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ゆかりんのスキマ日誌 十一冊目
866
:
名前が無い程度の能力
:2011/11/23(水) 01:03:35 ID:f2iKSdxk0
(未来if)
いい月 夫婦の日 レミリア・スカーレット
咲夜と美鈴の合同葬儀は無事終わった。
パチェの指摘で美鈴が限りなく人間に近付いている事に気付いてしまったあの日。
運命に視た通り、咲夜が人生を全うしたのに一日遅れて美鈴も老衰で逝った。
無理して首から上だけは若いままに保ち、残る全身は衣服に包み誤魔化そうとした美鈴。
その首から上も、咲夜を看取った直後……
あのあまりにもショッキングな変貌は、忘れられそうにない。
咲夜はそれに気付きながら、あえて何も言わずにいた。ただ儚く微笑んでいた。
気付いてしまう事が何よりも美鈴を悲しませてしまうと知っていたから。
そして美鈴もまた、私が気付いている事には気付いているはずだと。
逝く一日前、咲夜は私にだけ、そう話した。
お互いの事は手に取るように分かっているからこそ、
お互いが最も自然でいられる手段をとっていたのだ。
信頼だとか絆だとかよりも、もっと深くもっと強い、愛する心の為せる業。
いつか現人神が言っていた、外の世界の「いい夫婦の日」に咲夜は死に、その翌日に美鈴も死んだ。
立派に育て上げた忘れ形見に未来を託し、笑顔でこの世を去った。
二人は最期の最期まで、紅魔館が幻想郷に誇れる最高の夫婦だった。
だから、葬儀では不思議と泣く事はなかった。泣くはずがないのだ。
誰よりも誇らしい二人の、新たな運命への旅立ちを祝うのに、どうして涙など出るだろうか。
今頃、二人は向こうで合流して、腕を組んで先へと足を進めているに違いない。
だから、もう誰もいない今なら
二人の姿がもう、何処にも見えない今なら
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