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ゆかりんのスキマ日誌 十一冊目

5291/2:2009/12/09(水) 18:14:41 ID:i26FICcAO
クリスマス月準備+6日 神奈子
結局今日も勇気を出せぬまま、気晴らしにもならない散歩をしていると、
赤い装束の淡い髪の少女に会った。
そして、気がつくと悩みを話していた。
年端かもない、初めて会ったはずの少女なのに、彼女にはそんな母性があった。

その時の言葉が今も頭にこびりついている。

「他人同士に家族愛が生まれちゃいけないの?」
「妹がお姉ちゃんを好きになっちゃいけないの?」
「大好きな家族を守りたいと思うことは信仰なの?」
「大好きな家族と一緒にいたいと思う事は信仰なの?」
「貴方にとって、その子は家族じゃなくてただの信者なの?」
「信仰がないと家族じゃないの?」

何も言えなかった。すぐにでも否定したかったが、ここしばらくの自分の言動を
振り返ると、否定できなくなってしまった。

最後に「一度築かれた家族愛って、簡単には壊れないものよ。
それにね、信じて待ってあげる事や、信じて話を聞いてあげる事も大事な事よ。
信仰だって、神が信者の心を疑ったら成り立たないでしょう?」
そう言って去っていった。

いずれにせよ、私は信仰の押し付けをしていただけなのかもしれない。
ならば、今私に必要な勇気は機械を使う勇気ではなく、
待つ勇気と、話を聞く勇気。つまり、早苗を信じてあげる事なのだろう。
諏訪子が諦めてしまった以上、私が信じてあげなければ、ここに早苗の帰る場所が
なくなってしまうのだから。

今日出会えた少女に感謝しながら、早苗がいつでも帰ってこれる準備をする事にした。


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