[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
東方に関するネタを思いついたら書き込むスレ3
415
:
名前が無い程度の能力
:2010/08/27(金) 23:28:23 ID:u1M/zK2c0
映姫「あ……貴方……命を、そんな、虚仮にしたような……そんな……」
幽々「だってね。私、死んでいるもの
人はよく自らを『客観視』したがるけれど、生きている限りそれは不可能なの
生は、死んではじめて理解できるのよ。死ぬ、『死なせる』ことの真理も、ね
あ〜あ。いいかげん、みんな気付いてしまえばいいのに
くだらないのよ。生き死になんて。生きるために生きるものを犠牲にするなんて
たかの知れた己の存在を肯定するために、他の存在を否定するなんて。素直になったらいい」
映姫「……業、ですか、貴方のおっしゃりたいのは……
でも……西行寺さん。もし仮に、あらゆる人が業のしがらみから解き放たれ、真に『自由』な生を得たとして
そのとき『人』は、果たして人と呼べる存在なのでしょうか
私には……評価を下せる自信がありません」
幽々「いうもさらだわ。それは明らかに、人ではない、なにか。微塵の陰翳もない、のっぺらぼうの、おめでたい、なにか、ね
たとえるなら……そう、私が先日観てきた、月の都のようなものよ。罪も穢れもなく、清く正しく後ろめたさもない『生』の見本市
まっぴらですわ。くだらないなんて評するのもおこがましいくらい。歌にすらなりはしないもの、そんなの」
映姫「そうですか……。かなしいですね……つくづく、人は、かなしい……
でも……」
幽々「…………」
映姫「――私のことばは断じるためのものです。だから歌を詠むことはできません。感傷は仇だとすら思う」
幽々「…………」
映姫「でも……あたうならば、せめて人には、人のままで人の生の真価を謳歌してほしい
『我』も『彼』も、損なうことなく等しく保ち愛でる、そんな愛の歌をうたっていてほしい
信じたいのよ。人はあくまで『白』く生きられるはずだ、と
救いたいのよ。私は!」
映姫「――すみませんでした、声を荒げてしまって
嗤ってやってください。これで私、公正なんて看板をぶら下げているのですから」
幽々「うふふ。私はこんな愛くるしい閻魔様がひとりくらいいてもいいと思うわぁ
そういえば、貴方は『ヤマザナドゥ』とおっしゃるのよね。これって、気の利く誰かの配剤ではないかしら
そう、貴方は少し優しすぎる――今のは閻魔様の口真似よ――だから、せめて『優しい』世界を専ら裁いていらっしゃい、って
前から思っていたんだけれど……人が人を損なうこともなく、でも人であることをやめもせずに、素直な生を全うできる、第三の選択肢
それが、『ここ』なのではないかしら。ふふ、あの幻想郷一ダメな妖怪ったら、人でなしの癖に粋なことをするものよねぇ」
映姫「……ええ。……本当に……ほんとう……に……」
幽々「うふふふ。いつかもし私がそちらへ出頭する日が来たら、よろしく手心を加えてちょうだいね、映姫様」
映姫「久方ぶりに瞳も心もすっきり晴れ渡った気分です。西行寺さん、お礼といってはなんですが、カラオケをご馳走しましょう
私、中島みゆきが歌いたくなってきました! ♪まわる〜ま〜わる〜よじだい〜はまわる〜(音程ズレまくり)」
幽々「あら、いいわね〜。私も久々に『うらみ・ます』を熱唱しちゃおうかしら
でもその前に腹ごしらえをしておかなくちゃ。妖夢〜、お饅頭あと30個と、お茶のおかわりが怖いわ〜」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板