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幻想郷的ウミガメのスープ170杯目

670 ◆moHW/K/BwQ:2014/04/26(土) 22:22:31 ID:kjzdc1Yc0
 
 【解説】

 地霊殿の主、古明地さとりのもとにある時珍しく来客が訪れた。
見ればこれまた珍しい。地上の洋館に住むという吸血鬼であった。

 好戦的な態度の相手を前に、さとりは早速能力を用いた。
だが、さとりはレミリアの心を読むことが出来なかった。

正確には、その心象イメージを見ることは出来たし、心で用いられている言葉を聞くことも出来てはいた。
しかし、さとりは長い間地霊殿に引き籠もって暮らしていた妖怪である。
この国が諸外国と交流を広く持つようになった頃には、もう外部との直接の関わりが極めて乏しくなっていたのだ。
従って、書籍などからによる知識としての外国語を知ってはいても、その発音を実際に聞いたことはほとんどなかったのだ。
そのため、『#吸血鬼の母語』で話されている相手の心の声を全く理解することが出来なかったのだ。


 パチュリーからさとりの話を聞いたレミリアは、
もし本当に相手が私の心を読めるのであれば貴重な母語の話し相手を得られると期待していた。
同じ母語話者である妹とは積極的に関わることはないからである。
しかし残念ながらその期待は失望に変わり、興が冷めた彼女はさっさと地上へ戻って行ってしまったのであった。


 自分の欠点に気付いたさとりは、すぐさま行動に移した。
様々な言語を知る動物を集め、それぞれの発音を学び始めたのだ。
そういった動物が最も多いのは紅魔館であったため、自身のペットを遣り地霊殿へ迎えさせた。

 もともと文字情報としては多くの言語を知っていたさとりである。その成長はめざましかった。


 レミリアとさとりが非常に親しくなるまで、さほど時間はかからなかったという。
(レミリアの側も、吸血鬼という種族故の高いプライドと幼稚さから、特に読まれて困るような心を持っていなかったようである)


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