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ゆかりんのスキマ日誌 十一冊目
170
:
霧雨魔理沙の逝去1/2
:2009/06/13(土) 21:11:13 ID:fag9kh0o0
単発投下 長いので注意
職業魔法使イハ死ヌ前ニ月 本ノ返却ニ思イ至ル日 魔理沙
いい加減人間としての寿命を迎えつつあるらしい。見た目は魔法で若々しい姿を保ってはいるが、内臓とかその他諸々がヤバい。
博麗の巫女も代替わりし、人里の親や咲夜も彼岸の向こうに逝っちまって今度はとうとう私の番のようだ。
死ぬ前にこの霧雨魔理沙さんが決して盗人ではなく、健全な図書館利用者であったことを証明するために、明日口約束を果たすことにした。
紅魔館門前ニテ月 人ト妖ガ対話スル日 紅美鈴
今日は久々に魔理沙が紅魔館に来た。何の用件かを尋ねると、パチュリー様の本を返却しにやって来たのだという。
驚愕の余り天変地異の前触れかと身構えたものの、気で彼女の身体を探り納得。相も変わらず若々しい姿ではあるが、中身はいろいろとボロボロであるのが分かる。
そういえば昔から捻くれているようで、実は素直な娘だった。「死んだら返す」という言葉は偽りではなかったらしい。
最後になってしまうと考えたら、完全で瀟洒なメイド長のことを思い出してしまい、引き止めて少し長い世間話をした。
余計なことまで口走ってしまったが、後悔はしていない。
追記
そういえば「死んだら返す」ではなく「死ぬ前に返す」だったのでやっぱり捻くれているのかもしれない。
紅魔館門前ニテ月 人ト妖ガ対話スル日 魔理沙
紅魔館は相変わらずだったぜ。メイド長がいなくなり、庭先に一つの墓が建っていることぐらいか、あの頃と違うのは。
フランは無邪気だったし、パチュリーは陰気で、レミリアは偉そうだった。
パチュリーもレミリアも、最初まるで紫を見るような目で見てきたが、すぐに何かしら感付いたようだ。
あいつらにとっては多少親しくなった人間が死ぬなんてのはよくあることだろう。普段となにも変わらない会話を交わして別れることにした。
意外だったのは、美鈴が私に捨食や捨虫を使わないのかしきりに聞いてきたことだった。コイツがこんなに私の生き死にに拘るとは……
「霧雨魔理沙とフランドール・スカーレットにはパチュリー・ノーレッジとレミリア・スカーレットのような関係を築いてほしかった。」
アイツの要望を簡単にまとめればこんな感じか。墓の中で眠っている奴と同じで、根っからの従者体質なんだろうな。だからこそ、あの頃二人で気が合っていたんだろう。
さて、これから最期の作業が待っている。チャチャッと終わらせてしまおう。
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