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幻想郷的ウミガメのスープ170杯目

306 ◆/dXwESgbEM:2013/08/21(水) 23:29:49 ID:dAnRaC0c0
【解説】
「ん、んん?」

 家に帰ろうとしたところで、何者かに袖を引かれた。

「あら、バンキちゃん。座敷童に懐かれちゃったみたいね〜」
「あらあらうらやましいわぁ」

 それを見ていた近所のおばさま方が囃し立ててくる。
 着物を着たおとなしそうな少女。なるほど、これが座敷童か。

「大事にしてあげなさいよォ、座敷童ちゃんはちょっとした福の神なんですからねェ」
「え、あ、まあ、そ、そうですね……」

 しどろもどろになりながら、仕方なしに座敷童を連れて家に入る。私が普段あまり人を
呼ばないこともあって、軽く人だかりができるほど目立ってしまった。

 とりあえず世間一般でやるように、座敷童にも食事を用意してあげた。なかなかおいし
そうに食べているのだが、私にあまり歓迎の様子が見られない為か、居心地悪そうだ。

「……」
「……」

 何だか重苦しい沈黙。
 ともに食事をしながら私は思う。
 いったいどうやったら穏便にこいつに消えてもらえるか、と。

 私も妖怪の一人として、「座敷童スパイ説」は聞いたことがある。

 それが本当だとすると、私・赤蛮奇の家に住むのは、スパイである座敷童にとっても、
ほかの妖怪とつるむのを好まない私にとっても無意味ということになる。
 とはいえ、人間にまぎれてる私としては、人間並みにこいつを歓迎してあげないと周囲
の人々に不審に思われてしまう。座敷童に私の正体を説明して出て行ってもらったとして
も、傍から見ればやはり同じだろう。

赤蛮奇「あの〜、座敷童について書いてる本はありませんか?」
小鈴「んー、じゃあこの『うっかりやりがちな座敷童に嫌われる仕草三十選』なんてのは?」
赤蛮奇「??! それを貸して!」

 というわけで正解は「人間をスパイしに来た座敷童が妖怪の私(赤蛮奇)を監視しても
無意味で迷惑なだけだから」でした。
 人に交じって生活してる以上、座敷童に出て行かれると周囲に不審に思われてしまう。
 うっかりミスで嫌われるのが一番無難でしょうかね。
 トリップは「#蛮奇敷童」です。


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