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東方キャラと他作品キャラの絡みを想像するスレ その16
318
:
名前が無い程度の能力
:2013/05/01(水) 00:56:31 ID:3dL6Fi/k0
──気がつくと彼は彼岸花の咲き乱れる花畑の中にひとり立ちつくしていた。
「ここは……?」
太めのシルエットを揺らし、せわしなく辺りを見渡す。先程まで自分が何をしていたかさえ定かでなく、
彼は所在無げに自分の肉付きのいい手を開きそれを眺めた。
「ここは…何処だ。僕は…いや、俺は…」
「ここは冥府。此の世と彼の世を結ぶ門となる場所。
貴方の名は…どう呼べばいいか少し悩んだけど、その才能に敬意を表しここでは「十神白夜」と呼びましょう」
「……そうだ、俺の名は…十神、白夜…」
彼は口元で小さく呟くと、自分を取り戻したように背筋を張った。
「教えろ、ここは何処だ。どうして俺がこんな場所にいる?」
「言った通り、ここは冥府よ。死後の世界とでも言えば分かりやすかったかしら。
貴方がここにいる理由は……聡明な貴方なら、言わなくても察してくれるでしょう」
「この俺が死んだというのか?バカを言うな。十神財閥を統べるこの俺が──」
「止めなさい、蓮華の道は魂の道。死してなお家柄や名前に束縛される必要はないわ」
「……どういう、意味だ」
「──十神白夜。貴方の罪は裁く事が出来ない」
「……?」
「ここで貴方が犯した罪を並べる事は容易い。でも、私は貴方を裁く事は出来ない。
何故なら、裁きの対象となる「貴方」が存在しないのだから」
「俺が…存在しないだと…?」
「閻魔の裁きは繊細にして厳密。裁くべき対象が存在しないのでは、償いのしようがないでしょう?」
「待て、何を言っている。俺に罪があるというならこの俺を…十神白夜を裁けばいいだけの話だろう!」
「…貴方には、私の言葉が分かるはずです。それでは意味がないという言葉の意味が」
「分からない…分かってたまるか…っ!」
「……この裁判は保留とします。十神白夜、貴方は元の世界に戻り、そこで貴方が最も欲した物を見つけ出しなさい。
それが貴方に出来る善行…いいえ、償いとなるでしょう」
「ふざけるな!そんなに簡単に見つかる訳が…」
「孤独であった以前の貴方には難しいでしょう。…ですが、今なら大丈夫。絶望の海を抜けた彼らが、きっと導いてくれます。
さあ、帰りなさい。超高校級の力を捨てようとも、そこには貴方が望む【未来】がある!」
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