなく、故に俺のこの考えは間違いなんだと
思うんだけど
霊夢「ねぇ?行ってくれるの?くれないの?」
じゃあなんで俺を誘うのかって話になる
ドッキリをしかけるような子には思えないし
ボディーガードも必要なければ
彼氏がいると公言してしまい『じゃあ祭りに連れてこいよ』って緑色の巫女あたりと言われて
いない彼氏を捏造する為に呼ぶような子だとも思えない
かといって
『本当に俺とまわりたい』のかどうかと言われても
それこそ絶対に違うと思う
○○「…あのさ、射○丸とかに写真取られたりしたら困るんじゃない?朝刊に書かれちゃうよ?『博麗の巫女熱愛発覚!!』とかwww」
霊夢「私はそれで困ることはひとつもないけど」
もうこの子何考えてるか全然わかんない…
表情にぐらい表してほしいんスけど…
霊夢「○○さんは困っちゃう?そうなったら」
○○「故郷で霊夢さんぐらいの年の子に手ぇ出したらあえなくご用なんで…」
流石は博麗の巫女とでも呼ぶべきなのだろうか
彼女が何を考えてるいるのか、何が目的なのか
俺は何ひとつ読みとることができなかった
○○「行く行く行きますよ…不祥○○霊夢さんのデートのお相手つとめさせて頂きますよ…」
年下の女子に翻弄される自分にがっかりと、結局真意を計れなかった不甲斐なさにがっかりと
深い溜息をひとつついて爪きりを再開した時
音もなく、真横に霊夢さんが近寄っていた
彼女は俺が驚いたのも気にせず、いつもの無愛想な顔でこう続けた
「デート」
「楽しみにしてるね」
風鈴が鳴る
吹き抜けていく風は俺の心をぎゅっと締め付けていった
彼女の鋭い目つきから、逃れるように目線を反らす
真夏の夜に、蒸し暑さが襲ってくる。
そう、熱いのは夏のせいだ
こんなに息苦しいのは、夏の暑さのせいだ…
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